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IBM Maximo Asset Management ~社会・企業の基盤を支える次世代資産管理ソリューション~ 企業資産管理ソリューション

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IBM Maximo Asset Management~社会・企業の基盤を支える次世代資産管理ソリューション~

企業資産管理ソリューション

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IBM Maximo Asset Management

Enterprise Asset Management(EAM)とは情報システムの適用は大量のトランザクションを扱う販売管理や会計を中心に始まり、物流、調達などに適用され企業の効率的な管理、業績向上に非常に大きな貢献をしてきました。企業の経営の三大要素として「ヒト・モノ・カネ」を経営資源として定義していますが、情報システムはこの「カネ」と「モノ」に対して適用され大きな効果を提供しています。しかし「ヒト」の部分に関してはまだ情報技術の適用は始まったばかりです。

工場やプラント、鉄道など多くの資産(設備、機器を代表する名称)を中心として活動される企業では資産に関連して作業が発生しますが、資産の健全な運用と作業効率の管理は資産が非常に重要である企業の生命線です。また道路や河川、上下水施設・管路、橋梁など社会基盤の管理は行政部門の重要な管理対象であり国民生活に大きな影響を与えます。

このような資産の健全運用・管理はそのほとんどは「ヒト」が担う業務であり、人間が実行する作業管理が重要な管理対象になります。

従来この分野は各部門が個別に管理する保全管理ソリューションが適用されていますが、適用範囲は部門単位にとどまり企業コンプライアンス、リスク管理の側面からは問題があります(下記図:CMMSの領域)。EAMは企業全体で取組む資産・リスク管理のソリューションで、資産の健全性を確保し安全性を向上させるとともにサービスの品質を上げ、リスク・コストを低減させるソリューションです。

コンプライアンス(法令遵守、安全、J-SOX)

法令準拠 全社標準プロセス構築全社 業務最適化

資産ポートフォリオ管理

設備投資/回収/廃棄管理

資産ライフサイクル管理

新しいビジネス・モデルの開発

全体システムのコンセプト

サービス・レベル管理CMMS(現場業務の最適化)

EAM(設備・資産を中心とした全社最適化)

計画管理(保全標準PDCA、年度計画)

計画保全 突発保全 日常点検

作業要求 作業要求 作業要求

作業指示 作業指示 作業指示

リソース手配 リソース手配 リソース手配

作業評価

保全部門1プラント1

保全部門2プラント2

関係会社 調達部門 経理・人事部門

生産・操業部門

情報共有担当

作業評価 作業評価

調達管理教育管理

設備稼働KPI管理

共有問題(軽微な停止情報)

作業要求管理Help Desk

経営管理情報

問題報告

戦略的人材育成技術・技能スキル管理

契約管理

在庫管理

CMMS:Computerized Maintenance Management SystemEAM:Enterprise Asset Management System

IBM Maximo戦略的資産管理の領域

担当者

中間管理職

経営企画

経営層

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資産・リスク管理を推進するISO-55000国際標準

IBM Maximoが目指すべき目標

企業の社会的責任の一つに工場の安定稼働があります。しかし時として設備の故障や事故が原因で作業員や工場の周辺住民や環境に対して脅威が及ぶ場合があります。大規模な企業になればなるほど製造拠点は複数となり、またグローバル化に伴い国境を越えて製造を行います。この1つで事故が発生すると企業全体のブランド・イメージを傷つけ企業活動に悪影響を及ぼし

ます。ISO-55000は資産管理とリスク管理を組み合わせた初めての国際標準です。

IBM Maximoは工場・プラント・社会インフラの管理対象資産を特定し、総合的な資産管理、リスク管理のプロセスを包括的にサポートすることによってISO-55000の取得を支援します。

EAMの目標を実現するためにIBM Maximoは以下の機能を提供いたします。

■ 企業や組織に帰属するさまざまな種類の資産(設備、施設、車両、情報機器など)の統合化されたデータベースの実現■ 作業管理、サービス管理を含めた包括的な資産ライフサイクルをサポートするアプリケーション機能■ 契約管理、調達管理、在庫管理による資材管理機能の強化■ 費用計上に必要な経理トランザクションの取得と、Enterprise Resource Planning(ERP)との連携による  システム化支援■ 産業別の特徴にあわせた豊富なテンプレートによる導入費用の削減

ISO-55000の導入目的(管理の見える化と効果)ISO-55000の導入目的 期待される効果

財務的パフォーマンスの向上(Improved Financial Performance)

サービス・結果・ROAの最大化、組織コストの低減(短期・長期)、資産価値の温存

リスクの管理(Managed Risk)

財務的損失軽減、安全の向上、環境コストの低減、賠償責任・保険料およびペナルティー削減

サービスと実績の向上(Improved Service and Output)

サービス・ニーズとお客様期待のバランス、お客様満足度・サービス・レベルの確保・向上

組織の社会的責任(CSR)(Corporate/Social Responsibility)

組織の社会的な責任の明示と、組織のコミュニティー全体にわたる倫理的なビジネス活動の実践

立証された法令遵守(Demonstrated Compliance)

透明化された資産管理標準、指針、プロセスに従った実践とその記録

高い企業イメージ(Enhanced Reputation)

顧客満足度の向上、株主に対する活動の認識度向上とコミットメント

組織持続可能性の改善(Improved Organization Sustainability)

組織内の支出、効率、運用の持続可能性の改善

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資産管理を支援する6つの機能

■ 作業管理予防保全、是正保全、緊急保全、設備の設置・撤去、安全計画など、さまざまな種類の作業を単一のデータベースに計画、記録、管理可能にします。作業計画者は、作業に必要な人員配置の決定、費用の見積もりと承認、優先順位の決定を行い、企業全体のまたは外部に提供するサービスとしての保全作業を管理することができます。

● 予防保全と作業標準機能を利用して、適切な作業手順と作業員や工具などの要求が記載された保全計画を整備することで、計画と作業双方の円滑化を図り、計画外の停止時間や問題発生後の保守作業を削減することができます。

● 繰り返し実行される作業に対して周期ベース、使用量ベース、状態監視イベント・ベースの作業計画立案をサポートし、自動化します。

● 自動化されたワークフロー・プロセスと高度なステータス制御により、より合理的なビジネス・プロセスの実行が可能になります。

● 作業にかかる原価を計算し、計画/実績値を比較・分析することにより、将来にわたる作業計画の作業員・資材コストの削減に役立ちます。

Maximo Asset Managementは資産管理、作業管理、資材管理、調達管理、契約管理、サービス管理という6つのソリューションが一体となって機能し、資産データの収集・追跡、作業履歴の記録・分析や保守およびサービスの提供など、企業全体にわたる資産管理業務プロセスの最適化を支援します。

■ 資材管理資材、予備部品、工具などの在庫管理をサポートします。作業管理モジュールによる在庫の移動および使用量の増減、調達管理モジュールによる購買プロセスとの連携により、正確な在庫数把握が可能になります。また、作業計画から将来必要な在庫数を把握することで、在庫ストックの最適化(過剰在庫の削減)や再発注プロセスの自動化が図れます。

● ABC分析や経済的発注量をサポートし、在庫数の適正化や発注の自動化を可能にします。

● 購買管理や作業管理と連携し、受発注の自動化、在庫の入出庫などの正確な把握を実現します。

● 計測値や経年劣化、使用量などの情報を入力し在庫の状態を管理することで、不要在庫の削減や棚卸しを行います。

■ 調達管理見積依頼書(RFQ)の取得、資材や外部サービスの購買・受入・インボイス管理を含む企業購買プロセスの管理機能全般を提供します。作業計画から在庫要求、見積もり、ベンダー情報、注文書などの情報を発注元に迅速に連携することが可能になります。また、OracleやSAPなどのERPシステムと連携し、企業の購買活動全体の取り組みとして資産管理を組み入れることができます。

● 購買契約を適切管理することで、コストのかかる契約外の購買を減らし、販売元の信頼性やサービスの品質を検証に役立つ情報を提供します。

● 周期ベース、計測値ベース、またはイベント・ドリブンの自動購買機能によって、適切な資材とサービスを適切なタイミングで注文できるようにし、購買活動の効率を高めます。

● 重要業績評価指標(KPI)分析ツールによって、注文処理時間、請求書の正確性、および納期などの調達能力を評価します。

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■ 資産管理資産に関連するさまざまな情報(資産仕様、予備部品、安全管理、作業計画、故障履歴、部品出庫履歴、調達履歴など)を一元管理し、資産の購入、設置、運用、破棄までのライフサイクル全体にわたる管理作業をサポートします。このほかにも、資産に対する管理者、設置移動履歴、変更履歴、計測値履歴などさまざまな情報が管理可能です。

● ISO14224に準拠した資産仕様管理と故障コード管理をサポートしており、資産情報の平準化を可能にします。

● 資産同士を関係付けすることにより、より複雑な資産の管理や検索を容易にします。

● 資産情報から作業やサービスの履歴が参照でき、資産に関わる隠れた維持コストを分析することができます。

● 数値や特徴(色、大きさなど)などの計測値履歴を管理し、資産の状態を常に監視することでよりプロアクティブな保全を可能にします。

■ 契約管理取引先との契約を管理する体制を強化します。購買契約、リース・レンタル契約、保証契約、作業員の支払い単価契約、ソフトウェア契約、基本契約、一括契約、およびユーザー定義契約に対するサポートを含む包括的な契約管理を提供します。

● 契約関連づけ機能によって取引先との契約とSLAを関連づけし、信頼できない取引先や品質の低い製品を特定可能にします。過去のSLA違反履歴を参照し、ベンダーの条件を再交渉するときの参考にすることもできます。

● 契約条件一覧により、標準化された施策を組織全体に一貫して適用することが可能になります。

● 自動通知機能や警告機能を用いることで、取引先との契約条件を遵守し、契約違反を回避することに役立ちます。

■ サービス管理新規サービス要求の発行、未処理のサービス要求の追跡や更新が可能です。資産管理業務に統合的なサービス・レベル管理を取り入れることにより、サービス・レベル・アグリーメント(SLA)を作成し、事業目標に合致したサービス・レベルを設定すること、サービス・レベルの達成状況のモニタリング、エスカレーションによるサービス・レベルの維持などが可能になります。

● 効率的なサービス・デスクを構築・運用することができます。

● 直感的なセルフ・サービス・ポータルによる自己解決支援が可能です。 ● エスカレーションによる抜け・漏れを防止し、サービス・レベルの維持が可能です。

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Maximoの先進的なテクノロジーMaximo Asset Managementのベース・コンポーネントはTivol i Process Automation Engine(TPAE)が採用されており、TPAEはJava Enterprise Editionアーキテクチャーに準拠し、外部アプリケーションとの統合やアプリケーション内の再利用が容易になるように構築されています。TPAEの先進的なアーキテクチャーによりWeb標準のサポート、アクセシビリティーのサポート、複数言語・複数組織・複数通貨のサポート、大規模から中小規模構成までサポートするスケーラビリティーを備えています。TPAE上で資産管理、作業管理などの各モジュールが実装されており、フレームワークの各層が連携することによって既存モジュールの拡張から、新規モジュールの開発まで迅速に行うことが可能になります。

■ ユーザー・インターフェースMaximoのユーザー・インターフェースはWeb標準に則った画面構成をサポートすることにより、デスクトップからモバイルまでさまざまなタイプの標準的なブラウザからアクセスできます。これにより、従来のクライアント・サーバー型アーキテクチャーで悩まされていたクライアント・モジュールの配布やバージョン間の非互換性などの問題を軽減できます。画面定義はXMLによって記述されており、開発者は画面の複製や編集するためにプログラムを組む必要はありません。画面定義にはテキスト・ボックスなどのコンポーネントが標準で定義されており、データベース・オブジェクトと容易に関連付けし、検索や表示項目の動的な変更など特別なプログラミングなしに実装することが可能です。

■ ポータル画面ユーザーがログイン後、最初に現れる画面はスタート・センターと呼ばれるユーザー・ポータル画面です。スタート・センターはユーザーの役割や好みに合わせて自由にカスタマイズすることができます。そこにはアプリケーションへの迅速なアクセス、重要業績評価指標(KPI)の表示、およびユーザーに関連する作業一覧などさまざまな情報を表示させることが可能です。スタート・センターに表示できる情報は文字のみに限らず、KPIゲージ、円グラフ、棒グラフなどが表示可能で、表示色などをカスタマイズすることができます。

■ セキュリティーLDAPによるユーザー認証統合やアプリケーションに対する権限付与のみならず、複数組織やレコードまたはフィールド単位でのアクセス権限(書き込み不可、不可視、マスキング)をユーザーのロールやレコードの状態によってコントロールすることが可能です。これらによって単なるアプリケーションの操作権限の制御のみならずより粒度の細かい権限管理を、アプリケーションを変更することなく定義することができます。この他にMaximoのWebアプリケーションに対して、SQLインジェクションやCSRF(クロス・サイト・リクエスト・フォージェリー)攻撃の防止機能や、ユーザー・アクティビティーの監査機能などの設定を組み込み、より強固なセキュリティーを保つことができます。

■ ワークフローMaximoワークフローは繰り返し用いられるビジネス・プロセスやレコードの管理プロセスを自動化し、業務の効率化や対監査性の向上に寄与します。ワークフロー・デザイナーはWYGIWYGベースの管理アプリケーションで、開発者や管理者が迅速にワークフローを構成、および改訂できるようにさまざまな機能を提供しています。Maximoワークフローはタスク割り当てやレコードに対するアクションの他に、画面遷移や画面アクションの実行などGUIオペレーションの自動化機能もありユーザビリティーの向上に役立ちます。

■ 帳票ツール連携Maximoで提供される帳票ツール連携はさまざまなオプションが用意されています。小規模なレコード数や特別な定義なしにグラフを表示したい場合、アプリケーション画面からCSVやMicrosoft Excelフォーマットのファイルをダウンロードすることができます。また、中規模から大規模のシステムで帳票を出力したい場合は、BIRT連携を使用して150を超えるレポート・テンプレートをカスタマイズして開発することができます。また、より大規模で高度なシステムを利用する場合は、IBM Cognosと統合しさまざまなカスタム・レポートを作成することが可能になります。お客様のニーズに合わせた帳票ツールを提供することで資産管理にまつわるさまざまなデータを戦略的に分析することを可能にしています。

HTML

UI層

業務ロジック層

基本業務サービス層

データベース層

SOA 帳票層

モバイル

SAP

Oracle

Webサービス

XML JSP

作業管理

セキュリティー

データ永読サービス

トランザクション管理

リソース・キャッシュ

イベント管理

ワークフロー

メッセージ・サービス

SQL ServerOracleDB2

サービス管理

調達管理在庫管理統合IF

資産管理

HTML

PDF

Excel

Java Beans

Cognos/BIRT

Java EEコンテナー

Webコンテナー

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開発を加速するMaximoシステム管理ツール

■ データベース構成管理お客様の業務要件に合わせて、データベースの拡張および変更を容易に行うことができます。表定義はすべて公開されており、開発者は自由に変更することができます。データベースを構成する管理アプリケーションは表の追加、変更、削除のみならず、ビューによる表の拡張、多言語のサポート、監査のための履歴テーブルの作成、インデックスおよび関係の追加など多岐にわたる機能を有しています。

■ 画面構成管理Maximoのインターフェース定義はXMLで記述されており、それを編集する管理アプリケーションはWeb GUI上のWSIWYGエディターとして提供されています。既存のアプリケーション定義を複製してフィールド、表、ダイアログ・ボックスの追加、削除などの変更を加えることや、ユーザーが初めからアプリケーションを作成することも可能です。開発者はHTMLの構成を理解する必要はなく、適切に管理されたコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップで配置していくだけで画面を構成できます。また、条件付きUI機能によって、ユーザーやレコードの状態によってコンポーネントの振る舞いを動的に変更することができます。これによって承認者向けと作業者向けのインターフェースの変更を、アプリケーションを分けることなく定義することが可能です。

■ 業務ロジック管理自動化スクリプトは従来のJava カスタマイズに比べて、業務ロジックの追加・変更の生産性を劇的に向上させます。JythonやJavaScriptなどのスクリプト言語を使用して、各種イベントで起動されるアクションにロジックを組み込むことができます。スクリプトはデータベースへの保存と同時にコンパイルされサーバー上にキャッシュされます。これにより、スクリプト言語の生産性を活かしながら、Javaとほぼ同等の処理性能を実現します。

■ 他システム連携Maximo統合フレームワークを利用することでERP、CIS、CRMなどのさまざまなシステムと迅速に統合することができます。統合フレームワークはMaximoオブジェクトをさまざまな形式で連携することが可能です。また、連携時のエラー処理などの管理機能も備わっており、標準コンポーネントの組み合わせで多くの業務要件を満たすことができます。

■ マイグレーション管理機能Maximoのマイグレーション機能を使用すると開発、テスト、本番環境などへ設定を移行することができます。移行できる設定はデータベース構成、画面構成、ワークフロー定義、エスカレーション、組織情報など多岐にわたります。頻繁なリリースにも対応することで、移行にかかるリスクや負荷を軽減することができます。

Maximoには迅速なアプリケーション開発を促進するためのさまざまなツールが提供されています。それぞれが相互に連携し開発のスピードを最大限に向上させます。例えば、Maximoのデータベース定義はオブジェクトとテーブルのマッピングが自動的に行われ、特別な定義をすることなくアプリケーション上で利用可能になります。また、自動化スクリプトを利用することでソース・コードのコンパイルや再ビルドなしにビジネス・ロジックの拡張することができます。Maximoの開発ツールによってお客様のビジネスに合わせた仕立て直し(テーラリング)を高速に行うことが可能です。

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IBM Maximo Asset Management

Maximo製品ラインナップMaximo Asset Managementでは、基本製品の他、産業別に必要な機能を搭載した産業別テンプレート、基本製品および産業別テンプレートにアドオンして使用することができる機能拡張オプションおよびシステム連携オプションを提供しております。

 電力産業向けテンプレート Maximo for Utilities

ガスや電気の送配、発電、上下水処理などの資産を管理する下記機能を提供します。また本テンプレートには、地図情報システムとの連携を実現するMaximo Spatial Asset Managementが含まれております。

● 適合ユニット見積● チーム管理● スマート・メーター管理● 作業員のスキルおよび認証の管理● 固定資産会計の統合● 地図情報システムのサポート

 輸送/車輌産業向けテンプレート Maximo for Transportation

自動車、鉄道車両、航空機などの資産を管理する下記機能を提供します。

● 棚卸しおよび燃料タンクの管理● ライフサイクル原価計算機能● モーター・プール管理● ドライバー・ログ管理● 燃料の管理● タイヤおよびホイールの管理

 食品/医薬品産業向けテンプレート Maximo for Life Sciences

本テンプレートには、資産とそれを較正するためのMaximo Calibrationが含まれており、さらにライフサイエンスおよび医薬品製造ビジネスの要件をサポートする下記機能を提供します。

● FDAに準拠した21CFR Part 11のガイドラインのサポート● CAPAサポート● Compliance Assistance Documentationの提供

 石油/ガス産業向けテンプレート Maximo for Oil and Gas

石油・ガス産業の資産を管理する下記機能を提供します。

● 改善、変更管理要求などの変更管理機能● アクション・トラッキングおよび法規制の順守● 改善および解決策によりもたらされる利益と損失の管理● マトリックス・ベースの作業計画の立案機能● 欠陥、インシデント管理、および調査などのサービスデスク管理機能

 原子力産業向けテンプレート  Maximo for Nuclear Power

あらゆるタイプの原子力機器を管理し、規制要件を追跡し、運転管理と作業管理の手法を拡張する下記機能を提供します。

● 系統隔離管理● 不適合管理● インパクト・テンプレート● 確約(コミットメント)管理● SNPMワークフロー● 較正感理● 変更管理

 サービス・プロバイダー向けテンプレート Maximo for Service Providers

顧客や企業内の資産とサービスを管理するために下記機能を提供します。

● 顧客管理機能● 顧客への請求機能● サービス契約管理機能

Maximo産業別テンプレートMaximo Asset Managementでは、送配電管理や車両管理など、各産業別に必要な機能を搭載した産業別テンプレートを提供しております。

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Maximo機能拡張オプションMaximo基本製品および産業別テンプレートにアドオンする機能拡張オプションを提供しております。

 線形(リニア)資産管理 Maximo Linear Asset Manager

道路、パイプラインなどの線形資産を管理するために、拡張機能を提供します。従来の親/子の階層関係の代わりに方向、X-Y-Zの相対距離、平行や交差などの資産間の関係などを使用して線形資産を関連付けることが可能になります。

 スケジュール管理  Maximo Asset Management Scheduler

ガント・ビュー、マップ、およびカレンダーを使用した作業およびリソースの視覚的な管理、スケジューリング、および割り当てを行う下記機能を利用することが可能になります。

● 作業完了のために必要な職種、資格、および工具をグループするチーム・タイプの定義

● 作業実行に必要な特定のリソースで構成されるチームの作成● グラフィカルUIによるリソースのチームへの割り当て● リソースの負荷状況を視覚的な把握しながら作業スケジューリング● 最適化テンプレートの実行による作成した異なるスケジュールの比較結果

● 地理位置情報を使用した作業員およびチームの位置把握、作業進捗のアルタイム追跡、および緊急作業への割り当て

 HSE(環境・労働安全衛生)管理 Maximo Health, Safety and Environment Manager

変更管理、アクション・トラッキング、欠陥、インシデント管理、および調査などのサービスデスク管理が可能になります。

 較正管理 Maximo Calibration

温度、圧力、およびフローなどのプロセス変数を測定する計器の較正を管理し、計器および計測/検査機器のための較正測定の履歴レコードを保持することができます。また、較正計器の履歴レコードや、計器または計測/検査機器の較正に使用する標準の履歴レコードを追跡することもできます。パフォーマンス保守間隔を作成することにより、自動的に較正作業指示書を作成し、資産の較正を予定通りの時刻に実施することができます。較正作業標準は、計器を較正するための手順を定義します。改訂管理を使用することにより、作業標準またはデータ・シートの情報を更新できます。以前の改訂のレコードを保持することもできます。

 資産構成管理 Maximo Asset Configuration Manager

航空機、鉄道、エンジンなどの高額で複雑、かつ規制された資産の構成を管理することが可能になります。資産の実際の物理組付が、許容構成の要件に確実に合うようになります。ビルド・データ・インタープリター (BDI) は、航空機および構成を管理される他の資産に関する広範な状況を導出します。ビルド・データ・インタープリターは、適合しない資産の状況をレポートします。

 DBアーカイブ Maximo Archiving with InfoSphere Optim Data   Growth Solution

IBM InfoSphere Optim Data Growth Solutionと連携し、Maximo データベースのアーカイブ、削除、本番サーバーから履歴データの削除などを実行することができます。

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IBM Maximo Asset Management

Maximoシステム連携オプションMaximo製品群とERPパッケージ、地図情報システム、モバイル機器などとのシステム連携を追加するオプションを提供しております。

 ERPシステム連携 Maximo Enterprise Adapter for SAP Applications Maximo Enterprise Adapter for Oracle Applications

SAPおよびOracleアプリケーションそれぞれと連携することが可能になり、双方向でリアルタイムおよびバッチ処理での連携を実現することができます。

 地図情報システム(GIS)連携  Maximo Spatial Asset Management

地図情報システム(GIS)と連携し、資産、ロケーション、作業指示書およびサービス管理の可視化が地理空間上で可能になります。

 モバイル連携 Maximo Mobile Suite

モバイル端末から作業、資産、および在庫管理することができます。専用のクライアント・アプリケーションをインストールし、オフラインで使用することもできます。以下のコンポーネントがMaximo Mobile Suiteに含まれております。

● 作業指示書、サービス要求、インシデント、問題、およびリリースを使用して資産、ロケーション、および構成アイテムの保守を管理するには、IBM Maximo Mobile Work Managerを使用します。IBM Maximo Mobi le Work ManagerのライセンスおよびIBM Maximo CalibrationまたはIBM Maximo for Life Sciencesのライセンスをインストールすると、モバイル・デバイスから較正機能にアクセスできます。

● 資産の実棚数、出庫、受領、返品、および移動といった、資産の在庫の処理を管理するには、IBM Maximo Mobile Inventory Manager を使用します。

● 資産、ロケーション、構成アイテム、ルート、およびコレクションの管理を行うには、IBM Maximo Mobile Asset Managerを使用します。

 Maximo Everyplace

iPhone、iPadなどのiOSまたはAndroidデバイスのブラウザーを使用して、オフィスで使用するのと同様にオンラインでMaximoに接続し、使用することが可能になります。

 Maximo Anywhere

Worklightを使用し、Maximoに統合するモバイル・アプリケーションをビルドおよびデプロイするためのリソース一式を提供します。Maximo Anywhereモバイル・アプリケーションにより、モバイル端末で仕事をする人はオンラインでもオフラインでも作業できます。作業者がオンラインの場合、アプリケーションはサーバーに接続され、データはリアルタイムで同期されます。作業者がオフラインの場合、アプリケーションはサーバーから切断されますが、操作可能な状態で維持され接続が復元されたときに、データは同期されます。

 位置情報管理 IBM Real-Time Asset Locator

WebSphere Sensor Eventsと連携し、リアルタイムに資産の位置と状態を追跡・監視・可視化、資産の利用効率、生産性、および安全性を向上させることができます。

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事例と効果国内外の多数のお客様にMaximoをお使い頂いております。Maximoの導入によりお客様のさまざまな分野で効果が発揮されております。

電源開発株式会社

新日本石油精製株式会社

株式会社ジャパンエナジー

株式会社ロッテ

福岡地区水道企業団

株式会社ウォータエージェンシー

8火力発電所での作業管理プロセスの標準化技術やノウハウ継承の為の中央データベースの構築

設備信頼性の確保業務手法の統一化・標準化およびシステム化による技術者の高齢化への対応

保全管理に関する意思決定支援体制の確立と支援システムの構築使いやすいユーザ-・インターフェースの提供

「食の安全の更なる強化」を実現するために、整備台帳、予実の履歴管理を一元的に関するための設備管理システムの再構築を実施

「全設備資産の一元管理」「設備整備状況の見える化」「設備の劣化予測に基づく維持更新サイクルの確立」「事業の長期見通しの精度向上」を目的としてシステム構築を実施

水マネージメント・システムの必要性仕様発注から性能発注へ

8火力発電所にて同じシステムを使用ワークフローによる保全管理プロセスの標準化・電子承認・承認証跡の確立およびペーパレス化の促進

企業合併によりさまざまな文化の保全部門の統一化問題の水平展開、情報の公開(他製油所への情報の開示)、KPIによる保全性能の定量的評価

鹿島、知多、水島の石油精製施設にて稼働集中導入方式 - 本社データセンターにMaximoを設置

2009年12月 本格稼働(狭山工場)Maximo Starter Kitを利用して短期間(3ヵ月)プロトタイプ導入を実現

2009年6月から構築開始し、評価稼働開始2010年4月から本格稼働

2010年8月から構築開始2010年12月から順次展開(各サービスステーション:77ヶ所)

お客様 目的 実績

効果の期待される分野 ROI改善

作業効率 10-20%向上

資産の可用性 3-5%向上

資産の調達費用 3-5%削減

保証の有効活用 10-50% 向上

必要在庫金額 20-30%削減

繰延べ在庫コスト 5-20%削減

資材コスト 10-50%削減

調達関連コスト 10-50%削減

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Page 12: IBM Maximo Asset ManagementIBM Maximo Asset Management Enterprise Asset Management(EAM)とは 情報システムの適用は大量のトランザクションを扱う販売管理

* IBM、IBMロゴ、ibm.comおよびCognos、InfoSphere、Maximo、Tivoli、WebSphereは、 世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporation.の商標です。 他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。

03-14 Printed in Japan

●このカタログの情報は2014年3月現在のものです。仕様は予告なく変更される場合があります。●記載のデータはIBM社内の調査に基づくものであり、全ての場合において同等の効果が得られる ことを意味するものではありません。効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。●製品、サービスなどの詳細については、弊社営業担当員にご相談ください。

IBM Maximo Asset Managementの詳細については、IBM担当者、IBMビジネス・パートナーにお問い合わせください。または、次のIBM Webサイトにアクセスしてください。

www.ibm.com/software/products/ja/category/enterprise-asset-management-eam

リンク集日本IBM Maximoのページ(日本語) 短縮URL  http://ibm.co/NTyQss (短縮元 http://www.ibm.com/software/products/ja/category/enterprise-asset-management-eam )

日本IBM 資産および設備の管理のページ(日本語) 短縮URL  http://ibm.co/1e0NyVa (短縮元 http://www.ibm.com/software/products/ja/category/asset-facilities-management )

IBM Maximo 事例サイト 短縮URL  http://ibm.co/1jR21Yt (短縮元 http://www.ibm.com/software/jp/tivoli/solution/asset/casestudies.html )

Maximo 技術情報 wiki(日本語) 短縮URL  http://ibm.co/1fByQcJ (短縮元 https://www.ibm.com/developerworks/community/wikis/home?lang=en#!/wiki/IBM%20Maximo%20Asset%20Management%20%28Japan%29 )

Maximo 技術情報 wiki(英語) 短縮URL  http://ibm.co/1hWRBoh (短縮元 https://www.ibm.com/developerworks/community/wikis/home?lang=en#!/wiki/IBM%20Maximo%20Asset%20Management )

Maximo 技術フォーラム(英語) 短縮URL  http://ibm.co/1cws0zr (短縮元 https://www.ibm.com/developerworks/community/forums/html/forum?id=11111111-0000-0000-0000-000000001119 )