インターネットと先端ハプティックスrac.tut.ac.jp/mt_files/4miyoshi.pdf ·...
Transcript of インターネットと先端ハプティックスrac.tut.ac.jp/mt_files/4miyoshi.pdf ·...
1
インターネットと先端ハプティックス
豊橋技術科学大学
大学院工学研究科 機械工学系
准教授 三好 孝典
ハプティックス:触覚
当たった・触れた,押した・押された,衝撃・衝突感,硬い・柔らかい,の感覚
2
パーマン:藤子・F・不二雄原作
科学技術の発達により,いずれコピーロボットが現実のものになるだろう.
コピーロボット: 主人(マスター)の通りに運動し,自身が検知したものをマスターに伝えるもの
https://youtu.be/wMRjXxHhsV8
7
遠隔手術支援ロボットシステム IBIS
東京医科歯科大学 川嶋研究室と共同研究中
医師の操作情報をロボット鉗子に指令すると共に,
鉗子が受ける力情報(反力)を医師に伝える
医師が操作する
マスタデバイス
スレーブ型
ロボット鉗子
位置情報
力情報
https://www.intuitivesurgical.com
10
力学的ハウリングキャンセラ―の提案
- 通信遅延
通信遅延
-
力
位置
力
位置
P(s)
位相制御フィルタ
位相制御フィルタ
位相補償フィルタ 位相補償フィルタ
Gcs ( s ) Gcm ( s )
Ws ( s )
Wm ( s )
信号をたすきがけにして,様々なフィルタ(エコーキャンセラのようなもの)を挿入
従来のものに対して,ロバスト性を向上
人の
運動
モデル
機械の運動
モデル
G(s)
特許登録6245596
11
遠く離れた人々がお互いの力を感じ取りながらシェイクハンド(握手)を実現する装置
http://www.chokaigi.jp/2014/booth/
cho_taiwan.htmlより転載
台湾で力を加えると,インターネットを通じて日本の装置がその力に合わせて動く
日本の装置の運動に合わせて,台湾の装置が運動する
遠隔地間で握手によるコミュニケーションを実現
12
日本側 台湾側 運動情報
力情報
通信遅延
通信遅延
G(s) P(s)
(b) 伝達関数で表現したブロック図
(a) 日本-台湾間の力触覚コミュニケーションを実現する
遠隔ハンドシェイクガジェット
位置 位置
力 力
力から位置への伝達関数
位置から力への伝達関数
17
プレイヤー同士が押し合い感や衝突感を感じ取れるMMOG(大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)
は世界的にも例が無い
映像や音声技術に基づいたオンラインゲームは既に陳腐化しており,本システムは次世代のゲーム
2. 遠隔地の力情報をクラウドサーバに集めて...
4. 位置情報をクライアントに配信
3. サーバ内でモータの位置を演算
仮想質量位置 x
印加力 f3マウス位置x3
)()(
)()(
iii
ii
xxkxxcf
xxkxxcxm
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性バネ
粘性バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
印加力 f2マウス位置x2
印加力 f1マウス位置x1
印加力 f4マウス位置x4
19 新技術説明会 2018.01.11
サーバ(物理演算)
操作力
位置座標
20
情報通信技術
ロボット技術制御技術
画像の共有多人数参加ゲームの実現
HTML5, node.js, websocket
廉価で信頼性ある機構の実現
通信遅延を伴ったシステムの安定化
触覚を,安定に,世界中で共有
オリジナルの新理論オリジナルのコンセプト
ICTとRTの両立
20
オンラインゲーム実現のための要素技術
ICT
RT CT
22 新技術説明会 2018.01.11
•遠隔地間の多数のプレイヤーが,インターネットを通じてお互いの力触覚(圧力や衝突の感覚,硬さ柔らかさの感覚)をリアルタイムに共有し合う
ハプティックレーシングゲーム
25
インターネットとハプティクスによる 新しい世界の創造
ろろろろ ろろ
サーバ(物理演算)
ろろ操作力
操作力操
作力
操作力位
置座標
位置座標
位置座標
位置座標
医師が操作する
マスタデバイス
スレーブ型ロボット鉗子
位置情報
力情報
国を越えた遠隔握手
障がい者支援筆談システム
遠隔手術
テレコピーロボット
力を感じ合うネットワークゲーム
東京パラリンピックをめざして
26
本当に触覚のコミュニケーションが必要な人々
手書き文字
手のひらに文字を書く方法
多くの盲ろう者が使用可能
盲ろう者は視覚・聴覚からの情報獲得が困難なため, 遠隔地同士でのコミュニケーションが難しい.
外出も困難で孤立してしまう.
触覚・力覚を使用した点字や触手話,手書き文字が有効な手段
目が見えなくてもグループ通話はできる
声が聞こえなくてもチャット・LINEはできる
26
27
従来技術とその問題点
・従来のソーシャルネットワークサービスによるコミュニ
ケーションは,絵・文字,音声,動画によるのみ.
・視覚・聴覚に障がいのある人は,SNSに参加すること
ができなかった.まさにデジタルディバイドの象徴.
・従来の触覚装置では,インターネットを介した通信を
想定していない.インターネット通信を行うと力学的ハウ
リングが起き,激しい振動が起きるので使用できない.
28
盲ろう者のためのグループ筆談システム
ろろろろ ろろ
サーバ(物理演算)
ろろ操作力
操作力操
作力
操作力位
置座標
位置座標
位置座標
位置座標
世界中の盲ろう者同士のコミュニケーションを可能にするグループ筆談(手書き文字)システムの実現
2. 遠隔地の力情報をクラウドサーバに集めて...
4. 位置情報をクライアントに配信
3. サーバ内でモータの位置を演算
仮想質量位置 x
印加力 f3マウス位置x3
)()(
)()(
iii
ii
xxkxxcf
xxkxxcxm
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性バネ
粘性バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
粘性
バネ
印加力 f2マウス位置x2
印加力 f1マウス位置x1
印加力 f4マウス位置x4
32 新技術説明会 2018.01.11
サーバ(物理演算)
操作力
位置座標