「令和2年7月豪雨災害」状況報告(7月24日(...

2
「令和 2 年 7 月豪雨災害」状況報告(7 月 24 日(金)10 時現在) 特非)全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) 1. 被害状況(総務省消防庁 7 月 22 日 7:00 発表) URL:https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/200722_ooame34.pdf ※調査中の為、今後随時更新される予定です 2. 各地の情報共有会議 (7 月 23 日現在) 地元の団体を中心に、遠隔会議ツールなどを活用して情報共有会議が開催されています。 熊本県では、熊本地震以降、定期的に開催され続けていた「火の国会議」が、7/8 以降は水害版とし て、当面、毎日 18 時開催に変更されています。 大分県は、第 3 回の情報共有会議が 7/22 に開催され、今後は毎週水曜日の 19 時から開催されます。 佐賀県は、7/17 に情報共有会議が地元団体を中心に開催され、今後も定期的に開催されます。 福岡県は、第 2 回の情報共有会議が 7/21 に開催され、今後も定期的に開催されます。 3. 各被災地の状況・課題について JVOAD として、地元のネットワークとの連携や情報共有会議などから、被害状況・支援状況・課 題などの全体像把握に努めています。各県の状況などは以下からご確認ください。 熊本県 [現状] ・孤立している地域もある。(芦北町、球磨村、八代市) ・連休初日で、熊本市内からのバス等もあり県内から多くのボランティアが参加した(人 数は昨晩時点で確定していない)。受け入れ態勢も県庁、NPO 等も協力して対応にあた っている。7/24(金)は降雨予定の為、災害ボランティアセンターでの清掃等の活動が、 事前に中止となっている地域が多い。 [支援団体の動き] ・県内支援団体の 60 団体ほどが被害状況調査、支援活動している。 ・災害ボランティアセンターの運営支援を実施した団体がある。 ・車中泊の調査を実施している団体がある。 ・在宅避難や自主避難している方々へ支援を検討している団体がある。 ・トレーラーハウス、トイレトレーラーの支援を設置準備している団体がある。障がいのあ る方や女性ボランティア等に活用してもらう方向で現地調整している。 ・災害ボランティアセンターに資機材や物資などの提供を行っている団体がある。 ・学習支援でリユース PC やモバイルルーター等の提供を実施している団体がある。 ・避難所等で、弁護士会や司法書士会や民間団体等で連携して、住民向けオンライン相談会 の実施を検討している。 ・建築士会で無料電話相談窓口を 7/20 から開設している。 [本日の課題] ・建築士会の相談窓口を設けているが、まだ相談件数が少ない。住民が昼間は片づけなどで 忙しく、また気持ち的にも相談できる段階ではない可能性もある。 ・支援のアクセスが困難な地域がまだ残っている。地域の方が避難されており、場合によっ ては支援団体が入る方が良い地域もある為、役場との調整が必要となってくる。

Transcript of 「令和2年7月豪雨災害」状況報告(7月24日(...

Page 1: 「令和2年7月豪雨災害」状況報告(7月24日( …jvoad.jp/wp-content/uploads/2020/07/d0f739d8bc7f9e5c2de3...・傾聴活動等においては、リモートでの支援が難しい場合もある。避難所においての傾聴を

「令和 2年 7月豪雨災害」状況報告(7月 24 日(金)10 時現在)

特非)全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)

1. 被害状況(総務省消防庁 7 月 22 日 7:00 発表)

URL:https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/200722_ooame34.pdf

※調査中の為、今後随時更新される予定です

2. 各地の情報共有会議 (7 月 23 日現在)

地元の団体を中心に、遠隔会議ツールなどを活用して情報共有会議が開催されています。

熊本県では、熊本地震以降、定期的に開催され続けていた「火の国会議」が、7/8 以降は水害版とし

て、当面、毎日 18 時開催に変更されています。

大分県は、第 3 回の情報共有会議が 7/22 に開催され、今後は毎週水曜日の 19 時から開催されます。

佐賀県は、7/17 に情報共有会議が地元団体を中心に開催され、今後も定期的に開催されます。

福岡県は、第 2 回の情報共有会議が 7/21 に開催され、今後も定期的に開催されます。

3. 各被災地の状況・課題について

JVOAD として、地元のネットワークとの連携や情報共有会議などから、被害状況・支援状況・課

題などの全体像把握に努めています。各県の状況などは以下からご確認ください。

熊本県

[現状]

・孤立している地域もある。(芦北町、球磨村、八代市)

・連休初日で、熊本市内からのバス等もあり県内から多くのボランティアが参加した(人

数は昨晩時点で確定していない)。受け入れ態勢も県庁、NPO 等も協力して対応にあた

っている。7/24(金)は降雨予定の為、災害ボランティアセンターでの清掃等の活動が、

事前に中止となっている地域が多い。

[支援団体の動き]

・県内支援団体の 60 団体ほどが被害状況調査、支援活動している。

・災害ボランティアセンターの運営支援を実施した団体がある。

・車中泊の調査を実施している団体がある。

・在宅避難や自主避難している方々へ支援を検討している団体がある。

・トレーラーハウス、トイレトレーラーの支援を設置準備している団体がある。障がいのあ

る方や女性ボランティア等に活用してもらう方向で現地調整している。

・災害ボランティアセンターに資機材や物資などの提供を行っている団体がある。

・学習支援でリユース PC やモバイルルーター等の提供を実施している団体がある。

・避難所等で、弁護士会や司法書士会や民間団体等で連携して、住民向けオンライン相談会

の実施を検討している。

・建築士会で無料電話相談窓口を 7/20 から開設している。

[本日の課題]

・建築士会の相談窓口を設けているが、まだ相談件数が少ない。住民が昼間は片づけなどで

忙しく、また気持ち的にも相談できる段階ではない可能性もある。

・支援のアクセスが困難な地域がまだ残っている。地域の方が避難されており、場合によっ

ては支援団体が入る方が良い地域もある為、役場との調整が必要となってくる。

Page 2: 「令和2年7月豪雨災害」状況報告(7月24日( …jvoad.jp/wp-content/uploads/2020/07/d0f739d8bc7f9e5c2de3...・傾聴活動等においては、リモートでの支援が難しい場合もある。避難所においての傾聴を

・傾聴活動等においては、リモートでの支援が難しい場合もある。避難所においての傾聴を

実施したいが、避難所内に入ることはまだ難しい状況とのこと。コロナ禍において、感染

のリスクを抑えながら、必要に応じた対応ができるか検討中。

・人吉市で、分別されないままの災害廃棄物が大量に集積されている場所がある。→県内支

援団体で分別作業を手伝っている。

4. 災害ボランティアセンター

・災害ボランティアセンターに関する情報については、全国社会福祉協議会の Web サイトにてご確認

ください。 URL:https://www.saigaivc.com/202007/

5.今後の JVOAD の対応について

各地で片付けなどの支援活動が積極的に行われています。被災地域のニーズの取り残しがないよ

う、行政、社協、県内支援団体が連携し訪問活動(ローラー調査)を行う地域も出てきました。

4連休の初日は多くのボランティアが活動されましたが、24 日(金)より九州全域で降雨の予報が

出ている為、更なる被害も懸念されております。

また、熊本県では、県外からの応援職員や報道関係者の新型コロナウイルス感染を受け、地元住

民の方々へも不安が広がっています。ボランティアの受け入れは県内、市内在住の方に限られてお

ります。熊本地震で被災した経験から、県内の支援団体もノウハウを蓄積しており、行政、社協、

民間の支援団体のつながりを大切にしながら支援を継続しています。

JVOAD は、地域の意向に沿いながら、被災された地元支援組織への後方支援を継続いたします。

以 上