「財政学(第 2学期) 三井」の運営方法20040012/documents(19...2019/09/18  · 1 2019...

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1 2019 9 18 日(水曜 3 限)1/6 「財政学(第 2 学期); 三井」の運営方法 【講義のねらい】所得分配の公平性を確保するとともに、①社会全体のリスクを分散するた めの社会保障政策と、②公共財を供給するための財源調達手段である課税制度(所 得税、消費税、資産課税など)についての理解を深めることをねらいとしている。 【講義内容】 (1)社会保障と税の関係 9/18(2)環境汚染とピグー税(第 9 章) 9/25(3)社会保障 (第 14 章と②の第 6 章) 10/2(4)公的年金1(②の第 6 章) 10/9(5)公的年金2 (②の第 6 章) 10/16(6)租税入門(第 17 章) 10/23(7)課税の同等性:消費税と 労働所得税 資産所得課税と資産課税(第 18 章)10/30(8)個別消費税と利子 所得税(第 19 章)11/6(9)労働所得税(第 19 章)11/13(10)租税の帰着と中立 性(第 18 章)11/20(11)法人所得課税(第 23 章)11/27(12)地方分権と政府間 の役割分担(第 24 章と②の第 12 章)12/4(13)計算問題の解説 12/11(14)まと 12/18 【教科書・参考書】 スティグリッツ「公共経済学:第 2 () ()」東洋経済新報社 井堀利宏「現代経済入門・財政」岩波書店 【成績評価の方法】基本的に定期試験と宿題で成績を評価されるが、それ以外に「講義への 貢献」も考慮される。また、 3 年生以上の学生に限り、レポートが提出されていれば、定 期試験・宿題・講義への貢献の合計点が 50 点以上 60 点未満のときに限り 10 点満点で レポートが評価される。 成績評価のための「総合得点」は、①定期試験、②宿題、③講義への貢献、の3つの 得点の合計である。なお、配点は以下の通りである。 定期試験 80 点(=40 点×2):事前に例題集を配布 宿題 20 点(=10 点×2):計算問題の解答をマークシートで提出 講義への貢献 2 点×貢献回数(上限 5 回) 出席 : 10 点(=1 点×10、減点法、1 回の講義での点呼回数≦2 回) ○「講義への貢献」とは以下の3つである。また、その講義中の貢献は下記のメールアド レスまでその旨を連絡した場合のみポイントが与えられる。 講義中に板書や言葉による説明の間違いを指摘する。 講義中に良い(「良い質問ですね」とコメントした)質問をしたり(「重要な指摘で すね」とコメントした)意見を述べたりする。 ホームページ上にアップされたプリントなどの間違いを指摘する。 【ホームページとメールのアドレス】 http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20040012/index.htm [email protected]

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)1/6

「財政学(第 2 学期); 三井」の運営方法 【講義のねらい】所得分配の公平性を確保するとともに、①社会全体のリスクを分散するた

めの社会保障政策と、②公共財を供給するための財源調達手段である課税制度(所

得税、消費税、資産課税など)についての理解を深めることをねらいとしている。 【講義内容】

(1)社会保障と税の関係 9/18、(2)環境汚染とピグー税(第 9 章)9/25、(3)社会保障

(第 14 章と②の第 6 章)10/2、(4)公的年金1(②の第 6 章)10/9、(5)公的年金2

(②の第 6 章)10/16、(6)租税入門(第 17 章)10/23、(7)課税の同等性:消費税と

労働所得税 & 資産所得課税と資産課税(第 18 章)10/30、(8)個別消費税と利子

所得税(第 19 章)11/6、(9)労働所得税(第 19 章)11/13、(10)租税の帰着と中立

性(第 18 章)11/20、(11)法人所得課税(第 23 章)11/27、(12)地方分権と政府間

の役割分担(第 24 章と②の第 12 章)12/4、(13)計算問題の解説 12/11、(14)まと

め 12/18 【教科書・参考書】

① スティグリッツ「公共経済学:第 2 版 (上) 、(下)」東洋経済新報社 ② 井堀利宏「現代経済入門・財政」岩波書店

【成績評価の方法】基本的に定期試験と宿題で成績を評価されるが、それ以外に「講義への

貢献」も考慮される。また、3 年生以上の学生に限り、レポートが提出されていれば、定

期試験・宿題・講義への貢献の合計点が 50 点以上 60 点未満のときに限り 10 点満点で

レポートが評価される。 ○ 成績評価のための「総合得点」は、①定期試験、②宿題、③講義への貢献、の3つの

得点の合計である。なお、配点は以下の通りである。 ① 定期試験 :80 点(=40 点×2):事前に例題集を配布 ② 宿題 :20 点(=10 点×2):計算問題の解答をマークシートで提出 ③ 講義への貢献 :2 点×貢献回数(上限 5 回) ④ 出席 : 10 点(=1 点×10、減点法、1 回の講義での点呼回数≦2 回)

○「講義への貢献」とは以下の3つである。また、その講義中の貢献は下記のメールアド

レスまでその旨を連絡した場合のみポイントが与えられる。 ① 講義中に板書や言葉による説明の間違いを指摘する。 ② 講義中に良い(「良い質問ですね」とコメントした)質問をしたり(「重要な指摘で

すね」とコメントした)意見を述べたりする。 ③ ホームページ上にアップされたプリントなどの間違いを指摘する。

【ホームページとメールのアドレス】

http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20040012/index.htm [email protected]

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)2/6

13.社会保障と税の関係 税と社会保障の基本的な論点と現状(および推移)について見ていこう。 13.1 税の三原則「公平・中立・簡素」

(出所)『もっと知りたい税のこと』(財務省、平成 25年) 13.2 変化する社会・経済の構造 <高齢化率(=65 歳以上人口/総人口)>

(出所)「高齢社会白書(平成 30年版、内閣府)」

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)3/6 <膨らむ社会保障費>

(出所)「高齢社会白書(平成 30 年版、内閣府)」

13.3 国の財政の現状

(出所) OECD.stat, Global Revenue Statistics Database

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国民負担率の国際比較(%、2015)国民負担率=(租税負担+社会保障負担)/GDP

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)4/6

【OECD 諸国における社会保障支出と国民負担率の関係(2010 年)】

(出所) 国民負担率:OECD「National Accounts」、同「Revenue Statistics1965-2011」、内閣府「国民経済計算」等 社会保障支出:OECD「National Accounts」

(注) 1. 数値は一般政府(中央政府、地方政府、社会保障基金を合わせたもの)ベースです。 2. 国民負担率:各国 2010年実績、日本は 2010年度。 3. 政府の社会保障支出:各国 2010年実績、日本は 2010年度実績、ニュージーランドは

2005年、カナダは 2006年の実績。

(出所)『もっと知りたい税のこと』(財務省、平成 25年)

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)5/6 13.4 税制の現状

(出所) 財務省ホームページ、一般会計税収の推移

<税目別の税収の推移>

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2019 年 9 月 18 日(水曜 3 限)6/6 <消費税の増税>

(出所) 財務省ホームページ、消費税増税について