日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月...

12
(別添)様式1 1 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 申請区分 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO 日本版DMO候補法人 の名称 (一社)湯浅観光まちづくり推進機構 マーケティング・マネジ メント対象とする区域 和歌山県湯浅町 所在地 和歌山県有田郡湯浅町青木 668番地 1 設立時期 20 18年2月15日 職員数 3人 代表者(トップ人材: 法人の取組について対 外的に最終的に責任を 負う者) (氏名) 理事長 前田芳宏 (出身組織名) 湯浅町観光協会 湯浅町観光協会の会長として、地域の様々なパイプ 役となっており、在任期間中、様々な取組で成果を 挙げている。 各種データの分析・収集 等の責任者 (専門人材) (氏名) 石倉 裕子「専従」 (出身組織名) 湯浅町ブランド戦略 推進室 醤油観光の先導役として、地方創生交付金を活用 し、様々な事業に取組むなど観光地域マーケティン グについて高い知見と能力を持つ。 ※特定の経歴や資格など要件は設けていない。 各部門(プロモーショ ン、旅行商品の造成・ 販売)の責任者 (専門人材) (氏名) 上野 真歳「専従」 CMO(出身組織名) ㈱とち亀 ネット通販会社経営者。特産品の流通に精通してお り、地域の魅力についての国内外のプロモーション に高い能力を持つ。 連携する地方公共団体 の担当部署名及び役割 湯浅町産業観光課(観光行政) 湯浅町ブランド戦略推進室(まちづくり施策、重要施策との連携) 連携する事業者名及び 役割 湯浅町商工会(地域商品を活かした商品開発) 湯浅旅館組合(マーケティング) 紀陽銀行(資金調達、事業計画) 中紀バス㈱(着地型観光商品) JR西日本(アクセス改善) 湯浅伝建地区保存協議会(体験メニュー) 官民・産業間・地域間と の持続可能な連携を図 るための合意形成の仕 組み (該当する要件) ①~③に該当(社員総会、理事会、協議会を設置) (概要) 【観光 D MO設立準備協議会設立】 20 17年8月、湯浅町、商工会、観光協会、旅館組合で設立準備協議会を立 上げ、事業計画や設立に向けての協議を進めてきた。 【D MO組織設立後】 多様な関係者が参加する協議会を設置するほか、日常的な調整を実務者レベ ルで行う幹事会を開催 地域住民に対する観光 地域づくりに関する意 平成29年4月の日本遺産認定を機に、同年7月に開催した日本遺産認定記 念フォーラムによる意識啓発や D MC 設置における町内外の関係者との調整等

Transcript of 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月...

Page 1: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

1

日本版DMO形成・確立計画

1. 日本版DMOの組織

申請区分 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO

日本版DMO候補法人

の名称 (一社)湯浅観光まちづくり推進機構

マーケティング・マネジ

メント対象とする区域 和歌山県湯浅町

所在地 和歌山県有田郡湯浅町青木 668 番地 1

設立時期 2018 年 2月 15 日

職員数 3人

代表者(トップ人材:

法人の取組について対

外的に最終的に責任を

負う者)

(氏名)

理事長 前田芳宏

(出身組織名)

湯浅町観光協会

湯浅町観光協会の会長として、地域の様々なパイプ

役となっており、在任期間中、様々な取組で成果を

挙げている。

各種データの分析・収集

等の責任者

(専門人材)

(氏名)

石倉 裕子「専従」

(出身組織名)

湯浅町ブランド戦略

推進室

醤油観光の先導役として、地方創生交付金を活用

し、様々な事業に取組むなど観光地域マーケティン

グについて高い知見と能力を持つ。

※特定の経歴や資格など要件は設けていない。

各部門(プロモーショ

ン、旅行商品の造成・

販売)の責任者

(専門人材)

(氏名)

上野 真歳「専従」

CMO(出身組織名)

㈱とち亀

ネット通販会社経営者。特産品の流通に精通してお

り、地域の魅力についての国内外のプロモーション

に高い能力を持つ。

連携する地方公共団体

の担当部署名及び役割

湯浅町産業観光課(観光行政)

湯浅町ブランド戦略推進室(まちづくり施策、重要施策との連携)

連携する事業者名及び

役割

湯浅町商工会(地域商品を活かした商品開発)

湯浅旅館組合(マーケティング)

紀陽銀行(資金調達、事業計画)

中紀バス㈱(着地型観光商品)

JR西日本(アクセス改善)

湯浅伝建地区保存協議会(体験メニュー)

官民・産業間・地域間と

の持続可能な連携を図

るための合意形成の仕

組み

(該当する要件)

①~③に該当(社員総会、理事会、協議会を設置)

(概要)

【観光 DMO 設立準備協議会設立】

2017 年 8月、湯浅町、商工会、観光協会、旅館組合で設立準備協議会を立

上げ、事業計画や設立に向けての協議を進めてきた。

【DMO 組織設立後】

多様な関係者が参加する協議会を設置するほか、日常的な調整を実務者レベ

ルで行う幹事会を開催

地域住民に対する観光

地域づくりに関する意

平成 29 年 4 月の日本遺産認定を機に、同年 7月に開催した日本遺産認定記

念フォーラムによる意識啓発や DMC 設置における町内外の関係者との調整等

Page 2: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

2

識啓発・参画促進の取

を通じ、住民参加の取組みを進めてきた。今後も継続して定期的にシンポジ

ウムやワークショップ等を開催する予定である。

法人のこれまでの活動

実績

(活動の概要)~湯浅町観光協会としての活動

1 会員

湯浅町の任意団体として組織化され、現在会員95名、HP の運営、観光

パンフレットの作成などを行う。

2 イベント等の開催

昭和 51年から続く、湯浅まつり花火大会の中心的な役割を担い、春のシ

ロウオまつり、秋のギョギョっとお魚まつり等、町と共催して観光イベント

を開催してきた。

平成 20 年から湯浅町の特産グルメとしてしらす丼の普及に取り組み、14

軒でメニュー化されている。

3 観光実態調査

2016 年 9 月~12月

・観光客受入実態調査

調査方法:観光客への調査員の面接調査 27 問

調査件数:164 名

・観光施設・宿泊施設調査

調査方法:調査員によるヒアリング方式

調査件数:55件

実施体制 (実施体制の概要)

(一社)湯浅町観光まちづくり推進機構の役員等が中心となり、メンバーに

は、行政、住民組織、交通事業者、農業者など多様な関係者が参画するなど

官民が密接に連携した運営を実施。

(実施体制図)

協議会

社員総会

代表理事=理事長(CEO:非常

事務局長(COO:常勤)

マーケテイング専門官(非常勤)

②特産物の 流通促進

①醤油観光 推進

③歴史文化の発信

プロモーション・流通促進機能

地域商社人材育成機能

コンサルティング等経営支援機能

観光振興の3つの重点施策

プロジェクト別

事業者間連携会議

理事会

湯浅町、湯浅町商工会、湯浅旅館組合、

湯浅伝建地区保存協議会、金融機関、大

学関係者、交通機関、メディアなど

多様な関係者の合

意形成機能

Page 3: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

3

2. 日本版DMO候補法人がマーケティング・マネジメントする区域

【区域の範囲が分かる図表を挿入】

【区域設定の考え方】

当町は、醤油、味噌の昔ながらの醸造風景を残す和歌山県内唯一の重要伝統的建造物群保存地

区、「田村みかん」に代表される有田みかんや「アジ・サバ・シラス」といった新鮮な海産物、「醤

油・金山寺味噌」などの特産物、シーカヤック体験等のマリンレジャーなどの観光資源は豊富であ

る。しかし、それらの特性や魅力を活かしきれていないため、当町全域を設定し、各観光資源を最

大限活用していく。

【観光客の実態等】

2016 年度の観光客総数は、500,641 人、宿泊客数は 45,641 人で平成 18 年の重伝建地区選定以

降増加傾向にあったが、近年 50 万人前後で頭打ち傾向である。宿泊客は高速道路の開通で大阪方

面から日帰り圏になり減少傾向もみられる。

Page 4: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

4

出展:和歌山県観光客動態調査報告書、湯浅町産業観光課

【観光資源:観光施設、商業施設、自然、文化、スポーツ、イベント等】

○ 観光施設

醤油醸造発祥の地として中世の面影を残す町並みの重伝建地区、町中を通過する熊野古道、立

石道標、甚風呂、二の丸温泉等

○ 自然

西有田県立自然公園に指定されている海岸美(小浜海岸、栖原海岸)、湯浅湾内の無人島をまわ

るシーカヤック体験、明恵上人修業の地として知られる刈藻島

○ 歴史資源

醤油醸造に関する文化・歴史的な道具類、茶粥やしらす丼等の郷土料理、明恵上人ゆかりの白上

遺跡や施無畏寺、鎌倉・室町時代に活躍した湯浅党の湯浅城跡等

○ 文化

有田みかん等柑橘主体の農業、しらす漁などの水産業、春先に広川河口で行われるシロウオ漁、

三面獅子に代表される無形民俗文化財

○ スポーツ・イベント等

クリーズ、魚釣り、カヌー、バイクトライアル

シロウオまつり、七夕まつり、湯浅まつり・花火大会、ギョギョっとお魚まつり

顯國神社、國津神社等で行われる秋祭り

○商業施設

特産物流通物販センター、まち全体醤油博物館(官民双方の既存施設を活用したパビリオン型)

【宿泊施設:域内分布、施設数、収容力、施設規模等】

施設数:16施設、160 室 収容 569 名収容

□ 旅館 (6 施設)

栖原温泉、一二三旅館、シーサイド松宮、枠駒旅館、美よし荘、なぎ丸旅館・・・130 名

□ ログハウス(2 施設)

二の丸温泉、パートナーズハウスゆあさ・・・100 名

□ 民宿、ユースホステル(4施設)

えびす、貴望、やきとり工房囲炉裏、有田ユースホステル・・109 名

□ ホテル、ビジネスホテル、簡易宿舎(4施設)

湯浅温泉 湯浅城、ビジネスホテルてまり、ホテルグリーンヒル、栖原シーサイドハウス

Page 5: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

5

・・230 名

【利便性:区域までの交通】

JR湯浅駅、湯浅IC

・関西国際空港より車で 1時間

・新大阪駅から電車で約 1時間 30 分

【外国人観光客への対応】

湯浅町による Wi-Fi 整備、多言語看板の整備、多言語の観光パンフレット作成、インバウンド

対応ガイド育成マニュアル作成、中国大連市内へ湯浅町醤油博物館推進連絡所の設置、民泊推進

につながる各国(地域)の風習、宗教、生活文化を学ぶ勉強会開催や施設整備に関するガイドライ

ン策定。外国人スタッフ雇用。海外旅行会社に向けたによるファムトリップ開催。

3. 各種データ等の継続的な収集・分析

収集するデータ 収集の目的 収集方法

観光入込客数 観光客数把握のため 施設入場者数等の把握

観光客受入実態調査 観光客の目的、満足度等の把握の

ため

面接等でのアンケート調査

観光事業者調査 受け入れ事業者の実態把握 アンケート調査

WEB サイトのアクセス状況 地域に対する顧客の関心度や施策

の効果等を把握するため。

観光協会 HP を活用

旅行消費額 域内経済への影響を把握するため 観光関連施設の実績

延べ宿泊者数 長期滞在化への指標とするため 観光動態調査

来訪者満足度 実態を把握し改善につなげるため アンケート調査

リピーター率 実態を把握し改善につなげるため アンケート調査

メディア掲載回数 地域に対する顧客の関心度や施策

の効果等を把握するため。

新聞等掲載回数を把握

醤油観光参加者 域内経済への影響を把握するため ツアー参加者数を把握

コンサル等経営支援企業数 収益源となるため 実績数

土産物・特産品開発数 観光客の満足度等に影響するため 実績数

ガイド/ボランティア人材数 観光客受入数に影響するため 実績数

4. 戦略

(1)地域の強みと弱み 好 影 響 悪 影 響 内

強み(Strengths)

・醤油発祥の地としての日本遺産認定

・夕日等の景勝地観光

・菱垣廻船等地域固有の歴史的資源

・関西圏におけるアクセス環境

弱み(Weaknesses)

・宿泊、飲食、物販施設不足

・案内板等の観光インフラの未整備

・観光人材の不足

・交通インフラを活かせない利便性

機会(Opportunity)

・日本遺産認定による醤油観光推進

・世界トップレベルの紀伊半島観光人気

・ふるさと納税による地域産品のブランド化

・日本食に対する関心の高まり

・外国人による歴史的観光体験の増加

脅威(Threat)

・南紀と関西圏の狭間の通過地

・民間投資を含む観光財源不足

・南海地震等風説のリスク

Page 6: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

6

(2)ターゲット

○第1ターゲット層

東南アジアをメインターゲットとしたインバウンド客

○選定の理由

・平成 29 年度に湯浅町が実施した海外プロモーションにおいて大変好評であった中国

(大連・瀋陽・広州)及び香港をメインターゲット

・2017 年世界的旅行雑誌において紀伊半島が世界で行くべきスポット第 5位に選定

・関西国際空港から約1時間 ・和食文化の中心である醤油醸造の体験、みかん狩り、漁業体験、古民家宿泊等古い日本文化を体験できる「湯浅暮らし」をブランド化した観光推進 ・医療ツーリズムをはじめとする広域観光の推進

・欧州からのインバウンド旅行者は、宿泊費等に多くのお金をかけるため

・2017 年世界的旅行雑誌において紀伊半島が世界で行くべきスポット第 5位に選定

○取組方針

・熊野古道、白浜温泉、高野山に並ぶ紀伊半島周遊観光地としてのブランド化

・世界的に有名な和食の懐石料理極上食べ歩きと醤油造り等湯浅ならではの体験を組合

せた観光コンテンツ展開

○第2ターゲット層

本町からの日帰り圏である京阪神をメインターゲットとした国内客

○選定の理由

・平成 29 年度に湯浅町が策定した仮称湯浅まちごと醤油博物館構想において、湯浅の

観光地としての位置付けを「日帰りがメイン、古い町並みで宿泊も」とされたため

・富裕層(シニア含む)をターゲットにしたシャワー効果を生み出すため

・地域未来牽引企業(旅行業者)と連携した極上食べ歩き及び温泉日帰り観光ツアーを

展開することで、域内経済効果のある誘客を行えるため

・醤油作り体験を修学旅行、社会見学として教育旅行による誘客を図る

・関西圏から車で約1時間半。関西国際空港から車で約1時間。

○取組方針 ・醤油発祥の地としての日本遺産を活かした体験型の観光コンテンツの整備(醤油博物館)による体験型観光 ・湯浅町内のまち歩き観光、有田郡内、中紀エリアの温泉、神社仏閣、名刹を組み合わせた観光商品を地域未来牽引企業と造成し、シニア層のニーズに合った旅行商品を作成する。また、教育旅行商品として昼間滞在型商品造成も図る。

○第3ターゲット層

湯浅の醤油を愛用いただいている料理人や和食に携わる食の専門家

○選定の理由

・「和食」のユネスコ無形文化遺産登録

・世界的フレンチレストランシェフ等も使用する日本最上級の醤油の存在

・和食に携わる料理人は、調味料等すべての食材についてそれらがもつ歴史、広がり、

活用方法等背景を知ることを望んでおり、新たな観光層の発掘につながるため ○取組方針 ・醤油発祥の地として和食の原点である醤油・味噌等の素材を活かした専門領域観光

Page 7: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

7

(SIT)の推進 ・高付加価値を生む手作り醤油を料理人に紹介することによる地域産品を全国ブランド 化するバリューチェーンを構築していく

(3)コンセプト

①コンセプト 「醤油発祥の地湯浅の強みを活かした体験型観光を推進する」

1.醤油醸造の文化を国内外に発信する醤油観光

2.水産資源、農業を生かした体験型観光

3.重伝建地区を中心とした歴史的な町並み観光

②コンセプトの

考え方

重伝建地区の醤油と歴史的な町並みを中心とした観光を進めてきた

が、DMO を中心に日本遺産に認定された醤油醸造の歴史を醤油博物

館や古民家を展示施設に再生させたまちなかミュージアムを整備

し、湯浅でしか味わうことのできない懐石料理の食べ歩きと醤油発

祥の地湯浅ならではの醤油造り等食と体験を組合せた「醤油観光」

を目指す。また、しらすや田村みかんをなどの水産資源や農業を生

かした体験型観光を開発し、観光客の増加を図る。

5. 関係者が実施する観光関連事業と戦略との整合性に関する調整・仕組み作り、

プロモーション

項目 概要

戦略の多様な関係者と

の共有

・3ヶ月に1回程度、関係機関による協議会により、情報共有と

戦略の共有化を図っていく。また、本町に強い関心を持ってい

ただいている観光アドバイザーにも3ヶ月に1回程度事業に

ついて相談を行い、観光戦略を構築する。

観光客に提供するサー

ビスについて、維持・向

上・評価する仕組みや

体制の構築

・地域事業者と一緒に土産物・特産品の開発を支援すると共に、

町民ガイドの育成など観光事業の人材育成を図っていく。観

光客アンケート等で定期的に評価し、マーケティング重視に

よるサービスの向上を図っていく。

一元的な情報発信・プ

ロモーション

・地域観光情報の一元サイトを構築すると共に、ワンストップ窓

口の機能を強化し、旅行者と地域業者とのつなぎ役を担ってい

く。観光客の満足度向上につなげるため、定期的にアンケート

調査(ヒアリング・web)を実施し、各店舗等にフィードバッ

クする仕組みを構築する。

6.KPI(実績・目標)

(1)必須KPI

指標項目 単位 2016 年

(度)

2017 年

(度)

2018 年

(度)

2019 年

(度)

2020 年

(度)

Page 8: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

8

【検討の経緯】醤油醸造発祥の地として、国内評価で最上級の醤油や最高級の田村みかん等食の魅

力を活かした観光コンテンツやガイドの育成、旧商家を活用した宿泊体験施設を整備した結果を踏

まえ、また、インバウンド需要の伸び等を参考に、旅行消費額及び延べ宿泊者数は、約 2割増し、満

足度とリピーター率は 5-8%増加すると見込んだ。KPIについては、湯浅町まち・ひと・しごと創

生総合推進会議において評価を受け、必要に応じて見直し等必要な対策を講ずるものとする。

【設定にあたっての考え方】

● 旅行消費額は、平成 26 年度和歌山県観光統計実態調査を参考に、以下のとおり算出した。

日帰り 455,000 人×10,819 円= 4,922,645,000 円

宿泊 45,641 人×36,664 円=1,673,381,624 円

合計年間観光消費額 6,596,026,624 円 6,596 百万円

2020 年に観光客数 80 万人を目標として設定し各年度を設定した。※湯浅町版総合戦略に基づく

● 延べ宿泊者数は、2020 年度の目標を基準年に対し 115%とし各年度を設定した。

※湯浅町版総合戦略に基づく

● 来訪者満足度調査は、2020 年度の目標を基準年に対し 120%とし、各年度を設定した。※独自設定

● リピーター率は、和歌山県観光統計調査から算出し 2020 年度の目標を基準年に対し 108%とし、各年度を

設定した。※独自設定

(2)その他の目標

※ 2016 年度については、設立前のため数値なし

※年次及び目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

【検討の経緯】

本町は醤油・味噌の醸造で栄え、湯浅湾で獲れる新鮮な海産物や三宝柑等の柑橘類も豊富であ

るが、滞在中に消費する飲食物や土産物が不足している。また、醤油醸造発祥の地として日本遺

●旅行消費額 百万

6,596

( )

6,648

(100%)

6,992

(105%)

7,312

(110%)

7,645

(115%)

●延べ宿泊者数 人 45,641

( )

46,000

(100%)

48,300

(105%)

50,600

(110%)

52,900

(115%)

●来訪者満足度 % ( ) 60

(100%)

63

(113%)

68

(113%)

73

(121%)

●リピーター率 % ( ) 50

(100%)

51

(101%)

52

(104%)

54

(108%)

指標項目 単位 2017 年(度) 2018 年(度) 2019 年(度) 2020 年(度)

●メディア掲載

回数 回

30

(基準年) 32 35 38

●まちあるき観

光参加者 人

30,000

(基準年) 31,500 33,075 34,729

●コンサル等経

営支援企業数 社

3

(基準年) 4 5 6

●土産物・特産

品開発数 個

5

(基準年) 6 7 8

●新規ボランテ

イアガイド人数 人

5

(基準年) 6 7 8

Page 9: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

9

産認定されたことを契機に、今まで以上に醤油に関連する観光を推進していく必要があるため、

上記項目を設定した。

【設定にあたっての考え方】

●メディア掲載回数

2020 年度の目標を基準年に対し 120%とし、各年度を設定した。まちごと醤油博物館の情報発信

イベント等を展開していくうえで、月に 2~3回は取上げられる機会があると見込んだ。

●まちごと醤油観光参加者

紀伊半島が世界的旅行雑誌において世界で行くべきスポット第 5位に選ばれ、注目を集めている

ことなどを踏まえ、まち歩き観光を「湯浅まちごと醤油博物館」としてブランデイングを図り、

白浜温泉、熊野大社、高野山に並ぶ観光地を目指し、2020 年度の目標を基準年に対し 115%と

し、各年度を設定した。

●土産物・特産品開発数

最上級の手作り醤油である醤油発祥の地ブランドを活かした取組み、日本トップブランドの「田

村みかん」を地域ブランドから全国ブランドに定着させると共に、これら素材を使った加工産品

の新規開発数を前年比 2割程度と見込み、2020 年度の目標を基準年に対し 120%とし、各年度を

設定した。

●ガイド/ボランティア人材数

少子高齢化等による担い手の不足を踏まえ、健康寿命増進による高齢者の社会参加、学生等を活

用した人材育成に取組むことを考慮し、2020 年度の目標を基準年に対し 120%とし、各年度を設

定した。

7. 活動に係る運営費の額及び調達方法の見通し

(1)収入

年度 総収入(円) 内訳 2017 年度 2,440,000 円 【会費収入等】 600,000 円

【収益事業収入】 840,000 円 【民間企業からの出資金】 1,000,000 円

2018 年度 68,254,000 円

【政府等交付金等】 20,000,000円 【町からの委託料等】 42,214,000 円 【会費収入】 600,000 円 【収益事業収入】 5,000,000 円 【繰越金】 440,000 円

2019 年度 88,254,000 円 【政府等交付金等】 20,000,000円 【町からの委託料等】 56,254,000 円 【BID 収入】 3,060,000 円 【収益事業収入】 6,000,000 円 【繰越金】 2,940,000 円

(2)支出

年度 総支出 内訳

Page 10: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

10

2017 年度 2,000,000 円 【一般管理費】 1,000,000 円 (設立費用の実費相当)

【会員組織設置費】 600,000 円 【設立記念費】 400,000 円

2018 年度 65,314,000 円 【一般管理費】 14,254,000円 【国内外プロモーション】 35,000,000 円 【マーケティング(市場調査、ブランド戦略等)】 21,940,000円

2019 年度 83,254,000 円 【一般管理費】 14,254,000円 【国内外プロモーション】 20,000,000 円 【マーケティング(市場調査、ブランド戦略等)】 49,000,000円

(3)自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取組・方針

8. 日本版DMO形成・確立に対する関係都道府県・市町村の意見

9. 記入担当者連絡先

担当者氏名 常詰 雅幸

担当部署名(役職) ブランド戦略推進室(経営戦略官)

所在地 和歌山県有田郡湯浅町青木668番地1

電話番号(直通) 0737-63-2552

FAX 番号 0737-63-3791

E-mail [email protected]

10. 関係する都道府県・市町村担当者連絡先

都道府県・市町村名 和歌山県湯浅町

担当者氏名 落合 伸哉

担当部署名(役職) ブランド戦略推進室(係長)

所在地 和歌山県有田郡湯浅町青木668番地1

電話番号(直通) 0737-63-2552

FAX 番号 0737-63-3791

E-mail [email protected]

●行政等からの補助金・委託事業

・湯浅町からの補助金

・新たな観光拠点となる「醤油博物館」の整備と運営委託、駐車場等付帯施設運営

●収益事業

・まちごと醤油博物館運営収入・駐車場等付帯施設収入

・観光商品の開発・販売

①醤油観光、まちめぐりのガイド斡旋業務

②漁船クルーズ、みかん狩りなど漁業・農業を活かした体験型観光

③土産物・特産物の開発コンサルティング、流通支援

湯浅町は、(一社)湯浅観光まちづくり推進機構を当該自治体における地域DMO として登録

したいので(一社)湯浅観光まちづくり推進機構とともに申請します。

Page 11: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

(別添)様式1

11

都道府県・市町村名

担当者氏名

担当部署名(役職)

所在地

電話番号(直通)

FAX 番号

E-mail

Page 12: 日本版DMO形成・確立計画 1. 日本版DMOの組織 · 2016年9月~12月 ・観光客受入実態調査 ... 地域商社人材育成機能 コンサルティング等経営支援機能

法人名:(一社)湯浅観光まちづくり推進機構

【区域】 湯浅町【設立時期】2018年2月15日【代表者】 理事長 前田芳宏【マーケティング責任者】 上野 真歳【職員数】 1人【連携する主な事業者】湯浅町商工会湯浅町旅館組合紀陽銀行JR西日本中紀バス(株)湯浅伝建地区保存協議会

コンセプト:醤油発祥の地湯浅の強みを活かした体験型観光を推進する

■醤油醸造の地として中世の面影を残す町並みの重要伝統的建造物群保存地区

■昔の醤油醸造に使われた道具を展示する角長職人蔵

■まちなかを通過する熊野古道

■天保9年(1838)に建てられた立石道標■幕末から昭和60年まで営業していた銭湯を復元し資料館とした甚風呂

観光施設■日本遺産に認定された醤油醸造に関する文化

■醤油発祥の原点となった金山寺味噌とともに味わう茶粥や、新鮮なしらすをのせて味わうしらす丼等の郷土料理

■秋祭り等に奉納される三面獅子に代表される無形民俗文化財■明恵上人ゆかりの白上遺跡や施無畏寺

文化

■西有田自然公園に指定されている海岸美

・小浜海岸

・栖原海岸(朝日夕日百選に選定)

■湯浅湾内の無人島をまわるシーカヤック体験

■明恵上人修行の地として知られる刈藻島

自然

■七夕まつり、湯浅まつり・花火大会、ギョギョッとお魚まつり、シロウオまつりなど

■山田山で開催されるバイクトライアル大会

■顯國神社、國津神社等で行われる秋祭りなどの神事

■新たな観光拠点となる特産物流通物販センター

■ミシュラン三ツ星7年連続受賞シェフによる懐石料理の極上食べ歩きと湯浅ならではの醤油造り等「食」と「体験」を組合せたまちごと醤油博物館巡り

イベント・商業施設

登録区分名:地域DMO

(表:実施体制) (表:KPI(実績・目標))※()内は外国人に関するもの

平成29年度

平成30年度

平成31年度

平成32年度

旅行消費額

6,648百万円

6,692百万円

7,312百万円

7,645百万円

延べ宿泊者数

46,000人

48,300人

50,600人

52,900人

来訪者満足度

60% 63% 68% 73%

リピーター率

50% 51% 52% 54%