数値地図2500(空間データ基盤) 世界測地系対 …...1 1....
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数値地図 2500(空間データ基盤)
世界測地系対応(全点変換)
マニュアル
(Ver.1.05版)
平成 14 年 3月
国土地理院
測図部 国土基本図課
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1. 数値地図 2500(空間データ基盤)世界測地系対応ソフト「G2K_ALLconv」
測量法の改正に伴い測量成果は随時、世界測地系に移行する必要が生じます。 本書は、その一環として数値地図 2500(空間データ基盤)を全点変換法1によって世
界測地系座標に変換する作業に使用するソフトウエア「G2K_ALLconv」のマニュアルです。
2. 変換作業環境
①.変換作業は以下のソフト・パラメータを使用します。
A) TKY2JGD2(座標変換ソフト:本書では Ver.1.3.77 を使用)
B) 拡張パラメータファイル
C) G2000_ALLconv(抽出編集ソフト)
上記のソフト・パラメータの最新版は、国土地理院ホームページ
(http://www.gsi.go.jp/)内で公開しています。御参照ください。
②.変換対象データ
数値地図 2500(空間データ基盤)をハードディスク上にコピーしたデータを変
換対象とします。CD-ROM から直接は出来ません。
③.動作環境
OS :Windows98SE での動作を確認しています。3
CPU:お使いの OS が推奨する環境以上
メモリ:お使いの OS が推奨する環境以上
HD :①のソフトとパラメータのインストールを行い、数値地図 2500(空間
データ基盤)をコピー後に 100MB 程度の作業領域の確保が可能である
こと
CD-ROM:読み込み速度が速いものが望ましい。
1 全点変換法については、国土地理院「測地成果 2000 導入に伴う公共測量成果座標変換マニュアル」(2002)を参照ください。 2 TKY2JGD の利用時には別途、使用許諾への同意が必要です。 (技術資料番号:国土地理院技術資料H・1_No.2) 3 その他のOSのテスト結果は、国土地理院ホームページ(http://www.gsi.go.jp/)内を御参照ください。
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3. 作業手順
「G2K_ALLconv」は、以下の 3段階で変換を行います。
【Step1】数値地図 2500 を座標変換ソフト「TKY2JGD」で一括変換する書式の中間ファイルを出力します。
【Step2】「TKY2JGD」で一括変換を行います。
【Step3】変換された中間ファイルを数値地図 2500 のデータにセットします。
以下に変換作業の手順を記載します。
①.CD-ROM ドライブに数値地図 2500(空間データ基盤)の CD-ROM を入れ、自動起動
する画面を終了させ、ハードディスク上に変換するデータを図郭ディレクトリ単
位でコピーします。(CD-ROM からは変換できません。)
②.「G2K_ALLconv」を起動します。
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【Step1】中間ファイルを作成します。
①.各図郭データが格納されたディレクトリをダブルクリックして指定することで、中
間ファイル(図郭四隅座標抽出データ格納)を出力するディレクトリとファイル名
を選択します。
(注1)この説明上では、「静岡2」のデータを例にします。
②.「中間ファイル作成」ボタンを押し、中間ファイル(「08ME614.in」)を作成します。
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③.ドライブのタイプを確認し、処理の続行を選択します。
↓
変換対象のディレクトリを確認し、処理の続行を選択します。
↓
中間ファイルの有無を選択します。
(指定したファイルが既に存在する場合も有無の選択画面が出てきます。)
↓
中間ファイルの作成終了を確認します。
(注2)③の処理には時間がかかります。
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【Step2】座標変換します。
①. 「座標系番号」4が表示されていることを確認します。座標系番号は、【Step2-⑤】
で使用します。
②. 「TKY2JGD 起動」ボタンを押します。
4 平成 14 年国土交通省告示第 9号に規定する平面直角座標系
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③. 「TKY2JGD」メイン画面と「変換パラメータファイル」指定画面が起動しますので、
変換パラメータファイル指定画面の「パラメータファイル」ボタンを押して、地
方単位の拡張パラメータを指定します。
↓
↓
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④. 「TKY2JGD」メイン画面の「一括変換」ボタンを押してください。
⑤. ファイル一括変換ウインドウが表示されますので、「座標系の選択」プルダウンメ
ニューで【Step2-①】の「座標系番号」を選択します。
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⑥. 「入力ファイル」ボタンを押し、【Step1-③】で作成された中間ファイルを指定し
ます。
↓
⑦. 「出力ファイル」ボタンを押し、変換後の座標値ファイル(「.out」)を指定しま
す。
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↓
⑧. 「ファイル一括変換処理開始」ボタンを押し、変換を開始します。
↓
(注3)⑧の処理には時間がかかります。
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⑨. ファイル一括変換処理が終了します。
⑩. 変換が終了した変換済みファイルを確認してください。
【
確認事項】
1)「.out」「.in」ファイル名はあっていますか?
このファイル"08ME614.out"は,プログラム TKY2JGD Ver.1.3.78 が"08ME614.in"を読み込んで計算処
理したものです。
使用した変換パラメータファイルは,"04Chubu.PAR" Ver.2.0.5 です。
設定された平面直角座標系の系番号は,8です。
次に示すように,各行の最初の2つの数字が,変換された JGD2000 系の X,Y を表しています。
JGD2000 系(計算値)
X(m) Y(m)
行末に「3parameters」があるものは,地域毎のパラメータがなかったか 3パラメータで変換するよう
設定されていたため,「東京大正」測地原点における 3パラメータで変換したものです。
また,「-9999.」がある行は,変換されなかった行です。
以上のどちらでもない行は,「地域毎の変換パラメータ」で変換された行です。
ただし,コメント行や数値の形式が不正な行は,変換されずにそのまま出力されます。
#=#=#=#=#=#,
#G2000Conv,
#=#=#=#=#=#,
#XYNumber,8
#Dir,C:¥2500_4Cconv¥Man¥Shizuoka2¥08ME614¥
#Name,Z,08ME614.txt
#Corner,LB
-80646.8624 5717.4096
#Corner,RT
-79146.9018 7717.4050
#Corner,LT
-79146.9016 5717.4415
#Corner,RB
-80646.8966 7717.3694
#Zy1,空間データ基盤
#Zy1,建設省国土地理院
#Zy1,1997年3月
#Zy1,1987年測量富士宮市作成1:2,500都市計画図
#Zy1,08ME614
#Zy1,2500
#Zy2,メートル
#Zy2,,08ME612,08ME621,08ME623,08ME721,08ME712,08ME711,
#Zy2,08ME614.TXT
<以下略>
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2)座標系番号は「#XYNumber,********」の数値と一致していますか?
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【Step3】変換データを出力します。
①. 「参照」ボタンを押し、変換後の座標値ファイル(「.out」)を選択します。
↓
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②. 出力座標の小数点以下の桁数をプルダウンメニューで設定します。(デフォルトは
小数第 1位)
③. 「ファイルアウトプット」ボタンを押して、変換データを出力します。
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↓
変換処理の確認をします。
↓
変換処理の終了を確認します。
(注4)③の処理には時間がかかります。
④. 世界測地系に変換する処理が終了しました。
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4. 「G2K_ALLconv」各部の説明
処理コメントウィンドウ
中間ファイル作成ボタン
TKY2JGD 起動ボタン
参照ボタン
ファイルアウトプットボタン
終了ボタン
ドライブ選択
ディレクトリ選択
メニュー
変換元トップ
ディレクトリ表示
変換前座標ファイル表示
変換後座標ファイル表示
小数第 N位選択
座標系番号表示
プログレスバー(処理中に動作します。処理状況には比例しません。処理状況には比例しません。処理状況には比例しません。処理状況には比例しません。)
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5. メニューの利用法
①. 「実行」「実行」「実行」「実行」は「中間ファイル作成」ボタンと同じ処理をします。
②. 「ログの保存」は「処理コメントウィンドウ」のログを保存します。
↓
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③. 「終了」は「G2K_ALLconv」を終了します。「終了」ボタンと同じ処理をします。
④. 「ログ設定」は「処理コメントウィンドウ」に表示されるログの項目を設定します。
↓
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⑤. 「TKY2JGD 設定」は「tky2jgd.exe」を「G2K_ALLonv」に登録します。
↓
⑥. 「数値化区分&ノードアーク数付加」は、数値化区分とノードアーク数の項目が無
い旧バージョンのデータに、それぞれの項目に自動的に「0」を付加します。
●チェック有りの時に自動付加「ON」 ●チェック無しの時に自動付加「OFF」
(注5)デフォルトでは「ON」です。
数値地図 2500(空間データ基盤)世界測地系対応(全点変換)マニュアル
Ver.1.05 版 2002 年 4 月 1 日 初版
国土地理院 測図部 国土基本図課
〒305-8011 茨城県つくば市北郷1
TEL 0298(64)1111 (代)
E-mail mailto:[email protected]
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