No. 37 地域の救急医療を 担うために ·...

公益社団法人 北海道勤労者医療協会 勤医協中央病院 2016.5 37 No. 地域の救急医療を 担うために 受け入れを断らない体制づくり

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公益社団法人 北海道勤労者医療協会 勤医協中央病院

2016.537No. 地域の救急医療を

担うために受け入れを断らない体制づくり

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地域の救急医療を担うために

体制づくり

受け入れを断らない

 

勤医協中央病院の救急センター

は、「救急搬送の受け入れを断らな

い」という目標を掲げ、救急科専門

医1人を含む専任チームで救急医療

に取り組んできました。2014

年度の救急車搬入数は、前年度か

ら2099台増加して7410台。

2015年度は8310台と伸び

続け、搬送エリアは南区や清田区を

含む市内全域のほか、夕張や北広島、

江別、小樽にも及びます。

 

2015年4月からは脳神経救急

疾患も積極的に受け入れ、2016

年度からはステントを使った頸動脈

治療(CAS)にも着手しています。

広域からの

受け入れ急増の背景

 

当院の救急科専門医は1人です

が、他診療科の医師と道内外の病院

からの非常勤医師や後期研修医を

積極的に迎え入れて医師15人体制

(2016年3月末現在)を築き、

全診療科の協力を得ながら、多職種

のチーム医療による充実した救急医

療体制の確立を進めています。

 

救急センター長で救急科科長の田

地域を支える病院だからこそ

「断らない体制」を

勤医協中央病院の救急車搬入数は年々増

加し、救急車が重なって到着することも

珍しくなくなりました。救急センターで

は医師を舵取り役に看護師、看護補助者、

事務員、検査スタッフなどのチーム医療

を展開し、マンパワーの充実を図ってい

ます。

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日本における救急医療体制は、重症度に

応じて第一次、第二次、第三次救急医療の

3段階体制をとっています。 

 

救急患者の多くが第ニ次救急医療機関に

運ばれていますが、高齢患者数の増加に伴

い、複数の疾患を持つ治療の難しい患者さ

んが増えています。

 

しかし、複数の診療科の介入が必要な病

態に対応可能な体制を持つ第ニ次救急医療

機関は限られていることから、救急車の受

け入れに制限が生じています。また、札幌

市では「けが(災害)

当番病院」を輪番制

で確保していますが、

190万人都市であ

りながら2病院で対応

する日もあります。

第二次救急医療入院治療や手術を必要とする重症患者

第一次救急医療外来で対処し得る帰宅可能な軽症患者

第三次救急医療第二次救急医療まででは対応できない一刻を争う重篤な救急患者

対応

対応 主に民間の救急指定病院

診療所や当番病院、休日夜間急病センターなど

対応

※北海道では9施設(そのうち札幌市内に5施設)が指定されている

複数診療科にわたる高度な処置が24時間できる救命救急センターのある医療機関

勤医協中央病院 救急患者受け入れ数の推移

救急患者を診ることができない第二次救急医療機関が増えている

救急患者の来院後の動き

日本の救急医療体制

救急隊からの連絡が入るとERスタッフがすぐに電話の周りに集まります

口大医師は「搬入傷病者の6人に1

人は外傷患者です。院外心肺停止者

(OHCA)も受け入れ、蘇生に取

り組みます。救急患者さんを一刻も

早く診ることが、地域を支える医療

につながると確信しています」と説

明します。

0

500

1000

1500

2000

(受入数)

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3(月)

2014年度2013年度2012年度 2015年度

救急車搬入数

ウォークイン受入数

帰宅4291人

入院3635人

その他51人転院

333人

43.7%が

当院に入院

しています

医師

医師

医師医師

看護師 医師

ER専属事務員

3,205台

7,410台5,301台

8,310台

20,387人20,229人19,170人

9,103人

※2015年度は札幌市消防局が搬送する傷病者数の 約1割強を勤医協中央病院で受け入れています

感染 416人 新生物 147血液 34人

内分泌 272人

精神 318人

神経 161人

眼科 9人

耳鼻科 223人

循環器 719人呼吸器952人

消化器 749人

皮膚科 60人筋骨 448人

腎 421人

婦人科 6人

損傷・中毒2018人

その他1357人

2015年度 救急患者の疾患別内訳

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帰宅

転院

入院

 

当院が2013年に救急センター

を立ち上げる際に、東区にある札幌東

徳洲会病院の救急センターを田口セン

ター長が視察しています。同院は救急

科専門医2人と研修医数人のローテー

ションで、「断らない救急医療」を実

践している第ニ次救急医療機関です。

 

救急科医長の松田知倫医師は「全

ての救急患者さんを受け入れていた

ら、自然とER型救急医療体制が構

築されました。手術室運用の効率化や

検査体制の見直しを行う一方で、院内

トリアージを導入するなど、病院全体

が救急科を支えてくれたからこそ実現

できたことです。年間の救急車搬入数

が1万台を超え、これ以上は厳しいと

思っていたところ、勤医協中央病院が

救急医療に力を入れてくれたことか

ら、頼もしい仲間ができたと喜びまし

た。相互に補完し合う病院として密接

に連携を図りたいと思っています」と

話しています。

 

松田医長は、救急科専門医の責任と

役割について、札幌東徳洲会病院の方

針と重ねながら説明します。「救急車

●救急搬送もウォークイン患者も全て受け入れる●看護師がウォークイン患者のトリアージを行う●ER専属の事務員が受け付け・案内、文書作成、転院サポー

トなどを行う●研修医たちは主に軽症患者に対応し、上級医・指導医たち

は救急搬送されてきた中等症・重症の患者に対応する

●必要に応じて、各診療科や専門病院にバトンタッチする●救急搬送の段階でソーシャルワーカーや退院支援看護師が

介入し、転院をサポートしたり、経済的問題などの生活療養相談に応じる

●救急総合外来には多様な症例が集まるため密度の濃い臨床経験を積むことができる

後日、専門医の外来を受診

応急処置後に転院し専門病院などで引き続き入院加療を行う

第二次救急医療機関同士のに力を注ぐ

勤医協中央病院が目指す 全ての救急患者を受け入れる仕組み

による搬送の場合は、救急隊員が患者

さんの重症度を判断し、受け入れ要請

の電話を病院に入れますが、病院は患

者さんを直接診察せずに受け入れの是

非を判断しています。しかし、高齢者

の場合は重症度の判断は簡単ではあり

ません。また、患者さんは病院を選べ

ず、選んだとしてもそれが最も良い選

択肢だとは限らない。だからこそ、当

院は全ての救急患者を全科総力戦で受

け入れます。当院の役目は、救急患者

さんを一刻も早く診ること、目の前の

患者さんに緊急処置が必要か否かの判

断と診断・初期治療を行うこと、患者

さん別に病院選定を行うことです。必

要な治療が継続できる病院やご本人や

ご家族が希望する病院へ転院する際の

手続きも、当院が責任を持って行って

います」。また、「不足している救急医

の育成も急務です。救急外来での経験

の蓄積がスキルアップにつながると思

います」と現場での研修医の指導にも

力を注いでいます。

 

田口センター長は「札幌東徳洲会病

院には、当院にはない小児科・脳神経

外科・耳鼻咽喉科・皮膚科・歯科口腔

外科があります。院内トリアージや院

内連携の質が高く、当院が目指すべき

救急医療があります。多くを学び、共

に手を携えて、地域の救急機能を維持・

強化できるように努めたい」と考えて

います。

地域医療を

共に支え守る仲間

地域医療を守る最後のとりでとなるために

救急患者さんを

断らない理由

・連携 協働体制

ER

救急科医師

救急総合外来

緊急処置診断初期治療

救急センター 24時間365日対応

札幌東徳洲会病院など、地域の救急病院

連携・協働 相互に補完

救急患者

が発生

急に具合が

悪くなった 院内トリアージ

ウォークイン(自力で救急総合外来受診)

勤医協中央病院

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1978年、網走市に生まれる。2005年に旭川医科大学卒業、札幌東徳洲会病院で初期臨床研修を積み、そのまま同病院の救急総合診療部、外傷部を経て、市立札幌病院で第三次救急医療の研修を積む。2013年10月に救急科医長に就任。日本救急医学会救急科専門医/ Infection Control Doctor /臨床研修指導医

1975年、帯広市に生まれる。2000年に北海道大学医学部卒業後、市立札幌病院救命救急センター、手稲渓仁会病院救急部、札幌医科大学附属病院高度救命救急センター、市立札幌病院外科、手稲渓仁会病院心臓血管外科・胸部外科、恵佑会札幌病院外科を経て、2012年から勤医協中央病院救急診療部に勤務。日本救急医学会救急科専門医/日本外科学会外科専門医

26の診療科を持つ325床の急性期病院。2007年4月に救急総合

診療部を立ち上げ、独自にER型の救急医療を発展させました。救

急車搬入数は道内で最も多く2012年度は年間1万台を超えていま

す。救急センターは1日50台の救急車の受け入れが可能です。また、

厚生労働省の「医療機関における外国人患者受け入れ環境整備事業」

の拠点病院として指定されています。2016年1月には東北以北で

初めて国際的な医療施設評価認証であるJCI認証を取得。提供する

医療の質が国際水準に達していることを保証するもので、日本では

わずか13施設です。

自分の技術をフル活用して

救急処置を施し

バトンを渡すのが

救急科専門医としての私の役割です

全ての救急患者さんを受け入れることが

救急医療のあるべき姿だと

思っています

札幌市東区北33条東14丁目3番1号 TEL:011‐722‐1110

もっとも身近な救急医療パートナー

札幌東徳洲会病院医療法人 徳洲会

札幌東徳洲会病院

松田

知倫

救急科医長

勤医協中央病院

田口

救急センター長・救急科科長

Matsuda Taguchi

救急センター

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院内トリアージを導入救急総合外来で

ER看護体制

 

当院には救急車による搬入に加えて、

ウォークイン(自力で救急総合外来受診)の

患者さんが来院されていますが2015年

度は2万387人(前年度は2万229人)

と年々増加傾向にあります。救急総合外来で

は受付後に看護師が問診・観察を行い、総合

診療科の医師や研修医が診察を担当していま

すが、「同じ症状でも、救急車で運ばれてく

るとすぐに診ることができるが、歩いて来院

した場合は待ち時間が長く重症化に気づきに

くい」という問題がありました。

 

その解決のために2016年4月1日か

ら導入したのが「院内トリアージ」です。看

護師による問診や観察の質を上げ、患者さん

のバイタルサイン(心拍や血圧などの生命兆

候)や症状から緊急度を判断し、受診の優先

順位をガイドラインに従って決定するシステ

ムです。外来を担当する医師や看護師らは、

模擬患者さんのトリアージレベルを決定する

実践シミュレーションも行い、実践的で有効

 

ERでは患者さんの増加に伴い、これまで

看護師1人体制だった深夜帯を2人にし、24時

間常時2人以上を配置しています。また、看護

師の援助や環境整備を看護補助者(救命救急士

養成学校卒業者)が行うなど、救急看護を手厚

くする体制を整えました。

 

谷間百恵主任は「ERの看護師は限られた

時間の中で患者さんを観察し、今すべきこと、

次に何をすれば良いかを予測しながら動きま

す。専門の知識や技術が必要になることから、

救急看護認定看護師や他院で長年救急看護に関

わってきたベテラン看護師が中心になって学習

会を重ねていますが、習得すべきことは、まだ

まだあります。ERでは、医師と看護師が直

接ディスカッションしながら治療を進めますの

で、毎日が学びの場です。看護の質をさらに高

めたいと思っています」と話します。

 

ER看護の第一の目的は「救命」ですが、

当院では「患者さんの今後の生活」にも配慮す

ることを重要視しています。「患者さんからよ

り多くの情報を引き出し、事務員やソーシャル

ワーカーに提供するなど、生きるための支援に

も力を注いでいます」。

※毎月1回事例検討会を開催する

❶患者到着後、「第一印象による重症感」を

評価する

❷感染性疾患のスクリーニングを実施する

❸緊急度レベルを確認するための問診・評価

を行う

❹緊急度を判定する

❺問診・評価内容を電子カルテに入力する

❻診察待ちや、治療の場所を指定する

❼症状緩和の手段を提供・もしくはケアを開

始する

❽診察待ちの患者の再評価を行う

緊急度判定の手順

潜在的に重症化する可能性のある状態

準緊急

緊 急迅速な治療が必要な状態

蘇生レベル、直ちに診療

超緊急

急性期の症状だが緊急性のない状態

非緊急

患者さんの来院から

15分以内を目安に、

トリアージ看護師は

緊急度判定を行う

救急総合外来の

待合室で待機

医事課で受け付けし、

問診票に記入

院内トリアージ

「救命」だけでなく「生きるための支援」も

的なトリアージを目指して準備を整えまし

た。

 

宮田麻紀子師長は、「一見軽症に見える患

者さんの中には実は重症という方もいますか

ら、私たち看護師が担当する院内トリアージ

は重要です。ERを効果的に運用するため

には各専門科とのコミュニケーションを密に

し、多職種が連携しながらチーム医療を展開

する必要があります。それぞれの立場の役割

をきちんとこなしていくことが、患者さんの

利益につながると確信しています」と話して

います。

ER・HCU看護師

谷間

百恵主任

緊急度の高い患者さんを見極め、いち早く診察するために

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医師の救急車同乗研修

消防の協力を得て

救急隊と共に学び交流する場を大切にしています

声だけのやり取りだからこそ、顔が見える関係が必要です

 

当院は札幌市消防局警防

部救急課と札幌市東消防署

の協力を得て「救急車同乗

研修」を実施し、2015

年8月から2016年5

月までに、研修医や救急科

の医師ら合わせて25人が参

加しました。

 

24時間の同乗を体験した

救急科副科長・外科医長救急副センター長

林はやし

浩こう ぞう

林浩三救急副センター長は「救急隊から制服

を借り、見習いとして同乗しました。私は胸

部外科の医師として15年以上の経験がありま

すが、救急車に同乗したのは初めてのことで

す。独居高齢者の厳しい生活の実態や受け入

れ要請を断られている様子を直に肌で体験し

ました。担架で運ばれてきた患者さんから生

活環境や社会背景をつかみ取るのは難しいの

ですが、同乗研修後は救急隊員からの情報の

読み方や心構えが大きく変わりました」と振

り返ります。

 

医師が同乗研修する目的は「救急科を専攻

する研修医の育成」「不応需減少効果」「入電

迅速対応効果」であることから、当院では今

後も定期的に実施したいと考えています。

 

当院では、救急隊員との関

係づくりを大切にしています。

2015年4月に脳卒中診療

を開始したのをきっかけに、迅

速な搬送の重要性や症例経過を

報告する説明会を救急隊員など

に呼びかけて開催しています

が、すでに3回を数えました。

2013年と2015年の災

害訓練も札幌市消防局の協力を

得て大規模に実施しています。

 

救急隊員として20年の経験を

持つ札幌市東消防署の上田洋明

さんは「救急医療を必要とし

ている高齢者が増えています

が、独居やかかりつけ医がいな

いケースでは情報がつかみにく

く、複数の疾患を抱えているこ

とを予測しながら受け入れを要

請します。情報が少ないと受け

入れ先がなかなか見つからない

ことがあるので、なるべく多く

の情報を収集し、ありのままを

伝えます。搬送途中の容態変化

を伝えるセカンドコールも重要

な情報提供になりますが、全て

が電話でのやり取りになるの

で、勤医協中央病院のように医

師と救急隊員が顔の見える関係

にあると話しやすいですね」と

話します。

 

札幌市では観光客の増加に伴

い、外国人が安心して診療を受

けられるように救急隊員が「多

言語音声翻訳システム」の端末

を所持する準備を進めていま

す。当院でも2014年度の

外国人の救急搬送は29人(前年

度14人)と増加していることか

ら、ERでの外国人対応マニュ

アルを作成しています。

2015年10月10日 災害訓練

札幌市東消防署救急担当係長上田洋明さん

救急車に同乗する当院研修医

2016年3月25日 説明会

患者さんの生活環境や社会背景を

肌で感じました

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●ERに搬入された傷病者や救急隊の誘導

●受け付け、迅速なID作成

●家族対応、入院手続きの説明

●転院先の病院選定、転院準備介助

●文書スキャナ、画像取り込み

●検体搬送、警察への書類提出など

たまねぎ通信37号  

発行/公益社団法人

北海道勤労者医療協会

勤医協中央病院  

発行責任者/事務長 

佐藤

秀明  

制作/有限会社 慶文社

理念 -医療・福祉宣言-1. 安全・安心で納得のいく医療・福祉をすすめます。2. 地域・友の会とともに健康で住みやすいまちづくりをめざします。3. 互いに学び成長する職場・病院づくりに努力します。

基 本 方 針

私たち勤医協中央病院は、地域の人々に支えられ、この地域になくてはならない病院として発展していくことを目指し、ここに「勤医協中央病院 医療・福祉宣言」を発表し、「勤医協綱領」に基づき、その実現に努めます。

1. 札幌市北東部の地域中核病院として、急性期医療とがん診療、そして専門的医療を柱に、患者さんの要求に応える医療・福祉の連携を推進する医療機関として発展していきます。

2. 北海道の地域崩壊・医療崩壊を防止する運動・支援する運動の一翼を担う病院として行動していきます。

3. 災害時・緊急時には病院をあげて地域と住民を守る医療機関となれるように整備を進めていきます。

4. 患者さんとの信頼関係を大切にし、良質で安全な医療を、「共同の営み」として提供する、より高い技術も兼ね備えた病院をめざします。

5. 臨床研修病院として、民主的な集団医療の実践を通じて、人間の尊厳および権利を尊重できる医療人を育成します。

7. 民医連・勤医協綱領に基づき、無差別平等の医療実践をめざします。

6. 地域住民や地域の医療・福祉施設とも協力し、子供から高齢者まで安心して住みつづけられるまちづくり、憲法と平和が守られる国づくり、医療・介護改善の運動をすすめます。

私たちは、これからも無差別・平等の医療を目指し、無料・低額診療制度を継続します

診療科目

呼吸器内科 循環器内科 消化器内科 糖尿病・内分泌内科 リウマチ科

腎臓内科(人工透析) 血液内科 緩和ケア内科 外科 呼吸器外科

心臓血管外科 消化器外科 乳腺外科 肛門外科 肝臓外科 膵臓外科

整形外科 泌尿器科 婦人科 眼科 リハビリテーション科

放射線診断科 放射線治療科 精神科 病理診断科 救急科 麻酔科

  011‐787‐7037    011‐784‐2735地域に開かれた病院の窓口として以下の業務を行っています●地域の開業医の先生方からの紹介や逆紹介●患者さん、ご家族への退院支援●転院に伴う調整

地域連携センター

●外来診療はすべて予約制です●救急患者さんの診療については24時間受け付けています

【休診日】 第4土曜、日曜、祝日、 年末年始(12月30日~ 1月3日)

〒007‐8505 札幌市東区東苗穂5条1丁目9‐1  011‐782‐9111(代表)   011‐781‐0680

診療日には無料巡回バスを運行しています

詳しくは勤医協中央病院ホームページで

勤医協中央病院周辺地図

勤医協中央病院

FAX

FAX

〒007‐0870 札幌市東区伏古10条3丁目2‐8  011‐786‐5588   011‐782‐3428

勤医協伏古10条クリニック関連施設

FAX

JR苗穂駅

より多くの救急患者さんを

受け入れるために

ER専属事務員が24時間常駐

たまねぎとぴっくす

 

ERの救急車搬入数の急増に伴い、医師や看護師の業

務量が増加したため、2015年4月からER内に専属

の事務員が24時間常駐する体制を整え、1年が経過しまし

た。医師や看護師の業務負担軽減を目的に、受け付け・入

院案内・転院先検索・診療情報の取り込みなどの作業を行

い、より多くの救急患者さんの受け入れ実現と診察の質の

向上に貢献しています。

 

医事2課の坂田敦係長は「ER専属の事務員を配置す

る前に、業務内容を確認、整理し、1年かけてマニュアル

や体制を整えました。日中は4人の担当者がシフト制・交

代で基本2人配置し、夜間帯は事務員を1人夜勤で配置し

ています」と話し、ER事

務の業務拡大と体制強化を目

指しています。

ER専属事務員の主な役割

医事2課坂田 敦 係長