地方都市におけるオープンスペース利活用の課題理 …地方都市におけるオープンスペース利活用の課題理解に関する研究 ―大分市中心市街地をケーススタディとして
新たなモビリティ活用による地方創生 ·...
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岡山大学 地域総合研究センター
地域公共交通総合研究所
三村 聡
2015年9月18日
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新たなモビリティ活用による地方創生
明確化する新しい都市交通政策の方向性
(1)環境重視(CO2削減)
(2)道路空間の再配分
(3)総合的な都市交通体系
• 自動車は「小型化」「ゼロエミッション化」、利用だけでなく保有を規制する動き
• 道路空間の再配分は、歩行者、自転車、公共交通重視政策の実現方策
• 政策実現に不可欠な総合的な交通体系の整備と、都市・地域計画との融合
欧州の潮流は自転車へ
欧州の都市・交通政策の流れ
ゼロエミッション:人間の経済活動による自然界への排出をゼロにする仕組みを構築すること 2
ロンドンオリンピックと官学連携(ロンドン市とOxford大学)
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英
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【警察】■交通事故警察本部と連絡、車両配備状況やヘリコプター画像などのチェック
【市 交通局】■渋滞・道路工事統合システムの管理、オペレーション。イベント情報は主催者が入力
【市 土木部】■駐車場・車線規制駐車場の利用状況のチェック、車線規制の指示も直接実施
【公共交通事業者】■車両の運行管理車両搭載されたGPSシステムから運行状況の遅れなどチェック
【前方 大画面】 統合情報の表示例えば、バスを通過させた後、その道路の通行規制をスタートさせるなどの連携した対応が可能
【消防・救急】
移転を契機に消防と救急が同じ敷地内に拠点を持ったことで連携が強化
2階には前方の大画面と4つのブースを設置
1階には消防と救急の管理センターを設置 危機対応用会議室(2階)
緊急事態が発生した際には、関係者がすぐに会議を開けるよう、会議室も準備
IVLZ(Integrated Traffic Management Center Stuttgart )独
すっきりとしたシームレスな交通まちづくり
超小型モビリティステーショントラムと超小型モビリティ
中央駅地下ホーム 中央駅地上ホームトラム・バス・BRT
コミュニティサイクルクルマ・超小型PM
仏
BRT: 都市計画と交通計画が統合化されたデザイン
BRT 終点ロータリー
企業群 低所得層住宅 P&R 高速IC出口
新たな工夫
仏
戦後70年 平和の象徴としてフランスとドイツをトラムが結ぶ
ドイツ ケール市(人口4万)バーデン=ヴュルテンベルク州
フランス ストラスブール市(人口25万人)アルザス地域圏 バ=ラン県
仏 独
まちを創る新たな潮流
行政主導から市民参加・協働によるまちづくりへ
地方創生人材支援制度
中枢拠点都市圏構想
気候は温暖(瀬戸内海気候区)降水量0.5mm未満の日(平年値)が年間263.5日と全国で最も多い
年平均気温(平年値)は15.8℃で、全国平均の14.8℃と比較するとやや高め
年間降水量(平年値)は1,141mm.全国平均の1,613mmよりも472mmも少ない(約70%)しかし,北部は森林豊富
年間日照時間(平年値)は2,010時間全国平均の1,886時間より124時間多い(約107%)
出展: (財)岡山県環境保全事業団 岡山県地球温暖化防止計画
中国山地
岡山平野
吉備高原
岡山地方の特徴 「晴れの国」
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研究概要(意義・目的):
✓地域のエネルギーモデル構築ならびにエネルギー拠点となるべき学都:岡山大学を研究する.
✓地域のエネルギーモデル構築ならびに災害時エネルギーステーションとしての役割を検討する.
✓駐車場屋根部の太陽電池パネルによる発電,EVステーション,大学キャンパスのスマートタウン化,大学キャンパス内でのエネルギーの見える化を検討する.
「学都研究」の展開
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「学都研究」の展開
11本部棟前のイメージ 図書館周辺のイメージ
ブルーの部分は太陽光パネル
「学都研究」の展開
12岡山市のイメージ 岡山県のイメージ
合意形成におけるPDCAサイクルと市民参加
経済社会の変化と合意形成の必要性・プロデューサーのイメージ
イオンモールと表町を結ぶ県庁通りを人の往来する空間に再生
◆県庁通りを低速交通ゾーンとして、徒歩と自転車と超小型モビリティを導入◆EVバスを導入、原則ゼロエミッション通りとし、観光地への誘導を図る
ゼロ・エミッション(zero emission):人間の経済活動による自然界への排出をゼロにする仕組み
イオンモール岡山 県庁通り
西川緑道
現在の県庁通りサイクルステーション
超小型(低速)モビリティステーション
カルチャーゾーンに誘導
表町商店街
イオンモール岡山の進出を契機とした市民参加によるまちづくり
岡山駅西口にも、“ももちゃり”配備ももちゃりは24時間使用可能なレンタル自転車市内17か所に「ポート」と呼ばれる貸し出し・返却場所設置登録手続きをすれば、誰でも利用できる。料金は1回100円で利用が1時間を超えた場合は30分ごとに追加料金100円。支払いは現金や交通系ICカードのほかクレジットカードも使える。市街路交通課によると、7月27日の導入から8月31日までに、3593人が登録1万8907回の利用があった。1日につき1台が約4回使用された計算。
ストラスブール金沢幕張イオン 京都大学
西口は大学が多く奉還町商店街の利用者は近隣の方が多いため自転車は大事な
キーワード
スポーツを活かしたコンパクトシティを考える研究会
地方創生とスポーツ産業を意識した市民参加によるまちづくり
日本政策投資銀行資料より
工学部1号館前に並んだi-ROADとCOMS
▽狙い : 岡山市を核に地方都市の持続可能な未来像を市民に示す(地方創生)▽概要 : ①ESD世界会議に合わせたシンポ開催、② i-ROAD、COMS実車
③岡山城、後楽園(カルチャーゾーン)で社会実験開始市民・学生、関係官庁・各界代表者による開催⇒ 岡山の経済界が後援
*ゲストは徳山日出男国土交通省技監*ホスト役は、大森雅夫岡山市長、森田潔岡山大学長*車両はトヨタ自動車が提供、トヨタ販売会社は試乗の講習を担当
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大森市長&岡大で豊田市視察
岡山市社会実験案
ESD世界会議に合わせてシンポジウムと学内で試行運転を実施
「学都構想」を踏まえ西川AGORAで研究会開催(参加:国土交通省、岡山県、岡山市、会議所、同友会、交通事業者、山陽新聞社)
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経済界は、岡山経済同友会 松田 久 代表幹事と同会 梶谷 俊介 地域振興委員長が中心
国は国土交通省が協力、関係省庁や市と連携予定
岡山の実力
世界の最先端研究の拠点
学会の積極開催
コンベンション施設
J ホール
50周年記念館
自然環境と地理的環境の良さ
世界最高の自然環境・住環境
安心・安全と住みやすさ
職・住・病院一致の都市
歴史・文化ゾーンが隣接
世界に誇る症例と最高技術
多くの症例実績
多数の急性期対応総合病院
病院の垂直・水平連携
情報ネットワークの推進
総合的な医療・ケア
地域医療・ケア・健康
包括医療・ケア体制の充実
地域コミュニティと福祉活動
医療・ケア関連大学・教育機関
複数の急性期病院
充実の交通網と生活利便
プロスポーツ団体
医療特区の推進展開
医療都市創生に向けたキーワード
北長瀬の総合的整備医療産業(医工連携)展開
街中居住と交通医療・ケア連携
スポーツ&健康振興
コンベンション(研究・教育)
晴れの国“おかやま”の土地柄と特色を活かしたまちづくり
医療とスポーツ産業を意識した市民参加によるまちづくり
オリンピック&パラリンピックの知見を地方で活かせる仕組みづくり
水素の活用
自動運転による獣害対策
中山間地域での活用可能性-過疎・高齢化対策による持続可能社会の実現-
倉敷市水島コンビナートを活かす社会と環境-水素を活用した持続可能社会の創造-