燕市都市計画マスタープラン～都市計画の基本方...

091109～091111 燕市地域審議会事前配付資料

燕市

都市計画マスタープラン

～都市計画の基本方針～

（案）

概要版

平成 21 年 11 月

燕市都市整備部都市計画課

資料１


目次

第１章はじめに･･････････････････････････････････････････････････ 1

１．都市計画マスタープランとは･･････････････････････････････････････ 2

２．都市計画マスタープラン策定の背景････････････････････････････････ 2

３．都市計画マスタープランの概要････････････････････････････････････ 3

第２章全体構想････････････････････････････････････････････････････････ 7

１．燕市の課題･･････････････････････････････････････････････････････ 8

２．まちづくりの理念と目指すべき将来像･･････････････････････････････ 9

３．燕市の将来都市構造････････････････････････････････････････････ 11

４．分野別の方針･･････････････････････････････････････････････････ 12

第３章地区別構想････････････････････････････････････････････････････ 22

１．地区別構想の概要･･････････････････････････････････････････････ 23

２．燕北地区（燕北地区まちづくり協議会）･･････････････････････････ 25

３．燕中央地区（燕中央まちづくり協議会）･･････････････････････････ 27

４．燕西地区（燕西地区まちづくり協議会）･･････････････････････････ 29

５．燕第一地区（燕第一地区まちづくり協議会）･･････････････････････ 31

６．燕第二地区（燕第二地区まちづくり協議会）･･････････････････････ 33

７．吉田北地区（吉田北まちづくり協議会）･･････････････････････････ 35

８．吉田地区（吉田地区まちづくり協議会）･･････････････････････････ 37

９．吉田南地区（吉田南地区協議会）････････････････････････････････ 39

10．粟生津地区（粟生津地区協議会）･･･････････････････････････････ 41

11．四箇村地区（四箇村まちづくり協議会）･････････････････････････ 43

12．島上地区（島上地区まちづくり協議会）･････････････････････････ 45

13．分水北地区（分水北地区まちづくり協議会）･････････････････････ 47

14．分水小地区（分水小学校区まちづくり協議会）･･･････････････････ 49

第４章実現化方策････････････････････････････････････････････････････ 52

１．実現化方策とは････････････････････････････････････････････････ 53

２．多様な主体の参画による協働のまちづくり････････････････････････ 53

３．都市計画マスタープランの運用･･････････････････････････････････ 56

４．まちづくり推進プログラム･･････････････････････････････････････ 58

〔参考資料〕･･････････････････････････････････････････････････････････ 62

１．これまでの経緯････････････････････････････････････････････････ 63

２．今後の策定スケジュール････････････････････････････････････････ 64

３．燕市都市計画マスタープラン策定体制･･････････････････････････ 65

４．用語解説･･････････････････････････････････････････････････････ 66


- 1 -

第１章はじめに


- 2 -

● 実現すべき具体的な都市の将来像を示すものです。～概ね20年後のまちの姿～

● まちづくりに係わる施策の体系的な指針を定めるものです。

～土地利用規制や都市基盤※整備など～

● 市民と行政が協働※で策定するものです。

１．都市計画マスタープランとは

● 市町村合併により新しい燕市が誕生しました。 ● 人口減少・少子高齢化の進展など、社会情勢が変化しています。

● 『拡散型※』から『集約型都市構造※（コンパクトなまちづくり）』への転換が必要です。

● 地球環境問題に対応した低炭素社会※の実現が求められています。

２．都市計画マスタープラン策定の背景

資料：21世紀新潟県都市政策ビジョン（全体編）

図まちづくりの方向性の転向


- 3 -

3-1.策定の目的

3-2.都市計画マスタープランの位置づけ

燕市総合計画（市全般のまちづくり方針）

21世紀新潟県都市政策ビジョン

（全体編）

都市計画区域マスタープラン

（都市づくり施策）

・土地利用規制･誘導・都市基盤整備等

新潟県の都市計画部門諸方針

各分野の基本計画

産業分野

福祉分野交通分野

景観分野住宅分野

環境分野防災分野

･･･

整合整合

整合整合

整合整合

反映反映

燕市都市計画マスタープラン（まちづくり方針・都市計画部門）

都市計画分野

● 燕市総合計画※の将来像「人と自然と産業が調和し、進化する燕市」の実現です。

● 燕市総合計画、新潟県都市計画区域※マスタープラン※に即するものです。

● 都市整備に係わる各種計画の上位計画です。

図都市計画マスタープランの位置づけ

３．都市計画マスタープランの概要


- 4 -

3-3.都市計画マスタープランの構成

図都市計画マスタープランの構成

『はじめに』：都市計画マスタープランの概要、構成などを示します。

『全体構想』：燕市の現状、課題の整理、それに対応した理念や将来像、7つの分野別の方針

を示します。

『地区別構想』：13 の地区（まちづくり協議会）別の課題、将来像、将来像を実現するための取

り組みを示します。

『実現化方策』：将来像実現のための必要な協働や役割分担、今後の都市計画マスタープランの

運用方法、効率的で効果的な事業の推進方法などを示します。

第２章全体構想１．全体構想の概要２．燕市の現状と課題３．まちづくりの理念と目指すべき将来像４．分野別の方針

①市街地の土地利用 ②市街地周辺の土地利用 ③交通体系 ④環境・景観 ⑤都市施設

（道路、公園・緑地、下水道・その他施設） ⑥都市防災・防犯 ⑦観光・文化・スポーツ・レクリエーション

第３章地区別構想

１．地区別構想の概要

２．①燕北地区（燕北地区まちづくり協議会）

３．②燕中央地区（燕中央まちづくり協議会）

４．③燕西地区（燕西地区まちづくり協議会）

５．④燕第一地区（燕第一地区まちづくり協議会）

６．⑤燕第二地区（燕第二地区まちづくり協議会）

７．⑥吉田北地区（吉田北まちづくり協議会）

８．⑦吉田地区（吉田地区まちづくり協議会）

９．⑧吉田南地区（吉田南地区協議会）

10．⑨粟生津地区（粟生津地区協議会）

11．⑩四箇村地区（四箇村まちづくり協議会）

12．⑪島上地区（島上地区まちづくり協議会）

13．⑫分水北地区（分水北地区まちづくり協議会）

14．⑬分水小地区（分水小学校区まちづくり協議会）

第１章はじめに１．都市計画マスタープランとは２．都市計画マスタープラン策定の背景３．都市計画マスタープランの概要

第４章実現化方策１．実現化方策の概要２．多様な主体の参画による協働のまちづくり３．都市計画マスタープランの運用４．まちづくり推進プログラム


- 5 -

全体構想

燕市の課題（項目）

1. まちづくり全般に関する課題

2. 市街地の土地利用に関する課題

3. 市街地周辺の土地利用に関する課題

4. 交通体系に関する課題 5. 環境・景観に関する課題 6. 都市施設（道路、公園・

緑地、下水道・その他施設）に関する課題

7. 都市防災・防犯に関する課題

8. 観光・文化・スポーツ・レクリエーションに関する課題

将来像分野別の方針（項目）

1. 市街地の土地利用の方針

2. 市街地周辺の土地利用の方針

3. 交通体系の方針 4. 環境・景観の方針 5. 都市施設（道路、公

園・緑地、下水道・その他施設）の整備方針

6. 都市防災・防犯の方針7. 観光・文化・スポー

ツ・レクリエーションの方針

人と自然と産業が調和した夢のある都市～コンパクト都市の実現～

1.利便性が高く、賑わいのあるまち

2.環境にやさしい効率的なまち 3.多様な拠点を結ぶ交通の骨格

形成による快適なまち 4.安心とやさしさを実感できる

まち 5. 原風景を大切にした交流の盛んなまち

6. 市民との協働のまちづくり

１．広域交流拠点・行政拠点の形成

２．誰もが快適で安全安心に暮らせる生活環境整備

３．地区固有の資源を活かしたまちづくり

４．地域・地区連携を支える骨格軸の強化

まちづくりの力点

地区別構想

地区の主要課題地区の将来像実現のための取り組み

実現化方策

● 協働・役割分担（多様な主体の参画による協働のまちづくり）

● ＰＤＣＡサイクル（P.56 参照）による今後の都市計画マスタープランの運用方法

図全体構想・地区別構想・実現化方策の関連

まちづくりの目標

● まちづくり推進プログラム


- 6 -

3-4.計画の基本条件

81,241

78,736

75,578

84,051 84,29783,269

81,63580,000

78,500

71,950

77,000

60,000

65,000

70,000

75,000

80,000

85,000

90,000

H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37

(人)実績値推計値・目標値

推計人口

総合計画目標人口

都市計画マスタープラン目標人口

● 目標年次：平成37年度（概ね20年後）

● 対象区域：燕市全域

● 目標人口：77,000人（総合計画目標人口（平成27年度：80,000人）を踏襲）

図総合計画及び都市計画マスタープランの目標人口


- 7 -

第２章全体構想


- 8 -

① 人口減少、少子高齢化の進展への対応

② 全ての人が穏やかに暮らすことのできるまちづくり

③ ユニバーサルデザイン※のまちづくり

④ 環境問題への対応

⑤ 地域産業への対応

⑥ 厳しさを増す財政状況への対応

① 市として一体的な観点からの土地利用

② 市街地中心部における賑わいと活気の回復

③ 密集市街地※の改善・解消

④ 将来を見据えた適正な用途地域※への変更

⑤ 用途地域内に残る低・未利用地※の有効活用

⑥ 外縁部におけるにじみ出し※への適切な対応

⑦ 新庁舎周辺の計画的な土地利用

① 良好な農地、田園環境の保全

② 集落地の環境の維持と計画的な土地利用

③ 特に配慮すべき市街地周辺の主要道路沿道の土地利用

① 公共交通の利便性向上と機能拡充

② 交通結節点※の機能充実

① 恵まれた自然環境・景観の適切な保全・活用

② まちなかの景観の維持、改善

① 市の利便性を向上させる幹線道路網の整備

② 身近な生活道路の整備

③ 安全・安心・快適な歩行空間・自転車走行空間の確保

④ 公園・緑地※の整備推進、保全

⑤ 下水道の計画的な整備推進

⑥ その他施設（斎場、墓地、ごみ処理場、し尿処理場）の整備

⑦ 防災・減災のための河川の整備

① 災害に強いまちづくり

② 犯罪のないまちづくり

① 観光資源のネットワーク化

② 伝統文化の保存・活用

③ スポーツ･レクリエーション環境の充実

(1) まちづくり全般に関する課題

(2) 市街地の土地利用に関する課題

(3) 市街地周辺の土地利用に関する課題

(4) 交通体系に関する課題

(5) 環境・景観に関する課題

(6) 都市施設に関する課題

(7) 都市防災・防犯に関する課題

(8) 観光・文化・スポーツ・レクリエーション

に関する課題

１．燕市の課題


- 9 -

2-1.まちづくりの将来像

2-2.燕市が目指すコンパクト都市（集約型都市）

【燕市が目指す「コンパクト都市」の定義】

JR 燕駅、JR 吉田駅及び JR 分水駅周辺の「歩いて暮らせる」区域と公共施設が集積する新庁舎周

辺、及び商業・業務機能が集積する上越新幹線燕三条駅周辺がそれぞれ機能・役割を分担し、公

共交通などでネットワークするまちとします。また、豊かな環境に囲まれ、安心して住み続けることがで

きるまちとします。

「人と自然と産業が調和した夢のある都市

まち

」～コンパクト都市の実現～

２．まちづくりの理念と目指すべき将来像

【参考：新潟県における「コンパクトな都市」】

新潟県の都市づくりの考え方及び方向性を示す「21 世紀新潟県都市政策ビジョン（全体編）」では、都市づく

りの目標を「コンパクトな都市」としています。「コンパクトな都市」とは「小さくする」という意味ではなく、「質の高

い生活空間を充足し、中身を濃くする」ということです。


- 10 -

2-3.燕市のまちづくりの目標

１．利便性が高く、賑わいのあるまち

２．環境にやさしい効率的なまち

４．安心とやさしさを実感できるまち

５．原風景を大切にした交流の盛んなまち

６．市民との協働のまちづくり

３．多様な拠点を結ぶ交通の骨格形成による快適なまち

「歩いて暮らせるまち」に必要な施設整備とまちなかでの居住を進め、利便性が高く、賑わいの

あるまちを目指します。

低炭素社会の実現に向け、自動車交通からの転換や既存施設の活用を図り、過度に環境負荷

がかからないまちを目指します。

都市の基幹施設※や広域施設※、商業・娯楽・業務施設などが整備された多様な拠点が、幹線

道路や公共交通などで結ばれた移動しやすい快適なまちを目指します。

都市の不燃化や密集市街地の解消、避難施設の充実などによる災害時にも安心できるまち、

ユニバーサルデザインに配慮した施設整備などによる全ての人にやさしいまちを目指します。

国上山、大河津分水路、広大なほ場など、歴史や文化、貴重な原風景を大切にしたまち､これら

地域資源※を活かした交流が盛んなまちを目指します。

近年、社会情勢が著しく変化する中、多様化・高度化する市民ニーズに行政だけで対応するこ

とが難しい状況となっています。こうした中、まちづくりの主役である市民との適切な役割分担のも

とに、協働のまちづくりを進めます。


- 11 -

燕市の目指す将来の骨格的な都市構造を、６種類の「拠点」、

３種類の「軸」、４種類の「ゾーン」で示します。

３．燕市の将来都市構造

将来都市構造図

〔拠点〕

①広域交流拠点：市の玄関口にふさわしい商業やビジネスの拠点と

して土地利用や都市施設※の充実に努めます。

②行政拠点：利便性が高く市民に親しまれる、新たな都市核※とし

て拠点形成を図ります。

③生活拠点：「歩いて暮らせるまち」の実現に向け、生活に便利で、

賑わいのある拠点形成を図ります。

④文化・交流拠点：歴史文化※、芸術文化※、スポーツ・レクリエー

ションの拠点となる施設の充実などに努めます。

⑤医療拠点：療養に適した環境の整備と通院や救急搬送に役立つ施

設整備を図ります。

⑥産業拠点：需要に応じた基盤整備を進めるとともに、高速道路や

近隣市町村へのアクセス※の向上を図ります。

〔軸〕

①広域連携軸：燕市と他の都市圏※との広域的な人、物、情報等の

流れを支える軸です。利便性向上のためのアクセス道路の整備に

努めます。

②地域連携軸：各拠点を有機的に連携し、地域の役割分担、市の一

体化を支える軸です。安全で円滑な交通の確保のための交通体系

の整備、充実を図ります。

③自然環境軸：市の原風景として、また、自然環境の骨格として重

要な軸です。自然環境の保全と創出を図ります。

〔ゾーン〕

（方針の詳細は市街地の土地利用方針、及び市街地周辺の土地利用

方針参照）

①市街地ゾーン：将来の市街地は、現状の区域を原則として維持し、

都市機能※の集約を図ります。

②田園集落ゾーン：既存集落地及び農振白地※です。地域の良好な

居住環境の維持・保全を図ります。

③農業環境保全ゾーン：市街地周辺に広がる豊かな田園（農振農用

地※）です。田園集落とともに農業環境の維持・保全を図ります。

④自然環境保全ゾーン：豊かな自然環境を有する地域です。自然環

境や景観の保全を図るとともに、観光資源として利活用を図りま

す。


- 12 -

4-1.市街地の土地利用

4-2.市街地周辺の土地利用

土地利用方針図

４．分野別の方針

〔低・未利用地への対応方針〕

・宅地など新たな開発需要に対して、用途地域内の低・未利用地で対応できるような体制の整備を検討します。

〔市街地外縁部における「にじみ出し」への対応方針〕

・地域住民が主体的に良好な環境を作ることができるような支援策を検討します。

〔新庁舎周辺の土地利用方針〕

・基幹公共施設ゾーンとして、大規模小売店舗の立地を抑制し、新たな都市核にふさわしい良好な環境の創出を図ります。

〔市街地周辺主要道路沿道の土地利用の方針〕

・市街地周辺の主要道路沿道の新規開発は、市街地規模の拡大抑制、円滑な交通の確保などの観点から抑制します。

・ただし、国道 289 号沿道では「一体的かつ計画的」で「既存の商業施設や円滑な交通への影響」が少なく、「背後の住宅地や

工業地の利便性を向上させる」生活利便施設（大規模小売店舗を除く）について、低・未利用地を勘案しながら容認します。

〔基本的な考え方〕

市街地、及び市街地周辺の土地利用を８つのゾーンで示します。

進展する少子高齢化への対応、低炭素社会の実現、選択と集中※の施設整備の必要性などを踏

まえ、「燕市が目指すコンパクト都市」「歩いて暮らせるまち」の実現のため、市街地の拡大は

原則として抑制します。

〔全体方針（ゾーニング）〕

①基幹公共施設ゾーン：行政拠点に位置づけた新庁舎周辺地域です。公共施設及び必要最低限の生活利便

施設※の集積を図ります。

②商業・業務ゾーン：広域交流拠点に位置づけた地域です。広域交通の利便性、既存施設や低・未利用地

を活用し、求心性が高く賑わいを創出する商業・業務機能のより一層の集積を図ります。

③まちなか居住ゾーン：生活拠点周辺の「歩いて暮らせるまち」づくりを推進する地域です。既存の生活

基盤※、地域固有の歴史・文化などを活かしながら商業施設や生活関連施設などの立地を誘導し、比較

的高密度な都市機能の集積を図ります。

④ゆとり居住ゾーン：まちなか居住ゾーン周辺の「歩いて暮らせるまち」づくりを推進する地域です。必

要最低限の施設の立地を誘導し、比較的低密度でゆとりある良好な居住環境の整備やコミュニティ機能

の充実を図ります。

⑤工業・流通業務ゾーン：市内の一団の工業団地です。開発需要に応じた基盤整備などを推進し、工業や

物流産業のさらなる発展、雇用機会の充実を図ります。

⑥田園集落ゾーン：既存集落地及び農振白地です。田園に囲まれたゆとりある生活を送れるよう、良好な

居住環境や地域コミュニティ※の維持、保全を図ります。また、無秩序な開発を防止し計画的な土地利

用を進めるため、集落の維持、活性化及び都市部と農村の交流に役立つ開発を除き、開発は抑制します。

⑦農業環境保全ゾーン：市街地周辺に広がる豊かな田園です。将来にわたり農業環境の維持、保全を図る

とともに、燕市農村基本計画と連携し、基盤整備を推進します。また、開発は抑制します。

⑧自然環境保全ゾーン：豊かな自然環境を有する地域です。多様な動植物の生息域及び地域の貴重な資源

として保全を図ります。また、周辺の豊かな自然や歴史・文化資源を活かした環境整備を検討します。

〔市街地中心部の活性化の方針〕

・広域交流拠点において、市街地開発事業※の実施など、都市機能の集積や地域の活性化を支援する施策

を検討します。

・生活拠点において、地域住民との協働により活性化方策を検討するとともに、市街地開発事業の実施な

ど活性化の取り組みを支援する施策を検討します。

〔密集市街地の整備方針〕

・生活拠点に位置づけた地区の密集市街地において、最低限、安全で安心な市街地の形成を図るため、小

規模な市街地開発事業などによる袋小路の解消や幅員の狭い道路の改善を検討します。

〔用途地域見直しの方針〕

・指定用途と現況の建物用途が乖離する地域において用途地域の見直しを適宜検討します。また、宅地化

や企業立地の進まない地域において用途地域の変更を検討します。


- 13 -

4-3.交通体系

〔自動車交通の方針〕

・公共交通との連携に配慮しながら円滑な交通の確保を図ります。

・歩行者の安全確保や災害に強い都市機能を形成するため適正な都市内道路網の配

置・整備を図ります。

〔鉄道交通の方針〕

①運行改善に関する方針：運行本数の増加や乗り継ぎの改善、利用しやすい車両や

施設の導入、改良を要望します。

②駅及び周辺施設整備方針：上越新幹線燕三条駅、ＪＲ燕駅、ＪＲ吉田駅、ＪＲ分

水駅において、駅舎のバリアフリー※化、連絡通路の整備を要望するとともに、駅

前広場などの整備によりバス･送迎車･自転車などとの乗り継ぎの改善を図りま

す。また、上越新幹線燕三条駅の周辺においてパークアンドライド※のための駐車

場整備を周辺商業施設との連携により促進し、交通結節点機能の強化を図ります。

〔バス交通の方針〕

①運行改善に関する方針：路線バス、高速バス路線の維持と運行本数の増加、乗り

継ぎの改善を要望します。また、巡回・循環バスの新庁舎へのアクセスの確保や

北陸自動車道三条・燕インターチェンジまでの運行経路延伸など、利便性向上を

図ります。

②交通結節点周辺の環境整備方針：高速バスの利用促進、路上駐車への対応のため、

北陸自動車道三条・燕インターチェンジの高速バス停周辺におけるパークアンド

ライドのための駐車場整備を周辺商業施設との連携により促進します。

③ユニバーサルデザインや環境への対応方針：低床バス車両や、環境に配慮した車

輌の導入を検討します。

④市民参画による交通政策の方針：市民参画によるデマンドバス※の導入や、地域住

民が主体となったコミュニティバス※を検討します。

〔歩行空間・自転車走行空間整備の方針〕

・生活拠点や行政拠点を有機的に結び連携・交流を促進する自転車ネットワークの

形成を図ります。

・自転車交通量の多い箇所などでは、自転車利用者の安全性、利便性向上につなが

る自転車歩行者道などの整備を進めるとともに、安心して快適に利用できるよう

街路灯、街路樹の整備を進めます。

交通体系方針図〔基本的な考え方〕

地域拠点※の連携強化に向けて幹線道路網の整備を図るとともに、市民が

安心して快適に利用できる歩道や自転車歩行者道の整備を進めます。

低炭素社会の実現に向け、公共交通の利便性向上、交通結節点の機能強化

を図り、自動車交通から公共交通への転換に努めます。特に、バス交通につ

いては総合的な交通計画の策定などによる、近隣市町村と連携した交通政策

が必要です。

ユニバーサルデザインに配慮した施設整備を進めます。


- 14 -

4-4.環境・景観

環境・景観方針図

〔環境に対する方針〕

①自然環境の保全・活用：国上山と周辺の自然緑地は、自然公園法に基づき適切な保全と活用を図ります。

また、市内に多く存在する鎮守の森※なども貴重な地域の緑として保全を図ります。さらに、市の環境

の骨格である河川は、重要な環境資産として保全を図るとともに、自然生態系などに配慮しながら、自

然や水とふれあえる遊歩道や親水空間※などの整備を図ります。

②農地の保全・活用：農業環境保全ゾーンの農地は、大切な食の生産地として、地域環境の緩衝空間※と

して、また、多様な生物の生息空間として保全を図ります。

③公園・緑地の整備：市民にとって身近な緑であり、災害時には避難場所となる公園・緑地は、オープン

スペース※を勘案し、適正な配置を検討するとともに、身近な公園・緑地の活用を図ります。

④土地利用に即した緑化の推進：居住ゾーン、商業・業務ゾーン、工業・流通業務ゾーンでは、敷地内の

緑化や塀の生垣化、周囲の緑化などに努め緑豊かな市街地形成を図ります。田園集落ゾーンでは屋敷林

※などのまとまった緑の保全に努め、田園集落環境の保全を図ります。また、公共施設は地域緑化の先

導役として、敷地内の緑化や周囲の生垣化などを図ります。

⑤水と緑のネットワークづくり：水や緑とふれあえるネットワークを形成するため、河川の環境整備や街

路樹などによる緑化を進めます。

⑥地球環境に優しいまちづくり：二酸化炭素の吸収源としての緑を保全し、かつ増やすとともに、大きな

排出源である自動車に過度に依存しないよう公共交通や自転車の利用促進などを検討します。また、今

後の公共施設などの整備は、自然の光や風、雨水などの有効利用やコージェネレーションシステム※な

どの省エネルギー対策により、環境負荷の軽減に配慮します。

〔景観に対する方針〕

①自然景観の保全・整備：国上山の山地景観を燕市の自然景観の骨格として保全を図ります。また、市の

景観の骨格である河川は、緑豊かな水辺景観の保全を図るとともに、必要な箇所には環境整備を行い魅

力ある河川景観の形成を図ります。

②歴史的景観の保全・活用：景観形成上重要な建造物や史跡、樹木などを保全、活用し、歴史や文化の感

じられる良好な景観形成を図ります。

③市街地景観の形成：居住ゾーン、商業・業務ゾーン、工業・流通業務ゾーンでは、それぞれ建築物や屋

外広告物※のデザインや色彩などを適切に誘導するとともに緑化を推進し、良好な市街地景観の形成を

図ります。特に、まちなか居住ゾーンでは雁木や歴史を感じさせる建築物などを活用するなど、市民と

協働で地域の顔としてふさわしい景観の形成を図ります。

④道路景観の形成：豊かな田園景観が見渡せる国道 116 号、弥彦山が望める国道 289 号については、緑化

を進め、市の緑景観の骨格形成を図ります。また、沿道の商業施設については屋外広告物や建築物のデ

ザイン、色彩などについて適切に誘導し、調和のとれた道路景観の形成を図ります。

⑤田園集落景観の保全：田園集落景観は市民がふるさとを意識する大切な原風景として保全を図ります。

⑥市民の理解と協力による景観形成：景観に関する知識の普及・啓発活動を推進するとともに、景観整備

に対する支援策を検討します。


より魅力的な燕市とするため、市民及び事業者との協働により、豊かに広がる農地と農村集

落、山なみや河川空間、歴史的景観、日常景観などの環境・景観を守り育てていきます。


- 15 -

4-5.都市施設（道路）

〔道路整備の方針〕

①広域幹線道路：地域連携軸を支え、広域的な交流や連携を図る道路

です。近隣市町村や関係機関との調整を図り、交通分散、渋滞解消

などのため４車線化やバイパス整備などを促進します。また、地域

産業の支援を目的に広域的な物流を円滑・効率的に処理するため、

広域ネットワークの形成、円滑な交通の確保など必要な施策を検討

します。

②幹線道路：広域幹線道路を補完し、市街地や集落を機能的にネット

ワークする道路です。関係機関と調整を図り、必要な改良・整備を

促進します。また、主要な都市計画道路※を配置して円滑な交通の

流れを確保するとともに、景観に配慮した道路整備を推進します。

③補助幹線道路：幹線道路を補完し、区域内で発生集中する交通を効

率的に分散させるとともに、市街地の骨格を形成し都市活動を支え

る都市計画道路です。長期未着手道路の見直し検討の結果を踏ま

え、必要な道路から整備を進めます。

④新庁舎周辺道路：新庁舎へのアクセスの向上及び市街地形成に配慮

した道路整備を図るため、｢燕市新庁舎建設基本計画｣に登載される

道路の整備を基本に今後の検討を踏まえ必要な整備を推進します。

⑤市街地周辺道路：市街地周辺では、各地域の連携を強化するため、

｢農村振興基本計画｣に登載される道路の整備を推進します。

⑥身近な生活道路：住宅地へのアクセス向上のため都市内道路網の適

正な配置・整備を図ります。また、市民が安心して快適に利用でき

るよう、歩道や街路灯、街路樹及び消雪施設の整備を進めます。

都市施設（道路）方針図その１〔基本的な考え方〕

骨格を形成する道路整備は計画的に進めており、今後とも着

実に事業を推進します。

主要な幹線道路は、地域拠点となる行政拠点（新庁舎）、広域

交流拠点、生活拠点、産業拠点、医療拠点、文化・交流拠点間

の連携強化、アクセスの向上に向けた整備を進めます。

交通渋滞が発生している箇所や交通事故が多発する箇所、幅

員が狭い箇所などの改善を図ります。

長期間未着手となっている都市計画道路（長期未着手道路）

については、市民参画の手法を取り入れながら廃止を含めた見

直しの検討を進めます。

整備にあたっては、誰もが利用しやすい道路環境を目指し、

ユニバーサルデザインに配慮して進めます。


- 16 -

〔都市計画道路整備の方針〕

①長期未着手道路の見直し方針：都市計画決

定※後 20 年以上未着手となっている路線・

区間について、廃止・変更を含めた総合的

な都市計画道路網のあり方を検討します。

見直しは、市民参画の手法を取り入れなが

ら上位計画との整合、現時点での必要性、

代替路線の有無、市民の意向などを踏まえ

て総合的に判断します。

②都市計画道路の整備方針：一般国道 116 号

の渋滞や事故などの問題解消、良好な都市

環境の創出による地域活性化支援、都市間

の連携強化のため、（仮称）(都) （国道 116

号）吉田バイパス線及び必要な関連道路の

整備など、道路機能の位置づけを踏まえ必

要な道路の整備を促進します。整備中の区

間については完成に向け整備を促進しま

す。

〔歩行空間・自転車走行空間整備の方針〕

・コンパクト都市の実現、環境にやさしいま

ち、歩いて暮らせるまちを目指し、徒歩や

自転車交通が安全で快適なものとなるよう

歩行空間・自転車走行空間の整備を進めま

す。

・通学路や歩行者、自転車交通量の多い箇所

などにおいて重点的に整備を進めます。

・通学路においては、自転車通学者を考慮し

た自転車歩行者道などの整備を進めます。

・駐輪施設の配置も考慮し、自転車歩行者道

などのネットワークの形成を図ります。

・自転車歩行者道などの整備に際しては、電

線類地中化※や、車線や路肩などの幅員構

成の変更などによる自転車歩行者道の拡幅

などを検討するとともに、街路灯や街路樹

の整備を進め、安心で快適な歩行空間、自

転車走行空間の確保に努めます。

都市施設（道路）方針図その２


- 17 -

4-6.都市施設（公園・緑地）

〔都市基幹公園の整備方針〕

・全市民の利用を目的とした都市基幹公園※とし

ては、総合公園※（10ha～50ha）である吉田ふ

れあい広場と、大河津分水路周辺があります。

・都市基幹公園の誘致圏域は全市域をカバーする

ことから、新たな整備は行わず、既存施設の機

能拡充及び適切な維持管理を推進します。ま

た、予定されている大河津分水路周辺の機能の

拡充を促進します。

（都市基幹公園誘致圏域：広域的な利用を前提と

して利用者の交通手段は自転車や自動車を想

定し、自転車で 30 分以内に到達できる距離と

して 7.5 ㎞を設定し算定）

・これら公園に安全・快適に到達できるよう、自

転車にも配慮した、道路ネットワークの構築を

図ります。

都市施設（都市基幹公園）方針図〔基本的な考え方〕

現在都市計画決定されている公園の整備、

供用開始を目指します。

誘致圏域※に含まれていない地区（空白域）

における整備（整備が困難な地区ではオープ

ンスペースの活用）を検討し、空白域を無く

すことを目指します。

公園の整備に際してはユニバーサルデザ

インに配慮するとともに、市民ニーズを適切

に反映します。


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〔住区基幹公園の整備方針〕

①公園配置の方針：市民の身近な利用を目的とした住

区基幹公園※である地区公園※、近隣公園※、街区公

園※は、誘致圏域をそれぞれ 1 ㎞、500ｍ、250ｍと

して配置を検討します。誘致圏空白域において新た

に整備する公園は、「身近な公園」であり、比較的

早期に供用可能と考えられる街区公園を基本とし

て検討します。検討に際しては既存のオープンスペ

ースを勘案した配置とします。また、防災の観点か

ら、避難施設から比較的距離の離れている誘致圏空

白域において一時避難地※となる公園整備を優先的

に検討します。整備が困難な地区ではオープンスペ

ースの活用を図ります。

②公園整備の方針：地区・近隣公園は、既存の公園の

適切な維持管理を行うとともに、須頃郷第１号公園

の整備促進、早期供用を図ります。また、街区公園

は、より多くの市民に寄与するものから順次整備を

行うとともに、既存の公園については施設の適切な

更新を図ります。

〔河川緑地の整備方針〕

・大河津分水路の新可動堰の建設にともない新たに誕

生する河川敷を、都市計画決定済みの分水河川緑地

とあわせ、有効利用するための整備を要望します。

〔市民との協働による公園整備・維持管理〕

・公園の整備については、計画時から市民と協働し、

市民ニーズを確実に反映した、その地域にふさわし

い個性的な公園とします。

・市民との協働により公園を育てていく活動を展開

し、使用マナーの理解や維持管理への参加を促しま

す。

・総合・地区公園については、指定管理者制度※など

による民間活力の導入を進め、管理・運営に対する

自由度を増し、市民参加の機会を増やすとともに、

効率的な維持管理とサービス向上を図ります。

都市施設（住区基幹公園）方針図


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4-7.都市施設（下水道・その他施設）

〔下水道の整備方針〕

・下水道は、今後とも土地利用計画などとの整合性に配慮しながら計画

的な下水道整備による処理区域拡大と普及率※向上に努めます。

・燕地域の公共下水道※は、供用開始から 30 年以上が経過し老朽化が進

んでいるため、計画的な改築更新や、長寿命化を目的とした各施設の

適正な維持管理に努めます。

・市街化の動向や人口分布状況に十分留意し、事業効果の高い地域から

順次進めることで計画的に整備を促進し、水環境や生活衛生環境の保

全・改善、都市環境の向上を図ります。

・下水道供用区域での下水道への接続を促進するため、下水道の利点（快

適な生活環境の維持）の周知に努めます。

・下水道などによる汚水処理施設の整備は、汚水処理施設整備長期構想

（新潟県）、生活排水処理基本計画（燕市）などを基本に、効率的に

進めます。

・下水道の事業認可区域外においては、合併処理浄化槽※の整備を促進

し、地域の実状にあわせた汚水処理対策を推進します。

〔その他施設（斎場、墓地、ごみ処理場、し尿処理場）の整備方針〕

・斎場は、施設の老朽化が進行していることから新たな施設整備を推進

します。また、サービスの向上や効率的な運営を図るため、施設の建

設・運営にあたっては民間活力の導入を検討します。

・墓地は、新たな需要動向を見極めながら整備を検討します。

・ごみ処理施設のうち一般廃棄物最終処分場は、近い将来容量不足が見

込まれることから、新たな施設整備を推進します。

・し尿処理は、現在処理を行っている新潟県中越衛生処理組合の平成 22

年度末に予定されている解散に伴い、その後の処理場となる燕市衛生

センターの施設の増設工事を平成 22 年度中に完了する予定です。

〔河川の整備方針〕

・河川については、築堤※や河床掘削※などの河道の整備、遊水池※、放

水路などの氾濫した水の排除施設整備を、関係機関と共同で推進しま

す。

・平成 16 年の「7.13 水害」を踏まえた防災機能の向上を図るとともに、

自然生態系などに配慮しながらレクリエーション利用も考慮した親

水空間としての機能向上を図ります。

都市施設（その他施設）方針図〔基本的な考え方〕

下水道や斎場、墓地、ごみ処理場、し尿処理場については、既

存施設の現状、今後の需要などを踏まえ、機能の維持、新たな整

備を検討します。

河川については、多様な機能の向上や環境の保全を図ります。


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4-8.都市防災・防犯

〔災害に強いまちづくりの方針〕

①地域地区※指定の方針：道路用地、公共空地の確保や根幹的な都市施設の整備及び合理的な土地利用誘

導などのため、地域地区の指定などを検討し防災機能※の向上を図ります。既存の密集市街地や高度な

土地利用を図る地域については、火災に強い市街地形成のため防火地域※や準防火地域※の指定を検討

します。また、密集市街地については街路や公園などを総合的、一体的に整備する必要があることから、

面的な市街地開発事業の実施などを検討します。住宅と工場の混在する地域については、住宅用途に特

化した地域の特別工業地区※の部分的な解除や住居系用途地域への見直しを適宜検討し、震災時の火災

発生及び被害拡大要因の除去を図ります。

②防災上重要な道路ネットワークの整備方針：災害時の緊急支援物資の輸送や救急・消防活動を支援する

ための緊急輸送道路※ネットワークの整備、及び災害時において電柱倒壊により道路が不通となること

を予防するための電線類の地中化を関係機関と共同で推進します。また、災害時の市民の円滑な避難の

確保及び延焼防止や緊急車両の円滑な通行のため、市街地内の袋小路や幅員の狭い道路の解消に努めま

す。これらの実現のため、地域の実情を勘案しながら面的な市街地開発事業の実施などを検討します。

③不燃化の方針：安全な避難を支えるため、避難地、避難路周辺の建築物の不燃化を検討、誘導します。

また、延焼防止の観点から民有緑地の保全や整備、公共施設の緑化を推進するため、緑地協定※や緑地

保全地域※の指定などを検討します。

④防災上重要な公園の整備方針：避難施設から比較的遠い地域に居住する市民のために、一時避難地とな

る公園の整備を検討します。整備が困難な地区では、オープンスペースの活用を図ります。上越新幹線

燕三条駅周辺の都市公園※は、避難地としての機能が十分とは言えない状況にあることから早期整備に

努めます。公園は、新設、既設ともに防災機能の導入を検討します。

⑤防災体制・防災拠点の方針：新庁舎を防災拠点として位置付け、市の防災体制の強化に努めます。また、

周辺地域は地震や火災、出水に耐えられる施設の集積に努めます。

⑥浸水予想区域の対応方針：洪水防災に関わる情報を「まち」の中に標識として表示していく「まるごと

まちごとハザードマップ」事業を推進します。また、市街地での浸水被害を極力抑えるため、防災調節

池※などの設置を検討するとともに、市街地外の無秩序な開発を抑制し、雨水の急激な流出抑制、保水・

遊水機能の確保に努めます。

⑦土砂災害危険区域※の対応方針：危険区域の居住地については、土砂災害の防止施設や緑地の整備を推

進します。

⑧河川の整備方針：築堤や河床掘削などの河道の整備や、遊水池や放水路など氾濫した水の排除施設整備

を、関係機関と共同で推進します。

⑨供給施設の整備方針：上下水道については、災害時において市民生活の支援や救助活動が円滑に行える

よう、施設の耐震化を進めます。また、電気、通信、ガスなどの供給施設についても耐震化を関係機関

へ要望します。

〔犯罪のないまちづくりの方針〕

・犯罪のない安全で安心なまちを実現するため、街路灯や防犯灯※の整備に努めます。また、公園や駐車場などの公共施設につ

いては、犯罪予防のため死角の除去や防犯設備の設置などを施設の状況に応じて検討します。

都市防災方針図


地震や火災などの災害に対しては、脆弱で避難や災害対応が困難な市街地、市内に相当数存

在する比較的耐震性能の低い建築物などの問題の軽減、解消を図り、防災性が高く、安全で安

心できる都市づくりを「燕市地域防災計画」に基づき進めます。

防災、防犯で最も重要とされているのは「自助」や「共助」であることから、「まちづくり協

議会」や「自主防災組織」などと連携し、日頃からの災害や犯罪への備えの強化に努めます。


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4-9.観光・文化・スポーツ・レクリエーション

〔観光･文化に対する方針〕

①文化･交流拠点（歴史文化）の充実：燕市の魅力向上のため、市の歴史を伝える燕市産業

史料館や大河津分水路など歴史文化上重要な施設（群）について、歴史文化を継承、発信

する機能の充実を図ります。

②ネットワーク化：燕市と近隣市町村を結ぶ近隣観光連携軸における街路樹などの環境整備

により、魅力的な道路空間の創出を図るとともに、観光・文化の大きなキーワードである

「良寛」を通じた近隣市町村観光圏の形成など連携の強化を図ります。また、拠点を結び

連携・交流を促進する地域内観光連携軸として自転車歩行者道などの自転車走行空間の整

備を検討します。さらに、拠点における観光・文化情報の発信や、分かりやすいサイン※

設置などの環境整備を行い回遊性の向上を図ります。

③地区の伝統文化の保存・活用：地区内の歴史文化資産について、由来などを表示したサイ

ンの設置や、それらの風格を活かした周辺の環境整備などにより、魅力向上を図ります。

また、地区内のまつりやイベントのより一層の活性化を支援するために必要な整備を推進

します。

④文化・交流拠点（芸術文化）の充実：文化的な生活環境の充実と芸術文化活動の活性化の

ため、芸術文化に触れ、発信する施設の改善や充実を図ります。

⑤身近な文化施設の充実：身近な文化活動の活性化を促すため、各地域にある図書館や公民

館などの施設の充実を図ります。また、移転改築が必要となった場合は既存施設や低・未

利用地の利活用に十分配慮し、広域交流拠点や行政拠点、生活拠点への集積を検討します。

〔スポーツ・レクリエーションに対する方針〕

①文化・交流拠点（スポーツ・レクリエーション）の充実：市民が日常的にスポーツやレク

リエーションに親しむ場である施設の改善や環境の整備・充実を図ります。

②施設の効率的な運営とサービス向上：スポーツ施設や大規模公園については、指定管理者

制度などによる民間活力の導入を図り、効率的な運営とサービス向上を図ります。

③身近なレクリエーション環境の充実：新潟交通電鉄線跡地を利用した遊歩道の延伸や河川

堤防の整備などを検討し、身近なレクリエーション環境の充実を図ります。

観光・文化・スポーツ・レクリエーション方針図〔基本的な考え方〕

金属洋食器や鎚起銅器※などのものづくり文化や、近代化産業遺産※に認定された

大河津分水路などの歴史、文化を後世に伝えていくとともに、交流人口の増加を図

るため、各種イベントもあわせて市の重要な観光資源としての充実、連携強化に努

めます。

芸術文化活動施設の充実と利便性の向上を図り、市民が身近に文化に触れること

の出来る環境づくりを推進します。

「健康・スポーツ都市宣言」の舞台となるスポーツ施設や大規模公園などの有効

活用や効率的な管理運営により、市民のスポーツ・レクリエーション環境の充実に

努めます。

道路などの都市施設整備や宅地開発などは、遺跡などの埋蔵文化財や史跡、天然

記念物に十分配慮します。


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第３章地区別構想


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1-1.地区別構想とは

1-2.地区区分

● 今後まちづくりの担い手として期待されるまちづくり協議会の区分をもとに、13地区に区分

しました。

１．地区別構想の概要

図地区区分図

● 全体構想で示した都市づくりの方針をもとに、13の地区（まちづくり協議会）別に将来像を

定め、その将来像の実現に向け、協働のまちづくりを展開していくための指針とするものです。


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1-3.全体構想の分野別の方針とまちづくりの力点の関連

● 全体構想を踏まえ、今後の燕市において特に重要な観点を「まちづくりの力点」として４項

目設定しました。

● 地区別構想では、「まちづくりの力点」として掲げた４項目のうち、各地区において地区の特

性や課題に対応した項目に対して、実現のための具体的な取り組みを提示します。

● 全体構想で示した「分野別の方針」と「まちづくりの力点」の関連は以下のとおりです。

１．広域交流拠点・行政拠点の形成

２．誰もが快適で安全安心に暮らせる生活環境整備

まちづくりの力点

３．地区固有の資源を活かしたまちづくり

1.市街地の土地利用の方針

2.市街地周辺の土地利用の方針

3.交通体系の方針

4.環境・景観の方針

5.都市施設（道路、公園・緑地、下水道・その他施設）の整備方針

6.都市防災・防犯の方針

7.観光・文化・スポーツ・レクリエーションの方針

全体構想の分野別の方針

（項目）

●全市的な視点から、広域交流拠点の形成による賑わいのあるまちづくり、行政拠点の形成による利便性の高いまちづくりを進めます。

●地区の視点から、生活環境の維持・向上や移動環境の整備により、安全、安心なまちづくりを進めます。

●地区の視点から、地区の伝統や良好な景観などを活かした魅力的なまちづくりを進めます。

４．地域・地区連携を支える骨格軸の強化

●全市的な視点から地域連携軸の強化を、地区の視点から地区内の道路網の形成を図り、快適なまちづくりを進めます。

※ 太線：特に強い関連


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2-1.地区の将来像

2-2.まちづくりの力点・実現のための取り組み

伝統文化と自然と農業を守り、育て、住みやすく、魅力ある燕北地区

２．燕北地区（燕北地区まちづくり協議会）

〔まちづくりの力点〕

● 誰もが快適で安全安心に暮らせる生活環境整備

〔実現のための取り組み〕

○少子高齢化に配慮したコミュニティ機能の充実

→ コミュニティ機能の維持、向上のため、既存の公民館や児童館などのさらなる積極的な活用につい

て検討します。また、皆が集える場所については住民主体の運用について検討します。

→ 子どもの遊び場を確保するため、既存の公園や児童遊園、広場など優先順位を勘案した施設の更

新に努めます。なお、再整備や維持管理は地区住民の参加を検討します。

○新たな活力の導入

→ 地区内への新たな活力導入のため、計画的な土地利用を踏まえ宅地の整備を検討します。

○安全安心な歩行空間の確保

→ 未整備区間や不連続区間における歩道整備を進めます。また、整備にあたっては重要度や優先順

位を考慮し効率的に行うとともに、維持管理についてアダプト制度※の導入を検討します。

○公共交通の利便性向上

→ 巡回バスの運行体系などについて、地区のニーズを的確に把握し利便性の向上に努めます。

→ 路線バスの運行体系について改善を要望します。

○近隣鉄道駅へのアクセスの向上

→ 地区のニーズを踏まえ、主要な駅などへ通じる道路の整備など、アクセスの向上に努めます。


● 地区固有の資源を活かしたまちづくり


○地区の伝統文化の保存・活用

→ 地区の宝物の保存・活用の方策を検討します。また、地区に伝わる伝統やまつり、それらを継続す

るための組織などの活動を支援します。

→ 地区住民が主体となって進めている神社マップづくりなどの歴史保存活動を支援します。

○田園風景や自然環境の保全

→ ビオトープ※などの自然にふれあえる空間の整備を地区住民とともに検討し、ホタルの棲める環境の

復活を目指します。

○既存施設の活用

→ 文化・交流拠点（スポーツ・レクリエーション）であるスポーツランド燕のさらなる活用を図ります。

○営農環境維持への支援

→ 燕市農村振興基本計画と連携し基盤整備を進めるとともに、無秩序な開発を農業関係部局と調整

のうえ抑制し、農振農用地の適切な維持・保全を図ります。


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2-3.まちづくり方針図

長所保育園

松長小学校

松長公民館

小中川公民館

小中川福祉の家

燕北中学校小中川小学校

三方崎保育園

燕消防署

三王渕出張所

川前公民館

小中川児童館

県立燕中等教育学校

既存施設の活用

北陸自動車道

灰方の大欅（けやき）

スポーツランド燕

主要地方道新潟燕線

燕北バイパス

上越新幹線

一般県道燕白根線

ＪＲ燕駅

ＪＲ弥彦線


中ノ口川

燕中央公園

若宮社

ほ場整備事業

（長所地区）

ほ場整備事業（小中川地区）

ほ場整備事業

（小吉地区）

ほ場整備事業

（次新地区）

主要地方道新潟五泉間瀬線

一般県道羽黒燕線

一般県道新津茨曾根燕線

【取り組みの方針（ゾーン別）】対象ゾーン

少子高齢化に配慮したコミュニティ機能の充実

新たな活力の導入

安全安心な歩行空間の確保

公共交通の利便性向上

近隣鉄道駅へのアクセスの向上

地区の伝統文化の保存・活用

営農環境維持への支援

【取り組みの方針（全ゾーン）】

田園風景や自然環境の保全


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年をとっても活動するのが「楽」なまち燕中央地区

３．燕中央地区（燕中央まちづくり協議会）




○市街地中心部における賑わいと活気の回復

→ 商店街では、商業機能の立地・集積を誘導するための方策を地区住民とともに検討します。また、

歩道整備などにより利便性の向上を図り、地区内での商業施設利用を促進します。

→ 商店街周辺地区では、空き地や空き家などの活用意向に適宜対応できる体制整備を検討します。

○高齢者などに配慮した商業機能やコミュニティ機能の充実、まちなか居住の推進

→ コミュニティ機能充実のため、空き地や空き家など低・未利用地を活用した誰もが使いやすく、気軽

に集まれる場などとしての活用を所有者とともに検討します。

→ 地域活動の拠点の充実や施設へのアクセスの向上を地区住民とともに検討します。

→ 特に高齢者に対して、まちなか居住やグループリビング※など住まい方の意向を把握し、その可能

性を検討します。また、住まいと店舗が一体となった複合施設の誘導をあわせて検討します。

○身近な公園の整備による魅力ある住宅地の形成

→ オープンスペースの活用を考慮した身近な公園・緑地の整備や改良を地区住民とともに進めます。

○安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の実現

→ 災害時や緊急時でも安全安心で、人優先の居住空間整備のため、袋小路や狭小宅地を解消する

小規模な市街地開発事業などを検討します。

→ 人や自転車が安全で使いやすい道路の整備を、優先順位を明確にして進めます。

○ＪＲ燕駅の交通結節点の機能の強化

→ アクセス道路の整備やバスの運行改善などによる交通結節点の機能の強化に努めます。


→ 巡回・循環バスの運行体系について、地区のニーズを的確に把握し利便性向上に努めます。

→ 路線バスの運行体系の改善を要望します。




○地区の伝統文化や文化財の保存・活用

→ 地区に点在する伝統文化の継承や魅力向上を地区住民とともに検討します。

○特徴のあるまちなみ景観の形成、うるおいのある河川景観の形成

→ 商店街やその周辺の市街地は、特徴を活かしたまちなみの景観形成に努めます。

→ 中ノ口川の良好な河川景観の維持・活用のため、川沿いの歩道の連続性確保など親水空間の整

備を図ります。


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ＪＲ燕駅の交通結節点の機能の強化

燕北小学校燕北幼稚園

藤の曲公民館

藤の曲保育園

東児童センター

東公民館

燕東小学校燕東幼稚園

燕市役所燕庁舎

ＪＲ燕駅

旧樋口家表門


燕北バイパス

北陸自動車道

国道２８９号


ＪＲ弥彦線

中ノ口川

燕市総合文化

センター周辺

灰方の大欅（けやき）

燕中央公園

下水終末処理場

うるおいのある河川景観の形成

地区の伝統文化や文化財の保存・活用


● 地域・地区連携を支える骨格軸の強化


○真に必要な道路の整備による地区の骨格道路網の形成

→ 都市計画道路について、長期未着手路線・区間を中心に必要性を再検討し、真に必要な道路の整

備に努めます。重要度や優先順位は、地区住民とともに検討します。


真に必要な道路の整備による地区の骨格道路網の形成


市街地中心部における賑わいと活気の回復高齢者などに配慮した商業機能やコミュニティ機能の充実、まちなか居住

特徴のあるまちなみ景観の形成

身近な公園の整備による魅力ある住宅地の形成地区の伝統文化や文化財の保存・活用安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の実現



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新たな賑わいの創出により、利便性が高く安全で暮らしやすい燕西地区

４．燕西地区（燕西地区まちづくり協議会）




○安全安心に暮らせる生活の利便性の高い居住環境の充実

→ 災害時における安全性向上のため、袋小路や狭小宅地を解消する小規模な市街地開発事業や、

市街地内の空き地の公園化を所有者とともに検討します。また、公園の維持管理などを地区住民とと

もに進めます。

→ 地区コミュニティの核となる公民館の利便性の向上を、地区住民とともに検討します。

○安全安心な歩行者・自転車空間の確保

→ ユニバーサルデザインに配慮した自転車歩行者道ネットワークの整備を進めます。整備にあたって

は、重要度や優先順位を地区住民とともに検討し効率的に行うとともに、清掃などの維持管理につい

てはアダプト制度の導入を検討します。

○身近な公園整備による魅力ある住宅地の形成


○ＪＲ西燕駅の交通結節点の機能の強化

→ パークアンドライドやキスアンドライド※を推進するため、駐車場や駅前広場の整備を検討します。




○既存レクリエーション機能の充実

→ 中央公園の利活用や機能の充実のため、アクセス方法の情報発信や魅力向上などの方策を地区

住民とともに検討します。

○地区の歴史・文化の継承

→ 歴史的・文化的資源の保存、継承の方策やそのための仕組みづくりを地区住民と検討します。

→ 地区の歴史を解説する案内板の設置など情報発信の方策について地区住民とともに検討します。

○地区のシンボルとなる自然環境・桜の景観の維持・充実

→ 桜の保護や新規植栽、及び街路樹などの歩いて楽しい歩行空間の整備を地区住民とともに検討し

ます。また、これらの清掃などの維持管理については、アダプト制度の導入を検討します。

○工業団地内の低・未利用地の解消・利活用

→ 工場周辺に農地が多数残存している地区では、農業関係部局と調整を図り、効率的な土地利用を

地区住民と協働で検討します。

○農業の生産性の向上

→ 燕市農村振興基本計画と連携し、基盤整備を進めます。


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ＪＲ西燕駅の交通結節点の機能の強化

国道 289 号沿道の土地利用

を含めた整備促進

燕中央公園国道２８９号

燕北バイパス

主要地方道燕分水線


ＪＲ弥彦線

中ノ口川

燕市総合文化

センター周辺

吉田ふれあい広場

旧樋口家表門

西燕公民館

西燕保育園

燕市 B&G 海洋センター

燕警察署

燕西小学校燕西幼稚園

燕保育園

燕郵便局

燕図書館

つぼみ保育園

燕消防署

燕中学校

ＪＲ西燕駅

ＪＲ燕駅

ほ場整備事業

（花見地区）

白山町児童館

西燕児童館既存レクリエーション機能の充実

燕市役所燕庁舎




○道路の整備による地区の骨格形成

→ 生活の利便性を高める道路ネットワークについて、優先順位を明確にし、整備を進めます。

○国道289号沿道の土地利用を含めた整備促進

→ 上越新幹線燕三条駅周辺と行政拠点を結ぶ国道289号は、4車線化を促進するとともに沿道におけ

る生活利便施設や住宅などによる計画的な市街化を誘導し、地域連携軸を形成します。


道路の整備による地区の骨格形成


安全安心に暮らせる生活の利便性の高い居住環境の充実安全安心な歩行者・自転車空間の確保身近な公園整備による魅力ある住宅地の形成

地区の歴史・文化の継承

地区のシンボルとなる自然環境・桜の景観の維持・充実工業団地内の低・未利用地の解消、利活用

農業の生産性の向上


- 31 -



伝統・文化を活かし、安心安全な暮らしを、助け合いと絆で守り育てる燕第一地区

５．燕第一地区（燕第一地区まちづくり協議会）




○良好な住環境創出のための計画的な土地利用

→ 住宅と混在する工場のうち、居住環境に支障をきたすものは、工業団地への移転に努めます。

→ 空き地や空き家などが多い地区では、用途地域の変更などによる生活利便施設や住宅の立地誘

導を検討するとともに、空き地や空き家などの活用意向に適宜対応できる体制整備を検討します。

○高齢者の生活や緊急時対応を支える生活利便施設、コミュニティ機能の充実

→ 居住環境の向上のため、診療施設が併設された共同住宅やグループハウス※などの整備や、地区

居住者との交流のための児童館などとの連携について、地区住民とともに検討します。

→ 避難施設や児童館、地区コミュニティの核となる施設の確保を検討します。施設の整備や運用、維

持管理などは地区住民とともに進めます。

→ 市街地内の安全で安心な通行空間確保のため、自転車歩行者道の整備などを進めます。また、重

要度や優先順位を地区住民とともに検討します。

→ 道路や公園の利用環境の向上のため、適切な維持管理を地区住民とともに推進します。

○身近な公園整備による魅力ある住宅地の形成



→ 利用者のニーズにあった公共交通確保のため、巡回・循環バスの運行体系改善に努めます。

○排水路の改善

→ 良好な居住環境の維持、保全及び水害に強いまちづくりのため、排水路の改善を推進します。




○地区の歴史・文化の継承

→ 地区に点在する伝統と文化の継承の方策やそのための組織づくりを地区住民とともに検討します。

→ 伝統・文化のネットワークの形成、魅力向上の方策を地区住民とともに検討します。

○スポーツ・レクリエーション施設の拠点性の向上

→ 大曲河川公園、燕市交通公園、燕市体育センターなどの連携強化を地区住民と協働で進めます。

○中ノ口川の自然環境の保全・活用

→ 中ノ口川の自然環境を保全するとともに、大曲河川公園などと連携し自然環境を活用した緑のネッ

トワーク形成を図ります。整備や維持管理は、地区住民とともに進めます。


- 32 -


スポーツ・レクリエーション施設の

拠点性の向上

中ノ口川の自然環境の保全・活用

ミニコロニー

「つばくろの里」

水道町保育園

大関小学校

白ふじの里

大曲八王寺保育園

小池中学校

小池公民館

小池小学校

道金浄水場小池保育園

地区の歴史・文化の継承

杉名児童館

燕市総合文化センター周辺

燕市産業史料館

大曲河川公園

燕市体育センター

柳山の大躑躅（つつじ）

国道２８９号


信濃川

主要地方道燕地蔵堂線

中ノ口川

ＪＲ弥彦線ＪＲ燕駅

燕中央公園

旧樋口家表門

横田切れ公園

八王寺の白フジ

旧配水塔

燕市交通公園

児童研修館「こどもの森」





→ 移動の円滑化とアクセス向上のため、地区の幹線道路網の形成と、幹線道路をつなぐ生活道路の

整備を進めます。

→ 都市計画道路については、長期未着手路線・区間を中心に必要性を再検討し、真に必要な道路整

備に努めます。

○工業団地内の低・未利用地の解消・利活用

→ 工場周辺に農地が多数残存している地区では、農業関係部局との調整を図り、効率的な土地利用

を地区住民と協働で検討します。

○工業団地から北陸自動車道三条・燕インターチェンジなどへのアクセスの向上

→ 産業拠点のアクセスを向上する地区内の都市計画道路などの整備を推進します。




良好な住環境創出のための計画的な土地利用高齢者の生活や緊急時対応を支える生活利便施設、コミュニティ機能の充実身近な公園整備による魅力ある住宅地の形成


排水路の改善

工業団地内の低・未利用地の解消・利活用工業団地から三条・燕インターチェンジなどへのアクセスの向上


- 33 -



広域交通アクセス、広域的な都市機能を活かした、人が集い交流する明るいまち燕第二地区

６．燕第二地区（燕第二地区まちづくり協議会）


● 広域交流拠点・行政拠点の形成


○上越新幹線燕三条駅及び北陸自動車道三条・燕インターチェンジ周辺における交通結節点の

機能の強化

→ 拠点性の向上のため、駅構内を活用した店舗や物産館などの誘致をＪＲとともに検討します。

→ 付近の商業施設と連携したパークアンドライドなどのための駐車場の整備を促進します。

○求心性の向上や賑わいを創出するための施設整備

→ 広域交流拠点として必要な施設や、それらの立地誘導方策を地区住民とともに検討し、それを支え

るために必要な都市施設の整備を推進します。

○地区内の低・未利用地の利活用

→ 低・未利用地が多い地区では、その計画的な活用方策を地区住民とともに検討します。

○特徴のあるまちなみ景観の形成

→ 市の玄関口として特徴的なまちなみ景観づくりのため、建築物のデザインなどの誘導や、景観上好

ましくない屋外広告物や施設立地の規制などについて検討します。





→ 安全で安心な居住空間実現のため、小規模な市街地開発事業などにより、緊急車両が円滑に通

行できない幅員の狭い道路の解消に努めます。

→ 冬期においても安全安心な、自転車歩行者道ネットワークの形成及び街路灯の整備を進めます。

○良好な住環境の維持・創出

→ 居住環境に悪影響を及ぼす工場の、工業団地への移転について所有者とともに検討します。

○多様な人々に配慮したコミュニティ機能の充実

→ 誰もが使いやすく気軽に集える場所の充実や整備、維持管理を地区住民とともに進めます。

→ 高齢者が住みやすく、高齢者を見守れる共同生活の方法や施設整備などを検討します。

→ コミュニティ機能充実のため、空き地や空き家などの利活用について所有者とともに検討します。

○利用しやすい公園の整備による魅力ある住宅地の形成

→ 利用者のニーズを踏まえ、都市計画公園や身近な緑地空間の整備を地区住民とともに進めます。


→ 利用者のニーズにあった公共交通確保のため、巡回・循環バスの運行体系改善、デマンドバスの

導入などを、地区住民とともに検討します。


- 34 -


上越新幹線燕三条駅及び北陸自動車道三条・燕

インターチェンジ周辺における交通結節点の機能の強化

小高保育園

燕労災病院つばめ福寿園

中越衛生処理組合

燕スポーツパーク

南公民館南保育園

燕南小学校燕南幼稚園

上越新幹線燕三条駅

地区の文化財の保存・活用

北陸自動車道

三条・燕インターチェンジ

小高の大躑躅（つつじ）

中ノ口川

北陸自動車道

上越新幹線

燕北バイパス

主要地

方道新

潟

国道２８９号


ＪＲ弥彦線

ＪＲ燕駅

スポーツランド燕

旧樋口家表門

大曲河川公園

燕市交通公園

燕市体育センター

八王寺の白フジ





○良好な居住環境のための自然環境の維持・保全

→ 学校や地区の体験田など、市街地内の田園風景を維持できる仕組みづくりを検討します。また、農

地の維持管理を地区住民とともに進めます。

→ 中ノ口川沿いの親水空間の整備や維持管理を地区住民とともに進めます。

○地区の文化財の保存、活用

→ 交流人口の増加のため、拠点の形成や魅力向上に努めます。





→ 移動の円滑化とアクセス向上のため、幹線道路網の形成と、生活道路の整備を進めます。

→ 長期未着手の都市計画道路を中心に必要性を再検討し、真に必要な道路整備に努めます。




求心性の向上や賑わいを創出するための施設整備

地区内の低・未利用地の利活用


安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の実現

良好な住環境の維持・創出

多様な人々に配慮したコミュニティ機能の充実利用しやすい公園の整備による魅力ある住宅地の形成


良好な居住環境のための自然環境の維持・保全


- 35 -



ふるさと田園風景と農業を活かした交流を育む吉田北地区

７．吉田北地区（吉田北まちづくり協議会）




○少子高齢化に配慮した日常生活を支える機能の充実

→ 住み続けるために最低限必要な生活利便施設の立地誘導について地区住民とともに努めます。

→ 地区住民主体で検討する、地区内の交流を促進する核となる吉田北体育文化センターの利活用に

ついて支援します。

→ 空き地や空き家などの利活用方策を地区住民とともに検討し、有効利用に努めます。

○事故のない安全で安心な歩行者・自転車空間の整備

→ 安全で安心な通行空間確保のため、通学路を中心とした歩道整備を進めます。

→ 地区とともに自転車の利用環境改善に努めます。

→ 重要度や優先順位は地区住民とともに検討します。


→ 利用者ニーズを踏まえ巡回・循環バスの利便性向上に努めます。また、デマンドバスの導入や地区

住民が主体となったコミュニティバスについて検討します。




○既存資源を活かした文化・交流拠点のさらなる利活用

→ 交流を育む吉田ふれあい広場のさらなる利活用を図るため、地区の基幹産業である農業を活かし

た取り組みを地区住民とともに進めます。

→ 吉田ふれあい広場について、コミュニティセンターとしての機能充実に努めます。

○地区の伝統・文化の保存・活用・継承

→ 拠点の形成や他地区と連携した文化財ネットワークなどによる市内外へのPR及び魅力向上、交流

人口の増加につながる方策、伝統・文化の継承の方策を地区住民とともに検討します。

○親水空間の整備と田園風景の維持、創出

→ ホタルの棲める環境の復活を目指し、鴻巣用水路などを活用した生息環境の整備や富永用水路な

どを活用した親水空間の整備などを検討します。整備や維持管理は地区住民とともに行います。


→ 地区の原風景でもある農地保全のため、燕市農村振興基本計画と連携し基盤整備を進めるととも

に、無秩序な開発を農業関係部局と調整のうえ抑制し農振農用地の適切な維持・保全を図ります。


- 36 -


既存資源を活かした文化・交流拠点のさらなる利活用

吉田北小学校

吉田北体育文化センター

地区の伝統・文化の保存・活用・継承

若宮社

吉田ふれあい広場

米納津隕石

落下地記念碑

国道１１６号

(仮

)吉田バイパス

ルート通過帯

国道１１６号

一般県道月潟吉田線


ＪＲ北吉田駅

ＪＲ越後線

富永用水路

吉田総合スポーツ

センター周辺

鴻巣用水路

ほ場整備事業

（北都地区）

ほ場整備事業

（米納津中央地区）

一般県道佐渡山巻線

主要地方道新潟五泉間瀬線

吉田北保育園


親水空間の整備と田園風景の維持、創出


少子高齢化に配慮した日常生活を支える機能の充実地区の伝統・文化の保存・活用・継承事故のない安全で安心な歩行者・自転車空間の整備




- 37 -



歴史ある資産を活用して、文化、教育、スポーツ、医療、福祉の充実と発展を目指す吉田地区

８．吉田地区（吉田地区まちづくり協議会）




○中心部における賑わいの創出

→ 既存商店街の活気を回復するため、賑わい創出のためのイベントなどの企画や空き地を活用した駐車

場整備などの施策を地区住民とともに検討します。

→ コミュニティ機能充実のため、空き地や空き家などを活用した多様な人々が使いやすく気軽に集える場

所の充実や整備を地区住民とともに検討します。

→ ＪＲ吉田駅前における、地区住民主体のイベントの継続的な実施を支援します。イベントでは空き家を活

用するなど、既存施設や低・未利用地の有効活用を支援します。

○既存施設を活用した子どもの遊び場、憩いの場の整備

→ 北公園の充実やその他の身近な公園の再整備、維持管理を地区住民とともに進めます。


→ 災害時や緊急時でも安全安心な人優先の居住空間整備のため、袋小路や狭小宅地を解消する小規模

な市街地開発事業などを検討します。

→ 安心して快適に利用できる歩行者・自転車空間の整備を進めます。

○住宅地内の低・未利用地の解消・利活用

→ 住宅周辺に農地が多数残存している地区では、農業関係部局との調整を図り、効率的な土地利用につ

いて地区住民とともに検討します。

○公共交通の利便性の向上

→ 利用者のニーズにあった公共交通確保のため、巡回・循環バスの運行ルートや運行体系の改善、分かり

やすいバスシステムの構築などを地区住民とともに検討し利便性向上に努めます。




○文化の保存・継承・連携

→ 地区の宝である香林堂の保存・活用を地区住民とともに検討します。また、諏訪神社や吉田天満宮地区

住民との連携・かかわり方について、地区住民主体で検討します。


→ 商店街やその周辺の市街地は、その特徴を活かしたまちなみ景観づくりに努めます。

○各種スポーツ施設の有効活用

→ ビジョン吉田や周辺のスポーツ施設群のさらなる利活用について検討します。


- 38 -


吉田公民館吉田図書館

吉田児童センター「わらべ」

吉田中学校

県立吉田高等学校

吉田小学校吉田中央保育園

県立吉田病院

燕市役所吉田庁舎

住宅地内の低・未利用地の解消・利活用

各種スポーツ施設の有効活用

吉田天満宮

文化の保存・継承・連携

吉田総合スポーツ

センター周辺

米納津隕石

落下地記念碑

ＪＲ越後線

ＪＲ北吉田駅

主要地方道吉田弥彦線

国道２８９号

国道１１６号

(仮

)吉田バイパス

ルート通過帯

ＪＲ吉田駅ＪＲ弥彦線

西川

国道１１６号

国道１１６号

鴻巣用水路

香林堂

諏訪神社

ほ場整備事業

（本町地区）

吉田神田保育園

○自然環境の保全・創出、親水空間の創出とそれらを利活用するための歩行空間の整備

→ ビオトープなど、自然にふれあえる空間の整備、維持管理を地区住民と検討するとともに、その整備や維

持管理を地区住民と行います。

→ 西川の良好な河川景観の維持・活用のため、川沿いの遊歩道ネットワークの形成など、親水空間の整備

を図ります。

○農業振興の推進





○長期未着手の都市計画道路の見直しを含めた再検討と必要な道路の整備促進

→ 長期未着手の都市計画道路の必要性を再検討し、真に必要な道路整備に努めます。

→ 地区の骨格となる道路は、地区の意向を尊重しながら整備を進めます。


自然環境の保全・創出、親水空間の創出とそれ

らを利活用するための歩行空間の整備

長期未着手の都市計画道路の見直しを含めた

再検討と必要な道路の整備促進


中心部における賑わいの創出

安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の実現


既存施設を活用した子どもの遊び場、憩いの場の整備

公共交通の利便性の向上

農業振興の推進


- 39 -



食の生産地と工業集積地と行政サービス拠点が共存し発展する、安全で便利な吉田南地区

９．吉田南地区（吉田南地区協議会）


● 広域交流拠点・行政拠点の形成


○新庁舎周辺の行政サービス拠点の形成

→ 訪れる人の利便性を高めるため、公共施設、小規模な商業施設や飲食店などの生活利便施設の

立地・集積を誘導します。また、多様な人々が快適に利用できる環境づくりのため、歩道などの整備

による地区内の利便性や快適性、安全性の向上に努めます。




○新庁舎建設に伴う現吉田庁舎の周辺土地利用を考慮した有効活用等

→ 住環境の向上や活力の創出のため、周辺の土地利用などに配慮しながら利活用を検討します。

○既存施設を活用した吉田南小学校跡地の再整備

→ コミュニティ機能の拡充のため、グラウンドなどを活用した再整備を地区住民とともに検討します。

○周辺土地利用を考慮した計画的な土地利用

→ 宅地化の進む吉田西太田地区周辺の市街地に囲まれた農地では、周辺土地利用を考慮した計画

的な土地利用を地区住民とともに検討します。

→ 国道289号沿道、特に整備予定の国道116号（仮称）吉田バイパスとの交差点付近は、無秩序な開

発の抑制のため、用途地域指定を行い適正な土地利用の誘導を検討します。

○安全安心な居住空間の実現、歩行者空間の整備

→ 安全で安心な居住空間の実現のため、幅員の狭い道路の解消に努めます。

→ 交通量が多く幅員の狭い道路では、安全で安心な歩行空間の整備を推進します。

→ 鉄道で分断された地区間のアクセス向上を、主に通学児童の利便性に考慮して検討します。

→ 歩道が不連続となっている道路において、地区住民とともに連続性確保に努めます。通学路や歩

行者が多い道路を優先的に整備します。

○ＪＲ吉田駅の交通結節点の機能の強化

→ 交通結節点の機能強化のため、ＪＲ吉田駅へのアクセス道路の整備や駅の橋上化、東口開設など

を関係機関と協力、連携して検討します。

○排水機能の改善

→ 良好な居住環境の維持、保全、及び水害に強いまちづくりのため、排水機能の改善を推進します。


- 40 -


燕市役所吉田庁舎

吉田南小学校

みなみ親水公園

新庁舎

主要地方道吉田弥彦線

国道２８９号

国道１１６号

(仮

)吉田バイパス

ルート通過帯

ＪＲ吉田駅

国道１１６号

ＪＲ越後線

ＪＲ弥彦線

ＪＲ南吉田駅

西川

富永用水路

米納津隕石

落下地記念碑

長谷川鉄之進

新庁舎周辺の行政サービス拠点の形成

地区の伝統・文化の保存・活用

ＪＲ吉田駅の交通結節点の機能の強化

新庁舎建設に伴う現吉田庁舎の周辺土地利用

を考慮した有効活用等

既存施設を活用した吉田南小学校跡地の再整備

周辺土地利用を考慮した計画的な土地利用

うるおいのある河川景観の形成

吉田旭保育園

吉田南保育園

吉田日之出保育園

吉田八千代保育園

吉田西太田保育園




○地区の伝統・文化の保存・活用

→ 吉田下中野の神楽を中心に、受け継がれる伝統・文化の活動の場の確保、充実などに努めます。

○特徴のあるまちなみ景観、うるおいのある河川景観の形成

→ ＪＲ吉田駅周辺の市街地は、その特徴を活かしたまちなみ景観づくりに努めます。

→ 西川の良好な河川景観の維持・活用のため、親水空間の整備を図ります。

→ 富永用水路脇の遊歩道は、不連続区間の解消や利活用を地区住民とともに検討します。

○工業を支える環境整備

→ 高速道路や広域幹線道路へのアクセス向上など、工業を支援する環境整備を進めます。


→ 優良農地保全のため、基盤・体制整備の推進、無秩序な開発の抑制を関係部局と進めます。




○真に必要な道路の整備による地区の骨格形成

→ 長期未着手の都市計画道路を中心に必要性を再検討し、真に必要な道路整備に努めます。

→ 国道289号は4車線化の促進、沿道の計画的な土地利用により地域連携軸の形成に努めます。


真に必要な道路の整備による地区の骨格形成


安全安心な居住空間の実現、歩行者空間の整備

排水機能の改善


工業を支える環境整備



- 41 -



地区の伝統文化を継承し、豊かな田園風景を保全しながら、静かでほのぼのとした住みやすい

粟生津地区

10．粟生津地区（粟生津地区協議会）




○日常生活を支えるコミュニティ機能の充実

→ コミュニティ機能充実のための身近な公園の充実や、憩いの場の整備を地区住民とともに検討しま

す。整備や維持管理は地区住民とともに行います。

○良好な住環境の維持・創出

→ 良好な住環境を創出するため、適切な土地利用を地区住民とともに検討します。

○安全安心な歩行空間の確保

→ 未整備区間や不連続区間における歩道の整備を進めます。整備は通学路や歩行者が多い道路な

ど、重要度や優先順位を地区住民とともに検討するとともに、清掃などの維持管理についてはアダプ

ト制度の導入を検討します。




○歴史文化の継承

→ 交流人口の増加に向け、文化財などを活用した観光拠点の形成や、他地区（特に良寛関連施設）

と連携した情報発信及び観光ネットワークの形成など、地区住民とともに検討します。

→ 地区の伝統催事の継承、継続を支援するため、活動などの場の確保、充実に努めます。

○田園風景の保全とうるおいのある河川景観の形成

→ 西川の良好な河川景観の維持・活用のため、親水空間の整備に努めます。

→ 田園風景の維持・保全のため、無秩序な開発を農業関係部局と調整のうえ抑制します。




- 42 -


歴史文化の継承

粟生津体育文化センター

粟生津小学校

粟生津保育園

日枝社

長善館史料館

ＪＲ粟生津駅

長谷川鉄之進

誕生地碑国道１１６号

(仮

)吉田バイパス

ルート通過帯

ＪＲ越後線

一般県道五千石巻新潟線

主要地方

道燕分水線

国道１１６号


ほ場整備事業（高木粟生津地区）





→ 地区の骨格となる道路網として、真に必要な道路整備に努めます。重要度や優先順位は、地区住

民とともに検討します。

→ 主要地方道燕分水線（国道116号以東）については整備を促進するとともに、新たに整備される区

間については沿道の開発を抑制し、周辺土地利用との調和を図ります。




日常生活を支えるコミュニティ機能の充実

良好な住環境の維持・創出

安全安心な歩行空間の確保


田園風景の保全とうるおいのある河川景観の形成



- 43 -



伝統文化と新しい風が一体となり、開拓の歴史を継承し美田を活用していく四箇村地区

11．四箇村地区（四箇村まちづくり協議会）




○集落地の生活環境の維持向上

→ コミュニティ機能充実のため、既存の児童遊園、広場などを改良し有効活用を図るとともに、維持管

理の役割分担を地区住民とともに検討します。また、オープンスペースの活用も検討します。

→ 快適な生活を支える下水道、排水路、消雪パイプなど、真に必要な生活基盤の整備を進めます。

→ 歩行者・自転車空間の整備による安心して快適に移動できる環境の整備を進めます。

○新たな活力の導入

→ 新たな活力の導入のため、計画的な土地利用を踏まえ周辺の土地利用との整合が図られる区域に

おいて、宅地の整備を検討します。

○四箇村ふれあい館を拠点とした歩行空間の整備

→ 機能の充実や拠点性の強化、四箇村ふれあい館を中心とした、西川の河岸を活用した遊歩道ネッ

トワークの形成などを地区住民とともに検討します。


→ 巡回・循環バスの利用者ニーズを踏まえ、運行体系の改善による利便性の向上に努めます。




○地区の歴史、文化の継承

→ 伝統文化などを次の世代に伝える活動を支援するため、活動の場の確保、充実に努めます。

→ 地区住民が主体となって進めている、四箇村開拓メモリー事業などの歴史保存活動を支援します。

○観光ルートの形成

→ 四箇村ふれあい館や解良家を中心として、他地区の観光施設と一体となった遊歩道の整備などに

よる水のネットワークの形成、観光連携軸の強化を検討します。

○良好な集落地景観、河川景観の形成・寺社の緑地の保全

→ 集落の屋敷林や寺社の緑地の保全などにより、良好な集落地景観の形成に努めます。また、西川

の良好な河川景観の形成に努めます。

○美田の維持保全・有効活用

→ 良好な自然環境、景観としての美田を保全するため、無秩序な市街化を農業関係部局と調整のう

え抑制し、田園集落地景観の保全に努めます。また、美田を次世代に継承するため、地区住民ととも

に農地貸し出しによる農業体験や施設・環境整備などについて検討します。


- 44 -


四箇村ふれあい館を拠点とした

歩行空間の整備

四箇村ふれあい館

日枝社

長善館史料館

ＪＲ粟生津駅

長谷川鉄之進

誕生地碑

ＪＲ南吉田駅

みなみ

親水公園

西川

ＪＲ越後線

国道１１６号

国道１１６号(仮)吉田バイパス

ルート通過帯


一般県道五千石巻新潟線


解良家





→ 地区の骨格となる真に必要な道路について、重要性など地区の意向を尊重しながら、現道を活用

した整備を進めます。


地区の歴史、文化の継承

観光ルートの形成



集落地の生活環境の維持向上

新たな活力の導入


良好な集落地景観の形成・寺社の緑地の保全

美田の維持保全・有効活用


- 45 -



交流とふれあいにあふれ、未来に希望のもてる島上地区

12．島上地区（島上地区まちづくり協議会）




○コミュニティ機能の充実

→ コミュニティ機能充実や既存施設の有効活用のため、既存の公園や児童遊園、広場及び設置され

る遊具や設備などの維持管理について、地区住民とともに役割分担を検討します。

→ 神社の境内や広場、空き地などを活用した子どもの遊び場、交流や親睦の場の確保に努めます。

○定住を支える居住環境の向上

→ 定住を支えるため、生活利便施設の充実、避難施設や身近な公園の充実、市街地内の安全で安

心な通行空間の充実、そのほか若者が魅力を感じる環境整備などに努めます。


→ 遊歩道など、安心して快適に移動できる歩行者・自転車空間の整備を進めます。




○歴史文化の継承

→ 伝統文化の保存・継承のため、文化財の指定、保存・継承活動の場の充実など地区住民とともに検

討します。

→ 横田切れ公園の充実や、信濃川の堤防道路などを活用した大河津分水公園など周辺施設とのネッ

トワークの形成などを検討します。

○観光ルートの形成

→ 交流人口の増加のため、他地区の観光施設と一体となった遊歩道の整備などによる水のネットワー

クの形成、近隣・地域内観光連携軸の強化に努めます。

○田園風景や自然環境の保全

→ ビオトープなど自然とふれあえる空間の整備を、維持管理を含めて地区住民主体で進めます。

→ 四季を通じた特徴ある景観を創出するため、休耕地の利活用やハサ木の植栽などにより田園風景

を維持します。また、ハサ木の植栽や遊休農地の管理のための組織づくりを地区住民と検討します。

→ 信濃川の河川景観や隣接する環境上重要な農地を維持・改善する方策について検討します。

○良好な集落地景観の形成・寺社の緑地の保全

→ 良好な集落地景観形成のため、集落の屋敷林や寺社の緑地などを保全する方策を検討します。




- 46 -


ミニコロニー「つばくろの里」

島上保育園

島上小学校

日枝社

ＪＲ粟生津駅

ＪＲ越後線

柳山の大躑躅（つつじ）

横田切れ公園

燕地蔵堂線バイパス

信濃川

西川

主要地方道燕地蔵堂線

国道１１６号

国道１１６号(仮)吉田バイパス

ルート通過帯長善館史料館

万盛橋

ほ場整備事業（熊森地区）





→ 道路の重要性など地区の意向を尊重しながら、真に必要な地区の道路網について整備に努めま

す。

→ 地区唯一の骨格軸である主要地方道燕地蔵堂線に交通が集中していることから、大型車や通過交

通の排除のため、燕地蔵堂線バイパスなど必要な道路の整備を促進します。

→ 安全で円滑な交通の確保のため、万盛橋の改修を促進します。


観光ルートの形成



コミュニティ機能の充実

定住を支える居住環境の向上

安全安心な歩行者・自転車空間の確保


良好な集落地景観の形成・寺社の緑地の保全

田園風景や自然環境の保全



- 47 -



良寛が過ごした国上山の歴史・自然を活用し観光を振興すると共に、交流を深める分水北地区

13．分水北地区（分水北地区まちづくり協議会）




○既存施設の有効活用とコミュニティ機能の充実

→ コミュニティ機能充実や既存施設の有効活用のため、既存の公園や児童遊園、広場などを地区住民と

更新するとともに、神社の境内や広場、空き地などの活用を検討します。また、維持管理の役割分担につ

いても検討します。

○集落内の低・未利用地の解消・利活用

→ 遊休農地、空き地や空き家などの低・未利用地の利活用方策を地区住民とともに検討します。


→ ユニバーサルデザインに配慮した安心で快適に移動できる歩行者・自転車空間の整備を進めます。

○下水道の整備促進

→ 快適な生活を支える汚水処理施設などの生活基盤整備に努めます。




○道の駅「国上」の交流拠点機能の充実

→ 地区の憩いの場として、また交流の場として施設の充実に努めるとともに、国上山と連携した観光客の休

憩、滞在施設としての機能充実を地区住民とともに検討します。

→ 農産物の販売促進の体制づくりや特産品（国上ブランド）の開発などを地区住民主体で検討します。

○国上山周辺の自然環境の保全、活用

→ 自然環境を活用したレクリエーション機能の充実のため、散策路の整備などを検討します。

→ 遊休農地を活用する仕組みづくりや、ホタルの生息環境の整備などにより、大河津分水路の河川景観、

国上山の山地景観、国上山裾野に広がる田園集落景観の維持・改善に努めます。

○寺社の緑地の保全

→ 寺社の緑地は貴重な自然環境であり、景観上も重要であることから保存する方策を検討します。

○良寛の愛した国上山と周辺の歴史・文化の観光ルートの形成

→ 国上山に点在する史跡を活かし、良寛が過ごした拠点としての整備を地区住民とともに進めます。

→ 良寛に関わる施設の物語性を持った観光ルートの設定や、他地区の観光施設、文化施設とのネットワー

クの形成を検討し、交流人口の増加に努めます。

→ 神楽の保存など地区に引き継がれる伝統文化を地区で保存・継承します。




- 48 -


てまりの湯道の駅「国上」

分水北小学校

あおい保育園

分水児童館「童楽夢」分水の里

分水保健福祉センター

道の駅「国上」の交流拠点機能の充実

国上山周辺の自然環境の保全、活用

国上山周辺

渡部城址

夕ぐれの岡

国上健康の森公園

原田家

十王堂

分水総合体育館周辺

大河津分水路西川主

要地方道燕分水線

主要地方道新潟寺泊線

ほ場整備事業

（潟地区）


阿部家


良寛の愛した国上山と周辺の歴史・文化の観光

ルートの形成


既存施設の有効活用とコミュニティ機能の充実集落内の低・未利用地の解消・利活用安全安心な歩行者・自転車空間の確保

下水道の整備促進

寺社の緑地の保全



- 49 -


14-2.まちづくりの目標・実現のための取り組み

大河津分水路の自然・文化・歴史を真ん中に祭りや観光でにぎわう分水小地区

14．分水小地区（分水小学校区まちづくり協議会）




○まちなかの活気の再生・歩いて暮らせる環境整備

→ まちなかにおける生活利便施設の集積や住まいと店舗の複合施設の立地誘導などを検討します。

→ 商店街周辺の地区では、空き地や空き家などの活用意向に適宜対応できる体制整備を検討します。

→ 低・未利用地を利用した「まちの駅（コミュニティ拠点）」などの整備や運営を地区住民とともに検討します。

○日常生活を支える商業機能やコミュニティ機能の充実

→ 商店街では、ユニバーサルデザインに配慮した歩道整備などによる利便性、安全性向上に努めます。

→ 来訪者用の駐車場の充実や雁木を活かした景観づくりなど商業施設の魅力づくりに努めます。

○安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の確保

→ 幅員の狭い道路や袋小路、狭小宅地を解消する小規模な市街地開発事業などを検討します。

→ 歩行者・自転車空間の整備による安全安心で快適に利用できる環境整備を進めます。

○住宅地内の低・未利用地の解消・利活用

→ 住宅地内の低・未利用地について、効率的な土地利用を地区住民とともに検討します。

○ＪＲ分水駅における交通結節点の機能の強化

→ 施設跡地などを活用したパークアンドライド用の駐車場整備や駅へのアクセス道路の改善を検討します。


→ 利用者のニーズを踏まえ、巡回・循環バスの本数、ダイヤや運行ルートなど利便性の向上に努めます。

○身近な公園や遊歩道の整備による緑のネットワークの形成

→ 身近な公園や遊歩道の整備を、オープンスペースの活用を考慮しつつ、地区住民と協働で検討します。

○下水道の整備促進、排水路の改善

→ 水環境や生活環境の保全・改善、都市環境の向上のため、下水道整備を促進します。

→ 良好な居住環境の維持、保全、及び水害に強いまちづくりを進めるため、排水路の改善を推進します。




○大河津分水路の自然環境の保全、河川親水空間の整備

→ 自然環境を守る地区住民の組織への支援などにより、大河津分水路の自然環境の保全に努めます。

→ 信濃川、大河津分水路及び西川の良好な河川景観の維持創出に努めます。

○人の集まるスポーツ・レクリエーションの拠点整備

→ 大河津分水路の新可動堰建設による新たな河川敷を活用したスポーツ施設などの整備を検討します。


- 50 -


分水中学校

燕市役所分水庁舎

分水小学校

分水公民館分水図書館

県立分水高等学校

人の集まるスポーツ・レクリエーション

の拠点整備

大河津分水路

信濃川

ＪＲ越後線

原田家

十王堂

分水総合体育館周辺

分水良寛史料館

本町屋台

薬医門

願王閣

分水河川緑地

大河津分水さくら公園

信濃川大河津資料館

大河津分水公園

ＪＲ分水駅国道１１６号


大河津分水路の自然環境の保全、河

川親水空間の整備

住宅地内の低・未利用地の解消・利活用

ほ場整備事業

（高木粟生津地区）

ほ場整備事業

（熊森地区）

ほ場整備事業

（潟地区）主要地方道燕地蔵堂線

ＪＲ分水駅における交通

結節点の機能の強化


地蔵堂保育園

笈ヶ島保育園

→ 文化財や分水おいらん道中などを中心とし、他地区と連携した観光ネットワークの形成を検討し、交流人口

の増加に努めます。


→ ＪＲ分水駅周辺では、雁木など地区の特徴を活かしたまちなみの景観づくりに努めます。






○長期未着手の都市計画道路の見直しを含めた再検討と必要な道路の整備促進

→ 都市計画道路の必要性などを再検討し、真に必要な道路の整備に努めます。


→ 道路の重要性など地区の意向を勘案し、骨格道路の見直しや道路網の形成に努めます。

→ 円滑な交通、及び安全な歩行者、自転車空間の確保のため、国道116号の４車線化を促進するとともに、主

要地方道燕地蔵堂線における新たなバイパスなどの整備を要望します。

○産業を支える移動環境の整備

→ 工業団地と北陸自動車道三条・燕インターチェンジ間のアクセス道路の整備を検討します。


長期未着手の都市計画道路の見直しを含め

た再検討と必要な道路の整備促進



まちなかの活気の再生・歩いて暮らせる環境整備日常生活を支える商業機能やコミュニティ機能の充実


安全安心な居住空間、歩行者・自転車空間の確保


身近な公園や遊歩道の整備による緑のネットワークの形成下水道の整備促進、排水路の改善


産業を支える移動環境の整備


- 51 -

A


- 52 -

第４章実現化方策


- 53 -

2-1.まちづくりにおける役割分担

● 市内全域、13のまちづくり協議会の設置やＮＰＯ※への活動支援などにより、多様な主体の

参画による協働のまちづくりを展開していますが、人口減少や少子高齢化の進展など、社会構

造の変化により多様化する市民ニーズへの対応は、厳しさを増す財政状況のもと行政のみでは

困難となっています。

● 今後は、より一層「補完性の原理※」に基づいた自治会やまちづくり協議会、ＮＰＯなどと

の役割分担・連携・協力による協働のまちづくりが必要です。

● まちづくり協議会は、将来像の実現にむけ、各種団体と連携し「地域内分権を推進する母体」

としての役割が期待されます。

２．多様な主体の参画による協働のまちづくり

● 全体構想、地区別構想で示した将来像を実現するために必要な役割分担や今後の都市計画マ

スタープランの運用方法、効率的で効果的な事業の推進方法などを示すものです。

１．実現化方策とは

図協働のまちづくりのイメージ

自助※ 公助※ 共助※

行政まちづくり

協議会自治会

NPO など市民活動団体

事業所・学校

市民

協働による

将来像の実現

まちづくり

協議会市民自治会

NPO など

市民活動団体

行政

事業所

学校

図都市計画マスタープランの推進体制

市民

事業所

自治会

まちづくり協議会

NPO など市民活動団体

行政（燕市）

都市計画

マスタープラン推進推進

支援・情報提供

提案

関係部局

担当：都市計画課

個別計画

などの調整

協働のまちづくり

学校


- 54 -

2-2. 市民主体のまちづくりの手法

● 市民主体のまちづくり活動では、各種団体や行政などで実施されている活動費助成制度やア

ドバイザー派遣制度などの積極的な活用が有効です。

● 燕市では、「燕市ＮＰＯ活動等助成事業」や情報提供などでまちづくり活動を積極的に支援し

ています。

● 今後、市民主体のまちづくりの有効な手法として『エリアマネジメント※』や『都市計画提

案制度※』の活用が期待されます。

図エリアマネジメントのイメージ

公園等の維持管理

自治会

地域福祉活動・

防犯活動等


地域の

美化・緑化

NPO 法人

地域の

PR・広報

商店街振興組合

それぞれの活動に適した組織を設立するなど、様々な組織が重層的に活動

地域の将来像・プランの策定・共有化

エリアマネジメント

推進組織

一定のエリアを対象

支援

協働

行政

役割分担

価値ある地域の形成・活性化

資料：国土交通省 HP エリアマネジメントのイメージに一部加筆

契機（課題の発見）

意識の共有

活動と仕組み作り

さらなる発展

行政による支援エリアマネジメントの段階

●情報の提供

●専門家の派遣

●活動資金補助


●活動資金補助

●計画策定支援

●他組織との連携支援

継続的な実施

図エリアマネジメントの段階と行政による支援

資料：エリアマネジメント推進マニュアル（一部加筆）


- 55 -

提案できる

内容

都市計画の決定または変更（都

市計画区域マスタープランな

ど、都市計画の指針となるもの

は除く）

提案できる

者

土地所有者、まちづくり協議

会、まちづくりＮＰＯ法人、ま

ちづくりの推進に関し経験と

知識を有するものとして国土

交通省令や市の条例で定める

団体など

提案の

条件

①5,000m2 以上のまとまった

区域であること

②都市計画に関する法令上の

基準などに適合しているこ

と

③土地所有者などの２／３以

上の同意があること

図都市計画提案制度の概要と手続きの流れ

都市計画提案の基本フロー

（提案の要件）

①一定の面積以上の一体的な区域

②都市計画マスタープランなど都市計画に関する法令上の基準に適合

③土地所有者等の３分の２以上の同意

地方公共団体は提案に基づく都市計画の決定をするかどうかを判断

土地所有者、まちづくり NPO、まちづくり協議会等による都市計画の提案

提案を踏まえて都市計画を決定す

る必要があると認めたとき

公聴会の開催等

都市計画の案の作成

都市計画の案の縦覧

住民等による意見提出

都市計画の案及び提案を都市計

画審議会へ付議等

都市計画の決定

提案を踏まえて都市計画を決

定する必要がないと認めるとき

都市計画審議会に提案を提出

し、地方公共団体の見解を付

して、意見を聴く

都市計画の決定をせず

都市計画の決定をしない理由

等を提案者に通知

資料：国土交通省 HP（H21.10）

図都市計画提案制度の枠組みのイメージ

まちづくりの発意 ●情報の提供

活動組織の発足

計画の策定

まちづくり活動の実践


●人的・技術的支援

●人的・技術的支援

まちづくり協議会などの取り組み行政の取り組み


- 56 -

3-1.ＰＤＣＡサイクルの適用

PDCAサイクルによる

スパイラルアップ

計画

見直し・改善実施

確認・評価

Ｐ

Ｄ

ＣＡ

PPllaann

DDooAAccttiioonn

CChheecckk

・事業の進捗確認・事業効果の評価・実現のための取り組み

の方向性確認

・必要に応じて実現のための取り組みを見直し

・必要に応じて事業を見直し

都都市市計計画画ママススタターーププラランン

（（全全体体構構想想・・地地区区別別構構想想））

都都市市のの持持続続的的なな発発展展

・全体構想・地区別構想を踏まえた実現のための取り組み（事業計画）

・個別事業の一体的な実施

３．都市計画マスタープランの運用

● 将来像実現のため、個別事業の実施にあたり「ＰＤＣＡサイクル」を適用し、都市の持続的

な発展を図ります。

図ＰＤＣＡサイクルのイメージ


- 57 -

3-2.ＰＤＣＡサイクルの実施

代表的な個別事業まちづくり目標指標（ベンチマーク）例

新庁舎建設事業事業進捗率

駐車場利用台数

鉄道・新幹線・高速バス利用者数

公共交通利用者の満足度

年間利用者数

市内幹線道路の歩道（自転車歩行者道）整備率

歩行者・自転車の安全性の向上（死傷事故の低減）

集いの場・憩いの場の利用者満足度

集いの場・憩いの場の整備検討に係わった延べ人数

地区計画等決定事業市民満足度（まちなみ景観）

伝統文化を活かしたまちづくり活動団体数

燕市ホームページ（伝統文化に関するページ）アクセス数

長期未着手道路見直し事業長期未着手路線・区間の延長・解消率

伝統文化の保存・継承事業

パークアンドライドの駐車場整備事業

福祉巡回バス運行事業

一般国道116号自歩道整備事業

集いの場・憩いの場の整備検討事業

まちづくりの力点実現のための取り組み代表的な個別事業

新庁舎周辺の行政サービス拠点の形成

新庁舎建設事業

上越新幹線燕三条駅及び北陸自動車道三条・燕インターチェンジ周辺における交通結節点の機能の強化


コミュニティ機能の充実集いの場・憩いの場の整備検討事業

地区の伝統・文化の保存・活用伝統文化の保存・継承事業

地域・地区連携を支える骨格軸の強化

真に必要な道路の整備による地区の骨格形成

長期未着手道路見直し事業

福祉巡回バス運行事業

一般国道116号自歩道整備事業

誰もが快適で安全安心に暮らせる生活環境整備

地区計画等決定事業特徴のあるまちなみ景観の形成

広域交流拠点・行政拠点の形成


安全・安心な歩行者・自転車空間の確保

地区固有の資源を活かしたまちづくり

● 実現のための取り組み（事業計画＝Ｐｌａｎ）

：事業の整備効果を高め効率的・効果的に事業を実施するため、４項目の「まちづくりの力

点」に即した事業計画を策定します。

● 個別事業の実施（＝Ｄｏ）の基本的な考え方

：上記事業計画をもとに、各種事業を一体的に実施します。

表まちづくりの力点・実現のための取り組み・代表的な個別事業の関連

● 事業などの確認･評価（＝Ｃｈｅｃｋ）の基本的な考え方

：効率的・効果的な事業推進のため、個別事業の客観的な確認・評価を行う「まちづくり目標

指標（ベンチマーク）」を設定します。

：各まちづくり目標指標の達成度を総合的に評価することで将来像に向かいまちづくりが進ん

でいるかを確認・評価します。

表代表的な個別事業に対応するまちづくり目標指標（ベンチマーク）例

● 見直し・改善（＝Ａｃｔｉｏｎ）の基本的な考え方

：評価結果をもとに、必要に応じ個別事業の見直し・改善を実施します。

：都市計画マスタープランは、総合的な評価結果や５年毎に実施される都市計画基礎調査な

どの実施を踏まえ、適宜見直し・改善を実施します。


- 58 -

4-1. 広域交流拠点・行政拠点の形成

4-2. 誰もが快適で安全安心に暮らせる生活環境整備

４．まちづくり推進プログラム

第Ⅱ期前期後期

(～H24) (～H27)

市街地の土地利用の方針

新庁舎周辺の土地利用方針

新庁舎建設事業

●新庁舎建設(・鉄筋コンクリート造・免震構造・地上4階・用地面積：約36,000㎡・延床面積：約10,000㎡)

燕市

交通体系の方針鉄道交通の方針バス交通の方針


●上越新幹線燕三条駅周辺、北陸自動車道三条･燕インターチェンジの高速バス停周辺におけるパークアンドライドのための駐車場整備を周辺商業施設との連携により促進

燕市他

備考

事業実施期間第Ⅰ期

(～H37)事業主体事業の概要事業施策基本施策

● すでに計画・実施されている新市建設計画登載事業（計画期間：平成18年度～平成27年度）

のうち都市計画に係わる事業、都市計画の観点から推進すべき新たな事業、市民主体で取り

組むことが望まれる事業及び市民と行政が協働で取り組む事業を以下に列記します。

● 効率的・効果的なまちづくりの実現のための事業実施のプロセスとして、新市建設計画登載

事業計画期間となる平成27年度までの概ね６年以内に優先的に取り組むものを「第Ⅰ期（前

期・後期）」、第Ⅰ期以降に取り組むものを「第Ⅱ期」として位置づけています。

● なお、掲載した事業や実施期間は現時点でのものであり、今後の社会経済情勢などの変化に

より、変更が生じる可能性があります。


(～H24) (～H27)

市街地周辺の土地利用の方針

全体方針（ゾーニング）

村づくり交付金事業

●施設の維持管理の軽減と農業生産性の向上のための農業用排水路や農道等の農業用施設の整備

燕市

交通体系の方針バス交通の方針生活交通確保対策事業

●燕市生活交通確保計画に基づくバス事業者に対し経常欠損額の補助（地域内の生活交通確保）

燕市

交通体系の方針バス交通の方針福祉巡回バス運行事業

●燕・吉田・分水各地区の巡回バス及び市内循環バスの運行費負担

燕市

都市施設（道路）の整備方針

歩行空間・自転車走行空間整備の方針

一般国道116号法花堂自歩道整備事業

●道路利用者の安全性の確保・向上のため交差点に右折車線設置自歩道（上・下り線）設置（一部電線共同溝実施）L=1,500m

国


歩行空間・自転車走行空間整備の方針

一般国道116号鴻巣歩道整備事業

●道路利用者の安全性の確保・向上のため歩道（下り線）設置　L=910m

国

都市施設（公園・緑地）の整備方針

都市基幹公園の整備方針住区基幹公園の整備方針

都市公園管理事業

●都市公園の遊具等の点検・修繕・管理の委託●樹木の剪定等の委託●遊具の設置等施設の建設

燕市


住区基幹公園の整備方針

大河津分水さくら公園整備事業

●大河津分水さくら公園の整備工事（A=5.0ha）燕市

基本施策施策事業事業の概要事業主体

事業実施期間

備考第Ⅰ期

(～H37)


- 59 -


(～H24) (～H27)


市民との協働による公園整備・維持管理

児童遊園管理事業

●児童遊園の遊具等の点検・修繕・管理の委託●樹木の剪定等の委託●遊具の設置

燕市


市民との協働による公園整備・維持管理

集いの場・憩いの場の整備検討事業

●既存公園の再整備計画の検討●集いの場整備のための候補地選定●公園・ビオトープ・ホタルの棲める環境整備計画検討●住民参加型運営システムの検討など

燕市まちづくり協議会

他

都市施設（下水道・その他施設）の整備方針

下水道の整備方針

流域下水道建設負担金事業

●西川流域下水道建設に係る負担金（流域下水道全体計画　・計画面積：6,203ha　・計画人口：174,830人　・管渠延長：96.7km　・計画汚水量：　　　115,080㎥/日大）

燕市



合流式下水道改善事業

●合流式下水道からの放流水質の改善燕市



燕市下水終末処理場改築更新事業

●下水処理施設の改築更新燕市



下水道管渠整備事業

●下水道管渠の布設（公共下水道の認可区域）燕市



排水路維持管理事業

●排水路の維持修繕燕市



市街地生活環境整備事業（吉田地区)

●生活排水環境の改善（吉田地区市街地　L=7,000m）燕市



市街地雨水対策事業

●雨水対策事業（吉田庁舎周辺および水道町地区）

燕市



排水路整備事業●排水路改良工事（各自治会からの要望）燕市


その他施設（斎場、墓地、ごみ処理場、し尿処理場）の整備方針

浄水場設備更新事業

●浄水場設備更新

水道局



老朽管更新事業

●石綿セメント管の入替え工事

水道局



し尿受入施設建設事業

●し尿処理施設の増設

燕市



不燃物処理場拡張整備事業特別負担金事業

●不燃物処理場拡張整備事業の特別負担金燕市



斎場建設事業

●斎場の建設燕･弥彦総合事務組合


河川の整備方針河川維持管理事業

●河川の維持管理（市内一級河川･小河川等）

国新潟県燕市

都市防災・防犯の方針

災害に強いまちづくりの方針

地域防災無線システム整備事業

●新庁舎に親局移設燕市

都市防災・防犯の方針

災害に強いまちづくりの方針

デジタル防災行政無線(同報系)整備事業

●新庁舎に親局移設燕市


事業実施期間第Ⅰ期

(～H37)備考


- 60 -

4-3 地区固有の資源を活かしたまちづくり

4-4 地域・地区連携を支える骨格軸の強化


(～H24) (～H27)

環境・景観の方針景観に対する方針

地区計画等決定事業

●市街地等において地区にふさわしい景観形成を図る

燕市

観光・文化・スポーツ・レクリエーションの方針

観光･文化に対する方針

伝統文化の保存・継承事業

●伝統文化の保存継承組織の立ち上げ･運営●伝統文化の継承者育成●伝統文化の情報発信の方策検討


他

観光・文化・スポーツ・レクリエーションの方針

スポーツ・レクリエーションに対する方針

分水総合体育館整備事業

●体育室、会議室等の増築（1,300㎡）燕市


事業実施期間

備考第Ⅰ期

(～H37)


(～H24) (～H27)


道路整備の方針道路整備事業(国道289号･燕北バイパス)

●燕地区と吉田地区を結ぶ新市の基幹道路のバイパス整備（(仮)朝日大橋周辺　L=1,000mW=25m）

新潟県


道路整備の方針一般国道116号分水地区事故対策事業

●交通事故の低減を図るため、交差点に左折車線設置、歩道（上り線）設置L=1,200ｍ

国


道路整備の方針吉田602号線道路整備事業

●新庁舎建設に伴う取り付け道路の歩道整備L=810ｍ　W=3.5ｍ

燕市


道路整備の方針吉田384号線道路整備事業（新庁舎取付道路）

●新庁舎建設に伴う取り付け道路の整備燕市


道路整備の方針町畑東西南北線道路築造事業

●分水地区の市街地と体育館を中心とした公共施設を結ぶ道路築造

燕市


道路整備の方針新川堤防線整備事業

●観光アクセス道路の整備（L=300m）燕市


道路整備の方針粟生津幹線6号線道路整備事業

●道路新設改良（L=180m W=5.5m(7.0m)　歩道W=2.5mうち橋梁1基）

燕市


道路整備の方針幹線道路環境整備事業

●旧３市町を連結する幹線道路の舗装補修（L=22,000m）

燕市


道路整備の方針吉田９５号線道路整備事業

●道路新設改良（都市計画道路吉田中央通り線と北吉田地区を連結する道路L=556m　W=6.0m（9.0m）　両側歩道3.5m）

燕市


道路整備の方針新生町25号線道路整備事業

●道路改良　L=75mW=5.5m(7.0m)歩道W=2.0mうち橋梁一基

燕市


道路整備の方針道路及び橋梁維持管理事業

●道路・橋梁の維持管理燕市


道路整備の方針道路除雪事業

●冬期間における一般車両及び歩行者の通行を確保するための道路除雪

燕市


道路整備の方針融雪施設維持管理及び新設事業

●融雪施設維持管理及び自治会発注融雪施設（新設）の補助金交付

燕市


道路整備の方針道路改良事業●道路改良工事（歩道整備含む）（各自治会からの要望）

燕市


事業実施期間

備考第Ⅰ期

(～H37)


- 61 -


(～H24) (～H27)


都市計画道路整備の方針

一般国道116号吉田バイパス（仮）決定事業

●一般国道116号吉田バイパス等にアクセスする道路の都市計画決定に係る準備作業

燕市



五千石野中才線道路築造事業

●市街地内の通過交通を緩和する道路築造燕市



八王寺佐渡線道路改良事業

●市街地内の交通規制箇所の整備、歩行者の安全の確保燕市



長期未着手道路見直し事業

●市民参画で長期未着手道路の見直しを検討燕市


事業実施期間

備考第Ⅰ期

(～H37)


- 62 -

〔参考資料〕


- 63 -

１．これまでの経緯

● 昨年度から都市計画マスタープラン（案）を策定するにあたり、策定委員会（市民の皆さんなど

30 人で組織）、庁内検討委員会（課長職 23 人で組織）及び検討プロジェクトチーム（係長職以上

28 人で組織）の会議をそれぞれ９回開催しました。

● また、第３章地区別構想は、策定市民会議（市民の皆さん 78 名（各まちづくり協議会推薦６名

×13 地区））をワークショップ形式で４回開催し、参加者の意見を反映しながら策定しました。

平成 20 年度第１章はじめに１．都市計画マスタープランとは２．都市計画マスタープラン策定の背景３．都市計画マスタープランの概要

第２章全体構想１．全体構想の概要２．燕市の現状と課題３．まちづくりの理念と目指すべき将来像

平成 21 年度

燕市都市計画マスタープラン（案）

●特定課題に対応した方針

（ワークショップ） A.広域交流拠点の形

成 B.活力軸、行政拠点の

形成 C.歴史観光資源を活

用したまちづくり※ 策定委員会のみ

第２章全体構想４．分野別の方針

○市街地の土地利用 ○市街地周辺の土地

利用 ○交通体系 ○環境・景観 ○都市施設 ○都市防災、防犯 ○観光・文化・スポー

ツ・レクリエーション

第３章地区別構想 1.地区別構想の概要 2.～各地区

○概況・位置づけ ○主要課題 ○将来像 ○実現のための取り

組み（13地区）

第４章実現化方策１．実現化方策の概要２．多様な主体の参画による協働のまちづくり３．都市計画マスタープランの運用４．まちづくり推進プログラム

第６回

会議

第９回

会議

第８回

会議

第７回

会議

第１回

会議

第２回

会議

第３回

会議

第５回

会議

第４回

会議

策定市民会議

（全４回）


- 64 -

２．今後の策定スケジュール

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

検討委員会

検討PT

市民会議

住民説明会

パブリックコメント

※当該スケジュールは、事業の進捗状況により変更が生じることにご留意願います。 ※　素案→案

行政内部調整

策定委員会

計画策定全体の流れ

住民参加

市議会

地域審議会

平成21年度

燕市都市計画審議会

平成20年度

全体構想（案）策定

全体構想（案）報告

都市マス（案）

全体構想（案）策定地区別構想（素案）策定

都市マス（素案）

全体構想(案)報告等都市マス（案）報告

都市マス（案）策定

全体構想（案）都市マス（案）

全体構想（素案）

地区別構想（課題・方針）ワークショップ

都市マス（素案）


地区別構想(素案)経過報告

都市マス策定印刷製本

地区別構想（フレーム）

地区別構想（素案）

都市マス（案）報告

全体構想（案）報告


2/19～3/12

（第５回）（第６回）（第７回）（第８回）（第９回）

（5/12）

（6/2）

（6/23）

（7/5）

（5/25～5/28）

● 今後は、市議会、パブリックコメント（市民の意見を聴取）、住民説明会を経て都市計画マスター

プランを策定し、来年度より運用を開始します。


- 65 -

市長

都市計画マスタープラン策定委員会

○構成（30人）・学識経験者3人（大学教授等、都市計画審議会会長）

・各種団体推薦者23人（燕市地域審議会、まちづくり協議会会長等、農業委員会会長、商工会議所会頭等）

・関係行政機関職員2人・その他市長が適当と認めるもの

2人 ○所掌事務・都市計画マスタープラン全体構

想（案）策定・都市計画マスタープラン地区別

構想（案）策定

燕市都市計画審議会

市議会意意見見聴聴取取

都都市市計計画画ママススタターーププラランン

（（案案））提提案案

経営会議 ○構成・市長、副市長、教育長、

部長等 ○所掌事務・全体構想案、地区別構想案策定、庁内調整

都市計画マスタープラン庁内検討委員会

○構成・関係課長等 ○所掌事務・全体構想案、地区別構想案策定、各課調整

・策定委員会、市民会議の支援

都市計画マスタープラン策定市民会議

○構成（78人）・各まちづくり協議会推薦 ○所掌事務・都市計画マスタープラン地区別

構想（素案）策定

住民意向把握・住民意向調査・都市マス(案)住民説明会

・都市マス(案)パブリックコメント

都市計画マスタープラン検討プロジェクトチーム ○構成・関係各課の係長以上 ○所掌事務・実務者による検討ワーキング

・策定委員会、市民会議の支援

・関係機関との調整

３．燕市都市計画マスタープラン策定体制

意意見見聴聴取取

①燕北地区（燕北地区まちづくり協議会） ⑧吉田南地区（吉田南地区協議会） ②燕中央地区（燕中央まちづくり協議会） ⑨粟生津地区（粟生津地区協議会） ③燕西地区（燕西地区まちづくり協議会） ⑩四箇村地区（四箇村まちづくり協議会） ④燕第一地区（燕第一地区まちづくり協議会） ⑪島上地区（島上地区まちづくり協議会） ⑤燕第二地区（燕第二地区まちづくり協議会） ⑫分水北地区（分水北地区まちづくり協議会） ⑥吉田北地区（吉田北まちづくり協議会） ⑬分水地区（分水小学校区まちづくり協議会） ⑦吉田地区（吉田地区まちづくり協議会）計13地区×6人＝78人

事務局都市整備部都市計画課都市計画係


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４．用語解説

用　語解　　　　説掲載頁都市基盤道路や公園、上下水道、ごみ処理場、その他まちの中で公共的な

機能を持つ施設のことです。2

協働ここでは、ＮＰＯなど多様な主体がお互いに対等なパートナーであることを認め合い、共通の目標のもと、それぞれの特性を発揮し、各種計画づくりや地域の課題解決に向けともに活動することです。

2

拡散型（都市構造）ここでは、宅地の郊外化、過度の自動車への依存などにより、商業施設、公共施設などが拡散した都市構造を指します。

2

集約型都市構造ここでは、商業施設、公共施設など生活に必要な施設を集約させ、過度に自動車に依存しない都市構造を指します。

2

低炭素社会化石エネルギーに依存した現在の社会から脱却し、集約型都市構造の実現、公共交通への転換などにより温室効果ガスの排出量を抑えた社会を指します。

2

燕市総合計画市のまちづくりを進めていくうえで最も上位に位置付けられる計画で、平成20年３月に策定されました。

3

都市計画区域都市計画法第5条に基づき、自然的・社会的な諸条件や人口などの現況及び推移を勘案したうえで、一体の都市として総合的に整備、開発、保全する必要がある区域のことです。燕市における都市計画区域は、平成20年3月28日にそれまでの燕都市計画区域、吉田都市計画区域、分水都市計画区域、及び弥彦都市計画区域を統合し、燕市と弥彦村からなる燕弥彦都市計画区域となっています。

3

都市計画区域マスタープラン

都市計画法第６条の２に規定される、都市計画区域における都市計画の基本的な方向性を示す県が定める計画のことです。長期的視点に立った都市の将来像を明確にするとともに、その実現に向けた大きな道筋を明らかにしたものです。

3

ユニバーサルデザイン

誰にでも使いやすいように製品・建物・環境などをつくるという考え方のことです。

8

密集市街地老朽化した木造の建築物が密集し、道路や公園などの公共施設の整備が充分とは言えない状況にある地区のことです。火災や地震が発生した場合に延焼防止や避難上必要な建物の不燃化、避難地・避難路が確保されていない地区のことです。

8

用途地域地域の特性に応じて建物の用途、建ぺい率、容積率、高さなどを規制することにより居住環境の保護や商業・工業などの都市機能の維持増進を図り、都市のあるべき土地利用を実現するために定められる地域のことです。用途地域には12種類の地域があります。

8

低・未利用地ここでは、用途地域内で、本来、建築物などが建てられ、その土地にふさわしい利用がなされるべき土地において、そのような利用がされていない土地を指します。適正な利用が図られるべき土地であるにもかかわらず、長期間に渡り利用されていない「未利用地」と、周辺地域の利用状況に比べて利用の程度（利用頻度、整備水準、管理状況など）が低い「低利用地」の総称です。「未利用地」の具体例としては、空き地、空き家、空き店舗、工場跡地のほか、耕作放棄地、管理を放棄された森林などが挙げられ、「低利用地」としては、暫定的（一時的）に利用されている資材置場や青空駐車場などが挙げられます。

8

外縁部におけるにじみ出し

外縁部とは、ここでは用途地域の指定されている境界部や外側（農振白地地域）を指します。この外縁部は本来開発を抑制する地区ですが、現実は開発を完全に抑制する仕組みがないため開発が行われ、結果として無計画に市街地が拡大しています。

8


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用　語解　　　　説掲載頁交通結節点鉄道駅やバスターミナル、道路、駐車場などの交通施設が集積し

多くの人が利用する場所のことです。8

緑地主に都市の自然的環境の保全及び改善、都市景観の向上を図ることを目的として都市公園の一つとして設置する緑地のことです。

8

基幹施設公共公益施設のうち、ここでは新庁舎やその他市の中心となる施設を指します。

10

広域施設公共公益施設のうち、ここではコンベンション施設や文化会館、病院、消防など、広域的に利用される施設を指します。

10

地域資源人や文化、歴史、自然など、地域に存在する特徴的で活用可能なもののことです。

10

都市施設道路や公園、上下水道、ごみ処理場、その他まちの中で公共的な機能を持つ施設のことです。

11

都市核都市の中心的役割を持つ場所のことです。 11歴史文化過去に生み出され、将来に継承されるべき産業、学問、芸術、宗

教、道徳などのことです。11

芸術文化音楽や演劇、絵画などの芸術を創造・表現しようとする活動やその作品のことです。

11

アクセスある場所への出入りや到達するための手段または交通手段のことです。

11

都市圏核となる都市及びその影響を受ける地域をひとまとめにした地域の集合体のことです。行政区分を越えた広域的な社会・経済的なつながりを持った地域区分のことです。

11

都市機能居住や商業、工業、行政、文化、福祉など、都市における暮らしや様々な活動を支える機能の総称のことです。

11

農振白地農振法に基づき、農業振興を図るべき区域のうち、農振整備計画で設定する農振農用地以外の区域のことです。

11

農振農用地農振法に基づき、農業振興地域内において農業上の利用を確保すべき土地として、農振整備計画で設定する区域のことです。

11

選択と集中ここでは、厳しい財政状況の中で効率性の高い投資を行うために、真に必要な事業を選択し集中的に投資を行うことにより、整備効果の早期発現などを図ることです。

12

生活利便施設日常的な商品を扱うスーパーマーケットや商店街、その他飲食店やクリーニング店、銀行、郵便局、コンビニエンスストアなど、住宅の周辺にある、生活に必要な諸々の施設のことです。

12

生活基盤道路や公園、橋梁、鉄道路線、港湾、学校、病院、住宅用地、工業用地、公営住宅、バス路線、上下水道、電気、ガス、電話など、経済・生産活動を含めた生活に必要なあらゆる施設の総称のことです。

12

地域コミュニティ地域住民相互が関わりあい、交流が行われている地域社会のことです。

12

市街地開発事業地方公共団体などが、一定の地域について、総合的な計画に基づき、公共施設、宅地や建築物の整備を一体的に行い、市街地の開発を図る事業のことです。

12

地域拠点ここでは、燕地域、吉田地域、分水地域の経済、産業、文化などの中心的役割を持つ場所を指します。具体的には、燕市の将来都市構造で位置づけた各地域の拠点のことです。

13

バリアフリーここでは、高齢者・障害者などが不自由なく移動することができるように、段差や階段などの障害を、スロープやエレベーターの設置などにより除去することを指します。

13

パークアンドライド交通混雑を解消するため、自家用車を都市郊外の鉄道駅やバス停留所付近の駐車場に停め、鉄道やバスに乗り換え目的地へ向かう方式のことです。

13


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用　語解　　　　説掲載頁デマンドバス基本路線の他に迂回ルートを設定し、利用者がいる場合には迂回

ルートを走行するなど、利用者の要望に応じて運行ルート・時間・乗降場所などを対応させる仕組みのバスのことです。

13

コミュニティバス従来の路線バスを補い、地域住民の移動手段を確保するために運行する乗合バスのことです。

13

鎮守の森神社の境内にある森のことです。 14親水空間水に親しむ空間のことです。 14地域環境の緩衝空間ここでは、異なる環境の移り変わりをやわらげる空間を指しま

す。例えば、人が住む居住地の環境から多様な動植物が住む自然の環境への移り変わりをやわらげる空間などを指します。

14

オープンスペース公園、広場、河川、農地など開けた空間、場所のことです。また、大規模な公共施設や商業施設の、施設内の供用空間も含みます。

14

屋敷林家屋の周囲に防風、防火、あるいは観賞用として植栽された樹木のことです。

14

コージェネレーションシステム

発電機の廃熱を利用して給湯を行うなど一種類のエネルギー源から複数のエネルギーを取り出すことです。

14

屋外広告物屋外で常時または一定の期間継続して公衆に表示される看板、立て看板、張り紙、張り札、広告塔、広告板のことです。

14

都市計画道路都市の骨格となる道路について、将来整備する位置などを都市計画に定めた道路のことです。

15

都市計画決定都市計画は市民生活に与える影響も大きいことから、市民の意見を聞くとともに、専門家などで構成する「都市計画審議会」で内容の是非を議論し、決定することです。

16

電線類地中化電力線や通信線などを道路の地下空間を活用し、電線共同溝などに収容することです。

16

誘致圏域ここでは、公園などを利用するときに抵抗なく利用できる距離を半径とする円に含まれる範囲を指します。

17

都市基幹公園都市住民全般の利用を対象に、都市を単位として設けられる基幹的な公園のことです。その機能から総合公園と運動公園に区分されます。

17

総合公園都市住民全般の休息、鑑賞、散歩、遊技、運動など総合的な利用を対象として設けられる、面積10～50haを標準とする公園のことです。

17

住区基幹公園住民の安全で快適かつ健康的な生活環境及びレクリエーション、休養のためのスペースを確保するため設けられる基幹的な公園のことです。

18

地区公園主に歩いて利用できる範囲に居住する人を対象として設ける公園のことです。

18

近隣公園主に近隣に居住する人を対象として設けられる公園のことです。 18

街区公園主に街区内に居住する人を対象として設けられる最も身近な公園のことです。

18

一時避難地災害時に一時的に避難利用が可能な場所のことです。 18指定管理者制度住民サービスの向上、民間経営ノウハウ（専門的知識）の活用、

経費削減などを目的として、公の施設の管理運営を民間などに広げた制度のことです。

18

普及率ここでは、下水道が整備されている区域内の人口が総人口に占める割合を表した指標を指します。

19

公共下水道市街地における下水を処理、排水するために地方公共団体が管理する下水道のことです。

19

合併処理浄化槽各家庭に設置する、生活排水とし尿を合わせて処理する装置のことです。

19

築堤河川の堤防を造ることです。災害に備えて、堤防を高くする（嵩上げ）ことや堤防の場所を変える（引き提）ことで河川の水の流れる断面を大きくします。

19


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用　語解　　　　説掲載頁河床掘削河川の底を掘ることです。

災害に備えて、底を掘ることで河川の水の流れる断面を大きくします。

19

遊水池洪水で河川の水が溢れそうな時、水位を下げるため洪水を一時的に貯める区域のことです。

19

地域地区都市計画法第8 条に基づき都市計画区域内の土地を利用目的によって区分し、建築物などについての必要な制限を課すことにより、土地の合理的利用を図る制度のことです。具体的には、用途地域や特別用途地区及び防火・準防火地域、生産緑地地区、流通業務地区などの地域や地区がそれぞれ指定されています。

20

防災機能地震などに起因して発生する市街地火災などの二次災害時において国民の生命、財産を守る、広域防災拠点、避難地、避難路としての機能のことです。

20

防火地域市街地において火災の危険を防ぐために指定する地域で、一定の建築物を耐火建築物又は準耐火建築物にしたり、屋根、開口部の戸、外壁などについて防火構造にするなど、防火上の観点から規制が行われる地域のことです。

20

準防火地域防火地域に準ずる地域に指定するもので、一定の建築物を耐火建築物又は準耐火建築物にしたり、屋根、開口部の戸、外壁などについて防火構造にするなど、防火上の観点から規制が行われる地域のことです。

20

特別工業地区特別用途地区の一つで、地場産業である特定の工業の利便の増進を図りつつ、当該地域の内外に立地する住居などの環境の保護を図るために定める地区のことです。

20

緊急輸送道路災害時における救援活動、生活物資や復旧物資輸送などの確保に資する道路のことです。

20

緑地協定「都市緑地法」に定められた制度で，地域住民の自主的な緑化の意志を尊重しながら地域の緑化を推進しようとするものです。

20

緑地保全地域地域地区の一つで、都市計画区域内の緑地における無秩序な市街化の防止や、公害または災害の防止となるものなどを適正に保全するために指定する地域のことです。

20

都市公園都市計画区域内において地方公共団体などが設置する公園のことです。その大きさにより、都市基幹公園、住区基幹公園などに分けられます。

20

防災調節池宅地や道路に降った雨水を河川などに流す前に一時的に貯留する施設（池）のことです。

20

土砂災害危険区域土石流・山崩れ・がけ崩れ・地すべりなどの土砂災害が発生する危険性がある区域のことです。

20

防犯灯犯罪を防ぐために街路などに設置される街灯の一種のことです。 20

鎚起銅器燕市の伝統的な工芸品の一つで、一枚の銅板から、鎚やタガネを用いて打ち延ばしたり、打ち縮めたりして作成する茶器や花器などのことです。

21

近代化産業遺産我が国の産業の近代化を支えた建築物、機械等について経済産業省が認定しているものです。

21

サイン案内板、指導標、掲示板などの目印、表示、標識などです。 21アダプト制度行政が、道路や公園、河川などについて、市民や民間業者と定期

的に美化活動を行うよう契約する制度のことです。「Adopt」とは、英語で「養子縁組をする」といった意味をもつことから、公共財を地域で引き受けるといった意味合いの制度となります。

25

ビオトープ環境の損なわれた土地や都市内の空き地などに造成された生物の生息・生育環境空間を指し、生物が互いにつながりを持ちながら生息している空間のことです。

25


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用　語解　　　　説掲載頁グループリビングここでは、比較的元気な高齢者がお互いの自由やプライバシーを

尊重しながら、一つ屋根の下で助け合って生活するという住み方・暮らし方のことです。

27

キスアンドライド自宅から鉄道駅やバス停留所など公共交通機関の乗降場所まで自動車等で家族などに送り迎えをしてもらう通勤・通学形態のことです。

29

グループハウスここでは、比較的元気な高齢者を対象とした、調理・そうじ・食事などの行為を共にしながら、一つ屋根の下で自発的に助け合って生活する住宅施設のことです。

31

ＮＰＯ非営利団体（Non Profit Organization）の略。ボランティア活動などの社会貢献活動を行い、営利を目的としない団体の総称のことです。

53

補完性の原理決定や自治などをできるかぎり小さい単位で行い、できないことをより大きな単位の団体で補完していくという概念のことです。

53

自助自分の責任で、自分自身が行うことです。 53共助自分だけでは解決や行うことが困難なことについて、周囲や地域

が協力して行うことです。53

公助個人や周囲、地域あるいは民間の力では解決できないことについて、公共（公的機関）が行うことです。

53

エリアマネジメント地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、市民・地権者などによる主体的な取り組みのことです。ここで、市民・地権者などによる主体的な取り組みを推進する組織を、エリアマネジメント推進組織といいます。

54

都市計画提案制度地域住民等のまちづくりの動きを都市計画に積極的に取り込むことを目的として創設された制度で、まちづくり協議会などが主体となって進める計画に対しても、一定の要件（一定の面積以上のまとまった区域について、土地所有者などの２/３以上の同意を得た場合など）を満たすことで都市計画の提案ができるというものです。

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燕市都市計画マスタープラン～都市計画の基本方...

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