150603 教育学特殊(学級規模) 第7講

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慶應義塾大学教育学特殊 XIV(7 ) 学級規模を研究する 4. 国内外の文献レビューのまとめ (2) 文部科学省 国立教育政策研究所 総括研究官 やま もり こう よう (教育心理学) [email protected] 2015 6 3 この内容は個人的見解であり 国立教育政策研究所の公式見解ではありません

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慶應義塾大学教育学特殊 XIV(第 7講)学級規模を研究する

4. 国内外の文献レビューのまとめ (2)

文部科学省国立教育政策研究所

文部科学省

国立教育政策研究所

総括研究官やま山もり森

こう光よう陽

(教育心理学)[email protected]

2015年 6月 3日

この内容は個人的見解であり国立教育政策研究所の公式見解ではありません

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はじめに

本日の出席とスライド

本日の出席

https:

//questant.jp/q/150603

本日のスライド

http://www.slideshare.net/

koyoyamamori/cs150603

慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 7 講 2015 年 6 月 3 日 2 / 6

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取り組んでいる課題

論文の「問題」を設定する

課題学級規模が児童生徒に与える影響とその過程について,どのようなことが明らかとなっているか,この 2回の講義で講読した欧文文献と,レクチャーパケットに収録した和文論文の内容を用いながらまとめる。

文献レビューを書く上での注意箇条書きではなく文章で書く。どこからどこまでが,誰による知見なのかを分かるように。単なる先行研究の列挙ではなく相互の関連をつけながらまとめ,「学級規模が児童生徒に与える影響とその過程についてどのようなことが明らかとなっているか」が分かるように。

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取り組んでいる課題

論文の「問題」を設定する取り組み方

欧文文献講読の班で取り組む。5,000字以内でまとめたレビューを班で 1つ書く。授業支援システムに 6月 9日 17:00までに提出する。

引用の仕方心理学では基本的には間接引用

テストの標準偏差は小規模学級の方が小さい傾向が見られた(Bosworth, 2014)。Krassel & Heinesen (2014)では中学生を対象に○○をした結果,○○が示された。

引用文献リストの作り方はレクチャーパケットのビブリオと同様とする。

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レビューの作り方 (極めて初心者向け)

おおまかな流れ要約

100~200字程度

要約

要約

要約

要約

要約

段落学級規模が小さいほど児童生徒の学力が高いという結果は,ウィスコンシン州で実施された児童-教師比縮小政策(Student AchievementGuarantee in Education: SAGE)においても見られた(Molnar et al.,1999)。さらに,米国における大規模縦断的調査のデータの分析結果や,英国,豪州においてなされた研究においても同様の結果が示されている(Blatchford, 2003; Bourke, 1986;ICHD Early Child Care ResearchNetwork, 2004)。

段落しかし,小規模学級ほど児童生徒の学力が高いといった結果が一貫して得られているとはいえない。たとえば教師一人あたり児童生徒数 (PT比)と学力との関係を検討した研究 276本を再分析した結果では,PT比が低いほど学力が高いことを示したものと,その逆を示したものがそれぞれ14%であり,どちらともいえないものが72%だった(Hanushek, 1999)。このような学級規模の大小についての研究間で一貫した結果が得られない現象はクラスサイズパズルと呼ばれており(Bosworth & Caliendo,2007; Lazear, 2001),日本においても同様の現象がみられる。

文章学級規模が小さいほど児童生徒の学力が高いという結果は,ウィスコンシン州で実施された児童-教師比縮小政策(SAGE)においても見られた(Molnar et al., 1999)。さらに,米国における・・・研究においても同様の結果が示されている(Blatchford, 2003; Bourke, 1986;ICHD Early Child Care ResearchNetwork, 2004)。しかし,小規模学級ほど児童生徒の学力が高いといった結果が一貫して得られているとはいえない。たとえば・・・,PT比が低いほど学力が高いことを示したものと,その逆を示したものがそれぞれ 14%であり,どちらともいえないものが72%だった(Hanushek, 1999)。このような・・・現象はクラスサイズパズルと呼ばれており(Bosworth &Caliendo, 2007; Lazear, 2001),日本においても同様の現象がみられる。

+

先行研究をまとめて言えることこのように・・・と考えられる。

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Fin

本日の出席とスライド

本日の出席

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//questant.jp/q/150603

本日のスライド

http://www.slideshare.net/

koyoyamamori/cs150603

慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 7 講 2015 年 6 月 3 日 6 / 6