ア 正 ッ 正 ラジオ体操 ラジオ正しいラジオ体操 正 楽しく上達 し い ラ...

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しい ラジオ体操 楽しく上達 効果を ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢や リズム感も良くなる効果もあります。しかし、1つひとつの体操を見てみると正しくできていないこと が多くあります。 本ツールは、児童用ツールを使用する際の指導のポイントや効果的な練習方法などを、体操ごとに分か りやすく解説しています。正しく体を動かすと、運動効果がますます高くなりますので、ぜひとも子ども たちにラジオ体操を教える際の参考にしていただければと思います。 私たちが お教えします 多胡 肇 先生 岡本 美佳 先生

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Page 1: ア 正 ッ 正 ラジオ体操 ラジオ正しいラジオ体操 正 楽しく上達 し い ラ ジ オ 体 操 で 、運 動 効 果 を ア ッ! プ ラジオ ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢や

正しいラジオ体操楽しく上達 正し

いラジオ体操で、運動効果をアップ!

正しいラジオ体操

ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢やリズム感も良くなる効果もあります。しかし、1つひとつの体操を見てみると正しくできていないことが多くあります。本ツールは、児童用ツールを使用する際の指導のポイントや効果的な練習方法などを、体操ごとに分かりやすく解説しています。正しく体を動かすと、運動効果がますます高くなりますので、ぜひとも子どもたちにラジオ体操を教える際の参考にしていただければと思います。

私たちがお教えしま

多胡 肇先生

岡本 美佳先生

Page 2: ア 正 ッ 正 ラジオ体操 ラジオ正しいラジオ体操 正 楽しく上達 し い ラ ジ オ 体 操 で 、運 動 効 果 を ア ッ! プ ラジオ ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢や

伸びをした時に「天と地から互いに引っ張られるように全身を伸ばす」ことがポイント。緩んだゴムを伸ばすようなイメージで指導してください。

指先を伸ばすと力みが入り、筋肉が伸びにくくなってしまいます。手を軽く握り、腕を前から上に引き上げましょう。

伸びの運動

ペアになって向かい合って練習を!

全身の筋肉を伸ばし、ラジオ体操の各運動を行いやすくする最初の運動。伸びの運動をすることで、体と脳の働きを活性化します。

狙 い

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 子どもの“やる気”を引き出すために

後ろから友達の頭に手を置いて、体全体がしっかり伸びていることを実感させましょう!

基礎編

応用編

一人ひとり練習させるのではなく、ペアになって練習することも効果的です。自分ではできているつもりでも、できてない子どももいます。ペアで練習させることで友達がちゃんとできているのかをチェックさせましょう。

練習している子どもの後ろに、もう一人を立たせ、頭に手を置かせます。その手を押し上げるように練習することで、しっかりと伸びができるようになります。この時、かかとは付けたまま、地面を強く踏んで、さらに上へ伸びさせましょう。

「まねっこ遊び」で、子どもたちが楽しくできるように!

この体操がうまくできると、背が伸びる手助けになることを伝えましょう。

向かいあってペアで練習することは、子どもたちにとっては「まねっこ遊び」と同じ。いろいろなポーズを真似させることで楽しませ、ラジオ体操の動きにつなげてみましょう。

ラジオ体操を行うことで、ふだん縮みやすい筋肉が伸びるため、姿勢が良くなります。この運動が上手くできるようになると背が伸びる手助けになることを子どもたちに伝え、やる気を喚起しましょう。

どうしてダメなの?

指先を伸ばすと、どうしてダメ?

Check!

1

うん どう

ここがポイント

「のび」の運動

上と下から、たがいに引っぱられているように、

全身を大きくのばしましょう。

手は軽くにぎり、うでの力はぬいて、

こきゅうを止めないようにすると、

上手くできるよ。

指先がのびたり、かかとが上がると×うでは、かたはばのまま、耳の横まで

まっすぐ上げ、かかとは上げないように。

ゆびさき

あ あ

みみ よこ

うえ

うま

した ひ

おおぜんしん

ちからて かる

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腕を振って脚を曲げ伸ばす運動腕と脚を曲げ伸ばして全身の血行を良くする運動です。ふくらはぎを中心に脚の筋肉を鍛えます。

狙 い

2

この運動を正しく行うためのポイントは「かかと」の使い方。始めのポーズで、かかとを上げておくのがポイント。ついつい腕の振りを意識しすぎてかかとを上げることを忘れる子どもがいますので、最初のポーズをしっかりとチェックしてください。

脚の運動だけを練習

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

子どもの“やる気”を引き出すために

ペアになって、腕の上がりすぎをチェック!

基礎編

応用編

腕を振ることと、脚の曲げ伸ばしを同時に練習するとうまくできない子どももいます。こんな時は、両手を腰に、かかとを付けてつま先立ちにさせて、脚の運動だけを練習させてください。

ペアの子どもが肩の高さより、少し上に手を伸ばして、練習している子どもの横に立ちます。その腕に当たらないように、腕の振りを練習させることで、手が上がりすぎないようにチェックすることができます。

腕を振り上げた時に、さらに先のモノをつかむイメージで!腕を振った時に、しっかり伸びていないとNG。腕を遠くへ伸ばすように練習させてください。

体の前で腕を交差させる時は、なるべく深く!腕の交差が浅く、こぶしが内側をむいていると、腕の振りが小さくなり、筋肉が正しく使われません。

この運動は、ふくらはぎの筋肉を鍛えるので、地面を蹴る力が強くなります。しっかりマスターすると、かけっこが速くなることを子どもたちに伝えることも効果的です。

体の前で腕を交差させる時は、

腕の交差が浅く、こぶしが内側をむいていると、腕の振りが小さくなり、筋肉が正しく

動作中は、かかとの上下運動を続けることで、効果的な運動となります。

しっかり つけよう

効果的な練習方法

Check!

ま うん どう

ここがポイント

うでをふってあしを曲げのばす運動うでを横にふりながら、あしを曲げたり、

のばしたりします。

うでは、遠くまでのばすようなイメージで、

大きくふりましょう。

かかとが下についたままでは×あしを曲げたり、のばしたりする時に、

かかとの上げ下ろしをしましょう。

おお

とお

よこ ま

ま とき

あ お

した

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腕を回す運動腕、肩の筋肉を伸ばし、肩関節の柔軟性を高める運動です。肩がスムーズに動くようになります。

狙 い

大きく円を描くように、肩を中心に腕を回すことが、この運動のポイント。正しい姿勢で、腕をしっかり伸ばすように指導しましょう。体が前かがみになって、腕のひじが曲がってしまうと、腕の動きも小さくなり効果的な運動になりません。背筋とひじをしっかりと伸ばして、肩を中心に大きく回すように指導することで、肩の関節や筋肉が十分に使われます。

ペアになった友達の腕の間を通るように腕を回します。

ボールがうまく投げられるようになる。

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法

子どもの“やる気”を引き出すために

ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

ペアになり、練習している子どもの隣に立って、子どもに向かって前へ倣えの姿勢をさせます。正しくできる子どもは、その腕にぶつかることなく回せます。

つねに力を入れるのではなく、入れるところと抜くところのメリハリを!腕を大きく回すために、ずっと力を入れてしまう子どももいますが、力の入れ方にメリハリをつけることが大切なポイント。

この体操は、肩の可動域が大きくなるため、ボールをうまく投げられるようになることを子どもたちにアピールしましょう。

腕がぶつかってしまう子どもは、正しい軌道を通っていません。横を見ながら腕の間を通すように意識して練習させましょう。

腕を振り上げるときには、力をしっかり入れて、大きく、力強く!腕を下ろすときには、力を抜いて、腕の重さで下りてくるイメージで行うように指導してください。

腕を回す時にかかとを上げると力みが入り、動きが小さくなって姿勢が崩れます。腕と肩の運動ですので、かかとをつけて運動しましょう。

どうしてダメなの? かかとを上げて腕を回すと、

どうしてダメ?

つねに力を入れるのではなく、

Check!

3

うでを回す運動まわ うん どう

ここがポイント

からだ まえ

まえ からだ まえ

まわ

おお まわ

ちゅうしん おお えん

まわ

おお まわ

うえ こうあたま

手を頭の上で交ささせて、

うでを大きく回しましょう!

かたを中心にして、大きく円をかくように、

うでを回すといいよ。

体が前に曲がってしまうと×前かがみだと、体の前で

うでを回すため、

大きく回すことができないよ。

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胸を反らす運動胸を大きく広げ、呼吸器官の働きを高める運動です。胸まわりの筋肉を伸ばすことで、正しい姿勢を作ります。

狙 い

腕を斜め上に振り上げた時がポイント。この時、腕をしっかり伸ばして、胸を突き出すようにするのが正しい運動です。

指先が伸び、手の平を上に向けて、やや後ろに引いているか、チェックしてください。顔が上を向きすぎたり、腰を突き出したりしていてはNGです。

肩甲骨の動きをチェックして、正しくできるように!

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

ペアになっている子どもを練習している子どもの後ろに立たせ、両方の手で肩甲骨を触らせます。この状態で胸を反らして息を吸い込むと、肩甲骨がキュッと内側に寄るのが分かります。

これが正しい運動になりますので、肩甲骨の動きを意識しなら、胸を反らせるように指導してください。

胸の筋肉がしっかり伸びているかで、手の正しい位置を実感。

長い時間でも正しい姿勢でいられるようになる。

片方の腕を振り上げた状態で、もう片方の手で自分の胸の筋肉を触ります。手の平を上に向けると、筋肉が伸びていることが実感できます。この状態が正しい腕の位置であることを、子どもたちに教えてください。

手の正しい位置を実感。

胸を反らす時に顔が上を向いてしまうと、伸ばせる筋肉も伸びなくなります。上を向くほど首を後ろに曲げないようにしましょう。

どうしてダメなの? 上を向いて胸を反らすと、

どうしてダメ?

子どもの“やる気”を引き出すために

胸の筋肉を鍛えることができるため、長時間座っていても、ずっと正しい姿勢を保つことができるようになります。

Check!

Check!

4

うん どうそ

ここがポイント

ゆびさき

おお そ

うえ

そ うんどう

すことき うえ み

うえ む

まえ で

むねを反らす運動

うでをななめ上までふり上げて、

むねを反らせる運動です。

この時、少しだけ上を見ましょう。

むねをつき出すように!

上を向きすぎたり、おなかが前に出てしまうと×うでは指先までしっかりとのばして、

むねを大きく反らせましょう。

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Check!

体を横に曲げる運動背骨の可動域を広げ、姿勢を良くする運動です。ふだんあまり使わない脇腹の筋肉を伸ばします。

狙 い

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

脇腹の筋肉がしっかり伸びていることを意識させながら運動を。脇腹の筋肉は、普段の生活では最も使わない筋肉の1つです。それだけに、脇の筋肉がしっかり伸びていることを意識しながら練習させると、さらに効果的になり、姿勢も良くなります。

「曲げる」と「倒す」は違います。体を横に曲げた時に、写真のように体を「倒す」子どももいます。「曲げる」と「倒す」が違うことを、子どもたちにしっかりと教えてください。

3人チームとなって、体が真横に曲がっているかをチェック。

腰を後ろから押さえてもらい、横に動かないようにして練習を!

体が真横に曲がっているかをチェックする練習方法です。練習する子どもの横に、一人ずつ立ちます。それぞれが練習する子どもに向かって前へ倣えを。彼らの腕に手が当たらないように体を横に曲げます。

体を曲げた時に、腰が横に動かないようにするために、練習している子どもの後ろに立ち、腰をしっかりと押さえて固定します。

5

体全体で横に深く曲げようとすると、脇腹の筋肉を伸ばすことができません。腰から下を固定し、胸の横から曲げるようにしましょう。

Check!

どうしてダメなの?

腰が横に動くと、どうしてダメ?

ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

しっかり伸びていることを

脇腹の筋肉は、普段の生活では最も使わない

それだけに、脇の筋肉がしっかり伸びていることを意識しながら練習させると、さらに効果的

曲げる 倒す

Check!

ここがポイント

うん どう

うんどう

よこ ま

よこ うご

ふか

ふか

よこ

うご

にくよこよこ まからだ

いき ま

深く曲げすぎて、こしが横に動くと×深く曲げすぎると、こしが横にずれてしまいます。こしを動かさないようにしましょう。

体を横に曲げて、むねの横のきん肉を

よくのばす運動です。

息をはきながら、やわらかく曲げましょう。

体を横に曲げる運動からだ

体が先に曲がり、あとから腕がついてくる子どももいます。腕を素早く振り上げ、頭を一緒に曲げるように指導してください。

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体を前後に曲げる運動腹筋や背筋を伸ばし、腰への負担を軽減する運動です。体の柔軟性を高めて、身のこなしを良くします。

狙 い

6

体を後ろに反らす時、両手は腰の横ではなく、腰の後ろに当てて、押し出すように体を反らせます。この時、ひざを曲げないように注意しましょう。

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

体を前に曲げる時、力まずに、上半身の力を抜いて!体を曲げる時、一生懸命曲げようと、ついつい力んでしまう子どももいま す。上半身の力を抜き、体の重みで弾みをつけるように。背中や腰の筋肉が気持ちよく伸びる

体を前に曲げる時、「曲げる」と「倒す」は違います。体を前に曲げる時も、「曲げる」のではなく、写真のように「倒す」子どももいます。倒すだけでは、正しい運動にならないので注意してください。

ペアで背中合わせに立って、股の間から目と目が合うように練習!

さらにできる子どもは、背中を反らせる時にも目を合わせましょう。

前に体を曲げる時に、しっかり曲がっているかを確認する練習方法です。ペアで背中合わせに立って、同時に体を前に曲げます。この時股の間から目を合わせるようにします。

少し間を空けて立ち、背中合わせのまま、体を反らせてみましょう。この状態でお互いの目と目が合うまで反るように練習させてください。

両手で腰の後ろを押すことで、お腹の筋肉がよく伸びます。腰の横では伸ばすことができません。

どうしてダメなの? 両手が腰の横では、

どうしてダメ?

Check!

Check!

うん どう

うし からだ そ とき

りょうて

からだ うし

て ひら だ

にく

よこ

からだ ぜん ご ま

体を前後に曲げる運動

両手をこしにあてて、ゆっくりと体を後ろに

反らせます。手の平で、こしをおし出すよう

にして、おなかからむねのきん肉を

のばしましょう。

手がこしの横にあっては×手はこしの後ろに。体を反らす時に、

ひざを曲げないようにしてね。

ここがポイント

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体をねじる運動背骨の動きを柔軟にして、姿勢を良くする運動です。胴体の筋肉を動かして、内臓を刺激し働きを良くします。

狙 い

大きくねじる時に、体が後ろに倒れてしまうと、正しく体をねじることができません。体の軸を安定させ、腕の振りを利用してお腹からねじるようなイメージで運動するように指導してください。体重が片脚にかかるのではなく、両脚に均等にかかるのが正しい姿勢です。

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法

子どもの“やる気”を引き出すために

ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

「でんでん太鼓」のように、両腕が体に巻き付くイメージで!

ペアで背中合わせに立って、体をねじった時に目と目が合うように。

体をねじるたびに、指でグー・チョキ・パーを出して楽しく練習。

腕を軽く振る時は、力を入れるのではなく、「でんでん太鼓」のように、自然に両腕が体に巻き付くようなイメージで。

この時に、下半身はしっかりと固定。体をねじる時に脚や腰が動いてしまうと正しい運動になりません。下半身はしっかりと固定して、動かさないように指導してください。

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腕を軽く振る時は、力を入れるのではなく、「でんでん太鼓」のように、自然に両腕が体に巻き付くようなイメージで。

体をねじる時に脚や腰が動いてしまうと正しい運動になりません。下半身はしっかりと固定して、動かさないように

Check!

重心が片方の脚にかかると姿勢が崩れて、正しくねじることができません。重心は両脚に均等にかけましょう。

どうしてダメなの? 片方の脚に体重が

かかっていると、どうしてダメ?

少し離れて背中合わせで立ちます。この状態で同時に体をねじって、お互いの目と目が合うように練習させてください。顔もしっかりと後ろを向くように指導してください。

体をねじる時に下を向いてしまう子どももいます。こんな時は練習する子どもの後ろに立ち、体をねじるたびに、指でグー・チョキ・パーのいずれかを出し、当てさせるクイズ形式にすることで、楽しく練習できます。

ください。体重が片脚にかかるのではなく、両脚に均等にかかるのが正しい Check!

重心が片方の脚にかかると姿勢が崩れて、正しくねじることができ

重心は両脚に均等にかけましょう。

Check!固

うえ おお

からだ うんどう

て さき み うご

体をねじる運動

ななめ上に、うでを大きくふりながら、

体をねじる運動です。

手の先をしっかり見て、あしは動かさない

ようにしましょう。

からだ

ここがポイント

うん どう

からだ

片方のあしに体重がかかっていると×体をまっすぐにして、

かかとは上げないでね。

かたほう たいじゅう

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これが正しい運動になりますので、肩甲骨の動きを意識しなら、胸を反らせるように指導してください。

腕を上下に伸ばす運動体を緊張させながら、腕を上下に曲げ伸ばしすることで、瞬発力をつけたり、全身の筋肉を強化します。

狙 い

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 子どもの“やる気”を引き出すために

基礎編

応用編

スピードを競うゲームにすれば、楽しく練習できます。

8

脇を締めて、手が体の近くを通るように素早い動きを身につける!始めのポーズから、腕を素早く肩に持ってくる、素早い動きがポイントです。この時には、脇を締めて、手が体の近くを通るように練習してください。

脇が大きく開いてしまったり、脇を締めすぎて手の動きが悪くならないように注意してください。

素早い動きができるか、スピードを競うゲームにすると、子どもたちのやる気を引き出しながら、楽しく練習することができます。

すばやく動けるようになり、とっさの時にも、さっと手が出ます。体を素早く動かす運動ですから、転んだ時などにも、さっと手が出せるようになります。危険回避能力が高まることを子どもたちにアピールしてください。

両腕を伸ばす時は、指先をしっかり伸ばし、かかとは高く上げます。一呼間ずつ力強くきびきびと動くことがポイントです。

腕に力が入らなかったり、逆に力を入れすぎて腕の幅が広がりすぎないように注意してください。

Check!

Check!Check!

つ力強くきびきびと動く

腕に力が入らなかったり、逆に力を入れすぎて腕の幅が広がりすぎないよう

脇を締めて、手が体の近くを

Check! Check!Check!

脇が大きく開いている 脇を締めすぎている

ちから い

うえ とき

うでが開いてしまうと×うでを上にのばす時は、

しっかりと力を入れましょう。

うえ

とき ゆびさき

げんき うご

ひら

じょうげ うん どう

うでを上下にのばす運動

うでを上にのばして、

かかとをしっかりと上げましょう。

この時、指先はしっかりとのばします。

すばやく元気に動きましょう。

ここがポイント

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Check!

体を斜め下に曲げ、胸を反らす運動胴体全体の筋肉を総合的に動かしたり、脚の裏側を伸ばす運動。腰や背骨を柔軟にするとともに、呼吸器官の働きを高めます。

狙 い

一番多いNGは、体を斜め下に曲げた後、正面に体を向けないで、そのまま斜めを向いたまま胸を反らせること。しっかりと正面を向いて胸を反らせるように指導してください。この時に、膝が曲がっていると、胸や腰、脚の裏側などを十分に伸ばすことができません。

正面を向いて胸を反らせるために、ペアで向かい合って練習を!

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

胸を反らす時に、ちゃんと正面を向いているかをチェックする練習方法です。ペアになって、向かい合わせで立たせ、同時に運動させて、胸を反った時に、お互いの正面で腕を開いているかを確認させてください。

体を斜め下に曲げる時には、上半身に力が入らないように!体を斜め下に曲げる時は、力を入れるのではなく、上半身の重みで弾みをつけます。体の重みで自然に曲げるように指導してください。この時、膝が曲がらないように注意してください。

胸をしっかり開くためには、呼吸がポイントです。体を曲げる時には息を吐いて、胸を反らす時には息を大きく吸うように指導してください。息を止めてしまうと筋肉に力が入り、うまく反らせることができません。

体を斜め下に曲げる時は、力を入れるのでは

Check!

正面を向いて背中の肩甲骨を内側に寄せることで胸郭を正しく押し広げることができます。斜めを向くと姿勢が崩れるので注意しましょう。

どうしてダメなの? 斜めを向いて胸を

反らせては、どうしてダメ?

Check!

9

体を曲げる時に「口から吐いて」、胸を反らす時に「鼻から吸う」。

ここがポイント

うん どうそ

おお いきとき

うし ひ

からだ した ま

からだ した ま

あと

しょうめん

ななめを向いて、むねを反らせては×体をななめ下に曲げた後、

正面でかっこよくむねを

反らせましょう。

体をななめ下に曲げ、むねを反らす運動うでをななめ後ろに引いて、

むねを反らせます。

この時、大きく息をすいましょう。

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体を回す運動胴体の総合的な運動です。腰周辺の筋肉をほぐして伸ばし、柔軟性を高めます。

狙 い

体を後ろに回したときに、腕が広がったり、ひじやひざが曲がってしまうと、腹部がしっかりと伸びません。つねに、腕は肩幅をキープして、特に横から後ろへ大きく回すように意識させると上手くできます。

肩幅でタオルを持って練習すれば、自然と正しい姿勢に!

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法

基礎編

応用編

肩幅をキープしながら腕を回すために、両手で肩幅の長さでタオルを持たせて練習するのが効果的です。この時に、手に持ったタオルを見ながら体を回すと、正しい運動が身に付きます。

「腕だけ」⇒「体を回す」⇒「腰から回す」の3ステップで練習を!上手く体を回せない場合は、まずは腕だけで回します。できるようになったら「体を回す」「腰から回す」とステップアップさせてください。

ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

体を回す時は、両腕の間を見るように!体を回す時、腕の動きと目線がバラバラだと、体が大きく回りません。なるべく腕と腕の間を見続けるのがポイントです。

タオルがないときは、大きめのボールや紅白帽子でもOK!タオルがない時は、大きめのボールや紅白帽子などを持ちながらの練習でもOKです。

無理に大きく回そうとすると腕が曲がり、腕の幅も広がって姿勢を崩します。腰の周りがよく伸びるように動かしましょう。

どうしてダメなの? 腕が曲がり

広がってしまうと、どうしてダメ?

無理に大きく回そうとすると腕が曲がり、腕の幅も広がって姿勢を崩します。腰の周りがよく伸びるように動かしましょう。

腕が曲がり広がってしまうと、どうしてダメ?

腕だけで回す

STEP1

体を回す

STEP2

腰から回す

STEP3

Check!

10

ここがポイント

体を回す運動

うでを大きくふりながら、

体を回す運動です。

ひざをのばして、あしが動かないように

することがポイントだよ。

おお

からだ まわ うんどう

うご

ひろ

からだ まわ うん どう

からだ

ひろ

まわ とき

うでが曲がって、広がってしまうと×体を回す時に、

うでが曲がったり、

広がったりしないように。

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両脚で跳ぶ運動全身の血行を促すとともに、リズム感を良くする運動です。跳ぶタイミングを合わせて、軽く→大きくとリズミカルに跳びます。

狙 い

膝の間に、帽子や紙などを挟んで落とさないように跳ぶ練習を!

児童用教材の指導ポイント

効果的な練習方法 ここにも注意すると、もっと効果的な運動に

基礎編

応用編

最初の4回の軽く跳ぶ時に多いNGは、両膝が離れてしまうこと。そこで、膝の間に、帽子や紙などを挟み、これらを落とさないように跳ぶ練習をすると、正しい姿勢になります。

最初の4回は軽く、その後の2回は、力を入れて大きく跳びます。最初のジャンプは体をほぐすことが目的ですので、力の入れすぎや跳びすぎはNG。体の力を抜き、軽く弾ませましょう。

軽く弾む⇒大きく跳ぶ。メリハリをつけて跳びます。跳ぶ時に強弱をつけることがポイントです。まずは軽く弾み、その後の2回は両手を広げて大きく跳ぶことで脚力を高めます。

力を入れて大きく跳びます。

抜き、軽く弾ませましょう。

大きく跳ぶ。メリハリをつけて

跳ぶ時に強弱をつけることがポ

まずは軽く弾み、その後の2回は両手を広げて大きく跳ぶことで脚力を高めます。

腕を素早く横に上げて跳ぶことで、大きく跳ぶ助けをしています。力が抜けては大きく跳ぶことができません。

どうしてダメなの? だらしなく

跳んでは、どうしてダメ?

腕を素早く横に上げて跳ぶことで、大きく跳ぶ助けをしています。力が抜けては大きく跳ぶことができません。

だらしなく

どうしてダメ?

だらしなく跳ばないで、きびきびとした動きでジャンプすることがポイントです。腕が肩より上に上がりすぎたり、着地の時に膝が曲がったりしやすいので、ここにも注意してください。

Check!

Check!

軽く

大きく

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ここがポイント

うん どう

両あしでとぶ運動

うでを横に、あしを開いて、

大きくとびましょう。

ほねが強く、じょうぶになるよ。

おお

よこ

つよ

ひら

りょう

ちから

げんき

いうでが上がりすぎない

ように、力を入れて

元気にとびましょう。

だらしなく、とんでは×

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腕を振って脚を曲げ伸ばす運動これまでの体操で使った筋肉をやわらげることを目的とした整理運動です。

狙 い

2番目と同じ運動ですが、ここではこれまで使った体への刺激をやわらげ、呼吸を整えるよう指導してください。運動をゆったりと丁寧に行うことで、体を少しずつリラックスさせていきます。ラジオ体操を正しく行うと相当な運動量になります。

日頃使っていない部位もよく動かしているので、呼吸とともに平常時の状態に戻せるように整理運動をしっかりと行いましょう。

児童用教材の指導ポイント

基礎編

深呼吸の運動深い呼吸を行うことで心拍数を元に戻したり、疲労を残さないようにする運動です。

狙 い

単に呼吸を整えるだけでなく、リラックス効果があり、正しい姿勢づくりに役立つのが、深呼吸の運動です。腕の動きにとらわれ呼吸運動がおろそかになりがちです。腕を自然に動かし、ゆっくりと呼吸することに意識を向けましょう。

腕を上げた時、一番上で急に手の平を外側に向ける必要はありません。あくまでも自然に下ろしましょう。

児童用教材の指導ポイント

基礎編

Check!

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ここがポイント

②と同じ体操です。

ここでは次の

深こきゅうに向けて、

こきゅうを整える

のがポイントだよ。

うでをふってあしを曲げのばす運動

深こきゅうの運動うでを動かす

だけでなく、

息を大きくすって、

はきましょう。

いきおいよく手の平をかえすと×うでは、自ぜんに横から、ゆっくりと下ろします。

て ひら

おお

うご

いき

おな たいそう

つぎ

ととの

しん

うん どう

うん どう

しん

よこ

Page 14: ア 正 ッ 正 ラジオ体操 ラジオ正しいラジオ体操 正 楽しく上達 し い ラ ジ オ 体 操 で 、運 動 効 果 を ア ッ! プ ラジオ ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢や

13 ※体操の効果には個人差があります。

子どもたちは一生懸命やろうと、つい力んでしまいます。力が入りすぎないようにするためには「笑顔」で体操することを指導してください。しかも、笑顔で楽しく運動すれば、ラジオ体操がもっと好きになるはずです。

すべての児童がちゃんとできているのかを、先生一人でチェックするのは大変です。友達どうしでペアになり、お互いにチェックさせることで、楽しく練習できるだけでなく、確実に上手くできるようになります。

上達するコツの指導方法ラジオ体操が楽しくできて、しかもうまくなるコツを紹介。子どもたち同士や家族と一緒に楽しく練習させることがポイントです。

狙 い

力が入りすぎないようにするために「笑顔」で練習を!

笑顔で、楽しく!

友達とペアになって練習すれば、上手くなる、楽しく練習できる!

1つずつ確実にクリア。テキストのチェック欄をうまく活用。練習するときは、すべての体操を通しで練習するのではなく、1つの体操をできるようになるまで、繰り返し練習することも大切です。

1つの体操が正しくできるようになったら、テキスト右上にあるチェック欄にチェックさせましょう。

1コツ

友達とペアで!

家で練習するときには、ご家族にビデオカメラやスマホで練習しているところを撮影してもらうように指導してください。ラジオ体操は両親はもちろん、祖父母も知っているため、家族共通の話題になります。

ビデオやスマホで撮影してもらってチェック。家族の絆も深まります。

撮影してチェック

ポイントポイント

上手くなる一番のコツは、毎日続けること。休み時間などほんの少しの時間でもいいので、続けて練習するように指導しましょう。

学校だけでなく、家や公園で遊んでいるときにも練習すれば、短時間でうまくなります。

休み時間、家や公園など、毎日続けて、どこでも練習を!

毎日、続ける3

コツ 1つずつ確実に4

コツ

はじめのポーズは、背筋を伸ばし、かかとをつけて立ち、つま先を60度くらいに広げます。体操を始める前に、この立ち方ができているかを必ずチェックしてください。

真っすぐに立ってから体操を始めないと上手くできない。

まず、真っすぐ立つ2コツ

上手くなる4つのコツ、大公開!

「え顔」でやると、

上手くなる。

楽しくなる。

そこ、

ちがうよ!

これで、きっと上手くなる!練習する時は、ここがポイント。う ま れんしゅう とき

家で練習するなら、家族に、

ビデオやスマホでとってもらおう!

ペアで練習。ちゃんとできているか

お友だちにチェックしてもらおう!

ちょっとしたコツで、グングン上手くなる!始める前に、

まっすぐ立っているかを

チェック

短くてもいいので、

「毎日」つづけると

上手くなる!

よくばらずに、

1つの体操を

練習してみよう。

Point Point

え顔で楽しくやると、

ムダな力が入らないので、

上手くできるよ。

練習しているところを、ビデオカメラやスマホ

でとってもらうと、ちゃんとできているか自分で

チェックできるよ!

練習する時は、お友だちと向かい合って!

ちゃんとできているかチェックしてもらうと、

きっと上手くなるよ。

1つの体操だけを、できるように

なるまで、何回もやってみよう!

ほんの少しの時間でも、

毎日つづけると、上手く

なるよ。

まっすぐ立って、体操しないと、

ぜっ対に上手くできないよ。

かかとをつけたまま、つま先を

開いて立ちましょう。

う ま

う ま

みじか

たいそう

れんしゅう

まいにち

う ま

まえはじ

だい  こう  かいう   ま

たの

がお

がお

う ま

すこ

ときれんしゅう

じぶん

れんしゅうとも む あ

う ま

なんかい

たいそうじかん

れんしゅういえ かぞくれんしゅう

とも

まいにち う ま

たの た

う またい

たいそう

さき

たひら

ちから はい

Page 15: ア 正 ッ 正 ラジオ体操 ラジオ正しいラジオ体操 正 楽しく上達 し い ラ ジ オ 体 操 で 、運 動 効 果 を ア ッ! プ ラジオ ラジオ体操は、いつでも、どこでもできる身近な体操で、体力アップや筋力が付くだけでなく、姿勢や

より多くの小学生に、元気よく、楽しく「正しいラジオ体操」をしていただくために…

いつでも、どこでも、誰でもできるラジオ体操!

姿勢を支えるには筋力が必要となるため、育ち盛りの子どもたちにとって、運動は極めて重要です。なかでも体幹を中心に効果的に鍛えられるのが「ラジオ体操」です。

正しい姿勢が維持できると児童の発育・発達の面だけでなく、学力や体力の向上にも起因します。

「継続は力なり」という言葉があるように、ラジオ体操を反復して練習し、習慣にすることで、学力・体力向上の基礎基盤をつくることができます。

楽しく効果的に体を動かすことができるポイントを本ツールでご紹介しています。ぜひ参考にしていただきながら、ラジオ体操を通じた子どもたちの姿勢教育にご理解とご尽力を、よろしくお願い申し上げます。⦆

1989年 日本体育大学体育学部 卒業 同年  西武鉄道株式会社 入社     ビックボックス西武アスレティッククラブ 勤務 1994年 西武ライオンズ出向 トレーニングコーチ就任 1997年 西武鉄道株式会社 退社 1998年 日本工業大学 非常勤講師 同年~  NHKテレビ・ラジオ体操 指導者

ラジオ体操は座った状態でもできます。座った状態で行っても、全身への運動刺激で血液の流れを良くし、内臓の働きも活発にします。また柔軟性や調整力が高まり、日々の生活での動作を楽に安全にしてくれます。右のことに注意して、無理のない範囲でラジオ体操を続けてください。

●ひじ掛けのある椅子や車椅子で行う場合、腕や体がぶつからないように工夫して行いましょう。

●椅子の脚や背もたれが固定された椅子を使いましょう。●周りの机等に腕や体がぶつからない場所を選びましょう。●1つ1つの運動の狙いを理解して、のびのびと気持ちよく体を動かしましょう。●目まい、動悸、息切れ、顔色が良くない等、体調が悪い時はやめましょう。

姿勢を支えるには筋力が必要となるため、育ち盛りの子どもたちにとって、運動は極めて重要です。なかでも体幹を中心に効果的に鍛えられるのが「ラジオ体

正しい姿勢が維持できると児童の発育・発達の面だけでなく、学力や体力の向上

「継続は力なり」という言葉があるように、ラジオ体操を反復して練習し、習慣

全身をバランスよく動かすラジオ体操を継続すると、筋肉の強さややわらかさのバランスが取れ、良い姿勢が維持できたり、内臓の働きを良くすることで食欲もまし、丈夫な体を作ることができます。また小学生の時期は神経系が発達します。前後・左右と様々な動きにより、巧みさが高められ、いろいろなスポーツの技術習得にもつながります。

まずは、音楽に合わせてリズムよく、楽しく体を動かしましょう。リズムよく体を動かせたら、少しずつ効果のある正しい体操に導いてください。

ラジオ体操は昭和3年、現在のラジオ体操は昭和26年から続く、いつでもどこでも誰でもできる、魅力的な体操です。親子2世代・3世代、またご近所の方も一緒に、笑顔で体を動かしましょう。

全身をバランスよく動かすラジオ体操を継続すると、筋肉の強さややわらかさのバランスが取れ、良い姿勢が維持できたり、内臓の働きを良くすることで食欲も

また小学生の時期は神経系が発達します。前後・左右と様々な動きにより、巧みさが高められ、いろいろなスポーツの技

まずは、音楽に合わせてリズムよく、

かんぽ生命では、多くの小学生の皆さまに、元気にラジオ体操をしていただく機会を増やし、健康増進にお役立ていただくことを目的として、全国小学校ラジオ体操コンクールを毎年開催しています。子どもたちがラジオ体操を続けて練習する1つの目標としてご活用ください。

子どもたちのやる気を高め、続ける目標として「全国小学校ラジオ体操コンクール」を!

1996年  日本女子体育大学体育学部 卒業同年~   NHKテレビ・ラジオ体操 アシスタント2003年~ NHKテレビ・ラジオ体操 指導者

多胡 肇先生 プロフィール 岡本 美佳先生 プロフィール

~ラジオ体操は、姿勢の教育~ ~丈夫な体づくりと神経系の発達のために~

全国小学校ラジオ体操コンクールの詳細は 「http://radi-con.jp/」 まで

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青山 敏彦(全国ラジオ体操連盟 理事長) / 長野 信一(全国ラジオ体操連盟 副理事長) /多胡 肇(NHKラジオ体操 指導) / 岡本 美佳(NHKラジオ体操 指導)

2016年4月制作

ラジオ体操は、かんぽ生命の起源である逓信省簡易保険局が1928年(昭和3年)に「国民保健体操」として制定し、日本放送協会のラジオ放送で広く普及しました。体操の内容も1951~1952年(昭和26~27年)に「ラジオ体操第一・第二」として再構成され、誰でも気軽に実践できる運動として現在も多くの方に親しまれています。  かんぽ生命では、これからもみなさまの健康作りにお役立ていただけるよう、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟と共同でラジオ体操・みんなの体操の普及推進に努めてまいります。

監 修