助成金の攻め方 20131101公開用

72
Copyright by CANPAN × セミナー「助成金の攻め方」 ~リアルな助成金の活用~ 日本財団/CANPAN 山田泰久 Twitter@canpan2009 http://www.facebook.com/yamadamay 201311月改訂

Transcript of 助成金の攻め方 20131101公開用

Copyright by CANPAN

× セミナー「助成金の攻め方」

~リアルな助成金の活用~

日本財団/CANPAN 山田泰久 Twitter:@canpan2009 http://www.facebook.com/yamadamay

2013年11月改訂

× プロフィール

山田泰久(やまだやすひさ)

・日本財団経営支援グループ 情報コミュニケーションチーム

(CANPAN、NPO情報発信、社内システム、公式サイト担当)

1973年群馬県高崎市生まれ。

1996 年日本財団に入会し、国際協力、総務部門を経て、2005 年から4 年間、福祉の助成担当に。2009 年6 月より現職となり、公益コミュニティサイト「CANPAN」の企画・開発、普及・利用促進から、日本財団のWeb 担当、NPO の情報発信支援に取り組んでいる。

全国各地でのNPO情報発信セミナーの講師や、東京で月に1回NPO支援のセミナー「日本財団CANPAN・NPOフォーラム」を企画・開催している。

twitter:@canpan2009 Facebook→http://www.facebook.com/yamadamay

ブログ:CANPAN講座 http://blog.canpan.info/koza/

Shop人にやさしく http://blog.canpan.info/p-shop/

CANPAN・NPOフォーラム http://blog.canpan.info/cpforum/

2

× 日本財団とは?

3

• 1962年設立の民間の助成財団

• 2011年4月に財団法人日本船舶振興会から、公益財団

法人日本財団に

• ボートレース(競艇)の売上金(2.5%)と一般・企業から

の寄付金をもとに活動

• 国(官)ではできないことや、施策が行き届かない問題

の解決のために、「公の心」をもちながら「民の視点」で

取組んでいます。

× 日本財団とは?

4

ボートレース場:24ヶ所 場外売り場:42ヶ所

全国のボートレース場

×

5

CANPANについて http://fields.canpan.info/

公益団体のための情報発信サイト

• NPOの情報発信プラットフォーム

• 全国規模の助成制度のデータベース

• 助成金申請のための団体情報

• オンライン寄付決済システム

×

「共感」「信頼」で活動実績を重ね、応援へつなげる活動応援サイクル

活動応援 サイクル

オンライン決済ソリューション

<継続課金+都度課金> <都度課金のみ>

6

×

7

リアルな助成金の活用

なぜ、「助成金申請セミナー」ではなく、『活用』なのか?

→申請するということと、もらった後にどう活かすかという2つの意味

リアルな助成金とは?

→等身大の助成金

×

8

本日お話しすること

申請するための3つのステップ

①事業の作り方 ②助成制度の選び方 ③申請の仕方

リアルな助成制度の選び方を中心に、お話をします。

助成金が決定した後の3つのステップ

①事業の実施 ②情報発信 ③事業の成果

助成金の「お金」という価値だけではなく、情報という価値を活用することについて、お話をします。

×

9

10年前と今の助成金

助成機関

→助成プログラムの運営にインターネットが必要不可欠に。

<10年前>

紙の募集要項、紙の参考資料、助成機関は電話で存在確認・・・

<現在>

申請団体:ネットで情報収集(要項や助成実績)、ネットでアピール

助成機関:ネットで存在確認

◎インターネット⇒進化する助成プログラム、変化すべき申請者

×

10

助成金のPDCAサイクル

PLAN 事業計画を考える 資金計画を考える

DO 助成金申請を行う 事業を実施する

ACTION 事業成果を活用する 実績を公開する

CHECK 事業の成果をまとめる 事業の評価をする

×

1.助成金よもや話

11

×

12

助成金申請のイメージ

ホップ ステップ ジャンプ ホップ、ステップと来て、ジャンプする際に助成金を活用する

ホップ、ステップ、ジャンプ。 助成金はジャンプ。遠くまで飛ぶ、段差を乗り越え次のステージに移るために助成金を活用してジャンプする。 但し、その場で高く飛び上がるジャンプはジャンプという事業が終わった後の成果という距離は今までと同じため、助成金の対象になりにくい。 民明書房刊『世界公益大全ー助成金よもや話』より

助成金によって、距離という成果をどれだけ出すか

助成金

高さは一瞬、事業が終わった後は同じ距離

事業が終わった後にステップ以上の距離を飛んでいるか

ホップ、ステップと同じ距離

まったくの異次元に

×

13

助成プログラムの目的

①いい団体が増えれば結果的に社会がよくなる

②社会課題解決のモデルを確立すれば社会がよくなる

③民間でモデルを示して行政の制度化を目指す

④自ら考えた社会課題解決モデルを普及させる

×

14

助成プログラムの系統

分野系 ⇒福祉、環境、教育、医療

(発展:学問系の研究助成や奨学金)

活動者系 ⇒勤労ボランティア、社会起業家、大学生、

(発展:研修事業)

受益者系 ⇒高齢者、障害者、子ども

地域社会系 ⇒街づくり、環境

×

この図は、民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話』の第3章

「助成プログラムの分類」の内容をまとめたものです。

15

福祉 環境

復興

子ども

助成プログラムの分類

地域社会 街づくり

個人の職業支援につながる事業も公益系助成制度の対象になりつつある(介護ヘルパー養成や農業支援など)

×

16

申請者の視点、審査担当者の視点のギャップ

申請者は現在の状況や課題から出発して事業を計画し、事業の実施までをイメージする。

審査担当者は申請書から出発して計画を審査し、事業の実施とその後までをイメージする。

民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話」より

現在の状況や課題 申請書 事業実施 その後

申請者

審査担当者

×

17

審査は後ろから考える

助成事業が終わった後に、何が残るか?何が変わるか?

-団体にとって

-受益者にとって

-その業界として

-その地域として

-社会として

(※)助成プログラムの目的によって重要視する点が変わる

⇒事業の成果を起点に、その成果が出せる事業内容になっているか、団体として実行できるのかを考える。。

×

18

助成金申請額から考える審査のポイント

この申請額で、この○○○なら、ありやなしや!?

団体の規模感

⇒前年度決算額、スタッフ数

事業の規模感

⇒事業目的、事業内容、対象者、対象地域

成果の規模感

⇒成果物、事業のインパクト

×

19

申請書

募集要項の書類の提出の仕方は、必ず守る

⇒「形式審査」で落とされることも十分にある。

⇒助成審査は、残念ながら慈善事業ではないので・・・。

申請書から具体的に何がしたいかを読み込むためには予算とスケジュールから見る。

⇒予算とスケジュールの内容と事業内容の整合性を確認する。

×

20

審査担当者が思わず聞きたくなる質問

助成金の波及的効果は?

その助成金が、団体、地域、社会、分野にどういう効果を生みだすのか?

助成事業終了後はどうするのか?

直接的受益者と間接的受益者は?

他の団体ではやっていないのか?

他の地域ではやっていないのか?

団体として初めてなのか、その分野として初めてなのか?

×

21

なぜ審査担当者は質問するのか

質問は不採択にするための質問ではなく、採択するための理由を見つる。

申請者は、なぜ助成しないといけないのかの理由を提供する。

数字的なエビデンスを用意しておく。

×

2.助成金、どう攻める? ~CANPAN助成制度データベース 315の助成プログラムの分析~

22

×

23

CANPAN助成制度データベース

・全国規模、もしくは複数県で申請募集を行っている助成プログラムを掲載

・任意団体を含む公益団体が活用出来る助成プログラムを掲載

・300を超える助成プログラムのリストをもとに、毎月、助成機関のWebサイトを確認し、募集要項が発表された助成プログラムの最新情報を随時掲載している

・データベース形式なので、募集時期や助成金の上限額などの条件で詳細検索を行うことができる

→315の助成プログラム(2013年5月15日時点)のデータを分析し、今すぐ活用出来るリアルな助成金の姿をまとめた調査(速報値)

×

24

本当の助成金シーズン

助成金シーズンを見極める

事業の対象期間を考える

×

25

本当の助成金シーズン

315の助成プログラムのうち、20件は年2回募集

「通年」は随時、毎月、隔月、年4回のいずれかの募集期限

助成金の募集シーズンは、5月~7月 (計107助成プログラム)

×

26

助成金上限額の秘密

地域の規模感

自治会→市区町村→都道府県→広域→全国

社会課題解決軸

幅広い団体支援→絞った団体支援

対処療法→課題対応→課題解決→モデル事業作り

×

27

助成金上限額の秘密

助成金上限額から、社会課題の解決ための事業支援か、助成事業を通じての団体支援かを読み取る

助成金上限額について100万円以下のものが168助成プログラム(53%)

×

28

助成金の考え方

どの助成プログラムに申請するか

・50万円以下 100万円 100万円以上

→社会的課題を解決するための事業を募集するものか

ら、助成事業を通じて団体のエンパワーメントを目的としたものまで

団体として、どのタイミングで、どの規模の助成金を行うのか

×

29

リアルな助成金額

決定件数と助成決定額の総額が公開されている176の助成プログラムをもとに、 事業あたりの助成金決定額の平均額を算出

助成金決定額の事業あたりの平均額は、100万円以下のものが110助成プログラム(63%)

×

30

助成業界の規模感

予算総額 上限額 採択予定件数

1億円 50万円 400件

500万円 50万円 10件

どちらの助成プログラムに申請しますか?

×

31

助成業界の規模感

予算総額を記載 151助成制度 合計額 3,212,950,000円

決定総額を公開 177助成制度 合計額 26,179,345,877円

総額1,000万円以下の助成プログラムの件数は 予算ベースで86/151件 決定ベースで83/177件

×

32

決定件数

決定件数が公開されている235助成プログラムのうち、決定件数500件以下の234助成プログラムをもとに分析(1件は決定件数2,989件なので集計から対象外とした)

234助成プログラムの決定件数の合計9,947件 1助成プログラムあたりの平均決定件数42件

×

33

真実の助成金採択率

申請件数と決定件数が公開されている助成プログラム95件をもとに、採択件数別に、採択率を算出(全体平均は30%)

決定件数が多い場合、採択率も高くなる傾向がある ★決定件数500件以上の場合、採択率は47%

×

34

助成プログラムのWebサイト

情報の宝庫

・各助成プログラムのWebサイトから、事業のヒントを探る

・省庁の公募対象事業、独立行政法人の助成プログラムの募集要項から、事業の組み立て方や助成金申請書の書き方を学ぶ

・各助成プログラムの助成金申請書のフォーマットと申請書作成の手引きをよい参考書になる

・申請する助成金が公益財団法人なら、その財団の事業報告書をチェックする

・申請の方法は助成プログラムによってルールが違うので要注意(書類の作り方、提出方法)

×

3.ジョセイ・ジョウホウ ~日本財団助成金審査業務と CANPANの経験をもとに~

35

×

36

2003年頃の助成金申請を振り返ると…

10年前の団体の信頼証明

→電話と新聞記事

助成機関は行政やNPOセンターに電話して評判を聞いてみる

申請書に添付されていた新聞記事がその存在を証明する

10年前の助成金情報の入手

→紙の募集要項

電話やFAXで資料請求を行う

NPOセンターに置いてある募集要項の資料を見る

×

37

今の助成金申請は…

NPOはネットで助成情報を調べる

→助成実績をネットで見ることができるようになったのは大きな進化

→大手の助成機関には事例集など、事業のヒントが盛りだくさん

助成機関はネットで団体を調べる。

→申請書が来たら最初にするのはネットで活動しているかどうかを調べる

→申請書を書く前に、しっかり情報収集して、情報発信を整理する

★インターネット経由で申請や報告書を出すケースも

×

38

申請する前に情報の整理を

情報発信の整理

・ホームページ上で、団体概要がわかりやすく掲載されている

・計画書と報告書、予算と決算がちゃんと掲載されている

・今の活動の様子がわかる

・外部のどういった人と連携しているのかがわかる

・これまでに助成金でどういう成果を出してきたのかがわかる

・ソーシャルメディアの活用状況がわかる

×

39

申請する前に情報の整理を

情報発信の整理

→助成機関の担当者がネットで検索をした時に、魅力的な団体と感じてもらえるように

→更新されていないサイトやブログがあれば、そのサイトがクローズしたこと、移転したことを明確に表示する

→社会変革のためには、単独で行うのではなく、様々なセクターの関係者といかに協働で行うかが大事な時代になってきているので、そういった点もアピールポイントになる

×

40

申請する前に情報の収集を

どんな助成制度があるのか調べる

→見方を変えて、活用できるかどうか、想像を膨らませる

様々な助成制度の募集要項や申請書の書き方を読む

→考え方や視点を学んで、自団体の事業計画に役立てる

助成実績を調べる

→その助成プログラムの規模感、対象団体の種別、内容(事業名から推測)を感じ取る

→助成金額の規模から、どういった目的を持った助成金かを推測

×

41

おススメの助成制度データベース

CANPAN助成制度データベース

全国規模の助成プログラム約300を厳選して掲載

助成財団データベース/助成プログラム検索(助成財団センター)

アンケート調査の回答、約1,000団体のうち公募および限定公募をしている制度

NPOWEB 助成金情報(シーズ・市民活動を支える制度をつくる会)

ニュース形式で掲載された各助成プログラム

NOPODAS 助成を受け付けている法人の一覧(公益法人協会)

現在助成を受け付けている法人の一覧

公益信託データベース(公益信託協会)

信託銀行等が受託している公益信託のデータベース

助成金情報一覧(NPO法人地星社)

助成金情報(主にNPO向け、全国または岩手・宮城・福島を対象)をエクセルで

×

42

おススメの助成制度データベース

【分野別の助成制度データベース】

芸術・文化助成金情報(トヨタ・アートマネジメント/ネットTAM)

毎月、ブログに芸術・文化に関する助成金情報をまとめて掲載

芸術文化振興基金 助成団体・助成事業情報一覧(日本芸術文化振興会)

データベース形式の芸術・文化に関する助成制度の一覧

環境らしんばん 助成金(地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)等)

データベース形式の環境に関する助成制度の一覧

助成金情報(国際協力NGOセンター(JANIC))

ニュース形式の国際協力に関する助成制度の一覧。

×

43

助成とネット

助成金そのものはネットの活用を考慮せずに設計されている。

が、時代の変化とともに助成金とネットのあり方が変わっている。

→募集要項、申請募集、助成決定事業一覧、事業報告、事業成果物など、インターネットを活用して行う時代に

一方で、申請団体のネット・リテラシィも求められている。

→助成事業の成果として、同じような団体であれば、ネットでの情報発信力が高い団体のほうがより効果的な事業ができると判断されることも出てくる

×

4.「助成金」の価値 ~お金だけではない助成金の 意義を有効に活用する~

44

×

45

あらためて助成金を考える

お金以外の助成金の価値、助成金の意義

・自分たちの団体・事業が他人に認められたということ

・それも公益活動のプロに認められたということ

・助成金は単なるきっかけ、このきっかけをどう活かすか

・団体内のモチベーションアップ、スキルアップに

・「助成事業」という名のキャンペーンを通じて、団体の周知を図る

自治体関係者、公益分野関係者、助成機関関係者等

★助成金を情報として活用する

×

46

インターネットによる変化

・誰もが情報発信出来る時代になり、情報開示が当たり前

→助成機関のアカウンタビリティ(説明責任)として、助成先団体による情報開示も求められている

・リアルタイムの情報発信に

→Webで事業の進捗段階から情報発信する形へ

・情報発信も量から質の時代へ

→質のよい情報発信が必要、助成機関も助成先団体も

×

47

助成金という情報

助成金を「情報」として捉え、その情報をどう活用するか?

そのために何をすればよいか?

①助成金が決定したら

②事業の準備を始める時に

③事業の進行中は

④もしイベントをするなら

⑤事業が完了したら

⑥次の助成金申請に向けて

×

48

①助成金が決定したら

・助成金が決定したことを発信する

◆ホームページ、会報誌、メルマガに掲載する

◆ソーシャルメディアで発信する

◆CANPANなどの団体情報データベースの実績欄を更新する

→周囲への宣言になる

→内部のモチベーションアップ

→オープンなところに、人が集まる

→助成機関スタッフも意識してくれる

×

49

②事業の準備を始める時に

・広報・情報発信計画を策定する(体制、内容、スケジュール、情報公開の範囲など)

・進捗報告を行うためのブログを用意する(もしくはブログでカテゴリー設定を行う)

・事業の中で大きなイベントを行う計画がある時は、この時点からソーシャルメディアのアカウントをあたためておく

・関連分野の情報収集のためのRSSなどにキーワード登録を行う

・Twitterのキーワード検索を登録する

→情報収集と発信の準備をする

×

50

③事業の進行中は

・組織内で積極的に情報共有を行う

・オープンにできることはオープンに

・進捗をブログで報告(内部の情報共有にも活用)

・マスコミに取材してもらいやすいきっかけを作り、プレスリリースを発行する

→事業の進捗時から積極的に情報発信することによって、事業と団体に関して認知度を高める

×

51

③事業の進行中は(ブログ編)

ブログ活用

→ブログに活動実績を蓄積していく

→キーワード検索を意識した記事作成を心がける

→ブログは助成機関関係者も含めた状況報告として活用する

→途中からプロジェクトに関わった人の情報共有のツールとする

→助成事業の事業報告書の元ネタとなることを意識して、ブログ記事を作成する

→ブログに掲載することを意識した写真撮影を行う(特に写真は後の事業報告書作成に活用出来る)

→ブログそのものが事業の成果となることを意識する

×

52

③事業の進行中は(その他編)

その他のツール活用

→ネットでの情報収集は、「NAVERまとめ」にして、プロジェクト担当者の情報共有ツールとするとともに、団体の専門性をアピールする

→インターネットやマスコミで情報流通しやすい成果物、あるいは成果発表会の形を検討する

→成果物は「○○市の子育て白書」というようなイメージしやすいものにする(マスコミで取り上げられることを意識して)

→事業と団体の周知のために、事業の成果を伝える報告会を開催することも視野に

×

53

④もしイベントをするなら(告知編)

・集客周知にソーシャルメディアを活用する

・メルマガでも、しっかり告知する

・NPO系のイベント告知サイトを活用する(例えば、CANPANのトピックスに掲載すれば、自動連携でYahoo!ボランティアに掲載される)

・NPOセンターやボラセンの掲示板、メルマガに掲載してもらう

・マスコミへのプレスリリースを発信する(取材と告知の依頼を使い分ける)

・助成機関にダメもとで周知を依頼してみる

・助成機関のスタッフもしっかりお誘いする(参加してもらって活動をより深く理解してもらえるチャンス)

×

54

④もしイベントをするなら(報告編)

・イベントは集客、中継、報告の3回の情報発信チャンスを活用する

・ノウハウ的なセミナーや活動報告会であれば、ブログに報告記事をしっかり書く(実績作り)

・楽しみながらのイベントであれば、写真を中心とした報告をブログに行う

・どちらのイベントにしても、Facebookでは、当日中に写真を中心に開催報告と参加のお礼を写真中心で行う(参加者にシェアされやすい)

・参加者にメールでブログの報告記事をお知らせする

×

55

⑤事業が完了したら

・事業報告書を作成し、公開できるものは公開する

・特に助成金でどのような成果が出たかをしっかり掲載する

・事業のノウハウを成果物としてまとめ、公開する

・成果物や報告書は抜粋版も用意してより広く知ってもらう

・自社メディア、ソーシャルメディア、マスコミへの露出・告知を図る

・公式サイト、ブログで事業の成果をアピールする

・事業報告会のようなイベントを開催する

×

56

⑥次の助成金申請に向けて

事業の途中で次の助成金申請の時期になってしまう

・進捗報告でしっかりアピールする必要がある

・特に継続事業で申請する場合はそれまでの進捗をしっかりWebに掲載する

(例えば、4月に助成金が決定して、10月には来年の助成金申請をするので、半年分の進捗と成果をしっかり発表する。)

×

5.CANPAN徹底活用

57

×

58

CANPAN団体情報の本当の活用方法

CANPAN団体情報の項目

→NPO支援のプロ(助成機関スタッフ)が知りたい項目で構成

なぜ、そういえるのか!?

133の助成プログラムの助成金申請書の調査

団体情報の項目の中から共通する項目を抽出

その項目でCANPAN団体情報は構成されている

(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]による調査)

×

59

CANPANの団体情報をいかに活用するのか

助成金申請

→入力したCANPANの団体情報を、助成金申請の団体に関する入力項目の基礎情報として活用する。

団体の情報開示の質を高める

→どんな項目を情報開示すべきか?CANPANの項目を活用する。

CANPANへのリンクでわかりやすく

→ホームページでは基本的な情報を掲載、詳細な情報開示はCANPANに入力し、ホームページからリンクを貼る

×

60

CANPANの団体情報をいかに活用するのか

営業資料としての団体情報

→CANPANの団体情報はPDFに出力可能、印刷して見栄えのよい団体情報概要に

情報開示度で★5を取る

→CANPANは入力した項目に応じて、情報開示度を★1~5で表示される

→約1万3,000団体中、★5は327団体。今なら★5になることで、積極的に情報開示していることをアピールできる

×

61

CANPANの団体情報をいかに活用するのか

ポータルサイト(団体情報データベース)として、適切に情報を掲載する

→ポータルサイトが検索で上位に来ることもある

→ポータルサイトで団体を探す人もいる

→ポータルサイトに掲載されている情報で判断されることもある

◎各種ポータルサイト(団体情報データベース)

法人格の種類や有無に関係なく→CANPAN

NPO法人→内閣府NPOデータベース、NPOヒロバ

公益社団・財団法人→公益法人協会NOPODAS

環境系団体→環境らしんばん

国際協力NGO→JANIC、JICAパートナー

地域の団体→自治体、地域のNPOセンター・ボラセン

×

62

CANPANの機能の使い方

トピックス

→イベント告知やボランティア募集に活用

→CANPANに掲載すると、Yahoo!ボランティアにも自動表示

→CANPANやYahoo!からリンクが貼られ、SEO対策に

事業成果物データベース

→事業で作成した報告書や映像などを登録できる

→団体の実績と専門性をアピール

×

63

CANPANの機能の使い方

オンライン決済システム

→ CANPANペイメント+とメンバーズ

→インターネットで寄付を集めることが出来る

→メンバーズならマンスリー会員による継続寄付も可能

CANPANブログ

→無料で広告のつかないブログ

→広告がつくと、団体の趣旨とは違う広告が表示される可能性も

→トップページで一気に10記事を表示できるので、団体の活動を一気に紹介できる

×

6.申請書ワークショップ

64

×

65

「申請書の基礎を考える」

①それぞれ、助成金申請したい事業を想定して、申請書概要をお書きください。

②4人一組になって、書いたものを回し読みしてください。

③他の人の書いたものを読んだ印象をシェア

【山田からの解説】

④あらためて申請内容をブラシュアップ

事業名 団体名 事業概要(400文字)

×

66

「申請書の基礎を考える」

(1)事業名

• 場所、対象者、課題or成果orアウトプットが入っているか?

• 団体名とセットになって、それだけで申請事業内容がわかるか?

(2)事業概要

• 内容の訴求ポイントは、ニーズと手法、どちらになっているか?

• 他の団体、事業との差別化が図られているか?

• すでに活動している団体は実績を盛り込む、立ち上げ期の団体はスタッフの実績を盛り込む

• 対象者は直接的受益者、間接的受益者を意識

×

7.申請書に必要なもの (ご参考)

67

×

申請書に必要なのは「時間軸」

68

(参考)助成金申請書の要素

分野の背景

地域の背景

団体の背景

現在

課題

解決手法 (or予防手法) 成果

今 半年先の1年間 1年半以降 過去2年間

未来課題

・事業内容 ・スケジュール ・予算

事業の目的

事業

の目標

期待される成果

事業の目的

×

69

申請書項目:事業目的

重点 現在の課題 理想とする目指す状況

分野

地域

団体

課題を考える3つの視点

団体としての気づきは?

なぜこの事業を行うことになったのか

なぜこの課題を自団体で解決できるのか

×

70

申請書項目:事業目標と期待される成果

・1年半後と、2年半後のイメージが書かれているか

1年半後→事業完了後の状況

2年半後→事業完了後からの1年間で見込まれる影響や成果

・直接的受益者と間接的受益者、受益者としての社会が整理されているか

直接的受益者→事業の対象者

間接的受益者→直接的受益者の変化によって益を受ける人

受益者としての社会→社会(地域)が受ける「益」による変化

・数値目標が盛り込まれているか、検証可能な目標か

・助成プログラムの目的によっては、期待される成果に「公益性」が求められる

×

71

申請書項目:事業内容と予算

・事業内容に工夫が盛り込まれているか

新しい取り組み

団体としての工夫

課題解決の手法

・経費明細と、事業内容や目的が合致しているか

経費明細から申請書を書いてみる

・事業費について、助成金上限額ありきになっていないか

・期待される成果が事業費と見合っているか

間接的受益者の数に基づく一人あたりコスト

×

72

助成金申請のゴールデンルール

20世紀の格言 か・・・書く

き・・・期待する

く・・・来る(通知が)

け・・・決定する

こ・・・志があれば大丈夫

21世紀の格言

か・・・課題に基づく目的を作成する

き・・・気づきを目的に盛り込む

く・・・工夫した手法による計画を立てる

け・・・検証可能な目標を設定する

こ・・・行動力をアピールする

民明書房刊「世界公益大全~助成金よもや話」より