Quantum gis研修

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FOSS4G 2012 Osaka で紹介した大阪府でのQuantumGIS研修のテキストです。少し改定して1月にも研修を実施しました。

Transcript of Quantum gis研修

Quantum GIS研修

平成25年1月28日都市整備部事業管理室技術情報グループ徳永 隆行

1

Quantum GIS研修

この研修のねらい• とにかく、使ってみる• 地図を見られるようにする• データを編集する• 何ができるかを見てみる

GIS ・測量関係の基本的なことは最小限にしています。

2

Quantum GIS研修• 1.データの表示 国土地理院の基盤地図情報や建設CALSシステムに登録済みのデータの表示や印刷を行う

• 2.データの作成 建設CALSシステムに登録するデータなどの作成を行う

• 3.データの解析 少しだけ紹介

3

Quantum GIS研修テキストの内容

• 1.データの表示(1)地球地図日本のデータで日本地図を表示する(2)ダウンロードした基盤地図情報を shape形式に変換する(3)基盤地図情報を使って管内図を作成する

• 2.データの作成(1)ポイント(点)データの作成(2)ライン(線)データの作成(3)ポリゴン(多角形)データの作成(4)csvデータから shapeファイルの作成

• 3.データの解析(1)堆積土砂の面積を調べる(2)巡視点検経路の延長を調べる(3)バリアフリー重点整備地区内の照明灯の本数を調べる

4

5

Quantum GIS研修• なぜ Quantum GIS(カンタムジーアイエス)か ?

―オープンソースのソフトウェアなので、だれでも自由に利用できる。

―デスクトップ GISなのでデータを準備すればネットワーク環境が不要。多量のデータを扱うのに向いている。

QGISのインストール• 平成25年1月現在、最新版は 1.8.0だが、日本語のデータが扱えない。

• 日本語のマニュアルのある 1.6.0を利用する。

• ダウンロードは QGISのサイトhttp://qgis.org/downloads/QGIS-OSGeo4W-1.6.0-14615-Setup-2.exe

から。• 管理者権限でインストールを行うこと。

6

Quantum GISのサイト

7

QGISのインストール

8

実行を確認

こちらです

9

このような画面が出れば OKです。

管理者権限からログアウトして、一般ユーザーでログインしてくだ

さい。

10

1.データの表示• (1)地球地図日本のデータで日本地図を表示するQuantum GISの基本的な扱い方GISのファイル形式について

• (2)ダウンロードした基盤地図情報を shape形式に変換する変換ツールの使い方

• (3)基盤地図情報を使って管内図を作成するいろいろなデータを1枚の地図上に載せていく

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(1)地球地図日本のデータで日本地図を表示する

ここではこの地図を作成します

12

(1)地球地図日本のデータで日本地図を表示する

• 自由に使えるデータ、みんなの地球地図の日本地図を表示させる。

• TIFF形式と shape形式のデータを表示させる。

• 点(ポイント)や線(ライン)、図形(ポリゴン)の表示色などを変えてみる。

• 座標参照系( CRS)を変更する。

13

みんなの地球地図

こちらから

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「地球地図日本」のダウンロード

こちらから

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ダウンロード( Shape形式と TIFF形式)

TIFF形式Shape形式

下のほうにあります。スクロールさせてください。

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Shape形式のダウンロード(ベクタデータ)

こちらをダウンロード

保存先は D:\GIS\としてください

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Shapeファイルの内容bnda 行政域

ポリゴン(面)データです。各ポリゴンは NAM属性(都道府県名)とLAA属性(市町村名)をもちます。地球地図バージョン 1.1の行政界は2005年 12月 31日を基準としています。

bndl 行政界、海岸線ライン(線)データです。 F_CODEによって行政界と海岸線を区別でき、USEコードによって都道府県界と市町村界を区別できます。地球地図バージョン 1.1の行政界は 2005年 12月 31日を基準としています。

bndp 行政域ポイント(点)データです。竹島と沖ノ鳥島が含まれます。地球地図バージョン 1.1の行政界は 2005年 12月 31日を基準としています。

hydroa 水系(面)ポリゴン(面)データです。湖沼や川幅約 1km 以上の河川のデータが含まれます。

hydrol 水系(線)水系のライン(線)データです。川幅約 1km 未満の河川データ(F_CODE=BH140)、ダム (F_CODE =BI020)が含まれます。

hydrop 水系(点) ポイント(点)データです。堤頂長が約 1km 未満のダムが含まれます。

transl 交通網(線)ライン(線)データです。鉄道 (F_CODE =AN010)、道路 (F_CODE =AP030)、トンネル (F_CODE =AQ130)が含まれます。

transp 交通網(点) ポイントデータです。空港が含まれます。popa 人口集中域(面) 人口集中域のポリゴン(面)データです。popp 人口集中域(点) 人口集中域のポイント(点)データです。oceansea 海部 海部タイル区画のポリゴン(面)データです。 18

TIFF形式のダウンロード(ラスタデータ)

こちらをダウンロード

保存先は D:\GIS\としてください

標高 (el256)のみ利用します

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ファイルを展開する

展開先は D:\GISとしてください

右クリック

20

Quantum GIS上に表示させていく

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ちょっと設定をプラグイン→プラグインの管理

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プラグインの選択以下のプラグインにチェックをつける☒fTools☒スケールバー☒デリミテッドテキストレイヤを追加する☒ 北向き矢印☒ 著作権ラベル

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ビュー→パネル→全体図にチェック

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ツールバーも移動しておきましょう

ツールバーをうごかして、ボタンが見えるように。だいたいで結構です

26

設定→プロジェクトのプロパティ

27

→座標参照系( CRS)

WGS 84 EPSG:4326 3452を選択する

詳しくは後ほど

レイヤ→ラスタレイヤの追加

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読み込むファイル名を指定

D:\GIS\tikyuutizu\tiff_jp_1_1 \el256.tif

.tif TIFF形式の画像ファイル(こちらを選択)

.tfw ワールドファイルという画像の座標を指定したファイル

29

標高で色分けされた地図が表示される

このボタンで縮尺を変える

座標(この場合経度緯度で表示)

縮尺(数字を入力して変更もできま

す)

マウスのホイールでも縮尺を変更できます。

30

31

ビューメニューからも操作を選択できます

32

レイヤ→ベクタレイヤの追加…

ベクタレイヤの追加

または、よく使うメニューはツールバーにも

あります

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追加するファイル名を指定( shpファイル)

D:\GIS\tikyuutizu\shape_jp_1_1\bndl_1_1.shp

34

bndl_1_1.shp(行政界、海岸線)を読み込んだところ

線の色は違うかもしれません(変えられるので気にし

ない)レイヤはここに並んでいる順に表示されます(入れ替えてみてくださ

い)

縮尺をいろいろ変えてベクタとラスタの違いを確認してください

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拡大するとラスタの図がじゃまなので削除します

36

画面に表示されないだけでデータは削除されない

行政界、海岸線のみに

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行政界、海岸線のデータと同様に、行政域 (bnda_1_1.shp)を読み込む

38

さきほどと同じく、レイヤメニューか

属性テーブルを開き確認する

色は違うかもしれませんが、あとで変えるので気にしな

39

laa 列が市町村名であることを確認

40

41

ちなみに、特定の地物の属性を表示させるには、レイヤを選択し、ビュー→地物情報表示→

属性を表示させたい地物を選ぶ

レイヤ→プロパティを開く

42

市町村名 (laa)で分類してみる

凡例タイプ「固有値」を選択してから、 先ほど確認した「 laa」を

選択

43

分類を押すと、市町村ごとに色がランダムに指定される

最後に「 OK」を押す

44

「分類」を押してから、

こんな派手な画面になります

45

bnda_1_1のところで右クリック→全体図に表示を選択

46

bnda_1_1 レイヤを選択、右クリックでメ

ニュー

左下、全体図に表示される(赤い線が表示範囲)

このパネルがない場合は、ビュー→パネル→全体図にチェックをつ

ける

47

48

レイヤ→プロパティから

背景図として使用するので透過率を上げておく( 80% 程度)

49

行政界、海岸線のレイヤ (bndl_1_1)が隠れているので表示させる

bnda_1_1の小さい「-」を押し、「+」を

表示させる

50

属性テーブルを開く

51

レイヤ→属性テーブルのオープン

レイヤを選択

属性テーブルを開いてみた

useの値が県境/市町村界を示していそうだと分かる

52

53

レイヤ→プロパティ

54

凡例タイプを「固有値」に

分類フィールドを useにして分類を押す

useの値が3種類。 0が海岸線、 26が県境、 30が市町

村界

55

線の種類、色、幅を変更

変更したいものを選択してから、

線の種類、色、幅を変える

56

こんな感じで

属性値 線種 色 幅0 実線 青 0.50

26 実線 赤 0.50

30 点線 赤 0.50

57

ここでいったんQuantum GISを終了します

プロジェクトを保存して、作業状態を保存し

ます。

58

プロジェクトは作業状態(線の色など)をまとめて保存しているもので、位置情報・属性などのshapeファイルの内容は変更しません。

プロジェクトの保存

ファイル名は「 japan」としてください

「 D:\GIS」を確認

59

再び起動。プロジェクトを開く

先ほど保存したjapan.qgsを開く

60

先ほどの状態に戻る

61

交通網のレイヤを乗せてみた( transl_1_1.shp、乗せ方は今までと同じ)

62

レイヤ→属性テーブルのオープン

63

道路( Road)と鉄道( Railroad)とトンネル( Tunnel)があるのを確認

鉄道を黒、道路を茶色に塗り分けついでにトンネルは点線に

64

空港のレイヤを乗せたところtransp_1_1.shp、乗せ方は今までと同じ

伊丹空港

八尾空港関西空港

65

空港のアイコンを変更する

66

アイコンが小さいので大きさを「5」に

変えてみた

67

ファイル→プロジェクトを保存でこまめに保存しましょう

68

ところで、

地図が横に伸びてる?

単位が「度」?

東経・北緯

69

スケールバーや北向き矢印が表示されていない場合は、プラグイン→プラグインの管理で「スケールバー」「北向き矢印」にチェックをつけてください

座標系・投影法を変更する設定→プロジェクトのプロパティ

70

→座標参照系( CRS)投影法を切り替えた時に自動的に追随させるために設

最近利用した座標系や投影法が表示されている。すでに表示されていればこちらかさ選択。

「 japan」と入力

「名称」を選択

「 Find」を押すと、

71

座標参照系 (CRS)の設定

選択したい測地系「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」が現れるので選択する

最後に「 OK」を押す

狭いので右に広げる

少しスクロールさせる

72

73

座標参照系とは?• GPSなどで利用されるWGS 84や、大阪などでの測量によく使われる世界測地系の平面直角座標系 VI系( QGISで JGD2000 / Japan Plane Rectangular VIと表示される)などがある。(もっといっぱい並んでますが、よく使うものは上記の2つ。)

• 地球の形を近似させる回転楕円体の定義と座標系(緯度経度や XY座標など)による。

変なところに飛んでいくので、レイヤの領域にズームする

ちなみに、いままで使っていたものはWGS84の経緯度座標系という、 GPSなどでよく使われるものです。

74

平面直角座標系6系になりました。

京都府 大阪府 福井県 滋賀県 三重県 奈良県 和歌山県で適用する座標系なので、離れたところはゆがみます。

75

縮尺を変えれば、あっというまに冒頭の図のできあがり

確認したらプロジェクトを保存して、 Quantum GISは終了させてください。

m 単位の、いわゆる XY座標

単位が kmに(縮尺を大きくするとmになりま

す)

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縮尺を直接指定できます

(2)ダウンロードした基盤地図情報をshape形式に変換する

ここではこの地図を作成します

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(2)ダウンロードした基盤地図情報をshape形式に変換する

• 基盤地図情報のダウンロード、変換• 縮尺に応じて表示を変える• ラベリング

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国土地理院のサイト

79

基盤地図情報サイト

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基盤地図情報の閲覧・ダウンロード

基盤地図情報のデータは JPGIS形式と JPGIS(GML)形式とありますが、どちらでも QGISで利用可能なshape形式に変換可能です。( .zip形式のままで変換できます)

81

基盤地図情報ビューアー・コンバーター(FGDV.exe)の起動

基盤地図情報のデータを QGISで利用可能な shape形式に変換します

82

ファイル→新規プロジェクト作成

83

追加…でファイルを指定。選択後✓ OK

変換したい基盤地図情報のデータを .zip形式のまま、すべて選択。

84

読み込み終わったら、エクスポート→エクスポート…

データ量が多いので読み込み、変換、描画に時間がかかります。地図を動かすと再描画にも時間がかかります。

85

エクスポート

変換種別:シェープファイル変換する要素□行政区画✓行政区画界線□行政区画代表点✓町字界線✓町字の代表点✓ 水涯線✓建築物□建築物の外周線✓道路縁✓ 軌道の中心線

市町村によってここに挙げているデータがない場合や、これ以外のデータがある場合がある。

変換種別:シェープファイル

✓ 直角座標系に変換 「6系」を選択

●「全データ領域を出力」を選択

D:\gis\ (大文字小文字は関係ない)

すべて設定後「 OK」

市域が広いなど、データ量が多いと変換にかなり時間がかかります。気長にお待ちください。

86

変換完了

87

ちなみに見るだけならこの「基盤地図情報ビューアー・コンバーター」で可能

基盤地図情報ビューアー・コンバーターは終了させてください。基盤地図プロジェクト~を保存しますか?と聞いてくるので、「いいえ」を押してください。

88

変換したファイル群

1つのレイヤに対し、 .dbf,.prj,.shp,.shxの 4つのファイルができます。

89

Quantum GISの起動設定→プロジェクトのプロパティ

90

座標参照系 (CRS)の設定

最近利用した座標参照系に「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」があるので

選択する

設定しないと、WGS84になり、おかしな表示になります。

91

QuantumGISに先ほど作成した shapeファイルを読み込む

.shpファイルを選択し、

レイヤにドラッグ&ドロップします。

もちろん、レイヤメニューから開いてもかまいません。

種類で並べ替え、

92

変換された shapeファイルをQuantum GISで扱えます

町字界線を全体図に表示させました

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縮尺依存レンダリング道路縁と建築物は地物数が多いので、小縮尺(広範囲)の時には表示しないようにする

一般情報メニューの「縮尺依存レンダリングを使用」にチェック、最大値を 10001にする

道路縁レイヤを選択→プロパティ

94

縮尺依存レンダリングを使用にチェック

スクロールさせて

一般情報を選ぶ

道路が表示されなくなった

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縮尺を大きく(拡大)すると表示される

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同様に建築物も

こちらは、最大値を 10000にしてみた

建築物レイヤを選択→プロパティ

97

縮尺依存レンダリングを使用にチェック

ちょっと寂しい

98

縮尺を変えてみた

99

縮尺を変えてみた

どの縮尺から表示されるかを確認してくださ

100

ラベリングで町字名を表示させるレイヤ→ラベリング

101

「点」レイヤを選

レイヤラベリング設定

102

このレイヤのラベル表示

点上 名称

地図らしくなってきた

いろいろ設定を変える場合、レンダのチェックを外すと描画しなくなる。設定変更後、チェックをいれて描画させる。

103

先ほどの日本地図と同様に色などを設定すると、冒頭の地図に

プロジェクトを保存しておきましょう

(ファイル名はkibanchizu2500.qgs)

104

(3)基盤地図情報を使って管内図を作成する

ここではこの地図を作成します

105

(3)基盤地図情報を使って管内図を作成する

• スタイルの保存• プリントコンポーザを使って印刷の設定を行う

106

基盤地図情報のダウンロード、変換、レイヤの設定

• (2)と同様に、 基盤地図情報 25000のダウンロードは国土地理院のサイトから。 基盤地図情報から shapeファイルの変換は基盤地図情報ビューアー・コンバーター(FGDV.exe)を使う。 線などの色や太さ、表示させる縮尺の設定などは Quantum GISで先ほどと同様に。

107

QGISの起動、 CRSの設定、レンダのチェックを外す

チェックを外し、すべてのレイヤを読み込み終

わってから描画させる。

「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択

108

109

レイヤ→ベクタレイヤの追加→ブラウズ→読み込む shapeファイルの選択

複数のファイルを選択できる

読込み、設定まで行ったものがこちら

110

すべてのレイヤを読み込み終わったら、チェックをつけて描画させる。

ちなみに、

「既存スタイルとして保存」を行うと、 shapeファイルの別拡張子のファイルとして、色分けや縮尺依存レンダリングなどの情報を保存します。

「空間インデックスの作成」を行うと、描画が早くなります。が、日本語ファイル名だと作成に失敗します。

111

道路中心線、河心線レイヤの読込み

保存されたスタイルのあるshapeファイルなので、線の色や太さなどが指定されている。

112

土木事務所管内図をイメージして表示してみる

113

道路中心線レイヤを選択

レイヤ→ラベリングから道路名をラベリング

114

「 ROSEN_NM」

最大値「 100001」

「このレイヤのラベル表示」

「曲がって」 「利用可にす

る」

それっぽくなってきた

115

河心線レイヤを選択

同様に河川名も

116

「 K_NAME」

「このレイヤのラベル表示」

「曲がって」

最大値「 100001」

「利用可にする」

こんなイメージで印刷したい

実際の管内図には、事務所等の場所や、直轄道路・河川などの情報も必要ですが…

117

ファイル→新コンポーザーマネージャ

118

コンポーザーを開いたところ

119

コンポーザ―

用紙の大きさを「 A3」 方向を縦に指定

見やすいようにサイズを変える

120

「全域表示」

新規地図を追加

121

縮尺の指定

122

「 100000」

位置合わせ

文字の大きさが用紙のサイズと関係なく出てくるので、後で確認する

123

「アイテム中のコンテンツを移動」

新規ラベルを追加

124

ラベルの設定

場所を指定、サイズを合わせる

125

新規スケールバーを追加

場所を指定

126

スケールバーの設定

127

2500

数値の縮尺も入れられます(もう一つ新規スケールバーを追加してから)

128

数値

拡大して確認

129

拡大 再描画

実際に印刷するときには、プリンタ側も用紙の設定が必要

130

ここでは画像として出力してみます

131

画像として見ています

132

コンポーザ―は終了させても

133

いつでも呼び出すことができます

134

分かりにくいのでタイトルを変更

135

プロジェクトも保存してください

(ファイル名は kannaizu.qgs)

136

ちなみに、 25000 レベルと 2500 レベルの違いはこんな感じです

137

実線: 2500 レベル点線: 25000 レベル

2.データの作成• (1)ポイント(点)データの作成

CALSシステムに登録済みの街路樹のデータの修正を行う

• (2)ライン(線)データの作成巡視点検の経路図の作成を行う

• (3)ポリゴン(多角形)データの作成河川の堆積土砂の状況図を作成する

• (4)csvデータから shapeファイルの作成デリミティッドテキストファイル(csvなど)の読み込み照明灯台帳のデータを利用する

138

レイヤに対する操作の流れ

1.レイヤを指定して

2.操作を選び、

3.操作を行う

この流れで作業を行います

139

地物に対する操作の流れ

1.レイヤを指定して

4.操作を選ぶ

3.対象の選択

5.操作を行う

この流れで作業を行います

2.選択方法を選ぶ(ビューメニュー又は属性テーブルか

ら)

140

(1)ポイント(点)データの作成(街路樹を例として)

141

QGISの起動、 CRSの設定、レンダのチェックを外す

すべてのレイヤを読み込み終わってから描画させる。

「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択

142

道路台帳付図(ラスタデータ)の読み込み

.tifファイルをすべて選択し、

レイヤにドラッグ&ドロップします。

先ほどとやり方は同じです。サンプルは西藤井寺線の藤井寺市域分です。

種類で並べ替え、

143

右下、レンダにチェックをつけると、図が表示されます

144

同様に、街路樹 .shpを読み込み、「レイヤの領域にズーム」

145

街路樹っぽい色にするために色分け

146

属性テーブルを確認

KEIJOが形状かな

147

プロパティから色を変えていく

148

分類フィールドを KEIJO(形状)に、分類ボタンを押す

149

分類ごとに変えたい項目を選んで、大きさ、塗りつぶしオプションの色を変更

属性値大きさ 色

中木(単)

2.0 緑

低木 1.0 黄緑

高木 3.0 深緑

背景図も見たいので、透過率を 50%に

150

図が重なっているところが見えない!

151

152

図面の名前を見えるようにします

設定→オプション

地物情報表示を変更します

モードを「トップダウン」に変更(カレントレイヤだと、選んでいるレイヤの地物の情報しか表示さ

れない)

153

地物情報を表示

154

レイヤ名が分かる

155

レイヤ名の左のチェックを外すと、非表示となり、隠れていたレイヤが表示

される。

156

ちなみに、透明にすることもできますが…

「 0」を入力

157

あまり見やすくないかも…

158

樹木 IDを表示させて

レイヤを選択してから

159

JUMOKU_ID

これで準備ができました

D:\GISフォルダに、プロジェクト名は「 gairoju.qgs」で保

存します

160

樹木 ID(番号)が表示され

それでは編集していきます

レイヤの選択を確認

編集モード変更編集の前後に押す

161

ポイントを動かしてみる「地物の移動」

ドラッグ&ドロップ

で移動します

162

こまめに保存を

この「編集を保存する」でshapeファイル(街路樹 .shp、街路樹 .shx、街路樹 .dbf)が書き換わります

163

属性の編集

「地物情報表示」

編集したい地物を選択します

レイヤの選択を確認

164

属性の編集

アクション→地物編集フォーム

165

属性情報の編集

こちらも編集の後は「編集を保存する」を行ってください

166

編集モードであれば、属性テーブルからでも編集できます

167

点を入力「点を入力」

レイヤの選択を確認

168

点を入力する場所で

入力したい所でクリックすると属性の入力を求められます

169

必要な属性を入力

170

新しい街路樹が植えられました

171

編集が終わったら「編集モード変更」

172

保存の確認メッセージが出ます

Save保存

Discard変更を破棄

Cancel編集状態に戻る

173

今度は地物を削除します編集モード変更編集の前後に押す

レイヤの選択を確認

174

地物を選択してから

175

選択された地物は黄色になります

選択物の削除

176

確認メッセージがでます

177

複数選択する場合はメニューから

ここでは長方形による選択を行いま

178

選択範囲を指定

179

選ばれたものが黄色になるので、先ほどと同様に「選択物の削除」

180

属性テーブルから選択して低木のみ削除、といった方法も

選択するときは番号をクリック

181

編集がおわったら、「編集モード変更」

182

ちなみに、基盤地図情報と重ねるとこうなります

183

(2)ライン(線)データの作成(巡視点検経路図作成)

この図を GIS上に載せます

184

こういうこともできます、という事例の紹介です

先ほど作成した管内図を背景図として利用します

CRSの設定はプロジェクトに保存されています

185

D:\GIS\kannaizu.qgs

橋梁 ( 河川 ) レイヤの読み込み

目印として便利なので利用します

186

ラベリングで橋梁名を表示させる

「 SISETSU」を選択

187

tenken レイヤの追加(作成途中のもの)

188

属性テーブルを確認しておきましょう

189

線の太さの設定(まとめてできます)

Shiftキーを押しながら、一番上と一番下を選ぶ

190

幅  1.00

線の種類の設定(一部だけをまとめてもできます)

Ctrlキーを押しながら、選択していく

191

ラベルの設定班名( HAN_NAME)にする

192

「 HAN_NAME」を選択

ラインのデータを入力していきます

編集モード変更編集の前後に押す

レイヤの選択を確認

193

「線を入力」

194

左クリックで線を描いていく

マウスのホイールを押し込みながらドラッグすると、地図の移動ができます

195

途中で縮尺の変更も可能

マウスのホイールまたはメニューボタンで

196

最後のポイントで右クリック

197

属性の入力を求められます

198

ここでは以下のように

HAN_NAME 本部12班

KASEN_NM 石川SAUGAN 右岸KASHO 低水護岸TENKEN 1

JUNBAN 20

SYMBOL H12-1

SORT_KEY 112020199

編集が終わったら「編集モード変更」

200

保存の確認メッセージが出ます

Save保存

Discard変更を破棄

Cancel編集状態に戻る

201

既存データの編集を行います

202

頂点(ノード)が赤い ×で表示される

今度はノードツールで

203

動かしたいノード(頂点)を選択

204

ドラッグ&ドロップで移動する

205

不要なノードは選択してキーボードの Deleteキーを押す

206

消えました

207

ノードの追加は辺上でダブルクリック

208

こまめに保存しましょう

209

編集が終わったら「編集モード変更」

210

プロジェクトも保存しておきましょう

211

プロジェクトを別名で保存から

tenken.qgs

(3)ポリゴン(多角形)データの作成(堆積土砂の状況図)

212

(3)ポリゴン(多角形)データの作成(堆積土砂の状況図)

• DMデータの変換• デジタイズの設定

213

ここでは背景図として都市計画 1/2,500平面図を変換して利用します

214

215

国土地理院のページから

216

公共測量ビューア・コンバータダウンロードページの入り口

217

ダウンロードページ

マニュアルもここからダウンロードできます

DM形式から shape形式には公共測量成果検査支援ツールを

218

数値地形図データ(旧拡張 DM形

式)

zipファイルを解凍するだけで実行できます

DM形式のファイルを読み込み

系の指定6系を選択

漢字コードは SJISのチェックを外す

219

設定が終わったら「 OK」

ファイル名の指定

220

読み込み完了

それなりに時間がかかります

221

ファイル→エクスポート→シェープファイル

222

「 OK」を押すと変換開始

223

変換したファイル群

-1_1は注記のポイントデータ(今回は使いません)

-1_3はラインデータ(今回はこちらを利用しま

す)

224

QGISの起動、 CRSの設定

「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択

225

設定→プロジェクトのプロパティ

-1_3.shpを読み込む

226

距離標 .shpを読み込む

227

taiseki.shpを読み込む

228

いままでと同じように見やすくする

taiseki レイヤの領域にズーム、ラベリング (ID)、色と透過率の変更距離表レイヤのラベリング(SISETSU)、色の変更DM レイヤの色の変更

229

デジタイズの設定設定→プロジェクトのプロパティ→一般情報

「トポロジ編集を有効にする」にチェックを入れ

る。

230

新ポリゴンの交差を禁止する

重なるところがあるような地物の場合はチェックを入れない

231

スナップオプションCADでいうところのピックアップの設定ラインデータでも使えます

レイヤ モード 許容範囲 単位

☒taiseki 頂点 5 ピクセル

☒距離標頂点と線分

5 ピクセル

□-1_3 頂点 5 ピクセル

平面図のレイヤにチェックを入れると対象物が多すぎて遅

くなる232

準備完了

設定が終わったらプロジェクトを保存する(プロジェクト名はtaiseki.qgs)

233

編集するときは「編集モード変更」

頂点(ノード)が赤い ×で表示される

234

頂点を動かす場合はノードツール

235

動かしたいノードをクリックしてドラッグ&ドロップ

236

「トポロジ編集を有効」にするとこのようなことができます

237

辺上でダブルクリックでノードを追加

238

ノードの削除はノードを選択して、キーボードの Deleteキーを押す

239

ポリゴンの入力

240

順番にクリックしていく

241

最後は右クリック

242

属性を入力

243

スナップを設定しているのでぴったり重なります

244

重なるようなポリゴンを入力しようとすると…

245

重なるところが削除されます

246

編集がおわったら保存

247

面積を求めてみます(これができるのが GISの強み)

248

ベクタ→ジオメトリツール→ジオメトリカラムの出力/追加

ベクタレイヤーの入力に「 taiseki」を選択

「ブラウズ」を押してファイル名(menseki)を指定

(ファイル名に日本語を使うとエラーが出るので英数字のみで)

249

レイヤを追加、属性テーブルを表示

面積 (AREA)と周長(PERIMETER)が追加された

250

251

.dbfファイルはエクセルで読めます

(4)csvデータから shapeファイルの作成(道路照明灯)

• csvデータの編集• デリミティッドテキストレイヤの作成• CRSの変換

252

しばらくはエクセルの操作です

253

不要な列の削除

E ~ BI,BL ~ BN 列を削除します

254

同様に、不要な行の削除

2 ~ 15行を削除します

255

1行目にヘッダーを上書き

A B C D E F

delete JIMUSYO ROSEN BANGOU long lat

long : Longitude 経度 (Lと略す場合もある)lat : Latitude  緯度( Bと略す場合もある)

256

A 列を D ・ E 列間に移動A 列を選択し、囲われた辺で Shiftキーを押しながらドラッグ、 DE 間でド

ロップ

257

258

B 列( ROSEN)の書式を 00000に

国道のコード番号が 0から始まっているので、桁合わせが必要

ここまでできたら保存する

259

csv形式で保存

260

ファイル名は「照明灯 .csv」

QGISの起動、 CRSの設定

今回は「WGS84」を選択

261

デリミティッドテキストレイヤの追加

メニューにない場合は、プラグイン→プラグインの管理から QGISプラグインマネージャを呼び出し、「デリミテッドテキストレイヤを追加する」にチェックをつけてください

262

デリミティッドテキストファイルからレイヤを作成

csvなので区切り文字は「 , 」 (コンマ)を入力

263

設定完了

ジオメトリが long,latになっているのを確

264

読み込み完了

ここでは、このデータを削除して進めます

265

いったん保存します

266

shape形式で保存

保存後、いったん QGISを終了します。

「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択する

ブラウズを押し、「 D:\GIS\照明灯 .shp」を選択

する

267

QGISの起動、 CRSの設定、レンダのチェックを外す

すべてのレイヤを読み込み終わってから描画させる。

今度は、「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択

する

268

道路台帳付図の読み込み

269

先ほど作成した「照明灯 .shp」を読込む

270

照明灯レイヤの領域にズーム

271

編集作業は街路樹と同様に行えます

272

CALSシステムで不要な属性は無視されます

この部分が CALSシステムに登録で必要な属性

登録の際には Dのついた行は削除した shapeファイルを作成してください

273

3.データの解析• (1)堆積土砂の面積を調べる(既出)

• (2)巡視点検経路の延長を調べる

• (3)バリアフリー重点整備地区内の照明灯の本数を調べる

274

(2)巡視点検経路の延長を調べる

275

さきほどの tenken.qgs

276

ジオメトリツール→ジオメトリカラムの出力/追加

277

ベクタレイヤーの入力

tenken

278

Shapefileへの出力

tenken_encho.shp

279

「 OK」を押す

280

今作成したレイヤを追加する

281

属性テーブルに延長( LENGTH)が追加されている

QGISは終了させる

282

.dbfファイルはエクセルで見ることができます

QGISは終了させてからエクセルで開く

283

(3)バリアフリー重点整備地区内の照明灯の本数を調べる

284

QGISの起動、 CRSの設定

「 JGD 2000 / Japan Plane Rectangular CS VI」を選択

285

重点整備地区レイヤの読み込み

286

照明灯レイヤの読み込み

287

ベクタ→空間演算ツール→交差

288

レイヤを選択、ファイル名の入力

「ブラウズ」を押してファイル名を指定

(ファイル名に日本語を使うとエラーが出るので英数字のみで)

289

作成完了

警告が出ますが、そのまま新レイヤを追加

290

重点化地区と重なるところだけが残る

291

属性テーブルを見る

QGISは終了させる

292

.dbfファイルはエクセルで見ることができるので、

QGISは終了させてからエクセルで開く

293

簡単に集計もできる

294

295

データの入手先・国土地理院 基盤地図情報http://www.gsi.go.jp/kiban/index.html全国の 25000 レベルの地形図・ 10m メッシュ標高データ、一部地域の2500 レベルの地形図・ 5m メッシュ標高データなど

・国土庁国土政策局 国土数値情報http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html行政区域・河川・鉄道・公共施設など

地図で見る統計(統計 GIS)http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/toukeiChiri.do?method=init国勢調査のデータ、町字単位の人口、図形データなど

参考資料• Quantum GIS基本操作 および 同応用操作朝日航洋 嘉山陽一氏

国土交通大学校の研修で使用したテキスト

• はじめてのQuantum GIS国土交通大学校 測量課 鎌田高造氏

その研修で配布されたテキスト

など

(このテキストは自由に再配布・改変可能です)296