OSvパンフレット v3

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OSvとは? OSvは単一のアプリケーションをLinux KVM・VMware・XenなどのハイパーバイザやAmazon EC2・Google Compute EngineなどのIaaSプラットフォームでLinuxOSなしに直接実行するた めの新しい仕組みです。 OSvの仕組み IaaS環境で一般的に用いられているフルサイズのゲストOSは、単一のアプリケーションを実行す るための環境としてはリソースの使用量が多く、複雑でパフォーマンスは必ずしも最適ではありま せん。 これを解決するための技術としてコンテナ技術が注目されており、これによって実行環境をシン プルにし、高いパフォーマンスを得る事が出来ます。 一方、OSvはライブラリOSというアプローチを採っています。 ライブラリOSではアプリケーションインスタンスの分離にハイパーバイザを用いるため、コンテ ナと同様シンプルさと高いパフォーマンスを得つつ、コンテナと比較して高いアイソレーションレ ベルを得ることができます。 また、コンテナと異なりハイパーバイザで起動するVMイメージなので実行する環境を選ばず、例 えばWindows上で動作するハイパーバイザの上でも動かすことが可能です。 ディスクイメージフォーマットの変換ツールを使って、あるハイパーバイザから別のハイパーバイ ザへイメージを持っていく事もできます。 $SSOLFDWLRQ 5XQWLPH 2SHUDWLQJ 6\VWHP +DUGZDUH $SSOLFDWLRQ 5XQWLPH Ɣ KLJK VLPSOLFLW\ Ɣ KLJK UHVRXUFH HIILFLHQF\ Ɣ KLJK SHUIRUPDQFH $SSOLFDWLRQ 5XQWLPH 26 +\SHUYLVRU +DUGZDUH $SSOLFDWLRQ 5XQWLPH 26 KLJK UHVRXUFH HIILFLHQ コンテナ ライブラリOS

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OSvパンフレット v3

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Page 1: OSvパンフレット v3

!!!!!!!OSvとは? OSvは単一のアプリケーションをLinux KVM・VMware・XenなどのハイパーバイザやAmazon EC2・Google Compute EngineなどのIaaSプラットフォームでLinuxOSなしに直接実行するための新しい仕組みです。 !OSvの仕組み

!IaaS環境で一般的に用いられているフルサイズのゲストOSは、単一のアプリケーションを実行するための環境としてはリソースの使用量が多く、複雑でパフォーマンスは必ずしも最適ではありません。 これを解決するための技術としてコンテナ技術が注目されており、これによって実行環境をシンプルにし、高いパフォーマンスを得る事が出来ます。 一方、OSvはライブラリOSというアプローチを採っています。 ライブラリOSではアプリケーションインスタンスの分離にハイパーバイザを用いるため、コンテナと同様シンプルさと高いパフォーマンスを得つつ、コンテナと比較して高いアイソレーションレベルを得ることができます。 !また、コンテナと異なりハイパーバイザで起動するVMイメージなので実行する環境を選ばず、例えばWindows上で動作するハイパーバイザの上でも動かすことが可能です。 ディスクイメージフォーマットの変換ツールを使って、あるハイパーバイザから別のハイパーバイザへイメージを持っていく事もできます。 !!!!!

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コンテナ ライブラリOS

Page 2: OSvパンフレット v3

!!ライブラリOS OSvでは、プログラムがLinuxの機能を使用するために呼び出すPOSIX API/Linux独自APIをライブラリのような形で提供し、Linux上と同じようにファイルアクセスやネットワークのアクセスを可能にする薄いレイヤを提供します。 !!!!!!!!!!!!このレイヤはファイルシステムやネットワークにアクセスする機能を持ち、JVMだけではなく他の言語ランタイムやネイティブアプリケーションを実行するための機能を持つので、一応OSの範疇に入ります。 しかし、LinuxのようなフルサイズのOSとは異なり複数のアプリケーションを実行するための機能や沢山のプログラムを持たず、あくまでJVMならJVMだけを実行する機能を持ちます。 このようにJVMを動かすための「ライブラリ」のように振る舞うため「ライブラリOS」と呼ばれます。 !OSvで動作する言語ランタイム・ネイティブアプリケーション 現在以下のようなアプリケーションが動作しています。 !言語ランタイムとその上で動作するアプリケーション ・OpenJDK7,8  ・Tomcat  ・Cassandra  ・Jetty  ・Solr  ・OpenDaylight  ・Gitblit  ・Clojure  ・JRuby(JRuby on Railsなどが動作)  ・Ringo.JS

ハイパーバイザ

ホストOS

JVM

Javaアプリ

OSv

Page 3: OSvパンフレット v3

 ・Jython  ・Erjang  ・Scala  ・Quercus(JVMで動くPHPエンジン、Wordpressなどが動作)                                                                                                                                                                                             ・Ruby  ・WEBRick  ・Ruby on Rails  ・Publify(Railsベースのブログエンジン) ・mruby ・lua ・NodeJS !ネイティブアプリケーション ・haproxy ・memcached ・MySQL ・LevelDB ・SQLite !OSvのフットプリント OSvはアプリケーションを仮想化環境上で実行するために最低限必要なものだけを提供するため、フルサイズのOSと比べとてもフットプリントが小さくなっています。!mruby用ディスクイメージの場合、ディスクイメージサイズは14MB・メモリサイズは最低65MB・起動時間は1秒未満となっています。!!OSvの開発体制・ライセンス体系 イスラエルのスタートアップであるCloudius Systemsが主導して開発をすすめていますが、BSDライセンスの元オープンソースで提供されており、開発スタイルはLinuxやRubyなどと同様のコミュニティベースのスタイルを取っています。!全ての議論はGoogle Groupsのosv-devグループで閲覧可能です。!ソースコードはgithubで公開されており、issueリストもここで管理されています。!!ホームページ:http://osv.io!github:https://github.com/cloudius-systems/osv!Google Groups:https://groups.google.com/forum/#!forum/osv-dev!Facebook:https://www.facebook.com/?q=#/groups/726131200784072/!!日本語での問い合わせ先 以下のメールアドレスへご連絡お願い致します。[email protected]