ぼくがかんがえたさいきょうの 超高速開発手法

〜Oracle APEX 実践報告〜

Hackers Champoloo 2016 2016/06/25

岩村 琢

これを１年で 作ってちょ！

もちろん仕様は まだ決まってない

あなたならどうする？

某システムの新規開発

画面数�：200個

バッチ数： 50個

昨年の開発事例より

スクラッチ開発の場合の総工数見積もり計算式 総工数（人月） ＝ 0.97 × 画面数 ＋ 0.26 × バッチ数

先ほどのシステムの規模だと、 総工数（人月）＝ 0.97 × 200 ＋ 0.26 × 50＝ 207 人月

日本情報システム・ユーザー協会（JUAS）2008年度「ソフトウェアメトリックス調査」

http://it.impressbm.co.jp/articles/-/6223

ちなみに・・・（ちょっと古いけど）

その秘密は Oracle APEX

一体どうやったのか？

実際の総工数は約30人月

1年以内で開発できちゃいました。

結果は？

Oracle APEX（Oracle Appplication Express）

Oracle社が提供する、アプリケーションを素早く作ることができる、とっても便利なツール。

・Oracle Databaseに付属している（無償）

・データベースを中心としたWebアプリケーションを�Webブラウザのみで設計、開発、デプロイできる。

・プログラム言語ができなくても開発できる。

・オンプレミスで構築できる。Oracle Cloudでも利用可能。

Oracle APEXとは？

アプリ作成

Oracle APEX 画面例

スプレッドシートからアプリを作成

コピペで作る

ここにデータを貼り付ける

沖縄のでんき予報

きょうの需給状況（※今日ではない）

過去の実績データをCSVで取得

サンプルデータを選択

サンプルデータを貼り付け

テーブルの情報を編集

アプリできました

アプリ実⾏行

アプリの実行画面

列の値で並べ替え

絞り込み検索

レコードの詳細、編集

絞り込み結果

レコードの詳細、編集画面

値を変更して、適用

変更が反映される

アプリの編集ページ

チャートを追加する

チャートを追加された

データソースやプロパティを設定

アプリ実行画面（チャート追加）

DB操作に便利な機能

テーブルの定義を表示、編集

テーブルのデータを表示、編集

SQLコマンドが実行できる

プロジェクト管理ツールもあります

これって Kint○ne だよね？

と思ったアナタへ

さて

2004年〜現在

全世界での動向

2004年〜現在

日本国内の動向

沖縄 No.1！

実際に使ってみた感想

・とにかく開発効率が良い。エンドユーザーに画面を見て �もらいながら、その場でサクサク修正できる。

・Web系エンジニアでなくても、データベース（SQL）が�分かっていれば開発できる。

・でもOracleに縛られてしまうのが微妙。

・大人の事情でクラウド利用不可な環境だと、 �オンプレミスで構築・使用できるのはすごく嬉しい。 �

まとめ

Oracle APEXは、こんなチームにおすすめです。�・クラウドサービスが利用できない環境

�・顧客、開発メンバがOracleを嫌がらない

�・画面なんて飾り。大事なのはデータだ

どこが最強？

Oracle APEXは「データベースをアプリとして実装する手段」として非常に生産性が高い。しかし、それだけでは最強とは呼べない。もっとも重要なのは、 「データベース設計のスピード＆品質」

そのために使うのが、T字形ER手法

「さいきょうの超⾼高速開発⼿手法」って⾔言ってたけど、これだけ？

突如現れた、新たなキーワード

T字形ER手法とは一体？

次回作にご期待ください。

予告

岩村 琢