月は「がん征圧」月間 - Hakone2014,c... ·...

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10 11 広報 はこね  2009.September は、山や建物など の目に見えるものを始 めとして、皆さんが生 活する空間的な存在や 場面のこと は、見る人が感じる印象や価 値観など、ものの見方や考え方の こと 箱根町景観計画や景観に関する情報は、町ホームページでご覧になれます。 http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/ka/seibi/00index.htm 10 16 12 70 12 11 59 沿宿使駿殿11 26 駿西1 30 12 50 50 21 19 使10 10 30 10 14 30 40 30 9 24 Fax [email protected]. or.jp 30 10 28 11 25 12 16 20 20 12 31 9

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Page 1: 月は「がん征圧」月間 - Hakone2014,c... · を受けました。国道管が崩壊し、施設も壊滅的打撃全半壊、三枚橋発電所では導水 1 号沿いも湯

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広報はこね 2009.September

  は、山や建物などの目に見えるものを始めとして、皆さんが生活する空間的な存在や場面のこと

観 は、見る人が感じる印象や価値観など、ものの見方や考え方のこと

 町の豊かで美しい魅力ある景

観を守り、

育てるためには、そ

こで暮らす皆さん、観光業など

事業を行う皆さんと町が一緒に

取り組んでいく必要があります。

 そこで、皆さんに景観づくり

をより知っていただくため、今

月から6回にわたり、景観計画

をはじめとした景観づくりに関

する情報をお伝えします。

●『景観』って何だろう?

 景観という言葉は、「景」と

「観」から成り立っています。

 景観は人が風景を見て、その

価値を認めることにより成り立

ちます。このため、風景を見る

人の視点や感じ方、価値観など

によって、いろいろな景観のと

らえ方が存在します。

●『景観』づくりの目的って?

 箱根町景観計画では、次の2

点を景観づくりの目的として位

置づけています。

町民が箱根町に愛着と誇

りを持って住み続けられ

る環境の創出

観光客がまた訪れたいと

思えるような環境の創出

 よい景観づくりは、住み心地

の良い快適で潤いのあるまちづ

くりにつながります。景観づく

りによって質の高い町ができる

と、町に対する人々の愛着や誇

りがはぐくまれるほか、観光客

がまた訪れるようになり、地域

社会や経済が活性化されるとい

った効果もあります。そのうえ、

美しい景観は、地域のかけがい

のない共有財産となり、土地の

価値を高めるともいわれていま

す。

箱根町景観計画や景観に関する情報は、町ホームページでご覧になれます。http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/ka/seibi/00index.htm

 今回は9月1日「

防災の日」

ちなんで関東大震災のお話です。

 箱根周辺はM(マグニチュー

ド)7以上の大型地震が頻繁に

起こるエリアで、その発生時刻

などが克明に記録で残っている

世界でもまれな地域です。地震

による小田原城の倒壊の記録に

よれば、寛永10年、元禄16年、

天明2年、嘉永6年、大正12年

に大型地震が起きており、それ

以前の記録は秀吉の小田原攻め

で残っていませんが、ほぼ70年

周期と考えられます。しかし、

6回目の大地震はまだ起きてお

らず、数字上は今起きてもおか

しくない状態が続いています。

 さて、大正12年9月1日、箱

根は前夜からの雨が上がりでと

ても暑く、朝から各地で犬や魚、

温泉や湧き水に異常が見られる

おかしな日でした。そして11時

59分、大島周辺を震源とするM

7.9の超大型地震が大きな地

鳴りとともに突然関東周辺を襲

ったのです。

 三枚橋から箱根湯本駅にかけ

ての国道や登山鉄道敷きをのみ

込む大規模な山崩れ、箱根湯本

駅裏山からの大規模な崩落落石

による駅舎を含めた周辺建物の

全半壊、三枚橋発電所では導水

管が崩壊し、施設も壊滅的打撃

を受けました。国道1号沿いも湯

本から芦ノ湖の至る所で山崩れ

により集落が孤立し、旧街道で

は現湯本小学校前の山が崩れ、

高名な登山家辻村伊助一家6人

も生き埋めとなってしまいまし

た。当時の住民によると、畑宿

では双子山から大きな石が多数

落ちてきて、道路谷側が大規模

に崩れ、多くの村民が谷に流さ

れ生き埋めになってしまったそ

うです。大平台では登山電車が

転覆し、また、温泉村でも地割

れ山崩れにより役場を含むほと

んどの家屋が倒壊するなど、箱

根の被害は広範囲に及びました。

 続いて襲った第二震で発生し

た火災は、水道管の破裂で水が

なく延焼してしまいました。芦

ノ湖では箱根ホテルが完成後わ

ずか2か月半で全壊、箱根神社

も灯とう

篭ろう

の転倒や社の半壊といっ

た被害がありました。

 道路が寸断され孤立した箱根

では、小田原港も使えず、食糧

などの援助物資は駿河湾側から

陸揚げや、御殿場や三島から搬

送するしかありませんでした。

 住民は自ら復興会を結成し、

独自に湯本~宮ノ下間の国道を

仮復興し、また、比較的被害が

軽かった登山鉄道で物資の輸送

が行われました。

 なお、関東大震災から7年後

の昭和5年11月26日に函南周辺

を震源として発生した豆相地震

がありますが、これはM7の箱

根直下型の大地震で、死者27

2人、

2,166軒の全壊など、

箱根では関東大震災より大きな

被害が出た災害でした。

 こうした歴史が示すように、

現在もいつ小田原沖地震や駿河

湾地震などの大地震が起きても

不思議ではありません。

 住民はまず自分の家族が3日

間生き延びるための準備を計画

的にし、自分の身はまず自分で

守り、そして近所との連携で地

域の安全を確保し安心な町づく

りに活かしてほしいと思います。

参考図書 箱根温泉史、箱根湯

本塔ノ沢温泉の歴史文化、小田

原足柄の歴史、西相模庶民史録

まちかどレポーター

 田中康久

このコーナーはレポーターの独自の取

材や研究によりつくられています。

第1回

 がんは誰でもかかる可能性が

ある病気です。がんで亡くなる

方は、我が国で年間30万人を超

え、死亡原因の1位になってい

ます。この病気にならないため

には、予防と早期発見・早期治

療が必要です。がん予防につい

ては、「広報はこね」8月号に

掲載した「がんを防ぐための12

か条」を参考にしてください。

 一方、早期発見・早期治療の

ためには、無症状の時に定期的

にがん検診を受診することが有

効です。「がんかもしれない」

という何らかの自覚症状が現れ

てから病院へ受診すると、がん

が進行している場合が多くなり

ます。

 がん検診のメリットは、早期

にがんを見つける以外に、がん

になる前の病変も発見できるこ

とです。例えば、大腸がん検診

でみつかる大腸ポリープなど、

放置しておくとがん化するもの

も、早期に発見し、治療するこ

とができます。

 また、がんの治療においても、

進行がんでなければ、治療によ

る負担が少なく、転移や再発の

危険を低下させることができま

す。

 毎年9月は「がん征圧月間」

です。ぜひ、この時期に検診を

受け、自身の健康を確認してく

ださい。町では、随時、がん検

診に関する質問・相談を受け付

けていますので、気軽に利用し

てください。

 最後に、がん検診受診率50%

を目指した全国統一のキャッチ

フレーズとイメージキャラクタ

ーを紹介します。

キャッチフレーズ

「がん検診 愛する家族への

 贈りもの」

イメージキャラクター

  このキャラクターは、「検診」

と戦国武将の「上杉謙信」の「謙

信」を、鳥の「雁がん

」と「がん」を

掛けています。手には、「50%」

と書かれたのぼりを持っていま

す。

健康・食育はこね21

「バリアフリーで楽しむ

秋の箱根」自然観察会

秋の箱根をのんびり歩こう

毎月19日は「

食育の日」

 箱根パークボランティアと一

緒に箱根ビジターセンター周辺

を歩きながら、心もバリアフリ

ーに自然観察を楽しみましょう。

 五感を使った植物の観察や秋

の草花の小話をします。

日 時 10月4日㈰

    10時30分(受付は、10

    時)~14時30分

※雨天または当日の静岡県東部

の午前・午後いずれかの降水確

率が40%以上の場合は中止です。

朝5時のNTT天気予報(☎0

559―177)で確認してく

ださい。開催の有無について、

主催者からの連絡はありません。

集合場所 箱根ビジターセンター

コース 箱根ビジターセンター

館内~子どもの広場~花の広場

~箱根ビジターセンター

※バリアフリー観察路を歩きま

す。

対 象 体の不自由な方(散策

可能な方または付き添い者同伴

で散策可能な方)、高齢の方、お

子さんなど誰でも参加できます。

定 員 30人(定員を超えた場

合は抽選)

参加費 100円(保険料)

申込方法 往復はがき、ファッ

クスまたはEメールに、行事名

(「バリアフリーで楽しむ秋の

箱根」自然観察会)、参加者全

員(付き添いも含む)の住所、

氏名、年齢、性別、電話番号、

障がいの種類と程度、車いす利

用の有無、付き添いの有無、そ

のほか事前に伝えておきたいこ

とを明記し、9月24日㈭必着で

お申し込みください。

その他 箱根ビジターセンター

に車いすを3台用意しています。

共 催 箱根ボランティア解説

員連絡会、環境省

協 力 ㈶自然公園財団箱根支

部、箱根リハビリテーション病

院申込・照会先

箱根ビジターセ

ンター☎84―9981

250―0522 箱根町元

箱根164

Fax84―5721

 M6876R

R368F@

j.asahi-net.

 or.jp

 ハイキングコースを主な活動

場所とした、登録制の(軽作業)

ボランティアを募集します。

内 容 町のハイキングコース

内における軽易な補修、外来植

物の駆除

活動予定日 9月30日㈬、10月

28日㈬、11月25日㈬、12月16日㈬

対 象 町内在住の満20歳以上

の方

定員 20人(申込順)

登録期間 登録日~12月31日㈭

 なお来年度も登録を希望する

場合は、更新可能です。

登録方法 観光課で配布してい

る所定の登録用紙に必要事項を

記入し、提出してください。

照会先 観光課

☎85―7410

 簡易式の焼却機、ドラム缶や

穴を掘っての焼却は野焼きと同

じことで禁止されています。物

を焼くと必ず煙が出ます。特に

ビニールやナイロン系、プラス

チック系の物を焼くと、有害物

質が煙となって、空気を汚す原

因になります。また、焼け残っ

た灰にも有害物質が含まれてい

る可能性があります。

 ごみは焼かずに、指定された

収集日に集積場所へ出してくだ

さい。

 一人ひとりの心遣いで、美し

い箱根は守られます。

 自然環境を大切にしましょう。

照会先 環境課

☎85―9565

ハイキングコース補修

登録制ボランティア募集

野焼きは

禁止されています

まちかどレポート

毎年9月は「がん征圧」月間