作付けされている主な品種等 -...

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作付けされている主な品種等 量販店などには、通常、ミニトマトも含めて20種から 25種のトマトが並ぶといわれています。そうした消費者 のさまざまな好みや作型、栽培環境などに応じて、トマト の品種は多数存在します。また、特定の品種ではありませ んが、水やりを抑えるなど特別な栽培法で甘みを引き出し たフルーツトマトが注目を集めています。 比較的多くの産地で作付けされている「りんか409」 は、トマトモザイクウイルスや萎凋病などへの耐病性やネ マトーダへの耐虫性を持ち、着果性の良い品種です。 資料:農畜産業振興機構の関係者聞き取りによる。 都道府県名 主な品種 りんか409、桃太郎ピース、桃太郎ホープ、アニモ CF桃太郎ファイト、りんか409、桃太郎ギフト、桃太郎ファイト 麗容、麗旬、桃太郎ピース、りんか409 麗容、桃太郎はるか、りんか409、桃太郎グランデ りんか409、麗旬、みそら64、桃太郎ヨーク Vegetables Book 082 Vegetables Book 083

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作付けされている主な品種等 量販店などには、通常、ミニトマトも含めて20種から

25種のトマトが並ぶといわれています。そうした消費者

のさまざまな好みや作型、栽培環境などに応じて、トマト

の品種は多数存在します。また、特定の品種ではありませ

んが、水やりを抑えるなど特別な栽培法で甘みを引き出し

たフルーツトマトが注目を集めています。

 比較的多くの産地で作付けされている「りんか409」

は、トマトモザイクウイルスや萎凋病などへの耐病性やネ

マトーダへの耐虫性を持ち、着果性の良い品種です。

資料:農畜産業振興機構の関係者聞き取りによる。

都道府県名 主 な 品 種

熊 本 県

北 海 道

茨 城 県

千 葉 県

愛 知 県

りんか409、桃太郎ピース、桃太郎ホープ、アニモ

CF桃太郎ファイト、りんか409、桃太郎ギフト、桃太郎ファイト

麗容、麗旬、桃太郎ピース、りんか409

麗容、桃太郎はるか、りんか409、桃太郎グランデ

りんか409、麗旬、みそら64、桃太郎ヨーク

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 トマトの国内供給量(国内生産量+輸

入量)は、年によって増減があるものの近

年横ばい(平成18年73万トン→平成28

年75万トン)で、このうち国内生産量の

割合は99%を占めています。国内生産量

が横ばいの中、大玉からミニに生産が移行し、ミニトマトの

生産量は拡大しています。また、輸入量は拡大傾向で、韓国

産、ニュージーランド産等が周年で輸入されていますが、ほ

とんどが卸売市場に出荷されず、外食産業向けとされてい

ます。

 トマトの作付面積は12千ha、出荷量は67万トン(平成

28年産)です。出荷量は果菜類の中では第一位です。この

中にはミニトマトの出荷量約13万トン、加工用トマトの出荷

量約3万トンが含まれます。トマトの生育適温は昼間20~

25℃と高く、大きな昼夜温度差と強い光を好みます。かつ

ては露地栽培で夏に収穫されていましたが、ハウス栽培の

普及により周年出荷が可能になりました。

 周年出荷されるトマトは、大きく冬春トマト(12~6月)と

夏秋トマト(7~11月)に区分されています。冬春トマトは熊

本県、栃木県、愛知県、千葉県等を中心に、夏秋トマトは北海

道、茨城県、福島県、岐阜県等を中心に生産されています。

 なお、冬春トマトについては、種まきから収穫終了までの

期間が1年近く長期にわたる作型もあります。

 トマトは他の野菜に比べて一度にたく

さん食べられるため、栄養を摂取しやすい

ことが特徴です。鮮やかなトマトの赤色

は目を引きますが、この赤色の成分はリ

コペンで、有害な活性酸素を除去する抗

酸化作用があり、がんや動脈硬化を予防する働きがありま

す。さらに、リコペンは熱に強いため、煮たり焼いたりしても

抗酸化力が低下しにくいという長所もあります。また、リコ

ペンには、善玉コレステロールと言われる血中のHDLコレ

ステロールを増加させる作用があり、その機能をうたった機

能性表示食品が市販されています。トマトの酸味の主な成

分であるクエン酸は食欲を増進させる働きがあるため、食

欲が低下しがちな暑い時期の食卓に取り入れると効果的で

す。ミニトマトは大玉トマトより、抗酸化作用を有するβ-カ

ロテンやコラーゲン線維の構築に必要な酵素を活性化させ

るビタミンCを約2倍多く含んでいます。

栄養素・

機能性成分

生産概況等   トマトの主要産地

②北海道 4月~11月

⑤千葉県 周年

①熊本県 周年

③茨城県 2月~7月中旬、 8月下旬~11月

⑨群馬県 5月~8月上旬

⑩長野県 6月下旬~10月上旬

⑧岐阜県 周年

⑦福島県 7月~10月上旬

⑥栃木県 周年

④愛知県 10月~7月

葉酸

ビタミンE

ビタミンB6

ビタミンA

カリウム

ビタミンC15.0

15.0

10.5 9.26.7

6.4

【トマト(果実・生)】 割合(%)

「日本食品標準成分表2015」トマト(果実・生)より

30~49歳の女性1日当たりの栄養摂取基準量を100とした場合におけるトマト(果実・生)100グラム中に含まれる主な栄養素の割合(ただし、ビタミンE及びカリウムは目安量、そのほかは推奨量の値を用いた。)

注)1. 都道府県名の前にある○の中の数値は、収穫量の多い順です。  2. 都道府県名の下の月・旬は主な出荷期間です。出典:農林水産省「野菜生産出荷統計」

【トマトの月別入荷実績(平成25年~29年の5ヵ年平均)】(東京都中央卸売市場)

出典:東京都中央卸売市場年報より作成

熊本(43)

宮崎(6)栃木(11)愛知(17)

千葉(5)その他(18)

熊本(35)

宮崎(7)

栃木(15)

愛知(14)

千葉(5)

その他(24)

熊本(30)

宮崎(6)

栃木(19)

愛知(13)

千葉(6)

その他(26)

熊本(30)

宮崎(5)

栃木(19)

愛知(13)

千葉(7)

その他(26)

熊本(25)

茨城(8)

栃木(19)

愛知(13)

千葉(9)

その他(26)

北海道(12)

青森(15)

茨城(11)

千葉(9)

栃木(8)

その他(45)

北海道(20)

青森(20)

福島(16)

群馬(10)

岩手(10)

その他(24)

北海道(18)

青森(15)

福島(14)

茨城(13)

千葉(15)

その他(25)

北海道(9)

青森(9)

福島(11)

茨城(16)

その他(36)

千葉(19)

栃木(5)

熊本(33)

茨城(9)愛知(16)

その他(21)

千葉(16)

栃木(9)

熊本(44)

愛知(19)

その他(14)

千葉(8)静岡(6)

熊本(30)

千葉(13)

栃木(19)

愛知(13)

茨城(7)

その他(26)

(t)14,000

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

01月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

熊本(66)

和歌山(7)福岡(7)

徳島(4)愛知(5)

その他(11)

熊本(64)

和歌山(6)福岡(11)

徳島(3)愛知(4)

その他(12)

熊本(64)

和歌山(6)福岡(12)

徳島(2)愛知(3)

その他(13)

熊本(65)

和歌山(5)

福岡(12)

徳島(3)愛知(3)

その他(12)

熊本(60)

和歌山(4)

福岡(13)

徳島(4)愛知(5)

その他(14)

熊本(40)

福岡(8)

北海道(12)

石川(8)

愛知(6)

その他(26)

熊本(59)

和歌山(6)石川(4)徳島(4)愛知(4)

その他(23)

熊本(67)

和歌山(7)

福岡(5)徳島(5)愛知(5)

その他(11)

熊本(13)

岐阜(9)

北海道(39)

石川(6)岡山(4)

その他(29)

熊本(5)群馬(3)

岐阜(28)

北海道(42)

岡山(7)

その他(15)

石川(5)茨城(4)

岐阜(26)

北海道(41)

岡山(5)

その他(19)

石川(6)岐阜(16)

熊本(20)

北海道(24)

岡山(5)

その他(29)

【トマトの月別入荷実績(平成25年~29年の5ヵ年平均)】(大阪中央卸売市場)

出典:大阪府中央卸売市場年報及び大阪市中央卸売市場年報より作成

(t)5,000

4,500

4,000

3,500

3,000

2,500

2,000

1,500

1,000

500

01月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

出典:農林水産省「野菜生産出荷統計」、財務省「貿易統計」

【トマトの国内供給量】

熊本(17%)

その他(47%)

平成28年750,583t

北海道(8%)茨城(7%)

千葉(5%)栃木

(5%)

愛知(6%)

福島(4%)

輸入(1%)

出典:農林水産省「野菜生産出荷統計」

【トマトの作付面積】

熊本(10%)

千葉(7%)

北海道(7%)

茨城(8%)

その他(54%)

青森(3%)長野(3%)

新潟(4%)愛知(4%)

平成28年12,100ha

出典:農林水産省「野菜生産出荷統計」

【トマトの出荷量】

熊本(19%)

茨城(7%)

北海道(8%)

その他(42%)

岐阜(4%) 栃木(5%)千葉(5%)

愛知(6%)

福島(4%)

平成28年670,200t

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