ビル用マルチエアコン...2管式冷暖同時運転を〈水冷〉スプリット方式で実現。 超高層ビルや寒冷地での採用も可能です。 (別売分流コントローラーが必要です)
寒冷地向け高効率ビル用マルチエアコン『VRV H』シリーズ...
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ビル用マルチエアコン
ダイキン工業株式会社は、低外気温時の暖房能力と省エネ性を向上させた寒冷地向け高効率ビル用マル
チエアコン『VRV H』シリーズ(22.4kW~95.0kW 全 11機種)を 2016年 2月 1日より発売します。
近年、省エネ意識の高まりから、燃焼暖房が主流であった寒冷地でもエアコンの採用が増加しており、
エアコンの暖房性能の向上が一層求められています。また、ビルの消費エネルギーのうち約 5割※1を空調
が占めており、さらなる省エネ性の向上が求められています。
本製品は、低外気温時の暖房能力を向上させると同時に、霜取運転時の室内温度低下を抑制するなど、
暖房運転時の快適性を向上させました。さらに、寒冷地向けビル用マルチエアコンとしては全馬力で業界
トップ※2の省エネ性を実現しました。
あわせて、更新時に既設配管がそのまま使えるなど、配管材削減や作業工程の短縮が可能な『VRV QH』
シリーズ(22.4kW~77.5kW 全 9機種)を発売し、寒冷地における空調機の更新需要にも対応します。
【商品の特長】
1.低外気温時の暖房能力を向上させ、外気温マイナス 15℃で定格暖房能力を維持※3
新しい冷媒回路「中間インジェクション回路」の採用により、低外気温時も高い暖房能力を発揮し、外
気温マイナス 15℃でも定格暖房能力を維持※3 することができます。さらに、室外ユニットに霜が付着
し性能低下が起こりやすい低温多湿の環境でも、暖房能力が従来比約 15%向上※4 するなど、広い温度
範囲で安定した暖房運転が可能です。また、霜取運転においても新しい方式※5を採用し、霜取運転時の
一時的な室内温度の低下を抑制して、暖房運転時の快適性を大きく向上させました。
2.年間消費電力量を約 18%※6削減し、全馬力で業界トップ※2の省エネ性を実現
圧縮機の高効率化に加え、必要な負荷をリアルタイムに把握して冷やしすぎや暖めすぎを防ぐ冷媒制御
技術※7の採用により、春、秋など空調負荷が低い時の大幅な高効率化を実現しました。さらに待機電力
を従来比 60%削減※6し、年間の消費電力量を従来比約 18%※6削減しました。また、運転効率の指標で
ある APFにおいても 5.9(8馬力システム)※8を達成し、寒冷地向けビル用マルチエアコンとしては全
馬力において業界トップ※2の省エネ性を実現しました。
3.ラインアップを大幅に拡充し、多様なニーズに対応
建物の形態や規模によって異なる様々なニーズに対応するため、ラインアップを従来の全 4 機種
(28.0kW~56.0kW)から、全 11機種(22.4kW~95.0kW)に大幅に拡充しました。設置条件に最適な機
種を従来以上に選びやすくなりました。
【機種名および発売時期】
■VRV Hシリーズ ※天井埋込カセット(センシングフロー)形室内ユニット 100%接続時。16馬力以上は下記機種の組合せとなります。
相当馬力 (HP)
室外ユニット 機種名
冷房能力(kW)
暖房能力 (kW)
APF 2015
外形寸法 (高さ×幅×奥行) 単位:mm
発売予定 時期
8 RTSP224D 22.4 25.0 5.9
1525×1240×765 2016年
2月 1日
10 RTSP280D 28.0 31.5 5.1
12 RTSP335D 33.5 37.5 5.7
14 RTSP400D 40.0 45.0 5.2
低外気温時の暖房能力向上と、業界トップの省エネ性を実現
寒冷地向け高効率ビル用マルチエアコン『VRV H』シリーズを新発売
2013年5月9
日
2015年 9月 17日
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■更新用 VRV QHシリーズ ※天井埋込カセット(センシングフロー)形室内ユニット 100%接続時。16馬力以上は下記機種の組合せとなります。
※1 出典:資源エネルギー庁推計。事務所ビルにおいて。
※2 当社調べ(2015年 9月 17日現在)。寒冷地向けビル用マルチの APF(2015)において。 ※3 -15℃(湿球温度)時のピーク能力において。 JIS B 8616:2015による定格暖房標準能力。
条件:室外側吸込空気温度 7℃(乾球温度)、6℃(湿球温度)、室内側吸込空気温度 20℃(乾球温度)、冷媒配管相当長 7.5m 。 ※4 JIS B 8616:2015による最大暖房低温能力。
条件:室外側吸込空気温度 2℃(乾球温度)、1℃(湿球温度)、室内側吸込空気温度 20℃(乾球温度)、冷媒配管相当長 7.5m 。
VRV Hシリーズ 28.0kW(10馬力相当)と、当社従来同等機種 28.0kW(10馬力相当:寒冷地向けビル用マルチ「ホッとエコビルマル」)との比較。
※5 室外マルチシステム(16馬力以上のシステム)において有効。
※6 JIS B 8616:2015に準拠して算出。地域:札幌市、用途:事務所ビル VRV Hシリーズ 28.0kW(10馬力相当)と、当社従来同等機種 28.0kW(10馬力相当:寒冷地向けビル用マルチ「ホッとエコビルマル」)との比較。設置条件、運転条件により効果は異なります。
※7 本製品は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「次世代型ヒートポンプシステム研究開発」 プロジェクトの成果を一部活用しています。
※8 APF(2015)の値、JIS B 8616:2015に準拠して算出。
【特長の詳細】
1.低外気温時の暖房能力を向上させ、外気温マイナス 15℃でも定格暖房能力を維持※3
『新型圧縮機』と『中間インジェクション回路』の採用により、低外気でもパワフル暖房を
実現します。
相当馬力 (HP)
室外ユニット 機種名
冷房能力(kW)
暖房能力(kW)
APF 2015
外形寸法 (高さ×幅×奥行) 単位:mm
発売予定 時期
8 RQSP224D 22.4 25.0 5.9
1525×1240×765 2016年
2月 1日
10 RQSP280D 28.0 31.5 5.1
12 RQSP335D 33.5 37.5 5.7
14 RQSP400D 40.0 45.0 5.2
従来圧縮機 新型圧縮機
+中間インジェクション回路
画像修正中
インジェクション量インジェクション量 圧縮機に大口径インジェクション孔を新搭載
同じ回転数でも
冷媒循環量アップ
標準機 VRV A
高暖房 VRV H/QH
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◎霜取運転時の快適性を向上する新機能を搭載 ■「室外マルチデフロスト機能」※9
従来機の霜取運転は、一時的に冷凍サイクルを逆にし、室内側の熱を利用して霜を溶かしていたため、
室内温度の低下を招いていました(逆サイクルデフロスト)。本製品に搭載した「室外マルチデフロス
ト機能」※9は 2 台以上の室外ユニット同士が外気の熱を使って熱交換を行い、かつ交互に霜取運転を
行うことで、室内からの吸熱を抑え、室内温度低下を抑制します。
※9 室外ユニット 2台以上のシステムのみ有効。機械保護のため逆サイクルデフロスト運転を行う場合もあります。
■最大 5時間※10の連続暖房を実現
霜取運転に入るタイミングを最適化し長時間連続暖房を実現しました。
※10 外気温度-14℃DB/-15℃WBの場合。運転容量や外気、湿度など運転条件によって変わります。
2.年間消費電力量を約 18%※6削減し、全馬力で業界トップ※2の省エネ性を実現
■新型圧縮機と新しい冷媒制御の採用により、実運転時の大幅な省エネを実現
圧縮機の高効率化に加え、新たに採用した「全自動省エネ冷媒制御」により、各室内機に必要な負荷を
リアルタイムに把握し、最適な冷媒温度へ変更することで圧縮機の回転数を抑え、効率を向上します。
さらに、最適な冷媒温度にすることで吹出し温度の冷やしすぎ・暖めすぎを防ぎ、室内温度を一定に保つ
空調を実現、快適性を損ねることなく省エネ性を向上し、年間消費電力を従来比 18%削減※6します。
標準機 VRV A
高暖房 VRV H/QH
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■待機電力を約 60%※6削減し、運転していないときも省エネ
圧縮機には、冷媒が冷えて圧縮機内の潤滑油(冷凍機油)に溶け込む現象を防止するためのヒーター
を搭載しています。本製品では圧縮機動作の信頼性を保ちながらヒーターの制御を最適化し、必要以
上に圧縮機を温めすぎることを防止し、空調機を使っていない時の電力も削減しました。
■全馬力業界トップ※2の APFを実現
■2015年省エネ基準値を全機種でクリア
3.ラインアップを大幅に拡充、さらに更新用『VRV QH』シリーズを新規ラインアップ
■更新用シリーズ特長
既設配管を利用し、業務や利用者への影響を抑えたスムーズな空調更新が可能です。
■低外気温時も高効率運転が可能
※11 JIS B 8616:2015 に準拠した条件
暖房低温条件:室外側吸込空気温度 2℃(乾球温度)、1℃(湿球温度)、室内側吸込空気温度 20℃(乾球温度)、冷媒配管相当長 7.5m。 暖房極低温条件:室外側吸込空気温度-7℃(乾球温度)、-8℃(湿球温度)、室内側吸込空気温度 20℃(乾球温度)、冷媒配管相当長 7.5m。
8馬力 10馬力 12馬力 14馬力 16馬力 18馬力 20馬力 24馬力 28馬力 30馬力 34馬力
8馬力 10馬力 12馬力 14馬力
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【その他の特長】
1.着氷を抑える、専用タフネス設計
■熱交換器下部と底板を温める
ホットガス回路を搭載しました。
2.配管自由度拡大による設計自由度を向上
室外機からの第 1 分岐から最も遠い室内機までの距離を、従来の 40m から 90m まで拡大※12し、1
フロアの面積が広い建物でも一系統での展開が可能になりました。その他の配管接続においても業界
トップクラスの自由度で、多様な設置条件にも対応します。
※12 室外ユニットから最も近い室内ユニットとの実配管長の差が 40mを超える場合、一部室内機においてガス管、液管サイズアッ
プが必要です。
■熱交換器の真下に排水穴を大幅に増設し、
霜取運転後の排水性を向上しました。
室内ユニット
圧縮機
従来機 VRV Hシリーズ