月 日 シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会 - Nagoya2 7 月 21 日...

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1 〇7月20日(土) 午後 中部国際空港発 〇7月21日(日) 午前 シドニー市着(成田経由) シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会 午後 ゴンドワナ世界合唱祭 〇7月22日(月) 午前 (一財)自治体国際化協会シドニー事務所訪問 午後 在シドニー日本国総領事館訪問 日本貿易振興機構シドニー事務所訪問 〇7月23日(火) 午前 フューチャー・アジア・ビジネスサミット朝食レセプション フューチャー・アジア・ビジネスサミット 午後 シドニー市役所表敬訪問 〇7月24日(水) 午前 フューチャー・アジア・ビジネスサミット円卓会議 午後 タロンガ動物園訪問 〇7月25日(木) 午前 NSW政府観光局訪問 オーストラリア観光輸出協議会訪問 午後 日本政府観光局シドニー事務所訪問 シドニー名古屋姉妹都市委員会との打ち合わせ 〇7月26日(金) 午前 シドニー空港発 午後 中部国際空港着(成田経由)

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Page 1: 月 日 シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会 - Nagoya2 7 月 21 日 シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会 場 所:シドニー湾 対応者:委員

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出 張 日 程 〇7月20日(土) 午後 中部国際空港発 〇7月21日(日) 午前 シドニー市着(成田経由)

シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会 午後 ゴンドワナ世界合唱祭 〇7月22日(月) 午前 (一財)自治体国際化協会シドニー事務所訪問 午後 在シドニー日本国総領事館訪問 日本貿易振興機構シドニー事務所訪問 〇7月23日(火) 午前 フューチャー・アジア・ビジネスサミット朝食レセプション フューチャー・アジア・ビジネスサミット 午後 シドニー市役所表敬訪問 〇7月24日(水) 午前 フューチャー・アジア・ビジネスサミット円卓会議 午後 タロンガ動物園訪問 〇7月25日(木) 午前 NSW政府観光局訪問 オーストラリア観光輸出協議会訪問 午後 日本政府観光局シドニー事務所訪問 シドニー名古屋姉妹都市委員会との打ち合わせ 〇7月26日(金) 午前 シドニー空港発 午後 中部国際空港着(成田経由)

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7月 21日

○シドニー名古屋姉妹都市委員会昼食会

場 所:シドニー湾 対応者:委員 Warwick Miller氏

委員 Kieran Tonge氏 他 内 容: 姉妹都市委員会にご手配いただいた船にて、昼食会が開催された。昼食会には、姉妹都市

委員会のメンバーの他、名古屋市立大学から NSW大学に留学している学生 2名も参加し、

シドニー湾を眺めながら和やかに歓談した。

廣澤副市長から姉妹都市委員会の皆様に、長年にわたる姉妹都市交流へのご尽力へのお礼

および来年の姉妹都市提携 40周年に向け更なる連携強化をお願いした。

<懇談事項>

〇名古屋市、●姉妹都市委員会、◎クレアシドニー

(1)レターヘッドデザインについて

・昨年度、姉妹都市交流の一環として姉妹都市委員会から依頼があり、名古屋市立大学の学

生 2名(今回参加した 2名とは別)が姉妹都市委員会のレターヘッドをデザインした。

・今年度に入り、名市大が提出した 2案からデザインが決定。

〇10月に来名する際、学生に対し、何かプレゼントを渡してほしい。

●承知した。学生 2名に贈呈する。

(2)マツリジャパンフェスティバルについて

〇40周年となる 2020年のマツリジャパンフェスティバルに、姉妹都市委員会として出展す

るなどしてはどうか。

●まずは今年参加しようと考えている。出展料 600ドルはこちらが出す。4名程度のスタッ

フ手配と法被の貸与をお願いしたい。

◎マツリジャパンフェスティバルにはクレアも出展する。姉妹都市委員会ブース用に新たに

人員確保は難しいが、クレアのスタッフが 2ブースを管理することはできると思う。

〇法被は市が貸与する。

(3)その他

●40 周年に向けどんなことができるのか、今回の渡航予定の中で、もう一度しっかり話し

合いたい。

⇒25日(木)16時より改めて打ち合わせを行うこととなった。

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○ゴンドワナ世界合唱祭

場 所:オペラハウス 内 容:

・ゴンドワナは、シドニーの合唱団が多数所属する組織。

・世界合唱祭は 2019 年 7 月 15 日~21 日に開催された。21 日のクロージングガラには、

世界から 8か国の合唱団(ラトビア、日本、アメリカ、フランス、韓国、モンゴル、エス

トニア、カナダ)が参加した。

・名古屋少年少女合唱団とシドニーの合唱団との交流があることから、日本代表として声が

かかった。小学生~高校生の団員、2008年にシドニーを訪問した OBOG、引率を合わせ

約 40名で渡豪。

・名古屋少年少女合唱団は、『ソーダー村の村長さん』『牛深ハイヤ節』の 2曲を日本語で伸

びやかな歌声で披露した。法被を着用し、和傘や木魚、ベル、三味線、和太鼓等、和を取

り入れた異国情緒あふれるステージで会場を魅了した。

・他の合唱団も、自国の歌を、民族衣装等を身につけ、伝統楽器を使用するほか、ダンスな

ど、声だけでなく全身を使って自国の歌や文化の魅力を伝えた。

・最後には、オーストラリアの先住民族アボリジニの伝統楽器の音色に合わせ、世界中の合

唱団が全員で合唱し、世界合唱祭を締めくくった。

・開会前に、主催者であるゴンドワナコーラスの Lyn Williams氏(Artistic Director and

Founder)にお会いし、廣澤副市長が今回のご歓待への感謝を述べた。

■名古屋少年少女合唱団概要

1966年創立。小 2~高 3までが在籍、現在約 65名。オペラの子役として多く国の歌劇団

の公演に参加しており、2017 年イタリアの「パレルモ・マッシモ劇場」トスカに出演。ま

た、数多くのオーケストラとの共演もあり、名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会

にも出演経験あり。

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■オーストラリア・シドニーとの関わり

2005年 愛知万博の際シドニーから来名した万博関係者に合唱を披露。

2008年 シドニーを訪問、現地青少年合唱団と交流。

2017年 オーストラリア・メルボルンの合唱団 Young Voices of Melbourneが来名、ジョ

イントコンサートを開催。

2019年 シドニーで開催されるゴンドワナ世界合唱祭に参加。

2020年 シドニーの合唱団が 9月 28日~10月 10日の日程で来日する。名古屋を訪問し、

ホームステイとジョイントコンサートを行う予定。

7月 22日

〇(一財)自治体国際化協会シドニー事務所訪問

場 所:(一財)自治体国際化協会シドニー事務所

対応者:所長 赤岩 弘智氏 次長 半田 昌章氏

内 容: 赤岩所長にオーストラリアの概況についてご説明いただいた。

(1)オーストラリアの特徴について

・オーストラリアは人口の 25~30%が海外生まれ、20%は片親が海外生まれ、計 50%程度

が親の代までに海外にルーツを持つことから、多文化共生政策が進んでおり、日本の多文

化共生施策の参考になる。

・オーストラリア人口は都市部に集中しており、過疎・過密地域の差が大きいのが特徴。

(2)オーストラリアの経済について

・景気後退の世界基準は、GDP が 2 四半期続けて下がることだが、オーストラリアは 27

年プラス成長を続けており、世界記録を更新している。リーマンショックの後も、世界の

主要国の GDPが下がる中、オーストラリアは経済成長を続けた。

・オーストラリアの GDP は 56,352 米ドルで、日本の約 1.5 倍。可処分所得が多い。イン

バウンド誘致のいいマーケットと捉える自治体が多くなっている。

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・オーストラリアの輸出は資源(石炭、鉄鉱石等)が 50%を占め、天然ガスの 33%を含め

ると 80%が資源。輸入は自動車をメインとする加工品。日本とオーストラリアは強固な

補完関係となっている。

・1975年と比較すると、産業構成が大きく変化した。サービス産業が伸びている。

(3)オーストラリアの人口について

・オーストラリアの人口の特徴は、日本と比べ 30~40 代が多く、年少人口が減少していな

いこと。これはもともと白豪主義(英語を話す白人を優先受入)だったが、1970 年代に

多文化主義(優秀なら幅広く受入)に転換したため。

・人口の大半は都市部に集中している。先住民は人口の 2.7%。

・毎年 19 万人の移民を受け入れており、移民の平均年齢は 20 代。近年中国・ベトナム・

韓国・マレーシアなどアジア系が増えている。

・英語以外の言語の使用状況は中国語、アラビア語、ベトナム語

・日豪で出生率に大きな差はないが、65歳以上人口比率では大きな差がある(豪:15.7%、

日本:28.1%)。

・NSW州の面積は約 80万㎢、人口は約 800万人。うちシドニー都市圏は、面積は約 12,367

㎢、人口 523万人で、州全体の約 66%。シドニー都市圏に人口が集中している。

(4)オーストラリアの政府構造について

・州政府に憲法上もっとも広範な役割が与えられている。

・財政的、政策的には連邦政府に主導権が移っている

・主な役割分担

連邦政府……外交・防衛・通商・移民・年金・公的医療保障など 州政府………警察・消防・教育・病院・雇用・福祉・環境・保健・産業・住宅・港湾・交通・主要道路・地域開発など 地方自治体…地方道路・ゴミ収集・土地利用・開発許可、公衆衛生、山火事対策、文化レクリエーションなど

・各政府の歳入内訳(2016-17)は、連邦政府 4,182億豪ドル、州政府 2,612億豪ドル、地

方自治体 456億豪ドル

・地方自治体は権限や財政が小さいが、住民の期待と要求(コミュニティ行政、生活環境、

文化観光・イベント、青少年教育、高齢化、自然災害対策など)が近年高まっている。

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〇在シドニー日本国総領事館訪問

場 所:在シドニー日本国総領事館

対応者:首席領事 松尾 秀明氏 領事 田中 紀子氏

内 容: 松尾首席領事より、NSW州・シドニーの近年の状況についてご説明いただいた。

廣澤副市長より、今回の訪問受け入れおよび日頃の姉妹都市交流へのご尽力へのお礼を述

べるとともに、今後も両市にとって実りある交流を行うため、引き続きのご協力をお願いし

た。

岡本副議長より、シドニー市とは文化交流はじめ色々な交流を行っているが、議会として

名古屋の企業のシドニー進出を支援し、ビジネス交流を活発にしていきたいと考えているこ

とをお伝えした。

(1)NSW州について

・オーストラリアの州ごとに見ると、NSW州は、人口、総生産、邦人数すべて 1位。

・NSW州は経済成長を続けており、オーストラリアの好経済をけん引している。

・NSW州にとって日本は第 2位の貿易相手国。主に日本に石炭を輸出し、日本から自動車

を輸入している。

・日本の対豪投資額は、アメリカに次いで第 2位(2017年)。近年の日本企業による NSW

州企業の大型買収の例としては、2019 年日清製粉による製粉大手アライドピナクルの買

収(5.7 億豪ドル)、2018 年の三菱 UFJ 信託銀行によるコモンウェルス銀行傘下の投資

会社の買収(40億豪ドル)など。

(2)西シドニー開発について

・現在、西シドニー開発を進めている。西シドニーは豪州第 3位の経済規模を持つ地域で、

人口は今後 300万人から 400万人に増加すると見込まれている。シドニー都市圏の中で、

パラマタと西シドニー空港周辺を 2つの新たな都心とする計画がある。

・パラマタは豪州最大の医療研究・教育地区として、ウエストミード医療集約地区、パラマ

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タ・ライトレール、新鉄道路線シドニーメトロ・ウェストなどのプロジェクトが進められ

ている。

・西シドニー空港(2026年操業開始に向け建設中)周辺地域の開発のため、連邦・州政府・

8 の地方自治体(ブルーマウンテン、カムデン、キャンベルタウン、フェアフィールド、

ホークスベリー、リバプール、ペンリス、ウーロンディリー)により西シドニー都市協定

が締結された。鉄道や空港都市の開発プロジェクトが進められている。

(3)日豪の直行便と旅行者数について

・日豪間の旅行者数は近年増加。2018年の豪州からの訪日者数は約 55万人。平均泊数 13

泊と長く、平均旅行支出額は 24万 2千円で国別首位。リピーターが多い。

・現在 JAL、ANA、カンタスが日本・シドニー間の直行便を運行。2019年 9月に ANAが

成田―パース便を、2019年 12月にカンタスが大阪―シドニー便を就航予定。

・2019年 12月~3月にスキーシーズン限定でカンタスが札幌―シドニー便を就航予定。

(4)留学ビジネスについて

・豪州の大学の留学生は 43.1万人(2017年)で、大学生全体の 28.5%。うち、特に中国(台

湾及び特別行政区除く)の占める割合が 33%。

・2017-18年度の教育輸出が 330億ドルで、鉄鋼石、石炭に次ぐ第 3位の輸出分野。

〇日本貿易振興機構シドニー事務所訪問

場 所:日本貿易振興機構シドニー事務所

対応者:所長 高原 正樹氏 次長 長島 麻子氏

内 容:オーストラリア経済の概況についてご説明いただいた。

(1)オーストラリア経済の特徴について

・日本はオーストラリアにとって重要なパートナー。世界第 2位の対豪投資国であり、世界

第 2位の輸出市場であり、世界第 3位の相互貿易相手国である。

・1991年から 2019年まで、経済成長を進めている。世界最長記録。

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・長期的に人口増加が見込まれる成長市場。3年で 100万人増える成長率。人口増加の要因

としては、4割が自然増、6割が移民による増。

・全人口の 6 割以上が 5 大都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレー

ド)に偏在している。

・所得水準が高い。2018年の 1人当たり GDPは日本の倍以上。

(2)日豪関係について

・対日貿易は、鉱物・燃料・食品を輸出し、製造品(特に自動車)を輸入。

・オーストラリアでの自動車製造は 0ですべて輸入。2017年にトヨタと GMホールデンが

撤退して以来。人件費が高いのが理由。

・日本の対豪直接投資として、鉱業部門が引き続き大きなポジションを占めるも、近年は食

料品、金融・保険、卸・小売り等が増加している。

・最近の進出:王子ファイバー・ソリューションズ、大和ハウス工業、小田急電鉄、積水ハ

ウス、プリンスホテルなど。

(3)西シドニー空港都市計画

・建設中の西シドニー空港(2026 年完成予定)の周囲に都市を開発する計画。州・連邦も

力を入れている。

・「西部パークランドシティ」としてシドニー大都市圏の第 3の都市にすることを目指す。

・東端に寄りすぎてしまった人とビジネスを西に広げていく目的。

・空港の開業と周辺地域の開発により、西部パークランドシティの雇用が増えると同時に、

スマートシティとしての発展にも期待が高まっている。

7月 23日

〇フューチャー・アジア・ビジネスサミット朝食レセプション

場 所:シドニー市役所

対応者:シドニー市長 Clover Moore氏 他

内 容:シドニー市議会議員、在シドニー日本国総領事館、JETROシドニー、シドニー名

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古屋姉妹都市委員会、その他フューチャー・アジア・ビジネスサミット参加者等が参

加した。参加者の前でシドニー市長および廣澤副市長が挨拶をした。

<ムーア市長> 廣澤副市長をはじめとする名古屋市公式代表団、岡本副議長をはじめとする名古屋市会公式代表団の皆様、ようこそシドニー市へ。来年、両市が姉妹都市提携 40 周年を迎える

このときに、名古屋市の方々とお会いでき光栄に思う。

名古屋市は、シドニー市の姉妹都市の中で最も長く最も強固な関係の一つ。貿易、商業、

文化、食、美術等の分野におけるオーストラリアと日本の強固な関係を反映している。さ

らに、両市は 21 世紀のグローバル都市が持つ多種多様な課題について情報や知識を交換

し合い、互いにサポートすることができる関係でもある。定期的な相互訪問、留学生の派

遣、学生の交換留学、タロンガ動物園と東山動物園の姉妹動物園交流によってこの関係を

築いてきた。名古屋との姉妹都市交流に尽力いただいているコック市議にもお礼を述べた

い。

シドニー市は、アジアとのつながりを作るべく機会を見据えている。シドニーのグロー

バルネットワークへの参加により、シドニー市が持つ課題の助けとなる知識やサポート、

解決策を得ることが可能になる。シドニー市ではグローバルネットワークに貢献し、それ

により多くの利益を得ている。本日、我々はスマートアジア世紀において成長するシドニ

ーというテーマでフューチャー・アジア・ビジネスサミットを主催しており、アジアにお

いて、どのようにスマートで持続可能なつながりを作ることができるのかを模索する。

廣澤副市長が両市をつないでいることは、シドニー市民に高く評価されている。名古屋

市の訪問をいつでも歓迎する。

<廣澤副市長> 両市は来年で姉妹都市提携 40周年を迎える。これまでに、高校生の派遣交流や、スポ

ーツ交流、動物園交流など幅広い分野で交流を行っており、近年ではポップカルチャーに

関する交流として、毎年本市で開催する世界コスプレサミットに、スマッシュ(Sydney

Manga Anime Show)の優勝者が参加している。 また、来たる 9月 20日からラグビーワールドカップが日本で開催され、オーストラリ

アチームも出場のため来日する。是非、日本に応援に来ていただき、その際は名古屋市に

も足をお運びいただきたい。

名古屋は東京と大阪の真ん中にあり、大変アクセスのよい場所。2027 年にはリニア中

央新幹線が開業し、東京と名古屋が 40 分で行き来できるようになる。もとより自動車や

航空宇宙産業といったモノづくりの盛んな土地であり、今後ますます強みを発揮できるよ

うになる。また、投資環境について、日本第三の都市でありながら東京、大阪と比較し、

土地の値段や物件の賃料が大変安く、通勤時間も短いなど、名古屋は事業を行うのに最適

なまち。ビジネスの投資をぜひ考えていただきたい。

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〇フューチャー・アジア・ビジネスサミット

場 所:シドニー市役所

内 容:フューチャー・アジア・ビジネスサミットは、新興分野におけるシドニー‐アジア間のビジネス関係強化および世界の動向を知ることを目的として毎年開かれる。国内

外の企業、政府関係者、領事館、二国間商工会議所が参加した。

今年のサミットでは、シドニー‐アジア間のさらなる貿易と投資の増進を呼びかけ

るため、世界中で広がる「スマートシティ」という概念の元、シドニーを拠点とする

ビジネスの世界動向や新たなビジネスチャンスについてパネルディスカッション等

が行われた。

1 スピーチ:アジアのスマートシティとシドニーの関係 ‐デモグラフィック・グループ Simon Kuestenmacher

2 パネルディスカッション:シドニーの企業は、「スマートアジア世紀」に参入するため、次の機会をどう活用できるか

‐香港経済貿易代表部 Raymond Fan氏

‐NSW財務局産業貿易投資部 Kylie Bell氏

‐Urbis Princess Ventura氏 ‐シドニー大学交通論理学会 John Nelson教授

3 パネルディスカッション:アジアとの連携強化及びそれへの企業参加に関する市の取り組み ‐Asialink Business Mukund Narayanamurti氏 ‐Smove Sydney Tom Grove氏

‐CEO Strategic Daniel Fah氏

‐シドニー市役所 Pip Harley氏

4 シドニー-アジア間のスマートなビジネス関係の進化 ‐Strategic Global Pathways Pia Turcinov氏、John Grohovaz氏

5 ネットワーキング

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〇シドニー市役所表敬訪問

場 所:シドニー市役所

対応者:シドニー市議会議員 Robert Kok氏 シドニー市国際交流課 Rebecca Yang氏

内 容: <コック市議> シドニー市への訪問、またビジネスサミットへのご参加を嬉しく思う。これにより両市の関係がより強固なものになった。両市の関係をより密接にするために、人々のつながり、

文化を通してのつながりを強化することはとても大切だと考えている。両市には共通点が

たくさんあり、提携から 40年を迎える長い関係はこれからより良いものになっていくと

思う。

同時にシドニー市の日本人コミュニティーとの関係も強くしていきたい。シドニーにお

いて、日本食は最も好まれる食の一つであり、オーストラリア人にとって、日本は人気の

観光地の一つ。 2008年に議員になってから、両市の関係について、30周年と 35周年という 2つの節

目を見てきた。40周年のお祝いに参加できることを光栄に思う。

<廣澤副市長>

本日は、シドニー市主催のフューチャー・アジア・ビジネスサミットに参加させていた

だき、シドニーが中心となりアジア全体の経済をけん引していこうという力強い勢いを感

じることができた。

これまで両市は、高校生の派遣交流やスポーツ交流、動物園交流など幅広い分野で交流

を行ってきた。7 月末市立高校生 30 名がシドニー市の高校を訪れる予定であり、若い世

代の交流が新たに生まれようとしている。また、毎年 10 月に名古屋市では名古屋まつり

という大きな行事を開催している。シドニー市からも多くの方にお越しいただき、名古屋

市民との交流を深めていただきたい。

来年度の 40周年は、名古屋市とシドニーの交流を今後益々盛り上げていくために、様々

な記念事業を開催したいと考えている。

今後も、時代に沿った実のある交流を行い、末永く両市の友好関係を一層深めてまいり

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たい。引き続きご支援・ご協力よろしくお願い申し上げる。

<岡本副議長> 来年の 40周年は、議会としても何をするか積極的に考えていきたい。また、これまで

の交流も続けていきたいし、益々両市の交流が盛んになるよう努力するが、議会としては

ビジネス関係の強化にも目を向けたい。

本日、コック議員のお話を伺い、色々な施策を考えていきたい。

シドニー市の皆様に名古屋でお会いできるのを楽しみにしている。

<その他懇談事項> ●コック市議 〇名古屋市 ◎市会 (1)環境施策について ●昨年、東京で行われた Clean Air Blue Sky Forumに出席した。我々は気候変動、環境

における持続可能性には非常に課題意識を持っている。この分野はビジネスとして互い

に協力し合えるのではないか。

日本や名古屋でどのようにリサイクル・廃棄物の対応が行われているのか学びたい。オ

ーストラリアやシドニーではリサイクルはまだ発展途上。これまではごみは他国に送っ

て処理していたが、今は NSWのごみは NSW内で処理しなければならなくなった。リ

サイクル・廃棄物の対応は喫緊の課題。

シドニーでは Sustainable Sydney 2030というポリシーを確立しており、石炭による火

力発電を減らしていこうという活動を行っている。現在このポリシーに則った目標を達

成している。来年は再生可能エネルギーを用いての発電の目標が設定されている。これ

により、石炭による火力発電を無くすという目標がある。 〇名古屋では、市民がごみ処理に目を向ける節目として、ごみ非常事態宣言および COP10

があった。リサイクルは相当進んでいるおり、例えば家庭ごみは 5つに分けなければな

らない。段ボールやプラスチックへの対応が喫緊の課題。 ◎名古屋では可燃ごみは燃やすのではなく溶かしており、溶融の機械は日本一だと思う。近隣都市と協力をして、他都市にごみ処理場を建設させてもらい、両市のごみをそこで

処理している。ちょうど来年、北名古屋市の新しいごみ処理場ができる。ぜひ見に来て

ほしい。 ●その取り組みは興味深い。ぜひ見に行きたい。 ◎ごみ処理は市民の意識の向上と協力がないと成り立たない。町内会組織にも協力をしていただいて分別への理解を得ることができた。 ◎オーストラリアでは、再生可能エネルギー発電で何が一番多いのか。 ●一番は太陽光。風力は南オーストラリアで多くなってきている。オーストラリアは資源が豊富で、NSWは石炭がよくとれるため、鉱山業の力が強い。彼らへの説明が難しい。 ●40周年のテーマは Sustainable City, Sustainable Friendshipはどうか。来年名古屋を

訪問する際は、新しいごみ処理場を訪問してテクノロジー等を学ばせていただきたい。 ◎2011 年の東日本大震災で原子力発電所の事故が起きてから、日本では色々な試みが行

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われてきた。再生可能エネルギーももちろん活用しているが、日本は土地が狭く人口が

多いため施設を設置する場所がないという課題に直面している。当面日本は石炭や天然

ガスなど化石燃料に頼らざるを得ないが、効率的な発電の技術を磨いていると思う。最

近は水素エネルギーの利用の取り組みも始まっている。いずれ車のバッテリーの主力に

なると思う。

(2)40周年事業について ●40 周年の際は、名古屋でビジネスフォーラムを開催してもらえれば、シドニー市から

担当者を派遣したい。名古屋にどういったビジネスがあるのか教えてほしい。 ●40 周年は、私がシドニー市長とともに様々なイベントの指揮をとる。今後連絡を取り

合っていきたい。また、市長と私は同じ政党なので、議会の大きなサポートを得られる

と思う。40周年の重要性を周知していきたい。 ◎名古屋市、議会も一丸となって 40周年をお祝いしたい。 ●ゴンドワナ合唱祭に行ったと聞いているが、あれはシドニーの中でもトップの合唱祭。この交流を続けていきたい。40 周年行事でも音楽、文化交流は重要になるのでは。

Sustainable Friendshipのためには、将来世代への交流の環境づくりが重要。名古屋少

年少女合唱団も大きな役割を果たすと思う。彼らには 40周年の際もパフォーマンスを

してほしい。 また文化交流としては食も重要。食べ物は関心を引いたり旅行のきっかけとなる。なごやめしのプロモーションは有効だと思う。マツリジャパンフェスティバルでなごやめし

をふるまってほしい。 ●ハイドパークのナゴヤガーデンには、河村市長が植えた木がある。40周年の際は、我々

の手で新しい木を植えることができればよい。

7月 24日

〇フューチャー・アジア・ビジネスサミット円卓会議

場 所:シドニー市役所

参加者:Asialink Business

Director, Capability Development Donna Webster氏

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Head of Partnerships and Development (NSW) Drew Waters氏

Manager, Partnerships and Development Louise Clunies-Ross氏 シドニー市議会議員 Robert Kok氏 シドニー市 Bachelor Public Communications, Manager Economic Programs

Lala Wolski氏 International Engagement Coordinator Karen Ng氏

シドニー空港 Vice President, Aviation Business Development,

North Asia, North America and Pacific Nik Hammond氏 全日本空輸株式会社豪州・オセアニア地区総代表兼シドニー支店長 定行 亮氏 日本貿易振興機構シドニー事務所所長 高原 正樹氏 日本政府観光局所長 田中 陽子氏 トラベルジャパン Anna Hunter氏 シドニーオペラハウス

Sales Specialist East, Visitor Experience Shirley Zhou氏 シドニー名古屋姉妹都市委員会 Warwick Miller氏 アシャースト法律事務所アソシエイト 伊東 玄一郎氏

(一財)自治体化国際化協会シドニー事務所 次長 半田 昌章氏 調査員 Carol Cheng氏

内 容:名古屋の観光や経済についてプレゼンテーションを行った。現地の空港会社、航空会社、旅行会社、政府関係者等が参加しており、名古屋の観光魅力の紹介、オースト

ラリアから名古屋へのインバウンド誘致、名古屋とオーストラリアの直行便就航につ

いて効果的に働きかけることができた。

〇タロンガ動物園訪問

場 所:タロンガ動物園

対応者:Director, Wildlife Conservation and Science Simon Duffy氏 Director, Welfare, Conservation and Science Nick Boyle氏 Manager Population, Development and Welfare Claire Ford氏

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Wildlife Conservation Officerフィービー・マー氏

内 容:タロンガ動物園では、今後とも動物交換や職員交流など、動物園交流を活発に行っていくことについて意見を交わしたほか、園内の施設を見学し、自然環境に極力近づ

けた環境作りや、環境問題について来場者に啓発するための様々な展示を見ることが

できた。

<ダッフィー氏>

タロンガ動物園と東山動物園の関係は深い。スタッフ交流や技術・経験・文化の交換を行

っている。

<廣澤副市長>

姉妹都市提携から 39 年、両市は幅広い分野で交流を行ってきた。中でも動物園交流は、

たくさんの市民の笑顔を生み出しており、特に今年はコアラが最初に来園して 35周年の記

念すべき年。3年前にタロンガからお贈りいただいたホリーと東山で生まれたタイチに昨年

子どもが生まれ、ななみと名付けられ、大変人気者になっている。同じくタロンガからお贈

りいただいたシャバーニも大人気でグッズ展開もされている。

来年は 40周年を迎える。この訪問を機に協力関係を深めていきたいのでお力添えをお願

いしたい。

<岡本副議長>

これまでの関係に感謝申し上げる。東山動物園は今リニューアルしているので、議会から

色々な要望と提案をする。

動物交流はもちろんのこと、人と人との交流も大切。職員交流を始め、両園の交流がます

ます深まるようお願い申し上げる。

<その他懇談事項> ●タロンガ動物園、〇名古屋市、◎市会

(1)タロンガ動物園について

●年間来場者数は 200万人

●タロンガ動物園は野生動物の保護に力を入れている。

●7つの研究所がある。

●NSW 州教育省と連携し、幼稚園生から博士号の学生まで 10 万人の学生が研究所を訪れ

ワークショップを行っている。

●研究所には、飼育員になるためのコースや、シドニー大学の科学の学士号と保護・教育の

修士号のコースがある。

●タロンガから世界中の動物園に送ったコアラの中でも、東山動物園のコアラは、質の高い

ケアを受けている。最も健康で最も寿命が長い。感謝している。

◎学生の教育プログラムは東山動物園にはないと思うので、参考にさせてもらいたい。両園

はスタッフ交流を行っているが、学生交流もできたらいいと思う。

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(2)タスマニアデビルの譲渡について

◎東山動物園は再生プランを作っており、姉妹都市との関係を大切にしたいということで、

10 年後をめどにオセアニアコーナーを作る計画をしている。受け入れ環境を整備するの

で、タスマニアデビルを贈呈いただけないか。

●タロンガ動物園からニュージーランド、アメリカ、コペンハーゲン王室へ贈呈した例はあ

る。贈呈先の動物園において、トレーニングがあるか、受け入れ環境が整っているかなど

をチェックした上で、アンバサダーアグリーメントに基づき、タスマニアデビルの贈呈が

行われる。アメリカに行ったタスマニアデビルは、まだタスマニア政府が所有権を持って

いる。現在所有権の移行期間中。

●タスマニアデビルはオーストラリアの保護種に指定されているため、譲渡は総理大臣レベ

ルでの議論が必要になる。

●東山動物園への譲渡が決定した暁には、環境の整備やスタッフのトレーニングへのサポー

トは惜しまない。

◎10年後に譲渡が叶うよう、お力添えをお願いしたい。

(3)コアラ、ウォンバットの譲渡について

◎オスのコアラ、ペアのウォンバットを贈呈いただけないか。

●コアラについて、シドニー市・ダボ市の動物園はコアラの飼育に力を入れている。東山動

物園はコアラのケアレベルが高いので、ダボの動物園と相談し、贈呈を検討したい。オス

の方が手配が簡単だと思う。

●ウォンバットについては課題がある。オーストラリアから海外に贈るのは条件があり、そ

れをクリアしなければならない。過去にタロンガから東山動物園に寄贈したのは、繁殖を

目的とせず保護されていたウォンバットだった。今回は繁殖が目的とのことなので、どの

種類のウォンバットなら寄贈できるのか確認が必要である。

○いただくばかりでは申し訳ないので、交換できればと思っている。東山動物園のインベン

トリー(飼育動物リスト)を持ってきたので、ご確認いただきたい。 ●今までにも東山動物園から貴重な動物を多くいただいている。交換できるものがあるか、

インベントリーを確認させていただく。

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7月 25日

〇NSW州政府観光局訪問

場 所:NSW州政府観光局

対応者:CEO Sandra Chipchase氏 General Manager, Regional NSW Stephen Mahoney氏

内 容:●NSW州政府観光局、〇名古屋市

(1)40周年にかかる協力について

〇両市は様々な交流をしてきたが、観光交流も大切だと考えている。40 周年をどう盛り上

げていくのかが今回お話ししたいテーマ。日本は今後、オリンピック、ラグビーワールド

カップ、リニア新幹線の開通など大きなイベントが予定されている。オーストラリアから

もたくさんの方に訪れてほしい。

●我々は州政府の機関であり、アウトバウンドではなくインバウンドを担当している。「ビ

ビッドシドニー」をマネージメントしている。光、音楽、アイディアを使ってイノベーシ

ョンを表現するイベント。ビビッドシドニーを冬に行うのは、観光のオフシーズンに観光

客数を押し上げるため。

●世界中のアーティストが出展する。領事館などに働きかけてはいるが、政府機関が出展し

たことは一度もない。過去に中国が検討していたが、時間がなく断念した。

●スポンサーはアメリカン・エキスプレス、ディズニー/ピクサー、サムスン、ランドロー

バー、アウディなど。日本のスポンサーはいない。

●ビビッドシドニーで 40周年記念として何かできるのではないか。王立植物園、タロンガ

動物園などシドニー中心の色々な場所が会場になっているので、ライトの彫刻やランタン

で名古屋の映像、伝統工芸、歴史、芸術などを表現し、PRするのはどうか。今年日本関

連の出展はなかったのでチャンスだと思う。

●40 周年をお祝いして名古屋からたくさんの人が来たら嬉しい。名古屋城など、名古屋の

有名な場所を紹介するのはどうか。以前、州花のワラタをモチーフにしたパラシュートを

作り、風を送って花が開くさまを表現したことがある。城で応用したら面白いのではない

か。また、コアラのランタンは鉄のフレームに着色したシルクを張って作った。デザイナ

ーに相談すればアイディアを出してくれると思う。

●一概に出展料がいくらと決まっているわけではなく、出展内容によって値段が決まる。

〇ナゴヤガーデンに作品を置くことはできるか。

●通常ハイドパークは使用していないが、議論の余地はある。

〇作品を名古屋市が作る場合は、業者を紹介いただけるか。

●紹介できる。

〇同じ作品を毎年出展できるか。

●同じ作品を使ってはいけないという規定があるわけではないが、アートの祭典でもあるた

め、推奨はされない。過去にも同じ作品が出たことはない。同じ「名古屋」がテーマでも

違うものを出してほしい。

〇協賛が取れた場合、社名を出してもいいのか。

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●作品に直接的な広告はできないが、隣にポールを立てて「40 周年記念」などの文字を流

すことはできる。

(2)相互 PRについて

〇現在、市内の中心部でシドニーの映像を流している。素材があればいただきたい。また、

もし可能であればこちらでの名古屋 PR映像放映にもご協力いただきたい。

●承知した。

〇10 月名古屋まつりでも姉妹都市 PR イベントを行う。その際の PR 資材(映像、パンフ

レットなど)をいただきたい。相談はこちらか、東京のオフィスかどちらがよいか。

●我々に直接してもらえればいい。

〇オーストラリア観光輸出協議会(ATEC)訪問

場 所:オーストラリア観光輸出協議会

対応者:Managing Director Peter Shelley氏 National Industry Development and Capability Manager Jessica Keen氏 Branch Manager, New South Wales Holly Vaughan氏 National Partnership Marketing Manager Jo Dettmann氏

内 容:●ATEC、〇名古屋市

(1)日豪の観光について

●ATECは観光・貿易・ビジネスにかかる産業団体。海外からの観光客誘致を目的としてい

る。政府機関と協力し、世界中からシドニーに観光に来てもらうよう取り組みを行ってい

る。観光業を振興するため、教育、トレーニング、イベントを通して、オーストラリアか

ら海外に物を売るにはどうしたらいいかなどのサポートを行っている。

●オーストラリアの輸出の中で、観光業は鉱業に次いで 2番目に大きい。近年著しく成長し

ている。政府の観光業へのサポートも増えてきている。オーストラリアのインバウンドマ

ーケットは、大きい順に中国、ニュージーランド、アメリカ、イギリス、日本、インド。

日本とインドは急速に成長している。中国は横ばい。

〇日本のインバウンドマーケットで大きいのは中国、韓国、台湾など。オーストラリアは 7

位。

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●日本の観光業の成功の秘訣は。

〇政府として海外観光客誘致に力を入れてきた。観光は民間企業が主導するものが多かった

が、国策としてプロモーションをするようになった。ビザの緩和(アジア圏の経済成長が

著しいので、とくにアジア圏)、受け入れ環境の整備(トイレの整備、多言語化、Wi-Fi)、

観光魅力の磨き上げとアウトプットなど。

(2)日豪の観光業の課題について

●日本の観光業の今後の課題は。

〇キャパシティ。ホテルの数、店舗での外国語対応など、外国人観光客の満足度を高めるた

めに整備していく必要がある。

〇すでに京都ではキャパシティを超えていて、ゆっくり観光できないとか、住民からごみが

多い等の苦情などの問題がある。そのため、政府は東北など他の場所も魅力があることを

プロモーションしている。

●オーストラリアの観光業の課題としては、どの国からも長距離飛行になること。また日本

と同じく住民との問題もある。

●観光業は、観光業の人だけでなく、地元コミュニティも利益を上げられることが重要。し

かし現状は、ゴミ捨て、駐車場が空いていない、施設が混んでいて住民が利用できない、

渋滞などの問題で、住民からは観光地化を歓迎しない声もある。住民が観光客を歓迎する

気持ちになれるような対策が必要だと感じており、計画中である。

〇名古屋にも同じような問題がある。名古屋は経済が強いので、観光に力を入れなくても十

分暮らしていけるのではないかという声も強い。

●経済的な価値は重要。小さい企業や地元のコミュニティに密接している企業や組織であれ

ば、観光からの利益は非常に多くなると思う。観光が栄えることにより雇用が生まれるこ

となどは、地元コミュニティの利点になると思う。

(3)名古屋-オーストラリア間の直行便就航について

〇国別訪日観光客数でオーストラリアは 7位だが、名古屋エリアのインバウンドに限定する

と 11位に落ちる。それには名古屋からの直行便がないことも影響している。同じく、名

古屋からのオーストラリアへの渡航も日本からオーストラリアへの渡航に比べ順位が落

ちると思われる。

〇名古屋の人々は、経済発展していることもあり比較的裕福。旅行にかけられるお金も多い。

〇ATECの仕事はインバウンド誘致だが、そのためにはインフラも重要。ATECのパートナ

ーのカンタス航空に、直行便就航を働きかけてもらえないか。

●カンタス航空とは密接なパートナー関係を築いている。直行便は両市相互の利益になるは

ずなので、話を進めたい。また、ANAにも話をしたい。

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〇日本政府観光局(JNTO)シドニー事務所訪問

場 所:日本政府観光局シドニー事務所

対応者:所長 田中 陽子氏 次長 飯塚 美理氏 次長 小川 真味氏

内 容:●JNTO、〇名古屋市

●オーストラリアから日本への旅行者数の伸び率は非常に高い。

●オーストラリア人は、本物を見ることを大切にしている。歴史などのストーリーや背景込

みで魅力を伝え、また時期によって見られるものが違うことを PRするのがよい。

●名古屋のモノづくりは、教育旅行の観点からいいのでは。

●オーストラリア人は車好きが多い。トヨタの博物館や記念館は人気が出るのでは。

●東京オリンピック・パラリンピックの影響で、東京周辺は値段が高かったり空いていない。

JNTOとしては地方に分散させたい。

〇名古屋は日本の中心で交通の便もいい。名古屋を起点に日本中を回ってほしい。

〇名古屋には MICE 補助がある。東京や大阪には物やサービスの補助はあるが、お金の補

助はあまりない。ご案内いただけるとありがたい。

〇国の方策として東京と大阪に集中している。地方のゲートウェイとしての名古屋を考慮い

ただきたい。

〇名古屋市だけでは難しくても、中部圏全体でプロモーションをかけていくのが重要だと考

えている。

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〇シドニー名古屋姉妹都市委員会との打ち合わせ 場 所:自治体国際化協会シドニー事務所 対応者:シドニー名古屋姉妹都市委員会委員 ワーウィック・ミラー氏 自治体国際化協会シドニー事務所次長 半田 昌章氏 調査員 キャロル・チェン氏 内 容:●ミラー氏、〇名古屋市

●2018年 10月にシドニー市と話し合いをした際、シドニー市長に 40周年事業に関わって

ほしいと伝えた。2019年 2月には公式な書面でその旨を通知した。コック議員が予算を

使って 40周年記念行事を行いたいとの強い意志を示していた。

〇シドニー側で周年行事を主導するのは誰か。コック議員か、姉妹都市委員会か、市長室か。

●コック議員が市としてどう予算を使うか最終的に決める。市長室もある程度関わる。委員

会はボランティア。

●2020年のマツリジャパンに名古屋から誰か来ることは可能か。

〇マツリジャパンは公式代表団を送る最適な機会の一つだと考えているが、派遣時期は未定。

●市長が来られない場合でも何かしらの形で 40 周年のお祝いをしたい。武将隊の出演や、

東山動物園のコアラアイスクリームを出すのもいい。

〇公式代表団の派遣の時期として、1月にシドニーで行われるルナフェスティバルはふさわ

しいと思うか。

●ルナフェスティバルは中国の祭りなので名古屋のプロモーションにはそぐわないと思う。

●シドニーには名古屋ソサエティがある。20~30名の名古屋出身の人がいる。

●マツリジャパンの関係者と会う機会があるので、日本ではなく名古屋にフォーカスしても

らえるよう頼んでみる。