MVPComCamp2015:Hyper-V仮想スイッチのTipsとTo Be(仮)
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Transcript of MVPComCamp2015:Hyper-V仮想スイッチのTipsとTo Be(仮)
後藤諭史( Satoshi GOTO)
某 ISP所属。
仮想化製品が主な専門分野です。
Microsoft MVP - System Center Cloud and Datacenter Management
(Jul.2012 - Jun.2015)
TwitterとBlogはこちら◦ Twitter:@wind06106/Blog:Tech Notes(http://www.dob1.info :ドタバタしてて更新サボってます)
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System Centerの名前は冠していますが、インフラテクノロジー全般をターゲットとした勉強会を開催しています。◦ 仮想化テクノロジーや、管理のためのSystem Center関連技術
◦ Active Directoryや Failover Cluster等のシステム基盤技術
◦ PowerShellによる運用自動化等々
平たくいうと『ITProの勉強会』です。
各種情報発信はこちら◦ Twitter:@scugj
◦ Web:http://www.scug.jp
◦ FaceBook:https://www.facebook.com/SCUGJ
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セッションの目的◦ 『 Hyper-V 仮想スイッチ』の特徴的な機能である『エクステンション』機能にスポットを当て、実装例を通してその持てる機能をご理解いただく。
◦ 現在公開されている Windows Server Technical Preview の情報から、次期バージョンにおける『 Hyper-V 仮想スイッチ』の実装を予想する。
セッションのゴール◦ Hyper-V仮想スイッチに実装された機能を利用することができる。
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本セッション資料ですが、個人で準備した環境において、個人的に実施した検証/結果を基に記載しています。
あくまで個人の意見/見解であり、所属する会社/組織及びマイクロソフト社とは『まったく/なにも/全然』関係がございません。
所属する会社/組織/マイクロソフト社の正式な回答/見解ではない事に留意してください。
また、本資料を閲覧した事により問題が生じた場合、または問題が発生しかけた場合、または生じた一切の不利益について、発表者は一切の責任を負う事はできませんのでご了承ください。
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エクステンション
◦ 仮想スイッチの機能を拡張するプラグイン
サードパーティーフォワーディングエクステンション
◦ Microsoft以外のベンダーのフォワーディングエンジンが搭載可能
◦ パケットのフォワーディング処理を標準のフォワーディングエンジンを利用せずに行う事が可能
◦ Cisco Nexus 1000V/NEC Programmable Switch
HNV:Hyper-V Network Virtualization
◦ Hyper-Vのネットワーク仮想化機能を実行するモジュール
本日のお題
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VLAN機能
各種セキュリティー機能
ポートミラーリング
Access Control Lists( ACLs)
Network QoS
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831823.aspx
詳細はMVP Community Camp 2014『 Hyper-V仮想スイッチの Tips(仮)』の資料をご覧ください。
http://www.slideshare.net/wind06106/mvpcomcamp
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TechEd North America 2013:MDC-B380
Deep Dive on Hyper-V Network Virtualization in Windows Server 2012 R2
http://media.ch9.ms/sessions/teched/na/2013/MDC-B380_Williams.pptx
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TechEd North America 2013:MDC-B380
Deep Dive on Hyper-V Network Virtualization in Windows Server 2012 R2
http://media.ch9.ms/sessions/teched/na/2013/MDC-B380_Williams.pptx
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Hyper-V 仮想スイッチの機能を拡張するプラグインのこと
この機能により、Hyper-V 仮想スイッチが標準では持っていない機能を、任意に追加可能となった
Windows Server 2012 から実装
エクステンションは、その拡張される機能により大きくは 3つに分類される
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Add-VMSwitch
Add-VMSwitchExtensionPortFeature
Add-VMSwitchExtensionSwitchFeature
Disable-VMSwitchExtension
Enable-VMSwitchExtension
Get-VMSwitch
Get-VMSwitchExtension
Get-VMSwitchExtensionPortData
Get-VMSwitchExtensionPortFeature
Get-VMSwitchExtensionSwitchData
Get-VMSwitchExtensionSwitchFeature
Get-VMSystemSwitchExtension
Get-VMSystemSwitchExtensionPortFeature
Get-VMSystemSwitchExtensionSwitchFeature
New-VMSwitch
Remove-VMSwitch
Remove-VMSwitchExtensionPortFeature
Remove-VMSwitchExtensionSwitchFeature
Rename-VMSwitch
Set-VMSwitch
Set-VMSwitchExtensionPortFeature
Set-VMSwitchExtensionSwitchFeature
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拡張機能 目的 実装例
Capture(キャプチャー)
トラフィックを検査し、レポートの目的のために新たなトラフィックを生成します。パケットの検査が目的のため、ネットワークパケットそのものの改変を行うことはできません。また、複数のキャプチャーエクステンションを同時に動作させることが可能です。
sFlowやネットワークモニタリング
Filter(フィルター)
vSwitchを経由するネットワークパケットの検査、破棄、変更、またはパケットの作成を行います。また、複数のフィルターエクステンションを同時に動作させる事が可能です。
セキュリティ
Forwarding(転送)
vSwitchごとに転送機能を拡張し、既定の転送をバイパスします。この転送エクステンションは、 1つの vSwitch で 1 つだけ有効化可能です。
Cisco Nexus 1000V
NEC ProgrammableFlow Switch
Open vSwitch on Hyper-V他、Virtual Ethernet Port Aggregator
(VEPA)、独自のネットワークファブリック
他、 Monitoring(監視)、 Native(ネイティブ)エクステンションと呼ばれるものが存在
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標準で実装されている、Hyper-V仮想スイッチのエクステンション
このエクステンションにより、実装されている機能は以下の通り
Ethernet Switch Port Isolation Settings
Ethernet Switch Port VLAN Settings
Ethernet Switch Port ACL Settings
Ethernet Switch Port Bandwidth Settings
Ethernet Switch Port Extended ACL Settings
Ethernet Switch Port Routing Domain Settings
Ethernet Switch Port Profile Settings
Ethernet Switch Port Offload SettingsEthernet Switch Port Security Settings
Ethernet Switch Bandwidth Settings
PortFeature SwitchFeature
※赤字はWindows Server 2012 R2で追加された Feature
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5nine Software社が提供するセキュリティーエクステンション
以下の機能が仮想マシン単位で利用可能
◦ バーチャルファイヤーウォール( vFirewall)機能:MAC Address、IP Address、Protocol( TCP/UDP /ICMP etc)等でフィルター設定可能
◦ 通信状況監視機能:仮想マシンの通信状況( Connection Table)が取得可能
◦ IDS機能:Snort エンジンと連携し、IDSとして利用可能
vFirewall機能は仮想スイッチで行われるため、仮想マシンのOS種別は問わず、また仮想マシンに vFirewall機能由来の負荷は一切発生しない
製品情報は以下URLを参照のこと( 30日評価版あり)
http://www.5nine.com/5nine-security-for-hyper-v-product.aspx
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sFlowとは、米 inMon社が開発したネットワークトラフィックを可視化するための管理テクノロジ(プロトコル)の名称で、HPや Brocade、 Juniper等の多くのハードウェアネットワーク機器が実装している
Host sFlow agentは、物理サーバー・仮想サーバーのパフォーマンス統計値を sFlowプロトコルを使用して送信するためのエージェントであり、Hyper-V仮想スイッチにおいてはエクステンションの形で実装されている
sFlow機能は仮想スイッチで行われるため、仮想マシンのOS種別は問わず、また仮想マシンに sFlow機能由来の負荷は一切発生しない
Host sFlow agentは以下URLからダウンロード可能
http://host-sflow.sourceforge.net/
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Technical Preview時点では、ネイティブエクステンションでの追加 Featureはなし→ 標準機能はWindows Server 2012 R2と同等と思われる
Windows Server 2012 R2用のフィルターエクステンション、キャプチャーエクステンションが(現状では)利用可能
→ エクステンション回りの仕様もWindows Server 2012 R2と同等の模様
新しい転送エクステンション『Windows Azure VFP Switch Extension』が追加
◦ VFP: Virtual Filtering Platform
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Hyper-Vの仮想スイッチは、非常に高性能な仮想スイッチです
エクステンションはあまりなじみのない機能ですが、使ってみると思いのほか便利です
機会がありましたら、ぜひ一度テストをしてみてください
次期Windows Serverでエクステンションを使う機会は増えるかも……?
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Get Hands-on with the New Hyper-V Extensible Switch in Windows Server 2012http://channel9.msdn.com/Events/TechEd/NorthAmerica/2012/VIR307
Hyper-V Extensible Switch (Windows Drivers)http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/hardware/hh598161%28v=vs.85%29.aspx
Hyper-V 仮想スイッチの概要http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831823.aspx
『次期Windows Server はどうなる? ~年末年始を無駄にしないために~』http://download.microsoft.com/download/6/6/D/66DF1C86-2202-4392-A38B-3664398ED390/20141222_TF_WSvNext.pptx