郊外ニュータウンの現状と将来kakeiken.org/journal/jjrhe/87/087_04.pdfちづくりに注目しながら、郊外ニュータウンの将 来について論じることを目的とする1)。2.
kouzouji a 02 - 有限会社カワイ建築 ·...
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地元春日井を中心に、カワイ建築ではCSR(企業の社会的責任)を果たすため、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
高蔵寺ニュータウンの問題解決へ向けて、さまざまなプロジェクトを行う「高蔵寺ニュータウン研究会」。椙山女学園大・名古屋大・名古屋商科大の教員や学生、そして地元のNPOがメンバーのこの研究会に、カワイ建築も地元工務店として参加しています。 問題の本質を見極め、明るいイメージと期待感を抱かせる街、そして安心して住み続けることのできる街を取り戻すために、いま何をすべきか…常にニュータウンの将来を見据えた活動を行う、この研究会の成果は「URフリースタイルハウス」と「PeP home(ペップ・ホーム)」に代表されます。前者はUR都市機構を巻き込んでの空き室対策、後者は空き家を使った雑貨店開店と、いずれも学生ならではの若い感性で実現したユニークな施策です。 カワイ建築は、今後のニュータウンの一つの方向性を示すこれらの施策に、リノベーション等、実務の部分でのお手伝いを行いました。
1968年に入居が始まった高蔵寺ニュータウン。今では高齢化と住民の減少、特にこれからの街を担っていくべき人の減少が深刻な問題となっています。カワイ建築は地元の工務店として、再生へのさまざまな取り組みに協力しています。1968年に入居が始まった高蔵寺ニュータウン。今では高齢化と住民の減少、特にこれからの街を担っていくべき人の減少が深刻な問題となっています。カワイ建築は地元の工務店として、再生へのさまざまな取り組みに協力しています。
再生への取り組み活発化再生への取り組み活発化
高蔵寺ニュータウン高蔵寺ニュータウン
-若者が集まる場所づくりを--若者が集まる場所づくりを-
再生を考える研究会の一員としてカワイ建築がリノベーション等をアドバイス
◎椙山女学園大学 生活科学部◎名古屋大学 大学院工学研究科◎名古屋商科大学 コミュニケーション学部◎NPO法人 高蔵寺ニュータウン再生市民会議◎カワイ建築
それぞれ教員・学生合わせて4~6名
●大学やNPOと、再生へのコラボ 「高蔵寺ニュータウン研究会」メンバー
UR都市機構 カワイ建築
NPO法人
例「URフリースタイルハウス」における相関関係
教員
学生
指導
DIY指導・・・
資材調達企画提案企画提案
作業説明
相談依頼
許可
許可
若者目線の、斬新な
リノベーションの
従来なかった
若者目線の、斬新な
リノベーションの
実現!
若者をニュータウンに
呼び込む施策の、
一つのモデルケースに!
カワイ建築
取り組みのCSRニュータウン再生(空き家・空き室)
1URフリースタイルハウス事例 自分好みの改修で、若者に興味を持ってもらう
2 店舗でも、若者が集まるような場所をつくる事例 PeP homeペップ・ホーム
地 域 に 根 ざ し た 企 業 だ か ら こ そ 、 分 か る こ と が あ る。
高蔵寺ニュータウンを活気づけるプランを実践
DIY…まさに手作りの家、ということになります。今回は学生の研究の一環という要素もあり、最初の提案プランは非常に斬新なものが多かったように思います。しかし、改修が自由という方向性は正しく、必ず今後のニュータウン入居者を増やすための、魅力の一つになるはずです。
個々人のライフスタイルを、そのまま居住空間の形にできるこの提案。約45㎡の2DKをワンルームに変えたスペースで、「大きな机とともに暮らす」プランを実現するべく、学生たちがDIYで奮闘しました。
高蔵寺ニュータウン研究会が若者に興味を持ってもらえるよう、空き室でDIYが可能な物件を設けることをUR都市機構に提案。まず、2012年秋に、学生が提案した7つの改修プランをパネル展示して、オープンルームを実施。各プランは画家を目指す人向けのものや、すべて土足で生活する空間、キッチンに住むことを想定したものなど、学生ならではの柔軟な発想でユニークなものが集まりました。
1年後の2013年秋には、実際にDIYによる改修を行いました。DIYのメリットとして、自分好みの部屋に改修できるのはもちろん、UR側にとっても改修費が安く済むことが挙げられます。カワイ建築では、DIYを行うに当たって、プランが現実的に可能かどうかの見極め、そして、プロの目から見た実作業へのアドバイス、資材調達などを行い、改修がスムーズに進むようバックアップしました。
もともと一般の住宅だった空き家を、店舗に改修。改修前(写真右下)と改修後(同左下)で、壁紙の色が違うのが分かります。住宅街ということで、分かりやすくするための看板設置は必須でした。
カワイ建築が考えるPeP homeの意義
カワイ建築が考えるURフリースタイルハウスの意義
高蔵寺ニュータウン内では、既に閉店してしまった店舗が数多くあります。住むだけでなく、魅力ある店舗ができることで人が集まる動機付けとなるものです。そして、そこから地域住民とのコミュニケーションができれば、活気を取り戻すきっかけになるはずです。
自分で改修作業を行うDIY(Do It Yourself)学生の自由な発想を参考に
【カワイ建築のお手伝い】現実の改修をどう行うか、プロの目で見極め
「PeP home」は一戸建ての空き家を使ったプランで、若者の集まる場所づくりを目指して、2013年12月に期間限定でオープンした雑貨店です。研究会代表で椙山女学園大の村上心教授のゼミ活動の一環。ゼミ生の女子大生2人が店長となりました。壁紙貼りや陳列棚作りなどの内装を自分たちで行い、女子大生の目線で使って楽しくなるような商品を揃えて販売。同大の学生手作りのアクセサリーも並べられ、お店に彩りを添えました。 ニュータウンに住んでもらうことも大切ですが、若者が興味を持てる場所が生まれることで人が集まるのでは、という考えを形にした店舗です。
カワイ建築では、主に一戸建ての外構周りの整備をお手伝い。道路に面した場所にお店の看板を、屋根にも目印となる三角形のサインを設置しました。
女子大生の目線で品揃えをした雑貨店内装も自分たちで手掛ける
【カワイ建築のお手伝い】一目で分かるよう、看板を設置