JCUK Newsletter issue 1

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Japan Care UK NEWSLETTER Issue 1 Issue date: September 2010

Transcript of JCUK Newsletter issue 1

Page 1: JCUK Newsletter issue 1

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会長会長会長会長 淳子淳子淳子淳子タラントタラントタラントタラント

1960年代末の英国は、今から思うと画期的な時代であった。ベトナム反戦運動が盛んとなり、女性の避妊ピルの出現と共に、ウーマンリブの動きが活発化した。法的に同性愛が認められ、また、ビートルズが解散し、ヨーコ小野とジョンレノンの平和運動が有名になった。ファッションはカーナビーST.より、キングスロードに移動し、メアリー・クワントがミニスカートを発表。ツイギーが活躍した。まさに世は、“スインギング・ロンドン” と呼ばれ、映画、音楽、サイケデリック・アートなど若者文化の全盛期だった。そんな時代に私は、わずか250ドルのトラベラーズチェックと250ドルのキャッシュを持ってロンドンに到着した。 当時は日本からの外貨持ち出しには制限があった。1ポンドが1,000円、1ドルが360円の時代だった。ロンドン北部の建築家夫妻の家庭にオーペアとして住んだが、夫妻は共稼ぎのため、実際には私は、オーペアではなく、ハウスキーパーだった。ちょうど、日本から送った私のトランクがドックストライキにひっかかり、倉庫に入ったまま保管料は日ごとに増し、私はM&Sで買った1枚のセーターで着たきりすずめのまま、夜は英語学校に通った。子供の世話から、買い物、料理、洗濯、掃除以外は全部まかなった。家計もまかされ、そこのミスターに毎週おこづかいも与える始末だった。 離れのコテッジにインテレクチュアル・レフトの75歳のベアトリックスと同居した。彼女は日本に原爆を投下したアメリカを嫌い、南アフリカのアパルトヘイト反対を理由に私に南ア産の果物を買うなと言った。鈴木大拙 (禅マスター)なんて名前は初めて知った。私にとって、すべてがカルチャーショックであったが、短い期間、この厳しいハードワークはある意味で、英国中産階級の生活様式を学ぶインテンシブ・コースだったと思う。

それから40年あまり、あっという間に時は過ぎ去ったが私にとって一番の大きな変化は、長く連れ添った旦那に先立たれたことだ。この時の心の痛みは経験した人しかわからないであろう。何十年といままで付き合ってきた友人たちの間で、最近、身体に支障をきたしてきたことを、ちらほら聞く。彼らも昔は夢多き、美男美女であったのだが・・・ 加齢と共に日本語を忘れていくが、同時に集中力の低下のせいか、英語もスムースにでてこなくなる。“こんなはずじゃなかったのに” と、英語の手紙を書くたびに自信を失くす。町では、自分が一生懸命に早く歩いているつもりなのに、どんどん後ろから来る人々に追い越される。“アア、やっぱり、私はシニアシチズンなのだ”と意識し始めたのも最近だ。 そんな折、先日、アビーフィールドの傘の下にある、ベトナム人専用の、シェルタリングハウスを訪問する機会を得た。そこで、80歳以上の高齢者が元気で生活している様子を見て、日本人専用のこういう施設が出来ないものかと強く思った。以前、日本人会の方々から、“アビーフィールド”という名前を伺い、それは英国で長い歴史のある慈善事業団体で、ケアホーム、シェルタリングハウスを管理しているところであることを知らされていた。そして、「そこと連絡をとってみたら?」というアドバイスを受けていた。 アビーフィールドと協力することで、彼らの管理の元で、日本食が用意される日本人のためのケアホームが将来生まれることも可能でありそうだ。そうなれば、孤独な一人住まいへの不安や心配も軽減されるのではないかと思う。 老いると、頑固、身勝手、不機嫌、うつ病など、体の不自由さに伴って、あらゆる共通な問題が生じてくる。それだからこそ、今、元気なうちに、毎日をフルに生き、ポジテイブな老後計画を打ち立てていきたいと私は願っている。

JCUKニュースレター創刊にあたり、会長を務める淳子タラントさんに会発足の動機や今後の構想についてお聞きしました。

<目次> • 会長ご挨拶・・・ P. 1 • デイセンター報告・・ P. 2 • 「写真ギャラリー」 ・・・ P. 2 • アンラックハウス訪問記…P.3 • エッセイ 「母の老後と介護」…P.4 • デイセンター予告… P. 4

— ジャパンケアUK —

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JCUKニュースレターニュースレターニュースレターニュースレター 編集・構成: 事務局 第1号 2010.OCT

JCUK

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募集!! 詳しくは JCUKコアメンバーへ お問い合わせ ください。 ニュースレターに関して ご質問やご希望がありましたら、お寄せください。 なお、ニースレターに掲載する作文やコラムも募集しています。 連絡先:事務局 [email protected]

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ホームページではこんなことが分かります 1.JCUKの目的 2.JCUKの活動内容 3.JCUKの今後の予定 JCUKのホームページはこちら

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第第第第1111回回回回デイセンターデイセンターデイセンターデイセンター ごごごご報告報告報告報告

「「「「ケアホームケアホームケアホームケアホーム管理団体管理団体管理団体管理団体「「「「Abbeyfield 」(」(」(」( アビィフィールアビィフィールアビィフィールアビィフィールドドドド))))のののの運営運営運営運営とそのとそのとそのとその施設施設施設施設でででで暮暮暮暮らすらすらすらす人人人人々」々」々」々」

「ジャパンケアUK」としてスタートしてから初めてのデイセンターが、9月9日(木)ピカデリーサーカスのセントジェームスズチャーチで行われました。 今回は英国のみならず国外にも幅広く業務を展開しているケアホーム管理団体「アビィフィールド」からマヌエラ・ホワイトさんをお迎えし、「ケアホーム管理団体「Abbeyfield 」( アビィフィールド)の運営とその施設で暮らす人々」をテーマとして講演を行っていただきました。講演の後には、質疑応答の時間をもうけ、参加者の多くから質問が飛び交い、皆様の熱心な様子がうかがわれました。 当日の参加者は46人。予想を超えた多くの参加者からしても、皆様方のケアホームへの関心は非常に高いという印象です。マヌエラさんは参加者のために、スライドやパワーポイントを用い、アビーフィールドの全貌を順を追って詳しく説明してくださいました。

講義の他にJCUKとして今回初めて行った面白い試みは「「「「スモールスモールスモールスモール・・・・チャリティーバザーチャリティーバザーチャリティーバザーチャリティーバザー」」」」でした。メンバーや参加者からの心温かい寄付の品々がスモールチャリティーバザーで売られたのです。それらは、「テーブルクロス」、手作りの「大福」や「かりんとう」の他、参加者のテリーさんからは「どらい焼き」、その他の方からお稲荷さん、ジャム、マーマレード、お赤飯、トマトチャトニーなどの御寄付があり、ブレイクタイムには皆さんの興味を惹くとともに、品物と買い求める皆さんの活気付いた姿が非常に和気藹々とした印象でした。 スモールチャリティー・バザーは大好評に終わり、売り上げ95.20ポンドは、JCUKの今後の活動に役立てたいと思います。ご寄付を頂いた皆さん、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。 次回は12月に忘年会を行います。 (文: オークリー千春) J

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<人物紹介> ■在英: 10年 ■出身:北海道札幌市 ■趣味:水泳 ■居住地:

East Finchley

1.岐岐のアアアアアアアア 2.食食食食(岐岐のAbbeyfield) 3. Muswell Hillにににアアアアアアアア 4..人人人人」当ニニアニニニア3ペアジにシシアシシシシシを書いいいいいいい吉田田田いさをさ人人 (左かか1、2、3、4の順)

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PAGE 3 — ジジジジジジUK —

■■JCUKのコアメンバーで唯一、男性の吉田裕一さんから寄せられショートメッセージ■■ 「最近、思うこと」 吉田裕一 昨年までいつも見かけていたヨボヨボのおじいさんと、これまたヨボヨボのテリー犬の散歩をする姿が今年になってついぞ見かけなくなったことが気にかかっています。 散歩している様子は微笑ましくもあるのですが、服装や格好からすると1人暮らしと思われ、物悲しさや哀れさの方が胸につきます。つい、自分の将来を重ねてみてしまいます。年をとると男性は概ね女性よりも頑固でわがままになり他の人との接触が難しくなるらしいですが、そうならないために努力をしなければとおじいさと犬のことを思い出しがら気を引き締めております。

「「「「アンラックハウスアンラックハウスアンラックハウスアンラックハウス訪問記訪問記訪問記訪問記」」」」

節子節子節子節子ジョンストンジョンストンジョンストンジョンストン 東洋的な大きな門を入って建物の中、庭をめぐり歩いて出てくるまでの2時間余り、私達5人の見学者は不思議な落ち着いた安らぎに包まれました。 訪れたのが9月の暖かい日だったせいか居室を除いて建物は全てドアが開け放たれていて、居間・食堂・キッチン・ユーティリティールーム・中庭へとスムーズな流れで自由に歩けるのでした。何ら違和感がありません。こじんまり、アットホームな雰囲気です。明るい、開放的という印象を受けた理由は建物のどこからも庭に出られるようにデザインされているからかもしれません。建物の中も外のすがすがしい空気が流れています。 コの字型の建物の両翼に5つずつの居室があり真ん中の共用部分とつながっています。居室からは中庭にすぐ出られるようになっています。パティオドアを開ければ魚の泳ぐ池がある芝生の中庭です。ドアの横には畳一枚ほどのめいめい用花壇があり、ダリアやバラの花盛りでした。土をいじって草花野菜を育てる“ヒトの本能”が満たされているのには共感されます。中庭の奥にはアズマヤが配置され全体の調和がとれています。そうだだ広くないせいかよく手入れされ清潔な印象を受けます。 居室の一方の外側にはシェフが作る菜園、またもう一

方の居室の外側には果樹園があり、マネジャレスのオーロレさんはここにたわわに実る梨を、汗かきかきたくさんもいで皆にお土産に持たせてくれました。また食堂からも別の庭が見られます。緑いっぱいの美しい庭はササの茂みの入り口、表の車寄せへとつながります。つまり敷地内に違うタイプの緑の空間が4か所もあるということで空気が清浄なのだと思います。 この訪問で最も胸打たれたのは仏間の存在です。 4畳半位の部屋に幾つもの像がまつられ、正面に優しく美しい顔立ちの方が祭られ、何というお名前なのか聞きそびれたのは残念でした。見学者の中から2名代表でお参りをしたのですが、オ―ロレさんがチーンと鐘を鳴らして一拝、代表も手を合わせ、さらにチーンが3回繰り返されたのでした。10人のレジデントとオ―ロレさん、そして多分シェフもだと思いますが皆一日2回ずつお参りをするのだそうです。 一人礼拝にやってきた長いベトナム服を着た女性の住人はお参りの後、仏壇のお供えのミカンを私達に持ってきてくれました。言葉はわかりませんが食べなさいと言ったのだと思い全員おいしく頂きました。オ―ロレさんはホームの説明の間も、建物や庭の案内の間も笑顔の絶えることがありません。85歳の女性の部屋を見せてもらいましたが、この方もオ―ロレさんそっくりな満面の笑顔で迎えてくれました。 そんな笑顔のせいか、たくさん頂き物をしたせいか、何の理由でかわかりませんが、ほんの数時間なのにすっかり平和な穏やかな気持ちに包まれてサヨナラも惜しまれる気分でアンラックハウスを後にしました。

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私の母は今年1月で100歳になりました。 長生きをする事は、めでたい事でもありますが、一方、本人にとっても家族にとっても、日々の生活がかなり重荷となる事があります。 母の場合、87歳まで自立で生活して いました。 その後、未亡人となった姉が引き取り同居しましたが、諍いが絶えませんでした。 母が一人住まいだったら努力するでしょう家事を一切放棄、すっかり姉に頼りきりとなったのが第一の原因と思います。(誰でも楽を選ぶ) 姉は当時60歳越したばかりで、人生一番の遊び盛りですのに、母の3度の食事の世話で、 楽しみの海外旅行に行く事もままなりませんでした。姉と私で渋る母を説得、近所に新築されたケアホーム(自立者用)に入所したのは90歳のときです。 それから7年間ほどはホームからの遠足、クリスマス、お正月、誕生会、俳句の会などでメリハリのあ る楽しいときを過ごしたようです。

部屋の掃除、服の整理、大きなシーツの洗濯なども自分でしていました。(やれば出来 る) 姉は毎週ホームに母を訪問、季節毎の衣服、洗面用品、嗜好品などを届けたので母も感謝し二人は又すっかり仲良くなりました。97歳のある日転んでケガ、少し痴呆も出始めたので、ケアマネージャーの方のお勧めで老人健康保険施設というところに移りましたが、ここでの生活は次号に。 (つづく)

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PAGE 4 — ジジジジジジUK — 伊東にある施設の一例

NHSNHSNHSNHSでででで健康診断健康診断健康診断健康診断がががが受受受受けられますけられますけられますけられます 40歳以上の女性対象。申し込みはGPで受け付けています。GPのナースに予約を入れる際に「MOTを受けたい」と伝えます。※場所によって違う可能性あり。確かな情報はNHSホームページもしくはGPへ直接問い合わせてください。MOTでは基本的に、血圧、血糖値、コレステロールなどいわゆる成人病チェックをします。 <NHS Kensington & Chelsea Health-Check> The NHS Health Check programme aims to help prevent Vascular diseases such as heart disease, stroke, diabetes and kidney disease. Everyone between the ages of 40 and 74, who has not al-ready been diagnosed with one of these condi-tions, will be invited (once every five years) to have a check to assess their risk factors for de-veloping them. Support and advice and will also be given to help reduce or manage that risk. (出典NHS Kensington & Chelsea ウエブサイト)

http://www.nhs.uk

<次回のデイセンター予告>

次回のデイセンターは「懇親会」と題してメンバー同士の交流場を兼ねて忘年会を開きたいと思います。 日程は12月です。場所や参加費などの詳しい詳細は 未定です。追ってご連絡いたします。 イベント企画部: 節子ジョンストン <会員募集> お友達でJCUKの会員に申し込みを希望される方がいましたら、ぜひ連絡ください。お申し込み用紙をお送りします。 詳しくは上記のコアメンバーにお尋ねください。 [email protected]

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