Japanese Design Trend 2010

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10 SS 2010 S/S 商業施設動向分析 Marketing 消費動向分析

description

Presentation in Big Design Week 2009, Bangkok, Thailand.

Transcript of Japanese Design Trend 2010

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2010S/S

商業施設動向分析

Marke t i ng 消費動向分析

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Conservatism (保守的) Aggressive (革新的)

Inner

Outer

商業施設動向

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商業施設動向

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消費動向分析

テイスト分析

対象データ

・商店建築

近年のホテル建設ラッシュの中、内装材や建築技法など、その土地ならではの特色を活かしたホテルが多く見られた。従来のオフィスデザインの枠に捕われない、自由なレイアウトのオフィス環境が増えている。

画一的な消費の時代は終わりを告げ、商品や空間に求められる付加価値的要素がますます重要になってきた。様々な業態において、より親密さを重視したパーソナルサービスを提供する企業が多く見られる。又、地域の特性を活かしたデザインや、リ・ブランディングによって独自性を図る方向にシフトしている。

グローカルホテルデザイナーズオフィス

近年のゴシックやバロック調といったスタイルの流れから移り変わり、古い映画の世界のようなレトロなインテリアスタイルがリバイバルの兆しである。

レトロモダン

設備の豪華さや上質な空間デザインだけではなく、信頼感や親密さといったサービス面を重要視する傾向にある。既存のブランドイメージを残しつつ、イメージチェンジを図るリ・ブランディング戦略が多く見られた。

ハイエンドラグジュアリーリ・ブランディング

建築やインテリア空間の中に自然光や壁面緑化、風の抜け道などを積極的に取り入れるケースが多く見られた。従来では見られないような自由なファサードデザインが多く、外壁という範疇を越えたグラフィカルな表現が斬新である。

タイムパッサージュニュータイプファサード

(内向性)

(外向性)

トレンド 

リ・ブランディング

レトロモダン デザイナーズオフィスグローカルホテル

ニュータイプファサードタイムパッサージュ

ハイエンドラグジュアリー

自然光を取り入れる大きな窓と、壁面緑化「ニコラス・G・ハイエックセンター」(銀座)

丘をイメージしたグリーンのテーブル(品川)

非日常の幻想の世界を作り上げた「アルマーニ銀座タワー」

都市型会員制リゾートホテル「東京ベイコート倶楽部」

コンビニの冷蔵ケースをモチーフに、新しいTシャツの買い方を提案した「UT STORE HARAJIKU」(原宿)

“変えずに変える”をテーマにリブランディングを行った、「パティスリーキハチ」(恵比寿)

竹林の中にある露天風呂が印象的な箱根「沙羅亭」

琉球建築様式を随所に取り入れた、ラグジュアリーホテル「喜瀬別邸」(沖縄)

リズム感を感じさせるレトロなデザインのシーリングライト(青山)

柔らかな曲線とワインレッドが象徴的(赤坂)

雲が浮かんでいる印象を与える「エルメス」(大阪) 鮮やかなピンク色の花が印象的なパターン(大阪)

ブランドイメージ通りクールな印象のナイキのオフィス(中目黒)

小屋の様に区切られた、ワークスペースがポップな印象を受ける(田園調布)

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商業施設動向

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消費動向分析

トレンド 

リ・ブランディング

ハイエンドラグジュアリー

Key word

Concept

Design・Deta i l

リ・ブランディング ・ S h i f t ・ 再構築

Key word

Concept

Design・Deta i l

親密さ ・ 高級志向 ・ 重厚感

これまでに受け継がれて来た歴史や技術、ブランドイメージを再構築する事で、変化と進化を同時に行えるメリットがある。確立されたイメージを良い方向で覆す事により、次世代の価値観を作り出す。

グラフィックイメージの刷新や、店舗デザインのリニューアルにより新しいイメージの創造。販売システムの見直しや大胆なレイアウト変更など、より消費者の立場に立ったブランディングが重要視されている。

リゾート施設や、高級ブランドの旗艦店において、上質な空間デザインに加え、”予約制”や”会員制”といった、個別のお客様向けに対応したパーソナルサービスを提供することが重要視されている。

限られたお客様に対して、限られた時間と空間を提供する為、日常から開放されると同時に非日常を演出するようなデザインが求められる。美しくコーディネートされ、ゆったりとした上質な家具や、ブランドイメージを反映した空間構成。対象となるお客様を限定することで親密さと信頼感が生まれ、よりブランドイメージを高めることにつながる。

タイムパッサージュ

ニュータイプファサード

壁面緑化 ・ エコロジー ・ 癒し

Key word

Concept

Design・Deta i l

アイキャッチ ・ 集客性 ・ 構造美

Key word

Concept

Design・Deta i l

植物や自然光を空間に取り入れることで、自然エネルギーによる空気清浄、保湿維持といった環境面に配慮すると同時に、視覚的な癒しの効果を得る事が出来る。

従来のディスプレイの一部としての植物の取り入れ方だけではなく、店舗什器とプランターを融合させたものや、室内外における壁面緑化等、新しい表現方法が多く見られた。人工的な都市空間において、季節や自然、時の移り変わりを感じられるデザインが求められている。

店の特徴やコンセプトを分かりやすく伝え、尚かつアイキャッチとなる強さを兼ね備えた個性あるファサードデザインが多く見られる。新素材や技術の進化に伴い、より自由な造形が可能になり、今後も重要視される分野だと考えられる。

色の濃淡や、光の透過を上手くコントロールした感覚的なデザインが新しい。また、ひとつのモチーフを繰り返し使用したパターンや、大胆なグラフィックデザインなど、ファサード全体をひとつの広告としての機能を持たせたデザインが目立つ。

緩やかな雲形曲線の吹き抜けに自然光が降り注ぐ「赤坂サカス」

里山をイメージしたというユニークな壁面(南青山)

直径の異なる3パターンの円筒アクリルを組み合わせることで、外からの見え方をコントロールしたデザイン(仙台)

ルーバーが閉じることで、一つの箱のように見える(代官山)

FRPで製作したオリジナルブロックを使用したファサード(原宿)

アルマーニの店舗の中では世界初となる「アルマーニ スパ」(銀座)

予約客のみ利用可能なプライベートルーム「ブルガリ銀座タワー」

“クリスタル・フォレスト”をコンセプトにした吉岡徳仁氏によるデザイン「スワロフスキー銀座」

大量生産からハンドメイドによる高付加価値商品へのリ・ブランディング「HOYA CRYSTAL」(南青山)

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レトロモダン

レトロ ・ グラフィックパターン

Key word

Concept

Design・Deta i l

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商業施設動向

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消費動向分析

ここ数年のトレンドであったゴシックスタイルを取り入れたスタイルに変わり、60~70年代のレトロなテイストを取り入れたデザインが再び注目されている。

幾何学形の大きな照明や淡い色使いなど、大胆でグラフィカルなモチーフが特徴。ダーク色の木目とシャイニーな金属の組み合わせや、起毛感のあるファブリックなど、どこか懐かしいそのスタイルは、全体にやさしく落ち着いた印象を与える。

近年のホテル建設ラッシュの流れを受けて、地方のホテルや旅館でも大きな変革が生まれて来ている。都市部の大型ホテルとの差別化を図る為、地域の特色を活かしたデザインやサービスをいかに打ち出すかが鍵となっている。

その風土に根付く植物のモチーフや、伝統的な絵柄などを、現代的にデザイン処理する事で、モダンな空間の効果的なアクセントとしている。使われている素材・食材の情報をオープンにし、地域性を重視することで、安心感や満足感を与える事ができる。

コミュニケーション ・ クロスオーバークリエーション ・ 多様性

Key word

Concept

Design・Deta i l

デザイナーズオフィス

業種や業態の変化に伴い、機能性だけを重視したオフィス環境は大きく変わりつつある。柔軟なデザインを取り入れることで、企業イメージや社員のモチベーションの向上へとつながり、対外的にも社内的にも大きなプラス効果を与える。

これまでオフィス空間にあまり使われる事のなかった素材や、大胆な色彩計画を取り入れることで、よりクリエイティブでコミニュケーションのとりやすい空間を作り出す。ワーキングとミーティングのスペースを明確にすることで、生産性を高める効果につながっている。

地域性 ・ 伝統 ・ 地産地消

Key word

Concept

Design・Deta i l

グローカルホテル

丸みのある家具と円形の壁面デザイン、そして柔らかい色彩計画が一体となって温かみのある空間が作られている(銀座)

天井に貼られた巨大なグラフィックシートが印象的

全13タイプの異なるデザインの中から選べるセレクタブルホテル随所に京都らしいエッセンスが感じられる(京都)

北海道でよく目にする白樺のシルエットを転写した光壁(札幌)

ジャクージをモチーフにしたリフレッシュコーナー(大阪)

元々ボーリング場として設計された「TBWA HAKUHODO」(芝浦)

トレンド 

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業界動向分析

Marke t i ng 消費動向分析

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トレンド 

社会動向

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消費動向分析

Vis

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l Dire

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n ビジュアルディレクション

◆リアルエコ志向

・これから建てるなら、おしゃれでエコな家・グウィネス・ママも地球のことを考えています・今日から行動を起こすために。地球を救う 30 のアイデア・温暖化を食い止めろ!エコ建築の挑戦・成功する企業は、環境への目配りも万全・確かな効果を生む、 街ぐるみの環境対策・お気に入りのモノと始める、エコライフ・家電 エコへの視点・環境のために、暮らしを変えてみよう・ドイツの暮らし方から、私たちが見えてくること・始末のいい食生活に学ぶ・使い勝手がいい、エコバッグとマイ水筒・環境に配慮して栽培された、オーガニックコットンのすすめ・dosa のリサイクル 旅する布

エコ

本物価値追求志向

・人気ブランド × 私のセンスで、自分好みのハーモニーを楽しむ 「贅沢オーダー」

・河毛俊作の我が侭はこうして悦楽に昇華したルイ・ヴィトンで世界唯一のバッグを作ってわかること

・足に合う以上に気持ちに合う一足をフィット感の先にある靴のオーダー美学

・有名ブランドで愉しむ、大人の装い方・30代・女を磨く名品リスト・BRIO が選んだ時計の傾向は「保守回帰」

大人のための本物・金刀比羅宮 応挙・若冲 書院の美・京都で「禅の心」に触れる・菩薩の頬笑みに魅せられて 

榊 莫山、法隆寺へ・古の時代へ、タイムスリップする旅

錦秋の奈良を行く・和歌のこころに触れる・平城京絵巻 国の礎は奈良にあり・さらなる、新発見を求めて京都へ・笑って泣いて、いのちの洗濯

続 「落語」入門・物見遊山の珍道中を追体験

東西 落語の古社寺を巡る・和稽古に夢中!・30 代こそ始めどき 

女を磨く「和の習い事」22 選!・人気再熱、「源氏物語」

なぜ、日本人の心の琴線に触れるのか?・「大人の女性のための日本文化塾」「細川家」で知る、日本の美と知の遺産

・目覚めよ、ニッポン・ビューティ!そろそろ、日本をよく知ろう

・加賀繍、金箔、漆器、九谷焼、水引……金沢工芸は小さな宝石

和浸透・集う家に、「和」の暮らし

実例・「畳の上」が合理的という結論「漆器」がおもてなしのテーブルを変えます

・山口智子的「和」探し、わたし仕様・リビングも、床の間も新発想の「和」で遊ぶ・私たちの暮らしにちょうどいい

進化した「和」の小物・年の初めは、きものでお出かけ・浴衣で〝そうろ〟と京歩き・実はけっこう着物好きなんです 

たまには私も、和風な女・リゾートでも、着物姿でも

その人らしさが香る 「夏の香り」物語・憧れのきもの姿から、きものの〝今〟を

考えます。きもの佳人のきもの三味・茶会、観劇、フォーマル、会食、同窓会

今、私たちが着るべき「きもの」とは?・晴れの日の「知的きもの新ルール」・大人だけに許される極上おしゃれ

35歳、きもの適齢期への誘い・帯で着こなす今どきの晴れ着・季節に寄り添う色合わせ、柄選び

森田空美の、新きもの流儀

・「家族のお悩み」相談室・ママと一緒のニューカレドニア・夫婦、親子が「いい関係」になる、

家づくりの工夫・OZONE 特別講座 「親子で考える家の学校」・家族のカシミア・今、子どもたちに語りたい・家族に贈る小さなサプライズ・「美的好奇心」を育てる

家族

家族至上志向

日常生活充実志向

・今どきの器、これからの器 器を愉しむ・「みんなが集まる日」はこの和食器で・素材の涼しさ、色や柄で選択

涼を呼ぶ、和の器を集めて・〝白・黒・色・漆〟ほめられる基準が変わってき

ました。普段の器、そろそろ買い替えませんか?・バッグやジュエリーもいいけれど

オシャレな家電が欲しい!・私のヒーリング・インテリア・キャンドルのある生活・この椅子で夜更かし 好きなアートを眺める椅子・お客様の多い日のサブチェア、どうしてる?・「正統」オーディオ再入門・これまでのヘッドホンの常識を覆す、

高級スピーカー・クラスの音質を再現。・この年末年始こそ「憧れホームシアター」で

二人の天国、築きましょ・自社開発液晶パネルの使いこなしで優位、

フル HD プロシェクターの秀作が登場

日常のこだわりアイテム・今夜は我が家で、スペシャルメニュー!

シェフ直伝、おいしい料理レッスン・名作を堪能したら、ぜひこの料理店へ・ひとつのお菓子から、日本の歴史と風土が

見えてくる美味し楽し、和菓子百彩・シャンパンがもたらす幸せ!

夏は〝シュワッ〟しませんか・週末のディナーの前の寄り道が心地よい

都心のシャンパンテラスで弛む午後・Oggi「The Beer Journal」これで

あなたも、すっかりビール・マニア・昼も夜も、シャンパン・「夏八寸」× シャンパーニュ・みんなでビール・旬の日本酒はどこにある・泡の向こうにヨーロッパの美食が見える

スパークリングワインと旅すれば・今、日本のワインが人気です・一杯のウィスキーがもたらす「時間」

知的食追求

社会動向

社界動向

ホテル、旅館業

住宅着工数、総戸数では5年ぶりの減少1. 総戸数・平成 19年度の新設住宅着工戸数は 1,035,598 戸。前年度比19.4%減、5年ぶりの減少。・新設住宅着工床面積は 88,360 千㎡、前年比 18.7%減、5年ぶりの減少。2. 利用関係別戸数・持家_19年度の持家は 311,803 戸(前年比 12.3%減、前年の増加から再び減少)・貸家_19年度の貸家は 430,867 戸(前年比 19.9%減、7年ぶりの減少)・分譲住宅_19年度の分譲住宅は 282,617 戸(前年比 26.1%減、5年ぶりの減少)マンションは 159,685 戸(同 34.0%減、5年ぶりの減少)一戸建住宅は 121,163 戸(同 12.5%減、前年の増加から再び減少)・建築着工統計_店舗は増加したが、事務所、工場、倉庫は減少したため、全体では5年ぶりの減少。

■全国平均2年連続で上昇 平成 20年 1月 1日三大都市圏・平均で住宅地 4.3%、商業地 10.4%の上昇。住宅地は2年連続して上昇、商業地は3年連続して上昇。・都心部では、ブランド力の高い地域や優良住宅地、高度に商業業務機能が集積した地区において、年間 30%を超える高い上昇を示す地点が見られた。・昨年後半にはこれらの上昇基調はそれぞれに鈍化。その他の地方圏・地方中心都市の市街地整備や交通基盤整備等による利便性・収益性の向上等が見られた地区については上昇地点が増加。下落地点も、その半数以上で下落幅が縮小した。しかし依然として下落地点が大半。

■家計支出報告 四半期平成 20年 1~3月平均・総世帯_262,772 円(前年比名目 1.6%増加)・二人以上世帯_299,406 円(前年比名目 1.7%増加)・単身世帯_169,337 円(前年比名目 0.9%増加)■二人以上世帯5月速報総務省は基調判断を「おおむね横ばい」から「減少の兆しがみられる」と下方修正した。・消費支出、一世帯あたり 288,128 円(前年比実質 3.2%減少)■家計消費状況調査 平成 20年 4月・総支出_377,570 円(昨対 98.2%)ほぼ横ばい・通信・放送受信_平均的に伸び・家具類_全般減少・家電_携帯電話機、カー・ナビ、ビデオカメラなど消費が旺盛な項目と伸び悩む項目と明暗が分かれた。

■完全失業率は減少 四半期平成 20年 1~3月平均・全国_就業者数は 6316万人と,前年同期に比べ6万人の増加。完全失業者数は 263万人と,前年同期に比べ9万人の減少。完全失業率(原数値)は 4.0%と,前年同期に比べ 0.1 ポイントの低下。■労働力調査平成20年 5月速報・就業者_6478万人。前年比 21万人の減少。4ヶ月連続の減少。・完全失業者_完全失業者数は 270万人。前年比 12万人の増加。2か月連続の増加。

■パソコンに近づく携帯電話2008 年以降は、3.5 世代といわれる、通信速度が数メガのブロードバンドネットワークの普及期に入り、現在の数十倍から数百倍のデータ通信が可能になるため、外出先から携帯電話を使って会社にある業務資料を素早くダウンロードすることも可能となる。■マルチウィンドウ化テレビに加えて、パソコンや携帯電話といった複数の画面を同時に見ることができる環境になったことで(マルチウィンドウ化)、テレビを見ながら、詳しく知りたいと思ったことをインターネットですぐに検索することができるようになった。従来ではありえなかった、テレビを見て気に入ったものを隣のパソコンで検索して、他の人の評価を確認し、良いものだと確信できれば、そのままインターネットショッピングサイトで購入するというスタイルが起こっている。

住宅着工数

「環境保護に配慮して商品を買う」意識

■ライフサイクルアセスメント(LCA)が注目ライフサイクルアセスメントとは、製品やサービスについて資源の採取から製造、使用、廃棄にいたるまでを環境の観点から詳細に分析・評価する手法。LCAを実施することで、製品・サービスの環境性能の定量的な把握が可能となる。■平成20年版環境・循環型社会白書環境省が発表した白書で世界規模で環境ビジネス市場が大きく拡大していることが分かる。環境省が作成したデータでは、平成 18年の世界の環境ビジネス市場は8年に比べ 1.4 倍の約 6920億ドルとなった。市場全体の年成長率は 4.7%だった。■消費者の環境意識消費者の環境意識も急速に高まり、幅広い層に広がっている。エコ商品やフェアトレード商品などデザイン性も含めた品質価値が高く、しかもエコといった商品への条件に加え、環境配慮商品に対しての条件が、使用中はもとより、その製造過程にも関心が高まるなど、よりいっそうシビアになっている。

■洞爺湖サミット 温暖化問題に一点集中2050 年までに温暖化ガス排出量を半減する目標を世界各国で共有し、国連の交渉で採択するよう要請。■地球温暖化問題地球温暖化の現状は、深刻な状態にあり、さまざまな環境問題を引き起こしている。近年、温室効果ガスは必要以上に増加し、温暖化の影響は、気温上昇の他にも気候・気象や生物物理システムの変化に顕著に起きている。日本政府は 2013年以降の実効性のある枠組みづくりに積極的に貢献するために、「クールアース 50」を具体化する構想を発表(1月)。1)ポスト京都フレームワーク・温室効果ガスの削減目標の公平さを確保し、主要排出国とともに国別総量削減目標を掲げて取り組むこと2)国際環境協力・世界全体で 2020年までに 30%のエネルギー効率の改善や 100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)を構築すること3)イノベーション・革新的技術の開発と低炭素社会への転換

人 口

少子化による人口減少が経済や社会に与える影響は大きく、労働力人口の減少につながり、経済力の低下が懸念される。子供の数が減ることで、世帯構造にも変化が出ている。20年前までは、18歳未満の未婚の子いる世帯は前世帯の 46.2%だったが、06年には 27.3%と大きく低下。今後、一人暮らしの世帯数が、全世帯数の累計のトップになると推計されている。

■全国人口  07年 10月 1日現在総人口はほぼ横ばい  ・総人口は 1億 2777万 1千人となり,前年に比べほぼ横ばい。・男女別にみると,男性は自然減少により 3年連続して減少。女性は自然増加が続いており,引き続き増加。■都道府県人口東京都が28年ぶりに全国人口の10.0%を占める・東京都が最も多く,次いで神奈川県,大阪府,愛知県,埼玉県などとなっており,上位 5都府県の人口で,全国人口の 35.1%を占めている。・全国人口に占める東京都の割合は,近年上昇傾向で推移。昭和 54年以来 28年ぶりに 10.0%となった。■年齢別人口・昭和生まれの人口は 9997万5千人 (総人口の 78.2%) 昭和 58年以来 23年ぶりに1億人を下回った。,平成生まれの人口は 2081万7千人 (同 16.3%) 初めて 2000万人を上回った。

■出生率07年の合計特殊出生率は2年連続の上昇・2007年の合計特殊出生率は 1.32 と 2年連続の上昇となった。上昇の理由として厚生労働省は団塊ジュニア世代を中心とした 30代後半の” 駆け込み出産” が要因のひとつと見ている。

地価動向

家計調査

労働力調査

情報・通信

環 境

1940~1980年の平均値に対する1995年から2004年の地表面の平均気温の変化

1960~1990年の平均値に対する2070年から2100年の地表面の平均気温変化量の予測

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業界動向-1

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消費動向分析

業界動向トレンド 

業界動向-1

●独身女性や富裕層向け新ブランド 三井不動産レジデンシャルは、新ブランド 2つを立ち上げた。独身女性に配慮した高セキュリティー型「パークリュクス」は、山の手線内で駅から 5分圏内のエリア。団塊世代など富裕層向けリゾート型「パークシーズンズ」は、箱根や軽井沢など都心から 1-2 時間圏内のエリア。●健康相談サービス大京、セコムホームライフ、日本綜合地所など各社は、近隣医院と提携、健康相談実施、予防接種、人間ドック割り引きや 24時間体制の “健康コールセンター” など健康へのサービスを提供することで付加価値を高める。●安全に配慮したサービス住友不動産は、契約者に入居前にパーティやイベントを開催。居住者の連帯感を生む仕組みづくりを支援し、防災、防犯につなげる。●女性に照準穴吹工務店は、億を越える物件にはコンサルティング料を会社が負担し、コーディネーターを斡旋するサービスを開始した。

●「パーソナルオーダーメイド ルーモア」積水ハウス 08/3/10 発表2階にスキップフロアを配置し、フロア間の段差を利用して床面積に算入されないセントラル収納を設けた。都市部の狭小地や容積率の制限などが厳しい敷地でも、居住空間を確保しながら充分な収納力のある住まいを実現●「シンセ・カーダー モード」トヨタホーム 08/4/26 発表トヨタ自動車と共同で住宅の耐久性高めた。●「GORAKU」 積水ハウスの和風デザインの取組み。建築物のデザインを細かく定めた京都市の景観政策に対応した “京都モデル” 日本の住宅産業が全国一律のデザインから脱する端緒となるかもしれない。

●Belleface 武蔵新城Garage“バイクと共生” 部屋横にバイク専用のガレイージ(2台)付き。●パシフィックロイヤルコートみなとみらい全戸に大型プラズマ TV、エアコン、洗浄機機器付きトイレ。自分の居住階以外にエレベーターが停止しないなどセキュリティ対策に力を入れた物件。●e-STEP子育てしやすい環境を整備。コルク床のスペース、三輪車などが置きやすい玄関まわり保育園や子育て世帯の交流の場を設けた。

●汐留地区プロジェクト 国際化・情報化に対応したまちづくり。都心と臨海部を結ぶ交通の重要な結節点と位置づけ、旧国鉄跡地を中心とした土地利用の転換として、周辺地域と一体となった都市基盤整備を行い、業務・商業・文化・居住等の施設を誘導することにより多機能都市空間の形成をめざした街づくりを進行。汐留シオサイト最後の大規模プロジェクト完了。●芝浦アイランドプロジェクト 総面積約 6万㎡、四方を運河に囲まれたまさに島。官・公・民一体となった再開発プロジェクト。2棟の分譲タワーマンションと 2棟の賃貸タワーマンションが建設。地上 48階地下 1階の超高層タワーで、総戸数 871戸がすべて賃貸住宅という破格のスケール。ブルームタワーはホテルライク・クオリティにこだわった、高級賃物件。●池尻大 O_Path プロジェクトジャンクションが建設中で、再開発が進む。ジャンクループ屋上を空中庭園として整備、国道246の横断デッキと連絡。公共公益施設を集約し生活支援機能を強化。居住棟 PRISM TOWER 販売開始。

●関西モノづくり回帰定着関西製造業の足かせとなっていた工場三法(工場等制限法、工業再配置促進法、工場立地法)の緩和・廃止が大きく影響。「関西回帰」は兵庫県や京滋地区への緩やかなシフトを伴う形で進展している。

●クラインガルデン 宿泊施設付の市民農園都市近郊にセカンドハウスを持つ 2地域居住が注目されている。農作業を楽しんだり、住民とも熱心に交流したりして田舎暮らしの夢を実現させている。地方自治体も交流人口増を狙って , 体験などPRに動き出した。●ウィークエンドハウス アレイ(七里ケ浜)立地、建物のデザイン、テナントを通じ顧客にライフスタイルを提案する事で付加価値を高めた。●首都圏近郊の開発07 年 9月下旬に発表された基準地価。地方圏のなかで、最も地価上昇率が高かったエリアが軽井沢町。アクティブシニア層の需要が大きい。熱海も首都圏から近く、人気のリゾート地。旧来型の観光産業が衰退するなかで、定住者と観光客両方のニーズに対応できる新たなビジネスモデルも模索されている。

●モニター制度で商品開発 グランヴィア大阪目的は個別の商品開発よりも客との共同作業によるコミュニケーション。モニター制度を活用してファンを増やそうという試み。●環境学習やボランティアをテーマにした日帰りツアー リッツカールトン同ホテルを利用する富裕層は旅先でも社会貢献活動に関心を示すと判断し企画。●赤ちゃんとエステ ヒルトン東京生後1歳までのベビーとお母様のためのデイユースエステプラン。●スパの送迎、高級リムジン コンラッド東京「ファースト・リムジン」と「水月スパ」のコラボレーション。ホテルへ向かう道程から、贅沢な時間がスタート。2人1組11万円。●宿泊者向け情報誌創刊 マンダリン東京日本の歴史や伝統工芸を紹介する記事と通販カタログ。富裕層を狙い広告を募集。

●三世代消費三世代で旅行や食事、カラオケなどレジャーを楽しむ 「三世代消費」が注目されている。三世代向けツアーは前年比3割り増し。孫が喜ぶ、それが自分の喜びにもなる。あるいは自分がかつて行った旅行先に子ども世代を連れて行って案内するなど、喜びを三世代共有しながら消費が高まっている。

●「ハウスウエディング」に代表されるように、独自のスタイルで結婚式を開きたいというカップルが増え、独自色を出したウエディングの演出を提案する業者が全国各地で事業の拡大を進めており、邸宅や料亭、リゾート施設、ゴルフ場など、式場提供の環境も増えている。●晩婚化の進行に伴い、多少高額でも式場や料理、式の進行などに手をかけた、納得のいく結婚式を挙げたいという動きも多く見られ、招待人数は減る傾向だが、一人にかける費用は増加傾向にある。

●テレビCMなどの効果に陰りがみえる中で、工場見学をマーケティングの新手法として活用する企業が相次いでいる。 食品偽装事件の影響から、自らの目で製造工程などの安全を確かめたいと考える消費者のニーズの高まりもこの動きを後押しする。

●イデーショップ自由が丘  08/3/20開業イデー最大の旗艦店。“生活の探求"“趣味の冒険”がテーマ。デザイン、家具、建築のみならず、生活を心地良くするもの、おもしろいと思うものを表現・提案し続けてきたイデーのすべてが体感出来るショップ。●スピリチュアルモード京都 08/1/10開業浴室空間をデザインやインテリア性で追及したオリジナルブランド。名古屋、南青山に続く3店舗目。ターゲット層は、20代後半から50代のニューラグジュアリー層や、ライフスタイルにこだわりのある層。●メゾン・イクス代官山 08/3/01開業テーマは“ブティック・ド・リュクス”。フランス、イタリアのラグジュアリーなライフスタイルを提案。上質のカーテンとスワロフスキー、ベネチアングラスなどを使ったアクセサリーも豊富。最高級ブランド170種の生地から選び、フランスで縫製する。●BUNACO弘前SR 07/12/1 開業コンセプトは「Now&Then」創立当初の珍しい商品や、今までのGood Desing 賞受賞の数々。また、各ブランドとのコラボ商品等を展示。

●ベネトンカーサ 08/4ベネトンからインテリア家具のシリーズ、ベネトンカーサ発表。この春登場する第 1弾は、「Natura(ナチュラ/自然)」シリーズ。バーリングで多様な原色使いが特徴。●YCAMI 新作発売 08/2トーヨーキッチンスタイルはイタリアの家具メーカーYCAMI(イカミ)社を発売。2007年のサローネにてアルミトラス構造の斬新なデザインによって注目。●クラファクター 日本で本格販売 08/1SONOMAは完全予約制のSRで輸入販売を開始。モザイクタイル使った家具は世界31ヶ国で展開され、高級リゾートホテルで採用されている。

●海外市場カッシーナ・イクスシーは、今夏にも日本製の家具を初めて米国に輸出。フランスベッドホールディングスは、和風デザインを取り入れた新ブランドを欧州で販売。●プレミアム市場ドリームベッドは「premium design & story」をテーマに本当に良いものを選び、大切に使いながら生活を豊かにする成熟した社会のための製品を発表。●ベビーマーケット   スキャンデックスからベビー部門分社化高級育児用品の輸入販売強化。裕福層中心に販売好調。

住宅産業

都市開発業

家具・インテリア

ホテル、旅館業

住宅産業 都市開発業 家具・インテリア ホテル、旅館業分譲マンション新商品戦略

ハウスメーカー新商品

こだわり賃貸物件

東京再開発エリア

工場国内回帰

デュアルライフ

話題の商品

新規市場開拓

店舗・SRオープン 新サービス

旅行業三世代旅行

その他の業種独自スタイルのウエディング

工場見学をマーケティングに活用

建設業の景況悪化が鮮明になってきた。住宅着工の落ち込みは予想以上に長引き、4月の首都圏マンション販売戸数は 15年ぶりの低水準となった。需要減に加え資材価格の高騰が重なり、大手ゼネコンの業績は軒並み減益となった。地方の中小事業者の倒産も急増し建設不振は景気の重しとなっている。

地域性を意識した開発が進んでいる。マンション内でのコミュニティーづくりのための企画やWebサイト、地域医療機関との連携など地域と連動した新しいサービスの提供を始めている。また、全国共通の商品を提供してきた住宅メーカーが地域協定に基づいた商品を発表するなど、細やかな対応により付加価値を高める動きが見られる。

都市開発事業においては、国土交通省のレポートによれば 2030年の都市圏人口は 2000年時に比べて5%減少するという推計が出ており、地方都市圏についてはさらに減少の幅が大きくなるだろうとされている。大都市においてもこの先、大規模な開発に見合った需要が見込めないリスクも考えられる。

少子化の進行を背景に、子供用のものを選ぶ際に品質の良いものなら高額でも買い求める消費者が増加。そのためデザイン性が高く安全な素材を使用した高級子供用家具が売れ行きを伸ばしている。海外の大手小売店が進出するなど業界内での競争は激化し、差別化を図った特徴的なサービスと品揃えが求められている。

外資系ホテルと国内高級ホテルとの顧客獲得競争は激化。メインターゲットである国内外の富裕層を取り込もうと各ホテルとも独自色を出したサービスを提供している。宿泊以外の部分で利用客に付加価値の高いサービスを提供することで顧客獲得へつなげようという試み行われている。

Page 8: Japanese Design Trend 2010

業界動向-2

2010

S/S

16

業界動向-2

Ma

rke

ting

消費動向分析

業界動向トレンド 

●阪急百貨店梅田本店 11年完成予定全館建替え工事進行中●阪神百貨店 08年秋婦人ファッションを中心に改装。面積拡大。服飾品強化。全館規模でMD見直●高島屋大阪店 10年秋2万 2000㎡増床 大阪新本館開業●三越銀座店  10年増床、売場面積 2倍●伊勢丹本店 08~09年婦人服分野全面改装●小田急百貨店新宿店 08年秋本館下層階改装。09年秋全館改装の第一期●東武百貨店 08年秋プラザ館、食料品売場改装、B1は “食とファッションの融合” を切り口に編集。中央館の吹き抜けを売場化する,増床計画あり。●西武百貨店池袋店2.3 年かけて全館改装。

●阪急百貨店 メンズ館  08/2/1 開業“ナイスガイメイキング” をコンセプトにバーバーを備えたビューティーゾーン、独自セレクトショップなど。●伊勢丹 瀋陽 08/2/24 開業「毎日が、あたらしい、ファッションの伊勢丹」をスローガンに総面積は 30,000 ㎡。7階の国際色豊かなレストランとあわせ、「食」の充実も大きな特徴。中国本土 5店目。●丸井 上海店 08/3/28 開業丸井グループ初めての海外出店。売場面積 70㎡。主に PB『ru』の衣類、商品を販売。

●百貨店業界におけるネット活用の状況は、昨年度実績で 96.4%と、ほぼ全社実施。売上高も、平成 12年度の年間業界合計 9億 7000万円から昨年度 121億円へと、過去 6年間で 12.5 倍に成長。

●国土交通省などが中心となって外国人観光客誘致に取り組んだキャンペーンの実施結果。全国の協賛百貨店の外国人売上高(免税手続きベース)は前年比26・9%増の約22億円。人当たり購買単価は5万9883円で、国内一般客の約10倍。協賛店舗30店中23店で前年の売り上げを上回った。東京・銀座地区などが好調で、店舗によっては3~4倍の売り上げだった。

●スワロフスキー銀座店 08/3/29開業世界初旗艦店。2フロア構成。総面積450㎡店。外に設置するスチール・プリズム製の高さ8m、幅9mのウィンドー・ファサードが壁面レリーフの役割を果たし、外部からの動きや反射光を取り込むことで「光と空間」を演出。●デビアス銀座 08/3/28開業アジア初の路面店。1階ではダイヤモンドジュエリーコレクションを扱い、メインエントランスを入ったすぐの場所に設けたディスプレーに最新コレクションを展示。●ライカ銀座 08/6/22 開業独 Leica Camera 初の直営店。ライカ製品のフルラインナップを紹介すると同時に、修理やメンテナンスの相談、サロンにおける作品の展示などにより、写真文化を広くご紹介することを目指す。

●MUJI to GO 香港 08/3/24 開業旅行用品特化型MUJI  海外で先行出店「旅で使える」がコンセプト。今後、空港・駅の構内に出店計画。●文教堂ホビー  08/5/31 開業プラモデルや鉄道模型だけに絞り込んだ専門店。プラモデルは輸入品を含め8千品目以上。鉄道模型(Nゲージ)、塗料・工具などを合わせると全部で3万点。品目の多さでは国内最大規模。●HOYA CRYSTAL TOKYO 07/10/27 開業 HOYAクリスタルの直営店。2006年にブランドの見直しを図り、最高級クリスタルを用いて熟練の職人が全商品を手づくりする体制を整えた。●スポーツオーソリティ港北センター南店 08/3/5開業。同エリアに出店.2店舗 1セットの新しい出店形式。国内総合スポーツ専門店としては最大規模。

●エドウイン  08/3/26 開業エドウインは売場で得られる消費者需要や流行を迅速に反映させる実験に取組む。日暮里に工場の加工機能と本社商品企画課の一部を持つ。●サムソナイト日本サムソナイトジャパンは旅を切り口に直営専門店を強化。ライフスタイルブランドをめざすには自前の販売員がブランドや商品の背景を説明出来る環境が不可欠と考える。●街の電器屋さん復活  量販店と一部のメーカーは地上デジタル放送への切り替えや高齢化を背景に電気店網の拡充に乗り出す。地域密着、訪問工事に重点。

●大手通販春号から紙媒体のカタログを刷新。モール型ページ構成など消費者の楽しさ、利便性を高める工夫をこらす。・セシール、シニア向けカタログ創刊・ムトウ「rarant」30~40代女性向け。 「RdECO」20~30代女性向け。●インテリア、リビング関連カタログも新装や人気雑誌との協業などでテコ入れを図る。・セシールリビング“暮らしが好きになる本”に改編。既存顧客への配布と年4回の雑誌として書店、コンビニで販売。・千趣会“エル・デコ”と提携。“エル・デコ、セレクションカタログ76”発刊。ライフスタイル提案力のある紙面を打ち出す。

●次世代型ショッピングポータルサイト日本TV、セブン&アイ・HD、電通3社が(株)日テレ7設立。「メディアと消費の融合」をテーマにTV番組・インターネット・小売業を連動。

●「ハンズ ビー」 東急ハンズは売り場面積が5分の1以下の新型店を開業。健康・美容・文具など店ごとにテーマを設定し、商品数を1割強の2万種類に絞り込む。●KFC、持ち帰り専門店展開 数カ所に実験店。初期投資や人件費など運営コストを抑え収益力強化。

●「フィームス」 08/4/30 ザナックス(スポーツ用品専門店)は健康を切り口に新型店“スポーツを大切な誰かと。”をテーマに新スポーツライフスタイル小売り店を開業。ターゲットは健康のためにカラダを動かしたいと思う25~50歳。●セブン&アイHD、農業参入生産から販売まで手がける事で食の安全志向に対応。店舗から出るゴミを飼料にし、食品資源の循環網を築く、将来的に全国10カ所に農業生産法人を設立し、生産した野菜を傘下のイトーヨーカ堂全店で販売する予定。●外食とコンビニ初の協同店舗 08/4/30開業 ファミリーマート/日本サブウェイは共同店舗2店を開業。共同店出により顧客への利便性の高さを提供するとともに、集客面での相乗効果発揮も見込む。●「ダグ・カフェアンドデリ」 08/4/11開業「ミニストップ」にカフェが併設。●「親子カフェ」 全国各地にに子連れでもゆっくりくつろげるカフェが開業。プレイルームやレッスン、セミナーも併設され子育てを支援している

●赤坂サカス 08/3/20 開業TBS放送センター、5丁目開発計画エリア全体の総称ライブハウス、シアター、飲食店など食・住・遊の機能を持つ複合エンタテイメント空間。●青山エムズタワー 08/04/11顔業南欧の街並みを再現した施設は、2つの玄関口を持つ同ビルの青山通りと外苑西通りを結ぶ小路(パサージュ)風の設計。低層棟には高級スーパーやパティスリーなどが入る「PASSAGE AOYAMA(パサージュ青山)」も併せてオープン。●ギンザ・グラッセ 08/4/23 開業「Cute & Brilliant 」をコンセプトに主なターゲットであるお洒落な大人の女性の感性を満たす、可愛らしく魅力的な施設になることを目指す。●グランデュオ鎌田 08/4/16開業JR東日本グループがJR立川駅で展開する、都市型百貨店「グランデュオ」の2店目。●淀屋橋オドナ 08/5/30 開業大阪のビジネスの中心地に“はたらく街からたのしむ街へ”をキーワードに衣料、雑貨、飲食店など32店舗を集積。●ミーナ町田  08/5/23開業「カジュアル・リュクス」が目的性、趣味性の高いテナントを揃え、10~20代ヤングと30代ファミリーの取込みをねらう。

●ららぽーとTOKYO-BAY南館 08/5/24南館を建て替え、増床オープン。高感度、上質指向のさらなる拡大を図り首都圏近郊の商業施設として、新たな枠組みを提案していく。●三井アウトレットパーク入間 08/4/10開業約98,000㎡の延床面積に国内外の高感度ファッション、キッズファッション、スポーツ&アウトドア、アクセサリー、ファッション雑貨など、バラエティ豊かなショップ204店集め同社最大規模。●御殿場プレミアムアウトレットモール 08/3増床開業。総店舗面積2割強拡大、43店舗導入●ポップタウン住道オペラパーク南館 08/3/6開業ダイエーのほか、衣料品専門店や医療クリニックなど、48店舗のテナントからなる新しい商業施設で開業

●表参道ヒルズ北側壁面緑化。循環式水景や疎水整備、雨水利用。●ファッションドーム141ゼロエミッションに挑戦し続けている。テナント廃棄物を再利用する循環システム採用。●イオン鹿児島SCソーラーパネルによる太陽光発電を本格導入。

首都圏で大型店の都心部出店が上向く一方、郊外では落ち込んでいる。07年度新設届けで件数は 06年度に比べ 2割近く減少。景気減速も相まって郊外出店にブレーキが掛かる。規制を受けにくく集客も見込める都心に流通企業などが投資の軸足を移している。

全国百貨店改装、増床計画によると、今春夏は昨秋冬を上回る 81店舗が改装する。全館規模の改装、増床を予定している都心の大型店も多く、家具や家電製品といった、大型専門店、量販店に消費者のニーズが移行し業態を超えて競合が激化するなか、百貨店は引き続き改装に積極投資するとみられる。また、館内や各フロアにコンシェルジュを配置し、他業態の小売店にはないキメ細やかなサービスの提供で、ブランド力向上と顧客獲得につなげようとしている。

海外ブランドの日本進出がつづく一方、流通大手をはじめ企業が海外出店や計画を発表。背景には国内消費の冷え込みとともに飽和状態のSCへの出店を絞り海外へシフトする動きがみられる。

衣料が不振の百貨店や専門店に比べて、アウトレットモールでの売れ行きが好調。全国 30カ所ある、モールでの売上規模は約 4,000 億。三井不動産が前年比 2割増など各社、増収基調が続く。

商品やサービス購入時に評価サイト(CGM)で発信されている “素人の通” の評価や価格の比較をチェックすることが一般的になっている。テレビ通販にも安さを求める傾向がみられ、インターネット通販と価格比較タイムセールなど特売を探してチャンネル切り替えるユーザもいる。また、実店舗、カタログ、テレビ通販を連動させる動きもある。

大手小売業が都市部で、標準店舗に比べ面積を抑えた小型店の出店に乗り出す。高い地価に対応して低コストの店を展開。消費の低迷傾向を受け、人口増などで需要が見込める東京など大都市や有力地方都市の市場を開拓する。

専門店

複合商業施設

百貨店 専門店 複合商業施設 通 販改装計画

新店舗オープン

ネット通販拡大

海外ブランドオープン

新店舗オープン

直営店

郊外型商業施設

環境問題に積極策

都市型商業施設 カタログ相次ぎ刷新

小売り・外食

新業態

小型店で攻勢

新業態

小売・外食

外国人観光客

百貨店

通販

Page 9: Japanese Design Trend 2010

10SS

2010S/S

Top t rend D i r ec t i on トップトレンドディレクション

ビジュアルディレクションVisua l D i r ec t i on

Page 10: Japanese Design Trend 2010

 ファブリックスの傾向は、タック織り、プリーツ加工、凹凸感、金属の糸を織り込んだり、レザーの編み込みなど、高度な技術によって作られた構造的な印象のテクスチャーが増えている。スパンコールやビーズのグリッター感などで、きらめきがありラグジュアリー感を出しているのも今期の特徴。エナメルやビニール素材で光沢や色のグラデーションを楽しむのも継続している。 その一方手編みのようなニット素材や職人によって作られた、手仕事感が伝わる陶器や木細工なども人気を集めている。 また、エコの観点からリサイクル素材で出来た製品は、高度な技術で見た目では分からない程に加工され、商品となり一般の生活へと浸透している。 アウトドアの生活スタイルの普及からは、最新テクノロジーを駆使した製品が続々と登場している。屋外でも使用出来る、高耐候性のファイバー系素材がファブリックスや家具に取り入れられ、注目を浴びている。

 カラー傾向は色と色との組み合わせのバリエーションが増えている。明度や彩度、色相に関わらず色を組み合わせる事によって新鮮な印象を与えるカラー展開が多い。全体的にベースはモノトーンだが、差し色としてはカラフルな色を使用するという傾向になっている。また、光沢感の存在感も増し、ゴールドやシルバーに留まらず、カッパーゴールドやクロームなどのメッキ色の展開も広がり人気が高くなっている。

紫とライムグリーンの組み合わせが豪華さを感じさせ魅惑的なデラックスハイブリットカラー。

ペールトーンを中心に女性的で甘くやさしいニュアンスのスウィートエモーショナルカラー。

コンピューターで作られた色の様にポップで鮮やかな色使いで、元気を与えるヴィヴィドバーチャルカラー。

□未来を見据えて自然との共生を考えるハイテクなニューエコスタイル

Futuristic Green フューチャリスティックグリーン

□時代やスタイルを超えた革新的でエレガントなモダンシックスタイル

Timeless Glamour タイムレスグラマー

□様々な地域の民族性にアート感覚を加えた魅惑的なエスニックスタイル

Tribal Chic トライバルシック

□機能性や新しい発想を加えた明るく活気の溢れる北欧モダンスタイル

Vivid laboratory ヴィヴィッドラボラトリー

Vis

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トップトレンド 

全体傾向

2010S/S 4つのスタイル 2010S/S 4Styles

Delax clavor color

Sweet emotional color

Viv id v i r tual color

2010 Spring/Summer

全体傾向 Tendance

 不安定な世の中で新たな展望を模索する中、今期のキーワードとしては、『変化』と『融合』が挙げられる。そこには最新技術、エコロジー、原始的な素材、アート性など様々な要素が混在する。成熟した感性を持つ消費者は年代やジャンルやスタイルに捕われず、自分の好きな物を好きな様に集め、自分のスタイルを作り上げるという傾向になってきている。キッチン、バス、リビング、ベッドルーム、型にはまらない個人の趣向用途による自由な暮らし方。カスタマイズやリメイクでオリジナル性を追求していく方向性も顕著。 地球規模での環境問題が深刻となり、消費者の自然や環境に対する関心が集まっている。エコというテーマと最新技術が結びつく事によって、各メーカーからは、続々とサスティナブルな商品が発表された。エコのバリエーション(5R=リデュースReduce、リユースReuse、リサイクルRecycle、リペアRepair、リフューズRefuse)が増え、より生活に浸透しつつある。自然を感じて生活するというスタイルからアウトドアファニチャーのニーズが飛躍傾向にあり、雨に強い新素材が開発されるなど注目のマーケットとなっている。 昨今、顕著に現れていた原点回帰志向の流れは継続傾向にある中、民族的要素がよりアート性を帯び、アールデコやレトロモダンな60’sが復活してきている点が新しい。骨や化石など、自然素材の形状を活かしたオブジェや、アートの域に達する手仕事を活かしたモノ作り。ファブリックスでも技術を駆使した素材感が存在を強め、より素材の重厚さや密度が重要度を増している。

deluxe hybrid color

(デラックスハイブリットカラー)

~華やかで魅惑的なカラー~

15-0927 TPX 14-1107 TPX 13-0645 TPX 19-3217 TPX 19-1102 TPX

sweet emotional color

(スウィートエモーショナルカラー)

~情緒的でやさしく甘いカラー~

16-1806 TPX 14-4214 TPX 14-1508 TPX 13-4403 TPX 12-5506 TPX

vivid virtualcolor

(ヴィヴィッドバーチャルカラー)

~明るいバーチャルカラー~

12-0643 TPX 16-4529 TPX 18-1762 TPX 11-0601 TPX CHROME

編み込みのレザー 金属糸

光沢のあるスパンコール

凹凸のあるファブリックス

スモッキング加工のサテン

玉虫色に光るビニール素材

キルティングのエナメル

空き缶やタイヤ等をリサイクルしたエコ素材

Color

Mater ia l

一体成形の出来るポリカーボネート

ユーモアのある陶器

Page 11: Japanese Design Trend 2010

編んだように見せた成型のチェア▲

斬新なフォルムのワイヤーで出来たアウトドアチェア▲

未来的なフォルムのガラステーブル▼

有機的な構造体ラインが特徴のシェルフ▼

無機質な空間に光が差し込むサニタリールーム

自然と一体感を感じる開放的なテラス

ガラスの壁で外と内の境界線を無くした新しい概念のリビングルーム

キルティング加工されたエナメル風のファブリックス

ワントーンで立体的なラグ

木のシルエットを施した存在感のある壁紙

グリーンの新たな演出を感じるドーム型植木鉢▲

クラフトアート的なガラス花器▲

枝をイメージしたコートハンガー▼

持ち運び可能なLEDライト▲

ステンレスの未来的なキャンドルホルダー▼

最新の技術を使ったカーテン

自然素材を上手く取り込んだ水差し▲

有機的なフォルムのペンダントライト▼

食器のシルエットが美しいキッチン収納

Styl ing / FurnitureAccessory / mater ia l / Detai l

D irection

style.1

Futuristic Greenフューチャリスティック グリーン

Futur ist ic Green

『自然との共生』を“未来のエコスタイル”として掲げたスタイル。地球全体で取り組み始めているエコロジー対策の意識をインテリアの分野でどのように実践していくかを提案したアイテムが目立つ。自然と共に暮らす事を目指した、“インドア・アウトドア”という、外に開放された空間性も新しい。ガラスやアクリルを多用した透明感のあるミニマムな空間に、オーガニックなフォルムのアイテム、凹凸感やレーザーカットの最新技術を使った立体感のあるファブリックスを組合せてコーディネート。枝や切り株等のナチュラルな素材感がアクセントに。

Futur ist ic Green

Base Color Accent Color

ミントグリーン

コバルトブルー 19-3952 TPX

14-5711 TPX

ライトグリーン 15-6437 TPX

クロームグレー 13-4408 TPX

ホワイト 11-0601 TPX

Key Word

インドアアウトドア/ガーデンファニチャー/最新のテクノロジー/リサイクル素材/自然を彷彿とさせる有機的な曲線/透明感・透け感(ワイヤー/メッシュ/レーザーカット)/凹凸の立体感(キルティング加工)

Indoor outdoor/Garden furniture/Latest technology/Recycling material/Organic curve that is reminiscent of nature/Transparent feel ing(Wire/Mesh/Laser cut t ing)/Ruggedness 3D effect(Quilt ing processing)

凹凸感で表情を出すクッション

Vis

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トップトレンド 

Futuristic G

reen フューチャリスティックグリーン

Mater ia l

高度な技術により加工された合成樹脂透明感のあるガラスやアクリル

ステンレス キルティング加工の凹凸感

Page 12: Japanese Design Trend 2010

Styl ing / FurnitureAccessory / mater ia l / Detai l

D irection

style.3

Vis

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n ビジュアルディレクション

Tribal Chic

Tribal Chic

トライバル シック

Mater ia l

ワイルドな仕上げの革・ハラコ 凹凸感の残る鍛金

ダルでマットな土器 重厚感のあるアイアン

『民族的なアート性』をテーマにしたスタイル。ハイテクな世の中からの反動で、手触り感や手作り感、民族感溢れるスタイルがトレンド。時間を経た重みのある、自然からのインスピレーションを形にした家具やオブジェ達が印象的。石タイルの床や粗さの残るアイアン、漆喰塗りの壁等のラフな仕上げの素材感のアイテムをミニマムな空間にコーディネートする事で洗練された雰囲気を醸し出す。合わせるカラーの明るいライムグリーンとパープルの色のコントラストの強さが新しさのポイント。

Key Word

自然(海/土/自然素材/動物)/化石/アート/伝統工芸/ウェザリング加工/編み込み/絞り/寄木細工/メキシコ/中央アジア/チベット幻想的/魅惑的

Nature (natural sea/soi l/mater ia l/animal )/Fossi l/Art/Tradit ional craf t/Weather ing processing/Knitting/Squeezing/Wooden mosaic/Mexico/Central Asia/Tibet

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01

トップトレンド 

Triba

l Ch

icトライバルシック

Base Color Accent Color

パープル 19-3217 TPX

ライムグリーン 13-0645 TPX

ゴールド Gold

ブラック 19-1102 TPXベージュ 14-1107 TPX

ホワイト 11-0103 TPX

魅惑的なストーンオブジェ▼

海を連想させる化石のオブジェ▲

シンプルなペンダントライト▼

▲手作り感のあるマットな土器アルマジロの尻尾のアクセントが面白いピッチャー▲

繊細に編み込んだ手作りの小物入れ▲

クリスタルを散りばめた新鮮な紙皿▼

鍛金の跡が残る素材感のあるトレー▼

伝統的な編み込み技術を家具に用いたローソファ▲▲タイヤをリサイクルしたボリューム感のあるテーブル

フォルムが洗練さを与える革とアイアンのチェア▲

収縮加工で表情を出すファブリックス

編み込みのクラフト的なファブリックス手描きペイント風の壁紙

本物の羽根の鮮やかなフリンジ▼

高級なマテリアルのハラコのクッション▼

鏡がムーディーに演出するエントランス

石材使いでラスティックな雰囲気のサニタリールーム

パープルがアクセントのアウトドアリビング無骨な石壁を洗練された印象に仕上げたベッドルーム

ラスティックなカトラリー▼

Vis

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n ビジュアルディレクション

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トップトレンド 

Triba

l Ch

ic トライバルシック

Page 13: Japanese Design Trend 2010

エレガントな馬モチーフの陶器▲

スワロフスキーをあしらった豪華さが際立つラグ

面で形成されたシャープなデザインが洗練された印象のペンダントライト     ▼

クリスタルの持ち手が優美なカップ&ソーサー▲

チェーンパターンの食器▲

写実的なデザインがシュールなアクセントを与える食器◀

洗練されたスマートなラインが新鮮なクラシック電話機▲

レトロなストライプパターンが印象的なラグ

▼煌めく光沢感がラグジュアリーな 印象のクッションやタッセル

スパンコールやミラーワークの光沢感メタリック素材スモッキング加工

クラシックのモチーフをジオメトリックに象ったキャンドルスタンド▼

明るくシンプルな空間に合わせたライトが効果的なダイニングシーン

レトロフューチャーな照明のサニタリールーム

モダン家具とアンティーク家具のミックスが美しいシンメトリーに構成されたリビング

柔らかい曲線フォルムとベージュピンクが優しい印象のソファ▲

◀レトロな雰囲気ながらも革新的デザインのテーブル

◀重厚感を感じる上質な レザー張りのハイバックチェア

▲滑らかな張り生地のカウチ

オーバルや鏡面のモチーフをアクセントに取り入れたシャープな空間

華美な装飾を削ぎ落としたカッパーゴールドのフロアーライト▲

Styl ing / FurnitureAccessory / mater ia l / Detai l

D irection

style.2

Vis

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n ビジュアルディレクション

Timeless Glamourタイムレス グラマー

タイムレス グラマー

Mater ia l

スワロフスキーやスパンコールを施したラグジュアリーな ファブリックス

磨かれたシルバー

上質なクリスタル 繊細な装飾の磁器

近年続いたゴシックスタイルのデコラティブなクラシック趣向から、よりシンプルにラインを削ぎ落とし、洗練されたモダンシックなスタイル。アールデコのデザインの変革を遂げた時代を彷彿とさせる、退廃的な中にもモダンへのパッションを秘めた強く革新的でエレガントなスタイル。女性的で優美な曲線フォルムの家具にアールデコ的な直線構成の小物を組合わせる。上質な磁器やクリスタルでラグジュアリー感を演出。ファブリックスはミラーワークやメタリックでグリッターな質感の素材をコーディネート。レトロフューチャーなフォルムもミックスし、時代様式を飛び越えたドラマティックでグラマラスな雰囲気を醸し出す。Key Word古典回帰志向/アールデコ/アイリーングレイ/退廃的/ラグジュアリー/シック/優美な曲線/シンメトリー/メタリック/チェーンパターン/ストライプ※アールデコ:1910年~30年代にフランスを中心に流行した美術工芸様式。 単純、直線的なデザインが特長。※アイリーングレイ: アイルランドのデザイナー、建築家。アールデコデザインを多く手掛け、コルビジェと共に活躍した。カクテルテーブルE-1027は有名。Classics recurrence intention/Artdeco/Eyeleangray/Decadent/Luxury/Chic/Graceful curve/Symmetry/Metal l ic/Chain pattern/Stripe※Ar tdeco:1910年~30Ar t craf t sty le that becomes popular around France.※Eyeleangray: Designer and architect in Ireland。She worked on ar t deco designs, and it took an act ive par t with Le Corbusier.

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トップトレンド 

Tim

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イムレスグラマー

Base Color Accent Color

シルバー

カッパーゴールド 15-0927 TPX

ブラウン 19-1020 TPX

ベージュピンク 16-1806 TPX

ダークブルー 19-4229 TPX

グレー 13-4403 TPX

ホワイト 11-4201 TPX

Vis

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トップトレンド 

Tim

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Gla

mo

ur タ

イムレスグラマー

Page 14: Japanese Design Trend 2010

シェードだけで置き型のライトに、ユニークな発想のランプ◀

ポップなデザインで遊び心が溢れるキッチングッズ◀

▼存在感のある陶器のオブジェ

アスレチックを思わせるロープで吊るした壁掛けフック▶

連結のカスタマイズが自由に楽しめるペンダントライト▼

アクリルのパーツを組み合わせたレトロな印象のミラー▼

積み木のように無造作に積み上げられたシェルフ▲

手書き感覚のグラフィティがアクセントのラグ

細めのラインでアクセントを加える幾何学柄の壁紙

ブロックのデザインが楽しいUSB▲

カラーがアクセントのシンプルなキッチン

インパクトのあるチェアで個性を演出したリビング

ブロックを家具にさせた遊び心のあるプレイルーム

ヴィヴィッドカラーを用いた明るいダイニング

リメイク素材のファブリックスを使ったパッチワーククッション

Styl ing / FurnitureAccessory / mater ia l / Detai l

D irection

style.4

Vis

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n ビジュアルディレクション

Vivid Laboratoryヴィヴィッド ラボラトリー

Mater ia l

ナチュラルな仕上げの無垢材 ツヤ感のある陶器

透明感のあるカラーアクリル リメイク素材のファブリックス

従来のシンプルナチュラルな北欧モダンの流れが、未来に向けてより機能性や新たな発想を加えていった活気溢れるスタイル。ウィットに富んだ既成概念に捕われない実験的で革新的発想は家具小物全てに通じてきている。家具はスタッキングやコネクト等機能的で可変性を持たせたモノと、既成概念を取り払ったスケールのフォルム等の方向性が顕著。無垢の木材の素材感を生かしたシンプルな空間に、実験的でヴィヴィッドなカラーアイテムをアクセントとして加えていくコーディネート。

Key Word

実験的/先見性/ウィット/可変性/モデュラリティー/カスタマイズ/北欧/マルチカラー/構造体の様な幾何柄/直線的な家具/タイポグラフィー/ネオン管/グラフィティアート/スポーティ/クレイジースケール

Expe r imen t a l/Fo re s i g h t/W i t/Changeab i l i t y/Modu l a r i t y/Customiz ing/Scandinav ian/Mult ico lor/Geometry handle of structure/Straight l ine furni ture/Typography/Neon tubing/Graffiti ar t/Sporty/Crazy scale

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トップトレンド 

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ヴィヴィッドラボラトリー

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トップトレンド 

Viv

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ab

ora

tory

ヴィヴィッドラボラトリー

Base Color Accent Color

レッド 18-1762 TPX

アイスブルー 12-5506 TPX

イエロー 12-0643 TPX

ブルー 16-4529 TPXブラウン 14-1038 TPX

ホワイト 11-0602 TPX

斬新な折り畳み機能を提案するデザインとポップな可愛らしさが融合したチェア◀

ブックシェルフとしての機能をプラスしたユニークなパーソナルチェア▲

ナチュラルで素朴な無垢の木のテーブル▲

従来の概念をくずした自由な発想から生まれた形のシェルフ▲

Page 15: Japanese Design Trend 2010

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2010S/S

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