Illuminea April 2010 Japanese
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Transcript of Illuminea April 2010 Japanese
大学図書館および情報コミュニティにOUPが配信するニュースと特集記事
本号の内容 医学の「古典」へのオンラインアクセス ページ 3
知識格差の是正 ページ 10
コメント:Google ブック検索和解契約 ページ 4 & 5
2010年4月
普及:未来の図書館 は ユビキタスサラ・トーマス(オックスフォード大学ボードリアン図書館 ディレクター) 知識の普及と来たるべき変化について
特 集
Illuminea 第2号 第2号 Illuminea
コンテンツ
何百年もの間、OUPは印刷物やCDrom、オンラインなど、その時々の技術で新しい知識を発信してきました。
OUPは、R e se arch4 L i feを含めてOUPが参 加して い る い くつ か の イ ニ シ ア チ ブ を 、図 書 館 員 や 情 報 専 門 家と共 有した いと願っています。R e s e a r c h 4 L i f e は ジャーナル への 無 償 アク セ ス を 開 発 途 上 国 に 提 供 す るものであり、Wel lcome Trustの後援により、権威のあるOxford Textbook of Medicine ( オックス フォ ード 内 科 学 テ キ ストブ ック ) の低中所得国へのオンラインでの提供が開始します。これらのプロジェクトは、医師や研究者に、疾病を阻止し、干ばつに立ち向かい、環境をよりよく管理するための情報へのアクセスを提供することにより、人々の暮らしに真の効果をもたらしています。
それぞれの論点には解説部分があり、今回はティム・バートンOUP USA プレジデントが、書籍に命をよみがえらせて新しい読者も開拓することを目標としている、論争の的になっているGoogle ブック検索和解契約について見解を述べています。
サラ・トーマス ボードリアン図書館ディレクター(本職に就任した最初の女性であり最初の非英国人図書館員)へのインタビューでは、知識の普及がどのように図書館の顔を変貌させているか、そして図書館を「知的コミュニティのホーム」へと変えているかを探ります。
I l luminea 創刊号は、オックスフォード大学出版局
(O U P ) 全 域で の 革 新 に関するものでした。新たなる10年を迎えるに際し、私たちは今、コンテンツの配信方法の変化を受け入れる一方で、私たちの任務の重要な部分である「知識の普及」に対する強い決意を新たにしています。
オンラインでいこう4月のOxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)のオンライン化導入は、オックスフォード大学出版局(OUP)の最重要タイトルの1つがデジタル化されたことを示します。本書は35年以上もの間広く世に知られ、尊重されてきた書籍であり、世界中の図書館や行政区、および診療室に不可欠の備品です。
このオックスフォード内科学テキストブック (OTM)第5版は、全3巻 5500ページ以上におよぶたいへん重量のある刊行物です。それは、世界の抜きんでた臨床医と医学者750人がおよそ5年の歳月をかけてまとめたものです。オンラインの最大の利点の1つは、定期的に証拠ベースを更新できる能力であり、それによって医者はつねに最新情報を把握していることを確信できます。
毎年オンラインで多くの内容がアップデートされ、この更新プロセスにより、本書は第6版では完全にリフレッシュされます。この繰り返しのアプローチは、最新の臨床情報をユーザに提供するためのモデルを形成することを意図しています。一方で、従来型の新たな印刷版もそれらが必要とされる限り推進していきます。
低中所得諸国でのオンラインアクセスOxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック) は、世界中からの寄稿者や、医療インフラの未開発な国々でしばしば見つかった病状タイプの深く詳しい報道など、非常に国際的な焦点を常に保持してきました。
したがって、ウェルカムトラストが、低中所得諸国における Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック) へのオンラインアクセスを後援することを選択したのは、とりわけ適切でした。これにより3500以上の機関のユーザが、無料または超低額料金で Oxford Textbook of Medicine(OTM)にアクセスすることができます。医師、学生、および研究者は、さもなければあきらめざるを得ないような最高レベルの医学と診療にアクセスすることができるのです。
2つの使命、1つの目的Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)へのオンラインアクセスを低中所得諸国に提供するというイニシアチブは、 OUP とウェルカム・トラストの使命にぴったり適合します。
トラストは、「生物の健康を改善するための研究に資金を提供する」ことを目標とする、英国の生物医学研究を対象とする民間最大の資金源です。その一方でオックスフォード大学出版(OUP)は「世界的に刊行することにより研究、学問および教育の優秀性という[オクスフォード]大学の目的を推進します。」
Mark Walport、Wellcome Trust ディレクターは、このプロジェクトについてつぎのように語っています:Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)は、世界中の証拠に基づく医学の実践を確固たるものにする上で、きわめて重要な役割を果たしています。そして ウェルカム・トラストは、高品質研究の普及を保証するイニシアチブの一端を担えることを光栄に思っています。これは、研究能力を構築し、証拠に基づく医学を促進し、研究知識が実践に生かされることを保証する際にこれらの国々をサポートします。」
アクセスは WHO HINARI Access to Research イニシアチブを通じて提供され、多数の異なる出版社からの広範囲な医療リソースへのアクセスを促進します。
OUP と Wellcome Trust は共同で、中低所得国において Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)へのオンラインアクセスを提供しています。
Alison Bowker マーケティング部主任: 法律および医学
2 3
編集者: Catarina Walsh編集チーム: Damian Bird、Alison Bowker、Claire Dowbekin、Richard Gedye、Amanda Hirko、Patricia Hudson、Kirsty Luff、Colin Meddings、Lizzie Shannon-Little (編集助手)、 Sarah Ultsch、Aviva Weinstein
読者のフィードバックはたいへん貴重です。Illumineaへのご感想をお聞かせください。 今後の号へのご提案や、寄稿をご希望の場合は[email protected] まで電子メールをお送りください。
フロントカバー画像: Ben Cawthra
知識 の普及
Oxford Textbook of Medicine データ• 印刷された本書は全3巻 5500 ページ以上に及び、2500 のフ
ルカラーの図と表を含んでいます。そのすべてがオンラインで再生されています。
• 30か国以上からの750人の寄稿者• 108か国の3500を超える機関が HINARIを通じてオンライン版
にアクセスできます。
Oxford Medicine OnlineOxford Textbook of Medicine(OTM)のオンライン版は、オックスフォード大学の医学出版物をオンライン化する主要プロジェクトの一環です。詳細は [email protected] までお問い合せください。
医学の「古典」への オンラインアクセス
論 説 3 オンラインで医学の「古典」へアクセス
OUP と ウェルカムトラスト は共同で、中低所得国において Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)へのオンラインアクセスを提供しています。
4&5「書籍を よみがえらせる」
ティム・バートン、OUP USA プレジデント Google 和解契約について
6&7ニュース
8「未来の図書館
はユビキタス」 ボードリアン図書館ディレクター、 サラ・トーマスへのインタビュー
9Oxford Dictionaries Online
「動きの速い言語」をオンラインで普及する
10知識格差の是正
開発途上国における研究を解放し後援する
11会 議
12
お問い合せ先
コメント
Illuminea 第2号 第2号 Illuminea
そうする中で、無数の複雑な問題に直面していることにまもなく気づかされました。原本を破壊はするがより安価により
よい結果を生む破壊的スキャンか、あるいはより高価で効果もより少ないが書籍を救う非破壊的スキャンか、我々はどちらを取るべきだろうか?過去の契約が電子的権利についてはっきりと言及していないため、権利をどのように明確化すべきか?書籍の多くが含有する、他のソースからの著作権で保護された資料(例えば写真、表、グラフ、詩)をどうするか?このような製品に対しては、どのようなレベルおよびタイプの機能性およびメタデータが適切か?
オックスフォードや他の出版社がこれらの問いと格闘していたとき、Googleも例外ではありませんでした。2004年からGoogleは、ボードリアンを含む世界最高かつ最大の大学図書館の一部にある作品のスキャニングを行ってきました。Googleの発表した計画は、パブリックドメイン作品の完全閲覧と、(米国図書館からの作品の場合)著作権のある作品の「断片的」閲覧を可能にすることでした。Googleは構成された「公平な使用」を主張して、参加する図書館にはスキャンしたすべての書籍の「デジタルコピー」1つを提供しました。多くの著者、エージェント、出版社の目には、Googleのスキャニングプロジェクトは違法と映りました。彼らは声高く異議を唱え、やがて米国で2つの訴訟に発展し、その1つは集団訴訟に乗り出しました。
訴 訟 当 事 者 ー ー 主 に 米 国 出 版 社 協 会(Association of American Publishers、AAP)、著者団体(The Author’s Guild)、およびGoogleーー
のほかに図書館を含めての舞台裏での2年間の交渉の末、2008年10月に1つの複雑な解決策が提案されました。。その原案の検討に費やしてきた数か月後に明らかになったことは、不完全ではあるものの解決は著しい業績だったということでした。
現在のところ、過去80年間以上に書籍の形態で刊行されてきた大多数の学術書は、学生には事実上手が届きません。学生は通常その調査をオンラインで見つけることができるものに限定します。大学図書館は、過去10年間ほどに出版された書籍の相当数へのアクセスを、出版社や集積者から購入したサービスを通じて提供しています。そしてこれらの作品の多くは電子書籍としても利用が可能です。しかし、1923年(米国ではこの年まではタイトルが公有財産である)から過去10年までに発表された何百万ものタイトルには、事実上手が届きません。
Googleブック検索和解契約(Google Book Settlement)は前世紀の失われた書籍をよみがえらせる手段を提供し、それらを検索可能、発見可能、そして引用可能にします。その目標は大学出版局の目標とシームレスに接合します。それは読
世界の最も豊富な学術出版社の1つとしてオックスフォード大学出版局は、印刷物のみの存在という制限によって長く出番を失っていた出版物の復活を、その使命の中核的表現と見なします。6年前には、ジャーナルの完全なアーカイブが発表され、一世紀半におよぶ学術研究を補う400万ページへのアクセスが可能になりました。また昨年には、絶版になっている何万点もの書籍を含むそのアーカイブを拡張するプロジェクトが開始されました。
Tim Barton オックスフォード大学出版局プレジデント (OUP-USA)
4 5
出版社は自社作品を広め、著者は新たな読者を開拓するだろう
者にも著者にも、出版社にも、そしてGoogleにとっても好適です。米国以外の国の権利者の懸念に対応するために当初の和解案に加えられた変更により、世界最大のデジタルライブラリは、少なくとも当初は、米国、英国、カナダおよびオーストラリア以外で出版された書籍を除外します。私の考えでは、これは和解をないがしろにする変更です。さらに、和解データベースの作品にアクセスできるのは、米国内だけかもしれません。しかし、たとえそうであっても、和解契約が続くならば、読者は以前には失われていた先例のないおびただしい量の資料にアクセスすることができ、出版者は自社の作品を広め、 ーーそして過去に行った投資からの利益を回収しーー著者は新しい読者を(そして著作権使用料)を獲得するでしょう。そして、著作権のある資料へのアクセスに料金を支払いたくない人々に対しては、Googleは、その当初計画に基づいて、権利保有者が許可するならば、和解契約のタイトルから「断片」もしくはそれ以上を提供することになります。和解契約は、米国の公共または大学図書館のだれに対しても、これらの図書館のコンピュータ端末を介した、タイトルへの無料で完全なアクセスを許可します。和解契約はまた、
著作権への尊重を補強します。アップルのiTunesがピアツーピアのソフトウェアによって著作権窃盗への代案を創出したのと同じ方法で、和解契約は、知的所有権を無視するのではなく受け入れるフレームワークを確立します。
より古い既刊書目録タイトルから得られる金額が誇張されたり、当事者間での収益の分割が文書に正式に記されることはありえますが、和解契約は確実にGoogleに収益源を約束します。価格決定のメカニズムと原則は、(それを通じて著者、出版者および図書館代表がより古いタイトルのデータベース価格を設定する)独立系のレジストリ管理団体、Books Rights Registryを設立して、合理的なアプローチを保証するはずです。
この和解契約は、他の興味深い課題も提起します:すなわち、学術世界はすでに情報におぼれるほどあふれており、この新たに再発見された資料すべてを通す優れたパスが必要だというものです。しかし、なんともぜいたくな問題に直面していることでしょう。そして、余談ながら、そのために設計されたオックスフォードの最新オンラインサービス、「オックスフォード・オンライン参考文献目録(Oxford Bibliographies Online、OBO) (Illumineaの最新版で特集されている) が、まさにそのパスの1つです。
Googleの中核ビジネスは、電子書籍やデータベースの小売ではなく、この土俵にのぼることに乗り気ではないかもしれません。しばしばGoogleは、コンテンツの作成ビジネスには関心がないことを強調してきました。それではGoogleは、なぜスキャニングに2億ドルともうわさされる投資を進んで行い、ほとんどの出版者がその機会を避けてきたときに、非常に多くの書籍を蘇生させることに関する実際的な問題に取り組んでいるのでしょうか。それはおそらく、Googleは何十億を出版するより何兆も広
告することに賭けているということです。世界的に広告収益の潜在的な傾向が危なくなっているときに、出版から利益を求める人々が投資できなかったことは、容易に理解できます。また、そのビジネスモデルをこのような方法で拡張する際に、Googleが
著者、出版者および読者に市場への別の重要なルートを提供することにも留意するべきです。
はっきり言って、和解契約は改訂された後でもなお完璧とは言えません。それが提起する残された主要な問題は、これでGoogleは、著作権のない、すなわち使用を許諾する所有者が見つからないオーファン作品への独占的権利を享受することが可能だという点です。オーファン作品立法のみがこれを変更できます。相当な支持があったにもかかわらず、議会はそのような法案を可決するのに失敗しました。しかしながら、Googleの競合他社は、オーファン作品を活用する権利をGoogleのみに享受させることは望まないでしょう。また、この強みを持ったGoogleの亡霊は、可決されているオーファン作品法案が可決されるチャンスを増加させるようにも見えます。
和解契約が失敗すれば、失われた書籍の大部分は日の目を見ることはないだろうし、そうなれば学術コミュニケーションと教育のためには大きな後退となります。失敗した場合の1つの可能性は、訴訟が放棄されるかもしれないことです。あるいは訴訟は、多額の費用を使って継続されるでしょう。論争の両極端にいる人たちにとっては別ですが、勝利も敗北も好ましくはありません。勝っても負けても、これらの1000万とも2000万とも噂されるタイトルをよみがえらせる機会は失われるのです。出版社と著者の勝利はGoogleのスキャニングと著作権で保護されていない資料の使用を中止させるでしょう。しかし、参加図書館が現在保持しているスキャンファイルはどうなるでしょうか?Google が勝利すれば、スキャンされた何百万というファイルは野放しになり、著者と出版社が新規の出版に時間と資金を投資することはより不確実になるでしょう。
オックスフォード 大 学 出 版 局 はこの 和 解契 約 を 支 持し 、そ れ が 不 完 全 で あ ることを認 め た 上 で 、な お もそ れ が 承 認 さ れ ることを希望します。ヴォルテールが Le mieux est l’ennemi du bien と言ったように、完全なものは良きものの敵です。機会を逃すことなく、多くの良きことを創出しようではありませんか。 学生、学者、そして読者の皆さんに前世代の記述された英知へのアクセスを与えるために協力しましょう。
これは2009年6月に Chronical of Higher Education 誌に掲載された Tim Bartonのオリジナル記事を要約、更新したものです。
書籍をよみがえら せる: オックスフォード大学出版局とGoogleブック検索和解契約
和解契約は すばらしい業績だ
前世紀の失われた書籍がよみがえる
知的所有権を無視する のではなく、認める
ニュース
Illuminea 第2号 第2号 Illuminea
6 7ニュース
Oxford Journals は今 Twitterにあって、司書や研究者、そしてOUPのジャーナル収集に関心のある他のすべての人のために、
最新のジャーナル関連ニュースをつぶやいています。
1ツイート140文字に制限されているTwitterは、ユーザが世界中の友人、ビジネス、有名人、報道機関などをフォローすることを可能にする社会的なネットワーキングサービスです。ユーザは関心がある人々や組織をフォローし、彼らのプロフィールでツイートを受けとることができます。ユーザはまた、他の人々のツイートをリツイートして、自分のフォロワーが読むだけの価値がある、または興味深いと思われる情報をパスすることもできます。
@OxfordJournals Twitter は、当局のジャーナルからの報道範囲、無料の記事、および入手可能なジャーナル問題、興味深い図書館関連の話題、Oxford Journals が出席している会議、などについてのツイートを供給します。Twitterを通じて我々から聞きたいと思うニュースがあったら、我々をフォローして、ツイートを送ってください。あるいは、当出版局のサービスについて質問がある場合や、電子メールを書いたり電話する面倒なしに何かについてもっと知る方法を見つけたいなら、 140 文字にはめ込んであなたのリクエストをツイートしてください。
T w i t t e r で フ ォ ロ ー し て く だ さ い : http://twitter.com/OxfordJournals
@OxfordJournals が #Twitter に
Illuminea の本号が印刷に回される頃、Oxford Journals とHighWire Press の合同プロジェクトチームがオックスフォードとカリフォルニアで
当出版局最大の共同事業に取り組み、HighWireの新コンテンツ配信プラットフォーム H2O 上で Oxford Journals ウェブサイトを再スタートしています。
HighWire プラットフォームの再構築は、ウェブのトップウェブサイトに動力を供給する技術と規格を使用します。それは、OUPが顧客、すなわち著者や研究者、学会、図書館員たちにウェブ出版サービスをより効果的に提供できるようにします。
技術はこの2つの組織間の協力の一端です。Oxford Journals は1999年以来HighWire Press と協力してきており、OUPとは学術出版の重要性の視点を共有しています。「HighWireの使命は、高品質のコンテンツを世界に普及しようと努力している、独立系の、学会ベースの、そしてその他の科学および学術出版者の持続的な成功を保証することです。」というJohn Sackによる HighWire の使命の要約は、オックスフォード大学出版局自身の目標、すなわち最高品質の研究をできるかぎり広範囲に普及することを通じて大学の目標を推進する、という目標を補完しています。
12年間の歴史の中で、私たちは困難な時を切り抜けてきました。ウェブ出版の競争の激しさは日に日に増加しています。競争他社が新製品やサービスを開始するのはほとんど毎日のように見えます。我々の共同の野心は、H2Oが提供する機会を利用するために協力し、次世代のオンライン学術出版を提供することです。
オックスフォード・ ジャーナル HighWire 決議
Berg Encyclopedia of World Dress and Fashionを包含するBerg Fashion Library (BFL) は、世界で入手できるファッション研究
を最も広範囲にカバーしています。 OUPが配信する BFL は、世界の衣服とファッ
ションに関する学際的で統合されたテキストや画像、ジャーナル内容へのアクセスを提供する、最初のオンライン資源です。
BFLは、当分野における学術研究と共に成長し続けるファッション関連資源の拡張範囲に、横断検索可能なアクセスを、コンテンツの更新を通じて、そして Berg ジャーナルの顧客にはBerg ジャーナルコンテンツと並んで横断検索する能力を提供します。
それはビクトリア・アンド・アルバート博物館の著名なファッションコレクションからの3000点近い画像と、西暦900年から今日に至るまでのファッション用語事典、世界最高の衣装コレクションの索引を備えており、所蔵オブジェクトの強度と数量のような豊富な情報を概略しています。
これは、流行ファッションや文化人類学、劇場、美術史、歴史、博物館研究および文化研究を調査または勉強している人にとっての格好な入口です。それはOUPによって世界中に配信され、図書館利用者は年間登録により利用が可能です。
近刊予定の印刷タイトル Berg Encyclopedia of World Dress and Fashion(世界のドレス、ファッション百科事典)を購入する図書館は、一定期間オンラインリソースに無料でアクセスすることができます。詳しくは www.bergfashionlibrary.com をご覧ください。
OUPのファッション位置
オックスフォード大学出版局と BBC は、BBCの College of Journalism ウェブサイト http://bbcjournalism.oup.
com の配信で協力しています。 当サイトは、テレビ、ラジオとオンラインジャ
ーナリズムのあらゆる面をカバーしている何百ものビデオ、オーディオクリップ、討論ページ、インタラクティブなモジュールとテキストページを備えています。素材の多くは、技能スキル(例えば、製作または演出しているビデオ)のような主題領域、気候変化や中東での衝突などのトピックについての主題状況説明、および現在ジャーナリストが直面している多くの倫理問題などを議論する有名なBBCテレビニュースキャスターとリポーターを特集します。
以前は企業内のトレーニングウェブサイトだったBBCは、世界中のジャーナリズム専攻学生とジャーナリストがサイトへのアクセスから得ることができる、サイト資料と価値によって伝達される情報の固有の財産を評価していました。
「ジャーナリズム学校は世界中でBBCのコンテンツへのアクセスに強い関心を表明してきました」と、BBCのためにサイトの出版を監督しているTim Fentonは言います。「しかし、College of Journalismで我々は、これらのオンラインの資源を学術的組織や図書館、そして世界中の報道機関のレポーターに配信する経験をほとんど持たないことを認識しています。そのためその専門知識を有するパートナーを捜しました。」
BBC College of Journalism サイトは英国居住者には無料で利用が可能ですが、英国外では他のオンラインサービスに対するBBCの方針に従って料金が徴収されます。英国居住者はライセンス料金を通じてBBCに資金を提供します。このサイトは英国外ではOUPにより配信され、まもなく利用可能になります。詳しくは www.oup.com/online をご覧ください。
OUP と BBC が協力オックスフォード・デジタル・レファレンス・シェルフ(Oxford Digital Reference Shelf )プログラムは成長を続け、現在
では50近くのタイトルを包含し、オックスフォード大学出版局(OUP)が重要な参照文献を A-Z コンテンツのために特に設計された便利な電子形式で提供できるようにしています。プログラムのタイトルは個別に購入でき、 Oxford Reference Online加入者はそのサービスと統合されます。
プログラムへの最近の追加は、古代から現代に至る書籍のあらゆる面に関するユニークでオリジナルな研究、The Oxford Companion to the Bookです。バージニア大学希少本学部のMichael Suarez教授兼部長と、University College LondonのHenry Woudhuysen 英語学教授により編集されたCompanion は、既に英サンデー・テレグラフ紙で「革命的発明への賛辞であり称賛である壮大な参考文献」だとしてポジティブな書評を得ています。 OUP 編集者の Joanna Harris は、それは「世界最古ーーかつ最大のーー大学出版の1つとしての当出版局の出版目標を典型的に示す刊行」だと説明します。詳しくは www.oxford-bookcompanion.comをご覧ください。
OUP はまた、Continuumの第一級学術参照タイトルの決定的に重要な選集の電子版を出版するために、学術出版のContinuumとの大規模な新しい配信協力も発表しています。発表される最初のタイトルには、Continuum Companion to Twentieth Century Theatre、Biographical Dictionary of American Economists、Biographical Dictionary of British Economists、および Encyclopedia of History of American Managementが含まれます。
詳細情報については、以下にお問い合せください:アメリカ大陸外:[email protected] アメリカ大陸:[email protected]
Digital Reference Shelf (デジタル・レファレンス・シェルフ)の拡張
Oxford Journals は今年度までにいくつかの新しいジャーナル買収を行いました。これらはOxford Journalsの対象収集をさら
に強化するでしょう。1月にOUPは、学会の最も高く引用されたジ
ャーナルであるClinical Infectious Diseases (CID) と The Journal of Infectious Diseases を刊行するために、Infectious Diseases Society of America (IDSA) との提携を発表しました。2009年にCIDは、Special Libraries Associationから「過去100年の生物学および医学で最も影響力のあるジャーナル100誌」の1つに挙げられました。
この発表の後ほどなくして Quarterly Journal of Economics (QJE) と The Review of Economic Studies (REStud)の買収ニュースが続きました。QJE と REStud はともに経済学における最も古く最も高名なジャーナルです。QJEは影響要因において世界最高にランクされる経済学ジャーナルであり、REStudは世界の経済学ジャーナル上位5誌のうちの1つです。
学会所有ジャーナルの American Journal of Agricultural Economics、Applied Economic Perspectives and Policy、Environmental History、およびNeuro-Oncology もまた、今年度OUPで出版を開始しました。Journal of European Competition Law & Practice と Journal of International Dispute Settlement の発売も開始されました。
これらの最新の追加がOUPのジャーナルリスト(現在230のタイトルを保持する)をさらに一層強化することが期待されています。Oxford Journals は、 2011年1月1日からのIDSA ジャーナルの出版を見込んでおり、同経済学ジャーナルもまた、来年中にはOUP に移動する予定です。
詳細については、www.oxfordjournals.org をご覧ください。
Oxford Journals の最新ニュース
ニュースインタビュー
Illuminea 第2号 第2号 Illuminea
知識の普及がますますオンラインで行われている世界では、未来の図書館とはどんなものになるでしょうか? 未来の図書館は活気のある場所になります。物理的な図書館は、研究や知識の生成に従事する知的コミュニティのホームを提供するという点で、依然としてきわめて重要であることに変わりはありません。しかし、もちろん図書館は本当に至る所にあります。仮想世界では、地球のどこでも、時間帯を超えて、地理的な境界を通り越して、人は新しい方法で知識を流布することができます。
デジタル の 飛 躍 ー ーたくさん論 議されてきたGoogle和解契約のようにーーはどのように起こると思いますか。図書館の将来に影響を及ぼすでしょうか? 私は実はGoogleがやったことは信じがたいほどすばらしサービスだと考えています。それは非常に民主的で開かれたアクセスの形態です。私は常に、著者の知的努力への補償は保証される必要があると、強く強調してきました。しかし、大部分の学術関係の著者ーーオックスフォード大学図書館を使用する人々が第一に興味を持っているタイプの作品ですがーーに尋ねてみれば、彼らは印税小切手を受け取るよりも、もっと多くの人々に自分の作品を読ませたいと願っています。Google イニシアチブは人々が働く方法を既に変貌させてしまいましたが、それは図書館の将来に革命をもたらすだろうと思います。
2 0 0 7 年 2 月にボドレ ー 図 書 館 員( B o d l e y ’ s Librarian)職に就任して以来、図書館員の役割にどんな変化を見てきましたか?そして図書館員にはどんな新しいスキルが必要ですか? 情報の世界ははるかにもっと複雑になりました。将来の図書館員はこの情報の海原を航海(ナビゲ
ート)しなければなりません。必要とされるスキルは、ものごとをどうオーガナイズし、アクセスするかを知る従来のスキルですが、しかし過去におけるよりもはるかにもっと複雑な景観に適用されるでしょう。
読者の新しい期待に応えるために、ボードリアン図書館ではどんな変化が進行中ですか? オックスフォード大学の学部生レベルでさえ経験する図書館モデルが変わります。我々が持っている知識には幅があるため、人々はもっとチームで作業するようになっており、そしてそのような活動のより多くはウエストン図書館(まもなく修復を終える新ボードリアン図書館)で行われるようになります。セミナー、講堂、プレゼンテーションあるいは討論に携わる著者、読者、学芸員、図書館員、学者、学生および一般の人々のための機会があるでしょう。人々が来て技術と従来型の資料を共に使うことができるように、よく開発された情報インフラが備えられます。それは、誰でもそこにあるものを見ることができるように、円天井へのドアを開いています。
そのような変化が引き起こす難題に立ち向かうために図書館同士が協力し合うことへは、以前より多くの要求がありますか? この領域では、まだまだ行うべきことがたくさんあります。時に人々は経済手段としてそれ(協力しあうこと)に戻ることがあります:たとえば、これをする余裕がないから、誰か他と連携し、両者がそれぞれ単独でそれをする場合より少ない資源を使用するようにするなど。しかし、実際には、そこにははるかに肯定的な経験があります。すなわち複数での展望は、しばしば、それを単独でしようとする場合より強固なサービスに帰着します。
どのようにして、起こっている変化を最新に保っているのですか。 新しいできごとと絶えず連絡をとり続けるために、私は、非常に役に立つあるいは挑発的だと思われる図書館世界の数人のブログをフォローするようにしています。たとえばOCLCのLorcan DempseyとRoy Tennantが出しているCurrent Citesなど。
ネットワーキングやこれらの web 2.0を利用すれば、現在の定期刊行物にざっと目を通すために使用していた昔と比べて、はるかに広い範囲に手が届きます。今後の大学出版局の役割をどのように見ますか。米国では、大学出版局の管理を図書館員が監督することが今でははるかに一般的になっています。そのことは、私たちが同じ家族の一員であることを示唆するでしょう。私たちは、高品質な学術研究の普及とそれへのアクセスに共通の関心を持っています。共有するべき点がたくさんあります。図書館は大学出版局に働きかけてその役に立つことができると思います。なぜなら、出版局は大学と学者たちにかくも貴重なサービスを提供しており、我々は出版局の成功を確認するためにできる最善の努力をするべきだと思います。
サラ・トーマス は今年ボドレー図書館員およびボードリアン図書館ディレクターとして4年目に入
ります。Lizzie Shannon-Little(OUPのコミュニケーション エグゼキュティブ)は、ライブラリセクタ
ーで起こるできごとを統括する最初の女性、および最初の非英国人です。
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未来の図書館はユビキ タス
ボドレー図書館員 サラ・トーマスへのインタビュー
ボードリアン図書館は、休みなしにアクセスと普及を提供するために携帯電話アプリケーション を導入した英国で最初の機関です。昨年開始したこのアプリケーションは、オンラインライブラリのカタログへの直接アクセスを提供し、携帯電話のロケ
ーション検知機能を使って、読者が探している最も近い本を見つけることを可能にします。
Google イニシアチブは将来の図書館に革命をもたらす
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オンラインで利用可能な多数の無料辞書サイトがありますが、そのクオリティは必ずしも保証されていません。また、ユーザが必要とするさ
らなるサポートや機能性も提供しません。2010年5月に開始する Oxford Dictionaries Online(ODO)は、最新のオンライン現代英語辞典および言語参照サービスであり、情報がユーザに提示される方法に革命をもたらすと共に、意味と語連結のまったく新しい展望を切り開きます。
同サイトは、Oxford English Corpus(オックスフォード英語コーパス)から精選された、35万件以上のエントリと定義、60万件の同義語と反意語、そして実際の英語使用例190万件以上の広大で独特の、意味でリンクされた文章バンクを含みます。オクスフォード最大の現代英語辞典およびシソーラスに基づいた内容は、すべてサイトの至る所で知的かつシームレスにリンクされ、ユーザが必要とする定義と答えへの速くて直感的なアクセスを提供します。
一般ユーザは「よい英語」を書く上で率直なアドバイスを得ることができる一方、プロの作家や編集者には別の専用モジュールが専門言語参照リソースを提供します。また、一般の人々の要求で、クロスワードとアナグラム(回文)を解く人も含まれています。My Oxford Dictionary(マイ・オクスフォード辞書)パーソナル機能によって、ユーザは、自分のアカウントを作成し、エントリや探索を保存し、選好を設定することができます。
ユーザがオクスフォード辞書に期待するコンテンツの同質性を保証するために、新しいオンラインサービスはオックスフォードの経験を積んだ辞書編集者のグローバルチームによってバックアップされており、チームは熟練したデータ開発者やウェブデザイナーと緊密に協力し合います。Catherine Soanesは上級辞書編集者で、ODOを一般に公開したチームの一員であることを誇りにしています。私たちは、ほとんどのオンライン辞書がよいユーザ経験を提供していないことをよく知っています。実際、2009年7月にオックスフォード大学出版局が調査したユーザの70%は、無料オンライン辞書は使いにくいか、遅いか、旧式だった、
と報告しています。オックスフォードが現在あるサイトを評価したとき、多くの人が言語研究の品質や精度ではなくむしろコンテンツの量や、ユーザを商業的なサイトに導くことに対してより懸念していることがわかりました」とSoanesは言います。
「これらの事実を念頭において、私たちは、ODOが世界中のユーザにとって可能な限り最良の使いかってを提示できるように試みました。例えば、内容は新鮮で新しくなります。ーー英語は動きの速い言語です。絶えず起こっているすべての意味の変化に遅れないようにするため、進行中の言語モニタープログラムから抽出された、新語と新しい意味の定期的な更新があるでしょう。 Drongo(ばか者)、skite(うぬぼれ)、galah(がさつ者):オーストラリア英語の探索
さらに、非常に革新的なことは、ODOがユーザのニーズに合わせて速く直感で理解できる検索を提供することです。定義やスペリング、同意語を手っ取り早く必要とする人々のために、クイックサーチはクリック1つでユーザを適所へ導きます。しかしながら、サイトの完全な豊富度は、ブラウズとフィルタのオプションを探って検索結果を絞り込み、主題や意味、言語レベルなどにリンクされたエントリセットを見ることが可能になるとき、自明になります。ーー例えば、物理学主題分野からのすべての動詞、あるいは「嫌われもの」を意味するオーストラリア英語(少々例を挙げればdrongo(ばか者)、skite(うぬぼれ)、galah(がさつ者)など)のすべての言葉をすべて見ることができます。
特別版コンテンツを使用し、オックスフォードの進行中の研究および編集の専門知識に根ざして、オックスフォード大学出版局は、Oxford Dictionaries Onlineを、言語の愛好家や言葉パズル狂にとって、英語の高レベルの非ネイティブスピーカー、著述家、 コピーエディター、 言語学者、学者、学生、および あらゆる分野の教師など、作品や研究に文語英語または口語英語を使うすべての人々にとって有用なツールにすることを目標とします。
Oxford Dictionaries Online は読者、著者、 編集者、言語愛好者、 世界のパズル愛好家| のための新しいリソ ースです。
「動きの速い言語」をオンラインで普 及する
ODOは可能な限り最良の使いかってをお届けします
特 集
Illuminea 第2号 第2号 Illuminea
オックスフォード大学出版局は、他の出版社と同様に、Research4Lifeのような
イニシアチブを通じて、多数の当社ジャーナルへのアクセスを提供することに尽力しています。
Research4Lifeは、開発途上の世界に重大な科学的研究および社会科学研究へのアクセスを提供することにより、国連のミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の達成を支援することをめざしている、3つの官民協力の総称です。2002年に開始して、この3つのプログラム、すなわちHealth Access to Research Initiative (HINARI)、Access to Global Online Research in Agriculture (AGORA)、およびOnline Access to Research in the Environment (OARE)は、108 の開発途上国の4500機関の研究者に対し、世界の主導的学者および専門出版社が提供する7000誌を超えるジャーナルへのアクセス権を無償または低料金で提供してきました。
ナイジェリアの Gwagwalada Specialist Hospital での図書館利用者の声として Research4Life ウェブサイト上で引用されているように、これら
のイニシアチブは、機関が「ジャーナル購読用資金が減少する状況下で学術要員の需要を満たすために」不可欠です。
別の図書館利用者および教職員は、「博士課程のときにOAREへアクセスできたことは、個人として自分の目標を達成することを可能にしたばかりでなく、Mauche と Newsiit のオジエク族たちの生活の質を改善しました。これらの地域ではその他の予防可能な疾病の中でも特に下痢と咳が子供や多くの大人達の命を奪っていたのです。」 と説明しています。 (Wilkista Nyaora Moturi、エガートン大学環境研究学部長、ケニア)
アフリカにおける干ばつとの戦いと 鳥類研究農業や環境科学研究へのアクセスは、東アフリカ乾燥地帯の課題に立ち向かう人々を支援してきました。AGORAジャーナルコレクションへのアクセスを通じて、ケニアの科学者達は干ばつにも強い穀物ーーヒヨコマメとモロコシーーを研究しています。これらは同国の乾燥および半乾燥地帯の50%で農耕の可能性を切り開くことができました。
地域に特有の学術出版物の普及はINASPの目的の1つです。1998年にAfrican Journals Online (AJOL) プロジェクトが開始されました。それは、2005年には真の非営利会社になり、2009年には世界中から毎月10万人のウェブサイトビジターが訪れ、27か国からの専門家が検証する、アフリカで発行されるジャーナル370誌を主催するようになりました。これは、図書館の利用者が彼らの環境(主流ジャーナルではあまり扱われない)を理解する上で重大な主題に関する記事にアクセスできることを意味します。 このような出版の1例がOstr ich: Journal of African Ornithology です。これはアフリカのサハラ以南および島々における鳥類の行動、生物学、繁殖、エコロジー、渡りおよび移動に関する研究結果を刊行します。
これらのプログラムの影響を測定することから、そして図書館利用者自身の証言から明らかなことは、開発途上国のジャーナルへのアクセスを無償もしくは著しく低額料金で提供することにより、重要な研究がそれから利益を得るすべての人々に利用可能であることを保証できるということです。
多くの大学図書館では、学術
内容へのアクセスは、学位を修
了し、現在の研究を基に構築
し、特定分野のニュースを更新
し続ける手段としてあたりまえ
のことと見なされています。し
かし、開発途上国での図書館
利用者にとって、重要な情報へ
のアクセスは、研究者が生命
を救い改善し、環境を管理す
るのを助けるために不可欠な
生命線ともなりえます。
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知識格差の是正
• HINARI - Health InterNetwork Access to Research Initiative は世界保健機関 (WHO) が主導し、3750誌以上の生物医学および健康関連ジャーナルへのアクセスを提供することにより、108か国の医療専門家をサポートしています。
• AGORA - Access to Global Online Research in Agriculture は、農業および生命科学分野の研究を支援強化するために国連食糧農業機関が 設立したプログラムです。出版社と共同運営で、ジャーナル1132誌へのアクセスを108か国に提供します。
• OARE - 国連環境計画(UNEP)およびエール大学によって監督される環境研究へのアクセスプログラムであり、100か国以上に150誌以上のジャーナルへの無償アクセスを提供します。
• INASP - International Network for the Availability of Scientific Publications(科学出版物の利用可能性のための国際ネットワーク) は、先進国の出版社と協力して発展途上国内での研究へのアクセスを促進します。
• eIFL.net - eIFL 基金は、多数の国々にまたがる図書館コンソーシアムの設立協定を支援することにより、開発途上国の図書館利用者に対する電子リソースの幅広い利用可能性を支援します。
上記の組織の詳細な活動については、当出版局の開発途上国イニシアティブウェブサイトに掲載のリンクをご覧ください。ご利用になる図書館へのアクセス設定に関するお問いあわせ先も掲示されています。http://www.oxfordjournals.org/access_purchase/developing_countries.html
OUPが参加する、ジャーナルへのアクセスを提供するイニシアチブ
Jennifer Hilton ライブラリ マーケティング マネージャ
O A R E へ のアクセスのおかげで、 オジエク族 の 生活の質が改善された
当出版局が2010年4月~6月に出席する主要な会議のリストは以下のとおりです。当出版局情報スタンドでご覧になるか、あるいは個人的な予定を準備するためにあらかじめご連絡いただくことができます。
会議を予定したり、他の情報を請求するには、該当する連絡先へ電子メールをお送りください。
欧州
UKSG 33rd Annual Conference & Exhibition 4月12~14日 エジンバラ、スコットランド Matthew Howells、Oxford [email protected] Brothwell、Online [email protected]
JISC Annual Conference(JISC 年次大会) 4月12~13日 英国ロンドン Ged Welford、Online Resources [email protected]
INFORUM 2010 5月25~27日 チェコ共和国プラハ Wolfgang Steinmetz、Oxford [email protected] Teusan、Online [email protected]
CRIMEA Ukraine(クリミア・ウクライナ)6月5~13日 ウクライナ、クリミア Adina Teusan、Online [email protected] British & Irish Association of Law Librarians Conference 6月10~12日 英国ブライトン Tracy James、Oxford [email protected] Bowler、法務部[email protected] JISC RSC East MIdlands Annual Fair 6月22日 英国レスター Annabel Coles、Online [email protected]
中東
Info 2010 5月3~5日 イスラエル、テルアビブ Matthew Howells、Oxford [email protected] Grant、Online Resources [email protected]
ANKOS 10th Annual Meeting (ANKOS第10回年次総会)
5月6~9日 トルコ、イスタンブール Wolfgang Steinmetz、Oxford [email protected] Grant、Online Resources [email protected]
北米
Texas Library Association (テキサス州図書館協会)
4月14日~17日 米国テキサス州、サンアントニオJenifer Maloney、Oxford [email protected] Everest、Print and Online [email protected]
NC Serials Conference (ノースカロライナ州逐次刊行物会議)4月15日、米国ノースカロライナ州チャペルヒル Francesca Martin、Oxford [email protected]
SCELC Vendor Day5月12日 米国カリフォルニア州ロサンゼルスFrancesca Martin、Oxford [email protected] Farinella、Online Academic and [email protected]
New England ACRL Conference (ニューイングランドACRL会議)
5月14日 米国マサチューセッツ州ワーチェスターJenifer Maloney、Oxford [email protected] George、Academic and Reference Library [email protected]
Medical Library Association(医学図書館協会) 5月21~26日 米国ワシントンDCChloe Hennin、Oxford [email protected]
NASIG6月3~6日 米国カリフォルニア州パームスプリングスFrancesca Martin、Oxford [email protected]
Canadian Health Libraries Association (カナダ健康図書館協会)
6月7~10日 カナダ、オンタリオ州キングストンChloe Hennin、Oxford [email protected]
Special Libraries Association (専門図書館協議会)6月13~16日 米国ルイジアナ州ニューオーリンズChloe Hennin、Oxford [email protected] Kieffe、Online [email protected]
American Theological Library Association Annual Conference (アメリカ神学図書館協会年次大会)6月16日 米国ケンタッキー州ルーイビルMargaret Love、Online [email protected] Wallden、Academic and Reference Library [email protected]
American Library Association (ALA:米国図書館協会)
6月24~30日 米国ワシントンDCFrancesca Martin、Oxford [email protected] Kieffe、Online [email protected] George、Academic and Reference Library [email protected]
アジアKESLI 1st Forum(KESLI初回フォーラム) 4月19~21日 Kangwon-doWon Jung、Oxford Journals [email protected]
CALIS Annual 20105月10~15日 中国 珠海Michael Zhou、Oxford [email protected]
EBSCO オープンデー 6月1日 ソウルWon Jung、Oxford Journals [email protected]
国立大学図書館協会
6月18日 札幌 大池 一則、Oxford [email protected]
KNULA ワークショップ 日時と場所は未定Won Jung、Oxford Journals [email protected]
会議
Illuminea 第2号
12
OUPは、図書館(単独または複数施設)やコンソーシアムがパッケージ (オックスフォードジャーナルコレクション)として、また は 図書 館 利 用 者 の ニ ーズ に 合 わ せて選 択 的 にカスタマイズしてご 利用 い た だ ける、2 3 0 誌 以 上 の 学 術ジャーナル を 出 版しています。 過去にさかのぼるバックファイルも、Oxford Journals Archiveからご利用いただけます。
販売についてのお問い合わせ製 品 情 報 、体 験 版 の リ ク エ ス ト お よ び 引 用 に つ い て は 、 l i b r a r y . s a l e s @ o x f o r d j o u r n a l s . o r g まで 電 子メー ル を お 送りくだ さ い 。販 売 チ ー ム の 個 々 の メ ン バ ー に 連 絡 す る に は 、 www.oxfordjournals.org/for_librarians/quote.html をご覧ください。
マーケティングについてのお問い合わせお手元の蔵書の図書館利用者への販売に関する宣伝用資料およびアドバイスは、[email protected] まで電子メールでお問い合せください。
カスタマーサービスについてオンラインアクセス、技術的なお問い合わせ、印刷物についての苦情、お支払い、または請求書についてのお問い合わせを含む、カスタマーサービスについてのお問い合わせは、当出版局のサポートチームにご連絡ください。
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オックスフォード大学出版局では、ほかにもたくさんのオンライン製品を提供しています。当局の評価の高いオンライン製品には、Oxford English Dictionary、Oxford Dictionary of National Biography、Oxford Reference OnlineおよびOxford Scholarship Onlineなどがあります。
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World exc Americas The [email protected] [email protected]+44 (0) 1865 353705 +1 800 624 0153
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World exc Americas The AmericasMark Turner Taylor [email protected] [email protected]
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