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日時:平成 29 年 6 月 20 日
場所:パークシティ大崎 ザ タワー
取材:フリーライター 是枝 久美子
日本の自動車販売業界を立て直したい!「SurfCar」にかける思い!
旧来の日本の自動車販売業界の限界を打ち破り、徹底されたユーザー志向とは!
株式会社 SURFCAR を設立した代表にその真意を聞きます。
現代における社会的課題ともいえる「若者の自動車離れ」。この話を最近誰しも一度は聞い
たことがあるかと思います。この課題に真摯に立ち向かうために始まった起業の背景や立
ち上げに関わる様々なエピソードについて創業者の香西隆徳さんにお聞きします。
新規事業モデルで日本を元気にする「株式会社 SURFCAR」の代表、香西隆徳さんとは
--それでは自己紹介をお願いいたします--
香西隆徳:
私はもともとドコモで新規事業の立ち上げ屋でし
て、これまでドコモやドコモの子会社のサービス
を色々と構築し販売支援を全国で行っていまし
た。
起業する前の、この平成 29 年 3 月末まではドコモ
の 100%子会社の株式会社日本アルトマークとい
う医療系の会社で新サービスを作る仕事をしてお
りました。
--これまでにどのようなサービスを作られたのですか?--
香西隆徳:
ドコモでの最初の私のミッションは法人の位置情報サービスの立ち上げだったんです。一
番最初に作ったサービスは 2001 年に「doco です car」という、文字通り、車両がどこにい
るか分かる ASP サービスを作りました。チームを組み、5社が協業しお互いが win-win に
なるようにサービス内容やシステムそして料金を設計しています。実はこのサービスには
3つの世界初が埋め込まれております。車両運行管理システムでは世界初の「定額制サービ
ス」そして「初期費用 0 円」「ASP で提供しているのにユーザーがカスタマイズ出来る」で
した。当時の車両運行管理システムは車載機器とサーバーシステムを自社で購入し車両に
設置し運用するのが普通だったのです。企業が莫大な初期費用と毎月の通信料を支払って
いました。それが 0 円でスタート出来てしまうのです。
--当時としては画期的だったのですね?--
香西隆徳:
はい、とても先進的な料金体系とシステムであるため、実はこのサービスは多くのユーザー
さんに使われ「現在」も稼働し、販売され、多くのユーザーが使っていります。
--その他にどんなサービスを作られたのですか?--
香西隆徳:
みなさんがよく知っているもので言うと四角い「キッズケータイ」ですね。当時はサービス
主幹をしていたので、端末を作る担当と細かく打ち合わせをして作り上げました。実は私の
息子に持たせたかったのです。その思いがあるため「良いもの」にする思いと「時間」と「予
算」に葛藤しました。しかし、どんなサービスでもこういう葛藤はあるはずで、その中で最
大限の仕事を果たして世の中に人々の役に立つ喜びを感じておりました。
--位置情報系を専門にされていたのですか?--
香西隆徳:
はい、当時は他にも色々な位置情報のサービスに携わっておりました。ですが、近年ですと
ドコモの農業で「牛」と関わっておりました。
--ドコモで「牛」とはどういうことですか?--
香西隆徳:
当時、私はドコモで農業事業を立ち上げるというミッションを頂き、全国を調査しました。
最初は水田や畑作のソリューションサービスも考えておりましたが、採算の観点から最終
的には畜産業にたどり着きました。
--畜産業とはどういう事でしょうか?--
香西隆徳:
畜産の分野での困りごとを解決する画期的な方法があったんです。現在もそうですが畜産、
特に「牛」の主なお困りごとは2つです。「①子牛がいつ産まれるか分からない」「②メスの
発情がいつだか分からない」です。
--メスの発情が重要なのですか?--
香西隆徳:
はい、これは非常に重要でして、現在の日本の畜産は 100%人工授精なのです。発情が分か
らないと種付けが出来ないので次の子牛が産まれてこないのです。また、その子牛も一週間
から 10 日前後遅れて生まれているのが普通で農家のみなさんが困っているんです。
--遅れて生まれると困ることがあるのですか?--
香西隆徳:
初産牛は子牛の分娩事故率が 10%、経産牛で 3%ほど分娩事故があるのです。子牛の市場価
格が高沸しており、分娩事故になると農家さんにとって収入がなくなり大きな痛手なんで
す。夫婦喧嘩にもなります。笑 事故が怖いので農家さんは2~3時間おきに見回りをする
のです。これが1年中続き、重労働でして、毎晩ちゃんと寝れないのが農家さんの生活です。
--なるほど、農家さんは大変なのですね。どう解決されたのです
か?--
香西隆徳:
親牛の体内に温度センサーが付いた医療器具で体温を監視す
ることで出産の約 24 時間前にメールでお知らせすることが出
来ました。発情もリアルタイムにメールで判明する画期的シス
テムを大分のベンチャー企業さんと一緒に作ることが出来ま
した。現在、これは全国のドコモ法人や JA 全農で販売してお
ります。非常に多くの農家さんに喜んで頂いております。
--どんな苦労がありましたか?--
香西隆徳:
良いシステムと自信がありましたので、農林水産省に行って補助金を付けて貰うように説
得し苦労の末、成功しました。その代わりと言っては何ですが、畜産技術協会の技術委員に
なりまして、北は北海道から南は石垣島まで行き使い方の指導をし、熊本では農水省主導の
大規模な講演会をさせて頂きました。そんな中、私事で恐縮ですが、妻が病気で亡くなり、
8 歳と 5 歳の二人の息子を抱え途方に暮れました。
--それは大変でしたね--
香西隆徳:
人生で一番悲しかったです。でも、そんな事言っていられませんので工夫をしました。まず
は子供たちの朝食や幼稚園のお弁当を毎朝作りました。子供が生まれてから一度も厨房に
立った事がなかったので子供たちから「パパ、これ食べられるの?」と言われたのは一生忘
れないでしょう。双方向通話カメラを各部屋に付け、家電コントロールシステムを付け、子
供たちに洗濯機・炊飯器・掃除の方法を教えて、現場に復帰できる体制になりました。
--凄いですね、スマホだけでこんな事ができるのですね?--
香西隆徳:
はい、今は良い時代です。大抵のことはアリモノの組み合わせと工夫で出来てしまいます。
--その後どうされたのですか?--
香西隆徳:
医療の重要性を再認識し、何か貢献できないか?という思いでドコモ 100%子会社の日本ア
ルトマークで無料医療キュレーションニュースサービス「medy」のリニューアルと医師認
証システム「med パス」サービスの立ち上げを行い、微力ながら医療業界に貢献できたので
はないかと考えております。
--なるほど、その後 SURFCAR を構想されたのですね?--
香西隆徳:
はい、私は車が好きなので車両販売業界に多くの友人がおり、新車が売れないと嘆いており、
どうにかしたいと思っておりました。また、中古車販売会社やオークション会社の友人から
も新車が売れないと良質な中古車が周ってこないので困るということも知り、業界全体が
負のスパイラルに陥っていると感じました。そんな中でどうしたら新車がたくさん売れる
か?という構想を練っていたのですが、この構想自体は随分前にある人物からの言葉がヒ
ントになっておりました。
--どなたの言葉ですか?--
香西隆徳:
アップルの創業者の故スティーブ・ジョブズさんです。彼は昔からポルシェが大好きでいつ
もピカピカの新車に乗り換えていました。彼が乗った中古のポルシェはプレミアがついて
高く売れ、そのお金で新車に乗り換えていると伺ったのです。ですが、それはスティーブ・
ジョブズさんだから出来ることであって一般人の私たちには出来ないけど、何か良い方法
はないかと検討を続けておりました。すると転機が訪れたのです、これは引き寄せの法則だ
と信じています。
--どんな転機だったのですか?--
香西隆徳:
私の友人の紹介でしたが、たった一人で「SURFCAR」の前身であるユニークな車の営業を
やっている方がいたんです。彼のやり方はジョブズに似ていますが少し違いました。独自の
ノウハウで三年後の車の残価を 80%以上に出来るものだけに絞って販売をしていたんです。
私は電話の会話で瞬間的にすぐに理解しました。それですぐに車を申し込んで彼に会いに
行ったんです。
--すぐに会いに行ったんですか?(笑)--
香西隆徳:
すぐに会いに行きました(笑)私は彼から話を聞いて問題点を発見しこれを取り除けば永久
に続く将来を確信しました。それで「会社を作ったら一緒にやりますか?」と聞いたら「是
非!お願いします!」と言われました。たぶん、当時、彼は私が冗談を言っていると思って
いたと思います(笑)
--その彼はどうなったのですか?--
香西隆徳:
弊社の役員をして頂いて今も一緒にお仕事を
しています。彼のやり方は、改善して
「SURFCAR」として生まれ変わりました。彼
は今までにない数のお客様からの問い合わせ
を頂いて、いささか大変な事になっています
(笑)
--なるほど、私も車が好きなのですごく興味がありますが、そもそも「SURFCAR」とは何で
すか?--
香西隆徳:
「SURFCAR」とは日本初※、世界初※の頭金 0 円、初期費用 0 円、車検費用 0 円、法定点
検費用 0 円で毎月のお支払いだけで高級輸入車の新車に 3 年毎に乗り換える、まったく新
しい車の買い方です。3 年毎にサーフィンのように乗り換えるので「SURFCAR」と呼んで
おります。
※当社 2017 年 4 月調べ
--代表はサーフィンはされるのですか?--
香西隆徳:
いえ、出来ません(笑) 昨年挑戦しましたがボードの上にちゃんと立てませんでした(笑)
--失礼しました。ところで、この車はリースなのですか?--
香西隆徳:
いいえ、リースやレンタルではありません。この車は皆さんご自身の車です。我々はそのお
手伝いをしております。正確にはローンを利用して購入しているのでローン会社のものと
なり、購入者は使用者として車検証にちゃんと記載されます。
--この車は並行輸入車なのですか?--
香西隆徳:
販売している車はすべて正規代理店を通したディーラー車になります。並行輸入車であり
がちなメンテナンスの心配はありません。
--メンテナンスはどうなっているのですか?--
香西隆徳:
お客様のお近くのディーラーにてご対応頂く仕組みですので安心してお乗り頂けます。
--なるほど、安心ですね。このサービスはどんな方に向いているでしょうか?--
香西隆徳:
輸入車の購入をご検討されている皆様全員に向いております。特に私のような面倒臭がり
屋さんに向いています(笑)普通、車の買い替えは凄い労力を使います。持っている車の売
却の一斉見積もりを取っても最後は持っていかないといけなくて持って行くと減点ばかり、
売却先を比較してようやっと決まります。今度は次に乗る車の選定です。新車に乗りたいけ
ど高いから中古にしよう!でも中古だと安心できないから全部に乗って確認するためにあ
ちこち行く、また、新車でもあちこち行って値段を確認し、それで最終的に値引き交渉して
ようやっと購入先が決まる。本当に疲れるシステムです。これは世界中どこでも同じです。
これを弊社だけ完結してしまうのです。
--怠け者に向いていると?(笑)--
香西隆徳:
はい、向いています(笑)その時間を子供たちと一緒に遊ぶ等、もっと有効に使って頂けれ
ばと思います。弊社を利用すれば今後はワンストップサービスで好きな新車に乗り続ける
ことが出来ます。
--先ほど、SURFCAR の確信部分に触れたように感じましたが、この仕組みの秘密は何です
か?--
香西隆徳:
いくつかあるのですが、まずは、頭金を不要するための仕組み作り、それと三年後に残価が
80%以上にするためのノウハウ、そして最大の秘密は....
--最大の秘密は何ですか?--
香西隆徳:
徹底されたユーザー志向、つまり弊社が「車両の売買でお金を儲けようと思っていないこと」
です。これが他社と大きく違う点です。通常、車の価格には買取業者やオークション会社や
中古車販売会社の利益や輸送費などの実費が入っているので中古車の価格は三重に利益が
計上されています。弊社はこれを不要としているため、この仕組みが成り立つのです。他社
には出来ないことであると考えておりますし、ビジネスモデル特許を申請中です。
--マネされませんか?(笑)--
香西隆徳:
目先の車両売買の利益を追わずに、業界の再生を願う崇高で奇特な方が出てくればマネさ
れるでしょう!それはそれで「良し」と思っています。ちなみにビジネスモデル特許は申請
済みですので商売が出来なくなる事はないため安心しております。
--車で利益を取らないで、御社はどうやって成り立っているのでしょうか?--
香西隆徳:
弊社の売り上げはこの仕組みを提供するための「SURFCAR クラブ」の「会費」です。登録
費 4 万円、月会費 1 万円で運営しております。少人数精鋭なので経費もさほどかかりませ
ん。しかも「SURFCAR クラブ会員」の中のご希望により慈善団体様に寄付の手続きと毎月
の支払の代行を実施いたします。
--どういう事ですか?--
香西隆徳:
「SURFCAR クラブ会費」の月額 1 万円からアジアの貧しい子供たちを助けようというプ
ロジェクトになります。「SURFCAR クラブ会員」さん達は何の追加費用の負担もなく、申
込時にチェックをつけるだけでアジアの子供が一人救われる仕組みです。しかも寄付なの
で寄付金控除の対象となります。申請すればお金が戻ってくるのです。まぁ、うちの売り上
げは減ってしまうのですが。(笑)
--なぜそのような事をされているのですか?--
香西隆徳:
実は私自身もタイの男の子の里親をやっています。これまでの寄付だけのものとは違って、
子供との手紙のやりとりや慈善団体様からの子供の成長レポートを通じて、子供の成長を
肌で実感できます。とても素晴らしいと感じております。これを、「SURFCAR クラブ会員」
の皆様にもぜひ体感して頂きたいと考えております。おおげさかもしれませんが私は自分
が生きている意義や世の中への貢献を感じられ、人として、親として、他人に「何かを出来
る喜び」を、会員の皆様と分かち合いたいと考えております。
--素晴らしいですね、今後はどのような慈善活動をお考えですか?--
香西隆徳:
慈善活動というよりは里親をしている会員さんと一緒に子供たちを訪問する旅行ツアーを
実施したいと考えております。現地に行って、お話や食事をしたり、一緒にレクリエーショ
ンが出来ると嬉しいです。
--SURFCAR 社は今後どのような展開をお考えですか?--
香西隆徳:
程度の良い中古車である「SURFCAR 中古車」を他社とアライアンスを組んで提供するシス
テムや SURFCAR ガールズを結成してファンクラブを作り会員さんの助手席に乗って頂い
たり BBQ などのイベントで会員さんとの交流を深めていきたいと考えております。
--よく分かりました。本日はインタビューありがとうございました。最後に一言ありましたら
お願いいたします--
香西隆徳:
我々は車という皆様の夢を実現するお手伝いをしながら子供を救う活動をしております。
もし、少しでもご興味頂きましたら、まずは弊社のホームページからお見積もりをご依頼く
ださい。それがあなたの人生を変える大きな一歩になるかもしれません。そのお手伝いがで
きる私たちは大変幸せです。どうも、ありがとうございました。
取材:フリーライター 是枝 久美子
パークシティ大崎 ザ タワーより