リフレッシュマイクロガードウォール - LIXIL ·...

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目次

はじめに………………………………………………………………………1

工程フロー……………………………………………………………………1

1.タイル表面の汚れ………………………………………………………2

2.洗浄………………………………………………………………………2

◇汚れの種類と洗浄方法

◇乾燥

3.RMGW液の塗布………………………………………………………4

4.養生………………………………………………………………………6

5.メンテナンス……………………………………………………………6

性能試験結果…………………………………………………………………7

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はじめにはじめにはじめにはじめに

リフレッシュマイクロガードウォールは、マイクロシリカによる新しい外壁タイル用防汚技術です。

タイルは一般的に樹脂や金属材料に比べて耐候性に富んだ材料で外壁材として使用するのに適した

製品です。しかしながら長期間に渡って使用されると、タイル表面に種々の物質が付着して外観上に

変化が見られ汚れとなります。この汚れの原因となる物質の付着はどのようなタイルにも見られます

が、タイルの種類によってはこの汚れが目立つことがあります。

付着した汚れを清掃し美観を長く保持することが必要となってきます。壁用防汚コーティング剤

「リフレッシュマイクロガードウォール(RMGW)」液を塗布することで、特にシリコーン汚れ(都市

型汚れ)の汚れの付着を遅らせ長期間防汚効果を持たせることが可能となりました。

この資料では、壁用防汚コーティング剤RMGW液を塗布するにあたって、もっとも基本となる施

工方法について説明します。

工程工程工程工程フローフローフローフロー

事前テスト

洗剤による洗い

水洗い

乾燥

汚れ落ちチェック

塗布

養生

① ③ ④ ⑤ ⑥

右記②~⑥を小面積で事前にテスト

洗浄

汚汚汚汚れがれがれがれが残残残残っているっているっているっている場合再洗浄場合再洗浄場合再洗浄場合再洗浄

硬化するまで水がかからない様、養生

②事前テスト

洗剤による洗い

水洗い

乾燥

汚れ落ちチェック

塗布

養生

① ③ ④ ⑤ ⑥

右記②~⑥を小面積で事前にテスト

洗浄

汚汚汚汚れがれがれがれが残残残残っているっているっているっている場合再洗浄場合再洗浄場合再洗浄場合再洗浄

硬化するまで水がかからない様、養生

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1111....タイルタイルタイルタイル表面表面表面表面のののの汚汚汚汚れれれれ

部位別に見る外壁の汚れ

2222....洗浄洗浄洗浄洗浄

タイルは施工後表面に種々の物質が付着することにより汚れが発生しますが、これらの汚れの洗

浄は、付着した物質によって適切な洗浄方法を選ぶ必要があります。

壁面を洗浄して汚れのない綺麗な状態にして、それからRMGW液を塗布します。しかし、壁面

の汚れが充分に取れていない状態でRMGW液を塗布すると、防汚性能を充分に発揮せず汚れがつ

きやすい状態になります。

したがって、洗浄剤などを使って汚れのない綺麗な状態まで洗浄することが大切です。

清水を掛けたときに水をはじかずに、膜状になることを確認して下さい。(水をはじく場合はシ

リコーンオイル、油等が残っています)

◇洗浄工程

洗浄によるシール剤などが剥がれやすい所がないか、洗浄剤による窓ガラス、サッシ、金属、

植木など変色する恐れがあるものがないか、事前に確認して必要があると判断されたら養生を

行うようにして下さい。

人目に付かない目立たない部分で、事前に洗浄テストを小面積で行い確認することが必要で

す。

事前に行った洗浄で確認した洗浄剤の種類、道具などを使用して洗浄を行います。そして、

壁面に清水を掛け水をはじかずに膜状になるか確認し、水が玉状にはじく場合は、汚れ落ちが

不十分と判断し再度洗浄するか、洗浄剤、道具を変えて洗浄します。

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表-1汚れの種類と洗浄方法

汚れの種類 洗浄剤 洗浄方法

一般の汚れ 中性洗剤、アルカリ洗剤 水洗、高圧水洗、中性洗剤、アルカリ洗剤の順に汚れの落ち

具合を見ながらブラシ等でこすり洗いを行う。洗浄後は

充分な水で洗い流す

錆汚れ 錆取り剤、還元系漂白

洗浄剤を塗布した後しばらく放置しブラシでこすり洗い

を行う。洗浄後は充分な水で洗い流す

エフロ

目地残り

希塩酸 ケレン等である程度削り取り目地を充分水湿し 20~30倍

に希釈した塩酸を用いてブラシで洗う。洗浄後は充分な

水で洗い流す

ペンキ・塗料 有機溶媒、塗料剥離剤 シンナー、ベンジン、アセトン等を塗り拭き取る

黒ずんだ汚れ

(シリコーンオイル等)

ライオミックス等フッ化アンモン溶

洗浄剤を用いてブラシでこすり洗いを行う。溶液はガラス

質を溶かす働きがあるため液の濃度及び放置時間など

使用にあたっては、予め目立たない場所でテスト洗浄

するなどして充分注意すること。洗浄後は充分な水で

洗い流す

*ヒビ割れ及び浮きのエポキシ樹脂注入により、タイル表面に付着したエポキシ樹脂は、硬化す

ると除去が不可能となるため、硬化前に有機溶剤等によりきれいに除去することが必要です。

*パラペット周辺部やサッシ周り等、他の壁面より汚れが進行している部分は、一般的な洗浄剤で見

かけ上の汚れが落ちていたとしても、疎水性の汚れ成分については十分落ちていないことがありま

す。その場合は予めライオンミックス等のフッ化アンモン系洗浄剤を使用されることをお勧めしま

す。

*同一現場でも汚れの種類が混在するケースが多いため、特に塗布ムラの目立ちやすい濃色系タイル

(茶色、濃灰色等)では、壁面全体をフッ化アンモン系洗剤で洗浄して下さい。

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◇乾燥

放置して乾燥します。

表面の水分が無くなった状態で、汚れ落ちの状態をチェックします。

3333....RMGWRMGWRMGWRMGW液液液液のののの塗布塗布塗布塗布

タイルの材質によっては液を吸収したり、表面の凹凸面の状態によって塗布量が異なり、色調、

光沢ムラの原因になる場合がありますので事前に目立たない場所でテストを行い確認することが

必要です。

直射日光直射日光直射日光直射日光があたりがあたりがあたりがあたり壁面壁面壁面壁面のののの温度温度温度温度がががが40404040℃℃℃℃以上以上以上以上のののの場合場合場合場合はははは、、、、塗布後白化塗布後白化塗布後白化塗布後白化のののの発生原因発生原因発生原因発生原因となりますのでとなりますのでとなりますのでとなりますので、、、、

壁面温度壁面温度壁面温度壁面温度がががが下下下下がってからがってからがってからがってから塗布塗布塗布塗布してしてしてして下下下下さいさいさいさい。。。。

(夏季には特に注意が必要です。シート養生等行う必要があります。)

塗布後凍結する恐れのある場合は、塗布しないで下さい。(冬季に注意が必要です。塗布後4時

間は凍結させないよう養生等を行って下さい。)

◇適用部位

ビル外壁のタイル張り壁面

ラスタータイルラスタータイルラスタータイルラスタータイル、、、、強光沢釉強光沢釉強光沢釉強光沢釉タイルタイルタイルタイルのののの場合場合場合場合はははは、、、、虹彩虹彩虹彩虹彩、、、、塗布塗布塗布塗布ムラムラムラムラがががが出出出出やすいためやすいためやすいためやすいため使用不可使用不可使用不可使用不可

◇材料

超微粒親水性マイクロシリカ

!!!! 注意事項

・引火性液体ですから火気厳禁です。また、弱い刺激性を示す可能性がありますので換気を

良くして取り扱ってください。

・眼、皮膚などに触れないように取り扱う時には必ず保護メガネ、手袋などの保護具を着用

してください。

・製品データシート(MSDS)を読んで、取り扱いに注意して使用してください。

◇道具

塗布道具は、薄く均一に塗布できる物であれば種類を限定しませんが、標準的にはローラー

塗布で下記の道具がお勧めです。

(通常タイル用) (凹凸面の大きいタイル用)

6インチ短毛ローラー(№12452) 6インチ中毛ローラー(№12455)

{㈱インダストリーコーワ}

TEL:052-441-3570 FAX:052-441-8554

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◇塗布

液が誤って付着してはいけない箇所に養生を行なって下さい。

内容物が沈降している場合がありますので、缶を振って液を充分撹拌してから使用して下さ

い。

塗布は薄く均一に塗布することが必要です。ローラーに液をつける量が多くなりがちで、塗

布する時に液が垂れるようでは量が多すぎます。垂れた液がそのまま乾燥すると、筋状にあと

が残ります。液が垂れた場合には、乾かない内に直ちに液を塗り延ばして下さい。

必ずローラーに液をつけゴム手袋をして固く絞り、上下、左右方向に塗り延ばします。

塗布量を多くすると元のタイルからの色調・光沢の変化が大きくなるだけでなく、塗布ムラ

の原因となります。また、時間をづらした塗り重ねも同様に塗布ムラの原因となりますので避

けて下さい。

目地は塗る必要はありませんが、もし液がついても部分的な色ムラになることはありません。

塗布(塗布量目安20~30g/㎡)する場合は、目地から目地までの間を塗ることを目安とし

て下さい。塗布範囲を確認するため、*マーカーで印を付けることをおすすめします。

*マーカー:食用青色2号

三栄源エフ・エフ・アイ㈱

大阪府豊中市三和町 1-1-1

一度ローラーをゴム手袋で固く絞った状態で、1㎡前後を目安として塗布して下さい。

※計算塗布量の目安は20~30g/㎡です。(フラット面:20g/㎡、石面:30g/㎡)

※タイル面への残在量

磁器質タイル平滑面 5g/㎡

せっ器質タイル粗面 10g/㎡

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※残存液の処理

受け皿に残った液は元の容器に戻さずに廃棄してください。

容器に残った液は栓をし、未開封のものは火気厳禁の冷暗所で保管してください。

有効期限は6ヶ月です。

◇塗布後のチェック

塗り残しがないかどうかの確認をして下さい。

他部材に付着していないか確認をして下さい。付着した場合は、白スコッチブライトを用い

て、アルカリ洗剤で除去して下さい。

4444....養生養生養生養生

塗布中および塗布後8時間位までは、水、雨がかからないようにして下さい。また、結露が起き

ないようにして下さい。硬化するまで人が触らないようにして下さい。

塗布後、降雨、降雪が予想される場合は塗布しないで下さい。

また、塗布後乾く前にホコリ、砂塵などが付かないようにして下さい。

表-2硬化時間の目安

養生時間

夏期

温度が高い場合

4~5時間

冬期

温度が低い場合

7~8時間

5555....メンテナンスメンテナンスメンテナンスメンテナンス

万一汚れ等が部分的に付着した場合は、白スコッチブライトと中性洗剤を用いて洗って下さい。

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RMGWRMGWRMGWRMGW性能試験結果性能試験結果性能試験結果性能試験結果 1.試験項目及び結果 1.1 耐酸性 試験:濃度5%の硫酸に24h浸漬し、取り出し水洗いを行った後、目視による外観 観察ならびにメチレンブルーによる着色で塗膜の有無を確認した。 結果:外観に顕著な変化は認められなかった。また、メチレンブルーによる着色で塗 膜があることが確認できた。 1.2 耐アルカリ性(飽和水酸化カルシウム溶液) 試験:飽和水酸化カルシウム溶液に24h浸漬し、取り出し水洗いを行った後、目視 による外観観察ならびにメチレンブルーによる着色で塗膜の有無を確認した。 結果:外観に顕著な変化は認められなかった。また、メチレンブルーによる着色で塗 膜があることが確認できた。 1.3 耐塩水性 試験:3%塩化ナトリウム溶液に96h浸漬し、取り出し水洗いを行った後、目視に よる外観観察ならびにメチレンブルーによる着色で塗膜の有無を確認した。 結果:外観に顕著な変化は認められなかった。また、メチレンブルーによる着色で塗 膜があることが確認できた。 1.4 煮沸試験 試験:煮沸水(温度90~95℃)に8h浸漬し、取り出し水洗いを行った後、目視 による外観観察ならびにメチレンブルーによる着色で塗膜の有無を確認した。 結果:外観に顕著な変化は認められなかった。また、メチレンブルーによる着色で塗 膜があることが確認できた。

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1.5 帯電性試験 試験:アクリル繊維の布で表面を20回摩擦後、静電表面電位計を使用して、帯電量 を測定した。 測定条件:気温20℃、湿度40% 結果:表面電位量 単位:mv

分 0 1 3 5 10 20 30 40 50 60 70 ブランク -321 -280 -244 -224 -197 -170 -152 -139 -128 -123 -113リフレMG 4 4 4 3 3 3 3 3 3 3 3

0 20 40 60 80

-400

-200

0

200

400

時間 (min)

表面電位量 (mv)

温度20℃ 湿度40%実線-リフレMG点線-ブランク

RMGW加工したものは、ブランクのタイルに比べ、殆ど帯電しないことが分かる。

このことが、汚れ物質を寄せ付けにくい性質を有しており、雨の当たらない地下街の 壁面の防汚にも効果を有していると言える。 1.6 耐候性 試験:試験体をサンシャインウェザーメーターを用いて、促進耐候性試験を3000 h行った後、色差、接触角の変化を見た。 結果:

0h 1000h 2000h 3000h 色差 ΔE - 0.17 0.49 0.36 接触角 度 16.4 22.9 23.2 24.9

3000h(10年相当)の照射後も、低い接触角を保っている。また、色差も殆ど変化

がない。

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1.7 強制曝露試験 試験:目地部にシリコンシーリングを用いて、曝露を行い、汚れ具合を観察する。 結果:強制曝露試験経過(曝露1ヶ月)

ブランク リフレMGウォール

ブランク(通常タイル)の方には雨筋汚れが付き始めたが、RMGW加工したタイルには目立った汚れが見られなかった。

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タ-TG151 初 2001.9

改 2002.11