日 本 大 学 広 報 （4）平成２８年２月15日第６９1号

就職指導業務全般に携

わるが、中でも就職行事

の企画・運営と業務改善

に力を注ぐ。とりわけ後

者については「選択と集

中が肝心。就職行事にし

てもその観点で見直した

ら以前より数が減り、よ

り効率的になりました」。

本部を手始めに生産工学

部、商学部で培ったこれ

までの経験が生きる。

行事の本数が減ったこ

とで、「学生と向き合う

時間が確保できるように

なった」と、学生相談に

も携われることを喜ぶ。

「置かれた場所で全力を

尽くす」がモットーだ。

大学卒業後の３年間は

海外を放浪。その後も含

めると53カ国を旅してお

り、目下、当時撮った写

真のネガフィルムをデジ

タルに変換中とかで、「人

生の折り返し点に差しか

かった、私の就活ならぬ

〝終活〟です」。

５月の体育大会の準備

が、早くも始まっている

そうだ。男子校らしく、

昔ながらの騎馬戦や棒倒

しが依然健在で、部活対

抗リレーは陸上競技に野

球、サッカーの各部がプ

ライドをかけた〝本気勝

負〟。応援合戦も加わっ

て、大いに盛り上がる。

もちろん生徒たちが前

面に出て運営するが、ど

うしても足りないところ

が出てくる。そこをこっ

そりアシストするのが役

目である。

主任となったのは２年

前だが、それ以前にも同

じ生徒会指導や生徒指導

の副主任を歴任。「いず

れも一番生徒に近いとい

うか、生徒に接すること

ができる仕事だから好き

なんです」。責任が重く

なって会議や書類仕事が

増え、生徒に接する機会

の減ったことがちょっぴ

り心残りだという。

フランス、スイス、イ

タリアの３カ国をスキー

ツアーで巡ったのは昨年

の３月。フランスではア

ルプス山脈の最高峰、モ

ンブラン山系のふもとの

町シャモニーに滞在。標

高３千㍍超にある展望台

までロープウエーで上

り、氷河の上を４時間ほ

どで滑り降りた。「お年

寄りも滑れる緩やかな傾

斜で周囲の景色を楽しむ

ためのスキー。青く透き

通ったクレバスがとても

きれいでした」

入職後に先輩に誘われ

て始め、以来20余年。10

年ほど前に、全日本スキ

ー連盟認定の検定１級を

取得し、一冬に４～５回

はスキー場に足を運ぶ。

一昨年、母と父を相次

いで亡くし、ツアーはス

キー仲間が励ましに誘っ

てくれた。「いろんな方

との出会いと人の輪の広

がり、それが魅力です」

学部３年）がアマチュア

横綱に輝いた祝勝会を１

月26日にホテルオークラ

東京で開催した。大勢の

関係者に混じって本学出

身力士なども祝いにかけ

つけた。本学理事、工学

部長、相撲部部長の出村

克宣教授が開会の辞を述

べた後、大塚吉兵衛学

長、田中英壽理事長＝写

真＝が祝辞に立ち、選手

たちの活躍を祝福した。

第94回関東学生陸上競

技対校選手権大会及び第

84回日本学生陸上競技対

校選手権大会で４連覇と

なる総合優勝を飾った陸

上競技部は１月28日、グ

ランドプリンスホテル新

高輪で祝賀会を催した。

馬術部員が

練習成果競う

　

六会ホースショー

大学入学後から馬術を

学び始めた学生を対象に

した馬術大会「六会ホー

スショー２０１６」が１

月24日、日本大学馬術部

の六会馬場（神奈川県藤

沢市）で開催され、26大

学延べ１３０人の馬術部

員が日頃の練習の成果を

競い合った。

大学馬術は乗馬クラブ

や高校馬術部出身の選抜

選手が主力大会の頂点を

保体審運動部が

祝勝会などを開催

平成27年度に活躍した

保健体育審議会の運動部

が相次いで祝勝会、祝賀

会を開催した。

第93回全国学生相撲選

手権大会で28度目の団体

優勝を果たし、最多優勝

記録を更新、また第64回

全日本相撲選手権大会で

トゥルボルド選手（文理

のメンバーはベルギー出

身以外に中国、オランダ、

アルバニア、イスラエル

等々世界各国から集まっ

ており、研究者として生

きていくという気概が誰

からも感じられ、非常に

刺激を受けました。長期

間放っておいた書きかけ

の論文を帰国後に書き上

げ、出版にこぎ着けられ

たのは間違いなく今回の

経験のおかげです。

このような機会を与え

て下さった本学の関係各

位ならびに経済学部教職

員の皆様、私の不在中に

ゼミ及び体育関連業務を

引き受けていただいた近

藤先生、平木先生に心か

ら感謝申し上げます。

（専攻　運動神経生理

学）

目指し、大学から始めた

学生はもっぱらその補助

役。同大会はこれら一般

生にも馬術大会の醍醐味

を味わってもらおうと、

本学の馬術部が中心とな

って16年前から開催し、

次第に参加大学が増えて

いった。この日ばかりは

主力選手やＯＢが出場す

る一般生のアシスト役

だ。今

大会には本学から４

人が出場し、田口もも花

さん（生物資源科学部３

年）が馬場馬術競技で優

勝、障害飛越競技でも健

闘した＝写真。馬好きが

高じて馬術部に近い同学

部に入学した田口さん

は、「ようやく練習の成

果が発揮できた。残り１

年弱の部員生活で他の大

会にも出場できるよう頑

張りたい」と意欲を燃や

している。

なお団体別では、筑波

大学が優勝、２位に麻布

大学、３位に群馬大学が

入った。　

工学部体育会が

歳末助け合い募金

工学部体育会は歳末助

け合い運動の募金活動を

昨年11月28日から12月11

日まで行い、集まった51

万９４７円を福島県共同

募金会郡山市共同募金委

員会に寄付した。

期間中、学内の７カ所

に募金箱を設置したほ

か、週末にはＪＲ郡山駅

周辺の４カ所で街頭募金

活動を展開。活動には同

体育会所属の学生延べ５

５０人が参加した。

理工学部

就職指導課

課長補佐

豊山高校教諭

生徒会指導主任

文理学部

会計課

２０１４年４月３日か

ら９月30日まで、海外派

遣研究員（中期）として

ベルギー王国ルーヴェン

カトリック大学Movement

Control and Neuroplasticity Research Group

において、

複数肢協調動作を対象と

した神経科学研究で著名

なStephan Swinnen

先生の

研究室で研究に従事しま

した。

現在のベルギー及びヨ

ーロッパといえば、治安

が非常に悪い状況にあり

ますが、私が滞在してい

た時期には差し迫った脅

威を感じることはほとん

どありませんでした。そ

のおかげもあり、研究生

活をゆったりとした気持

ちで楽しむことができま

した。

大学はブリュッセルか

ら東に30㌔ほどのルーヴ

ェンという都市にありま

す。フラマン語圏になり

ますが、どこでも英語が

通じます。ルーヴェンと

言えば世界一のビール会

社アンハイザー・ブッシ

ュ・インベブがある都市

で、４月下旬には１００

近くのブリュワリーが集

うZythos Bier Festival

が開

かれ、５００種以上のビ

ールを味わうことが出来

ます。また、そうした催

しに出向かなくとも、多

くのスーパーでは10から

30種類程度のビールが置

かれているのが普通で、

多種多様なビールを味わ

うには最適な国の一つだ

と思います。それならば

当然ベルギーの人は毎

日、場合によっては昼か

らビールを飲んでいるの

ではないかと思いがちで

すが、意外にも週末の夜

以外は飲みません、とい

う人が多かったことはい

まだ解けない謎の一つで

す。

大学は広大なキャンパ

スを有し、キャンパス内

を川が流れるなど、自然

豊かな環境でした。滞在

時期がちょうど気候のよ

い時期だったので、森を

歩きながら研究の話をす

るということもありまし

た。この点、都心にある

経済学部とのギャップは

大きかったです。研究室

写真撮影もご覧の人数

となった。

さて、そんな同課の

仕事は大きく庶務、保

険、会計及び各受け付

けフロントに分かれ

松戸歯学部本館の隣

に建つ地下１階・地上

４階建ての付属病院。

玄関を入った右手に診

察受け付けと会計の長

いカウンターがあり、

そのバックヤードに病

院管理課はあった。

同課は坂本正尚課長

はじめ専任職員は18人

だが、派遣、業務委託、

臨時の各職員がほかに

いて、受け付け業務や

会計窓口、カルテ管理

などに従事。これらを

合わせた58人で一日千

人近く来院する患者に

対応している形。それ

ぞれ持ち場を離れられ

なかったり、公休の人

がいたりする職場柄、

る。専任職員のいる事

務室は適度な広さで明

るく、「上下関係なく

自由に意見を言い合え

る職場。医療部門から

気軽に用事を頼まれま

す」と坂本課長。明る

いのは照明のためだけ

ではないのかも。

すると、「病院では

〝困ったことがあれば

管理課へ〟が合言葉に

なっています」と國馬

誠一課長補佐がにっこ

りして続けた。「病院

は地域医療の貢献に積

極的ですが、管理課で

も院内クリスマスコン

サートを開くなどして

地域に親しまれる病院

を目指しています」

親しまれる病院とい

えば、こんなことも。

幼い孫に付き添って通

院していた70歳後半と

おぼしき女性が自らが

孫を描いた水彩画を同

課に提供。「お孫さん

の治療に対するお礼の

気持ち」（湊真理子主

任）と受け止めて、額

装してロビーに飾った

こともあるそう。

開かれた病院を象徴

するかのように、「常

時、事務室のドアは開

け放たれています」（林

正寿主任）という同課

のもう一つの特色は結

束力か。昨年11月の消

防訓練では「初の夜間

訓練でしたが、みなさ

んのご協力もあって20

分の想定が10分で終わ

った」（齋藤幸江主任）

そうだ。

プラスワン悲しみも癒やす仲間とのスキー

生徒に近い場で援護

置かれた場所で全力

加か

納のう

　祥し

ょう

二じ

鎌かま

田た

　文ふ

みかず一

中なかむら村

　光み

つ

江え

松戸歯学部付属病院管理課

自然と気概に囲まれてベルギー滞在記

経済学部准教授　村む ら お か

岡　哲て つ ろ う

郎ブリュッセルにある世界遺産グラン・ブラス広場の

フラワーカーペット

気軽に話せる自由な空気困ったら同課へが合言葉

国際関係学部卒。本部

就職課に配属。愛知県出

身。44歳。

平成15年に大学院文学

研究科修了。20年から本

校に。愛知県出身。38歳。

早稲田速記学校（当時）

で医療事務を学び、附属

板橋病院へ。東京都出身。