若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度...

23
2017 年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望 2018/01/15 A1442086 森本 風太郎

Transcript of 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度...

Page 1: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

2017 年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文

若者の酒離れと未来への展望

2018/01/15

A1442086

森本 風太郎

Page 2: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

2

目次

第Ⅰ章 はじめに

1.1 背景

1.2 目的

1.3 注意書き

第Ⅱ章 若者の酒離れは本当に起こっているのか

2.1 酒離れとは

2.2 データを読み解く

2.3 酒離れは本当?

第Ⅲ章 酒離れの理由の仮説と検証

3.1 酒離れの理由

3.2 酒離れの理由 仮説①

3.3 酒離れの理由 仮説②

第Ⅳ章 結論

4.1 結論、その他の仮説

第Ⅴ章 おわりに

5.1 おわりに

注釈 / 参考文献

Page 3: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

3

第Ⅰ章 はじめに

1.1 背景

近年、ニュースや新聞だけでなく、授業や友人・知人との会話のなかでも「若者の◯◯」離れという言

葉をよく耳にする。◯◯に当てはまる言葉は様々で、車、タバコ、恋愛、高級時計、外出、ゴルフ、映

画、テレビ、雑誌と枚挙に暇がない。それらの中でも「若者の酒離れ」は私が体感できるほどすすんでい

るように思う。私は同年代の中では珍しく、毎日酒を摂取しており、お金もかけている方であるとの自負

があるが、一部のお店を除き、自分と同年代の利用者を余り見かけることは少なく、お店の方との会話で

も若い人が来るのは珍しいと言われることが多い。また、広告の企画制作の仕事に携わっており、飲食

店、飲料メーカーと関わる事があるが、その際にも「若者の酒離れ」についての話題が多く取り上げられ

る。この卒業論文では若者は本当に「酒離れ」しているのか。しているのならその要因は何なのか、につ

いて述べたいと思う。

1.2 目的

私はお酒が好きだ。みんなでガヤガヤ飲むのもいい、1 人でしっぽり飲むのもいい、家で飲むのもい

いかもしれない。しかし上記のように「若者の酒離れ」が進んでいると聞く。それが事実であり、今後も加

速していくのなら、酒の需要は低下し、量や品質に問題が出て来る、飲酒という趣味が社会的に認めら

れない、などの状態に陥る可能性がある。大げさかも知れないが酒分化が廃っていく可能性すらあると

いうことだ。これらをどうにか改善し、酒を楽しめる環境を 大限整えたい。そのためには現状について

十分理解する必要がある。そして、私が愛するお酒の未来に光が見えれば、と思う。

1.3 注意書き

この卒業論文はアルコール摂取についての研究であるが、未成年飲酒や飲酒運転、過度の摂取を

勧めるものではなく、法の範囲内で楽しむことを前提としている。

Page 4: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

4

第Ⅱ章 若者の酒離れは本当に起こっているのか

2.1 酒離れとは

そもそも酒離れについて定義するには、酒から離れていない状態について考える必要がある。文献

を当たると、飲酒率という言葉を厚生労働省が定義しており、それによると「1 年以内に 1 回以上飲酒し

た人の割合」1)とある。また飲酒習慣者率という言葉も定義されていて、「週 3 回以上飲酒し、飲酒日 1

日あたり清酒換算で 1 合以上を飲酒する人の割合」2)とされている。厚生労働省発表の資料では清酒

換算表記と純アルコール量表記が混在しているが、同じ種類の酒であってもアルコール度数、内容量

等が異なる場合があり混乱を招く可能性がある。よってこの論文においては以下のルールにしたがって

純アルコール量表記に統一する。

お酒の種類 ビール

(中瓶 1 本 500ml)

清酒

(1 合 180ml)

ウイスキー・ブランデー

(ダブル 60ml)

焼酎(35 度)

(1 合 180ml)

ワイン

(1 杯 120ml)

アルコール度数 5% 15% 43% 35% 12%

純アルコール量 20g 22g 20g 50g 12g

厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」という基準も定めている。これは日本人男性を対象にした調査

の「平均して 2 日間に純アルコール約 20g を摂取する者が も死亡率が低い」という結果に、他の研究

結果を加味して定められており、通常のアルコール代謝能を有する日本人において1日平均純アルコ

ールで約 20g 程度とされている 3)。

上記から、この論文の目的に沿った「酒から離れていない状態」=飲酒習慣者と考えるほうが適切で

あると考える。つまり酒離れが起こっているのかについて論じる場合、飲酒習慣者率の推移に注目する

ことが一つの手段であるといえる。

また、「“若者の”酒離れ」とあるように若者についても定義する必要が、 も一般的であろう 20 代を若

者とする。また統計資料のほとんどが世帯ごとの集計となっているため、若者とほぼ同義の集団として

30 歳未満の単身勤労者世帯を挙げる。

後に注目すべき期間についても定めておく必要がある。「若者の◯◯離れ」はいつごろから注目さ

れるようになったかについては四元(2012)から 2000 年代初頭と考えられる。また 2004 年以降のデー

タのみの参照となるが下記 Google Trends をまとめたグラフ(期間中の 大値を 100 とした)によると「酒

離れ」は 2004 年 10 月に 高検索数を記録しその後も 2007 年ごろからコンスタントに検索されている

事がわかる。

Page 5: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

5

(Google Trends より作成)

これらより 2000 年代以前、2000 年代、2010 年代の変化注目するのが望ましいとかんがえられる。

2.2 データを読み解く

公表されている飲酒に関連する大規模な調査は東京都生活文化局が行っている「健康と保健医療

に関する世論調査」」と厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」、総務省の発表している「家計

調査」及び「全国消費実態調査」などがあり、これらのデータから実際に「若者の酒離れ」は起こっている

のかについて検証していく。

挙げたデータの中で も抽象的で大まかな傾向を表すであろう、総務省の「家計調査」及び「全国消

費実態調査」を 初に読み解いていく。

「家計調査」は一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約 9 千世帯を対象として,家計の

収入・支出,貯蓄・負債などを毎月調査したものであり 4)、「全国消費実態調査」は国民生活の実態につ

いて,家計の収支及び貯蓄・負債,耐久消費財,住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査し,世帯

の消費・所得・資産に関する水準,構造,分布などを全国及び地域別に明らかにすることを目的として,

昭和 34 年から 5 年ごとに実施されており,平成 26 年調査は 12 回目の調査に当たる 5)。なお、政府系

WEB(e-Stat6))に上がっているデータは 1999 年以降であるため、他の一般の調査等と合わせて分析し

ていく。「家計調査」と「全国消費実態調査」の大きな違いはサンプル数の大小と実施頻度、調査の細か

さである 7)。大まかな傾向を知ることが目的であるので、ここでは「全国消費実態調査」を中心に見る。

まず 1989 年以降、30 歳未満の単身勤労者世帯の可処分所得は、消費者物価指数を考慮した以下

のグラフを見ると、男女ともにほぼ増加傾向にあるといえるだろう。

0

20

40

60

80

100

2004

-01

2004

-07

2005

-01

2005

-07

2006

-01

2006

-07

2007

-01

2007

-07

2008

-01

2008

-07

2009

-01

2009

-07

2010

-01

2010

-07

2011

-01

2011

-07

2012

-01

2012

-07

2013

-01

2013

-07

2014

-01

2014

-07

2015

-01

2015

-07

2016

-01

2016

-07

2017

-01

2017

-07

2018

-01

Google Trendsにおける「酒離れ」の検索回数の推移

Page 6: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

6

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

ニッセイ基礎研究所の研究 8)では「非正規雇用者増加に伴い、親元同居率が増加しており、単身勤

労者世帯がそもそも経済的余裕を持つ集団となっている可能性」の影響についても言及されているが

それを加味しても「今の若者はお金がない」とはいえないと結論づけている。

次に可処分所得はあるが消費支出はしなくなった(つまり貯蓄に回すようになった)可能性について

検証していく。

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

上記のグラフより 2009 年までは可処分所得の増加傾向が伺えるが、2014 年には減少している。

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(円)

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の可処分所得

男 ⼥

135,000 140,000 145,000 150,000 155,000 160,000 165,000 170,000 175,000 180,000 185,000

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(円)

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の消費⽀出

男 ⼥

Page 7: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

7

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

上記は消費支出の可処分所得に占める割合の推移を示したものだが 2009 年を例外として、割合の

減少が確認できる。

以上より若者は「お金は持っている」が「お金を使わなくなっている」ことが言える。家計調査を読み解

いても同様の傾向が見て取れる。なお、この傾向についての文献はいくつかあるが、消費者庁のコラム

9)に詳しく述べてあり、また論文においては酒離れがテーマであるため、この程度の言及にとどめてお

く。

次に食料支出(酒類含む)の項目に注目する。以下のグラフは 30 歳未満の単身勤労者世帯の食料

費と個別品目消費支出額(酒類)についてまとめたものである。(1994 年のデータのみ入手することがで

きなかったため空欄となっている。)

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

65%

75%

85%

95%

1989 1994 1999 2004 2009 2014(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の可処分所得に占める消費⽀出の割合

男 ⼥

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(円)

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の⾷料に対する⽀出

男 ⼥

Page 8: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

8

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

上記のグラフのように、食料、酒類ともに支出額の減少が確認できる。次に使えるお金(可処分所得)

に占める食料、酒類に対する支出額の推移をみる

(全国消費実態調査 H16〜H26 より作成)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(円)

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の酒類に対する⽀出

男 ⼥

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の可処分所得にしめる⾷料⽀出の割合

男 ⼥

Page 9: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

9

(全国消費実態調査 H16〜H26 より作成)

上記グラフから分かるように酒類支出額の割合は食料支出額の割合の減少より激しいといえるだろ

う。

ここまでの分析で、若者は「お金は持っている」が、「お金を使わない」、「酒類も買わない」ということが

わかる。しかし、この全国消費実態調査の酒類には飲食店での使用金額は含まれておらず、「家飲み

は減った」ということしかわからない。そこで外食費の項目に注目する。

(全国消費実態調査 H1〜H26 より作成)

外食費の項目には外食すべての支出が含まれているため、お酒の消費量と正の相関が確実にあると

0.00%

0.20%

0.40%

0.60%

0.80%

1.00%

1.20%

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の可処分所得に占める酒類⽀出の割合

男 ⼥

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

1989 1994 1999 2004 2009 2014

(円)

(年)

30歳未満の単⾝勤労者世帯の外⾷に対する⽀出

男 ⼥

Page 10: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

10

はいえないが、前後の分析と合わせて考えると、外食での飲酒額も減っているということはできるだろう。

それを裏付けるデータとして厚生労働省の実施している国民健康・栄養調査結果を分析する。

(国民健康・栄養調査 H4〜H28 より作成)

(国民健康・栄養調査 H4〜H28 より作成)

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

(%)

(年)

飲酒習慣者率(全体)

男 ⼥

0

10

20

30

40

50

60

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

(%)

(年)

飲酒習慣者率(20代)

男 ⼥

Page 11: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

11

これらを見ると全体、20 代双方において年ごとのブレはあるものの、減少傾向が読み取れる。(なお、

2001〜2003 の急激な変化は調査方法、飲酒習慣者の定義の違いによる。)しかしこのグラフだけでは

全体の飲酒習慣者率減少に連動して 20 代の飲酒習慣者率が減少したとも言える。そこで次のグラフを

用意した。

(国民健康・栄養調査 H4〜H28 より作成)

男女ともに全体より 20 代での飲酒習慣者率の減少率が著しいのは一目瞭然と言えるだろう。女性に

至っては全体での飲酒習慣者は増加しているのにも関わらず、20 代では減少している。

2.3 酒離れは本当?

2.2 項にて様々なデータを多角的に見てきたが以下のことが言えるだろう

①若者の使えるお金(可処分所得)は増加傾向にある。

②若者はお金を使わなくなっている。(消費支出の減少)(①にも関わらず…)

③食料支出は減少傾向にある。

④酒類支出は減少傾向にある=家飲みに対する支出の減少(②に対する③よりも激しい)

⑤外食は減少傾向にある。

⑥20 代の飲酒習慣者全体に比べては激しく減少している。

以上から「どの年代にも言えるが、特に若者の酒離れは著しい」ということができるであろう。

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

全体 20代 全体 20代

男 ⼥

(%)

1992〜2016年の飲酒習慣者率変化の⽐較

1992 2016

Page 12: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

12

第Ⅲ章 酒離れの理由の仮説と検証

3.1 酒離れの理由

1.1 項で述べたように、お酒に限らず若者の◯◯離れは進んでいる。その原因として語られる事が

多いのが趣味や価値観の多様化、選択肢の増大といったものである。近年ではインターネットの普及に

より様々な情報にアクセスすることができるようになった。それだけでなくインターネット上にあるコンテン

ツで満足している若者が多いのであろう。若者の◯◯離れの代表格とも言える車離れに関しては車を

持つことにステータスを感じない(=価値観の多様化)、都市部に人口が集中し、公共交通機関の利用

が増えたことなどが理由として上がることが多い 10)。そこでこの章では若者のお酒離れの原因として

初に趣味や価値観の多様化といった比較的ありきたりと言える原因について細かく分けて述べ(3.2)、

その後、ほかの◯◯離れの原因とは異なる、酒特有と思われる原因について(3.3〜)仮説を立て検証し

ていく。もちろんここでは前提として 2 章で検証した結果を利用する。つまり、若者可処分所得は増えて

いるものの消費支出は減り、貯蓄に回すようになったことを大前提とし、それでもなお、酒離れが進んで

いる原因について仮説を立てていく。

3.2 酒離れの理由 仮説①

【仮説①】若者の酒離れの理由は「価値観の多様化が進んでいる」からである。

若者の趣味(価値観)の多様化、選択肢の増大は酒消費量に影響があるのか、あるのであればどの

ようにして影響をもたらすのか。つまり、酒を消費するという行為の果たす機能がなんらかの代替手段で

果たされると言うのはどのような場面なのか、それはどのようなものなのか。そこで改めて酒の機能につ

いて文献 11)12)13)をあたると「コミュケーションツール・癒やし・ステータス・味覚的満足」が挙げられてい

る。これらの機能の重要度が下がる、他の手段でその機能を代替できるようになる、などの理由で若い

世代での酒の消費が減ったのではないか。それぞれの項目について整理しながら検証をすすめる。

・コミュニケーションツールとしてのお酒

お酒はコミュニケーションツールとして、組織内外で交流の場として用いられる事が多い。パーティー

や新年会、忘年会、歓迎会や送別会、同窓会から打ち上げまで、あらゆる行事の場には必ずと行って

いいほどお酒が用意されている。英語のことわざに「In wine there is truth」とあるようにアルコールは摂

取することによってストレスや緊張を和らげることから本心がいいやすくなる。また、ただ単に食事をする

よりも飲酒時の方が一つのお店での滞在時間、はしごする軒数ともに多く、相手と共有する時間は長く

なる。このようにコミュニケーションツールとしては非常に優秀で飲みニケーションなどといった造語もあ

るほど、広く認知されてきた。そのお酒の機能がほかの手段に取って替わられたために若者の酒離れ

Page 13: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

13

が進んでいる、というのが仮説である。

しかし現在では、アルハラ(アルコールハラスメント)という言葉が1980年代以降急激に注目されるな

ど、飲みニケーションのあり方に世論が疑問を持つようになり、死語とさえ言われている。しかし実態はど

うなっているのであろうか。株式会社ジェイアール東海エージェンシーの調査 15)から以下のようなグラフ

を作成した。

(ビジネスパーソンの「お酒」に関する調査 2016 より作成)

赤で示した 20 代の「職場の同僚と」の値は全体よりも高い。「仕事上の関係者と」は全体には劣るが

年齢が低いと社外とのやり取りにおいて決定権が少ないことを加味すれば低い値ではない。「友人と」の

値が、全体に比べて高いことも加味すると、お酒のコミュニケーショツールとしての機能は失われている

とは思えないが、関係が近い人とのコミュニケーションに使われる傾向にある事がわかる。もう一つ、別

の機関の取った、上記の職場の同僚と、の内訳に当たるデータ 16)(対象者は異なる)から以下のような

グラフを作ることができる。

(働く男性の職場での飲み会事情より作成)

% 20% 40% 60% 80%

100%

⾃宅以外でよく⼀緒にお酒を飲む相⼿

全体 20代

0%

20%

40%

60%

80%

100%

20代 30代 40代 20代 30代 40代 20代 30代 40代

年代別の社内で飲みに⾏く相⼿

全く参加しない 数ヶ⽉に1回 1〜2回/⽉ 3〜4回/⽉ 5回〜/⽉

上司と 同期と 後輩と

Page 14: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

14

このグラフによると、20 代には 30 代 40 代に比べて後輩が少なくい事などを加味した上で考えても、

年代によって有意な差はないことが読み取れる。つまり若い人は(年令に関係なく)距離が近い友人や

同僚とお酒を飲むと言える。

これは上の世代に比べ、若者にとってお酒のコミュニケーションツールとしての機能が、アルハラなど

により、外部の人間とのつながりより、近い間柄の相手とのコミュニケーションに置いて使われる傾向を

示しているのかもしれない。しかし、この傾向は若者の酒離れの原因と断定することはできない。

・癒やしとしてのお酒

「酒は百薬の長」という言葉があるように(適量を守れば)アルコールの摂取には様々な効能があり、そ

の中には薬では得られないものもある。その効能を以下に挙げる。

・食欲増進

・血行促進

・ストレス緩和

・大脳皮質の抑制開放(→コミュニケーションの円滑化)

・冠動脈疾患予防

・高揚感

これらの効能は代表的なものだけであり、またお酒の酒類によっては他の効能を持つものもある。この

なかでもお酒を飲む 大の理由となるのはストレス緩和/高揚感である。(以下グラフ)

(青山ハッピー研究所 17)より作成)

やけ酒、酔うためにアルコールを摂取するといえば聞こえが悪いが、お酒に癒やしを求めているというこ

とである。その癒やしは若者にとって他のものでだいたい可能であるというのがここでの仮説である。

気分をリラックスする38%

ストレス・緊張の緩和・解消

25%

⾷欲を増進する(⾷事が美味しく⾷べ

られる)14%

気分の⾼揚(気持ちを楽しくする)

13%

喉の渇きを癒やす10%

お酒に求めるもの

Page 15: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

15

実際に次のグラフでは飲酒量とストレスに相関があることがわかる。

(健康と保健医療に関する世論調査より作成)

これまでの分析で飲酒の機能の一つにストレス解散・高揚感が立証できた。次はその機能の代替手

段について述べる

年齢別のストレス発散方法について下記グラフを見ると、若者の飲酒によるストレス発散は他の年代

に比べて少ないことがわかる。特に男性においてその傾向が顕著であるが、女性でも同様の傾向を確

認することができる。

(インテージギャラリー18)より[数値のデータが手に入らなかったため画像転載])

0%

10%

20%

30%

しばしば感じる たまに感じる あまり感じない ほとんど感じない

飲酒量とストレス

1合(180ml)未満1合(180ml)未満1合以上2合(360ml)未満1合以上2合(360ml)未満2合以上3合(540ml)未満2合以上3合(540ml)未満3合以上4合(720ml)未満3合以上4合(720ml)未満4合以上5合(900ml)未満4合以上5合(900ml)未満5合以上(900ml) 5合以上(900ml)

Page 16: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

16

(インテージギャラリー18)より[数値のデータが手に入らなかったため画像転載])

更に若者のほうが他の年代に比べ、様々なストレス発散方法に分散していることも読み取れる。若者

のストレス発散方法が飲酒ではなく他の手段に移行したと断言できるわけではないが、近年の若者は飲

酒にかぎらず様々なストレス発散方法手段を持つということができる。調査年を遡ったデータがあれば若

者の酒離れの一因と断言できるが、そこまでは至らなかった。

・ステータスとしてのお酒

次にお酒を飲むことをステータスとして考え、飲酒している人たちについて考える。お酒は嗜好品で

あり、金銭的、時間的余裕がなければ楽しむ事ができないものである。しかし若者は、そもそもステータ

スを求めなくなった、酒のステータスとしての機能は他の代替手段に取って替わられたために、酒離れ

が進んでいるというのが仮説である。

そもそも飲酒という行為がステータスに結びついていたのか、という部分から検証が必要だ。しかし

「①酒は嗜好品である。②嗜好品を嗜むことはステータスであった。(余裕があることを示すため)③酒を

嗜むことはステータスであった。」という三段論法を用いれば自明である。日経スタイルの記事 19)でもあ

るように、かつては飲めるウィスキーの種類が地位を示していたようだ。

この章の冒頭で述べたように、この問題において酒と車の立ち位置は近いものがある。若者が車を購

入しなくなった理由について考察している記事 20)によると、車を持つことがステータスであった時代は既

に終わり、車(=ステータス)の競合はインターネットに変化しているそうだ。これは酒にも言えるのではな

いだろうか。

・味覚的満足

お酒の美味しいさについては、国税庁の記事 21)に詳しく述べられているため、ここでは深追いはしな

Page 17: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

17

いが、味覚的満足を満たす機能があることは確かである。そこで、以下のデータに注目する。

(全国消費実態調査 H11〜H26 より作成)

これらから、お酒の嗜好の分布が若者世代において、近年になればなるほどそれぞれのお酒の種類に

より分散していることがわかる。(チューハイ・カクテルのカテゴリは 2014 年より導入された。)このことから

近年の若者のお酒に対する好みが細分化され、多様化してきていることがわかる。つまり”お酒を飲む

若者の中で”は味覚的満足という機能はむしろ重要度を増しているのである。そうなると、そもそもお酒

ではない味覚的満足をもたらすものをお酒の代替として消費する若者が増えていてもおかしくないので

はないか?お酒の機能に替わる代替手段の消費が増え、若者の酒離れが進んだというのがここでの仮

説である。

味覚的機能の観点からお酒の競合となりうるものに「モクテル(Mocktail)」というものがある。味や作り

はカクテル(Cocktail)のように見せかけてあるが、ノンコールで作られた飲み物を指し、カクテル

(Cocktail)と偽物(Mock)をかけ合わせて作られた言葉である。

下記グラフは Google Trends で確認した、「モクテル」の検索回数の推移(期間中の 大値を 100 とし

た)である。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

1999 2004 2009 2014

30歳未満の単⾝勤労者世帯の酒種類別⽀出

酒全体 清酒焼酎 ビールウィスキー ワイン発泡酒・ビール⾵アルコール飲料 チューハイ・カクテル他 の 酒

Page 18: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

18

「モクテル」の検索はコンスタントに数を伸ばしていることは一目瞭然であり、「モクテル」に代表される

お酒の代替品に若者の消費が移っているといえる。

本来なら若者の味覚的満足を満たすものがモクテル以外にも移行していることを示すべきだが、適す

る統計データが存在せず、立証することが困難である。そこでこれまでのこの項で行った検証とあわせ

て、若者の食の多様化を立証することによって酒離れを味覚的満足の観点から説明できると考える。つ

まり、若者の味覚的満足を以前より重視する傾向により、元来お酒だけで満たされていた味覚的欲求

が、一部ほかの飲料や食に取って替わられたということである。しかし、多様化について述べた文献は

多く存在(特に日本調理科学会大会研究発表要旨集 22)に体系的にまとまっている)し、それらによる検

証は十分であるため、ここでは省略する。

これまでこの項では、若者の趣味(価値観)の多様化、選択肢の増大がお酒の消費量に与える影響

について仮説と検証を様々な要因に分けて述べた。その結果、大きな影響を持っている事が証明でき

た。

しかしこの結果は他の「若者の◯◯離れ」と同じであり、独自性に欠ける研究である。次項からはより

お酒にフォーカスし、他の「若者の◯◯離れ」の理由との差別化を図る。

3.3 酒離れの理由 仮説②

【仮説②】若者の酒離れの理由は「飲酒に触れる機会が減少した」からである。

“特に若者において“、酒離れが進むのには何かしらの理由がある。アルコールは(法的に)日本にお

いては 20 歳になってから飲むことができるようになる。これは他の製品、サービスとは大きく異なる点で

ある。つまり若者がお酒を飲まないというのは「習慣的にお酒を飲んでいたが、飲まなくなったひと」では

0102030405060708090

10020

09-0

420

09-0

820

09-1

220

10-0

420

10-0

820

10-1

220

11-0

420

11-0

820

11-1

220

12-0

420

12-0

820

12-1

220

13-0

420

13-0

820

13-1

220

14-0

420

14-0

820

14-12

2015

-04

2015

-08

2015

-12

2016

-04

2016

-08

2016

-12

2017

-04

2017

-08

2017

-12

Google Trendsにおける「モクテル」の検索回数の推移

Page 19: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

19

なく「習慣的にお酒をのむという経験がないひと」に理由があるといえる。そこから、若者の酒離れは「飲

酒に触れる機会が減少した(酒を飲み始める理由が減った)」からという仮説を立てる。

そこで飲酒を始めるきっかけに注目する。飲酒を始めるきっかけに関する調査データがないため、未

成年飲酒の理由についての調査で代用する。これは成年後の習慣的飲酒を始めた理由とほぼ同じ意

味合いを持つであろう。

(未成年飲酒の実態 23)より作成)

上記グラフの「冠婚葬祭」「家族と一緒」が多いことから読み取れるように大人と一緒に飲むことが飲酒の

入り口となっている。

まず冠婚葬祭についてであるが、「冠婚葬祭」が減少すれば「飲酒に触れる機会」が減り、「若者の酒

離れ」が進むといえる。冠婚葬祭は減っているのであろうか。冠、つまり成人式については式自体に飲

酒を伴わないため除外して考える。婚、結婚式は経産省の特定サービス産業動態統計調査 24)(近年調

査方法が変わったため、それ以前のデータも参照)、矢野研究所 25)の調査によるといずれも減少傾向

にあるとしている。葬、葬式については経産省の特定サービス産業動態統計調査 24)から売上の上昇が

認められる。しかし、近年葬儀参加人数は減少している 26)。祭については直接減少を表す統計的デー

タは見つからないものの、飲酒の場となっているであろう地域に根付いた比較的小規模なものは減少し

ている 27)。

家族と一緒に飲むことに関しては、核家族化が進んでいるから家族のつながりが薄くなっていること

が言える 28)。

以上から大人と飲む機会が減少している、つまり「お酒に触れる機会の減少」が進んでいることが言

え、それが若者の酒離れの要因の一つであることがわかった。

0

5

10

15

20

25

30

冠婚葬祭 家族と⼀緒 誰かの部屋 飲み屋 ひとりで 飲み会

(%) 未成年の場⾯別飲酒経験

Page 20: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

20

第Ⅳ章 結論、未来への展望

4.1 結論、その他の仮説

前章まで様々なデータや先行研究を用いて「若者の酒離れ」の実態について検証してきた。これまで

の結論は「若者の酒離れは進んでおり、原因として“価値観の多様化“”お酒に触れる(飲み始める)機

会の減少“が挙げられる。」となった。しかし「若者の酒離れ」には他にも様々な要因があると考える。デ

ータ不足や考察不十分により満足な検証ができなかった、要因である可能性がある事象(と仮説として

不適切である点)を次に挙げる。

・酒(飲料)メーカーが若者向けの商品を売り出していない。

これはそもそも酒の消費者が若者以外に多いことが前提となっており、その結果酒(飲料)メーカーが

若者に向けた企業活動を行っていないという仮説である。しかしこれでは若者の酒離れの結果、この仮

設のような状態になった可能性も否定できず、仮説としては不適切であった。

・酒のイメージ悪化

これはイメージの変化に関する情報が十分でなく、健康志向と絡めた仮説とすることしかできず、独

自性が十分でないと判断した。

また価値観の多様化のなかに、前章で上げた事象以外の多くの要因も含まれていると考えられる。

Page 21: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

21

第Ⅴ章 おわりに

5.1 おわりに

この卒業論文を制作するにあたり、多くの反省点がある。「テーマ設定から一貫して私の嗜好に寄せた

論文となってしまった」、「構成段階を疎かにしたため論理的飛躍を否定できない箇所が複数ある」、「前

章で述べた十分に検証できなかった仮説もやりきり、酒離れを食い止めるための方法について議論を

展開までたどり着かなかった」などである。そもそも酒好きの私が酒離れしている人々の気持ちがわかる

はずもなく、テーマ設定に問題があったのではないかとさえ思う。来年度から社会人として働く前に、こ

れらの点に気がつくことができたことを嬉しく思うが、より良い卒業論文をかけたのではないか、と悔しくも

思う。

未だになぜ私がこのゼミの選考に合格できたのかわからず、ゼミ生という立場に見合う学生で有れた

のか自信がない。私の行動、発言、考えの何が面白いのだろうか。そんな至らない私を二年間、ご指導

下さいました、網倉教授に深謝いたします。

Page 22: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

22

注釈 / 参考文献

1) 厚生労働省「成人の飲酒実態と関連問題の予防について」<http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/061122b.html >

( 終アクセス 2018/01/08)

2) 厚生労働省「飲酒習慣の状況(性、年齢階級別)」

<http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/alcohol/siryo/insyu03.html>( 終アクセス 2018/01/08)

3) 厚生労働省「アルコール」<http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b5.html>( 終アクセス 2018/01/08)

4) 総務省統計局「家計調査」< http://www.stat.go.jp/data/kakei/>( 終アクセス 2018/01/08)

5) 総務省統計局「全国消費実態調査に関する Q&A」<http://www.stat.go.jp/data/zensho/042index.htm#Q01>( 終アクセス

2018/01/08)

6) e-Stat「政府統計の総合窓口」<https://www.e-stat.go.jp/>( 終アクセス 2018/01/08)

7)財務省財務総合政策研究所研究「家計の世帯分布:『全国消費実態調査』『家計調査』『国民生活基礎調査』の比較」

<https://www.mof.go.jp/pri/research/discussion_paper/ron252.pdf>( 終アクセス 2018/01/08)

8)ニッセイ基礎研究所「若年層の消費実態」<http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=53061?site=nli>( 終アクセス

2018/01/08)

9)消費者庁「【特集】若者の消費」

<http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2017/white_paper_128.html>( 終アクセス 2018/01/08)

10)freshtrax「若者が車を所有しなくなった 6 つの理由」<http://blog.btrax.com/jp/2017/02/05/car-ownership/>( 終アクセス

2018/01/09)

11)このすみぶろぐ「飲酒の目的、なぜお酒を飲むのか?」<http://www.konosumi.net/entry/2017/11/19/132933>( 終アクセス

2018/01/09)

12)ノックビン(ジスルフィラム錠) アルコール依存症治療薬「人はなぜアルコールを飲む?」<http://regtect.info/?p=40>( 終アク

セス 2018/01/09)

13)集英社 WEB コラム「人はなぜアルコールを飲むのか?」

<http://shinsho.shueisha.co.jp/column/aikake/040604/index.html>( 終アクセス 2018/01/09)

14)内閣府「未成年者調査結果からみた未成年者の喫煙・飲酒の現状」<http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/yugai/pdf/1-

2.pdf>( 終アクセス 2018/01/09)

15)株式会社ジェイアール東海エージェンシー「ビジネスパーソンの「お酒」に関する調査 2016」

<https://www.jrta.co.jp/research/person_vol13.pdf>( 終アクセス 2018/01/09)

16)第一三共ヘルスケア株式会社「働く男をアゲる健康マガジン“おれカラ”Vol.11「働く男性の職場での飲み会事情」

<https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/orekara/hakusyo/11/>( 終アクセス 2018/01/09)

17)アサヒグループホールディングス 青山ハッピー研究所「第 518 回 お酒に求めているものとは?」<http://www.asahigroup-

holdings.com/company/research/hapiken/maian/201409/00518/ >( 終アクセス 2018/01/10)

Page 23: 若者の酒離れと未来への展望pweb.sophia.ac.jp/amikura/thesis/2017/morimoto.pdf2017年度 上智大学 経済学部経営学科 網倉ゼミナール 卒業論文 若者の酒離れと未来への展望

23

18)インテージギャラリー「ストレス発散できてますか?~原因から症状、解消法まで、男女のストレス実態に迫る~」

<https://www.intage.co.jp/gallery/stress01/>( 終アクセス 2018/01/10)

19)NIKKEI STYLE「過去 60 年で様変わり 酒の好みは 10 年サイクル」

<https://style.nikkei.com/article/DGXMZO03867110R20C16A6000000?channel=DF280120166607>( 終アクセス

2018/01/10)

20)MY 就活ネット「若者が車を買わない理由」<http://www.myskc.net/o_150517.php>( 終アクセス 2018/01/10)

21)国税庁「テーマ 04 お酒のおいしさと味について」<https://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/sake/seminar/h20/04/04.htm>(

終アクセス 2018/01/10)

21)国税庁「テーマ 04 お酒のおいしさと味について」<https://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/sake/seminar/h20/04/04.htm>(

終アクセス 2018/01/10)

22)J-STAGE「日本調理科学会大会研究発表要旨集」<https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajscs/18/0/18_0_159/_article/-

char/ja/>( 終アクセス 2018/01/10)

23)アサヒグループホールディングス「未成年飲酒の実態」<https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/minor_drinking/facts.html>(

終アクセス 2018/01/10)

24)経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」<http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/index.html >( 終アクセス

2018/01/10)

25)矢野研究所「ブライダル市場に関する調査」<https://www.yano.co.jp/press/press.php/001669>( 終アクセス 2018/01/11)

26)碑文谷創「変わりつつある葬儀の課題」<http://www.sogi.co.jp/sub/kenkyu/kawaritutu.htm>( 終アクセス 2018/01/11)

27)碑地方研究年報「過疎地域における祭礼の存続形態」<http://www.geoenv.tsukuba.ac.jp/~chicho/nenpo/37/02.pdf>( 終ア

クセス 2018/01/11)

28)広井多鶴子「核家族化は「家庭の教育機能」を低下させたか」

<http://www.myilw.co.jp/publication/myilw/pdf/myilw_no57_feature_1.pdf>( 終アクセス 2018/01/11)