間質性膀胱炎研究会誌 -...

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14 1 2019 間質性膀胱炎研究会誌 Journal of Interstitial Cystitis 18 回日本間質性膀胱炎研究会抄録集 2019 1 20 日、東京) 日本間質性膀胱炎研究会 Society of Interstitial Cystitis of Japan (SICJ)

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第 14 巻 第 1 号 2019

間質性膀胱炎研究会誌

Journal of Interstitial Cystitis

第 18回日本間質性膀胱炎研究会抄録集

(2019年 1月 20 日、東京)

日本間質性膀胱炎研究会

Society of Interstitial Cystitis of Japan (SICJ)

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第 18回日本間質性膀胱炎研究会 会長挨拶

第 18回日本間質性膀胱炎研究会 会長 古田 昭

東京慈恵会医科大学泌尿器科 准教授

この度、平成 31年 1月 20日(日)にフクラシア東京ステーションにて、第 18回日本

間質性膀胱炎研究会を開催させて頂きます。

本研究会のテーマは、今年 12年ぶりに改定される間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガ

イドラインの作成にあたっても多くの議論がなされた「ハンナ型とハンナ型以外(膀胱痛

症候群)の病態・診断・治療」と致しました。なぜ、ハンナ型と膀胱痛症候群に区別する

必要性があるのか? それは、昨年の 4月に上田朋宏先生が京都で開催された第 4回

ICICJ(International Consultation on Interstitial Cystitis, Japan)のなかでも世

界中の専門家が discussionした結果、ハンナ型は、1)経尿道的切除や焼灼術が有効、

2)免疫抑制薬の cyclosporine Aが有効、3)膀胱痛症候群からハンナ型への移行がみ

られない、などの理由により、ハンナ型と膀胱痛症候群は別の疾患として取り扱うべきと

の考え方が主流となりつつあるからです。

さて、本研究会では 7 名の先生方に一般演題をご発表頂きます。日々の診療でお忙し中、

非常に興味深い演題をご応募頂きました皆様に厚くお礼を申し上げます。

次に、間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン作成委員会の委員長である本間之

夫先生より、改定ガイドラインの概要をご説明頂き、その後、会場の皆様との意見交換を

予定しております。実臨床に役立つガイドライン作成のために、活発なご討議を宜しくお

願い申し上げます。

そして、シンポジウムでは本研究会のテーマである「ハンナ型と膀胱痛症候群の病態・

診断・治療」に関して、小生を含め 4名の先生方に updateした内容をご発表頂きます。

皆様の日々の診療に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

最後に、医師や製薬メーカーの皆様の多数のご出席を賜り、実り多い研究会となります

よう、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

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日時:1月 20日(日)13:00〜16:30 (予定)

場所:フクラシア東京ステーション(東京駅日本橋口徒歩 1分)

東京都千代田区大手町 2-6-1 朝日生命大手町ビル6階 6A会議室

https://www.fukuracia.jp/tokyo/access/

研究会会場へのアクセス 新幹線・電車・地下鉄をご利用の場合 JR[東京]駅・地下鉄[大手町]駅 地下直結

地上からのアクセス

地下通路からのアクセス

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参加者へのお願い

1. 参加費は 2000円です

2. 抄録集は研究会ホームページより各自ダウンロードして、ご持参してください。

発表者へのお願い

1. 発表は、一般演題は講演 5分、討論 3分とさせていただきます。シンポジウムは

発表時間 10分、全シンポジスト発表後に質疑応答時間 10分とさせて

いただきます。

2. 発表は PCプレゼンテーションでお願いします。

3. 会場には、Power Point 2010、Windows7の PCを用意しております。

Macintosh などのご利用を希望される場合や、動画を使用される場合、

ご自身の PCをお持ちください。

・ データは USBメモリーに保存して、当日お持ちいただき、受付にて演者である

ことをお声かけください。

・ 発表の 30 分前までに、実際の壇上の PCで試写を行います。

・ PCを持参される場合は、ACアダプタも必ずお持ちください。

・ プロジェクターとアナログ D-Sub15 ミニピン(オス)のケーブル( )をご

用意します。これに合わない形状の出力端子の場合は、変換アダプタをご用意

ください。

・ なお、機器の不調でスライド表示が不能となりえることを予め御了承ください。

その際はスライドな しでご発表をお願いします。

座長の先生方へのお願い

1. 一般演題の発表は講演 5 分、討論 3 分、シンポジウムは発表 10分、質疑応答は全

発表終了後 10分で行います。時間は比較的余裕があると思いますが、要領のよい

進行をお願いします。

2. 機器のトラブルでスライドが映写されない場合には、スライドなしでの発表をご

指示下さい。

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― プログラム ―

13:00-13:05 開会の挨拶 会長 古田 昭 (東京慈恵会医科大学)

1.一般演題 (13:05~14:25)

座長 武井実根雄(原三信病院)

伊藤貴章(田村クリニック泌尿器科)

1.ハンナ型と非ハンナ型間質性膀胱炎の分子生物学的相違

加賀勘家 1、井上健一 2、加賀麻祐子 1、布施美樹 1、石塚満 1、山西友典 1

1.獨協医科大学病院排泄機能センター、2.獨協医科大学研究支援センター

2.発酵そば発酵エキス配合食品の間質性膀胱炎に対する効果

酒本貞昭 1、影山慎二 2、伊藤由彦 3、春野明弘 3、山田静雄 3、前島靖勲 4

1.恵愛会中村病院 、2.かげやま医院 、

3.静岡県立大学大学院薬食研究推進センター 、4.不二工芸製作所

3.女性ハンナ型間質性膀胱炎症例における膀胱水圧拡張後の維持療法に関する

検討

大岡均至

独立行政法人 国立病院機構 神戸医療センター泌尿器科

4.膀胱痛症候群治療後の尿道症候群に対するテストステロンクリーム・

グローミン®の使用経験

関口由紀 1,2,3、中村綾子 2、二宮典子 3、前田佳子 2、平本由希 2、河路かおる 2、

藤崎章子 2、矢尾正祐 4

1.女性医療クリニック LUNA 横浜元町、2.女性医療クリニック LUNA ネクストステー

ジ、3.女性医療クリニック LUNA 心斎橋、4横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学

講座

5.間質性膀胱炎に対する各種治療法の Patient Global Impression(PGI)

を用いた評価

影山慎二 1、田村啓多 2、鈴木孝尚 2、大塚篤史 2、三宅秀明 2

1.かげやま医院、2.浜松医大泌尿器科

6.当院における間質性膀胱炎(ハンナ型)の指定難病申請に関する問題点

南里正晴、南里正之

南里泌尿器科医院

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7.ハンナ型間質性膀胱炎に対する膀胱水圧拡張術中のハンナ病変の内圧別形態学的

変化と安全性

梶原充、行廣和真、小羽田悠貴、大原慎也

県立広島病院 泌尿器科

2.総会 (14.25~14:40)

本間之夫(日本赤十字社医療センター)

※会計報告の他、平成 30年度の厚労科研(難治性疾患等政策研究事業)

― 休憩―

3.改訂ガイドラインの概要説明と意見交換 (14:50~15:20)

本間之夫(日本赤十字社医療センター院長)

4.シンポジウム ~HIC vs NHIC~ (15:20~16:20)

座長 上田朋宏(泌尿器科上田クリニック)

井川靖彦(東京大学)

1.病態

秋山佳之 (東京大学)

2.診断

新美文彩 (国立国際医療研究センター病院)

3.治療

巴 ひかる(東京女子医科大学東医療センター)

古田 昭 (東京慈恵会医科大学)

5.閉会式 (16:20~16:30)

・研究会賞授与 東京慈恵会医科大学 古田 昭

・事務連絡

・次期会長の挨拶

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一般演題

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1. ハンナ型と非ハンナ型間質性膀胱炎の分子生物学的相違

加賀勘家 1、井上健一 2、加賀麻祐子 1、布施美樹 1、石塚満 1、山西友典 1

1.獨協医科大学病院排泄機能センター、2.獨協医科大学研究支援センター

【背景】発表者らは、分子生物学的観点から間質性膀胱炎の発症に関わるマーカー

の検索や診断、治療方法の模索をこれまで行っている。

【目的】本研究は、ハンナ型と非ハンナ型間質性膀胱炎の分子生物学的な相違につ

いて検討することを目的としている。

【方法】ハンナ型と非ハンナ型間質性膀胱炎の膀胱生検組織を用いて、そこに発現

する転写因子を RT-PCRで定量。その結果を因子分析して既知の尿路上皮マーカー

との共通因子を同定。共通因子を軸とした主成分分析により生検組織に発現してい

た転写因子を評価し、ハンナ型と非ハンナ型間質性膀胱炎の分子生物学的な違いを

評価、検討する。間質性膀胱炎の膀胱生検は膀胱水圧拡張時に行い、いずれも水圧

拡張直前に採取。潅流液は生理食塩水に限定する。

【結果】12症例(ハンナ型 6例、非ハンナ型 6例)が本研究に含まれた。因子分析

により、レチノイン酸受容体に関わる RARA、尿路上皮基底細胞マーカーKRT5、尿

路上皮幹細胞マーカーTP63、尿路上皮発生の調節因子 SHHなどが共通因子として同

定された。それらを軸に主成分分析を行ったところ、ハンナ型間質性膀胱炎では

RARAの発現が増加し、TP63、SHHの発現は減少していた。一方、非ハンナ型では

RARAの発現は減少し、TP63、SHHの発現が増加する傾向にあった。すなわち、ハン

ナ型間質性膀胱炎の病変部では尿路上皮の再生能は亢進しているが、組織修復に必

要な前駆細胞が枯渇しており、反対に非ハンナ型間質性膀胱炎の病変部では組織修

復が完了しているため組織再生に関わるシグナルは低下し、前駆細胞が潤沢にある

状態ではないかと考えた。

【結論】間質性膀胱炎の分子生物学的な相違点として、ハンナ型では病変部で

RARAの発現が増加、TP63、SHHの発現が減少している点が示唆された。

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2. 発酵そば発酵エキス配合食品の間質性膀胱炎に対する効果

酒本貞昭 1、影山慎二 2、伊藤由彦 3、春野明弘 3、山田静雄 3、前島靖勲 4

1.恵愛会中村病院、2.かげやま医院、3.静岡県立大学大学院薬食研究推進センター、

4.不二工芸製作所

【はじめに】そばは古来よりポリフェノールを含む食品としてしられ、アミノ酸バ

ランスに大変優れた穀物で、血管強化作用のある「ルチン」を含有することで知ら

れている。蕎麦種子より発芽させ発酵させると、ルチンが減少するが、ケルセチン

等のソバポリフェノール類の含有量が増加する。乳酸菌や酵母の発酵により作り出

された機能性成分を食品化した「そばの芽ぐみ」には、さらに乳酸菌菌体成分が含

まれ、ミネラル類、食物繊維なども含まれている。演者らはこの抗アレルギー効果

に着目し、間質性膀胱炎(IC)の治療に使用してその結果を、間質性膀胱炎研究会

2009・2018年、排尿機能学会 2009年で報告した。しかし単一施設での検討では、

治療効果の信ぴょう性に疑問を持たれ、忸怩たる思いであった。今回静岡県の協力

と静岡県立大学薬食研究推進センターの指導により、治験に準ずる厳密さの臨床試

験を複数施設で行ったのでその結果を報告する。

【対象と方法】対象は ICの診断基準を満たす 20例(男 4例、女 16例)、年齢は

35-88歳(平均 67.1歳)の IC患者。1日 4カプセルを、12週間内服し、IC評価基

準、IPSSなど排尿機能パラメータなどを検討した。

【結果】投与前後での変化は以下の通り。昼間排尿回数 12.6→9.3、夜間排尿回数

2.6→2.0。IPSS16.6→10.7、QOL5.1→3.2 と改善。OABSS7.1→4.5、OABSS-

Bother13.5→8.7 と低下し、IC症状スコア 12.1→7.8、問題スコア 9.6→5.8 と改

善がみられた。排尿日誌をもとにした最大我慢尿量は 199.2→238.3ml と増加し、

残尿量は 20.6→15.8ml と減少した。内服中の有害事象は、軟便・腹痛が 2例に認

めた。患者印象は、とても良い(1例)、よい(15例)よい以上の評価は、12週

間継続できた 18名中 16名と良好だった。希望者には、継続して内服してもらった

が、ICスコアはさらに低下した。

【考察】ICに対する根本的な治療がない現状を考えると、健康食品の使用も、難

治性間質性膀胱炎の患者の一つの治療選択枝になりうると考えられる。

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3. 女性ハンナ型間質性膀胱炎症例における膀胱水圧拡張後の

維持療法に関する検討

大岡 均至

独立行政法人 国立病院機構 神戸医療センター泌尿器科

【目的】膀胱水圧拡張(HD)後 2年以上経過したハンナ型間質性膀胱炎(HIC)

症例に対する当科での維持療法につき検討する。

【方法】当科で継続的にフォロー中かつ集中的体系的食事療法(ISDM)を指導

していない女性 HIC 10症例。HD後、簡単な生活指導を行うが、日常生活に大き

な支障がなければ、炭酸水素ナトリウムにて尿 pHを 6.5-7.0程度にコントロー

ルし、尿比重は可及的 1.010以下に維持するよう指導を行った。頻尿・疼痛の

増悪があれば、①選択的 COX-2阻害剤と histamine H2 receptor blockerを併

用投与。これらの治療で改善効果が認められなければ、②三環系抗うつ薬

(TCA)・SNRI・Pregabalin 等を適宜追加投与した。以上の治療でも無効な場合、

③ISDMを並行して指導した。

【結果】HD後 2年の時点で、無投薬にて経過観察が可能であったのは 3症例

(30%)。HD後 12か月の時点で、症状の増悪を認め①の治療にて症状がコント

ロール可能であったのは 4症例(40%)。HD後 12か月の時点で、①に加えて②

の治療を要したのは 2症例(20%)、①・②の治療に③が必要であった症例は 1

症例(10%)であった。今回の検討では、HD後 2年の時点で①・②・③の治療で

10症例すべての症状はコントロールが可能であった(最大 1回排尿量 200ml、

夜間排尿回数 1.5回、尿意切迫感 VAS:0-2/10、畜尿時疼痛 VAS:0-2/10)。再度

の HDや膀胱内注入を必要とした症例はなかった。

【考察】女性 HIC症例に対する診断的治療を兼ねた、初回 HD後の上記維持療法

を継続的に行えば、頻回の HD・経尿道的処置等の侵襲的治療行為の施行頻度を

軽減できる可能性があると思われる。

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4. 膀胱痛症候群治療後の尿道症候群に対するテストステロン

クリーム・グローミン®の使用経験

関口由紀 1,2,3、中村綾子 2、二宮典子 3、前田佳子 2、平本由希子 2、河路かおる 2、

藤崎章子 2、矢尾正祐 4

1.女性医療クリニック LUNA 横浜元町、2.女性医療クリニック LUNA ネクストステージ、

3.女性医療クリニック LUNA 心斎橋、4.横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学講座

(はじめに)膀胱痛症候群を治療していて、治療に反応して膀胱痛はほぼ完治した

にもかかわらず尿道口付近違和感のみを訴える患者の治療に難渋することがある。

一方尿道口と腟前庭付近は、胎生期の尿生殖洞より発生し、腟とは異なる血液供給

を受けておりアンドロジェンレセプターに富むとされる。今回我々は、膀胱痛症候

群治療後の尿道口痛にたいしてテストステロンクリームが著効した症例を経験した

ので報告する。

(症例)症例 1:74歳女性、主訴:腟前庭部痛、排尿痛

現病歴:8年前から尿道痛、残尿感、7年前から頻尿、蓄尿時痛あり。6年前当院

初診、膀胱痛症候群として治療開始。サインバルタ 40mg 2×、エブランチル 30mg

2×、リリカ 150mg 2×の投薬で症状はかなり改善。しかし尿道の入り口あたりが

重い感じが残る。これは一生直らない気がするとの訴えあり。

経過:テストステロンクリーム週 2-3回 1cm尿道部と腟前庭部に塗布開始。2か月

後:クリーム塗ったら信じられないくらい痛みがなくなった。内服はやめてしまっ

たとのこと。テストステロンクリーム塗布のみで、経過観察している。

症例 2:79歳女性、主訴:膀胱痛

現病歴 8年前から膀胱痛あり、5年前に当院初診。膀胱痛症候群としてトリプタノ

ール 50mg 2×、リリカ 150mg 2×で症状はかなり改善。ずいぶん痛みもよくなった

ので、薬をやめたいが、薬を減らすと痛みが再発するとの訴えあり。排尿時に尿道

あたりが痛い。夜間に尿道あたりがひりひりする。

経過:テストステロンクリーム週 2-3回 1cm尿道部と腟前庭部に塗布開始。2か月

後:クリーム塗ったら排尿時の痛みは無くなった。まだ夜のヒリヒリ感を感じるの

で、毎日塗りたいとの希望あり。クリーム 5mm連日塗布で、経過観察中である。

(考察)女性のテストステロンの全身投与の関しては性的意欲が低下を伴う全身倦

怠感に用いられるが、閉経後性器尿路症候群(GSM)のうち、尿道周囲・腟前庭

部の痛みを訴える患者も、局所のテストステロン投与で症状が改善する可能性が示

唆された。

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5. 間質性膀胱炎に対する各種治療法の Patient Global Impression

(PGI)を用いた評価

影山慎二 1、田村啓多 2、鈴木孝尚 2、大塚篤史 2、三宅秀明 2

1.かげやま医院、2.浜松医科大学泌尿器科

【背景と目的】間質性膀胱炎(IC)に対する保存的治療法に関しては、根本的なも

のがなく、患者の症状の変化に合わせて、選択することが多い。治療法の評価に対

しても、IC症状スコアや IC問題スコアの推移、膀胱痛スコアの推移などを用いる

ことが多いが、わかりやすい定量的な評価も大切である。尿失禁や性器脱の治療法

の評価に用いられている PGIを用いて、当院で行っている ICの治療法について評

価を行った。PGIは、非常に良い、かなり良い、少し良い、不変、少し悪化、かな

り悪化、非常に悪化を 1から 7の段階で評価し、3以下であれば、効果ありと判定

する指標。

【対象と方法】対象は水圧拡張を施行し、IC の診断基準を満たした 32 例(男 4 例、

女 28例)。年齢は 36-89歳(平均 65.6歳)。ハンナ潰瘍ありが 16名、なしが 16

名。IC症状スコア 13.8、問題スコア 12.5。膀胱痛の程度は平均 7.9点、一回排尿

の最大膀胱容量は、50~350(平均 135)㏄。日本間質性膀胱炎研究会作成の重症

度基準によれば、重症 9例、中等度 18例、軽症 5例。罹病期間は平均 7.6年だっ

た。治療方法は、水圧拡張を施行したのちに、IPDを投与している。IPDによる症

状の改善がなければ、トフラニールやリリカの投与に切り替える。内服での改善が

乏しい場合に膀胱内注入を追加する方針とした。各種治療法の評価を、それぞれの

治療を行ってから 2-4週目の再診時に、PGIを用いて行った(併用の場合は上乗せ

効果)。患者の罹患歴、膀胱痛の強さ、向精神薬の有無、ハンナ潰瘍の有無別にも

評価した。

【結果と考察】PGIは、IPD 3.22(32例)、トフラニール 3.78(27例)、リリカ

3.35(26例)、DMSOの膀胱内注入 3.69(13例)、キシロカイン+デカドロンの膀

胱内注入 3.33(12 例)であった。IPD は、水圧拡張術の持ち越し効果もあるので、

有効例が多かった。トフラニールは、向精神薬を使用していると、有効性が低かっ

た。リリカは、使用量には個人差があるが、膀胱痛の強い症例には有効例が多かっ

た。膀胱内注入では、例数は少ないが、キシロカインとデカドロン膀胱内注入の効

果が DMSO注入に比べ高かった。ハンナ潰瘍を伴う ICはない ICに比べて膀胱痛の

程度が高かったが、トフラニール、キシロカインとデカドロン膀胱内注入の効果が

高かった。向精神薬を併用していると、膀胱痛の程度は高かったが、トフラニール

の効果は低かった。

【結論】PGIを用いることで、治療法の効果を定量的に評価することができた。臨

牀所見や併用薬剤を参考にして、治療法を選択する必要性がある。

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6. 当院における間質性膀胱炎(ハンナ型)の指定難病申請に関する

問題点

南里正晴、南里正之

南里泌尿器科医院

【目的】2015年、間質性膀胱炎(ハンナ型)の重症例が指定難病になった。しか

し泌尿器科医が診断する唯一の難病であることもあり、日常診療の中で難病の診断

と申請を行う際に疑問点や戸惑うことを経験した。

今回、間質性膀胱炎(ハンナ型)の指定難病手続きまでに関する問題点について

整理した。

【方法】2014年 1月から 2018年 10月までに当院で新規に診断した間質性膀胱炎

(ハンナ型)13 例を対象とした。日本間質性膀胱炎研究会作成の重症度分類従い、

各症例の重症度、難病認定の有無、申請における当院での問題点について検討した。

【結果】全例が女性で年齢は 29歳~87歳(平均年齢:65.8歳)だった。膀胱痛の

程度が 7点以上の症例が 9例、7点未満が 2例、不明が 2例だった。最大 1回排尿

量が 100mL以下の症例は 13例中 7例だった。13例中 5例が指定難病としての基準

を満たしたが、当院で申請を行った症例は 3 例だった。残りの 2 例は当院で診断後、

他院で加療中のため詳細が不明だった。申請を行ったタイミングは膀胱水圧拡張術

(ハンナ病変凝固術)直後の症例が 1例で残りの 2例は術後数カ月経過した後に申

請を行った。難病に認定された患者からは経済的な負担が軽くなった、難病に認定

されたことで気分的に楽になり生活しやすくなったという意見を得た。

【結論】当院における間質性膀胱炎(ハンナ型)の指定難病申請に際し、問題とな

った点は、①痛みの症状が強くても重症度分類の最大 1回排尿量 100mL以下を満た

さないために申請できない症例を 3例認めた、②遠方から来院している患者さんが

地元の医療機関で申請を受けているか把握できていなかった、③申請のタイミング

は膀胱水圧拡張術(ハンナ病変の凝固術)の前が良いのか後がいいのか迷った、④

難病として申請することで患者側と医療機関側にどのような利点をもたらすかを十

分把握していなかったことが挙げられた。

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7. ハンナ型間質性膀胱炎に対する膀胱水圧拡張術中のハンナ病変の

内圧別形態学的変化と安全性

梶原充、行廣和真、小羽田悠貴、大原慎也

県立広島病院 泌尿器科

【目的】ハンナ型間質性膀胱炎 (HIC)の治療はハンナ病変の電気焼灼 (TUC) や切

除(TUR)であり、膀胱水圧拡張術の有用性、安全性は不明である。今回、HICに

対する水圧拡張術中のハンナ病変の内圧別形態学的変化と水圧拡張術の安全性を検

討した。

【対象と方法】対象は、腰椎または全身麻酔下に膀胱水圧拡張術および TUCを施行

した HIC例。非ハンナ型(NHIC)例、膀胱水圧拡張前に TUC/生検施行例、神経因性

膀胱例、外来手術例は対象から除外した。麻酔下、40 cmH2O、60 cmH2Oでそれぞれ

膀胱水圧拡張を行い、ハンナ病変の膀胱内圧別の形態学的変化、安全性を前方視的

に検討した。なお、水圧拡張後、全例にハンナ病変に対して TUC施行し、手術を終

了とした。

【結果】対象は、31例 (平均 69歳、女性 29例、男性 2例)。ハンナ病変は平均

4.1 個。40 cmH2O での水圧拡張で、全てのハンナ病変から拡張後粘膜出血を認めた。

60 cmH2O へと内圧を上げると、一部の症例ではハンナ病変部の粘膜は完全にはがれ、

範囲、深度は拡大し、亀裂、破裂を来した。また、40、60 cmH2O時の最大膀胱容量

はそれぞれ 298cc、332ccで、統計学的有意差を認めなかった。

【結論】HIC例のハンナ病変部は、水圧拡張の圧が上昇するにつれて広く、深く拡

張し、亀裂や破裂する症例も認められた。拡張圧と拡張時間、治療効果との関連性

については不明であるが、安全面から考えれば、HIC例に対する水圧拡張は 40

cmH2O程度の低圧での施行が望まれると考える。

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改訂ガイドラインの概要説明と意見交換

間質性膀胱炎診療ガイドライン改訂の概要

日本赤十字社医療センター

本間之夫

2007年版の間質性膀胱炎診療ガイドラインを、2018年 12月の Evidenceをもっ

て改訂する作業が進行中である。作成委員会は、本間之夫(委員長)、上田朋宏、

武井実根雄、巴ひかる、古田 昭、秋山佳之、前田大地(病理学)、高橋 悟(保

険委員長役職指定)の 8名、評価委員会は、横山 修(委員長)、吉村直樹、井川

靖彦、伊藤貴章、朝倉博孝、南里正晴の 6名からなる。

大きな修正点:2007 年版では、対象患者を「間質性膀胱炎」(IC)と呼び、ハン

ナ病変のあるものをハンナ型、ハンナ病変はないが点状出血のあるものを非ハンナ

型としていた(ハンナ病変も点状出血もないものは IC でない)。改訂版では、対象

患者を「間質性膀胱炎・膀胱痛症候群」(IC/BPS)と呼び、「膀胱痛・頻尿などの症

状があり、他の疾患は否定的な状態」と定めた。そのうちハンナ病変のあるものを

「間質性膀胱炎(ハンナ型)」(Hunner-type IC:HIC)、ないもの(点状出血の有無

は問わない)を「膀胱痛症候群」(Bladder pain syndrome: BPS)とした。ハンナ

病変の有無によって病態がまったく異なること、点状出血の臨床的意義が疑問視さ

れること、保険上の診断名が IC である(BPS はない)ことなどが、理由である。

非ハンナ型 IC の名称は消えて BPS に含まれ、水圧拡張は診断的意義を失うことと

なった。

他の修正:病態では HIC が炎症性疾患であることを明確に打ち出した。病理では、

それを裏付ける標本写真等を掲載した。診断では、難病指定の診断手順を追記した。

治療では、知見の追加や病態別治療の明確化がなされた。

今後は、日本泌尿器科学会の理事会の校閲と一般意見を聴取した後、2019 年 4

月の出版を目指す。その前に、SICJ 会員の皆さまに内容を紹介してご意見を伺い

たい。

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シンポジウム

~HIC vs NHIC~

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1.病態 東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学講座

秋山佳之

現行の国内間質性膀胱炎診療ガイドラインでは間質性膀胱炎とその類似病態は膀

胱内にハンナ病変を有するハンナ型間質性膀胱炎(Hunner-type interstitial

cystitis:HIC)とハンナ病変を有しない非ハンナ型間質性膀胱炎(non-Hunner-

type IC:NHIC)及び過知覚膀胱(Hypersensitive bladder:HSB)に分類されてい

る。NHICと HSBの区別は拡張後粘膜出血の有無によってなされる。本発表では、

NHICと HSBの両者をまとめて膀胱痛症候群(Bladder pain syndrome: BPS)と表

記する。HICと BPSは類似した臨床症状を呈するが、遺伝子発現プロファイルや病

理組織所見などの分子生物学的所見では対照的とも言うべき差異を呈することが分

かってきた。HICは組織学的には膀胱壁への著明な炎症細胞浸潤と尿路上皮の剥離

を伴う炎症性疾患である。一方、BPSは組織学的な変化を殆ど認めない非炎症性疾

患である。HICの炎症特性として、肥満細胞浸潤は特異的ではないこと、特定の免

疫応答が亢進していること、などが判明している。一方、近年、BPSは機能性身体

症候群の一部であるという仮説が提唱されている。本シンポジウムではまず間質性

膀胱炎/膀胱痛症候群の病態生理は病型により全く異なり、HIC(炎症性疾患)vs

BPS(非炎症性疾患)という基本的な枠組みについて根拠を提示しながら説明させ

ていただき、余裕があれば最新の研究結果を紹介しながら各々の病態生理について

深く迫りたいと考えています。

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2.診断及び鑑別 国立国際医療研究センター病院泌尿器科

新美文彩

ICの診断のアルゴリズムについては東アジアを中心とした本邦や欧州と米国で

はアプローチが多少異なっていることが知られている。

東アジアおよび欧州では膀胱鏡検査および膀胱粘膜生検を強く推奨し、それに基

づいて治療方針を立てるのに対して、米国ではまずは自覚症状の評価および排尿日

誌、残尿量測定、尿検査、細胞診をもとに complicated IC/BPSと uncomplicated

IC/BPSに分類していている。そのうち’uncomplicated’と判断されたものについ

ては、膀胱鏡検査などは行わずに、そのまま治療を行う流れとなる。First Line、

Second lineまでの治療を行ったのにもかかわらず、改善が認められない場合、初

めて膀胱鏡が行われる。

ハンナ病変の治療戦略上の重要性については既に広く知られているが、実際に施

設間だけでなく、術者間でも「ハンナ病変」の認識に差があることも多い。今回は

実際の手術動画を供覧し、本会会員内での膀胱鏡所見の共有を行いたい。

また、非ハンナ型に関しては、その取扱いが現在問題となっており、非ハンナ型

の取扱をめぐる国際情勢や背景について概説する。

さらに膀胱鏡所見と病理学的・分子細胞生物学的所見がどのように関連している

かを画像所見ごとに概説し、膀胱鏡以外のバイオマーカーなど、非侵襲的な診断方

法が可能となるかどうか、今後の展望について考察する。

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3.膀胱内注入療法および手術療法

東京女子医科大学東医療センター 骨盤底機能再建診療部 泌尿器科

巴ひかる

① 膀胱内注入療法

これまでのほとんどの臨床研究は IC/BPSあるいは HIC+NHICを対象に行われてお

り、HICと NHICのいずれに有効かの結論は乏しい。

DMSO(2018年 12月現在臨床治験中)は炎症抑制、筋弛緩、鎮痛、コラーゲンの

分解、肥満細胞の脱顆粒などの作用があるとされ、ある程度の有効性の証拠があり、

重大な副作用は少ない。HICで有効との報告が散見される。

ヘパリンはある程度の有効性の証拠はあるが、頻回な注入が必要とされ、また長

期間の効果は不明である。ヒアルロン酸、硫酸コンドロイチン、Pentosan

polysulfateはヘパリンとともに GAGの欠損を補うことにより症状を緩和すると考

えられ、IC/BPSに対してある程度の有効性の証拠はあるが、無作為比較試験では

症状の改善に有意差を認めないなど有効性は確実ではない。リドカイは短時間で疼

痛の軽減が得られるが、効果は短期間である。ボツリヌス毒素やリポソームはある

程度の有効性の証拠はあるが、実用化には証拠不十分である。

② 手術療法

膀胱水圧拡張術は古くから診断および治療の目的で行われてきたが、治療におけ

る有効性の証拠は低く、奏効率は約 50%,奏功期間は 6 ヵ月未満との報告が多いが、

1年以上の長期の有効性も報告されている。しかしこれらは HIC+NHICが混在した

症例群での報告である。拡張圧、時間、回数と効果の関係は十分に検証されていな

い。治療を目的とした場合は腰椎麻酔または全身麻酔下で(局所麻酔では疼痛を伴

い十分な拡張ができない)、生理的食塩水を 80cmH2Oで自然落下させながら膀胱鏡

観察下で行うことが勧められる。合併症として膀胱破裂がある。

HICに対しては、経尿道的ハンナ病変切除および電気またはレーザー焼灼術が推

奨される。反復治療を要することが多いが、症状緩和には有効である。水圧拡張術

と併用した方が良いとの意見が多い。

膀胱全摘出術や膀胱部分切除術+膀胱拡大術は、他の治療がすべて失敗した症例

にのみ適応されるべきである。膀胱全摘出術後も疼痛が残存するなどの失敗例が、

NHICや膀胱容量の大きい症例で報告されている。

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4.内服薬治療

東京慈恵会医科大学 泌尿器科

古田 昭

現在までに施行されてきた治験や臨床研究は IC/BPS 患者全体を対象としており、

ハンナ型(HIC)とハンナ型以外(BPS)を区別したもの、あるいはサブ解析した報

告は非常に少ない。そのなかで、Forrestら[J Urol 188: 1186-91, 2012]は HIC

患者 34例と BPS患者 10例に関して、免疫抑制薬 cyclosporine Aの治療効果をレ

トロスペクティブに検討した結果、HICの 23例(68%)、BPSの 3例(30%)に効果

を認めた。また、Hosseiniら[J Urol 172: 2261-5, 2004]は HIC患者に対して

prednisolone を投与した結果、15 例中 7 例(47%)に有効であったと報告している。

以上より、cyclosporine Aや tacrolimus、prednisoloneは HIC患者に対する有効

性が期待されるが、副作用への配慮が必要である。その他の代表的な IC/BPS内服

治療薬である amitriptyline、gabapentin、tramadol、hydroxyzine、cimetidine、

suplatast、montelukast、cerecoxib、quercetin、クエン酸、漢方薬(竜胆寫肝湯

や猪苓湯)などに関して、HICと BPSの有効性を比較検討した報告はない。一方、

抗リウマチ薬 adalimumab(21例)とプラセボ(22例)を皮下注射した RCTで両群

間に有意差は認められなかったが[J Urol 191: 77-82, 2014]、HIC患者のサブ解

析はされていなかった。また、Giannantoniら[Eur Urol 61: 29-53, 2012]は

IC/BPS治療に関する 29の RCTと 57の非 RCTをメタ解析した結果 amitriptyline

と cyclosporine Aが IC/BPSの治療薬として有用であったと報告している。

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日本間質性膀胱炎研究会

会則および運営細則

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日本間質性膀胱炎研究会 会則 第1条(名称) 1. 本研究会は、日本間質性膀胱炎研究会(以下「本会」という)と称する。 2. 本会の英文名称は、Society of Interstitial Cystitis of Japan と称し、略称を SICJ と称する。 第2条(目的) 1. 本会は、間質性膀胱炎に関する研究を幅広く行い、もって間質性膀胱炎のよりよい治療

法を探り、患者の QOL の向上を図ることを目的とする。 第3条(事業) 1. 本会は、第 2 条に掲げる目的を達成するため、以下の事業を実行する。

(1)学術集会、研究会等の開催 (2)学会誌、その他出版物の刊行 (3)研究及び調査 (4)内外の関連学術団体等との連絡及び協力 (5)その他本会の目的を達成するために必要な事業

2. 本会は、会員に対して1年に1回以上の事業報告を行う。 第4条(会員) 1. 会員は、本会の目的および趣旨に賛同する個人・団体とする。 2. 会員には個人参加の正会員と団体参加の賛助会員を設ける。 3. 本会への入会は、幹事会の承認を得る事とする。 第5条(会費) 1. 会員は会費を納めるものとする。 2. 会費の運用細則は、別に定める。 第6条(役員) 1. 本会には次の役員をおく。

代表幹事 1名 幹事 若干名 会計監事 1名 顧問 若干名

2. 評議員 会員数の 5%程度役員に係る運営細則は、別に定める。 第7条(幹事会) 1. 本会の議決機関として幹事会を設ける。 2. 幹事会の運営細則は、別に定める。 第8条(会計) 1. 本会の会計年度は、毎年1月1日に始まり12月31日に終わる。 2. 本会の運営費は、会費、寄付金、利子その他をもって当てる。 3. 会計監事は、年1回会計監査を行い幹事会に報告し承認を得る。 4. 本会の予算および決算は、幹事会の議決を要する。 5. 本会は、会員に対して1年に1回以上の会計報告を行う。 6. 本会の会計報告については総会で決議を経る。

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第9条(入会・退会等) 1. 入会を希望する者は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。 2. 退会する会員は、所定の手続きに従い事務局に届け出るものとする。 3. 連続して2年間会費を納付しない会員は、幹事会の決議により退会したと認定すること

ができる。 4. 以下の各号に該当する会員は、幹事会の決議を経て除名することができる。

(1) 本会の名誉を傷つける行為をした会員 (2) 本会の目的に沿わない行為をした会員 (3) 本会の活動を誹謗中傷した会員 (4) その他社会的に許容されない行為等をした会員

第10条(会則改定・施行) 1. 本会則を改定するには、幹事会の決議を必要とする。 2. 本会則に定めのない事項は、幹事会において協議され決議する。 第11条(事務局) 1.本会の事務局・連絡先は以下の施設に置く。 2.事務局には事務局員を若干名置くことができる。 〒113-8655

東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学附属病院泌尿器科内 TEL: 03-5800-8753 FAX: 03-5800-8917 e-mail: [email protected] URL: http://sicj.umin.jp/

2001 年 4 月 17 日:発効 2002 年 5 月 17 日:改定 2014 年 1 月 19 日:改定

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日本間質性膀胱炎研究会 運営細則 第1条(会費) 1. 正会員の年会費は 2,000 円とする。 2. 賛助会員の年会費は 50,000 円とする。 第2条(役員) 1. 代表幹事は幹事の互選で選ばれ、本会を代表する。 2. 幹事は本会の運営に関する事項を協議し決定する。 3. 会計監事は幹事以外の正会員とし、本会の会計を監査する。 4. 顧問は本会運営に関して助言を行う。 5. 評議員は本会運営を助成する。 6. 役員は幹事会の推薦によって定められる。 7. 任期は 2 年とし、再任を妨げない。 第3条(幹事会) 1. 幹事会は代表幹事の召集により開催される。 2. 幹事会は幹事と会計監事で構成される。 3. 幹事会は幹事の過半数(委任状を含む)の出席で成立する。 4. 幹事会の意思決定は出席者の過半数の賛成で成立する。 5. 幹事会に評議員の出席を求めることができる。 6. 評議員は幹事会で意見を述べることはできるが議決権は有しない。 第4条(会員) 1.会則に定める賛助会員は、学会刊行物の配布、および若干名分の学術総会参加証の供与

を受けることとする。 第9条(入会・退会等) 1. 入会希望者は幹事会(通信審議も可)の承認をもって入会を認める。 2. 会員は原則として医療関係者に限る。 3. 退会届の提出または幹事会の退会決議をもって退会認定とする。 4. 退会にあたっては、退会認定までの会費(最大 2 年分)を支払う。 補則 1. 製薬会社の社員が正会員を希望する場合についての申し合わせ(2002/7/9) 希望者が本会の目的と趣旨に賛同しており、その所属する会社が賛助会員になってい

れば、幹事会の承認を経て正会員となることができる。 2. 研究集会の参加は本会会員に限定する。 3. 診療に応じる医師リストおよび難病指定医リストに掲載する医師は会員に限る。

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役員名簿 (2016 年 1 月より)

顧問 山田哲夫、吉村直樹

代表幹事 本間之夫(事務局担当) 幹事 上田朋宏(国際会議担当) 武井実根雄

巴ひかる

会計監事 伊藤貴章

評議員 南里正晴

梶原 充

関口由紀

玉置雅弘

野宮 明

井川靖彦

古田 昭

大岡均一 2001 年 4 月 17 日:発効 2002 年 5 月 17 日:改定 2014 年 1 月 19 日:改定 2016 年 3 月 11 日:改定 2018 年 4 月 18 日:改定

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間質性膀胱炎研究会誌 投稿規程

1. 日本間質性膀胱炎研究会(以下本会)の事業として、間質性膀胱炎研究会誌(Journal

of Interstitial Cystitis)(以下本誌)を発行する。

2. 投稿先は日本間質性膀胱炎研究会とし、連絡先は事務局とする。

3. 当面は、編集委員会は設けず、幹事会がこれを代行する。

4. 本誌には間質性膀胱炎に関連した論文・記事を掲載する。論文は、総説(幹事会から

の依頼による)、原著論文、症例報告、特別投稿(上記以外の内容)とする。

5. 論文の筆頭著者は本会会員であることを要する。

6. 投稿の際には、1)連絡先、2)原稿は発表済でもなく他の雑誌に投稿中でもない、3)

採用の際は日本間質性膀胱炎研究会へ著作権を委譲する、4)論文の内容の雑誌および

ホームページの掲載を了承する、の 4点を明記した手紙をつける。

7. 投稿原稿は 2 名以上の査読者の審査に基づいて幹事会で採否を決定する。なお、審査

の結果、原稿の修正を求めることがある。

8. 原稿は、原則は日本文とするが、英文でも受け付ける。ただし、英文の校正について

は著者の責任で行うものとする。

9. 原稿の構成は、原著論文は、表題、所属、著者名、要約(400 字以内、5 個以内のキー

ワード)、緒言、方法、結果、考察、文献、図表、図の説明の順とする。症例報告は、

表題、所属、著者名、要約(200 字以内、5 個以内のキーワード)、緒言、症例、考察、

文献、図表、図の説明の順とする。それ以外は、特に定めない。

10. 表題、所属、著者名、要約については英文もつける。英文の原稿の場合は、要約の和

文もつける。

11. 原稿の長さは、和文原稿は全てを含めて 400 字原稿用紙で 50 枚以内とする。図表は 1

つが 400 字に相当する。英文原稿は全てを含めて 5000 語以内とする。図表は 1 つが

200 語に相当する。

12. 文献は、本文中の引用順に[1]のように示し、他の点は例に従う。

(雑誌和文) 東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入 日本

泌尿器科学会雑誌 2004; 12: 23-25.

(雑誌英文) Tokyo T, Osaka H. Intravesical instillation of Heparin for

interstitial cystitis. Asian Urol 2004; 12: 23-25.

(書籍和文) 東京太郎, 大阪花子 間質性膀胱炎に対するヘパリン膀胱内注入京都次

郎編集 間質性膀胱炎の治療 日本医学出版 東京 2003: 213-225.

(書籍英文)Tokyo T, Osaka H. Intravesical instillation of Heparin for

interstitial cystitis. In Kyoto J, editor. Therapy of interstitial cystitis.

Tokyo: Nihonigakushuppan. 2004: pp. 213-225.

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13. 投稿は事務局への電子投稿が望ましい。印刷物の場合は、3部を事務局に送付する。

14. 投稿費用は不要であるが、別刷りを希望する場合は、その経費は著者の負担となる

(別途見積もる)。

投稿先

〒113-8655

東京都文京区本郷 7-3-1

東京大学医学部泌尿器科内

TEL: 03-5800-8753 FAX:03-5800-8917

e-mail:[email protected]

URI:http://sicj.umin.jp/

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日本間質性膀胱炎研究会刊行ガイドライン等の 転載に関する規定

1. 本規定は日本間質性膀胱炎研究会(以下 SICJ)が刊行するガイドライン等からの転載

に関する規定を定める。 2.SICJ 刊行のガイドライン等からの転載を行おうとする者は、別紙の「転載許諾願」を作

成の上、別紙の「転載要領」に従い、転載とその内容について SICJ から許可を得るもの

とする。 3.SICJ に対して許可の申請があった場合は、事務局が申請内容の妥当性を検討する。 4.事務局は、必要に応じて SICJ 幹事と協議し、その結果について代表幹事に報告する。 5.転載は以下の点を満たす場合にのみ許可する。

1)原文を修正していないこと。 2)他の部分と明確に区別されていること 3)出典が明記されていること 4)原典の趣旨に沿っていること 5)転載部分の占める割合が全体の 50%以下であることを目安とする 6.転載の許可は代表幹事名で行う。 7.この規定は 2018 年 10 月より適用する。 2018 年 10 月 1 日発効

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日本間質性膀胱炎研究会 ガイドライン等転載要領

転載を希望する場合は、以下の要領に従い別紙の転載許可願により申請してください。

なお、当方の判断で転載許可願の修正を求めることがあります。

1. 転載の条件

1)出典が明記されていること

2)原典の趣旨に沿っていること

3)転載部分が他の部分と明確に区別されていること

2. 出典の記載

1)転載部分には、 ガイドライン名・書名等、出版年、コピーライトマーク及び日本

間質性膀胱炎研究会名を明記すること

2)但し、転載先の出版物等に引用文献欄がありそこに出典が明記されるならば、上

記の記載は省略してもよい

3. 原典の改変

改変は原則不可。ただし、改変が必要な場合は事前に事務局に内容を明示し、申請を行い、

会長、事務局がこれを許可した場合に限り、改変することができる。なお、改変に当たっ

ては以下の点を遵守すること。 1)改変は必要最小限とすること

2)申請願いには改変部分を明示すること

3)転載部分に「改変」と付記すること

4. 転載目的と転載料(転載許可願) 転載目的 転 載 料 学術(学術誌等) 無償 準学術(商業誌等) 図表1点または引用文章 100 字までにつき 1 万円(税別) 商用(パンフレット等

の紙媒体、プレゼンテ

ーション、Web 掲載1)

図表1点または引用文章 100 字までにつき 10 万円(税別)

*転載部分の占める割合が関係する記事の 50%以上の場合は転載料を 2 倍とする 1:Web への掲載に当たっては以下の点を遵守すること

・コピーおよびダウンロードできない形式で掲載すること ・URL を日本間質性膀胱炎研究会事務局まで連絡すること ・6 ヶ月を超えての掲載は不可とする ・転載許諾願の「3.使用開始予定日」の項目に掲載開始年月日および終了日を明記す

ること 5. その他

1)二次引用する場合は、その度に許可を得ること

6.転載許諾申請方法

転載希望の場合は、上記転載許諾基準を確認し、日本間質性膀胱炎研究会事務局ホーム

ページにある転載許諾願をダウンロードして必要事項を記入の上、①転載元ガイドライン

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コピー、②転載先原稿コピー、③転載許諾願、④返信用封筒の以上 4 点を同封して事務局

に 2 部郵送すること。 転載元ガイドラインおよび転載先原稿コピーは転載箇所および引用文献(出典)の記載

内容が確認できるものを用意すること。 転載許諾受領後、代表幹事、事務局がその判断で許諾するかどうかを決定し、許諾する

場合、許諾承諾書(請求書も同封)を郵送するので受領後 1 か月以内に指定口座まで転載

料金の振り込みを行うこと。 【郵送先】

113-8655 東京都文京区本郷 7-3-1

東京大学医学部泌尿器科内

日本間質性膀胱炎研究会 ガイドライン転載許諾担当

電話 03-5800-8753 FAX 03-5800-8719

【ご注意】

1) 転載許諾の審査にはお時間を頂きます。申請からご回答まで、約 1ヶ月かかる場合

もございますので、余裕をもってご提出下さい。

2) 当学会の転載許諾については上記の通りですが、出版権者の許諾も必要ですので

各出版社に別途ご確認下さい。

以上

2018 年 10 月 1 日発効

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ガイドライン等 転載許可願い

年 月 日

転載許可願

日本間質性膀胱炎研究会 御中

申請者所属:

役職:

氏名: 印

日本間質性膀胱炎研究会が刊行する の内容の一部を

下記要領で転載することをご許可願います。

1 使用目的(〇で囲むこと)

学術(学術誌等)、準学術(商業誌等)、商用(販売促進等)

2 転載元(転載元のコピーを添付すること)

ガイドライン名・書名等:

発行年:

転載希望箇所(掲載ページ、図表番号等):

引用文章の字数:

3 転載先(転載先の原稿を添付すること)

書名等:

著者:

発行者:

発行予定日/予定部数:

転載分量(転載部分÷全体): 約 %

Web転載の場合

転載先URL:

転載開始年月日:

転載終了年月日:

4 転載物の使途(二次利用の場合はその度に許可を得ること)

5 連絡先等(電話番号とEmailアドレスを記入のこと)

以上

上記の転載を □許可します □別紙条件付きで、許可します □許可しません

年 月 日 日本間質性膀胱炎研究会 代表幹事 本間 之夫

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間質性膀胱炎研究会誌

第 14 巻 第 1号

2018年 12月 28日発行

編集・発行:日本間質性膀胱炎研究会

〒113-8655

東京都文京区本郷 7-3-1

東京大学医学部泌尿器科内

電話:03-5800-8753 Fax:03-5800-8917

URL:http://sicj.umin.jp/