高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート...

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高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 ◆ アンケート調査の概要 1.若年者、一般高齢者、要介護者、施設入所者の比較 (1)対象者の属性 性別 対象者の性別は、一般高齢者は男女比がほぼ同割合であるのに対し、要介護者、施設入所者と もに女性の割合が高くなっており、要介護者で女性が約 70%、施設入所者で約 78%となってい ます。 図表 1 性別 44.1 49.7 28.8 19.9 54.6 48.5 69.4 77.9 1.3 1.8 1.8 2.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 若年 一般 要介護 施設 男性 女性 無回答 家族構成 家族構成については、若年者は「核家族」が半数を占めています。一方、一般高齢者では「夫 婦二人暮らし」が40%、「一人暮らし」が約9%で、概ね高齢者のみの世帯が半数近くとなって います。要介護者も「夫婦二人暮らし」が約 23%、「一人暮らし」が 17%と、約 40%が概ね高齢 者のみの世帯となっています。 世帯の平均人員は、若年者が 3.42 人、一般高齢者が 2.87 人、要介護者が 2.96 人となっており、 若年者は「核家族」の割合が高いこともあり、やや家族人員数が多くなっています。 図表 2 家族構成 4.5 8.9 17.0 20.0 40.0 22.6 51.3 24.3 26.4 20.5 18.8 23.2 2.9 3.2 6.7 4.8 4.2 0.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 若年 一般 要介護 一人暮らし 夫婦二人 核家族 三世代・四世代 その他 無回答

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高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要

◆◆ アアンンケケーートト調調査査のの概概要要

1.若年者、一般高齢者、要介護者、施設入所者の比較

(1)対象者の属性

①性別

対象者の性別は、一般高齢者は男女比がほぼ同割合であるのに対し、要介護者、施設入所者と

もに女性の割合が高くなっており、要介護者で女性が約 70%、施設入所者で約 78%となってい

ます。

図表 1 性別

44.1

49.7

28.8

19.9

54.6

48.5

69.4

77.9

1.3

1.8

1.8

2.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

男性 女性 無回答

②家族構成

家族構成については、若年者は「核家族」が半数を占めています。一方、一般高齢者では「夫

婦二人暮らし」が 40%、「一人暮らし」が約9%で、概ね高齢者のみの世帯が半数近くとなって

います。要介護者も「夫婦二人暮らし」が約 23%、「一人暮らし」が 17%と、約 40%が概ね高齢

者のみの世帯となっています。

世帯の平均人員は、若年者が 3.42 人、一般高齢者が 2.87 人、要介護者が 2.96 人となっており、

若年者は「核家族」の割合が高いこともあり、やや家族人員数が多くなっています。

図表 2 家族構成

4.5

8.9

17.0

20.0

40.0

22.6

51.3

24.3

26.4

20.5

18.8

23.2

2.9

3.2

6.7

4.8

4.2

0.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

一人暮らし 夫婦二人 核家族

三世代・四世代 その他 無回答

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③世帯の収入状況

世帯の収入状況については、一般高齢者、要介護者では「100 万円以上 300 万円未満」がそれ

ぞれ約 42%と も高く、「100 万円未満」を含めると、「300 万円未満」の世帯は一般高齢者が約

54%、要介護者が約 63%を占めています。また、施設入所者では「100 万円未満」が約 37%と

も高くなっています。一方、若年者は「500 万円以上」の割合が約 42%と も高くなっていま

す。

図表 3 世帯の収入状況

7.0

12.5

20.9

36.8

25.5

41.7

42.0

32.4

24.2

22.2

18.5

41.5

10.4

10.4

13.2

8.2

25.02.2

3.7

1.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年者

一般高齢者

要介護者

施設

100万円未満 100万円以上300万円未満 300万円以上500万円未満

500万円以上 無回答

④世帯の貯蓄額

世帯の貯蓄額については、一般高齢者と要介護者では、貯蓄額の層はほぼ同じような割合とな

っていますが、要介護者の方が一般高齢者よりやや貯蓄額が低い層の割合が高くなっています。

一方、施設入所者では、「貯蓄がない」、「200 万円未満」といった 200 万円未満が全体の約 45%

います。

図表 4 世帯の貯蓄額

14.3

17.3

12.6

15.7

17.5

16.6

8.1

13.6

12.9

5.1

14.3

10.2

3.7

14.2

13.2

22.8 22.1 6.6 31.6

14.0

13.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般

要介護

施設

貯蓄がない 200万円未満 200万円以上500万円未満 500万円以上1,000万円未満

1,000万円以上2,000万円未満 2,000万円以上 無回答

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(2)心身の状況

①要介護度

現在の介護状態については、要介護者では、「要支援1,2」、「要介護1」といった比較的軽度

者が約半数を占めているのに対し、施設入所者では「要介護4,5」といった重度者が約 43%、

「要介護2,3」といった中度者が約 32%となっており、施設入所者での重度化がうかがえます。

図表 5 要介護度

15.2 19.9 12.2

8.1

16.7

8.8

13.4

23.5

8.9

27.2

7.5

15.42.2

5.9

0.7

0.0

1.7

1.5

3.8

7.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

要介護

施設

要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 その他 わからない 無回答

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②治療中の疾患や疾患以外で気になること

現在治療中の疾患については、若年者、一般高齢者、要介護者ともに「高血圧症」をあげる人

の割合が も高くなっています。その次に高いのは、一般高齢者、要介護者では「腰痛症」が、

若年者では「高脂血症(高コレステロール血症)」となっています。また、施設入所者では「脳血

管疾患(脳梗塞、脳内出血など)」をあげる人の割合が も高く、次いで、「高血圧症」となって

います。

また、疾患以外で気になる症状については、一般高齢者、要介護者、施設入所者ともに「足腰

が弱くなった(起き上がったり立ち上がったりがたいへん)」をあげる人の割合が も高く、特に

要介護者、施設入所者の約 75%前後があげています。

図表 6 治療中の疾患(複数回答)

22.3

21.5

35.4

11.6

5.6

9.6

29.2

21.0

34.2

11.3

6.8

3.9

24.4

15.4

28.9

26.4

15.6

7.9

19.6

41.5

30.6

15.7

18.0

29.5

32.3

18.7

27.5

11.0

25.0

12.5

34.7

9.7

19.4

41.7

5.6

22.2

0 10 20 30 40 50

糖尿病

高脂血症(高コレステロール血症など)

脳血管疾患(脳梗塞、脳内出血など)

心臓疾患(心筋梗塞など)

眼の病気

高血圧症

歯の病気

腰痛症

その他の疾患

(%)

若年

一般

要介護

施設

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図表 7 疾患以外で気になる症状(複数回答)

7.7

23.5

21.3

10.8

10.2

14.6

10.1

3.6

15.6

10.8

8.7

10.8

25.6

9.6

8.9

13.6

28.2

9.3

41.9

29.1

32.4

76.0

37.8

44.0

6.9

22.2

26.4

33.3

73.6

37.5

26.4

20.8

0 20 40 60 80

目が見えにくい

耳が聞こえにくい

食べものを噛んだり飲み込んだりしにくい

足腰が弱くなった(起き上がったり立ち上がったりがた

いへん)

物忘れで困ることがある

よく眠れない、食欲がない、なにごとにもやる気が起き

ない

風邪などの病気にかかりやすい・なおりにくい

その他

(%)

若年

一般

要介護

施設

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③認知症の症状の有無

認知症の有無については、要介護者では「ない」が 43%、施設入所者では約 22%と要介護者

の方が認知症のない人が約 21 ポイント高くなっています。一方、施設入所者では、認知症がある

なかでも「症状が重い」人は約 31%と、要介護者に比べて約 17 ポイント高くなっており、施設

入所者は認知症の割合が高く、重度者が多いことがうかがえます。

図表 8 認知症の症状の有無

43.0

22.1

30.7

36.0

13.6

30.9

12.7

11.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

要介護

施設

ない

軽い症状がある(少しの手助けがあれば日常生活が可能)

症状が重い(意思疎通が難しく、相当程度の介護を要する)

無回答

④健康維持のためしていること

健康維持のためにしていることについては、一般高齢者は「定期的に主治医の診察を受けてい

る」をあげる人が約 64%、若年者では「定期的に健康診断を受けている」をあげる人が約 39%

と、頻度は異なりますが、定期的に自分の疾患の状況や健康状態の把握をしている人が若年者、

一般高齢者ともに多くなっています。それ以外では、若年者、一般高齢者ともにあげられている

ものに大きな違いはみられず、「食事の栄養バランス」や「規則正しい生活」をあげる人がそれぞ

れ約 40~45%程度います。

一般高齢者と要介護者を比較すると、要介護者は「運動や体操をしている」人が約 37%おり、

一般高齢者に比べて約 17 ポイント高くなっています。それ以外では、「食事の栄養バランス」や

「規則正しい生活」、「食事の後の口腔ケア」などについて要介護者の方が気をつけている人の割

合が高くなっています。一方、一般高齢者では、「生きがいや趣味を持っている」、「友達と楽しく

話す」、「地域の行事に参加している」といったことに心がけている人の割合が要介護者に比べて

高くなっており、一般高齢者は自分の身体の維持だけでなく、社会との交わりの中で健康維持に

心がけを、要介護者は自分の身体を中心に健康維持に心がけをしていることがうかがえます。

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図表 9 健康維持のためしていること[若年者・一般高齢者](複数回答)

2.3

26.5

40.2

2.4

5.3

0.9

63.7

7.2

31.1

3.4

39.9

28.8

33.1

41.3

43.8

2.7

2.5

2.5

34.8

15.0

31.5

38.5

19.9

19.9

7.4

30.0

30.5

8.8

45.7

39.6

32.6

17.4

17.6

31.6

32.1

19.9

23.9

46.5

0 20 40 60 80

定期的に主治医の診察を受けている

定期的に健康診断を受けている

運動や体操をしている

ウォーキングをしている

スポーツクラブなどを利用している

生きがいや趣味をもっている

旅行をする

友だちと楽しく話す

地域の行事に参加している

健康に関する教室などに参加している

食事の栄養バランスに気をつけている

休息や睡眠をとるようにしている

ストレスをためないようにしている

食事のあとで歯をきれいにしている

入浴を心がけている

規則正しい生活を心がけている

その他

特にない

無回答

(%)

若年

一般

図表 10 健康維持のためしていること[要介護者](複数回答)

8.3

10.2

6.6

57.0

48.1

42.8

37.0

36.9

28.0

22.1

5.0

0 20 40 60

食事の栄養バランスに気をつけている

規則正しい生活を心がけている

入浴を心がけている

歯の手入れに気をつけている

自分でできる適度な運動をするよう心がけている

知人・友人とのふれあいを持つよう心がけている

趣味や生きがいを持つよう心がけている

地域の集まりや行事に積極的に参加するよう心がけ

ている

その他

特にない

無回答

(%)

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⑤運動(意識的に体を動かすこと)を習慣的に行っているか

習慣的な運動(意識的に体を動かすこと)の有無については、一般高齢者では「行っている」

が約 48%と、若年者に比べて約 11 ポイント高くなっています。一方、若年者の約 60%が「行っ

ていない」としており、若年者の運動習慣があまり定着していないことがうかがえます。

図表 11 運動(意識的に体を動かすこと)を習慣的に行っているか

37.7

48.4

59.8

39.0 12.6

2.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

行っている 行っていない 無回答

⑥食生活について

一般高齢者、若年者の食生活について指標化を行い比較すると、全項目において一般高齢者の

方が平均点が高くなっており、高齢者の食生活への配慮が大きいことがうかがえます。特に、「魚

を食べる」、「薄味にする」は大きな差がみられます。

図表 12 食生活について

0.00

0.50

1.00食事をとる

魚を食べる

薄味にする

野菜を食べる

揚げ物を食べない

お菓子を食べない

若年者 一般高齢者

* それぞれよい方を+1点、悪い方を-1とし、各項目の平均を計算

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⑦かかりつけの医者などの有無

かかりつけの医者は、一般高齢者の約 86%、要介護者の約 96%が「いる」としています。一

方、若年者では「いる」人は約 63%となっています。

また、かかりつけの歯医者が「いる」人は、若年者が約 66%、一般高齢者が約 67%となって

います。一方、要介護者は約 50%にとどまっています。

かかりつけの薬局が「ある」人は、要介護者が約 58%、一般高齢者が 46%と半数前後の人が

かかりつけの薬局があるのに対し、若年者は約 27%にとどまっています。

図表 13 かかりつけの医、歯医者、薬局の有無(いる・あるのみ)

27.4

66.3

63.1

46.0

67.4

85.5

57.9

95.6

50.2

0 20 40 60 80 100

かかりつけ医

歯医者

薬局

(%)

若年

一般

要介護

⑧世帯の1か月の医療費

世帯の1か月の医療費については、一般高齢者、要介護者ともに「5千円未満」の割合が も

高く、それぞれ約 43%、約 30%を占めています。一方、若年者は「5千円未満」と「5千円以

上 1 万円未満」の割合がそれぞれ約 35%とほぼ同割合となっており、一般高齢者、要介護者に比

べて、若年者の世帯の1か月の医療費がやや高くなっています。

図表 14 世帯の1か月の医療費

34.2

42.9

29.3

35.9

30.2

24.8

19.8

17.4

16.8 22.2

4.5

4.2

3.9

2.7

3.9

3.1

2.0

2.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

5千円未満 5千円以上1万円未満 1万円以上2万円未満 2万円以上3万円未満 3万円以上 無回答

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(3)日常生活について

①居住形態

居住形態については、「持ち家(1戸建て)」が若年者で約 79%、一般高齢者が約 80%を占め

ています。一方、要介護者は約 70%となっています。

図表 15 居住形態

2.7

0.0

0.0

0.1

0.3

1.8

2.4

3.2

0.4

0.2

0.1

0.0

0.4

0.0

0.6

2.2

1.2

2.3

2.3

1.8

4.2

0.2

0.3

1.6

1.1

2.0

6.7

1.3

2.0

78.8

1.7

7.5

2.2

1.5

4.0

0.9

0.1

0.1

0.0

79.8

1.0

5.6

2.2

2.8

70.2

0 20 40 60 80

持ち家(1戸建て)

持ち家(長屋建て)

持ち家(分譲マンション)

借家(1戸建て)

借家(長屋建て)

借家(マンション・アパートなど)

公営住宅(県営・市町村営)・UR賃貸住宅

社宅・寮・官舎など

間借り

医療機関(病院など)へ入院中

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中

有料老人ホーム、ケアハウス、高齢者向け住宅などに入居中

介護保険施設(老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護

老人保健施設、介護療養型医療施設)に入所(入院)中

その他

無回答

(%)

若年

一般

要介護

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②居住環境での不便や困っていること

居住環境での不便や困っていることについては、若年者、一般高齢者、要介護者ともに上位に

あげられているものに大きな違いはみられませんが、「維持管理が大変(掃除や家の修繕など)」、

「バリアフリーになっていない(トイレ、風呂、段差や階段など)」をあげる人の割合が高くなっ

ています。上位のもの以外では、要介護者において、若年者や一般高齢者に比べて大きく差がみ

られたものとしては、「知り合いが少なくなった」をあげる人の割合が高く、一般高齢者と約 12

ポイント、若年者と約 17 ポイントのひらきがあります。

図表 16 居住環境での不便や困っていること(複数回答)

20.2

24.9

0.0

2.3

12.6

6.7

32.7

2.8

4.6

24.2

23.6

11.8

22.3

0.0

13.4

12.0

1.7

11.3

12.7

27.7

3.4

4.1

4.2

28.2

27.0

13.4

25.6

6.9

25.6

11.7

1.4

8.9

14.8

14.3

8.6

10.8

22.8

12.3

20.6

7.9

10.2

32.5

34.6

18.4

4.4

32.6

16.2

37.9

0 20 40

維持管理が大変(掃除や家の修繕など)

バリアフリーになっていない(トイレ、風呂、段差

や階段など)

狭い(自分や夫婦専用の部屋がないなど)

日当たりや風通しが悪い、騒音がひどい

古くなって安全性に不安

家賃やローンが高い

公共機関が近くにない(役場、公民館、図書館な

ど)

商業施設が近くにない(銀行、スーパー、飲食店、

娯楽施設など)

医療機関や介護サービスが近くにない

交通の便が悪い

ゆっくり散歩できる環境がない

知り合いが少なくなった

近くに頼りになる人がいない

その他

特にない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

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③身近なところにあればよいサービス

身近なところにあればよいサービスについては、若年者、一般高齢者ともに「医療や介護のサ

ービスが整っている」が も高くなっています。若年者では、次いで、「緊急時の通報システム」

が高く、医療や介護、緊急時の対応に不安を持っている人が多いことがうかがえます。

図表 17 身近なところにあればよいサービス(複数回答)

58.0

6.7

8.5

16.7

7.0

30.5

10.6

0.5

5.0

5.5

6.9

26.1

6.0

1.1

26.4

4.5

14.3

17.2

10.6

37.7

0 20 40 60 80

医療や介護のサービスが整っている

(介護保険外の)外出支援

(介護保険外の)家事代行

配食や食事の提供

安否確認サービス

緊急時の通報システム

生活に関する相談

その他

特にない

無回答

(%)

若年

一般

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④今後も今の自宅で住み続けたいか

今後も今の自宅で住み続けたいかについては、「ずっと住み続けたい」が一般高齢者では約 85%、

要介護者では約 81%であるのに対し、若年者は約 67%となっており、若年者の住み替え意向が

高くなっています。

図表 18 今後も今の自宅で住み続けたいか

67.2

84.5

30.2

11.4 4.1

81.4 8.4

2.6

10.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

ずっと住み続けたい いつか住み替えしたい・引っ越したい 無回答

⑤住み続けたい理由

住み続けたい理由については、若年者、一般高齢者、要介護者ともに半数が「住み慣れた環境

だから」をあげています。

図表 19 住み続けたい理由

20.1

51.8

52.7

53.0

1.9

2.0

0.9

25.8

22.0

20.1

4.7

3.7

5.0

15.3

18.7

0.5

0.9

1.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

愛着のある家だから 住み慣れた環境だから 歴史のある家だから 特に不満はないから その他 無回答

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⑥家事の負担感

家事の負担感についてきいたところ、若年者の約 66~77%、一般高齢者の約 48~55%が「感

じない」としています。一方、要介護者は「感じる」人が約 39~46%おり、要介護者の家事に対

する負担感が大きいことがうかがえます。

図表 20 家事の負担感[食事の準備]

28.3

30.4

45.7

65.6

47.8

20.3

21.8

34.0

6.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

図表 21 家事の負担感[洗濯]

16.8

21.0

38.9

76.7

54.5

25.2

24.5

35.9

6.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

Page 15: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

図表 22 家事の負担感[掃除]

23.9

26.6

46.4

69.9

49.9

18.8

23.5

34.7

6.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

図表 23 家事の負担感[日常の買い物]

20.5

27.3

46.4

73.2

49.8

18.7

22.9

34.9

6.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

Page 16: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑦家事についての将来の不安

家事についての将来の不安については、若年者、一般高齢者、要介護者ともに大きな違いはみ

られず、どの家事についても半数前後が「感じる」としています。

図表 24 家事についての将来の不安[食事の準備]

52.8

55.4

49.8

39.3

23.7

15.0

20.9

35.2

7.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

図表 25 家事についての将来の不安[洗濯]

40.0

45.1

45.8

51.2

29.9

16.8

25.0

37.4

8.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

Page 17: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

図表 26 家事についての将来の不安[掃除]

48.7

48.1

47.6

42.9

27.7

14.8

24.1

37.6

8.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

図表 27 家事についての将来の不安[日常の買い物]

51.8

54.0

48.9

40.0

24.4

14.3

21.7

36.8

8.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

感じる 感じない 無回答

Page 18: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑧外出する機会

外出する機会については、「1日に1回は外出する」、「1週間に数回程度、外出する」といった

比較的外出する人は、一般高齢者は約 84%いるのに対し、要介護者は約 54%となっています。

一方、要介護者では、「めったにしない」、「まったくしない」といったほとんど外出しない人も約

39%います。

図表 28 外出する機会

42.0

10.9

41.6

43.4

7.9

25.2 13.6 6.8

1.5 7.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

一般

要介護

1日に1回は外出する 1週間に数回程度、外出する めったにしない まったくしない 無回答

⑨外出目的

外出目的については、一般高齢者は、「買い物」が約 70%、「病院に行く」が約 43%、「散歩を

する」が約 38%であるのに対し、要介護者では「病院に行く」、「福祉施設(デイサービスなど)

に行く」がともに半数を超えています。

図表 29 外出目的(複数回答)

32.6

10.2

6.0

2.3

6.4

6.1

51.0

4.7

1.2

3.3

16.0

29.9

70.3

37.9

23.5

13.3

8.7

43.3

4.4

1.3

1.4

5.0

53.8

33.3

10.0

24.8

0 20 40 60 80

子どもや孫、親戚に会いに行く

友人や知人に会いに行く

買い物

散歩をする

仕事関係(通勤、農作業など)

地域や老人クラブなどの集まりに行く

趣味やスポーツなどをする

ボランティアなどの活動をする

病院に行く

福祉施設(デイサービスなど)に行く

老人センター、図書館、公民館などの施設に行く

その他

無回答

(%)

一般

要介護

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⑩交通手段

交通手段については、一般高齢者は「自動車(自分で運転)」、「徒歩」、「自転車」をあげる人が

多いのに対し、要介護者は「福祉施設などからの送迎」、「自動車(家族などが運転)」、「徒歩」を

あげる人が多くなっています。

図表 30 交通手段

10.5

0.1

0.0

19.9

4.8

1.9

1.4

26.4

15.4

16.2

12.2

5.5

25.7

10.0

5.9

2.2

0.2

0.8

10.7

18.6

0.3

1.7

3.2

0.7

2.4

3.4

0 10 20 30

徒歩

自転車

バイク

自動車(自分で運転)

自動車(家族などが運転)

バス

鉄道

タクシー

車椅子

電動車いす

福祉施設などからの送迎

その他

無回答

(%)

一般

要介護

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(4)日常の楽しみや生きがい

①日常の楽しみ(生きがい)

日常の楽しみ(生きがい)については、一般高齢者、若年者ともに「テレビを見ること」、「友

人、仲間とのおしゃべりや会食」、「旅行」を上位にあげているのは同じとなっています。

図表 31 日常の楽しみ(生きがい)[2つまで]

2.2

2.8

4.6

3.2

12.9

14.9

2.1

3.1

1.4

2.4

6.4

31.3

4.2

10.4

12.9

3.7

1.8

5.0

14.5

22.2

18.5

14.3

17.9

4.1

22.6

9.6

4.6

9.6

13.3

7.6

1.9

2.9

3.5

12.2

15.2

13.3

17.1

10.5

3.5

3.5

0 10 20 30 40

買い物

友人、仲間とのおしゃべりや会食

旅行

運動やスポーツ

読書や映画鑑賞、観劇、音楽を聴くこと

学習活動や教養活動

囲碁、将棋、カラオケなど

テレビを見ること

仕事(会社にお勤め)

仕事(自宅で)

田畑や山林の仕事

動物の世話

植木の世話やガーデニング

釣りをすること

家族との生活や世話をすること

子や孫の成長を見ること

自治会などの地域活動やボランティア活動

その他

楽しみ(生きがい)がない

無回答

(%)

若年

一般

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②65 歳以降に働くことや活動することについて

65 歳以降に働くことや活動することについては、常勤やパートタイムなど含めて、就労意向が

ある人は、一般高齢者が 22%、若年者が約 39%、「報酬はなくても地域貢献活動をしたい」人は

一般高齢者が約8%、若年者が約7%、「ゆっくりしたい・自由にしたい」人は一般高齢者が約

43%、若年者が約 42%となっており、若年者の方が就労意向がある人の割合が約 17 ポイント高

くなっています。それ以外については、ほぼ同割合となっています。

図表 32 65 歳以降に働くことや活動することについて

12.3

7.2

26.9

14.8

7.4

8.3 43.2 8.8 17.7

41.7 9.4 2.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

常勤で働きたい 週に何回かパートタイムで働きたい 報酬はなくても地域貢献活動したい

ゆっくりしたい・自由にしたい わからない 無回答

③生活の充実度

生活の充実度については、一般高齢者、若年者ともに同様の傾向となっており、概ね充実して

いると感じている人が約 76~79%いますが、要介護者、施設入所者では約 55%にとどまってい

ます。

図表 33 生活の充実度

19.5

20.1

12.8

7.4

59.7

55.6

42.6

47.1

13.7

10.6

20.4

20.6

5.3

5.2

12.9

6.6

8.4

11.4

18.4

1.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

充実している どちらかといえば充実している どちらかといえば充実していない 充実していない 無回答

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(5)地域との関わり方

①近所づきあいの程度

近所づきあいの程度については、比較的親密な近所づきあいをしている人は、一般高齢者が約

67%、要介護者が 48%、若年者が約 56%となっており、一般高齢者は親密な近所づきあいをし

ている人の割合が他に比べて高くなっています。

図表 34 近所づきあいの程度

8.1

15.0

7.1

22.7

20.2

15.5

24.8

31.7

25.4

36.9

23.2

20.4

6.3

4.9

21.8

1.2

5.0

9.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

近所にちょっとした頼みごとができる人がたくさんいる 近所にちょっとした頼みごとができる人が少しいる

会えば親しく話をする人がいる 挨拶程度がほとんど

近所づきあいをほとんどしていない 無回答

②参加したことがある地域行事や活動等

参加したことがある地域行事や活動等については、一般高齢者、若年者ともに概ね同様の傾向

になっていますが、「地域の清掃などの美化活動」、「地域のお祭りや運動会」への参加率が高くな

っています。一方、「参加したことがない」はともに 20%前後となっています。

図表 35 参加したことがある地域行事や活動等(複数回答)

1.0

9.3

2.3

19.5

16.2

8.3

4.1

61.5

20.8

51.1

7.0

21.3

50.7

15.1

19.9

21.0

2.5

37.3

0 20 40 60 80

地域のお祭りや運動会

地域の自主防災、防犯活動、交通安全活動

地域の清掃などの美化活動

地域の敬老行事

子どもや高齢者の見守り活動

自治会や老人クラブなどの世話

その他

参加したことがない

無回答

(%)

若年

一般

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③高齢期に、経験や技術を活かしていきたいか

高齢期に、経験や技術を活かしていきたいかについては、活かしたいと考えている人が一般高

齢者が 30%、若年者が約 37%います。

図表 36 高齢期に、経験や技術を活かしていきたいか

9.3

6.3

28.0

23.7

14.1 4.2

16.618.1

44.4

35.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

ぜひ活かしたい 活かしたい 活かしたいと思わない わからない 無回答

④経験や技術を活かしたい場面

経験や技術を活かしたい場面については、一般高齢者は「地域の高齢者の支え合い(ひとり暮

らしの方の見守り活動など)」の割合が約 40%と も高くなっていますが、若年者は「地域の子

どもの見守りや世話」の割合が約 37%と も高くなっています。

図表 37 経験や技術を活かしたい場面(複数回答)

12.2

8.6

2.6

3.4

25.5

17.3

18.6

19.2

36.5

35.1

12.4

19.1

24.3

24.8

12.6

4.8

14.2

40.1

0 10 20 30 40 50

地域の高齢者の支え合い(ひとり暮らしの方の見守り活動な

ど)

地域の子どもの見守りや世話

自治会など地域の世話役

地域の防犯・防災活動、交通安全の活動

専門技術を後進に指導

生涯学習や趣味の講師

地域の人の健康づくり・健康管理

その他

無回答

(%)

若年

一般

Page 24: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

(6)世代間のかかわり方

①世帯の同居状況

世帯の同居状況については、「同居している」のは、若年者が約 29%、一般高齢者が約 41%、

要介護者が約 50%となっています。

図表 38 世帯の同居状況

28.7

41.2

50.3

41.5

47.3

38.0

27.6

5.4

6.3

6.1

5.3

2.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

同居している 別居している 親(子ども)はいない 無回答

②子ども(親)との今後の同居意向

子ども(親)との今後の同居意向については、「ひとりや夫婦だけで暮らしたい」が、若年者で

約 20%、一般高齢者で約 29%となっていますが、要介護者は「一緒に住みたい」が約 34%を占

めています。

図表 39 子ども(親)との今後の同居意向

19.9

29.2

16.0

15.6

21.9

34.2

14.6

13.4

15.2

22.0

2.9

4.3 10.1

9.4

15.5

20.2

23.2

12.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年者

一般高齢者

要介護者

ひとりや夫婦だけで暮らしたい 一緒に住みたい 一緒に住みたいが難しい

子ども(親)がいない わからない 無回答

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(7)安全・安心について

①自身や身近な人に関する不安

自身に関する不安については、若年者、一般高齢者、要介護者ともに「健康状態や身体の衰え」

をあげる人の割合が も高くなっているのは同じですが、その他では、若年者は「老後の蓄え」

を、一般高齢者、要介護者では「物忘れ(認知症)」をあげる人の割合が高くなっています。

また、身近な人に関する不安については、若年者、一般高齢者、要介護者ともに「健康状態や

身体の衰え」、「家事や介護」、「物忘れ(認知症)」をあげる人の割合が高くなっています。

図表 40 自身に関する不安(3つまで)

6.7

13.5

50.9

5.3

0.7

0.7

12.9

15.2

67.7

39.7

6.9

7.8

3.3

2.7

0.7

4.5

0.9

7.6

14.3

2.9

2.2

20.6

22.1

66.8

23.5

20.8

2.4

4.3

4.6

1.6

0.1

0.8

11.9

62.6

4.1

2.1

5.3

7.0

21.1

18.3

23.8

5.0

3.1

16.6

18.3

2.6

54.4

0.7

34.6

0.0

0.0

0.7

0.0

0.0

0.7

8.8

0 20 40 60 80

健康状態や身体の衰え

家事や介護

物忘れ(認知症)

火のもとの始末

近所の防犯体制

災害時の避難方法や場所

財産管理

悪質商法や詐欺などの被害

高齢者虐待

住宅の安全性

老後の蓄え

その他

特にない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

施設

Page 26: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

図表 41 身近な人に関する不安(3つまで)

4.7

7.9

10.1

40.6

6.2

2.7

3.4

0.6

5.8

11.3

1.1

27.8

34.3

8.1

9.1

2.4

4.7

0.5

7.1

10.0

1.2

32.2

12.5

2.2

2.9

0.7

0.7

0.0

3.7

0.7

0.0

0.0

2.2

1.5

24.3

18.5

9.7

0.8

0.5

6.3

5.2

2.4

11.3

29.6

41.4

62.1

13.5

2.5

7.5

15.8

22.2

13.1

14.9

2.4

22.0

55.1

0 20 40 60 80

健康状態や身体の衰え

家事や介護

物忘れ(認知症)

火のもとの始末

近所の防犯体制

災害時の避難方法や場所

財産管理

悪質商法や詐欺などの被害

高齢者虐待

住宅の安全性

老後の蓄え

その他

特にない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

施設

Page 27: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

②地域包括支援センターの認知状況

地域包括支援センターの認知状況については、「地域包括支援センターのことは知っており、利

用している、または利用したことがある」のは、要介護者で約 29%であるのに対し、一般高齢者、

若年者ともに約4~7%にとどまっています。また、地域包括支援センターを知っている人は要

介護者が約 48%、一般高齢者が約 41%、若年者が約 30%となっており、若年者の認知度の低さ

がめだちます。

図表 42 地域包括支援センターの認知状況

4.4

6.8

29.1

6.6

25.1

19.3

8.8

67.4

46.2

41.6

72.8

10.0

11.8

34.4

3.1

12.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

地域包括支援センターのことは知っており、利用している、または利用したことがある

地域包括支援センターのことは知っているが、利用したことがない

知らない

無回答

③地区担当の民生委員の認知度

地区担当の民生委員を知っているかについては、一般高齢者、要介護者の半数弱が「知ってい

る」としている一方で、若年者は約 38%にとどまっています。

図表 43 地区担当の民生委員の認知度

38.1

46.6

47.3

8.1

60.3

39.6

80.9

16.4

13.1

11.0

37.0

1.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

知っている 知らない 無回答

Page 28: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

④緊急時に頼りになる人

緊急時に頼りになる人については、一般高齢者、要介護者、施設入所者ともに「子ども・子ど

もの家族・孫」をあげる人の割合が も高くなっています。それ以外では、一般高齢者、要介護

者は「配偶者」をあげる人の割合が高いのに対し、施設入所者では「ヘルパーなど介護施設職員」

をあげる人の割合が高くなっています。

図表 44 緊急時に頼りになる人(複数回答)

0.0

2.4

0.9

25.0

4.8

5.6

0.8

1.0

5.2

10.3

19.1

1.5

50.7

14.0

1.5

0.0

8.8

0.0

5.1

59.4

73.2

25.8

36.0

16.9

9.8

15.1

4.4

1.4

5.9

30.6

16.3

74.5

20.8

26.1

7.3

9.2

60.3

2.9

1.5

0 20 40 60 80

配偶者

子ども・子どもの家族・孫

その他の親戚

近所の人

友人

民生委員や自治会の人

ヘルパーなど介護施設職員

医療機関の医師・看護師など

市町村役場や福祉事務所の人

地域包括支援センターの人

その他

頼りになる人がいない

無回答

(%)

一般

要介護

施設

Page 29: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

(8)介護保険や介護などについて

①介護経験について

介護経験については、若年者、一般高齢者ともに、「介護経験がない」が約半数を占めています。

一方、何らかの介護経験のある人は約 36~38%おり、なかでも「家族の介護をしたことがある」

が大半を占めています。

図表 45 介護経験について(複数回答)

2.1

59.5

2.5

5.6

34.9

12.6

51.1

2.1

2.8

34.2

0 20 40 60

家族の介護をしたことがある

仕事で介護経験がある

ボランティアで介護経験がある

介護経験がない

無回答

(%)

若年

一般

②介護予防について何かしていること

介護予防について何かしていることは、若年者、一般高齢者ともに「特に何もしていない」の

割合が も高く、それぞれ約 55%、約 43%となっています。一方、何かしている人はともに 45%

前後おり、なかでも「新聞やテレビで介護に関する情報を見ている」が高くなっています。

図表 46 介護予防について何かしていること(複数回答)

2.1

33.6

7.0

8.3

6.9

2.0

55.3

35.9

12.7

43.2

6.0

5.1

7.2

1.1

0 20 40 60

新聞やテレビで介護に関する情報を見ている

介護に関する講演会やイベントに参加したことがある

介護技術の研修を受けたことがある

必要となったときに相談できる先を探してある

その他

特に何もしていない

無回答

(%)

若年

一般

Page 30: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

③認知症について何かしていること

認知症について何かしている人は、若年者、一般高齢者ともに 50%前後おり、なかでも「新聞

やテレビで認知症に関する情報を見ている」の割合が も高くなっています。

図表 47 認知症について何かしていること(複数回答)

1.6

49.4

1.4

11.9

4.7

4.4

43.4

1.0

7.5

4.0

5.4

36.5

10.2

49.6

0 10 20 30 40 50

新聞やテレビで認知症に関する情報を見ている

認知症に関する講演会やイベントなどに参加したこと

がある

専門の医療機関や相談窓口を知っている

認知症の人との接し方(配慮すべきこと)を知ってい

その他

特に何もしていない

無回答

(%)

若年

一般

④要介護にならないための取組みをやってみたいこと

要介護にならないための取組みについては、若年者、一般高齢者ともに上位にあげられている

ものに大きな違いはみられず、「自宅で手軽にできる運動や健康づくり」をあげる人が半数を超え

ています。その他では、「食生活の改善など」、「転倒予防など事故を避けるための知恵やコツを身

につける」があげられています。

図表 48 要介護にならないための取組みをやってみたいこと(複数回答)

0.9

15.0

5.0

16.9

29.1

15.7

38.7

58.2

22.1

12.0

23.0

29.9

51.3

25.3

18.0

12.5

3.3

7.0

0 20 40 60

専用のトレーニングマシンなどを使った運動

転倒予防など、事故を避けるための知恵やコツを身につ

ける

自宅で手軽にできる運動や健康づくり

食生活の改善など

歯みがきや入れ歯の手入れ方法などの習得

認知症の予防についての学習

その他

やってみたいことはない

無回答

(%)

若年

一般

Page 31: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑤配偶者や親など親族を介護することについて

配偶者や親など親族を介護することについては、若年者、一般高齢者ともに「自分では無理だ

と思うので、介護の専門家にお願いしたい」をあげる人の割合が も高くなっています。

図表 49 配偶者や親など親族を介護することについて

19.1

12

24.2 38.4

35.921.5

14.8

15.4

3.4

15.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

介護技術を身につけて、自分で介護したい

やむを得ず自分で介護する

自分では無理だと思うので、介護の専門家にお願いしたい

わからない

無回答

⑥ 期を迎えたい場所

どこで 期を迎えたいと思うかについては、若年者、一般高齢者、要介護者ともに半数強が「自

宅」をあげています。

図表 50 最期を迎えたい場所

51.4

56.2

55.7

19.1

12.5

8.6

3.7

3.2

2.9

3.2

22.8

29.7

17.4

18.0

40.4

7.9

14.2

13.2

15.0

1.0

0.6

0.2

0.7

2.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

自宅 病院 介護施設 その他 わからない 無回答

Page 32: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑦支払っている介護保険料の金額についての考え

支払っている介護保険料の金額については、高いと感じている人は一般高齢者で約 63%、要介

護者で約 45%と、一般高齢者の方が約 18 ポイント高くなっています。

図表 51 支払っている介護保険料の金額について

9.2 18.4

28.1

16.2

11.9

20.0

13.5

20.7

11.2

12.9

28.6

16.4

34.1

1.1

0.3

0.7

1.1

0.5

1.1

46.8 7.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

非常に高いと思う やや高いと思う 妥当だと思う やや安いと思う

安いと思う わからない 無回答

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⑧介護保険の今後の費用負担のあり方について

介護保険の今後の費用負担のあり方については、一般高齢者、要介護者では半数弱が「高齢者

などの負担には限度があるので、介護保険料を上げるべきではない」としています。一方、若年

者では「高齢者などの負担には限度があるので、介護保険料を上げるべきではない」をあげる人

の割合が約 33%であるの対し、「必要な介護サービスは提供すべきだが、公費負担の割合を増や

すことで対応すべき」が約 25%、「介護保険料がある程度上昇することはやむを得ないが、介護

が必要でも地域で暮らせるよう、住民の支え合いを進めるなどして介護保険料の上昇を抑えるべ

き」が約 21%と、費用負担のあり方に対する意見が分かれています。

図表 52 介護保険の今後の費用負担のあり方について

32.8 20.9

10.9

9.6

7.6

5.5

7.4

13.9

12.7

16.9

48.8

47.7

27.2

11.7

3.7

24.6

12.8

10.1

8.1

9.5

7.4

11.3

34.6

4.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

若年

一般

要介護

施設

高齢者などの負担には限度があるので、介護保険料を上げるべきではない

介護保険料がある程度上昇することはやむを得ないが、介護が必要でも地域で暮らせるよう、住民の支え合いを進める

などして介護保険料の上昇を抑えるべき

必要な介護サービスは提供すべきで、このために介護保険料が上昇することはやむを得ない

必要な介護サービスは提供すべきだが、公費負担の割合を増やすことで対応すべき

わからない

無回答

Page 34: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑨介護や保健、医療等に関する情報の入手方法

介護や保健、医療等に関する情報の入手方法については、若年者、一般高齢者ともに同様の傾

向となっており、「本や新聞の記事、テレビのニュース」をあげる人の割合が も高くなっていま

す。一方、要介護者では「介護保険の事業者(ケアマネジャーや介護サービス事業者の職員)」を

あげる人の割合が も高くなっています。

図表 53 介護や保健、医療等に関する情報の入手方法(複数回答)

6.7

1.9

1.4

2.1

11.3

0.8

2.7

4.3

67.8

26.7

46.5

1.2

29.2

4.1

10.0

12.6

5.7

4.4

58.9

10.9

8.0

4.1

3.3

1.4

25.1

47.4

4.6

23.8

2.3

14.5

3.6

1.2

15.8

30.1

34.7

30.4

12.4

37.9

12.7

0 20 40 60 80

本や新聞の記事、テレビのニュース

パンフレット(配布されたもの、公共施設などに置

かれているものなど)

市町村や県の広報

地域での説明会など

家族や友人・知人からの話

地域包括支援センターや在宅介護支援センター

かかりつけ医

介護保険の事業者(ケアマネジャーや介護サービス

事業者の職員)

インターネット

民生委員・自治会

その他

情報を得る機会がない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

Page 35: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑩介護や保健、医療等に関することでの相談相手

介護や保健、医療等に関することでの相談相手については、若年者、一般高齢者、要介護者と

もに「家族や親せき」をあげる人の割合が も高いのは同じですが、その次に高いのは、若年者

は「知人・友人」、一般高齢者は「かかりつけ医」、要介護者は「介護保険の事業者(ケアマネジ

ャーや介護サービス事業者の職員)」となっています。

図表 54 介護や保健、医療等に関することでの相談相手(複数回答)

31.9

4.3

49.8

3.3

0.9

10.2

17.6

2.6

5.8

13.3

2.3

17.2

33.3

40.3

12.6

10.1

4.3

26.8

19.6

14.9

3.7

1.4

26.6

40.7

4.2

18.9

9.2

20.6

43.0

8.8

0 10 20 30 40 50

家族や親せき

知人・友人

かかりつけ医

地域の役員など(民生委員・町内会など)

介護保険の事業者(ケアマネジャーや介護サービス

事業者の職員)

地域包括支援センター・在宅介護支援センター

市町村役場(高齢福祉課・健康管理課・介護保険課

など)

その他

特にいない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

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⑪介護や保健、医療等に関することでほしい情報

介護や保健、医療等に関することでほしい情報については、若年者、一般高齢者、要介護者と

もに上位にあげているものに大きな違いはみられず、「介護保険制度に関する情報(サービス利用

の手続きなど)」、「医療や介護に必要な費用に関する情報」、「生きがいや健康づくり・介護予防に

関する情報」といったことがあげられています。

図表 55 介護や保健、医療等に関することでほしい情報(複数回答)

48.3

5.9

24.2

27.8

21.8

1.0

25.8

1.6

22.3

11.7

1.0

2.6

23.3

39.2

53.0

15.5

36.5

11.8

12.3

23.5

36.3

11.7

19.2

1.8

1.4

34.7

34.5

15.9

15.9

10.0

0 20 40 60

生きがいや健康づくり・介護予防に関する情報

自宅のバリアフリー化(段差解消など)や高齢期に

適した住みかえ先の情報

介護保険制度に関する情報(サービス利用の手続き

など)

介護保険以外の福祉サービスに関する情報(配食、

送迎サービス、ボランティアなど)

認知症の人に対するケアや相談先などの情報

高齢者に対する虐待の相談先の情報

医療や介護に必要な費用に関する情報

その他

特に必要ない

無回答

(%)

若年

一般

要介護

Page 37: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

⑫行政が重点的に取り組むべきことについて

行政が重点的に取り組むべきことについては、若年者、一般高齢者ともに上位にあげられてい

るものに大きな違いはみられず、「身近で受けることができる福祉や介護サービスを充実する」、

「わかりやすく、利用しやすい相談窓口を整える」があがっています。

図表 56 行政が重点的に取り組むべきことについて(複数回答)

20.2

5.2

2.4

42.6

28.5

20.1

48.5

62.0

58.2

19.6

3.2

26.9

15.6

10.2

42.1

21.4

21.3

17.7

33.0

42.2

0 20 40 60 80

高齢者が地域で活躍できる機会をつくる

地域の助け合い活動の重要性を啓発する

健康づくりや介護予防についての講座などを充実す

福祉や介護サービスなどの情報提供を充実する

身近で受けることができる福祉や介護サービスを充

実する

わかりやすく、利用しやすい相談窓口を整える

公共施設へのエレベーターの設置や、まちのなかの

段差解消などを行う

地域で活動する人や団体の育成を支援する

その他

無回答

(%)

若年

一般

Page 38: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

2.若年者、一般高齢者の健康状態について

現在の健康状態のよい人の特徴としては、

若年者では、

・ 年齢が低い方が健康な人の割合が高くなっています。ただし、年齢が高くなっても、

持病はあるものの、生活に支障がない人の割合が高くなっています。

・ 年収が高くなるにつれ、健康で病気はない人の割合が高くなっており、「500 万円以

上 1000 万円未満」の世帯では、約半数が健康で病気はないとしています。一方、「100

万円未満」の世帯では、約 10%が「重い病気がある」としており、他に比べて高く

なっています。

・ 自分の性格では楽天的でマイペースな人の方が健康で病気はない人の割合が高くな

っています。一方、ささいなことでも気になりくよくよする人の約 9%は「重い病気

がある」としており、他に比べて高くなっています。

・ 生活に充実している人の半数が、健康で病気はない人が半数を占めています。一方、

生活に充実していない人の約 19%は「重い病気がある」としています。

以上をまとめると、健康状態のよい人は、年齢が低い人の他、年収がある程度高い人や楽天的

でマイペースである性格であり、生活に充実している人が多くみられます。

一般高齢者では、

・ 世帯の貯蓄額が「2000 万円以上」の人は他に比べて健康で病気はない人の割合が高

くなっています。一方、「貯蓄がない」人では、約 14%が「重い病気がある」として

おり、他に比べて高くなっています。

・ 自分の性格では楽天的でマイペースな人の方が健康で病気はない人の割合が高くな

っています。一方、ささいなことでも気になりくよくよする人の約 20%は「重い病

気がある」としており、他に比べて高くなっています。

・ 生活に充実している人の半数が、健康で病気はない人が半数を占めています。

以上をまとめると、健康状態のよい人は、世帯の貯蓄額が高い人や楽天的でマイペースである

性格であり、生活に充実している人が多くみられます。

Page 39: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

図表 57 【若年者】<年代・性別、世帯の年収別、自分の性格別、生活の充実度別>現在の健康状態[N=2,030]

合計

健康でこれといった

病気はない

加齢に伴う衰えはあ

るが、同じ年代の人

からすると元気

ちょっとした持病は

あるが、生活に支障

はない

重い病気がある

無回答

2,030 770 477 689 60 34合計

100.0 37.9 23.5 33.9 3.0 1.7

244 136 47 56 4 140~49 歳男

100.0 55.7 19.3 23.0 1.6 0.4

325 194 52 67 9 340~49 歳女

100.0 59.7 16.0 20.6 2.8 0.9

285 99 64 110 8 450~59 歳男

100.0 34.7 22.5 38.6 2.8 1.4

374 146 99 108 11 1050~59 歳女

100.0 39.0 26.5 28.9 2.9 2.7

364 84 96 163 16 560~64 歳男

100.0 23.1 26.4 44.8 4.4 1.4

408 103 113 172 11 960~64 歳女

100.0 25.2 27.7 42.2 2.7 2.2

30 8 6 13 1 2

年代・性別

無回答 100.0 26.7 20.0 43.3 3.3 6.7

143 38 37 51 14 3100 万円未満

100.0 26.6 25.9 35.7 9.8 2.1

518 159 123 207 17 12100 万円以上 300 万円未満

100.0 30.7 23.7 40.0 3.3 2.3

491 184 110 178 11 8300 万円以上 500 万円未満

100.0 37.5 22.4 36.3 2.2 1.6

652 307 156 173 10 6500 万円以上 1,000 万円未満

100.0 47.1 23.9 26.5 1.5 0.9

190 71 43 67 6 31,000 万円以上

100.0 37.4 22.6 35.3 3.2 1.6

36 11 8 13 2 2

世帯の年収別

不明 100.0 30.6 22.2 36.1 5.6 5.6

126 56 29 34 6 1楽天的でマイペース。人の目を余り気

にしない 100.0 44.4 23.0 27.0 4.8 0.8

688 304 167 201 13 3どちらかといえば、楽天的でマイペー

ス。人の目を余り気にしない方である 100.0 44.2 24.3 29.2 1.9 0.4

705 274 173 229 18 11どちらともいえない

100.0 38.9 24.5 32.5 2.6 1.6

419 114 98 185 17 5どちらかといえば、ささいなことでも気

になり、くよくよする 100.0 27.2 23.4 44.2 4.1 1.2

66 17 7 35 6 1ささいなことでも気になり、くよくよする

100.0 25.8 10.6 53.0 9.1 1.5

26 5 3 5 0 13

自分の性格別

不明 100.0 19.2 11.5 19.2 0.0 50.0

Page 40: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

合計

健康でこれといった

病気はない

加齢に伴う衰えはあ

るが、同じ年代の人

からすると元気

ちょっとした持病は

あるが、生活に支障

はない

重い病気がある

無回答

396 199 86 105 4 2充実している

100.0 50.3 21.7 26.5 1.0 0.5

1,211 466 299 407 21 18どちらかといえば充実している

100.0 38.5 24.7 33.6 1.7 1.5

278 75 64 120 12 7どちらかといえば充実していない

100.0 27.0 23.0 43.2 4.3 2.5

108 20 18 47 20 3充実していない

100.0 18.5 16.7 43.5 18.5 2.8

37 10 10 10 3 4

生活の充実度別

不明 100.0 27.0 27.0 27.0 8.1 10.8

図表 58 【一般高齢者】<自分の性格別、世帯の貯蓄額別> 健康状態[N=3,259]

計 健康でこれといっ

た病気はない

加齢に伴う衰えは

あるが、同じ年代の

人からすると元気

ちょっとした持病

はあるが、生活に支

障はない

重い病気がある

無回答

3,259 408 804 1,494 280 273合計

100.0 12.5 24.7 45.8 8.6 8.4

467 58 109 211 63 26貯蓄がない

100.0 12.4 23.3 45.2 13.5 5.6

411 49 108 192 47 15200 万円未満

100.0 11.9 26.3 46.7 11.4 3.6

570 65 152 282 47 24200 万円以上 500 万円未満

100.0 11.4 26.7 49.5 8.2 4.2

442 57 111 222 36 16500 万円以上 1,000 万円未満

100.0 12.9 25.1 50.2 8.1 3.6

465 51 121 248 32 131,000 万円以上 2,000 万円未満

100.0 11.0 26.0 53.3 6.9 2.8

462 89 121 199 35 182,000 万円以上

100.0 19.3 26.2 43.1 7.6 3.9

442 39 82 140 20 161

世帯の貯蓄額別

無回答 100.0 8.8 18.6 31.7 4.5 36.4

225 63 59 83 16 4楽天的でマイペース。人の目を余り気

にしない 100.0 28.0 26.2 36.9 7.1 1.8

944 163 291 404 54 32どちらかといえば、楽天的でマイペー

ス。人の目を余り気にしない方である 100.0 17.3 30.8 42.8 5.7 3.4

1150 116 295 584 104 51どちらともいえない

100.0 10.1 25.7 50.8 9.0 4.4

611 49 118 341 71 32どちらかといえば、ささいなことでも気に

なり、くよくよする 100.0 8.0 19.3 55.8 11.6 5.2

133 3 26 63 27 14ささいなことでも気になり、くよくよする

100.0 2.3 19.5 47.4 20.3 10.5

196 14 15 19 8 140

自分の性格別

無回答 100.0 7.1 7.7 9.7 4.1 71.4

Page 41: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

3.若年者、一般高齢者の生活への充実について

生活への充実度が高い人の特徴としては、

若年者では、

・ 世帯の1か月の生活費の額が高い人ほど、充実している人の割合が高くなっており、

特に「40 万円以上」では約 91%が「充実している」または「どちらかといえば充実

している」としています。一方、「10 万円未満」では約 28%が「どちらかといえば

充実していない」または「充実していない」としています。

・ 自分の性格では楽天的でマイペースな人の方が充実している人の割合が高くなって

います。一方、ささいなことでも気になりくよくよする人の約 44%が「どちらかと

いえば充実していない」または「充実していない」としており、他に比べて高くなっ

ています。

以上をまとめると、生活費にある程度ゆとりがある人や楽天的でマイペースな性格の人に生

活の充実度が高い人が多くみられます。

一般高齢者では、

・ 若年者と同様に、自分の性格では楽天的でマイペースな人の方が充実している人の割

合が高くなっています。一方、ささいなことでも気になりくよくよする人の約 35%

が「どちらかといえば充実していない」または「充実していない」としており、他に

比べて高くなっています。

以上をまとめると、楽天的でマイペースな性格の人に生活の充実度が高い人が多くみられま

す。

図表 59 【若年者】<世帯の1か月の生活費別、自分の性格別、現在の健康状態別>生活の充実度[N=2,030]

合計

充実している

どちらかとい

えば充実して

いる

どちらかとい

えば充実して

いない

充実していな

い 無回答

2,030 396 1,211 278 108 37合計

100.0 19.5 59.7 13.7 5.3 1.8

138 26 70 19 20 310 万円未満

100.0 18.8 50.7 13.8 14.5 2.2

580 86 362 91 31 1010 万円以上 20 万円未満

100.0 14.8 62.4 15.7 5.3 1.7

762 140 456 111 43 1220 万円以上 30 万円未満

100.0 18.4 59.8 14.6 5.6 1.6

381 100 223 39 10 930 万円以上 40 万円未満

100.0 26.2 58.5 10.2 2.6 2.4

127 35 80 9 3 040 万円以上

100.0 27.6 63.0 7.1 2.4 0.0

42 9 20 9 1 3

世帯の1か月の生活費別

無回答 100.0 21.4 47.6 21.4 2.4 7.1

Page 42: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

合計

充実している

どちらかとい

えば充実して

いる

どちらかとい

えば充実して

いない

充実していな

い 無回答

126 44 54 15 12 1楽天的でマイペース。人の目を

余り気にしない 100.0 34.9 42.9 11.9 9.5 0.8

688 180 428 51 22 7どちらかといえば、楽天的でマ

イペース。人の目を余り気にし

ない方である 100.0 26.2 62.2 7.4 3.2 1.0

705 129 450 90 24 12どちらともいえない

100.0 18.3 63.8 12.8 3.4 1.7

419 35 236 105 34 9どちらかといえば、ささいなこと

でも気になり、くよくよする 100.0 8.4 56.3 25.1 8.1 2.1

66 6 29 13 16 2ささいなことでも気になり、くよく

よする 100.0 9.1 43.9 19.7 24.2 3.0

26 2 14 4 0 6

自分の性格別

無回答 100.0 7.7 53.8 15.4 0.0 23.1

図表 60 【一般高齢者】<自分の性格別>生活の充実度[N=3,259]

充実してい

る どちらかと

いえば充実

している

どちらかと

いえば充実

していない

充実してい

ない

無回答

3,259 656 1,813 347 170 273合計

100.0 20.1 55.6 10.6 5.2 8.4

225 84 95 14 9 23楽天的でマイペース。人の目を余り気

にしない 100.0 37.3 42.2 6.2 4.0 10.2

944 236 580 67 18 43どちらかといえば、楽天的でマイペー

ス。人の目を余り気にしない方である 100.0 25.0 61.4 7.1 1.9 4.6

1,150 198 672 120 57 103どちらともいえない

100.0 17.2 58.4 10.4 5.0 9.0

611 84 331 98 53 45どちらかといえば、ささいなことでも気

になり、くよくよする 100.0 13.7 54.2 16.0 8.7 7.4

133 19 45 23 24 22ささいなことでも気になり、くよくよする

100.0 14.3 33.8 17.3 18.0 16.5

196 35 90 25 9 37無回答

100.0 17.9 45.9 12.8 4.6 18.9

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4.事業所について

(1)回答者の属性

①事業所のサービス種別

事業所のサービス種別についてきいたところ、「居宅介護支援」の割合が 22.7%と も高く、次

いで、「訪問介護」が 20.7%となっています。

図表 61 事業所のサービス種別[N=1,365]

22.7

20.7

4.3

13.8

3.4

4.5

2.1

1.8

6.6

1.0

4.3

0.7

4.7

2.5

0.7

0.1

4.7

0.0

1.4

0.1

0 10 20 30

居宅介護支援

訪問介護

訪問入浴介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

通所介護

通所リハビリテーション

短期入所生活介護

短期入所療養介護

特定施設入居者生活介護

福祉用具貸与

特定福祉用具販売

夜間対応型訪問介護

認知症対応型通所介護

認知症対応型共同生活介護

小規模多機能型居宅介護

老人福祉施設

老人保健施設

療養医療施設

無回答

(%)

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②併設している事業所のサービス種別

併設している事業所のサービスの種別についてきいたところ、「居宅介護支援」の割合が 46.6%

と も高く、次いで、「訪問介護」が 36.9%となっています。

図表 62 併設している事業所のサービスの種別[N=1,365;複数回答]

46.6

8.5

30.4

9.5

7.5

4.9

3.1

6.1

1.8

7.4

1.9

4.7

15.5

12.3

1.1

5.9

2.8

36.9

17.8

13.6

18.5

0 20 40 60

居宅介護支援

訪問介護

訪問入浴介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

通所介護

通所リハビリテーション

短期入所生活介護

短期入所療養介護

特定施設入居者生活介護

福祉用具貸与

特定福祉用具販売

夜間対応型訪問介護

認知症対応型通所介護

認知症対応型共同生活介護

小規模多機能型居宅介護

老人福祉施設

老人保健施設

療養医療施設

介護予防支援(地域包括支援センター)

無回答

(%)

③圏域

事業所の圏域についてきいたところ、「中和」(26.7%)、「奈良」(24.6%)の割合が高くなって

います。

図表 63 圏域[N=1,365]

無回答

0.5%南和

10.3%

中和

26.7%

奈良

24.6%

東和

14.6%

西和

23.2%

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④事業所の運営主体

事業所の運営主体についてきいたところ、「営利法人(株式会社、有限会社など)」の割合が 45.4%

と も高く、次いで、「社会福祉法人」が 30.6%となっています。

図表 64 事業所の運営主体[N=1,365]

30.6

2.4

1.1

15.5

4.9

45.4

0 10 20 30 40 50

社会福祉法人

医療法人

営利法人(株式会社、有限会社など)

NPO法人

その他の法人

無回答

(%)

⑤事業所の事業開始後の経過年数

事業所の事業開始後の経過年数についてきいたところ、「5年以上」の割合が 63.3%と も高く、

次いで、「3年~5年未満」が 18.6%となっています。

図表 65 事業所の事業開始後の経過年数[N=1,365]

4.2

63.3

12.7

1.2

18.6

0 20 40 60

1年未満

1年~3年未満

3年~5年未満

5年以上

無回答

(%)

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(2)経営について

①事業所の月間の収支状況

事業所の月間の収支状況についてきいたところ、「概ね均衡」の割合が 35.9%と も高く、次い

で、「継続的な赤字である」が 33.6%となっています。

サービス種別でみると、居宅介護支援の半数以上は「断続的な赤字である」としています。一

方、通所系サービス、短期入所サービス、施設系・居住系サービスは、居宅介護支援や訪問系サ

ービスに比べて「黒字である」割合が高くなっています。

図表 66 事業所の月間の収支状況[N=1,365]

黒字である

19.3%継続的な赤字

である

33.6%

無回答

3.3%

概ね均衡

35.9%現在は赤字だ

が、近々黒字

になる予定で

ある

8.0%

図表 67 <サービス種別>月間収支 [N=1,365]

合計

黒字である

概ね均衡

現在は赤字だが、

近々黒字になる

予定である

継続的な赤字で

ある

無回答

1,365 263 490 109 458 45合計

100.0 19.3 35.9 8.0 33.6 3.3

310 23 91 20 168 8居宅介護支援

100.0 7.4 29.4 6.5 54.2 2.6

362 59 138 27 122 16訪問系サービ

ス 100.0 16.3 38.1 7.5 33.7 4.4

248 66 91 18 65 8通所系サービ

ス 100.0 26.6 36.7 7.3 26.2 3.2

90 34 33 9 12 2短期入所サー

ビス 100.0 37.8 36.7 10.0 13.3 2.2

191 72 79 12 25 3施設系・居住系

サービス 100.0 37.7 41.4 6.3 13.1 1.6

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②事業所の収支状況について、開設前の計画との比較

事業所の収支状況について、開設前の計画と比較してどうかきいたところ、「概ね計画通り」が

36.6%と も高く、次いで、「予想を下回っているが、想定範囲内」が 30.5%となっています。

月間収支別にみると、「黒字である」、「概ね均衡」の事業所は開設前の計画と比較して「概ね計

画通り」のところの割合が高くなっています。一方、継続的な赤字である事業所は「計画を大幅

に下回っている」ところが半数以上を占めています。

図表 68 事業所の収支状況について、開設前の計画との比較[N=1,365]

予想を下回っ

ているが、想

定範囲内

30.5%

概ね計画通り

36.6%

無回答

4.8%計画を大幅に

下回っている

26.4%

予想以上に順

調

1.8%

図表 69 <月間収支別>開設前の計画との比較[N=1,365]

合計

予想以上に順

調 概ね計画通り

予想を下回っ

ているが、想定

範囲内

計画を大幅に

下回っている

無回答

1,365 24 499 416 361 65合計

100.0 1.8 36.6 30.5 26.4 4.8

263 16 180 53 11 3黒字である

100.0 6.1 68.4 20.2 4.2 1.1

490 5 248 173 56 8概ね均衡

100.0 1.0 50.6 35.3 11.4 1.6

109 1 35 46 23 4現在は赤字だが、近々黒字に

なる予定である 100.0 0.9 32.1 42.2 21.1 3.7

458 2 35 135 268 18継続的な赤字である

100.0 0.4 7.6 29.5 58.5 3.9

45 0 1 9 3 32無回答

100.0 0.0 2.2 20.0 6.7 71.1

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③計画を下回っている主な理由

計画を下回っている主な理由についてきいたところ、「利用希望者が少ない」が 57.4%と も高

く、次いで、「基準や想定以上の人員配置が必要で、人件費がかさむ」が 44.8%となっています。

図表 70 計画を下回っている主な理由[N=777;複数回答]

0.8

57.4

12.6

15.8

35.0

28.3

44.8

0 20 40 60

利用希望者が少ない

要介護度が軽度の利用者の割合が高い

基準や想定以上の人員配置が必要で、

人件費がかさむ

開設時の借入金の返済が大きな負担と

なっている

開設時より、介護報酬が下がった

その他

無回答

(%)

④平成 21 年4月の介護報酬改定による経営状態への影響

平成 21 年4月の介護報酬改定による経営状態への影響についてきいたところ、「改定前と変わ

らない」が 75.3%と も高く、次いで、「改定前に比べ、経営が厳しくなった」が 13.5%となっ

ています。

図表 71 平成 21 年4月の介護報酬改定による経営状態への影響[N=1,365]

改定前に比

べ、経営が厳

しくなった

13.5%

改定前と変わ

らない

75.3%

無回答

3.8%

改定前より安

定した経営が

できるように

なった

7.4%

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⑤経営上の工夫として行っている取組みについて

経営上の工夫として行っている取組みについてきいたところ、「外部のコンサルタントの助言を

受けている」が 21.2%と も高く、次いで、「その他」が 21.0%となっています。

図表 72 経営上の工夫として行っている取組みについて[N=1,365;複数回答]

32.2

7.0

5.7

10.3

9.3

21.0

21.2

0 10 20 30 40

経営分析のための専門職員を配置して

いる

経営分析のためのソフトウェアを活用

している

外部のコンサルタントの助言を受けて

いる

他の法人と提携している

その他

特になし

無回答

(%)

(3)職員について

①現在の職員の過不足

現在の職員の過不足についてきいたところ、「適当である」の割合が 46.0%と も高く、次いで、

「やや不足している」が 26.4%となっています。

図表 73 現在の職員の過不足[N=1,365]

大変不足して

いる

5.3%

適当である

46.0%

過剰である

3.2%

無回答

1.0%

不足している

18.1%

やや不足して

いる

26.4%

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②事業所における職員募集の方法

事業所における職員募集の方法についてきいたところ、「ハローワークの利用」の割合が 75.5%

と も高く、次いで、「職員からの紹介」が 56.3%となっています。

月間収支別にみると、「黒字である」事業所では、他に比べてさまざまな方法で募集を実施して

います。

また、職員の定着に向けての具体的な取組みとして、給与面の改善や、勤務条件の柔軟な対応

をはじめ、資格取得支援などがあげられています。

図表 74 事業所における職員募集の方法[N=1,365;複数回答]

21.1

3.4

50.5

12.7

75.5

9.4

21.6

17.2

56.3

0 20 40 60 80

職員からの紹介

ハローワークの利用

求人広告などの有料媒体

事業所のホームページ

人材派遣の利用

専門学校・養成校などの新卒者を募集

福祉人材センターを利用

その他

無回答

(%)

図表 75 <月間収支別>事業所における職員募集の方法[N=1,365;複数回答]

合計

職員からの紹介

ハローワークの利用

求人広告などの有料媒

体 事業所のホームページ

人材派遣の利用

専門学校・養成校など

の新卒者を募集

福祉人材センターを利

用 その他

無回答

1,365 769 1,030 689 295 174 235 288 128 46合計

100.0 56.3 75.5 50.5 21.6 12.7 17.2 21.1 9.4 3.4

263 165 235 166 91 53 70 66 17 5黒字である

100.0 62.7 89.4 63.1 34.6 20.2 26.6 25.1 6.5 1.9

490 295 369 246 105 60 83 109 31 11概ね均衡

100.0 60.2 75.3 50.2 21.4 12.2 16.9 22.2 6.3 2.2

109 55 82 57 13 11 17 10 10 2現在は赤字だが、近々黒

字になる予定である 100.0 50.5 75.2 52.3 11.9 10.1 15.6 9.2 9.2 1.8

458 233 313 206 82 47 60 96 59 24継続的な赤字である

100.0 50.9 68.3 45.0 17.9 10.3 13.1 21.0 12.9 5.2

45 21 31 14 4 3 5 7 11 4無回答

100.0 46.7 68.9 31.1 8.9 6.7 11.1 15.6 24.4 8.9

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介護職員を確保するために行っている具体的な取組み内容

分類 内容

給与面の改善 評価を賞与に反映する、給与を確実に支払う、退職金制度、希望給与の支

給、経験者採用時の前歴加算、資格手当等専門職に対する賃金水準の充実

勤務条件の改善 正職員として採用する、自由な休日取得、勤務時間のフレックス化

養成・研修 ヘルパー2級講習の実施、OJTの実施、未経験者でも基礎から指導する、介

護者に負担が少ない介護技術を教育

勤務日・時間の調整 できるだけ休みの希望を聞く、職員の勤務時間の希望にできるだけそってい

子育てしやすい職場 職員の子どもを勤務時間中他の職員が事業所で預かる、学校・保育園の行

事参加を優先する

職員からの紹介 職員による紹介(紹介料の支給)、6カ月勤務した場合紹介料を支給する

その他からの紹介 知人からの紹介、紹介して頂けるよう常に気を配っている

学校への働きかけ 養成校と連携している、出身校にOB訪問している、地元高校からの定期採

用をしている

ハローワーク ハローワークを利用する

求人媒体利用 求人サイトを利用する、チラシなどの求人媒体を利用する

求人窓口を増やす 求人窓口を増やす

実習生の受け入れ ヘルパー資格取得に地域の講師として協力し実習の場を提供している、実習

生へ募集している事を伝えている

資格取得支援 ヘルパー2級養成講座受講料貸付制度、資格取得の為50%会社負担、資格

取得のための休日の配慮など

ホームページ ホームページの作成、ホームページの充実

地域への働きかけ 地域への広報、地域の人と交流を持つ

人間関係のよい職場づくり 定期的にミーティングや食事会、定期的な面接(不安・不満の把握とその解

消)に努めている、日常から話を多くする

その他 多くの専門職との出会いの場をつくる、介護体験事業等の積極的な活用、人

材派遣会社を利用している

看護職員を確保するために行っている具体的な取組み内容

分類 内容

給与面の改善 給与のアップ、資格・経験により給与の加算

勤務条件の改善 正職員として採用する、職員の都合に合わせた変則勤務としている、休暇が

とりやすい体制をとっている

研修 外部研修の充実、業務として外部研修に参加している

勤務日・時間の調整 できるだけ職員のライフスタイルに合った雇用方法を取る

子育てしやすい職場 育児休職にかかわる制度改正、産休等の制度充実

職員からの紹介 職員からの紹介制度(御礼金一封)を実施している

ハローワーク ハローワークへの登録

求人媒体の利用 各種求人媒体の活用、求人サイトの利用

求人窓口を増やす 求人窓口を増やす

実習生の受け入れ 看護学生の実習を積極的に受け入れ、将来訪問看護師を希望されるよう指

導している

ホームページ ホームページの作成

地域への働きかけ 地域への広報

人間関係のよい職場づくり 定期的な面接(不安・不満等の把握とその解消)に努めている、上司とのコミ

ュニケーション

その他 カムバックセミナーを開催、看護学生に対する奨学金の貸与、1 日看護体験、

人材派遣会社の活用、併設病院からの異動、同一法人内の事業所間での応

援勤務、看護協会への依頼(ナースバンクへの登録)

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③職員定着のために行っている取組み

職員定着のために行っている取組みについてきいたところ、「業務として研修などに派遣」の割

合が 57.7%と も高く、次いで、「事業所内での研修機会の確保」が 55.2%となっています。

月間収支別にみると、黒字の事業所は他に比べて、さまざまな取組みを実施しています。その

他では、現在は赤字であるが黒字になる見込みの事業所においては、他に比べて特に「資格取得

のための金銭的な支援」を行っている割合が高くなっています。

図表 76 職員定着のために行っている取組み[N=1,365;複数回答]

27.5

36.2

55.2

26.4

21.3

24.0

4.8

24.5

23.4

57.7

42.3

4.1

0 20 40 60

資格取得のための金銭的な支援

資格取得のための休暇取得の支援

外部の研修への金銭的な参加支援

外部の研修への休暇取得の支援

業務として研修などに派遣

勤務条件(夜勤回数、勤務時間帯など)の改善

給与面での改善

キャリアアップのための人事制度(資格取得や自己

研鑽等を評価)の導入

福利厚生面(育休、介護休暇など)での改善

事業所内での研修機会の確保

その他

無回答

(%)

図表 77 <月間収支別>職員定着のために行っている取組み[N=1,365;複数回答]

合計

資格取得のための金銭的

な支援

資格取得のための休暇取

得の支援

外部の研修への金銭的な

参加支援

外部の研修への休暇取得の

支援

業務として研修などに派

遣 勤務条件(夜勤回数、勤務

時間帯など)の改善

給与面での改善

キャリアアップのための人

事制度(

資格取得や自己研

鑽等を評価)

の導入

福利厚生面(育休、介護休

暇など)での改善

事業所内での研修機会の

確保

その他

無回答

1,365 361 319 577 328 788 291 494 335 375 754 65 56合計

100.0 26.4 23.4 42.3 24.0 57.7 21.3 36.2 24.5 27.5 55.2 4.8 4.1

263 62 57 146 61 179 63 108 93 104 176 10 4黒字である

100.0 23.6 21.7 55.5 23.2 68.1 24.0 41.1 35.4 39.5 66.9 3.8 1.5

490 110 103 187 113 284 108 183 112 124 273 26 19概ね均衡

100.0 22.4 21.0 38.2 23.1 58.0 22.0 37.3 22.9 25.3 55.7 5.3 3.9

109 45 31 53 33 52 25 49 24 33 60 3 0現在は赤字だが、近々

黒字になる予定である 100.0 41.3 28.4 48.6 30.3 47.7 22.9 45.0 22.0 30.3 55.0 2.8 0.0

458 134 119 177 111 250 90 146 95 111 225 25 28継続的な赤字である

100.0 29.3 26.0 38.6 24.2 54.6 19.7 31.9 20.7 24.2 49.1 5.5 6.1

45 10 9 14 10 23 5 8 11 3 20 1 5無回答

100.0 22.2 20.0 31.1 22.2 51.1 11.1 17.8 24.4 6.7 44.4 2.2 11.1

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④事業所の職員に受けさせたい研修

事業所の職員に受けさせたいと思われる研修についてきいたところ、「認知症ケア・認知症対策

に関する研修」の割合が 62.3%と も高く、次いで、「緊急時対応・事故対策に関する研修」が

54.2%となっています。

月間収支別にみると、黒字の事業所は他の事業所に比べて、比較的さまざまな研修を受けさせ

たいと考えていることがうかがえます。

図表 78 事業所の職員に、受けさせたい研修[N=1,365;複数回答]

9.3

4.4

2.7

2.5

37.9

35.8

21.0

54.2

48.2

30.7

23.7

23.8

62.3

31.4

47.5

23.2

36.7

0 20 40 60 80

基本的介護技術に関する研修

口腔機能に関する研修

緊急時対応・事故対策に関する研修

認知症ケア・認知症対策に関する研修

感染症対策に関する研修

高齢者虐待防止・身体拘束廃止に関する研修

ケアプラン等に関する研修

ストレスマネジメントに関する研修

介護員養成研修(訪問介護員養成研修等)

事業所や地域のネットワークに関する研修

個人情報・プライバシーに関する研修

介護保険制度に関する研修

介護報酬・指定基準に関する研修

終末期に関する研修

その他

特にない

無回答

(%)

図表 79 <月間収支別>事業所の職員に、受けさせたいと思われる研修[N=1,365;複数回答]

合計

基本的介護技術に関する研修

口腔機能に関する研修

緊急時対応・事故対策に関する研修

認知症ケア・認知症対策に関する研修

感染症対策に関する研修

高齢者虐待防止・身体拘束廃止に関する研修

ケアプラン等に関する研修

ストレスマネジメントに関する研修

介護員養成研修(

訪問介護員養成研修等)

事業所や地域のネットワークに関する研修

個人情報・プライバシーに関する研修

介護保険制度に関する研修

介護報酬・指定基準に関する研修

終末期に関する研修

その他

特にない

無回答

1,365 649 419 740 851 658 429 501 324 127 317 325 488 286 518 60 37 34合計

100.0 47.5 30.7 54.2 62.3 48.2 31.4 36.7 23.7 9.3 23.2 23.8 35.8 21.0 37.9 4.4 2.7 2.5

263 154 105 172 201 164 119 82 64 22 54 77 92 47 131 11 2 5黒字である

100.0 58.6 39.9 65.4 76.4 62.4 45.2 31.2 24.3 8.4 20.5 29.3 35.0 17.9 49.8 4.2 0.8 1.9

490 238 152 270 305 244 140 178 113 55 111 98 161 91 179 18 18 7概ね均衡

100.0 48.6 31.0 55.1 62.2 49.8 28.6 36.3 23.1 11.2 22.7 20.0 32.9 18.6 36.5 3.7 3.7 1.4

109 56 37 68 61 53 37 43 27 9 30 33 42 20 37 6 1 0現 在 は 赤 字 だ が 、

近々黒字になる予定

である 100.0 51.4 33.9 62.4 56.0 48.6 33.9 39.4 24.8 8.3 27.5 30.3 38.5 18.3 33.9 5.5 0.9 0.0

458 179 109 205 260 177 119 187 115 36 117 108 176 116 158 21 16 15継続的な赤字である

100.0 39.1 23.8 44.8 56.8 38.6 26.0 40.8 25.1 7.9 25.5 23.6 38.4 25.3 34.5 4.6 3.5 3.3

45 22 16 25 24 20 14 11 5 5 5 9 17 12 13 4 0 7無回答

100.0 48.9 35.6 55.6 53.3 44.4 31.1 24.4 11.1 11.1 11.1 20.0 37.8 26.7 28.9 8.9 0.0 15.6

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⑤平成 21 年4月の介護報酬改定を踏まえた、職員の待遇の改定の有無

平成 21 年4月の介護報酬改定を踏まえ、職員の待遇の改定を行ったかについてきいたところ、

「改定を行う予定はない」が 46.9%と も高く、次いで、「改定を行った」が 27.2%となってい

ます。

月間収支別にみると、黒字の事業所は「改定を行った」割合が他に比べて高くなっています。

一方、継続的な赤字の事業所は半数以上が「改定を行う予定はない」としており、事業所の収支

によって、職員の待遇がかなり異なっています。

図表 80 平成 21 年4月の介護報酬改定を踏まえた、職員の待遇の改定の有無[N=1,365]

改定を行う予

定はない

46.9%

改定を行う予

定である

18.8%

無回答

7.1% 改定を行った

27.2%

図表 81 <月間収支別>平成 21 年4月の介護報酬改定を踏まえた、職員の待遇の改定の有無[N=1,365]

合計

改定を行った

改定を行う予

定である

改定を行う予

定はない

無回答

1,365 371 257 640 97 合計

100.0 27.2 18.8 46.9 7.1

263 104 51 95 13 黒字である

100.0 39.5 19.4 36.1 4.9

490 139 98 223 30 概ね均衡

100.0 28.4 20.0 45.5 6.1

109 23 36 43 7 現在は赤字だが、近々黒字に

なる予定である 100.0 21.1 33.0 39.4 6.4

458 96 68 261 33 継続的な赤字である

100.0 21.0 14.8 57.0 7.2

45 9 4 18 14 無回答

100.0 20.0 8.9 40.0 31.1

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⑥改定を行った結果の待遇について

改定を行った結果についてきいたところ、待遇を「上げた、上げる予定」の割合が 91.8%と

も高く、次いで、「変わらない」が 4.9%となっています。

「上げた、上げる予定」の事業所のなかでは「3%以上」が 32.6%と も高くなっています。

また平均では 2.9%となっています。

図表 82 改定を行った結果の待遇について[N=371]

上げた、上げ

る予定

91.8%

無回答

2.2%変わらない

4.9%

下げた、下げ

る予定

1.1%

図表 83 上げた、上げる予定の割合[N=341]

不明

32.8%

3%以上

32.6%

1%未満

5.3%

2~3%未満

15.5%

1~2%未満

13.8%

⑦外国人労働者の受入れ

外国人労働者の受入れについてきいたところ、「積極的に受け入れたい」が 2.3%、「どちらかと

いえば受け入れたい」が 5.3%と、受け入れに前向きなところが約8%、「どちらでもない」が 48.6%、

「どちらかといえば受け入れたくない」が 21.4%、「受け入れたくない」が 17.9%と、受け入れ

にやや否定的なところが約 39%となっています。

図表 84 外国人労働者の受入れ[N=1,365]

どちらかといえ

ば受入れたい

5.3%

どちらでもない

48.6%

積極的に受入れ

たい

2.3%

どちらかといえ

ば受入れたくな

21.4%

受入れたくない

17.9%

無回答

4.5%

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(4)医療ニーズへの対応について

①対応が困難であることを理由に利用を断ったことのある医療行為

通所系・入所系サービス事業者に、対応が困難であることを理由に利用を断ったことのある医

療行為についてきいたところ、「IVH(中心静脈栄養)」(33.3%)、「気管内挿管・気管切開」

(29.9%)、「レスピレーター(人工呼吸器)」(28.8%)、「胃ろう・腸ろう」(25.5%)の割合が比

較的高くなっています。

図表 85 対応が困難であることを理由に利用を断ったことのある医療行為[N=538;複数回答]

12.3

5.6

33.3

25.5

29.9

19.3

6.7

20.6

13.0

28.8

6.9

0 10 20 30 40

胃ろう・腸ろう

喀痰吸引

インシュリン注射(自己注射可)

インシュリン注射(自己注射不可)

レスピレーター(人工呼吸器)

気管内挿管・気管切開

酸素吸入

透析

IVH(中心静脈栄養)

ストマ

その他

(%)

②医療的ニーズに応えるために有効だと思う対策

通所系・入所系サービス事業者に、医療的ニーズに応えるために有効だと思う対策についてき

いたところ、「日常的に発生する医療行為の介護職員への解禁」が 51.9%と も高く、次いで、「医

療機関との協力体制(オンコールなど)の充実」が 48.0%となっています。

図表 86 医療的ニーズに応えるために有効だと思う対策[N=538;複数回答]

19.0

2.6

34.6

48.0

11.9

51.9

0 20 40 60

日常的に発生する医療行為の介護職員への

解禁

限定的な医療行為を許可する新しい資格の

設置

看護職員の配置基準を増やす

医療機関との協力体制(オンコールなど)

の充実

その他

無回答

(%)

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5.従事者について

(1)回答者の属性

①性別

性別についてきいたところ、「女」が 75.6%、「男」が 23.9%となっています。

図表 87 性別[N=3,379]

23.9%

無回答

0.5%

75.6%

②圏域

所属事業所の圏域についてきいたところ、「奈良」(25.9%)、「中和」(24.5%)の割合が高くな

っています。

図表 88 圏域[N=1,336]

東和

15.7%

西和

23.3%

無回答

1.7%南和

8.9%

中和

24.5%

奈良

25.9%

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③年齢

年齢についてきいたところ、「30~39 歳」の割合が 27.1%と も高く、次いで、「40~49 歳」

が 26.3%となっています。

図表 89 年齢[N=3,379]

15.3

27.1

26.3

21.6

8.5

1.2

0 5 10 15 20 25 30

30歳未満

30~39歳

40~49歳

50~59歳

60歳以上

無回答

(%)

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(2)仕事の状況について

①所属事業所の運営主体

所属事業所の運営主体についてきいたところ、「社会福祉法人」の割合が 41.5%と も高く、次

いで、「営利法人(株式会社、有限会社など)」が 29.8%となっています。

図表 90 所属事業所の運営主体[N=3,379]

社会福祉法人

41.5%

NPO法人

2.3%

その他の法人

4.7% 無回答

2.3%

医療法人

19.4%

営利法人(株式

会社、有限会社

など)

29.8%

②担当サービスの種類

担当サービスの種類についてきいたところ、「居宅介護支援」が 21.4%と も高く、次いで、「訪

問介護」が 20.3%となっています。

図表 91 担当サービスの種類[N=3,379;複数回答]

21.4

20.3

3.6

5.4

0.4

4.7

7.0

2.3

4.6

1.1

0.5

0.2

1.5

5.6

1.3

15.8

1.9

0.9

8.7

19.4

0 10 20 30

居宅介護支援

訪問介護

訪問入浴介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

通所介護

通所リハビリテーション

短期入所生活介護

短期入所療養介護

特定施設入居者生活介護

福祉用具貸与

特定福祉用具販売

夜間対応型訪問介護

認知症対応型通所介護

認知症対応型共同生活介護

小規模多機能型居宅介護

老人福祉施設

老人保健施設

療養医療施設

無回答

(%)

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③事業所職員数

事業所職員数についてきいたところ、「31 人以上」の割合が 28.9%と も高く、次いで、「6~

10 人」が 22.0%となっています。

図表 92 事業所職員数[N=3,379]

5人以下

18.2%

6~10人

22.0%11~20人

20.9%

21~30人

8.2%

31人以上

28.9%

無回答

1.8%

④勤務年数

勤務年数についてきいたところ、「5年以上 10 年未満」の割合が 27.5%と も高く、次いで、

「1 年以上 3 年未満」が 24.8%となっています。

図表 93 勤務年数[N=3,379]

6ヶ月未満

7.7%

無回答

0.8%

3年以上5年未

22.1%

5年以上10年

未満

27.5%

10年以上

11.3%

6ヶ月以上1年

未満

5.8%

1年以上3年未

24.8%

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⑤現在の職種

現在の職種についてきいたところ、「介護職員」の割合が 57.3%と も高く、次いで、「介護支

援専門員」が 22.7%となっています。

図表 94 現在の職種[N=3,379;複数回答]

11.1

22.7

13.6

0.9

10.5

57.3

4.9

0 20 40 60

管理者

介護支援専門員

相談員

看護職員

介護職員

その他

無回答

(%)

⑥持っている介護資格

持っている介護資格についてきいたところ、「ホームヘルパー2級」の割合が 48.2%と も高く、

次いで、「介護福祉士」が 45.5%となっています。

図表 95 持っている介護資格[N=3,379;複数回答]

45.5

0.3

10.4

0.2

11.6

29.3

48.2

5.1

12.0

4.6

0.7

3.8

0.4

0 10 20 30 40 50

介護支援専門員

介護福祉士

社会福祉士

保健師

看護師

准看護師

ホームヘルパー1級

ホームヘルパー2級

理学療法士

作業療法士

その他

資格は持っていない

無回答

(%)

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⑦今から取得したい介護資格

今から取得したい介護資格についてきいたところ、「特にない」の割合が 34.4%と も高く、次

いで、「介護支援専門員」が 29.5%となっています。

図表 96 今から取得したい介護資格[N=3,379;複数回答]

20.7

0.6

1.7

7.1

34.4

13.4

3.2

2.3

5.0

29.5

0 10 20 30 40

介護支援専門員

介護福祉士

社会福祉士

保健師

看護師

理学療法士

作業療法士

その他

特にない

無回答

(%)

⑧現在の雇用形態

現在の雇用形態についてきいたところ、「正社員・正職員」の割合が 71.1%と も高く、次いで、

「パートタイマー(非常勤)」が 13.6%となっています。

図表 97 現在の雇用形態[N=3,379]

パートタイマー

(非常勤)

13.6%

パートタイマー

(常勤)

11.2%

無回答

1.8%その他

2.2%

正社員・正職

71.1%

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⑨非正規職員の正社員・正職員への移行希望

非正規職員に対して正社員・正職員への移行希望についてきいたところ、「希望しない」が 72.8%、

「希望する」が 25.8%となっています。

図表 98 非正規職員の正社員・正職員への移行希望[N=838]

希望する

25.8%

希望しない

72.8%

無回答

1.4%

⑩夜間勤務(22 時~翌5時)の有無の有無

夜間勤務(22 時~翌5時)の有無についてきいたところ、「夜間勤務なし」が 68.9%、「夜間勤

務あり」が 27.6%となっています。

図表 99 夜間勤務(22 時~翌 5時)の有無[N=3,379]

無回答

3.5%

夜間勤務なし

68.9%

夜間勤務あり

27.6%

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⑪平均的な月収額

平均的な月収額についてきいたところ、「15万円以上20万円未満」の割合が27.4%と も高く、

次いで、「20 万円以上 25 万円未満」が 24.1%となっています。

図表 100 平均的な月収額[N=3,379]

9.8

7.6

1.6

27.4

2.9

1.6

13.2

24.1

11.3

0.6

0 10 20 30

5万円未満

5万円以上10万円未満

10万円以上15万円未満

15万円以上20万円未満

20万円以上25万円未満

25万円以上30万円未満

30万円以上40万円未満

40万円以上50万円未満

50万円以上

無回答

(%)

⑫平成 21 年4月の介護報酬改定による、待遇面での変化

平成 21 年4月の介護保険報酬改定による、待遇面での変化についてきいたところ、「変化なし」

の割合が 76.1%と も高く、次いで、「給与があがった、待遇がよくなった」が 14.4%となって

います。

図表 101 平成 21 年 4月の介護保険報酬改定による、待遇面での変化[N=3,379]

給与があがっ

た、待遇がよく

なった

14.4%

無回答

2.0%

変化なし

76.1%

給与がさがっ

た、待遇が悪く

なった

7.5%

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(3)介護の仕事への就労について

①介護の仕事をはじめてからの経験年数

介護の仕事をはじめてからの経験年数についてきいたところ、「5年以上 10 年未満」の割合が

42.2%と も高く、次いで、「10 年以上」が 24.4%となっています。

図表 102 介護の仕事をはじめてからの経験年数[N=3,379]

1年以上3年未

9.8%

6ヶ月以上1年未

2.0%

10年以上

24.4%

5年以上10年未

42.2%

3年以上5年未

16.5%

無回答

2.5%

6ヶ月未満

2.5%

②介護の仕事を選んだ理由

介護の仕事を選んだ理由についてきいたところ、「高齢者の介護や福祉の仕事に関心があったか

ら」の割合が 57.1%と も高く、次いで、「社会や人のために役に立てる仕事だと思ったから」が

37.1%となっています。

図表 103 介護の仕事を選んだ理由[N=3,379;複数回答]

7.0

5.8

2.3

25.3

57.1

13.3

17.4

12.5

30.4

8.3

37.1

0 20 40 60

高齢者の介護や福祉の仕事に関心があった

から

社会や人のために役に立てる仕事だと思っ

たから

自分の能力や経験、資格などを活かすこと

ができるから

介護の知識や技能を身につけたかったから

家族や知人、学校の先生などに勧められた

から

職場が自宅から近いから

給与や勤務条件(勤務時間や勤務日数)の待

遇がよかったから

資格や経験、年齢を問われなかったから

他に仕事がなかったから

その他

無回答

(%)

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③介護以外の仕事の経験

介護以外の仕事の経験についてきいたところ、「ある」が 76.7%、「ない」が 19.5%となってい

ます。

図表 104 介護以外の仕事の経験[N=3,379]

無回答

3.7%ない

19.5%

ある

76.7%

(4)仕事や職場に対する満足度

仕事や職場等の満足度についてきいたところ、収入では約半数が「やや不満」または「非常に

不満」としており、他に比べて不満を感じている人の割合が高くなっています。一方、労働時間、

福利厚生、仕事の内容では半数前後が「普通」としています。また、職場の人間関係、利用者と

の関係では「普通」の割合が高いものの、他に比べて「非常に満足」または「満足」とする人の

割合が高くなっています。特に利用者との関係では約半数が「満足」としています。

図表 105 満足度[N=3,379]

1.7

3.2

2.6

3.4

9.0

9.2

12.8

17.3

13.6

20.4

30.9

39.6

32.4

50.4

48.0

51.7

43.5

46.0

31.4

20.8

22.4

18.0

11.9

20.7

7.3

11.0

4.8

3.4

3.1 0.91.2

1.3

1.8

2.5

1.0

1.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

収入

労働時間

福利厚生

仕事の内容

職場の人間関係

利用者との関係

非常に満足 満足 普通 やや不満 非常に不満 無回答

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(5)仕事に対する不安や負担感

①介護の仕事をするうえでの悩みや不安、負担感の有無

介護の仕事をするうえでの悩みや不安、負担感の有無についてきいたところ、「仕事内容のわり

に給与が少ない」が 59.3%と も高く、次いで、「有給休暇がとりにくい」が 46.4%となってい

ます。

図表 106 介護の仕事をするうえでの悩みや不安、負担感の有無[N=3,379;複数回答]

20.5

28.7

7.4

30.5

25.0

9.0

10.4

3.8

13.3

59.3

20.2

17.1

17.2

7.2

46.4

13.6

4.7

14.9

18.4

22.3

36.7

31.5

4.7

17.8

13.9

11.2

18.0

0 20 40 60 80

仕事内容のわりに給与が少ない

社会保険や福利厚生などの制度が不十分

労働時間が長い

労働時間が不規則である

早朝、夜間勤務がある

有給休暇がとりにくい

雇用が不安定である

正社員、正職員になれない

自分の資格や能力が評価されない

昇進などのキャリアアップが望めない

自分の能力を伸ばす時間がとれない

仕事の内容に展望がもてない

介護の仕事の内容などについて、一般の人に十分理解さ

れていない

責任が重すぎる

職員同士の人間関係がうまくいかない

介護の知識や技能について未熟な職員が多い

利用者の家族との対応がうまくいかない

利用者とのコミュニケーションがうまくいかない

仕事がきつく体力的な負担が大きい

仕事と家庭の両立が難しい

仕事にやりがいがない

IT化が遅れている・手書きの書類が多い

パソコンを使う作業が難しい

資格や契約に基づく内容以外の仕事をさせられる

その他

特にない

無回答

(%)

Page 68: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

②悩みや不安の相談相手

悩みや不安の相談相手についてきいたところ、「職場の同僚」の割合が 63.8%と も高く、次い

で、「友人、知人」が 41.4%となっています。

図表 107 悩みや不安の相談相手[N=3,379;複数回答]

5.0

0.4

3.2

34.7

37.9

3.3

0.2

16.6

63.8

3.5

0.7

41.4

0 20 40 60 80

家族

友人、知人

職場の同僚

職場の上司、管理職

他の事業所の福祉職の知り合い

事業所が設置している相談窓口など

労働組合や団体など

行政、地域包括支援センターの窓口など

その他

相談する先がない

相談しない

無回答

(%)

③介護の仕事を今後も続けていきたいか

介護の仕事を今後も続けていきたいかきいたところ、「今の職場で続けたい」が 61.3%と も高

く、次いで、「続けたいが、続けるのは難しい」が 20.1%となっています。

図表 108 介護の仕事を今後も続けていきたいか[N=3,379]

今の職場で続け

たい

61.3%

続けたくない

4.7%無回答

4.4%

続けたいが、別

の職場で続けた

9.5%

続けたいが、続

けるのは難しい

20.1%

Page 69: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

④続けるのが難しい、または続けたくない理由

続けるのが難しい、または続けたくない理由についてきいたところ、「一生続けられる仕事か不

安である」の割合が 47.1%と も高く、次いで、「金銭的な理由で続けるのが難しい、または続け

たくない」が 38.9%となっています。

図表 109 続けるのが難しい、または続けたくない理由[N=838;複数回答]

27.6

9.5

34.7

38.9

17.2

18.9

11.2

34.5

0.4

47.1

0 10 20 30 40 50

他にやりたい仕事がある

仕事の内容に不安や不満がある

身体的な理由で続けるのが難しい、または続けたくない

精神的な理由で続けるのが難しい、または続けたくない

金銭的な理由で続けるのが難しい、または続けたくない

キャリアアップが望めない

一生続けられる仕事か不安である

家庭の事情(子育てや介護)などで続けるのが難しい

その他

無回答

(%)

⑤介護サービス従事者をとりまく環境をよりよくするために必要だと思うこと

介護サービス従事者をとりまく環境をよりよくするために必要だと思うことについてきいたと

ころ、「給与や休暇などの待遇面での改善」の割合が 67.7%と も高く、次いで、「知識や技能習

得のための研修の充実」が 54.2%となっています。

図表 110 介護サービス従事者をとりまく環境をよりよくするために必要だと思うこと[N=3,379;複数回答]

8.1

28.1

3.9

28.1

54.2

20.4

21.2

67.7

44.2

35.1

47.8

0 20 40 60 80

知識や技能習得のための研修の充実

研修参加や資格取得のための金銭的な支援

研修参加や資格取得のための時間的な支援

専門職同士での交流機会の確保

給与や休暇などの待遇面での改善

定期的な健康診断や感染症予防対策の実施

身体的な負担軽減のための、設備や用具の積極的な導入

精神的な負担軽減のための、カウンセリングなどの積極

的な導入

介護の仕事の内容などについての一般の人の理解の促進

その他

無回答

(%)

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⑥今後、受けてみたい研修

知識や技能習得のための研修の充実を希望する人に、今後、受けてみたい研修についてきいた

ところ、「認知症ケア・認知症対策に関する研修」の割合が 65.8%と も高く、次いで、「緊急時

対応・事故対策に関する研修」が 57.7%となっています。

職種別にみると、上位にあがっているものに大きな違いはみられませんが、それ以外では、「管

理者」では「事業所や地域のネットワークに関する研修」を、「介護支援専門員」では「ケアプラ

ン等に関する研修」や「事業所や地域のネットワークに関する研修」を、「相談員」では「事業所

や地域のネットワークに関する研修」や「介護報酬・指定基準に関する研修」を、「看護職員」で

は「終末期に関する研修」を、「介護職員」では「基本的介護技術に関する研修」をあげる人の割

合が他に比べて高くなっています。

図表 111 今後、受けてみたい研修[N=1,830;複数回答]

5.6

0.6

1.1

49.0

28.4

39.8

12.3

22.0

12.5

30.7

41.9

26.2

35.9

65.8

57.7

28.1

39.0

0 20 40 60 80

基本的介護技術に関する研修

口腔機能に関する研修

緊急時対応・事故対策に関する研修

認知症ケア・認知症対策に関する研修

感染症対策に関する研修

高齢者虐待防止・身体拘束廃止に関する研修

ケアプラン等に関する研修

ストレスマネジメントに関する研修

介護員養成研修(訪問介護員養成研修等)

事業所や地域のネットワークに関する研修

個人情報・プライバシーに関する研修

介護保険制度に関する研修

介護報酬・指定基準に関する研修

終末期に関する研修

その他

特にない

無回答

(%)

Page 71: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

図表 112 職種別 今後、受けてみたい研修[N=1830;複数回答]

合計

基本的介護技術に関する研修

口腔機能に関する研修

緊急時対応・事故対策に関する研修

認知症ケア・認知症対策に関する研修

感染症対策に関する研修

高齢者虐待防止・身体拘束廃止に関する研修

ケアプラン等に関する研修

ストレスマネジメントに関する研修

介護員養成研修(

訪問介護員養成研修等)

事業所や地域のネットワークに関する研修

個人情報・プライバシーに関する研修

介護保険制度に関する研修

介護報酬・指定基準に関する研修

終末期に関する研修

その他

特にない

無回答

1,830 713 514 1,056 1,204 657 479 766 561 228 402 225 728 519 896 102 11 20合計

100.0 39.0 28.1 57.7 65.8 35.9 26.2 41.9 30.7 12.5 22.0 12.3 39.8 28.4 49.0 5.6 0.6 1.1

210 71 54 110 132 86 68 99 83 20 65 31 78 61 120 15 1 3管理者

100.0 33.8 25.7 52.4 62.9 41.0 32.4 47.1 39.5 9.5 31.0 14.8 37.1 29.0 57.1 7.1 0.5 1.4

451 113 102 194 256 129 140 263 176 37 163 62 164 121 238 33 2 4介護支援

専門員 100.0 25.1 22.6 43.0 56.8 28.6 31.0 58.3 39.0 8.2 36.1 13.7 36.4 26.8 52.8 7.3 0.4 0.9

191 74 38 106 113 54 49 88 70 13 63 32 83 71 79 21 1 1相談員

100.0 38.7 19.9 55.5 59.2 28.3 25.7 46.1 36.6 6.8 33.0 16.8 43.5 37.2 41.4 11.0 0.5 0.5

255 73 84 155 167 115 49 58 76 16 42 24 75 48 151 15 1 4看護職員

100.0 28.6 32.9 60.8 65.5 45.1 19.2 22.7 29.8 6.3 16.5 9.4 29.4 18.8 59.2 5.9 0.4 1.6

1,034 479 323 661 719 401 285 425 302 168 187 129 449 317 497 49 7 13介護職員

100.0 46.3 31.2 63.9 69.5 38.8 27.6 41.1 29.2 16.2 18.1 12.5 43.4 30.7 48.1 4.7 0.7 1.3

94 43 34 58 57 35 20 39 27 12 18 19 39 26 46 9 - -その他

100.0 45.7 36.2 61.7 60.6 37.2 21.3 41.5 28.7 12.8 19.1 20.2 41.5 27.7 48.9 9.6 - -

16 8 5 11 12 6 7 7 5 1 1 - 8 4 9 - - -無回答

100.0 50.0 31.3 68.8 75.0 37.5 43.8 43.8 31.3 6.3 6.3 - 50.0 25.0 56.3 - - -

Page 72: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

◆◆ イインンタタビビュューー調調査査のの概概要要

1.高齢者への対面調査

(1)圏域別の実施状況 アンケート調査の補足調査として、グループインタビュー調査を中心としたヒアリング調査を

実施しました。

若年

奈良 西和 東和 中和 南和 合計

グループ数 3 3 3 4 3 16

グループインタビュー 15 16 14 9 7 61参加者

自宅訪問 1 0 0 2 0 3

参加者合計 16 16 14 11 7 64

一般高齢者

奈良 西和 東和 中和 南和 合計

グループ数 4 2 2 5 3 16

グループインタビュー 20 10 12 18 14 74参加者

自宅訪問 18 13 2 4 6 43

合計 38 23 14 22 20 117

(2)インタビューで出された主なご意見 ①日常生活について

日 常 の 楽 し み

や 健 康 づ く り

について

・ 健康管理については、程度や方法は様々であるが、若年、一般高齢者と

もに大半の人は気を使っている。気を使っていることについては、食事、

定期的な運動、規則正しい生活習慣などが多い。

・ 食事については、栄養のバランスや野菜を多くとるといったことを心が

けている人が多い。

・ 運動については、日頃から定期的に運動など体を動かしている人と、ほ

とんど行っていない人に分かれる。特に若年では、仕事をしている人が

多いこともあり、定期的な運動を行っている人が少ない。

・ 日常的に体を動かしている人は、個々の嗜好に合わせて活動している。

多くあげられたものとしては、若年では、ウォーキング、フィットネス

クラブでのトレーニング、体操などがある。また、一般高齢者では、ウ

ォーキング、スイミング、ヨガ、体操、ゴルフなど、若年者に比べて様々

な種類の活動を実践している。

・ 若年、一般高齢者ともに、おおむねどの人も日常の楽しみや生きがいを

もって生活をしている。若いころから続けている趣味もあれば、高齢期

に始めた趣味などもある。趣味の活動の場も様々で、自分の好みにあっ

たところをうまく見つけて活動している人が多い。

・ 具体的な趣味として多くあげられたものは、若年者では地域でのボラン

Page 73: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

ティア、旅行、友人・仲間とのつきあい、園芸、囲碁・将棋、読書など

がある。また、一般高齢者では、老人会への参加、山登り・ハイキング、

地域でのボランティア、旅行、友人・仲間とのつきあい、園芸・ガーデ

ニング、カラオケ、写真、パソコンなど多様な趣味があげられ、特に一

般高齢者はたくさんの趣味や楽しみを持っている人が多い。

・ 比較的若い高齢者は、老人会への参加に抵抗を感じている人もみられた。

多くの人の意識として、老人会は 70 歳くらいを過ぎてから入るといった

ことや、名前に抵抗を持っている人も多い。また、参加者の固定化や老

人会の加入者の高齢化が顕著となっているところも出てきている。

・ 趣味などを通じて交友関係を密にしている人も多く、趣味だけでなく、

日常生活の情報交換や相談などを行っている人も多くみられた。

地 域 と の か か

わり

・ 地域とのかかわりについては、地域行事への参加や、地域の自治会の役

員などを経験している人は多い。しかし、高齢(おおむね 80 歳以上)に

なるにつれ、地域とのかかわりが少なくなる傾向にある。

・ 地域の老人会活動が活発なところは、老人会を通して、さまざまな地域

活動を行っており、地域とのかかわりも比較的密となっている。

・ 一方で、地域の高齢者の見守りや通院介助などを積極的に行っている人

もいる。活動例としては、一人暮らしの高齢者の声かけや会食会、通院

介助、施設でのボランティア、子どもの登下校の見守り、防犯活動、子

育て支援のボランティアなどがあげられていた。

日 常 生 活 で 不

便なこと

・ 実際に不便を感じているといった声はあまり聞かれなかったが、 も多

く聞かれたのは公共交通の不便さである。公共交通機関がほとんどなく、

自家用車での生活が主となっている地域では、コミュニティバスなどの

充実を望む声が多く聞かれた。

・ 将来的な不便などについては、車の運転ができる人が多いこともあり具

体的なイメージがあまりないため、不便を感じることが少ないものの、

中山間部では、日常の買い物などへの不安を持っている人もいた。

不安なこと ・ 災害時に対する備えについては、若年、一般高齢者ともに意識している

人がほとんどおらず、具体的な対応について検討している人は少ない。

・ また、日常の声かけや見守り体制を整えているところも一部の地域でみ

られた。

・ 子どもと同居している人や近居にいる人は、いざという時に頼りになる

のは子どもと考えている人が多い。

・ 近所づきあいが親密な地域においては、近所の人を頼りにしている人も

多い。

Page 74: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

②相談や介護について 相 談 窓 口 の 認

知 度 や 相 談 者

の有無

【相談窓口の認知度】

・ 地域包括支援センターの認知度はかなり低い。

・ 他の相談窓口についても具体的にイメージできる人が少ない。

【相談者の有無】

・ 相談者は配偶者や子どもと考えている人が多い。

・ 市町村役場などに相談に行ったことがある人は少ないものの、何かあっ

たときにはとりあえず市町村役場に相談に行くことを考えている人が多

い。

【情報の伝達について】

・ 市町村の広報誌は読んでいる人が多い。しかし、関心がないと目にとま

らず読み飛ばしてしまうことが多いため、相談窓口や民生委員などの連

絡先などは冊子などで保存しておけるような形態で配布してほしいとい

った声が聞かれた。

・ また、介護や認知症などについては、必要に応じて定期的に広報誌で特

集などの形で情報提供されると、一番伝わりやすいという意見が多く聞

かれた。

・ その他、介護関連の情報入手は主にはテレビや新聞などのマスメディア

が多いが、あまり関心がない人は、マスメディアで取り上げられていて

も、関心が高まるということはない人が多い。体験者の話などを交えな

がら具体的に話を聞くことで、考えるきっかけになるといった意見も聞

かれた

介護について ・ 介護予防や認知症予防への関心は高いが、具体的にどのようなことをし

たらよいのかわからない人が多い。

・ 介護経験の有無や身近な人の要介護者の有無などによって、介護に対す

る意識などが大きく異なっている。

・ 特に介護経験のない人は、健康であり自分にはまだまだ関係がないと考

えている人が多い。そのため、要介護状態になった場合、どのように対

応するかが分からない人が多い。また、介護保険についても、制度の詳

細について知っている人は少ない。

・ 介護経験のある人は、おおむね介護保険の制度などについての知識をも

っている。また、相談場所なども知っており、介護が必要な状態になっ

た場合への不安もあまり感じていない人が多い。

・ 若年、一般高齢者ともに、認知症に対する不安は大きいものの、正しい

知識を得る機会が少なく、対応方法などについてもわからないため、認

知症が発症したら在宅生活がおくれないと考えている人が多くみられ

た。

・ マスコミなどで報じられていることもあり、希望しても施設に入所でき

ないことに対して不安を感じている人も多くいた。一般の人への介護保

険制度の普及・理解がまだまだ浸透していない。

Page 75: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

2.要介護高齢者への対面調査

(1)実施数 要介護者ご本人や介護者へ訪問し、対面調査を中心としたヒアリング調査は以下のとおり実施

しました。

奈良 西和 東和 中和 南和 合計

訪問数 34 24 23 26 21 128

(2)インタビューで出された主なご意見 ①日常生活や相談について

日 常 生 活 に つ

いて

・ 本人、家族ともに、現在の健康状態の維持や向上に向けて、気をつかっ

ている人が多い。

・ 要介護度が低い人、特に要支援の人などは趣味活動を行っている人が多

くみられた。

・ 配偶者や家族と同居している人が多く、要介護者自身が日常生活に不便

などを感じることは少ない。

・ 要介護度が低い人で、家族と同居、または近居の人は、洗濯物をたたん

だり、草取りなど自分でできる範囲の家事をして、家族の役にたつこと

を喜びとしている人が多い。

・ 高齢者のみの世帯が多く、老老介護の世帯が多くみられた。

・ 要介護認定を受けたときに、トイレやお風呂の手すりを付けたという人

が多い。また、マンションなどの居住者は、トイレやお風呂に手すりが

既に付いているところも多いため、あまり住宅改修などをしていない人

が多い。山間部では、土間や水回りと居室に大きな段差があり費用が大

きくかかる、また、手すりをつける場所がない(和室が続き、襖や障子

ばかりで壁がない)などの理由で改修していない世帯もいくつかみられ

た。

相 談 窓 口 の 認

知 度 や 相 談 者

の有無

【相談窓口の認知度】

・ 要支援の人以外は、地域包括支援センターは知っているが利用したこと

がない人が多い。利用している人でも、対応するケアマネジャーによっ

て評価が異なり、かなり頼りにしている人もあれば、月1回程度の定期

的な対応を事務的に行っている人もいる。

・ 要介護度の高い人の介護者は、地域包括支援センターの認知度が高く、

ケアマネジャーや主治医とも頻繁に相談してきている人が多い。「主治

医がいなかったら、とても在宅では介護できなかった」「ケアマネジャ

ーに励まされてなんとか介護できている」という意見がよく聞かれた。

・ 民生委員についても、日常的にかかわりのある人から、全く知らないと

いった人まで、かかわりの程度がかなり異なっている。民生委員の活動

が活発なところは、定期的な訪問などを受けているところもある。

・ 市町村から配布された介護保険に関するパンフレットが手元にあり、事

業者やサービスについての説明が詳細でわかりやすく、助かったという

意見もあった。

【相談者の有無】

・ 配偶者や家族が一番の相談者であることは一般高齢者と変わりがない

が、介護に関しては、主治医やケアマネジャーを も頼りにしている人

が多い。

Page 76: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

・ 他の家族を頼りにできない要介護者や介護者には、相談者が誰もいず、

相談者が必要と考えていない人もいた。

②介護について

申 請 の き っ か

け、ケアマネジ

ャーとの関係

・ 要介護の申請を行ったきっかけとはさまざまだが、病気などがきっかけ

となっている人は担当の医師などからのすすめで申請している人が多

い。

・ 家族や介護者が申請した場合は、デイサービスなどサービスを利用した

くて申請した人が多い。

・ ケアマネジャーとの関係もさまざまで、かなり頼りにして相談している

人もいれば、ほとんど顔を合わせることもなく、物足りなく感じている

人もいる。

サ ー ビ ス の 利

用状況

・ 訪問介護や通所系サービスを利用している人が多い。一方で、中・重度

者には医療的ケアの必要な人が多いが、医療的ケアの必要な人を受け入

れてくれる事業所が少なく、サービスを利用しづらいため、より介護者

への負担を高めているといったことが多く聞かれた。

・ 介護者がいる場合は特に、要介護者本人もできる限り在宅で生活を送り

たいと考え、介護者も在宅で介護をしたいと考えている人が多いが、認

知症が発症したときは施設に入りたいと考えている人が多い。要介護者

本人、介護者ともに、認知症に対しての知識や対処方法などを知らない

こともあり、認知症への不安が大きいことがうかがわれる。

・ ショートステイについては、利用希望や満足度は分かれ、比較的要介護

度が低い人は利用希望が低い。一方で、要介護度の高い人や介護者があ

まり健康ではない場合、比較的ショートステイの利用希望が高い。また、

ショートステイは早くから予約が必要で、緊急時の利用を希望する声も

聞かれた。

・ 要介護度が高く寝たきり状態の人の介護者は、このまま在宅で介護した

いと望んでいることが多い。要介護度が低くても、認知症などにより家

族内でトラブルが起きている場合などは、ショートステイや施設への入

所を希望する切実な意見も聞かれた。

満足度 ・ 現在利用しているサービスについては、おおむね満足している人が多い。

・ 実際に利用することで、身体状況の改善がみられたり、維持につながっ

ていると実感している人は特に満足度が高い。

・ 一方で、訪問系サービスについては、不満を感じている人もいるが、サ

ービスの内容などについてケアマネジャーと要介護者との間で共通理解

ができていないために、トラブルになるケースもみられた。また、家事

援助については、水準がヘルパー自身の資質に左右されることが多く、

トラブルになるケースが多い。要介護度が低く、ひとり暮らしの要介護

者からは、ヘルパーの訪問時間が短すぎるという意見がいくつか聞かれ

た。

・ 予防サービス利用者の中には要介護度が低くなったことで、サービスを

受けられる回数が減り、現在の状態を維持することが難しくなっている

人もみられた。

その他 ・ 介護者が配偶者の場合、老老介護となっており、現在は介護者の健康状

態が悪くないため成り立っているが、後期高齢者の場合、介護される側、

する側ともに、状況の変化の可能性が大きく、そのための対応などにつ

いては、考えたり、相談するといったことをしていない人が多い。特に

介護者が要介護者より高齢の場合、不安も強いが、自分の健康管理に特

Page 77: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

に気をつけている人が多い。

・ 介護者への支援を求める声もかなり聞かれた。具体的には、同じ介護者

同士の交流などで、日々の苦労をねぎらったり、情報交換ができる場を

求める声も聞かれた。

・ 特に住宅密集地の場合、認知症を有する要介護者の介護者から、近所の

理解を求める声が聞かれた。山間部では、認知症であろうとなかろうと

助け合う気風があるためか、ほとんど聞かれなかった。

・ 服用する薬によっては、妄想・幻覚などの副作用で深刻な状態に陥る場

合があり、薬を変えたりやめたりすることで妄想・幻覚が治まったとい

う体験談がいくつかあり、適宜相談できる窓口設置への希望が聞かれた。

・ 介護タクシーについては利用者が少なく、利用制約があり使いにくいな

どの意見が聞かれた。

・ 配食サービスについても利用者は少なかったが、申し込み先や休止の手

続きが大変、味付けはよいが堅くて食べにくいなどの意見が聞かれた。

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3.事業所への訪問対面調査

(1)訪問先及び目的 介護保険サービス提供事業所への訪問対面調査として、下記の事業所を訪問し、事業の取り組

み状況や介護報酬改定の影響、事業展開についての考え方などについて意見聴取を行いました。

また、事業所に従事する方にも、介護職についたきっかけや現在の状況、今後の考えなどにつ

いても意見聴取を行いました。

奈良 西和 東和 中和 南和 合計

事業所数 16 14 5 16 11 62

サービス数 66 55 19 56 43 239

(2)インタビューで出された主なご意見 ①事業所の経営面での取り組みや課題について

経営面での取組

みや課題

・ 収支がトントンの事業所が多い。

・ 複数の事業を行っているところは、他の事業でカバーしている事業所

もあるが、おおむね、それぞれの事業で黒字になるように努力してい

る。

・ 収益を向上させるために具体的に実施していることとしては、通所系

サービス、ショートステイ、施設系サービスともに、稼働率を高める

といったことをあげる事業所が多くみられた。

・ 施設系およびショートステイを実施している事業所は、稼働率を高め

るため、関連機関(地域包括、病院、ケアマネジャー)との連絡を密

にして、空きが出た場合にすぐに埋められるような体制をとっている。

しかし、年々、重度の入所者が増えてきており、重度者は状態の変化

も激しく、対応が大変であるといった声が多く聞かれた。

・ 通所系サービスについては、実績払いであるため、急な入院やショー

トステイの利用などで、サービスを提供できないことが日々発生して

おり、稼働率を高めて収支を良くすることがかなり難しいといった声

も聞かれた。

・ 経費削減については、日常の備品をはじめ、光熱費などの削減などを

行っているところが多い。

・ 複数の事業所をもっているところなどは、備品などの共同購入を行う

ことで経費削減を行っているところもみられた。

・ その他、作業の効率化を図り、時間外労働を減らして人件費を削減す

るといった工夫もみられた。

職員確保・定着の

ための取組み

・ 人材の確保について、あまり苦労していないという意見と、介護関連

サービスは全体的に給与が低いため、確保にかなり苦労しているとい

った意見に分かれた。

・ 苦労していないという事業所については、職員の勤続年数が長いとこ

ろが多く、また、新規の職員も知っている人から勧められた、誘われ

たという人が多い。また、日々の研修体制が整っているところが多く

みられた。

・ 一方、確保が難しいところについては、若い人を採用したいと考えて

いても、介護を学ぶ若者が少なく、人材が不足していると感じていた

り、報酬が下がる、あるいは変わらない場合、職員の給与を定期的に

Page 79: 高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート ...高齢者の生活・介護等に関する実態調査結果概要 アンケート調査の概要

上げることが難しく、ある程度の年齢の人しか採用しにくいという意

見が聞かれた。

・ 定着の取組みとしては、できるだけ働きやすい環境を作るため、休暇

をとりやすくする、時間外労働を出来るだけさせないといったことを

している。

・ また、ある程度の規模以上の事業所では、従事者のライフスタイルに

合わせて配置転換や就労時間の配慮などを行うなどの工夫を行ってい

る。

・ 新規採用から2~3年目が退職しやすいため、プリセプターシップ(今

年入社した社員に対して昨年かその前に入社した職員が教育、相談す

る制度)を取り入れたり、アドバイザーを設けるなど教育体制に力を

入れているところもみられた。

・ その他、事業所内で保育所などを設置するといった工夫を行っている

ところもある。

・ 夜勤に対する負担を感じている職員が多いこともあり、夜勤手当の充

実を図っているところが多くみられた。

業務の効率化の

ための取り組み

・ 事務作業のOA化を進め、作業効率を高めるようにしているところが

多い。

・ また、情報化を進めることで、情報共有が図りやすいといった意見も

聞かれた

サービスの質の

確保、充実などの

ための取り組み

・ 職員の研修を手厚くすることで、個々の資質向上を図り、サービス全

体の質を高めているところが多い。一方で、単独事業などは、事業所

内だけで研修を行うには負担を感じているところもあり、県などに多

様な研修の実施を希望している。また、研修受講に対しても業務の一

環としてとらえ、就業時間として認めているところも多い。

・ 研修だけでなく、資格取得を支援する事業所も多い。具体的な取組み

としては、有資格者が資格取得のために講義を行ったり、勉強会の開

催、受験料や資格取得者の登録料の負担軽減を行っている。また、有

資格者に対して、資格級などを設けているところもあり、さまざまな

方法で、資格取得の支援を行っている。

・ 資格取得だけがサービスの質の向上につながるわけではないものの、

一定水準以上の質を保つために必要と考えている事業所が多い。また、

有資格者が多くなることで、サービス提供体制加算なども取りやすく

なることから、積極的に支援している事業所が多い。

・ 利用者本人や家族からの要望やクレームに対しては、個々の職員が受

けるのではなく、サービス提供責任者や相談員が受けるようにし、個々

の職員の負担軽減を図っているところが多い。

医療面での対応

に関する課題

・ 在宅サービス、入所系サービスともに、医療ニーズの高い利用者が増

えている一方で、対応できる看護職員が限られており、積極的に受け

入れているところは少ない。

・ 特に胃ろうの人や透析などが必要な人を受け入れられる事業所が少な

い。

・ 現在の配置基準で医療ニーズの高い利用者を増やすことは難しく、今

後受け入れを増やす場合は、医療機関との連携・協力体制の強化など

が必要と考えている事業所もある。

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②介護報酬の改定の影響や介護報酬算定加算等について 介護報酬の改定

の影響

・ 介護報酬の改定により、上がったところについては、やや楽になった

という声もきかれるが、ほとんどがあまり影響を感じていない

介護報酬算定加

算について

・ 加算については、できるだけ加算の申請を行うという考えの事業所と

積極的には加算申請を行わないという考えの事業所に分かれる。

・ 加算の申請を行っているのは施設系サービスのところが比較的多い。

・ 人的体制の加算については、基準をみたせば申請をしているところが

多いが、有資格者の割合の維持が難しく、規定に達してもすぐには申

請しないといったところもある。割合を維持するため、介護福祉士や

ケアマネジャーなどの資格取得を奨励しているところが多くみられ

た。

・ それ以外の加算については、加算をすることで利用者への負担が増え

ることになるが、利用者は利用料に対してはシビアであることから、

基準を満たしているから加算を申請するということはしづらいのが実

情である。

・ また、加算にかかる事務的負担がかなり大きく、加算額に見合わない

ため、行わないという事業所が多い。

③介護職員処遇改善交付金について 介護職員処遇改

善交付金の申請

状況

・ 説明会を実施しているところもあるが、対象の職種が限られているこ

とから、掲示と個別説明を行っているというところが多い。

・ 介護職に対して、一時金として支払うところもあれば、職種を問わず

全員に支払うというところもある。

・ 職種を限定することに対して、不満をもっている事業所がかなり多い。

【申請している

事業所】

処遇改善の内容

などを具体的に

・ 基本給を上げたところも一部でみられたが、期間限定ということもあ

り、一時金として支給するところがほとんどである。

・ 対象は、介護職に限定しているところと、全職員(正規社員、パート

とも)を対象とするところに分かれる。看護職や相談員でも介護の仕

事を手助けすることもあり、介護職だけに限定せず、全員を対象とし

てほしいといった声が多く聞かれた。

職員への周知の

方法

・ 説明会や朝礼などの場で周知しているところが多い。

・ 少ないものの、掲示板に張り出すだけといったところもあった。

【未申請の事業

所】

申請をしていな

い理由

・ 対象者が少ない、手続きが煩雑ということでまだ申請していないとこ

ろもあった。

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④介護従事者

介護に従事したき

っかけ

・ 40 代、50 代の女性は、知り合いに誘われたり、勧められて始めた人

が多い。就業先についても、知り合いの紹介という人が比較的多い。

・ 若い人は、介護に関心があり始めた人が多く、資格を取得して就職し

た人が多い。

・ 反面、若い人のなかには、介護や福祉に関心があったわけではないが、

安定した職業として応募し、就職した人も幾人かいた。

介護のやりがい ・ 利用者からの「ありがとう」といったねぎらいの言葉や、実際に状態

がよくなる姿をみると、日々やりがいを感じるという声が多数きかれ

た。

・ 利用者になぐさめられたり、癒されていると感じている人もいた。

・ 職場の同僚とチームを組み、どのようにケアするか話し合い、方針を

決め、チームで対応し、結果がよいときにはチームで喜ぶというとこ

ろに大きなやりがいを感じている人もいた。

・ ほとんどの人が介護の仕事が好きで、楽しいと感じている。

現在の不安、将来

について

・ 利用者や家族との関係で不安や不満を持っている人はほとんどいな

い。

・ また、職場の雰囲気が良いところが多く、職場の人間関係で不安を持

っている人は少ない。

・ 入所施設の夜勤については、万一のことが起きたらと不安をいだいて

いる人が多い。

・ 資格取得やスキルアップへの意欲が高く、研修への参加など自己研鑽

を行っている人が多い。

・ 人的配置に余裕があるところは少なく、特に正職員は休暇を取りづら

いと感じている人が多い。休暇取得は職場の雰囲気やマネージメント

する人によるところが大きい。ただし、パート職では、子どもの学校

の都合に合わせて勤務できるので、他のパートより条件がよく助かる

という人もいた。

・ 大半の人は、仕事の内容に比べて賃金が低いと考えている。特に若い

年代の人は、介護の仕事は好きなものの賃金が低いことから、このま

ま介護の仕事を続けられるか不安を感じている人が多い。

また、せっかくよい人間関係が築けている職場でも、賃金の低さから

同僚がやめてしまうのではないかと不安をもつ人もいた。

・ 将来も続けたいという人が多いが、体力的に高齢になるとつらいとい

った声もきかれた。一方で、景気がよくなり、給与が高いところがあ

れば、職種に関係なく転職したいという声も聞かれた。

・ 一般の人の介護に対する理解がまだまだ浅いこともあり、介護への理

解を深めてほしいという声が多く聞かれた。

・ 介護職については、テレビの報道番組などで賃金が低いことばかりが

取り上げられ、仕事の素晴らしさを伝えるものがないという意見が聞

かれた。仕事のやりがい、すばらしさを伝えることさえできれば、就

職を希望する若い人が飛躍的に増えるのではないかという意見も聞

かれた。 ・

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