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東京藝術大学 2019 年度 大学の世界展開力強化事業(ASEAN) プロジェクト・レポート

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  • 東京藝術大学2019 年度 大学の世界展開力強化事業(ASEAN)

    プロジェクト・レポート

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    「芸術って教育要るんですか?」 色々なところで、よくこのような質問を受ける。芸術は特異な才能を持った一部の人が、神からの啓示を受けて、アイデアが降ってくる、または湧いてくるもので、教えられるものではない、と考えていらっしゃるようだ。結論を先に言うと、「芸術に教育は必要です。」芸術の目的である新

    しい表現や体験を生み出すためには、自分の立ち位置を歴史的、体系的に学ぶことが必要である。そして更に、過去や周囲の表現者、さらには自分自身に対して、常に批判的視点を向けながら、表現を追及していく、そのような姿勢が必要である。芸術教育とはそのような、“新しいもの、真に価値あるもの、の生み出し方を教える”教育である。東京藝術大学は、創立130年を超える大学であり、まさにこの「芸

    術の教育」を行ってきた。そこでは、単に理論だけでなく、実践に基づく、学生自身のトライ&エラーと、指導者たちによる批評の積み重ねによる教育方法をとっている。今回、「大学の世界展開力強化事業(ASEAN)」の5ヵ国8大学10

    のプロジェクトは、まさに我々が培ってきた「実践的な芸術の教育」をそれぞれに行っているものである。アジアの各国は政治体制や、経済情勢も異なり、文化を取り巻く背景も複雑である。また、国よっては不幸にも過去が断絶されている国もある。そのような中、次の文化・芸術の担い手を教育するための方法論を各国の芸術系大学に実践的に伝える、と言う意味で、これらのプロジェクトの意義はとても大きいのではないかと考える。今年度までの総括を行うとともに、2020年度の最終年度に向けて、現場の教員たちと共に引き続き本事業を邁進して行きたい。

    2020年3月東京藝術大学 副学長(国際・ダイバーシティ推進)

    岡本美津子

    写真(左):岡本美津子

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    「大学の世界展開力強化事業」は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、海外の連携大学と国際共同プロジェクトに取り組む日本の大学に対する文部科学省による支援事業です。

    参考:日本学術振興会WEBサイト内 大学の世界展開力強化事業https://www.jsps.go.jp/j-tenkairyoku/

    東京藝術大学は、アジア諸国等との大学間交流の枠組み強化を目的とした「大学の世界展開力強化事業(ASEAN)タイプB:ASEAN地域における大学間交流の推進」に採択され、2016年度以降、インドシナ半島の5カ国にある芸術大学との文化交流に取り組んでいます。連携大学は、カンボジア王立芸術大学(カンボジア)、ラオス国立美術学校(ラオス)、ベトナム美術大学(ベトナム)、ホーチミン市美術大学(ベトナム)、ベトナム国家音楽院(ベトナム)、ミャンマー国立文化芸術大学(ミャンマー)、バガン漆芸技術大学(ミャンマー)、シラパコーン大学(タイ)の8つの芸術大学です。この事業には、本学の音楽、美術、映像、アートプロデュースの全

    領域が参画しています。研究室や専攻など教員と学生の複数名から成り立つユニット・プログラムと、学生・教員個人が研究・創作活動を目的とした個別研修プログラムの2種のプログラムを進めています。2019年度には10種類のユニット・プログラムを実施しました。プ

    ログラムの内容は派遣と招聘を組み合わせながら、展覧会、作品の共同制作、授業やワークショップ、コンサートなど多様です。

    大学の世界展開力強化事業とは

    東京藝術大学の取組概要

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    ❾Ho Chi Minh City❽Phnom Penh

    ❼Bangkok

    ❻Yangon

    ❸Bagan

    ❷Mandalay

    ❺Vientiane

    ❹Hanoi

    ❶ 東京藝術大学 Tokyo University of the Arts

    ❽ カンボジア王立芸術大学 Royal University of Fine Arts

    ❺ ラオス国立美術学校 National Institute of Fine Arts

    ❷❻ ミャンマー国立文化芸術大学 National University of Arts and Culture

    ❸ バガン漆芸技術大学 Lacquerware Technology College

    ❹ ベトナム美術大学 Vietnam University of Fine Arts

    ❹ ベトナム国家音楽院 Vietnam National Academy of Music

    ❾ ホーチミン市美術大学 Ho Chi Minh City University of Fine Arts

    ❼ シラパコーン大学 Silpakorn University

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    ❶Tokyo

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    連携大学一覧

      住所 �Yangon�Campus�:Aung�Zeya�Road�No.26,�Quarter�South�Dagon�Myothit�(South)�Township�Yangon,�Myanmar�Mandalay�Campus�:Shwesaryan�Pagoda�Road,�Ohn�Chaw�Village�Patheingyi�Township,�Mandalay�Division,�Myanmar

     設立年 1933学科構成 �音楽、ドラマティックアート(舞踊)、絵画、彫刻、映画・演劇

    美術、音楽、映画&演劇の専門領域を有する総合芸術大学。宗教に関連した絵画、美術や、ミャンマー伝統音楽舞踊の教育に力を入れている。ヤンゴン校とマンダレー校がある。

    ミャンマー国立文化芸術大学 National University of Arts and Culture

      住所 �72�Preah�Ang�Yukanthor�Street�19,�Phnom�Penh,�Cambodia 設立年 1917学科構成 �考古学、建築・アーバニズム、舞踊・音楽、ビジュアルアーツ、アーティスティックアーツ

    カンボジアの伝統美術の基盤となるクメール美術と装飾、伝統音楽や舞踊、遺跡研究や考古学領域の教育が特徴的。プノンペンにあるキャンパスは国立博物館に隣接している。

    カンボジア王立芸術大学 Royal University of Fine Arts

      住所 �Khoubulom�Rd,�Vientiane,�Laos 設立年 2002学科構成 絵画、グラフィック・アート、彫刻、伝統芸術・修復、アートコミュニケーション・デザイン 

    ラオスの伝統美術、仏教のための宗教美術の教育が特徴的。キャンパスとは別に、ビエンチャン市内には旧校舎を利用したギャラリー施設がある。

    ラオス国立美術学校 National Institute of Fine Arts

    バガン遺跡の中にある漆芸(Laquerware)の制作技法を学ぶための専門教育機関。学校の近辺は漆芸の工房、製作所、販売所が数多く点在している。

      住所 �Old�Bagan,�Myanmar 設立年 1924学科構成 �漆芸(Laquerware)の専門科目のみ

    バガン漆芸技術大学 Lacquerware Technology College

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      住所 �42�Yet�Kieu,�Cua�Nam,�Hoan�Kiem,�Hanoi,�Vietnam 設立年 1981学科構成 �絵画、版画、彫刻、美術教育、美術理論、グラフィックデザイン

    1925年に設立されたインドシナ美術学校を前身とする美術大学。ベトナムの伝統美術である絹絵や版画、漆絵に力を入れた教育が特徴的である。ベトナムを代表する多くの芸術家を輩出している。

    ベトナム美術大学 Vietnam University of Fine Arts

      住所 �5�Phan�Dang�Luu,�Phuong�3,�Binh�Thanh,�Ho�Chi�Minh,�Vietnam 設立年 1971学科構成 絵画、彫刻、美術理論・美術史、グラフィックデザイン

    1913年に設立されたフランス様式の美術学校(École des Dessin)を前身とする美術大学。ベトナム美術大学(ハノイ)と同じくベトナムの伝統美術である絹絵や版画、漆絵に力を入れた教育が特徴的である。ベトナムを代表する多くの芸術家を輩出している。

    ホーチミン市美術大学 Ho Chi Minh City University of Fine Arts

      住所 �77�Hao�Nam,�Cho�Dua,�Dong�Da,�Hanoi,�Vietnam 設立年 1956学科構成 �弦楽器、ピアノ、吹奏楽(管楽器・打楽器)、ジャズ(アコーディオン・ギター)、声楽、ベトナム伝統音楽、作曲(指揮・

    音楽学)、ミュージカル、教養

    1956年に設立されたベトナム国内で最古、最大の音楽教育機関。西洋音楽から伝統音楽まで、およそ40種類の専門領域があり、演奏家や教育者、作曲家や音楽学の専門教育を行う。

    ベトナム国家音楽院 Vietnam National Academy of Music

      住所 �Talingchan�:��22,�Borommarachachonani�Rd.,�Talingchan,�Bangkok,�Thailand��Wang�Tha�Phra�Campus�:�31,�Na�Pralan�Rd.,�Phra�Borom�Maha�Ratchawang,�Phra�Nakhon,�Bangkok,�Thailand����Sanam�Chandra�Palace�Campus:��6,�Rajamankha�Nai�Rd.,�Amphoe�Muang,�Nakhon�Pathom,�Thailand���Phetchaburi�IT�Campus�:��1,�Moo�3,�Cha�Am-Pranburi�Road,�Samphraya,�Cha�Am,�Phetchaburi,�Thailand�

     設立年 1943学科構成 �全15コースのうち、絵画・彫刻・グラフィックアートコース、建築コース、デコラティブアートコース、アートコース、音楽コー

    スなど、文化芸術・創作領域の学科が多数ある。

    現在は国立総合大学だが、設立当初は美術を専門とする教育機関だった。美術分野ではタイの伝統美術、版画、絵画の教育を始め、音楽分野では西洋音楽、伝統音楽と民族音楽学、ジャズ、映画や映像制作の分野にも力を入れている。

    シラパコーン大学 Silpakorn University

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    美術学部工芸科漆芸研究室は、インドシナ半島をはじめアジアの「うるし(Lacquer Art)」に関する調査研究、日本の漆芸技術の教育普及に取り組んでいます。展開力事業(ASEAN)では、2016~2017年にかけてミャンマーのバガン漆芸技術大学との交流プログラム、2018年にはカンボジアの王立芸術大学との交流プログラムに取り組みました。2019年度は、ミャンマー・ヤンゴンで開催さ

    れた「日メコン交流年2019」の一環である展覧会「Beauty of Mekong Art Exhibition and Painting Competition」に、教員2名が作品を出展し、参加しました。同展は、ミャンマー政府宗教・文化省が主催する、メコン川に隣接する地域のアーティストによる作品を一堂に展示した国際展です。ヤンゴンにある国立博物館を会場とし、主に絵画作品を中心に、およそ100点以上の作品が展示されました。また、漆芸研究室2名の

    ほかにも東京藝術大学の工芸科教員の作品群、アニメーション専攻教員によるメディア・アート作品が展示されました。漆芸の教員は東京藝術大学からの参加作家を代表して展覧会のオープニングセレモニーに参加しました。セレモニーには、ミャンマーの政府関係者、ミャンマー国立文化芸術大学の教員や学生が数多く参加し、展示作品に関する説明や質問が交わされました。また、ミャンマーでの展覧会の参加後には、ベトナム、ホーチミン市美術大学を訪れ、同大学で漆絵を学ぶ学生や教員に向けて、「日本のうるし」の技法・技術や歴史、さらには研究室の取り組みに関する内容の講演会を行いました。およそ50名の学生が参加し、ベトナムと「日本のうるし」の技法や歴史について、その違いや共通点に関する知見を共有しました。

    美術学部工芸科 漆芸研究室国際展「Beauty of the Mekong」に参加ホーチミン市美術大学訪問で「日本のうるし」に関する講演会の開催

    担当教員:小椋範彦(美術学部工芸科教授)実施時期:2019年6月下旬派遣プログラム渡航先: ヤンゴン(ミャンマー)、ホーチミン(ベトナム)

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    美術学部絵画科油画技法材料研究室では、アジアにおける絵画のための染色素材の調査研究と、技法・材料に関する普及教育活動を行っています。2019年度は、3つの連携大学から教員・学生を招聘し、東京藝術大学の美術学部の教育環境を体験する合同招聘プログラムに取り組みました。また2018年度には、ベトナムのハノイとホーチミンの2都市に渡航し、ホーチミン市美術大学、ベトナム美術大学の2つの大学でワークショップを開催しました。ホーチミン市美術大学では、絹絵に関するワークショップを2日間にわたって行いました。ベトナムの絹絵と日本の

    絹絵の技法を比較することを目的としたもので、日本画の岩絵具を用いてベトナムの絹絵を作成するという内容です。30名程の教員と学生が参加し、ベトナムと日本の絵画技法の共通点や違いを、実践を伴いながら学ぶ機会になりました。ハノイにあるベトナム美術大学では、油画の技法材

    料研究室の取り組みを紹介する講義を行いました。またベトナム美術大学の学生・教員の協力を得ながら、ベトナム特有の染色原料についてのフィールドリサーチを行いました。

    美術学部絵画科 油画 技法・材料研究室インドシナ半島における絵画の技法・材料に関する共同研究ホーチミン市美術大学とベトナム美術大学でのワークショップ

    担当教員:齋藤芽生(美術学部絵画科油画准教授)実施時期:�2019年度は11月に招聘プログラムに参加 *2018年度はホーチミン市美術大学、ベトナム美術大学を訪問渡航先: ホーチミン(ベトナム)、ハノイ(ベトナム)*�2018年度

    絹絵(Silk Painting)はベトナムを代表する伝統美術。ホーチミン市美術大学・ベトナム美術大学の双方で、たくさんの学生がこの技法を学んでいます。

    2017年度にはカンボジア王立芸術大学でもワークショップを開催しました。

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    美術学部彫刻科はアンコール遺跡の共同研究と彫刻実習を通じ、カンボジア王立芸術大学との交流プログラムを続けています。2017~2018年度は、アンコールワット遺跡とその

    周辺の遺跡を訪れ、カンボジア王立芸術大学生・教員とともに調査を行いました。石彫という観点から、アンコールワットをはじめとする遺跡に施された彫刻技術や芸術様式を学びました。また、アプサラ機構と日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)の協力を得て、

    バイヨン遺跡で実際に進行している修復作業を見学。さらには、現地で石彫実習を行い、カンボジアのクメール装飾と日本の石彫の技術交流を行いました。2019年度は合同招聘プログラムの一環として、学生メンバーが「燃やす」ことをコンセプトとし、企画したワークショップ「Burning Project」を開催しました。芸大の学生と連携大学の学生が2つのグループに分かれ、マッチを用いて立体彫刻作品を2日間かけて制作。その過程を映像で記録しました。

    美術学部彫刻科カンボジア王立芸術大学とのアンコール遺跡の共同研究と石彫実習担当教員:原真一(美術学部彫刻科教授)実施時期:��2019年度は11月に招聘プログラムに参加 �

    �*2019年度は新型新型コロナウィルス(COVID-19)感染症対策のために派遣プログラムを見送りました。渡航先: シェムリアップ(カンボジア)

    4日間かけて遺跡のリサーチトリップ。アンコールワットをはじめ、シェムリアップに点在するたくさんの遺跡を巡りました。

    石彫実習では、日本の石彫道具とカンボジアの石を使って、参加者が思い思いに作品を制作。炎天下、丸一日かけて、作品を彫り上げました。

    現地で遺跡の保護や修復に取り組むアプサラ機構とJSAの方々からお話を伺いました。

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    美術学部デザイン科 空間・演出研究室はベトナム美術大学の絵画専攻デザインコースとの交流プログラムを続けています。2019年度には作品の共同制作ワークショップを行いました。作品制作のテーマは「動き(Motion)」。設定されたテーマのもと、渡航プログラムのハノイ編では、フィールドリサーチのワークショップを行いました。ワークショップは、作品制作のために必要なフィールドワークやリサーチなど「制作のプロセス」の意味を考えることを目的としたものです。また、ハノイを離れ、自然豊かなカットバ島を訪れ、

    参加者それぞれが自然の動きを記録するフィールドワークを行いました。続く日本編では、ハノイのプログラムに参加した2名

    の学生と教員を招聘。まずは芸大の学生が企画したフィールドツアーに参加。その後、参加学生は、ハノイでのリサーチをもとにインスタレーション作品を制作しました。また、1週間の制作期間を踏まえ、1日限りの展覧会を開催しました。ベトナムと日本の自然の違いや異文化への理解を深めながらフィールドリサーチや作品制作のあり方をともに学ぶ機会になりました。

    美術学部デザイン科 空間・演出研究室「動き」を探す、フィールドリサーチの方法を学ぶベトナム美術大学デザインコースとの作品制作の共同実習

    担当教員:鈴木太朗(美術学部デザイン科准教授)実施時期:2019年9月�派遣プログラム、2019年10月�招聘プログラム�渡航先: ハノイ(ベトナム)

    カットバ島はハロン湾に浮かぶ自然豊かな島。ワークショップと同様に、光の反射や風の動きなど、自然のなかの「動き」をリサーチしました。

    東京藝術大学上野キャンパス内のラーニングコモンズにて講評会を兼ねて1日限りの展覧会を開催。作品のコンセプトを説明し、教員による講評が行われました。

    ワークショップでは、ハノイの大学近くの公園を散策しながら、自然のなかにある「動き」を探し、それぞれがスマートフォンやカメラで撮影。身近な景色から、面白い「動き」を見出します。

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    音楽学部 楽理科 音楽環境創造科東南アジアにおける「民族音楽学」の構築、伝統音楽のアーカイブのためにミャンマー国立文化芸術大学での録音実習と伝統音楽文化の共同調査

    担当教員:植村幸生(音楽学部楽理科教授)�、亀川徹(音楽学部音楽環境創造科教授)     丸井淳史(音楽学部音楽環境創造科准教授)実施時期:2019年10月�招聘プログラム�、2019年12月�派遣プログラム渡航先: ヤンゴン(ミャンマー)

    音楽学部楽理科は、2017年からミャンマー国立文化芸術大学との交流プログラムに取り組んでいます。また音楽環境創造科は、これまでシラパコーン大学音楽学部と、音響音楽の作品共同制作プログラムを通じて、交流を重ねてきました。2019年度は、音楽環境創造科・楽理科が合同でミャンマー国立文化芸術大学との交流を図りました。招聘プログラムでは、ミャンマー国立文化芸術大学

    音楽学部から教員3名と学生1名を招聘し、民族音楽

    学の教育・研究基盤に関するプログラムを実施しました。楽理科で行われている授業の見学、また招聘している先生方にミャンマーの伝統民族音楽に関する授業を開催してもらいました。また音楽環境創造科の録音スタジオ、小泉文夫記念資料室、図書館など、音楽のアーカイブのための様々な施設を見学しました。さらに千住キャンパススタジオAにて、「The Beauty of Myanmar Music ミャンマーの音楽の美しさ」と題したレクチャーコンサートを開催しました。コンサートでは、ミャンマー

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    音楽の解説を交えながら、ミャンマー国立文化芸術大学の皆さんの演奏はもちろん、楽理科の学生がミャンマーの「合奏音楽サインワイン」の演奏を披露しました。

    12月に実施された派遣プログラムでは、音楽環境創造科・楽理科の教員と学生がヤンゴンを訪れ、ミャンマー国立文化芸術大学での録音実習と、伝統音楽文化の共同調査を行いました。大学での録音実習は2日間にわたり、実際に大学の実技の授業で活用される音源

    制作を目的とし、伝統音楽の授業で扱われているミャンマーハープや歌、ミャンマーピアノの楽曲を収録しました。スタジオの活用方法や録音の際の注意事項などの説明を交えながら、ミャンマー国立文化芸術大学の音楽学部の教員・学生30名程と、実習に取り組みました。また、伝統音楽文化の調査のために、伝統音楽の合

    奏が行われる宗教儀式や、伝統音楽の奏者の方へのヒアリング、演奏現場の収録を行いました。

    ミャンマーの漫談家のご自宅を訪問し、活動に関するお話を伺い、実際の演奏を披露してもらい、その様子を記録しました。ミャンマー国立文化芸術大学やシラパコーン大学の民族音楽学の先生とともに、ミャンマーの伝統音楽に関する調査を重ねました。

    大学での録音実習の前には、ミャンマーで録音プロジェクトに取り組む井口寛さんと録音も行いました。日本とは異なる環境で、サインワインをはじめ、ミャンマーの合奏の録音に取り組みました。

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    音楽学部器楽科室内楽専攻はベトナム国家音楽院との室内楽を通じた交流に取り組んでいます。また大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 アートマネジメントコースの音楽マネジメントを学ぶ学生と教員が、交流プログラムのコーディネートやコンサートのマネジメントを実践的に担っています。2018 年には、音楽学部器楽科の教員と学生がハノイを訪れ、ベトナム国家音楽院のメンバーと室内楽のコーチングレッスンワークショップを行いました。数日間のワークショップを踏まえ、ベトナム国家音楽院のコンサートホールにて合同のコンサートを開催しました。コンサートには、およそ300人の観客が集まり、日本の音楽雑誌をはじめ、国内外のメディアにも取り上げら

    れました。2019年度は、2018年度のコーチングレッスンワークショップに参加したベトナム国家音楽院の若手教員3名と、学生を1名招聘し、芸大の室内楽の取り組みを共有する滞在プログラムを実施しました。室内楽定期演奏会や学生主体で取り組まれることが特徴的なチェンバーオーケストラのコンサートを中心に、リハーサルやレッスンの様子を見学し、室内楽の教育現場を、10日間にわたって学びました。また、日本・ベトナム文化交流協会が主催するコンサー

    トに出演し、東京藝術大学の学生や、ベトナムにゆかりのある演奏家の皆さんと共演しました。

    音楽学部器楽科 室内楽大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 アートマネジメントコース

    室内楽を共に学ぶハノイでのコーチングワークショップと日本でのコンサート

    担当教員:�松原勝也(音楽学部器楽科教授)、�箕口一美(大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻講師)

    実施時期:2020年1月�招聘プログラム *2018年12月�派遣プログラム渡航先: ハノイ(ベトナム)

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    2018年12月には、ベトナム国家音楽院のコンサートホールでコンサートを開催。

    日本での滞在中には、アートマネジメントを学ぶ学生の修士論文発表会にも参加しました

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    大学院映像研究科アニメーション専攻は、ミャンマー国立文化芸術大学シネマ専攻、シラパコーン大学との交流プログラムに取り組んでいます。2017年度には、ミャンマー国立文化芸術大学でストップモーションのワークショップを開催、2018年度には日本のアニメーション史の特別集中講義を開催しました。また2018年度には、ミャンマー国立文化芸術大学シネマ専攻の教員2名を招聘し、アニメーション専攻の国際合同講評会に参加していただきました。タイでは、2017年度から2019年度にかけてバンコクのシラパコーン大学を会場とし、アニメーションの基礎ドローイングを教えるワークショップ、アニメーショ ン・ブートキャンプを開催しています。

    2019年度は、ヤンゴンで開催されたワタン映画祭に、ミャンマー国立文化芸術大学シネマ専攻と、共同プログラムとして参加しました。ワタン映画際(Wathann Film Festival)は2019年

    で9年目を迎える映画祭で、ショートフィルムのコンペティション、ミャンマーのインディペンデントシネマ作品の上映、アジア各国からの招聘作品が上映される国際映画祭です。共同プログラムは国際交流基金ヤンゴン日本文化センターにて行われ、東京藝術大学の学生の作品とミャンマー国立文化芸術大学シネマ専攻による作品をそれぞれ選定した上で上映し、互いの作品に関するプレゼンテーションとディスカッションを行いました。

    大学院映像研究科 アニメーション専攻ミャンマー国立文化芸術大学とワタン映画祭に参加バンコクでアニメーションブートキャンプの開催

    担当教員:岡本美津子(大学院映像研究科�アニメーション専攻教授)実施時期:2019年9月�派遣プログラム(ヤンゴン)、2019年12月�派遣プログラム(バンコク)渡航先:� ヤンゴン(ミャンマー)、バンコク(タイ)

    2018年には2日間にわたってミャンマー国立文化芸術大学にてストップモーション作品の制作ワークショップを開催。およそ80人の学生が参加しました。

    ワタン映画祭の会場は、ミャンマー最古の映画館であるワジヤシネマ。そのほかにも、国際交流基金ヤンゴン日本文化センター、ゲーテ・インスティトゥートでも開催され、 1週間程の会期に、たくさんの作品が上映されました。

    芸大が企画したワークショップ開催後、ストップモーション作品の制作に力を入れるミャンマー国立文化芸術大学シネマ専攻の学生。映画祭では新しい作品を発表しました。

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    大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻キュレーションコースの住友研究室は2018年度、ラオス国立美術学校との交流プログラムに取り組みました。ラオスには美術大学ができましたが、公共の美術館がありません。そんなラオスの状況を背景に「美術館と芸術家の意味と役割」について考える機会を作ることを目的とし、東京藝術大学でキュレーションを実践・研究する住友研究室は、ラオス国立美術学校の教員・学生とともに、リサーチとアニメーション制作のワークショップを行いました。

    まずは、ラオス美術学校の学生と東京芸大の学生が、「誰も知らないアーティスト」を探すリサーチ・ワークショップを行いました。参加者はいくつかのグループに分かれ、ビエンチャンに住む「アーティスト」を探し、その方々の活動についてインタビューを行い、映像で記録しました。リサーチの結果をもとに一人の「アーティスト」を選び、そのアーティストの人生の物語を題材としたストップモーションアニメーションを制作しました。その後、ビエンチャンとルアンパバンで作品を上映する機会を作りました。

    大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻 キュレーションコース誰も知らない芸術家を探して芸術家のリサーチとストップモーションアニメーション制作のワークショップ

    担当教員:住友文彦(大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻准教授)実施時期:��2018年5月・12月�派遣プログラム�

    �*2019年度は新型新型コロナウィルス(COVID-19)感染症対策のために派遣プログラムを見送りました。渡航先: ビエンチャン・ルアンパバン(ラオス)

    街中で「誰も知らないアーティスト」を探すリサーチ・ワークショップ。「アーティストとは何か?」を議論しながら、面白い活動を行うアーティストを探しました。

    芸大の学生は脚本や物語の構成を担当し、ラオスの学生がアニメーションを制作しました。

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    カンボジア王立芸術大学、ベトナム美術大学、ラオス国立美術学校の3つの連携大学からそれぞれ教員と学生を招聘し、美術学部の授業を体験してもらう合同招聘プログラムに取り組みました。具体的には、油画(齋藤芽生)、工芸(小椋範彦)、彫刻(原真一)の3つの専門領域の教員がそれぞれ企画した数日間のワークショップを通じて、東京藝術大学美術学部の様々なカ

    リキュラムを体験してもらうことを目的としています。漆芸研究室では蒔絵を体験するワークショップを企

    画しました。漆芸研究室の工房で、「日本のうるし」の技術である蒔絵技術を使った作品を制作しました。油画技法材料研究室では、染料制作の授業見学と、目黒区美術館で開催された本学油画科教員の齋藤芽生の個展の見学会を行いました。また、彫刻科では、学

    合同招聘プログラム

    担当教員:齋藤芽生、小椋範彦、原真一実施時期:2019年11月参加大学:カンボジア王立芸術大学、ベトナム美術大学、ラオス国立美術学校

    12日間の滞在中には、展覧会の見学、ワークショップ、授業体験など、さまざななプログラムが企画されました。

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    生メンバーがワークショップ「Burning Project」を企画し、2日間にわたって取手キャンパスで開催されました。東京藝術大学の学生と連携大学の学生と教員のグループ・ワークで、マッチ棒だけで彫刻作品を作り、その作品を燃やすことで、「炎と彫刻」について考えるワークショップです。また、東京藝術大学の教員と学生、3つの連携大学

    のメンバーが参加するディスカッションフォーラム「アジアの芸術大学・美術学校と、これからについて」を開催しました。参加者は、それぞれの大学の紹介のプレゼンテーションを行いました。各国の芸術教育における特徴や歴史について意見を交わしました。

    ディスカッションフォーラム「アジアの芸術大学・美術学校と、これからについて」は、参加者によるプレゼンテーションと、それぞれの国の文化芸術の教育のあり方についてのディスカッションが行われました。およそ50名が参加しました

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    2017年度より、ミャンマー国立文化芸術大学(NUAC)との交流プログラムとして、ミャンマーの伝統音楽の一つ「サインワイン」を現地にて習得しております。芸大での交流プロジェクトが発足した際に楽理科がミャンマーの伝統音楽についての研究を行うプログラムを行いました。その際に同行させていただき、個人派遣としてもっとミャンマーの伝統音楽についての研鑽を行いたい、と思ったのが研修プログラムへの応募のきっかけです。NUACへの訪問は今年度で3度目となりました。ミャンマー伝統音楽における器楽演奏には、核となるようなシンプルなメロディに対して即興的に装飾音を施していく、という側面があります。その装飾のつけ方を先生からのレッスンで学んでいくのですが、この装飾のつけ方は個々の先生によって異なるそうです。

    NUACは第一都市ヤンゴンと第二都市マンダレーに、それぞれ姉妹校のような関係で2校存在しており、2017年度は主にヤンゴン校で基礎を学び、2018年度はマンダレー校にて数曲、装飾も含め習得しました。そこで今年度は前年度に習得した曲の装飾について、ヤンゴン校との間で比較を行うためにヤンゴンを訪問しました。マンダレーで習得した2曲をヤンゴンでも習った結果、曲のイントロダクションや曲の中間部に当たる部分の装飾などに大きな違いが見られました。この違いが個々の先生の差なのか、ヤンゴンとマンダレーの地域差のようなものなのかは依然不明ですが、引き続きミャンマー伝統音楽への研鑽を行っていこうと思います。

    個別研修プログラム 体験記ミャンマー伝統音楽楽器・サインワインの奏法を習得する

    氏名:�田中教順(音楽学部音楽環境創造科�教育研究助手)渡航時期:�2019年12月〜2020年1月

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    1月の10日間、私は東京藝術大学の美術学部を体験しました。日本に来たのは2回目ですが、冬に来たのは今回が初めてでとても寒かったです。ラオスに冬はなく、雪は見たことがありませんでした。また、この滞在が初めて一人で海外に行く機会だったので、とても緊張しました。東京藝術大学は、特に設備やアートを学ぶ環境が素

    晴らしく充実していると思います。私はラオス国立美術学校でデザインを勉強しています。具体的には、2Dのアニメーションの物語を作る、脚本について学びたいと考えています。しかし、私の学校では、アニメーションを制作することはできますが、脚本やストーリー構成など、制作のなかの個別の役割を専門的に学ぶ授業や環境がありません。滞在中に、横浜キャンパスのアニメー

    ション専攻の先生から、私の作品のプレゼンテーションを聞いていただいた上で、制作や進路に関するアドバイスをもらいました。アニメーション制作のなかにも、様々な役割とその役割に合わせた専門的な教育環境があることに驚きました。とても励みになる体験でした。また、美術学部で開催されていた卒業制作の展覧会

    を見学し、そのレポートを作成しました。展覧会で展示されていた作品から3つの作品を選び、その良さについて英語でレポートを書きました。卒業制作の展覧会や日頃の授業、そして大学の設備を充分な時間をかけて見学することができました。ラオスに帰って、デザインやアニメーションを学ぶことに活かしたいと思っています。

    個別研修プログラム 体験記東京藝術大学 卒展見学レポート

    氏名:Oudomvilai�Thidavan(ラオス国立美術学校デザイン専攻2年生)滞在時期:2020年1月

    彫刻科原先生(左から2番目)と彫刻科学生メンバーと。ニックネームはジナ(左から3番目)

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    そのほかの取り組みユニットプログラムのための事前学習を目的として、特別レクチャーを開催しています。

    ▪️特別レクチャー映画「ナガのドラム」上映講師:井口寛(録音技師)日時:12月17日(火)18:00〜20:00会場:東京藝術大学�上野キャンパス�GA講義室(大学会館2階)

    ▪️特別レクチャー東南アジアのメディア・アート・アクティビズム〜タイとミャンマーを中心に講師:清恵子(メディア・アクティビスト、キュレーター)日時:1月31日(金)18:00〜20:00場所:東京藝術大学�上野キャンパス�GA講義室(大学会館2階)

    音楽環境創造科と楽理科のミャンマー派遣プログラムの事前学習の一環として、ミャンマーの伝統音楽の保存のために「ミャンマー伝統音楽1000曲を記録する」プロジェクト「Gita Yadana(ギタ ヤダナ)」に取り組む井口寛さんをお招きし、ミャンマーでのプロジェクトの経緯や経験を伺いました。また、井口さんが制作・監督した映画「ナガのドラム」を上映しました。

    映像研究科アニメーション専攻が参加したワタン映画祭のディレクターでもあり、タイとミャンマーを中心に若手の映像作家を育成しながら研究活動を続ける清恵子さんをお招きし、特別レクチャーを開催しました。

    ナガのドラムについて全長10メートルを超える巨大なドラムを作りました。ミャンマーと

    インドの国境地帯に暮らす少数民族・ナガ族のユニークな文化の一つです。当時の記録を映像で残しました。東南アジアの西端、タイとインドに挟まれるように位置しているミャ

    ンマーは、優に100を超える民族が暮らす多民族国家です。そしてその北西部、インドと国を分かつように位置する丘陵地帯に暮らしているのがナガ族です。ミャンマーで暮らすナガ族の多くは、奥深い山のなかで自給自足の生活を送っています。厳しい地理的要因と複雑な政治的背景が相まって、彼らが住む丘陵地帯への入口は長らく閉ざされてきました。そのため、ユニークな文化を今でも色濃く残しています。2016年の2月から3月にかけて、ナガの音を記録しながら、彼らの村を訪ねて回りました。そのなかの一つサパロ村で、ナガ族が古くから受け継いできた巨大なドラム作りに立ち会い、見たことも聞い

    講師プロフィール:清恵子(メディア・アクティビスト、キュレーター)キュレーター、メディア・アクティビスト、著述家。チェコのブルノ

    工科大学ビデオ科主任、ドイツのカールスルーエ芸術デザイン大学客員教授。1980年代に日本のビデオアートを支えたビデオギャラリースキャン(SCAN)のディレクターとキュレーターを務めた。その後、共産主義国家のメディア状況を研究するため1988年に東欧へ移住。東欧各地のメディア・アクティビストやアーティストたちとメディアや

    たこともないような出来事に釘ずけになりながら、毎日記録を続けました。当時の映像記録を紡ぎ、この「ナガのドラム」を作りました。(井口寛)

    講師プロフィール:井口寛(録音技師)東南アジア、欧州や南米など諸外国の音楽作品に携わる録音技

    師。音楽家の私的作品、広告や映画・演劇の劇伴など多様な作品に携わっている。2013年からは日本とミャンマーを拠点としながら、ミャンマーの伝統音楽1000曲を記録・保存するプロジェクト「Gita Yadana(ギタ ヤダナ)」に録音技師として参加。自ら音楽レーベル「ROLLERS Recordings」を立ち上げ、自身でプロデュース・録音をした作品の発表も行う。近年は映像制作やダンス作品への楽曲提供、ミャンマーでのフィールドワークにも力を入れている。2016年に国際交流基金のフェローとして訪れたナガで、そこに暮らす人々に魅せられ、以降ナガのユニークな文化の調査・記録を続けている。

    アートを使った民主化活動を開始する。2002年に拠点を東南アジアに移し、ミャンマーとタイを中心に研究と活動を続けている。軍事政権下のミャンマーでは、映画教育と映画祭を立ち上げた。ドイツで出版された『Von der Bürokratie zur Telekratie(ビューロクラシーからテレクラシーへ)』編集のほか、著書にチェコで出版の『Terminal Landscape』(2004)がある。

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    2019年度 大学の世界展開力事業(ASEAN)派遣・招聘実績

    東京藝術大学 ユニットプログラム 派遣回数

    連携大学招聘者数

    教員 25学生 17

    大学名 教員 学生カンボジア王立芸術大学 0 2ラオス国立美術学校 1 1ベトナム美術大学 3 3ホーチミン市美術大学 0 0ベトナム国家音楽院 3 1ミャンマー国立文化芸術大学 3 1バガン漆芸技術大学 0 0シラパコーン大学 1 0

    個別研修プログラム実施回数

    派遣 招聘教員 1 0学生 2 1

  • 2020年3月発行発行: 東京藝術大学グローバルサポートセンター編集:居原田遥 黒川典是デザイン:中島浩写真: 居原田遥 江上賢一郎 楠田健太 Trieu Khanh Tien

    東京藝術大学2019年度 大学の世界展開力強化事業(ASEAN)プロジェクト・レポート