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Medical Science Review 44 Vita Vol.32 NO.1 2015 / 123 2. 肝がんに対する放射線治療 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 第1治療室 医長  安田茂雄 (やすだ・しげお) 医員  磯崎由佳 (いそざき・ゆか) 第2治療室長  山田 滋 (やまだ・しげる) センター長  鎌田 正 (かまだ・ただし) 肝細胞がんのほとんどは、C型あるいはB型ウィルス の持続感染による慢性肝疾患、とりわけ肝硬変に発生 するため、がんの診断時には既に肝機能の低下を伴っ ていることが少なくない。また、硬変肝には同時性、異 時性の多発がんがみられるため、再治療が必要になる ことが多い。よって、肝細胞がんの治療には腫瘍の制御 とともに可能な限り肝機能を温存することが求められ る。重粒子線治療は侵襲の小さい治療の一つとして肝 細胞がんに用いることができる。 (1)臨床試験から先進医療へ 肝細胞がんに対する炭素イオン線治療は、1995年に 臨床試験として開始した。初めの第I/II相試験では、15 回/5週間の治療において安全性と有効性を確認しなが ら線量増加が行われた 6) 。次の第I/II相試験では、線量 増加とともに治療期間の短縮も試みられ、12回/3週間 から4回/1週間に短縮できた。この結果を受けて行われ た4回照射の第II相試験で、安全性と高い治療効果を確 認できた 7) 。全ての試験において、多くは他の治療の無 効例もしくは再発例か、既存の治療法では十分な治療 放射線治療は、1960年代に全肝照射による重篤な肝 障害が報告されて以来 1) 、照射線量が低く抑えられた結 果、十分な抗腫瘍効果が得られず、肝がんの治療には 長年にわたってほとんど用いられてこなかった。しか し、肝臓の放射線障害は照射された体積に依存するた め、部分的な肝照射では重い障害を避けて、がんの制 御に有効な線量を照射することが可能である 2-4) 。近年、 各種画像診断の進歩および3次元治療計画により腫瘍 の進展範囲に合わせた照射野の設定が容易にかつ正確 に行えるようになった。さらに、定位照射など高線量域 をより限局させる照射法の開発や腫瘍の呼吸性移動を 考慮した治療法の開発など技術的な進歩に加え、肝の 肝細胞がんに対する重粒子線治療 1. はじめに 3. 肝細胞がんに対する重粒子線治療 放射線に対する耐容性の知見も示され、肝腫瘍に対し て高線量の照射を安全に行うことが可能となり、高エ ネルギーX線を用いた肝細胞がんの治療で高い局所制 御率および良好な生存期間が報告されている 5) 。一方、 X線に比べて線量集中性に優れる陽子線や炭素イオン 線などの荷電粒子線を用いた治療でも、肝細胞がんに 対する優れた局所効果や良好な長期成績が示されてい 6-13) 炭素イオン線などの重イオン線は、優れた線量集中 性に加えて、陽子線やX線よりも高い生物学的効果を 有するため 14-17) 、肝細胞がんに対しても根治性と低侵襲 性とを兼ね備えた新しい治療法として期待される。以 下、肝細胞がんに対して当施設で行っている炭素イオ ン線治療について述べる。

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2. 肝がんに対する放射線治療

放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院第1治療室 医長 安田茂雄(やすだ・しげお)

     医員 磯崎由佳(いそざき・ゆか)

 第2治療室長 山田 滋(やまだ・しげる)

  センター長 鎌田 正(かまだ・ただし)

 肝細胞がんのほとんどは、C型あるいはB型ウィルス

の持続感染による慢性肝疾患、とりわけ肝硬変に発生

するため、がんの診断時には既に肝機能の低下を伴っ

ていることが少なくない。また、硬変肝には同時性、異

時性の多発がんがみられるため、再治療が必要になる

ことが多い。よって、肝細胞がんの治療には腫瘍の制御

とともに可能な限り肝機能を温存することが求められ

る。重粒子線治療は侵襲の小さい治療の一つとして肝

細胞がんに用いることができる。

(1)臨床試験から先進医療へ

 肝細胞がんに対する炭素イオン線治療は、1995年に

臨床試験として開始した。初めの第I/II相試験では、15

回/5週間の治療において安全性と有効性を確認しなが

ら線量増加が行われた6)。次の第I/II相試験では、線量

増加とともに治療期間の短縮も試みられ、12回/3週間

から4回/1週間に短縮できた。この結果を受けて行われ

た4回照射の第II相試験で、安全性と高い治療効果を確

認できた7)。全ての試験において、多くは他の治療の無

効例もしくは再発例か、既存の治療法では十分な治療

 放射線治療は、1960年代に全肝照射による重篤な肝

障害が報告されて以来1)、照射線量が低く抑えられた結

果、十分な抗腫瘍効果が得られず、肝がんの治療には

長年にわたってほとんど用いられてこなかった。しか

し、肝臓の放射線障害は照射された体積に依存するた

め、部分的な肝照射では重い障害を避けて、がんの制

御に有効な線量を照射することが可能である2-4)。近年、

各種画像診断の進歩および3次元治療計画により腫瘍

の進展範囲に合わせた照射野の設定が容易にかつ正確

に行えるようになった。さらに、定位照射など高線量域

をより限局させる照射法の開発や腫瘍の呼吸性移動を

考慮した治療法の開発など技術的な進歩に加え、肝の

肝細胞がんに対する重粒子線治療

1. はじめに

3. 肝細胞がんに対する重粒子線治療

放射線に対する耐容性の知見も示され、肝腫瘍に対し

て高線量の照射を安全に行うことが可能となり、高エ

ネルギーX線を用いた肝細胞がんの治療で高い局所制

御率および良好な生存期間が報告されている5)。一方、

X線に比べて線量集中性に優れる陽子線や炭素イオン

線などの荷電粒子線を用いた治療でも、肝細胞がんに

対する優れた局所効果や良好な長期成績が示されてい

る6-13)。

 炭素イオン線などの重イオン線は、優れた線量集中

性に加えて、陽子線やX線よりも高い生物学的効果を

有するため14-17)、肝細胞がんに対しても根治性と低侵襲

性とを兼ね備えた新しい治療法として期待される。以

下、肝細胞がんに対して当施設で行っている炭素イオ

ン線治療について述べる。

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A B

効果が期待できないと判断された症例であった。その

後、さらに短期の2回/2日間照射の第I/II相試験を行

い8)、現在は先進医療として短期照射を用いた治療を提

供している。

(2)治療の実際

 重粒子線の優れた線量集中性を十分に生かす目的

で、固定具の作製と金属マーカーの肝内刺入を行って

いる。マーカーは、長さ5mm、直径0.5mmの金コイルで、

腫瘍周辺部に1ないし2本を超音波ガイド下で刺入し、

腫瘍の位置のランドマークとして治療時の位置決めの

際に用いている(図1)。この後、固定具を装着して治療

計画用CTを撮像し、コンピューターを用いて3次元治

療計画を行う。計画通りの照射を実現するため、治療

前にリハーサルを行い、マーカー、脊椎、肋骨、横隔膜

などを指標としてX線透視による位置合わせを行い、照

射位置を確定しておく。毎回の照射直前にもX線透視

下で位置の確認を行い、誤差2mm以内の精密照射を行

っている。治療時には、体表面にセンサーをつけて胸郭

の動きを観測し、呼気に合わせて照射する呼吸同期照

射法を用いている18)。治療は、腫瘍の位置に応じて仰臥

位または伏臥位の体位で行い、垂直および水平方向か

らの直交2門照射が基本である(図2-B)。肝細胞がんに

対する2回照射法のスケジュールは、準備のための第一

次入院(マーカー刺入、固定具作製、治療計画用CT撮

像)および治療のための第二次入院(リハーサル、治療)

がそれぞれ4日前後である。

(3) 短期重粒子線治療

 2回/2日の短期照射は、2003年4月に臨床試験として

開始し、2006年4月以降は先進医療として提供してい

る。2014年2月までにこの治療を受けた照射野外に活

動性病変のない肝細胞がん症例は160例である。年齢は

44-93歳(中央値73歳)で、男性104例、女性56例であ

った。肝障害度はChild-Pugh grade A 146例、B 14例、

最大腫瘍径は1.3-14.0cm(中央値3.8cm)であった。60

例では肝細胞がんに対する治療歴があった。重粒子線

治療の総線量は32.0-48.0GyEであった。観察期間は

6-120か月(中央値32か月)である。

 治療に関連した死亡、および治療が直接引き起こし

た肝不全は認めていない。肝および周辺正常組織にお

ける重粒子線治療の有害事象は、National Cancer

Institute – Common Toxicity Criteria(NCI-CTC

Version 2.0)を用いて評価した。さらに、肝においては

治療前後のChild-Pughスコアの変化の程度も検討し

た。NCI-CTC ver.2.0に基づく肝有害反応は早期(治療

開始後3か月以内)、晩期(治療開始後3か月以降)とも

Grade 3は4例のみで、多くはGrade 1以下であった

(表1)。Child-Pughスコアの上昇も多くの症例において

1点以下に留まり(表2)、肝機能の変化は軽微であった。

図1  肝腫瘍近傍の金属マーカー A CT B X線写真 肝後区域の腫瘍の近傍に留置された金属マーカー(矢印)は腫瘍の位置のランドマークとして治療時の位置決めに用いる。

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A B

C D図2  肝細胞がんの重粒子線治療前後のCT

A 治療前  B 線量分布図  C治療後1年  D治療後2年 肝S3の径50mmの肝細胞がんに腹側および右側方から直交2門で炭素イオン線照射(45Gy/2回)を施行。線量分布図の赤い線で囲まれた領域は処方線量の90%以上の高線量域、緑の線の内側は50%以上の線量域を示す。照射後、腫瘍は照射された周囲肝組織の萎縮を伴って縮小している。

その他,皮膚、呼吸器、消化管などの肝臓の周辺臓器に

おいても重篤な有害事象はみられず、いずれも許容範

囲内と判断された。

 重粒子線治療後、多くの症例では腫瘍は数か月から

1年の経過で徐々に縮小していく。最終的に腫瘍が完全

に消失するのは一部の症例に限られ、多くはそれ以下

の縮小効果で制御が得られている(図2)。従って、肝細

胞がんの重粒子線治療における抗腫瘍効果は縮小効果

よりも局所制御でみる方が適している。重粒子線治療

による局所制御率は、1年93%、3年81%、5年80%であ

った。腫瘍のサイズによる局所制御率の差は認めなか

った。線量別の局所制御率は、45.0GyE以上の高線量群

で は1年98%、3年89%、5年89%で あ る の に 対 し、

42.8GyE以下の低線量群ではそれぞれ90%、76%、74

%で、高線量群が良好であった(図3)。

 重粒子線治療後の累積生存率は、45.0GyE以上の高

線量群で1年99%、3年72%、5年58%であった(図4)。

径が5cmを超える大きな腫瘍で肝機能良好例(Child-

Pugh grade A)の累積生存率は、1年94%、3年64%、

5年48%で、肝切除の治療成績19)とほぼ同等であった

(図5)。

 同じ荷電粒子線治療である陽子線治療との比較を

表3に示す。局所制御率はほぼ同等であるが、治療スケ

ジュールは大きく異なり、炭素イオン線治療の治療期

間は2日で陽子線治療よりも短い。

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表1  重粒子線治療後の有害事象 NCI-CTC ver.2.0による評価

表2 治療前後のChild-Pugh scoreの変化

表3 肝細胞がんの粒子線治療

施設国立がんセンター

東病院 7)筑波大学8)

放射線医学

総合研究所

患者数 単発 40 単発 31

多発20

単発 70

多発2

最大腫瘍径(中央値)

(範囲) (mm)

45

(25-82)28

(8-93)

33

(13-95)

治療 陽子 陽子 炭素イオン

線量 / 回数 76GyE/20回 66GyE/10回 45.0,48.0GyE/2回

局所制御 2年

96% 3年

94.5%

5年

87.8%

3年

89%

5年 89%

生存率 3年

66% 3年

49.2%

5年

38.7%

   単発3年 57.3% 5年 38.7%

3年

77%

5年 58%

Grade

早期 遅発性

0 1 2 3 4 0 1 2 3 4

肝 88 41 26 4 0 64 57 28 4 0

皮膚 1 156 3 0 0 11 146 1 0 0

呼吸器 127 33 0 0 0 90 66 2 0 0

消化管 160 0 0 0 0 158 0 0 0 0

骨 160 0 0 0 0 153 0 5 0 0

NCI-CTC version 2.0による評価.早期は治療開始後3か月以内,遅発性は治療開始後3か月以降の最も

強い有害反応で評価した.

早期は治療開始後3か月以内,遅発性は治療開始後3か月以降の最も

悪い値で評価した.

治療後のスコア-治療前のスコア

≦0 +1 +2 +3

早期 138 19 2 0

遅発性 110 26 6 0

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図3  重粒子線治療後の線量別局所制御率 局所制御率は45.0GyE以上の高線量群が42.8GyE以下の低線量群と比較して良好であった。

0

. 2

. 4

. 6

. 8

1

0 2 4 6 8 1 0 年

P=0.0145

線量 1年 3年 5年

45.0,48.0GyE(n=72) 98% 89% 89%

≦42.8 GyE(n=88) 90% 76% 74%

図5  巨大肝細胞がん症例の重粒子線治療後の累積生存率

腫瘍径が5cmを超え、かつ肝機能良好(Child-Pugh grade A)例の累積生存率は、 1年94%、3年64%、5年48%で、肝切除の治療成績とほぼ同等であった。

(*肝切除の成績は日本肝癌研究会の第19全国原発性肝癌追跡調査報告19)による)

0

. 2

. 4

. 6

. 8

1

0 2 4 6 8 1 0

n=34

生存率 1年 3年 5年

炭素イオン線治療

>5cm &

Child

A(n=34)

94% 64% 48%

肝切除

 5-10cm(n=3,869)

 >10cm (n=1,244)

86%

78%

66%

57%

52%

45%

図4 高線量群の重粒子線治療後の累積生存率

0

. 2

. 4

. 6

. 8

1

0 1 2 3 4 5 6 年

1年 3年 5年

99% 72% 58%

n=72

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4. 重粒子線治療が適している症例とは

5. おわりに

 肝臓は高線量の照射を受けた領域は萎縮するが、肝

予備能が保たれている症例では照射を受けていない領

域が代償性に腫大し、肝機能が保たれる13)。よって、中

等度以上の肝機能を有し(Child-Pugh grade A もしく

はB)、病変が限局している症例が重粒子線治療の良い

適応である。肝予備能が著しく低下している症例、病

変が広範囲に浸潤している症例は重粒子線治療を行う

ことは困難である。病変が多発している症例では、他治

療との併用も含めて治療適応を検討する。3cmを超え

る病変は、肝切除以外の既存の治療では制御が難しい

ことから、切除ができない症例や切除拒否例に対する

治療として重粒子線治療は有用である。3cm以下の病

変は、手術あるいは経皮的局所治療で高い局所制御率

が得られるので、何らかの理由でこれらが受けられな

い例が重粒子線治療の適応と考えられる。病変が門脈

や下大静脈などに近接している症例や横隔膜直下で肺

に近接している症例も治療可能である12)。一方、病変が

消化管に近接している場合は、放射線障害の観点から

治療は困難である。また、コントロール困難な腹水を有

する症例は、腹水が重粒子線治療の飛程に影響して正

確な照射を行うことが困難であるため、重粒子線治療

には適さない。

 腫瘍の大きさに関わらず、安全で高い効果を発揮で

きる重粒子線治療は、肝細胞がんの治療法の選択肢の

一つとして、集学的治療の中で有効に利用できる治療

であると考えられる。

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