2018年（平成30年）5月【 第22号 】1

上野優佳

星槎グループ セイスポ編集部発行神奈川県 中郡大磯町国府本郷 1805-2

第 22号 2018年5月12日（土）

川口キャンパス練習場にて

競技に参加する宮澤会長

　

オリンピックの開催

は、人々に大きな夢を

与える最大の祭典であ

り、同時に、オリンピッ

クの基本精神と理想を

多くの人々に広く理解

してもらう最高のオリ

ンピックムーブメント

である。

　

第二次世界大戦後の

1948年、国際オリン

ピック委員会（IOC）

は第42次総会において、

1894年6月23日の

IOC創設を記念し、同

日をオリンピックデーと

することを決めた。その

後、IOCは各国のオリ

ンピック委員会（NOC）

に、オリンピックムーブメ

ントの一環としてオリン

ピックデー記念行事を実

施するよう呼びかけた。

　

日本では、参加が認めら

れなかった第14回オリン

ピック競技大会（1948

年ロンドン大会）に合わ

せ、開会式の7月29日に

明治神宮外苑競技場でオ

リンピックデーを記念す

る行事を開催した。

　「スポーツを通じて相

互理解と友好の精神を養

い、平和でより良い世界

の建設に貢献する」とい

うオリンピズムの普及

と、更なる理解を得るた

めの活動がオリンピック

ムーブメントである。世

界各国のNOCは、その

ために様々な活動を行っ

ている。また、オリンピッ

クムーブメントは、選手

やオリンピック関係者だ

けのものではなく、スポー

ツを愛する誰もが楽しみ

ながら参加できるもので

ある。日本ではJOCが、

誰もがオリンピズムに触

れることができるよう、

オリンピックコンサー

ト、オリンピックデーラ

ンをはじめとしたイベン

トを毎年行っている。

　

ブータン王国では、毎

年4月一週目の土曜日に

ブータンオリンピック委

員会（BOC）主催、そし

て地方自治体協力のもと

オリンピックデーセレブ

レーション（ODC）を国

内各県で実施している。

本年は4月7日（土）、

首都ティンプー市から

車で2時間に位置する

Punakha

（プナカ）県で

開催された。

　

世界こども財団の宮澤

保夫理事長他、アジア・オ

リンピック評議会（O

lym-

pic Council of A

sia, O

CA

）、インドネシア・ア

ジア競技大会組織委員会

（Indonesia Asian G

ames

2018 Organizing C

ommit-

tee, INA

SGO

C

）がODC

に招待された。

　

本イベントの開催目的

は、ブータン全土でスポ

ーツの楽しさを学んでも

らいたい。多くのスポー

ツ競技種目を経験し、国

全体でオリンピックやス

ポーツに対する興味を

より深く持ってもらい

たい。子どもたちの健康

増進を推進させたい。こ

れがBOC会長ジゲル・

ウゲン・ワンチュク殿下

の考えである。毎年同じ

競技でなく異なるスポー

ツが体験できる仕組みも

されている。今年はサッ

カー、ボクシング、テコン

ドー、クリケット、バド

ミントン、アーチェリー、

クフル（伝統アーツ）、ウェ

イトリフティング、陸上、

射撃の10種のスポーツ体

験ができるよう組まれて

いた。ODCにはプナカ

県内から1000人以上

の小中学生が参加した。

　

また、今年8月18日より

2週間、インドネシアの首

都ジャカルタで行われる

2018年第18回アジア

競技大会の海外広報行事

「ファンラン（Fun R

un

）」

も同時に開催された。中

学生500名は、プナカ

から隣県のガサまで5キ

ロを全員が走り抜いた。

子どもたちは、走る楽し

さを学び、本イベントと

アジア競技大会の開催を

祝った。毎年異なるマル

チスポーツイベントを開

催するイニシアチブは、

スポーツに若者を関与さ

せるBOCのビジョン

に沿ったものである。こ

のイベントでは、リオオ

リンピック出場経験のあ

るオリンピアンとコー

チ、アスリート、スポー

ツを体験する子

どもたちが一緒

に参加した。ま

た、プナカ県の

小学生の保護者

は、子どもがス

ポーツをするの

を今回のODC

で初めて見たと

語っており

「ス

ポーツの多くは

理解していない

が、見るのは楽

しい」と話して

いた。

　

イベント準備

から片付けは、参加した

子どもたちと地元学校の

先生、そしてBOCス

タッフ、BOC傘下の競

技連盟所属のコーチ、ア

スリートが総出で行っ

た。前夜、雷を伴う豪雨

だったため、グラウンド

コンディションはODC

ができる状態ではなかっ

た。その補修は、大人と

子どもが皆で協力し、開

始時間に間に合わせた。

誰が声掛けるのでもなく

自然とやる姿を見た宮澤

会長も、皆が一生懸命何

とかしようとする姿を見

て感心していた。イベン

ト開催中、BOCジゲル

会長、ソナム事務局長、

イベント主担当のKP

調査官他、BOCスタッ

フ職員全員が終始グラウ

ンドに出て一緒に活動し

ている姿に宮澤会長は

「これだよ、これ、これが

大切。だから盛り上がる。

全部の競技に全員が参加

できる仕組みが良い。星

槎オリンピックでもこう

いうのをやった方が良

い。あと陸上大会。アイ

デアがいっぱい詰まって

いる」と話した。

　

標高1200メートル

の自然の中、ODCに参

加した大人も子どももイ

ベントを見守っていた人

たちも、全ての人に笑顔

の連鎖が広がっていた。

　

平成30年4月7、8日にイタ

リアで開催されたフェンシン

グジュニア・カデ世界選手権

大会において、星槎川口キャ

ンパス2年生の上野優佳が

「ジュニアU-

20」、「カデ（U-

17）」の両カテゴリで見事2

冠を達成した。日本人初の快

挙を成し遂げた、上野優佳に

直接インタビューを行った。

―フェンシングの

　魅力は？

　

3つの種目（フルーレ、

エペ、サーブル）がある

ので、それぞれの楽しさ

があります。特にフルー

レは攻撃する権利を奪い

合う緊迫した戦いが面白

いです。

―優勝した感想は？

　

優勝は狙っていました

が、2冠できるとは思っ

ていなかったので嬉し

かったです。ですが、団

体戦では優勝を逃してし

まったのでそれが悔し

かったです。

―大会中、苦労した

　ことは？

　

ジュニアの試合は最初

から緊張する試合が多く

大変でした。最初相手に

7点とられてそこから逆

転した試合もありました。

―憧れの選手は？

　

ヴォルピ選手（イタリ

ア）です。スピード・技術・

体格すべてを兼ね備えて

いて、世界トップクラス

の選手なんです。

―今後の目標は？

　

2020年の東京オリ

ンピックを目指しながら、

ジュニア大会日本1位、

世界大会2連覇、どんな

小さな大会でも全て優勝

すること、シニアの世界

ランキングをベスト16ま

で上げることです。

　“世界チャンピオン”と

いうすばらしい成績を

淡々と語る上野優佳の語

り口からこれまでの練習

や実績に裏打ちされた自

信が垣間見えた。東京オ

リンピックに最も近い選

手でありながらも、趣味

はyoutube

動画を観たり、

音楽を聴く等、高校生ら

しさが満ち溢れていた。

（星槎川口キャンパス

教諭

福島ほのか）

ワンチュク殿下と一緒に

星槎川口キャンパス

上野優佳へインタビュー

「どんな小さな大会でも

全て優勝します！」

日本人初！世界フェ

ンシング

選手権

大会

２冠

達成

オリンピック・ディ・セレブレーション

in ブータン

2018年（平成30年）5月 【 第22号 】 2

　

平成29年度

第37回

全国高等学校ライフル射

撃競技選抜大会が、3月

25日（日）から28日（水）

までの4日間、徳島県の

徳島市ライフル射撃場で

開催された。

　

ライフル射撃競技10

ｍエア・ライフル立射40

発競技女子の部で、星槎

国際沖縄の喜納夕莉が

出場し、本射で総得点

408.2点（23名中7

位）、ファイナルでは8

社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる。

　

星槎大学学生として、中

学校高等学校保健体育の教

員免許を目指しながら、三

重県のスポーツ指導員、兵

庫県を拠点に高飛込選手

として活動を行っている

村上和基（JSS白子／

星槎大学）が、去る3月

17日に行われたFINA

ダイビングワールドシ

喜納夕莉

　

4月4日から10日にか

けて1週間、星槎グルー

プ創設者である宮澤保夫

会長はブータンを訪問

し、来日前のツェリン・

トブゲイ首相と面会をし

た。冒頭、トブゲイ首相

からは、宮澤会長にブー

タンオリンピック委員会

に向けての支援に対し感

謝が述べられた。

　

宮澤会長とトブゲイ首

相は、医療分野での協働

の可能性について協議を

行った。ブータン王国は

プライマリ・ヘルスケア

のシステム制度を広める

ことができ、その点では

成功をおさめている。そ

して今、私たちは、第三

次医療に向けて取り組む

時期にきていると首相は

話した。

　

宮澤会長は、帰国後、

トブゲイ首相の来日歓

迎レセプション、安倍首

相主催晩餐会にも招待を

受けた。そして首相が帰

名中6位の成績を残し、

見事入賞を飾った。

　

全国から選抜された選

手で競い合う今大会では、

九州・沖縄地区から3名、

沖縄県からはただ一人が

選抜された。

　

昨年7月に行われた全

国大会の後も、九州ブロッ

ク大会やJOCジュニア

オリンピックカップ、ナ

ショナルチーム選考記録

会など数々のライフル大

会へ出場し、着実に経験

を積んで臨んだ今大会。

しかし、風邪のためあま

り調子が良くなかった。

また緊張から本射が始

まっても、なかなか自身

の射撃ができなかった。

7月の全国大会の時も同

じような状況でファイナ

ル進出とはならず、精神

面での課題をあげてい

た。しかし、今回は数々の

大会に出場した経験が試

合半ばから活きてきた。

焦らずに深呼吸を意識し

て呼吸を整えて仕切り直

すと、後半は持ち直して

練習のときのような射撃

ができた。結果として合

計点数は408.2とみ

ごとにファイナル（上位

8名）進出を決めた。ファ

村上和基

トブゲイ首相（左）と宮澤会長（右）

未来に向けて

スポーツを超え

イナルでは、8名中6位

となり入賞を果たした。

　

試合後に今回の大会を

振り返り、「結果はあま

り良くなかったが、今回

は点数意識（点数を狙い

すぎて体が緊張し、実力

が出せないこと）の操り

方、セルフトーク（心の

中で自分に問いかけるこ

と）を活用するなど、自

分自身の伸び代を感じた

大会だった。」と話す。

　

次の目標は、4月に行

われる「全九州ライフル

射撃大会」のエアー、ビー

ムライフルの2種目で優

国する日に再度大磯にて

面会し、ブータン王国へ

本年度中に医師と看護師

からなる医療チームの派

遣、及び救急車2台の寄

贈を行う考えがあると提

唱した。

　

ブータンは、伝統医学

も、内科や外科の西洋医

学による診療科と同様に

確立されている。医療サー

ビスは、全国民に無料提

供されている。首都ティ

ンプーにある病院が国内

医療機関の頂点となり、

全下位医療機関からの紹

介患者を受け入れる。病

院まで容易に受診できな

い遠隔地からの遠隔医療

相談も受けている。

　

また、国土を3つの地

域に分け、それぞれの地

域にレファラル（搬送先）

病院が指定されてもい

る。地域レファラル医療

機関の下、20ある各県に

は医師を数名ずつ配置、

県病院が原則的に少なく

とも1つ、国内で計約30

の施設を設置している。

そして、医師と看護師、

Health A

ssistant

が配

置された「グレード1基

礎保健所」は地域医療の

最前線を担う。

　

各県内それぞれ数ヶ所

にはH

ealth Assistant

が配置されている「グ

レード2基礎保健所」が

合計約200設置され、

簡単な診療や出産、小児

の定期予防接種、各種保

健指導などを含むプライ

マリケアを提供してい

る。更に基礎保健所の下、

複数のアウトリーチクリ

ニックと呼ばれる出張診

療所も設けられている。

　

スポーツはきっかけで

ある。スポーツを通した

健康教育の拡充、スポー

ツ振興とスポーツ文化の

充足が医療環境改善にも

繫がると考える。

　

健診をしっかりと受診

できる環境が何処にでも

あることで大病のリスク

を早く見つけられるよう

にする。未然に防げる環

境作りが大切である。

　

次に、集落や親族での

連携を強固にし、お互い

の健康に留意しあえるこ

と。健康情報の共有を医

療施設とは別に地域共同

体に根差した小さなレベ

ル、集落や親族の中で正

確に行うことができれ

ば、体調を崩した時の対

応も早くなる。つまりは、

手持ちの医薬品とある程

度の健康教育による医学

的知識により、医療施設

を頼らずとも対応できる

と考える。

　

星槎グループと世界こ

ども財団は、さらに未来

を見据えてブータンとの

関わりを拡げていく。

リーズ・富士大会、

ミックスシンクロ

で銅メダルを獲得

し、2年後の東京

オリンピックに向

けて大きな足がか

りをつかんだ。

　

FINAダイビ

ングワールドシリ

ーズは、17年ぶり

に日本で開催され

た世界規模の大会

で、緊張の中、演

技した村上選手は

「プレッシャーや応援を力

にかえ、精度の高い演技

ができました」と、自身の

演技を振り返った。

　

同年2月に行われた飛

込国際大会派遣選手選考

会で、代表入りが有力と

なった村上選手は、今年

7月に開催される世界水

泳、2月に開催されるア

ジア大会でのメダル獲得

に向け、既に気持ちを新

たに日々練習に取り組ん

でいる。

村上選手の競技歴は

20年以上

　

今でも飛び込むときに

は、恐怖心があるという。

勝すること。「昨年優勝し

た九州大会なので、この

成績はなんとしてでも取

りたい。」と意気込む。同

時に「一番の目標はイン

ターハイ優勝。それまで

の大会は通過点にすぎな

い。」とも話す。　

　「目標を達成するため

に今後精神面での点数意

識のコントロール、技術

面では、引き金、体のバラ

ンス等、パート分けして

練習していきたい。以前、

射撃競技の強豪国である

ドイツからきたコーチに

教えてもらった練習方法

しかし、高さの恐怖を克

服し、いい演技ができた

ときに喜びを得ることが

できるのだと笑顔で語っ

てくれた。

　

はじめて競技を観る人

に観戦ポイントを教えて

欲しいと尋ねると、「入

水時の水しぶき」と即答。

入水時、水しぶきをあげ

ない「ノースプラッシュ」

の美しさに注目してぜひ

観てほしい。

　

村上選手の目標は、も

ちろん東京オリンピック

出場。

　

1歩ずつ確実にその目

標に近づいている村上選手

を皆で応援していきたい。

を参考にしている。目標

の立て方や結果からの反

省方法、課題の見つけ方

など多方面で指導しても

らった。これまでの経験

を糧にインターハイ優勝

に向けて練習を頑張って

いきたい。」と話し、昨年

度までと比べると精神面

での大きな成長を感じた。

　

4月から3年生にな

り、月に1、2回のペー

スで各種大会に出場する

予定。経験を積み重ね、

今後さらなる活躍を期待

したい。

（星槎国際沖縄

下條隆志）

―シンクロナイズド高飛込―

目指すは、東京オリンピック!

2018年（平成30年）5月【 第22号 】3

　

小学校5年生の体育の

授業で走高跳を行い、先

生に勧められて陸上競技

大会に出場した事がきっ

かけで陸上を始めた。中

学、高校と競技生活を送

る中で陸上競技にどんど

んのめり込んでいった。

大学生の時にはまだグ

ラウンドもない、練習環

境も整っていない、そん

な環境の中で競技生活を

送った。

　

練習器具がある事が当

たり前、グラウンドがあ

る事が当たり前と思って

いた当時の自分にとって

「何もない所から新たに

生み出していく」そんな

楽しさを大学の4年間で

学ぶ事ができた。

　

競技生活は順風満帆で

はなかった。2年生にな

る直前の春合宿で前十字

靭帯損傷、半月板損傷と

いうケガをしてしまい、

約2年間のリハビリ生活

をする事になった。

　

まだ、創部2年目。そ

んな順風満帆な競技生活

の2年生になる前の春合

宿の練習中に前十字靭帯

損傷、半月板損傷という

けがをしてしまった。自

分では、もう競技生活は

終わりだと自暴自棄に

なっていた。陸上は個人

種目。チーム内に自分の

替えはいくらでもいる。

他の大学のライバルだっ

た人たちもきっと喜んで

いるだろうとそんな風に

考えるようになってい

た。しかし、周囲からの

反応は自分の想像してい

たものとは全く違ってい

た。チームメイト、監督、

他大学のライバルみんな

が自分の復帰を待ち望ん

でくれた。そこからは自

分の成績だけではなく

チームの勝利に貢献した

いという今までと違う感

覚を持つようになった。

そのような経験を経て大

学3年生夏の大会でライ

バル校を抑え初の北海道

星槎

教師

列伝

スポーツと心理学　色彩が与える影響

オピニオン

星槎国際大阪

副センター長

東田

華奈

　「心理学」と聞くと、皆

さんはどのようなイメー

ジを持つだろうか。カウ

ンセリングや心のケアと

いったものはもちろん、

相手の考えていることを

読み取ったり、行動など

の傾向からその人の特性

を割り出したりするなど

のイメージを持つ人も多

いのではないだろうか。

今では心理学も身近なも

のになり、いろんな場面

で関連付けされることが

増えてきた。

　

スポーツと心理学も密

接な関係にある。スポー

ツ心理学という分野も確

立され、様々な研究がな

されている。今回はその

中でも『色彩』に焦点を

当てていきたい。

　

スポーツをする際、ど

んな競技であっても必ず

ユニフォームや道具が必

要になってくる。今は機

能性だけでなく、デザイ

ン性も追求した商品が増

えてきた。実際に購入す

る際、我々は好きな色を

選ぶであろう。私自身も

そうであった。その色が

パフォーマンスに少なか

らず影響を及ぼしている

という研究結果がある。

　

まずは色そのものと体

の関係からみていこう。私

たちの体は、光や色に対

して筋肉が反応するよう

にできている。1910

年にシュタインという人

が実証し、この筋肉の変

化を「トーナス変化」と

呼んだ。光線を当てた筋

肉が緊張、弛緩と変化す

ることを数値化したの

だ。これを「ライト・トー

ナス値」という。通常の

筋肉の状態を数値で23と

すると、各色の光線に対

する筋肉の変化は、赤が

42、オレンジが35、黄30、

緑28、青24、ベージュ23

という値になる。しかも、

この光線の色に対する効

果は視覚からの影響を受

けていないのだ。

　

数値が小さいほど筋肉

が弛緩している「リラッ

クスしている」状態で、

反対に数値が高くなるほ

ど、興奮状態を表す。色に

対して好きか嫌いかなど

の感情とは関係なく、無

意識のうちに色に体が反

応するのである。この結

果を見ると、ベージュが

通常の状態と気付く人も

いると思う。旅館などの

和室や、木でできたログ

ハウスに入った時に落ち

着くと感じた経験がある

人も少なくないだろう。

これは畳のベージュや木

の茶色で筋肉が弛緩する

効果があったのである。

　

では次に、色彩により視

覚から与えられる心理的

効果をみていこう。さき

ほどのトーナス変化で対

照的な値となった、赤と

青を例に出してみる。こ

の2色にはそれぞれ次の

ような心理的効果がある。

　赤…

　

活力を感じ気持ちを前

向きにさせる。アドレナ

リンを分泌し興奮を促す。

熱や暖かさを感じる。食

欲を増進させる。時間経

過を早く感じさせる。目

を引き関心を集める。

★ 人を認める　★ 人を排除しない　★ 仲間を作る

総合優勝をし、そこから

2連覇する事ができた。

　

私が一番陸上競技で好

きな種目はマイルリレー

と言われる400ｍ×4

リレーだ。出場する選手、

応援するチームメイトた

ちの気持ちがひとつにな

る事で普段の何倍も力を

出す事ができる、そんな

種目だ。陸上は個人種目

だが、自分の成績だけを

追い求めていた時より

も、チームメイトの事を

考え、一緒に目標に向かっ

て取り組んだ大学での残

り2年間は、個人成績以

上に思い出深いものに

なっている。この経験を

星槎国際浜松でもフィジ

カルコースを通して伝え

高田大樹（右）　上野市長を表敬訪問

個人種目だけど、ひとりじゃない

仲間の大切さを知った

星槎国際高等学校　浜松学習センター　

センター長

下口

直矢

青…

　

集中力を高める。食欲

をコントロールできる。

興奮を押さえ、気持ちを

落ち着かせる。時間経過

を遅く感じさせる。睡眠

を促進する。

　

この情報があったう

えで、どちらの色をユニ

フォームに選択すれば勝

率が上がるのだろうか。

もちろん個人のプレース

タイルによっても違うだ

ろうが、興味深い結果が

出た。その結果について

は、次号で実体験も交え

ながら述べていきたい。

スポーツをやっている人

はもちろん、進学や就職

など大きなイベントが控

えている人には「色彩」

にも意識を向けながら挑

んでもらいたいと思う。

平塚地区高等学校バレーボール大会 優勝　4月15日に平塚地区高等学校バレーボール大会が開催された。星槎国際湘南バレーボール専攻は第 1 試合は県立平塚江南高等学校戦。25―5、25―7 で 勝 利。第 2試合は県立平塚商業高等学校戦。25―11、25―8 で勝利した。　第 1 試合と第 2 試合は Aチームが出場した。続く、第3 試合は県立大磯高等学校戦。25―18、25―11 で勝利し、決勝に進んだ。　決勝の相手は県立二宮高等学校。3 試合目同様に Bチームで戦い、25―9、25―8で勝利した。　26人全員がユニフォームを着て試合に出ることができ、貴重な経験をすることができた。練習の成果を一人一人がしっかりと発揮ができ良い試合内容だった。

近代5種部創設　星槎国際川口キャンパスに世界レベルの部活が誕生する。フェンシング元日本代表監督の江村宏二氏を監督に迎えて始動する。五輪競技でありながら知名度は低く、高等学校では大会を実施していない。創部の目的はオリンピックや世界選手権を狙うトップアスリートを育成することだ。詳細は次号で。

東京五輪ミャンマーが県内で事前キャンプ　神奈川県とミャンマーオリンピック委員会は4月24日、県内の施設を2020年東京五輪パラリンピックの事前キャンプ地とすることで合意し、県庁で協定を締結した。箱根町の星槎グループの施設も視察していた。

ていきたい。コースの目

標は「最強のチーム」よ

り「最高のチーム」。結果

だけではなくこの3年間

で最高のチームメイト、

最高の仲間になれるよ

う、そんな指導をしてい

きたい。星槎という環境

で自分のやりたい事に向

けて思いっきりできる環

境をこれからも作り続け

ていきたいと私は思う。

ニュース速報

　

4月4日の入学式を境

に、大学構内はたくさん

の学生の姿にあふれ、笑

顔と希望に満ちた新学期

がスタートした。各運動

部は、それぞれに新入部

員を迎え、新年度の北海

道のスポーツシーズンの

開幕に向け、その準備に

余念がない。

　

4月29日に行われる『全

日本柔道選手権』（於：日

本武道館）に北海道代表

として出場する高田大樹

が、全国の学生の中から

選ばれた8名の選手の一

人として遠征していたカ

ザフスタンから帰国し、

上野正三北広島市長を表

敬訪問した。

　

カザフスタン遠征の様

子や選手権への抱負など、

話題は尽きることなく盛

り上がった。選手権の対

戦相手は、昨年の全国警

察柔道選手権準優勝の強

敵。「得意の大外刈りで優

勝目指して頑張ります！」

という高田に、上野市長

から激励の言葉とともに、

記念品が贈られた。

　

その翌日には、硬式野

球部の春のリーグ戦が開

幕する。昨秋、明治神宮野

球大会大学生の部で北海

道勢として初めての決勝

進出を果たし、結果は惜

しくも準優勝。6月に明

治神宮野球場で行われる

全国大会に出場するため

には、優勝を逃すわけに

は行かない。当然、どの大

学も「打倒、星槎道都！」

を合言葉に、エースを先

発させるとともに、星槎

道都投手陣を徹底マーク

してくることが想定され

る。エースの福田俊は、プ

ロ球団も注目の中、その

プレッシャーをはねのけ

て、自分のピッチングを

することができるかがポ

イントとなる。

　

そのほかにも、新体制

となったサッカー部は、

昨年度、北海道選抜チー

ムに数名の学生が選ばれ、

監督から高評価を得てい

る。ラグビー部も、佐藤監

督・佐藤コーチらの指導陣

が新しいチーム作りに取

り組み、学生も手ごたえ

を感じている。

　

詳細は、今後になるが、

女子バレーボール部も、

選手育成には定評のある

新しい監督を迎え、GW

前後から新体制がスター

トする。

　

星槎道都大学の運動部

は、今年度も、たくさん

の明るいスポーツニュー

スを全国に届けるに違い

ない。

星槎道都のスポーツ

シーズン、開幕へ！

2018年（平成30年）5月 【 第22号 】 4

100

スタート！

　

いよいよ夏の甲子園100回記

念大会のシーズンがスタートした。

夏の前哨戦である春季県大会出場

権がかかる西湘地区予選では、平塚

江南高等学校と平塚工科高等学校

と対戦して、苦しみながらも2連勝

で予選1位突破することができた。

内容としては、投手陣こそ2試合で

1失点と安定していたが、わずかに

回生シーズンが

　

2018年

4

月14日（土）、15日

（日）に平成30年

度

第61回関東高

校サッカー大会神

奈川県二次予選の

3回戦、4回戦が

行われた。

　

星槎はU

18高

円宮杯神奈川県

サッカーリーグ2

部に所属している

ことから3回戦か

らの出場となっ

た。2回戦を勝ち

上がってきた県立

守りのミスがありリズムが悪くな

る場面があった。大きな課題は攻撃

面。淡白な打撃が目立ちフライアウ

トが多過ぎた。安打数も多く、再三

チャンスを作るが、あと一本が出な

い場面が多かったのが気になった。

第一シードを目指して！

　

地区予選の反省点を活かして春季

県大会に突入した。目標

は夏の大会を優位に戦え

るシード権を獲得するこ

と。特に第1シード権を

奪うことができると注目

度も高く、選手のモチベー

ションは一気に高まる。

最低でも第2シード権を

奪うことがチーム目標

だった。一回戦は横浜桜

陽高等学校に7―0、二

回戦は湘南台高等学校に

9―1と2試合連続コー

ルド勝ちと順当に勝利を

収めることができた。

　

この2試合は投打がか

み合い、終始優勢に試合

を運ぶことができ、全体

的にチームとして非常に

良い状態に仕上がってい

応援に熱をこめて

土屋監督からの指導

クロスプレー

戦いを前に

茅ヶ崎戦を前に気合をいれる

茅ケ崎高等学校との3回

戦は立ち上がりから苦戦

した。ビックチャンスを

何度か外してしまうと相

手の攻守が乗ってしまっ

た。前半先に得点を挙げ

たのは茅ケ崎高等学校

だった。

　

しかし、星槎国際湘南

もすぐさま同点に追いつ

く。後半は終始ゲームを

支配するもなかなか得点

が奪えなかった。試合は

延長戦にもつれるかと思

われた後半アディショナ

ルタイムに決勝点をあげ

ると劇的な勝利で4回戦

へと駒を進めた。

　

4回戦の相手は強豪、

向上高等学校。星槎イレ

ブンは立ち上がりから相

手の良さを消す好守を見

せた。しかし、前半7分、

オフサイドと思われた

プレーがそのまま流れ、

GKが慌てて対応すると

相手にPKを献上して

しまう。与えたくない先

制点を許す。ここで大き

く流れが変わると思われ

たが、星槎イレブンは戦

い方を変えず、攻撃的に

守備を続けた。相手の良

さを消しつつ攻撃の手を

緩めなかった。すると、前

半26分にMF鈴木暖己

が相手を抜き去ると落

ち着いてGKとの一対

一を制して同点に追いつ

く。その後も、相手ゴー

ルを脅かすがゴールには

至らない。後半も星槎は

立ち上がりから好機を作

る。しかし、あと一歩の

ところで得点を奪えず終

盤へと差し掛かる。後半

31分に試合が動く。星槎

国際湘南が自陣から前

線にクリアをしたが、相

手DFに拾われ良い形

た。特にエース石𣘺颯太

は、ここまで絶好調で4

試合28イニングでわずか

2失点と抜群の安定感を

誇っていた。また、石綿

唯人と小倉健太朗のリリ

ーフ陣も無失点で抑え込

んでいた。また、守備陣

もショート神尾凌成を中

心にリズム良くアウトを

積み重ねノーエラーだっ

た。地区予選では課題の

多かった打撃陣もつなが

るようになり、得点を積

み重ねることができ、特

に松下壮悟主将は絶好調

で、ホームランを含め、

打撃陣を引っ張ってい

た。チームの雰囲気は大

変活発であり、ベンチも

スタンドもグラウンドも

大きな声が出ており、75

名一丸となって戦えた2

試合であった。

まさかの敗戦を

喫する！

　

いよいよシード権をか

けた戦いがスタートした。

三回戦の相手は市立金沢

高等学校。地区予選から

ここまですべて公立高校。

秋季県大会二回戦でも公

立高校の弥栄高等学校に

惜敗を喫しており、何と

しても公立高校には負け

ないと意気込んで試合が

で前線の選手へ

ボールが渡ってし

まった。準備が出

来ていなかった星

槎国際湘南は何と

かボールを奪おう

とするが、ゴール

中央で待ち構えて

いた相手FWに

ボールが渡ってし

まい勝ち越し点を

奪われてしまう。

その後、3選手を

同時に投入し得点

を狙いにいったが

最後の最後まで星

槎はゴールを奪うことが

できなかった。

　

昨年は創部初のベスト

8という戦績を収めたが、

今年は悔しい結果となっ

てしまった。今シーズン、

まだ始まったばかりなの

で、今大会の課題をしっ

かりと改善してチームを

良い方向へ導きたい。

　

今年のチームは一人ひ

とり責任感を強く持つこ

とができれば昨年度の戦

績を上回る力がある。そ

の力が最大限発揮される

ように日常の質を高めて

いってほしい。

（星槎国際湘南

サッカー部

監督

永瀬裕記）

始まった。今まで通り、初

回にチャンスをつかみ、

松下主将のタイムリーで

幸先良く先取点を奪い星

槎国際湘南ペースになる

はずだった。しかし、この

後ヒットと四球で得た満

塁のチャンスを潰してし

まった。その裏、エース

石𣘺が簡単に二死を取っ

たあと三連続四死球を与

えてしまい、2点タイム

リーを浴び逆転され、一

気に市立金沢のペースに

なってしまった。5回に

はエラーから追加点を奪

われ、前半戦は1―3と

劣勢のまま後半戦がはじ

まる。このままでは終わ

れない星槎国際湘南は、

ここで一気に気合いを入

れ直し、6回に打線がつ

ながり2点を奪い同点。

その後も得点チャンスが

ありながら勝ち越すこと

ができずにいると、7回

には5回と同じようにミ

スからピンチを招き、痛

い失点をしてしまった。

結局、予想外の試合展開

になり焦ってしまい実力

を発揮できずに終了した

試合だった。残塁13がす

べてを物語っている。

ノーシードで

夏へチャレンジ！

　

3回戦敗退により、夏

の選手権予選はノーシー

ドでの苦しい戦いを強い

られることになった。

　

100回生である3

年生14名にとってはラ

ストサマーになる。すな

わち、負けたら終わりを

意味する。5回ある甲子

園出場のラストチャンス

だ。本番まで残り約3ヶ

月。今回の敗因は何だっ

たのか？『慢心・油断・心

の隙』がどこかにあった

のではないか？

この現

実を真摯に受け止め、す

べての行動の改善を行

い、夏に向けて全力で取

り組んでいく。今後も皆

さまの温かい応援をよろ

しくお願いします。

（星槎国際湘南

野球部長

塩谷貴男）

昨年のベスト８の

戦績を上回れ

―星槎国際湘南

男子サッカー専攻―

夏に向けて全力をつくす―星槎国際湘南 硬式野球専攻―