Development of a new method to search for high-z …...Development of a new method to search for...
Transcript of Development of a new method to search for high-z …...Development of a new method to search for...
-
Development of a new method to search for high-z type-2 AGNs by
focusing on dual narrow-band excess
理工学研究科 数理物質科学専攻 物理科学コース 宇宙大規模構造進化研究室 博士前期課程 2 年
岩下 昂平
11
-
✓ガスが銀河中心にある超大質量ブラックホールに降着し、重力エネルギーを放射 ✓ブラックホールの質量成長段階と考えられている ✓観測的な特徴から type-1 AGN と type-2 AGN
2
活動銀河核 (AGN: Active Galactic Nucleus)Introduction
-
✓ガスが銀河中心にある超大質量ブラックホールに降着し、重力エネルギーを放射 ✓ブラックホールの質量成長段階と考えられている ✓観測的な特徴から type-1 AGN と type-2 AGN
3
活動銀河核 (AGN: Active Galactic Nucleus)Introduction
• type-1 AGN - 広輝線と狭輝線 - 中⼼核が⾒える⾓度
から観測
• type-2 AGN - 狭輝線のみ - トーラスによって
中⼼核が隠されている
-
狭輝線領域4
活動銀河核 (AGN: Active Galactic Nucleus)Introduction
ブラックホール
降着円盤
トーラス
type-1 AGN
広輝線領域
type-2 AGN
-
๏ 可視光 - 検出される AGN の多くは type-1 AGN - type-2 AGN 検出困難 (ダストの減光)
๏ X 線 - type-2 AGN であっても検出が可能 (透過⼒ 強) - X 線望遠鏡の視野は狭く、広範囲の観測は困難
高赤方偏移 AGN 探査Introduction
5
問題点✓高赤方偏移 type-2 AGN を 系統的に探査する方法は確立されていない
✓ AGN の性質を正しく理解するためには type-2 AGN も含めた議論が必要
狭帯域フィルター を用いたAGN探査
-
๏ NB excess - 透過波⻑帯に輝線が⾚⽅偏移すると、
広帯域フィルターの等級より NB の等級が明るくなること
๏ 遠⽅の銀河探査によくもちいられる
๏ AGN 由来の輝線を捉えることで、 銀河と区別することが出来る
๏ NB を1つだけ⽤いた解析では 輝線の種類や⾚⽅偏移は特定できない
狭帯域フィルター (Narrow band)Introduction
6
-
z ~ 4.9 の AGN
7
Introduction
波⻑ (Å)
透過率
星形成銀河からは強い 放射は⾒込めない✓ Lyα (1216 Å) -> NB718
✓ C IV (1549 Å) -> NB921
-
z ~ 4.9 の AGN
8
Introduction
NB718 & NB921 で 同時にフラックス超過を⽰す天体
z ~ 4.9 AGN
✓ Lyα (1216 Å) -> NB718 ✓ C IV (1549 Å) -> NB921
-
9
Introduction
✓ type-2 AGN これまで系統的な探査が行われたいなかったが、狭帯域フィルターを用いることでそれが可能になる
✓狭帯域フィルターを用いた AGN 探査方法の確立のために、z ~ 4.9 type-2 AGN の選出を試みた
研究目標
-
Data
10
-
11
๏Subaru HSC-SSP (Aihara+18) - COSMOS Ultra Deep (1.75 deg2) - 狭帯域フィルターを用いた深い観測 が行われている
๏CHORUS - 複数の狭帯域フィルターで COSMOS 領域を観測 今回はそのうちの NB718 を使用
Data↓すばる望遠鏡
-
Method
1212
-
13
✓S18A + CHORUS
✓クリーンサンプル
✓NB718 emitter, NB921 emitter
✓NB718 & NB921 Dual emitter 候補天体
✓NB718 & NB921 Dual emitter サンプル
NB718 & NB921 Dual NB-excess
NB excess (NB718, NB921)
疑似天体の除去 (flag, mask)
画像確認
Method
選出手順
13
-
14
Method
クリーンサンプル๏正しく測光できている天体のみのカタログを作成
๏以下のような天体は正しく測光できていないと判断
‣観測回数が少ない天体
‣周囲の明るい天体の影響を受けている天体
‣測光データのエラーが⼤きい天体
-
輝線天体の選出
15
ri -> r,i band から求めた NB718 波長帯の 連続光の明るさ
15
Method
-
Results
16
-
S18A-CHORUS
NB718 clean sample
NB921emitterNB718 emitter
NB921 clean sample11,574 天体
1,504 天体
13,923 天体
756 天体
NB718 & NB921 Dual emitters -> 42 天体
-
z ~ 4.9 は r バンドで dropout を⽰す
18
Ono+18
Method
Dropout
-
19
Method
r-dropout (1/42 天体)
type-2 AGN (Lya & CIV emitter + r-dropout)
19
-
20
type-2 AGN (Lya & CIV emitter + r-dropout)
r バンドは更に暗い -> type-2 AGN 候補天体
20
Method
r-dropout (1/42 天体)
20
-
画像と各バンドの等級
2121
g バンド NB921y バンドz バンドi バンドr バンド
Method
NB718 excess NB921 excess
-
Discussion
22
1. r-dropout を示さなかった天体について 2. Dual NB-excess によって選出された AGN が どのような性質を持つ AGN なのか?
-
Method
r-dropout を示さない天体
23
✓複数の異なる赤方偏移の天体が HSC の角度分解能よりも狭い間隔で存在していたために 1 つの天体と誤認識
✓赤方偏移の組み合わせによって偶然 NB718 と NB921 で同時に NB-excess 天体であると考えられる。
-
24Lya/CIV
Method
輝線比 (Lyα/CIV)
24
-
★Lya が弱い理由 1.filter の透過率によるもの それぞれの輝線が、NB の中⼼に⾚⽅偏移しているわけではないので、Lya を NB718 の端でとらえていてfluxLya を過⼩評価しているかもしれない
2.ガスが多い天体 銀河⾃⾝のガスによって、Lya 輝線が⾃⼰吸収を受けて強度が弱くなっている
25
Lya/CIV
Method
25
輝線比 (Lyα/CIV)
-
2.ガスが多い天体 銀河⾃⾝のガスによって、Lya 輝線が⾃⼰吸収を受けて強度が弱くなっている -> Dual NB excess 法は、これまで検出されにくかった、吸収の⼤きい種族の AGNs が選出できる可能性Lya/CIV
Method
26
輝線比 (Lyα/CIV)
-
Summary
27
✓従来の AGN 探査方法では、感度や探査領域の観点から遠方 2 型 AGN 探査は困難
✓狭帯域フィルター 2 種類 (NB718, NB921) を組み合わせて、高赤方偏移 (z ~ 4.9) type-2 AGN 探査を試みた
✓NB718 & NB921 Dual Emitter 42 天体 を選出 ✓r-dropout を示す天体が 1 天体あり、この天体は z ~ 4.9 の type-2 AGN であると期待される
✓狭帯域フィルターを用いた AGN 探査方法は、従来の手法では検出されにくい、多くのガスに覆われてた AGN を選出できる可能性を示唆