中部電力ミライズ株式会社

すぐにできる経費節減対策業務用施設（中小規模）向け

解説動画（https://www.chuden.jp/a/sys/Inquiry_17848/21436_seminar/index.html?Kbn=2）

はじめに

本講義資料におきましては、「すぐにできる経費節減対策」として、主にエネルギー面からのコスト削減策について紹介してまいります。

省エネルギーに関しては以下６つのポイントが重要です。

トメル ナオス サゲル

カエル ヒロウ ヤメル

実際には働いていない設備の停止

設備の不具合箇所の修繕

設備の設定値の緩和

省エネ機器への変更 捨ててるエネルギーを回収して再利用する

不要な設備は停止する

目次（運用改善による省エネ策）

■空調設備（一部、冷蔵・冷凍を含む）

No.１ 空調設定温度の見直し

No.２ ブラインドによる日射遮蔽

No.３ 利用していない部屋の空調・換気停止

No.４ 外気取入量の見直し

No.５ 冷温水送水温度の見直し

No.６ 冷凍機・補機の運転台数適正化

No.７ 風量調整によるファン動力の低減

No.８ 水量調整によるポンプ動力の低減

No.９ 受変電室の室内温度の見直し

No.１０ クリーンルーム･手術室の循環風量の見直し

No.１１ クリーンルーム等の加湿中止

No.１２ フィルターの清掃

No.１３ 室内機・室外機周辺の障害物の撤去

No.１４ 室外機周辺温度の改善

No.１５ 室内機の熱交換器の洗浄

No.１６ 空調機(エアハンドリングユニット)の洗浄

No.１７ 営業終了前の熱源停止

No.１８ 空調機器運転開始時間の見直し

■冷蔵・冷凍設備

No.２４ 冷蔵・冷凍設備の設定温度の見直し

No.２５ 冷蔵・冷凍庫の気密性向上

No.２６ ショーケース照明の一部消灯

No.２７ ショーケース内商品の積上げの見直し

No.２８ ショーケースへのナイトカバーの活用

■照明器具

No.２９ 照度の見直しによる照明の間引き

No.３０ 不要な照明の消灯

No.３１ 照明器具の清掃

No.３２ 照明点灯時間の短縮

No.３３ 広告照明などの消灯

No.１９ 冷却水温度の見直し

No.２０ 早朝の冷外気取り入れによる冷房負荷の削減

No.２１ 屋内駐車場換気設備の運転方法の見直し

No.２２ 蓄熱運転スケジュールの見直し

No.２３ 会議室・講堂の利用時間シフト

■生産設備

目次（運用改善による省エネ策）

No.３４ （再掲）風量調整によるファン動力の低減

No.３５ （再掲）水量調整によるポンプ動力の低減

No.４４ エレベーター、エスカレーターの一部停止

No.４５ 閑散日の最上階駐車場の閉鎖

■受変電設備

■コンセントNo.３７ ＯＡ機器のスイッチOFF

No.３８ パソコンのパワーセーブ機能の活用

No.３９ ﾉｰﾄﾊﾟｿｺﾝの昼間時間帯のバッテリー利用

No.３６ 不要変圧器の遮断

No.４０ トイレ温水便座設定の見直し

No.４１ 不使用時期の温水器電源OFF

No.４２ トイレ温水や冷水器の利用中止

No.４３ 給湯温度の見直し

■給湯・衛生設備

■その他No.４６ 家電売り場のデモ機停止

■設備投資を要する省エネ策No.４７ 省エネファンベルトへの更新

No.４８ 遮熱（断熱）フィルムの施工

No.４９ 遮熱（断熱）塗装の施工

No.５０ 屋外機への散水装置の設置

No.５１ 照明への高効率反射板の導入

No.５２ 高効率照明への取り替え

No.５３ デマンドコントローラーの設置・設定見直し

■一般電力

凡例

事 商 宿 病 工

事務所 商業施設 宿泊施設 病院施設 工 場

＜各スライド内の業種アイコン＞

空調設備（一部、冷蔵・冷凍を含む）

No.１ 空調設定温度の見直し

注意事項

・室内の作業者の健康・快適性に留意した空調温度の設定にする。

・張り紙などで主旨をお客さまに説明する。・バックヤード・事務室では「クールビズ」や「扇風機」を併用して体感温度を調節する。

効果例

・設定温度を２７℃から２８℃に変更することで熱源機の消費電力を約10%削減。（左図より）

方 法

・過度に温度環境が悪化しない範囲で空調設定温度を緩和する。

出典：省エネルギーセンターホームページ

＜設定温度変化による省エネルギー比率＞

▲約10％

出典：省エネルギーセンター「ビルの省エネガイドブック」

【推奨温度】

夏期：２８℃

冬期：２０℃

対象設備：空調設備省エネ分類：ベースカット

No.２ ブラインドによる日射遮蔽

効果例

注意事項

・ブラインド実施により熱源機の消費電力を約１％省エネ。（当社試算）

・曇天時は自然光を取り入れ、照明を消した方が省エネになる場合がある。

・冬期は積極的に日射を室内に導くことで暖房負荷が削減できる。

方 法

・ブラインドを用いて、窓から差し込む直射日光を遮る。

・西窓は１４時以降、東窓は退社時に閉める。

出典：東京都地球温暖化対策推進ネットワークホームページ

室内負荷

室内負荷

窓際負荷

窓際負荷 １％省エネ

＜熱源機消費電力＞

ブラインド使用時

ブラインド不使用時

対象設備：空調設備省エネ分類：ベースカット

No.３ 利用していない部屋の空調・換気停止

注意事項＜セントラル空調の場合＞・不使用の部屋でダンパを閉じると同一系統の部屋の風量が変動するので、系統全体のダンパ調整が必要。

効果例・停止範囲により異なるが、熱源機・ファンの消費電力を省エネ。

方 法

・使用目的が変わった部屋を調査して調整可否を検討し、利用してない部屋の空調・換気を停止。

・退室時や休憩時間等の空調停止や残業時の早めの空調停止を習慣化。

＜個別分散空調の場合＞・リモコンにより室内機を停止する。

＜セントラル空調の場合＞・ダンパ閉やＶＡＶの流量制御により不使用部屋の送風を停止する。

＜個別分散空調の場合＞電源ＯＦＦ

空調リモコン

不使用部屋

・ダンパ閉、またはＶＡＶ※により流量制御

＜セントラル空調の場合＞

使用中の部屋

別室のダンパ閉により風量増大するためダンパ調整要

利用してない部屋空調・換気

※VAV（可変風量制御）風速や室温情報を受けて、ダンパの開閉量や送風機の回転数を制御し、適正な風量とする制御。

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

No.４ 外気取入量の見直し

注意事項・ダンパ開度と風量は比例しない。（開度７０％は全開とほぼ同等）

・室内のCO2濃度が1,000ppm（ビル管法の基準値）を超えないように注意。

効果例

・外気取入量を約２３％低減し、冷水量を約１４％削減することで熱源機の消費電力を約１４％省エネ。（左図より）

方 法

・室内のＣＯ２濃度を確認しながらダンパの開度を調整するなどして、必要最低限の外気取入量とする。

・在室人員に変化がある建物に有効。・空調負荷および搬送動力が削減できる。

出典：省エネルギーセンター「省エネチューニング事例集」

＜外気取入量縮小前後の冷房用冷水量の変化例＞

外気負荷が適正な状態

外気取入量のダンパ開度調整

外気負荷が多い状態

外気量1.819㎥/h外気量2.373㎥/h

▲14%

▲23%

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

No.５ 冷温水送水温度の見直し

注意事項・変更後も冷凍機の稼働が安定的であることを確認する。・ＶＷＶ※システムの場合は、設定温度変更によりポンプ流量および動力が増加する場合があるため、システム全体の効率を検討する。

・設定値変更による熱源台数制御への影響を確認する。

方 法

・冷房時、冷凍機の冷水出口温度を上げる。

効果例・５℃の送水温度を７℃に変更することにより、熱源機の消費電力を約３～８％省エネ。（左表より）

冷水還

冷水往

【送水温度】

５℃⇒７℃

送水温度 空冷チラー 水冷チラー ターボ冷凍機

５℃時 3.08 5.10 6.41

７℃時 3.20 5.53 6.90

消費電力削減率

▲約３％ ▲約８％ ▲約７％

各種３００ＲＴ相当機器の例

＜送水温度別のエネルギー効率（COP）＞

冷凍機（チラー）

冷凍機（チラー）

※VWV（可変流量制御）負荷変動に合わせて送水ポンプの運転台数や回転数を制御し、適正な送水量とする制御。

対象設備：セントラル空調設備省エネ分類：ベースカット

No.６ 冷凍機・補機の運転台数適正化

効果例

注意事項

・熱源機とポンプ・ファンの消費電力を約５％省エネ。（総合スーパーの試算例）

方 法

チラー（定速機）冷却塔

冷房負荷がチラーの合計能力の２/３以下の場合

＜例：冷凍機（チラー）が３台のケース＞

チラーと冷却塔を１組停止する。

・冷凍機や補機類が定速機である場合、ピーク負荷を想定して、冷凍機や補機類の一部を停止可能か判断し、運転台数の適正化を図る。（設計時と現状の空調負荷が大きく変わっている場合がある）

・冷凍機が部分負荷運転時の効率が高いインバータ機である場合は、全台運転する方が省エネとなるケースがある。

P

P

P

P

P

P

対象設備：冷凍・冷蔵設備、セントラル空調設備省エネ分類：ベースカット

No.７ 風量調整によるファン動力の低減

・ファンの風量を９０％から７５％に低減した場合、ファンの消費電力を約２５％省エネ。（左図より）

・閉じているダンパを全開にし、必要風量を見極めた上でインバータ調整をする。

・インバータ未設置の場合、必要風量を見極めた上でダンパ開度の調整をする。

注意事項

方 法

効果例＜送風機の部分風量における軸動力＞

100

約２５％

・インバータが設置されているにも関わらず、過大な回転数に固定されている場合は、インバータを調整することで、最適な風量にする。（未設置の場合は、ダンパ開度を調整する）

軸動力（％）

100

75

50

25

0 25 7550

風 量 （％）

ダンパ（遠心）

吸込ダンパ（遠心）

ベーンコントロール

インバータ制御

約３％

90

ＩＮＶ

＜ＩＮＶあり＞ ダンパを全開にして、ＩＮＶを調整する。

＜ＩＮＶなし＞ ダンパ開度を調整する。

出典：省エネルギーセンター「エネルギー管理のためのデータ・シート」

対象設備：ファン省エネ分類：ベースカット

No.８ 水量調整によるポンプ動力の低減

注意事項

・最低吐出圧力（必要な揚程）を確認する。・機器に対する最低周波数を確認する。・既設バルブの開度が全開の場合は、バルブを可能な範囲で閉じるだけでも若干の効果がある。

・ポンプの特性により効果は異なる。・インバータでも低負荷時はポンプ効率が下がる。

方 法

・インバータが設置されているにも関わらず、過大な回転数に固定されている場合は、インバータを調整することで、最適な流量にする。（未設置の場合は、バルブ開度を調整する）

ＩＮＶコントローラー

出典：荏原製作所ホームページ 効果例

・インバータにて、ポンプの水量を１００％から９４％に低減した場合、ポンプの消費電力を約１０％省エネ。（当社試算）

流量 m3/min

全揚程

m

＜インバータ調整による入力低減＞

入力

kW

調整前

調整後

配管抵抗曲線

揚程曲線

対象設備：ポンプ省エネ分類：ベースカット

No.９ 受変電室の室内温度の見直し

注意事項

・設置している機器（キュービクル等）の許容される温度や湿度を確認の上実施する。

（標準使用状態：－5℃～４０℃、２４時間平均で３５℃を超えないこと）

効果例

・室内温度設定２７℃を３３℃に変更した場合熱源機の消費電力を約５％省エネ。（当社試算：湿度４５％一定）

方 法

受変電室の設定温度を見直す。＜換気にて除熱している場合＞・ファンの発停温度条件を変える。

＜空調機にて除熱している場合＞・リモコン等により室内設定温度を上げる。

設定温度を上げる。

発停温度条件を変える。

ｷｭｰﾋﾞｸﾙ

換気ファン

PAC

換気ファン

＜受変電室＞

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

注意事項・最低換気量を下回らないようにする。・清浄度が基準内であることを確認する。

効果例

・インバータにより循環風量を１００％から９５％にした場合、ファンの消費電力を約１５％省エネ。（当社試算）

方 法

・ファンの運転台数削減やファンの回転数制御により、クリーンルーム・手術室の清浄度が保てる最小風量にする。

・無人時間や非操業時は風量をさらに減らす。

循環風量の調整INV

INV

排気ファン

循環ファン

外気

クリーンルーム

フィルタ

排気量の調整

必要換気量および清浄度の確認が必要

No.１０ クリーンルームの循環風量の見直し

対象設備：換気設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・加湿に必要なヒーター・ポンプの消費電力を１００％省エネ。

※気化式へ変更する場合、加湿に必要な消費電力を約７５～９９％省エネ。（左表より）

＜気化式加湿器導入時＞・加湿効率の変化による適切な容量を選定する。・空調機内へのおさまりを確認する。・気化式の適用可能な範囲を確認する。

方 法

・クリーンルーム等で夏季に加湿している場合、加湿要否を判断し、可能であれば加湿運転を停止する。（加湿が必要な場合には、将来的に気化式加湿器へ変更を検討する）

出典：ウエットマスター技術資料

停止

停止

夏季に加湿運転が不要な場合は停止

種類 加湿能力 消費電力

ヒーター式 1.2～85.0 kg/h 2.9～64.8 kW

高圧スプレー式 6.0～45.0 kg/h 0.08～1.14 kW

気化式 3.0～15.0 kg/h 0.01 kW

ヒーター

ポンプ

＜加湿の種類と消費電力＞

No.１１ クリーンルーム等

対象設備：加湿設備省エネ分類：ベースカット

No.１２ フィルターの清掃

注意事項

方 法

効果例

清掃前 清掃後

出典：日立アプライアンス㈱ホームページ

３か月 ６か月 ９か月 １２か月

１回／６か月

１回／３か月

最終圧損 低減可能な圧損

（例）１回／６か月から１回／３か月に清掃頻度を見直した場合

・空調機の設置場所によっては高所作業となる。

・メンテナンス時にフィルターを清掃し、圧力損失を低減する。＜個別分散空調の場合＞・室内機のフィルタを水洗いする。

＜セントラル空調の場合＞・空調機のフィルタを交換する。

・冷凍機のファンの消費動力を約５％省エネ。（当社試算：年間平均圧損を５％低減した場合）

※熱交換効率が高まるため、冷凍機の効率も上昇する。

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

・空調機の室外機や室内機周辺に障害物があると、空気の流れが遮られ、空調消費動力が増加するため、室外機および室内機周辺の整理整頓を行い、適正な状態で運転が行えるようにする。

・現状の障害物の状況により効果は異なる。

方 法

効果例

室外機周りの

雑草や障害物を撤去する。

室外機

No.１３ 室内機・室外機周辺の障害物の撤去

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

・室外機に他の空調機の温排風、蒸気配管からのフラッシュ蒸気などを吸い込まないようにする。

・直射日光の影響を少なくするために、よしずなどを置く。

・室外機周りの温度を２℃下げることで、熱源機の消費電力を約４％省エネ。（当社試算）

・よしずは、台風時や、老朽化により飛散する恐れがあるため、定期的に確認する。

・室外機の吹出口の空気の流れを阻害すると、却ってエネルギー効率が悪くなる。

注意事項

方 法

効果例

＜吸込空気温度が高い状態＞

蒸気配管からの

フラッシュ蒸気

Ｔ

よしず

＜吸込空気温度が改善した状態＞

機器効率向上

日射

No.１４ 室内機周辺温度の改善

対象設備：個別分散空調設備、冷蔵・冷凍設備省エネ分類：ベースカット

No.１５ 室内機の熱交換器の洗浄

効果例

注意事項

・洗浄により熱源機の消費電力を約１０％省エネ。（当社試算例：某総合スーパーの社員食堂での10年経過機を洗浄した場合）

方 法

・室内機の熱交換器に付着している汚れを洗浄により除去し効率を改善する。

・手洗浄は水の使用量が少ないが効果にばらつきがある。・機械洗浄は安定した効果を得やすいが業者による施工が必要。

＜個別分散空調の室内機の例＞

洗浄前 洗浄後

＜熱交換機＞

対象設備：個別分散空調設備、冷蔵・冷凍設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・洗浄により熱源機の消費電力を約６％省エネ。

＜総合スーパー事例：10年経過空調機において熱交換器汚れの為、

冷房時設定温度(27℃)にならず25℃に設定温度を下げて、ようやく27℃に保っているケース（当社計測例）＞

方 法

・空調機の熱交換器内にシリカなどが堆積するため、洗浄し効率を改善する。

・清掃後、空調の効きを確認し、設定温度を見直す。・洗浄作業は空調機器のメンテ会社に依頼する。

空調機 熱交換器内部

洗浄前

洗浄後

汚れ還気

外気 給

気

フィルタ

加湿器送風機

エリミネータ

空調機構造図

冷却コイル（熱交換器）

加熱コイル（熱交換器）

No.１６ 空調機（エアハンドリングユニット）の洗浄

対象設備：エアハンドリングユニット省エネ分類：ベースカット

No.１７ 営業終了前の熱源停止

注意事項

・配管内の熱が無くなると、送風運転のみとなり、空調が効かなくなる。

・残留熱量は配管や機器の保有水量により異なるため、停止時間の検証が必要。

効果例

・停止中は熱源機の消費電力を１００％省エネ。

方 法

・営業の１時間～３０分前に冷凍機を停止する。・水ポンプや空調機は継続して運転し、配管に残った熱で残り時間の空調を行う。

冷凍機 P

冷水

通常営業時

冷凍機 P

冷水

営業終了前

運転継続運転

配管に残った熱で空調

営業時間

冷凍機運転時間

９時 １８時

早く停止（1時間～30分前）

停止

対象設備：セントラル空調省エネ分類：一部カット

注意事項

＜セントラル空調の場合＞・冷水往き配管中の水が冷やされるまで冷房できないため、最適な運転開始時間を見極める必要がある。

効果例

・運転時間短縮分の熱源機の消費電力を１００％省エネ。

方 法

・空調機器の運転開始時間を見直し、営業の開始直前から運転開始とする。

冷凍機 P

冷水

空調機器運転時間（改善前）

営業開始時間

往き配管内の水が

冷水にならないと

冷房できない。

空調機器運転時間（改善後）

最適な時間に起動

運転開始時間を見直し

＜セントラル空調の注意事項＞

営業時間

No.１８ 空調機運転開始時間の見直し

対象設備：空調設備省エネ分類：一部カット

・水冷式の熱源機の冷却水温度を下げる。・冷却塔ファンの運転台数を冷却水温度が低くなるように、ファンの制御設定値を変更する。

・冷却水温度を３２℃から３０℃に下げることで熱源機の消費電力を約７％省エネ。（左表より）

方 法

効果例冷却水ポンプ

冷凍機 冷却塔

バイパス弁

・ピーク時は効果がほとんど期待できない。・冷凍機の許容する冷却水下限温度を逸脱しないようにする。（その場合はバイパス弁を開くように制御設定値を変更する）

・冷却水ポンプ動力が冷凍機動力に比べ大きい場合は、システム全体の電力が増える可能性があるため、システム全体での効率を検討する。

注意事項

ファンの制御設定値の変更

某メーカー 水冷チラーの例（12/7℃冷水条件）

冷却水温度 消費電力 比率

３２℃ ９４．２ｋＷ １００％

３０℃ ８７．９ｋＷ ９３％

※冷却水下限温度１３℃

No.１９ 冷却水温度の見直し

対象設備：空調設備省エネ分類：一部カット

注意事項

・外気導入が不適当な場合がある。（例）害虫や埃が侵入し、衛生上問題がある。

既設設備の都合上、対応できない。室内より外気が高温または高湿。

効果例

・外気導入時は空調機器の消費電力を１００％省エネ。

方 法

・早朝や夜間に室温より低温の外気導入を行うことにより、朝の空調負荷を削減する。

夜間や早朝に室温よりも低温の外気を導入する。

朝の空調負荷を低減でき、省エネに繋がる。

外気冷房

No.２０ 早朝の冷外気取り入れによる冷房負荷の削減

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：一部カット

図

注意事項

・ＣＯ、ＣＯ２濃度の環境基準維持が必要。

効果例

・ファン停止時のファン消費電力を１００％省エネ。（モードを１から３に変更した場合、左記のケースで５０％省エネ）

方 法

・屋内駐車場の換気設備は駐車場内が満車時に場内の環境を一定以上に保つように換気能力が設計されていることから、換気設備のスケジュール運転を見直す。

・換気設備が過大な回転数で定速運転している場合は、回転数を見直す。

出典：省エネルギーセンター「省エネチューニング事例集」

No.２１ 屋内駐車場換気設備の運転方法の見直し注意事項

対象設備：換気設備省エネ分類：一部カット

No.２２ 蓄熱運転スケジュールの見直し

注意事項

・運転時間平均化のため、蓄熱機と追掛機を毎年交互に変更する。

・居室環境を確認しながら実施する。

方 法

・蓄熱を保有している場合、昼間時間の冷凍機の追掛運転時間と建物全体電力ピーク時間の重複を避けるために、追掛運転開始時間を早くする。

・追掛運転機は専用とし、容量制御を行う。

効果例

・ピーク時の熱源機の消費電力を約６％省エネ。（当社試算）

対象設備：セントラル空調設備省エネ分類：ピークシフト各階空調機

ターボ冷凍機

ターボ冷凍機

蓄熱水槽(低温側) (高温側)

蓄熱専用機容量制御100%

追い掛け専用機容量制御44%

・蓄熱専用機と追掛

運転機を設定する。

・追掛運転機を容量

制御する。

・追掛開始温度を見

直す。

（下図：蓄熱槽温度10℃→７℃）

＜実施例＞

追掛運転開始時刻を早め、ピークシフト前後とも夏季ピーク時

＜改善前＞ ＜改善後＞

ピーク：約８０ｋＷ減

追掛開始温度１０℃追掛開始温度７℃

kW ℃ kW ℃

・ピーク時間10時～16時頃に行う会議を朝方や夕方に時間を変更することで、ピーク時の消費電力を下げる。

・会議室は人員密度が高いため空調負荷が高く、時間シフトによる効果が高い。

・200㎡の会議室を利用しない場合、最大10kW程度の削減効果がある。（当社試算による）

方 法

効果例

10095

消費電力

10時 16時

10095

消費電力

10時 16時

1日の消費電力予想グラフ

1日の消費電力予想グラフ

対策前

対策後

No.２３ 会議室・行動の利用時間シフト

対象設備：空調、換気、照明省エネ分類：一部カット

冷凍・冷蔵設備

No.２４ 冷蔵・冷凍設備の設定温度の見直し

注意事項

・保管対象物や製品の品質維持に留意して、冷蔵・冷凍温度を設定する。

効果例

・設定温度の１℃緩和で、冷凍機の消費電力を７％省エネ。（出典：省エネルギーセンター 「省エネ診断事例」より）

方 法

・冷蔵・冷凍設備（倉庫、ショーケース）の設定温度を高くする。

＜冷蔵ショーケース＞

＜冷蔵・冷凍庫＞

設定温度を上げる。

設定温度を上げる。

対象設備：冷蔵・冷凍設備省エネ分類：ベースカット

・約１,２００ｍ３の冷凍倉庫で除霜運転回数を４回／日→３回／日に削減すると、冷凍機の消費電力を１ｋＷ省エネ。

・Ｆ級冷凍倉庫からの３０ｍ３冷気漏洩（外気侵入）回避により冷凍機の消費電力を１ｋＷ省エネ。（当社試算）

方 法

効果例

外気（熱＋水分（湿気））の流入

冷気流出

冷蔵・冷凍庫

・冷蔵・冷凍庫の気密性を向上する。・作業者の出入りの際に必要以上に扉を開けない。・フォークリフト通過時の開口範囲を適正化する。・不要な人・物の出入りを失くす。・倉庫の換気回数が過剰にならないよう、必要換気回数に合わせる。

・開口部を少なくするためのカーテン・仕切りなどを設置する。

・開口部に、ゴムパッキンなどで隙間を埋める。

・除霜運転の原因になる。

・外気負荷が増加する。

・開口部を少なくする。

・パッキン等の破損を確認する。

不要なものを撤去する。

・改善後、気密性が確保できるようにダンパにて風量調整が必要。

注意事項

No.２５ 冷蔵・冷凍庫の気密性向上

対象設備：冷蔵・冷凍設備省エネ分類：ベースカット

No.２６ ショーケース照明の一部消灯

注意事項・商品の見栄えに影響を与えないよう留意する。

効果例・当該個所の照明器具の消費電力を１００％省エネ。

方 法

・冷蔵・冷凍ショーケースの照明器具を一部取り外す。

＜冷蔵ショーケース＞一部消灯

対象設備：冷蔵・冷凍設備省エネ分類：ベースカット

効果例

・冷気吸込口が塞がれた状態を改善することにより冷凍機の消費電力の約３％省エネ。（出典：省エネルギーセンター 「省エネ診断事例」より）

方 法

・冷気吸込口を塞がないように陳列する。・夕方の食品買い物需要ピーク時間の前に牛乳等をショーケースに山積みにするケースが見られるが、これにより冷気の流れが阻害され店舗に冷気が漏れ出るのを防止する。

正常な冷気の流れ

吸込口が塞がれた場合の冷気の流れ

吸込口

注意事項・ＰＯＰの取り付け位置や商品の陳列などが不適切で、ショーケースの空気吸込口を塞いでしまう場合は、設置方法を改善する。

No.２７ ショーケース内商品の積み上げ見直し

対象設備：冷蔵・冷凍設備省エネ分類：一部カット

No.２８ ショーケースへのナイトカバーの活用

対象設備：冷蔵・冷凍設備省エネ分類：一部カット

効果例

・ナイトカバーの活用で閉店後の冷凍機の消費電力を約３０％省エネ。（出典：省エネルギーセンター「省エネ診断事例」より）

方 法・閉店時間中にショーケースのナイトカバーを活用することで、冷気漏れを防ぎ、冷凍機の負荷を低減する。

ナイトカバー活用後

ナイトカバー活用前

冷気漏れ

冷気が漏れにくい。

＜ショーケース＞

照明設備

方 法

・現状の照度を確認し、可能であれば目標照度にまで間引きする。

【工場の事例：検査工程】

製品の流れ

製品の流れ

目標照度

省エネ法判断の基準（JISZ9110）

精密な作業 1000ルクス普通の作業 500ルクス粗な作業 200ルクス

効果例

注意事項

・１／１０の器具の蛍光灯を取り外した場合、当該エリアの照明の消費電力を約１０％省エネ。

・１台に２灯蛍光灯が入っている器具では、片方取り外すと残りも点灯しないことが多いため、照明機器ごとの間引きをする。（場合により、ダミー管の設置が必要。）

・安定器の種類によって、省エネ効果が得られないものや、電流が増加し不具合を起こすものがあるので、メーカーや専門家に問い合わせの上実施する。

No.２９ 照度の見直しによる照明の間引き

対象設備：照明設備省エネ分類：ベースカット

注意事項

・こまめな対策には、一人ひとりの取組みが不可欠。・１台に２灯蛍光灯が入っている器具では、片方取り外すと残りも点灯しないことが多いため、照明機器ごとの間引きをする。（場合により、ダミー管の設置が必要。）

・安定器の種類によって、省エネ効果が得られないものや、電流が増加し不具合を起こすものがあるので、メーカーや専門家に問い合わせの上実施する。

方 法

・休憩時間など不使用時間帯や退室時の消灯を周知徹底し習慣化する。

・サーバー室など人が常時いない部屋の照明を消灯する。

消灯のルール周知例

○回覧による周知

○照明スイッチのそばに掲示

○出入口に掲示

省エネ

・

・

省エネ

・

・

回覧

・昼休み消灯しましょう

・退出時消灯しましょう

窓際の照明は昼間消灯

こまめに

消灯！

効果例

・当該エリアの照明消費電力を１００％省エネ。

No.３０ 不要な照明の消灯

対象設備：照明設備省エネ分類：ベースカット

・照明器具の清掃により照度を向上する。

・取り付け後６ヶ月経過した照明の清掃により照度が５％～２５％向上。

・照度が５％向上し間引きができれば同等照度で当該エリアの照明の消費電力を約５％省エネ。

方 法

効果例

照明器具の汚れによる光束低下（月）出典：日本電気技術者協会ホームページ

No.３１ 照明器具の清掃

対象設備：照明設備省エネ分類：ベースカット

・開店前清掃や閉店後確認等の時間をできるだけ短縮し、照明点灯時間を削減。

・照明時間を短縮すれば、当該時間の当該照明の消費電力を１００％省エネ。

・作業に必要な照度は確保する。

注意事項

方 法

効果例

開店前・閉店後の作業上、

不要な照明は消す。

No.３２ 照明点灯時間の短縮

対象設備：照明設備省エネ分類：一部カット

注意事項

・事業活動に必要な照明や労働安全上必要な照明まで消灯しない。

方 法

・広告や看板、ライトアップなどの照明を停止または時間短縮する。

非営業時の看板照明消灯

効果例

・当該照明に係る消費電力を１００％省エネ。

No.３３ 広告照明などの消灯

対象設備：照明設備省エネ分類：一部カット

生産設備

・ファンの風量を９０％から７５％に低減した場合、ファンの消費電力を約２５％省エネ。（左図より）

・閉じているダンパを全開にし、必要風量を見極めた上でインバータ調整をする。

・インバータ未設置の場合、必要風量を見極めた上でダンパ開度の調整をする。

注意事項

方 法

効果例＜送風機の部分風量における軸動力＞

100

約２５％

・インバータが設置されているにも関わらず、過大な回転数に固定されている場合は、インバータを調整することで、最適な風量にする。（未設置の場合は、ダンパ開度を調整する）

軸動力（％）

100

75

50

25

0 25 7550

風 量 （％）

ダンパ（遠心）

吸込ダンパ（遠心）

ベーンコントロール

インバータ制御

約３％

90

ＩＮＶ

＜ＩＮＶあり＞ ダンパを全開にして、ＩＮＶを調整する。

＜ＩＮＶなし＞ ダンパ開度を調整する。

出典：省エネルギーセンター「エネルギー管理のためのデータ・シート」

No.３４ （再掲）風量調整によるファン動力の低減

対象設備：ファン省エネ分類：ベースカット

注意事項

・最低吐出圧力（必要な揚程）を確認する。・機器に対する最低周波数を確認する。・既設バルブの開度が全開の場合は、バルブを可能な範囲で閉じるだけでも若干の効果がある。

・ポンプの特性により効果は異なる。・インバータでも低負荷時はポンプ効率が下がる。

方 法

・インバータが設置されているにも関わらず、過大な回転数に固定されている場合は、インバータを調整することで、最適な流量にする。（未設置の場合は、バルブ開度を調整する）

ＩＮＶコントローラー

出典：荏原製作所ホームページ

効果例

・インバータにて、ポンプの水量を１００％から９４％に低減した場合、ポンプの消費電力を約１０％省エネ。（当社試算）

流量 m3/min

全揚程

m

＜インバータ調整による入力低減＞

入力

kW

調整前

調整後

配管抵抗曲線

揚程曲線

No.３５ （再掲）水量調整によるポンプ動力の低減

対象設備：ポンプ省エネ分類：ベースカット

受変電設備

開 放開 放

効果例

注意事項

方 法

・変圧器負荷が必要となる時期まで、変圧器用開閉器を開放する。

6kV変圧器の損失例・遮断した変圧器の無負荷損失電力を１００％省エネ。

効率, % 無負荷損失, W

三相 三相 三相 三相

75kVA 100kVA 75kVA 100kVA

モールド変圧器 97.90 97.45 400 620

標準油入変圧器 98.00 97.8 300 460

高効率油入変圧器 98.53 98.3 189 322

超高効率油入変圧器 99.12 99.02 95 180

・特別高圧変圧器は、遮断後の再投入の際、メーカーによる点検が必要になる場合がある。

・一次側開閉器を容易に操作できる配置、システムになっていることが必要。

・休業後の立ち上がり時は、変圧器の励磁突入電流による電圧変動に注意する。

出典：中小企業総合事業団「中小企業のための省エネルギー講習会」

No.３６ 不要変圧器の遮断

対象設備：受変電設備省エネ分類：ベースカット

コンセント

効果例

注意事項

・不要時の消費電力の１００％を省エネ。

・照明、空調以外の電源は見落としがち。

方 法

・昼休みや業務終了時にはOA機器のスイッチをOFFにする。

・さらに、不要な電気機器のコンセントを抜く。・プリンターやコピー機も忘れずに主電源を

OFFにし、省エネを図る。

＜待機電力測定例＞・コピー機 １００Ｗ／台

・ノートパソコン 待機電力 １３Ｗ／台

蓋閉じ ８Ｗ／台

シャットダウン １Ｗ／台

コンセント抜き ０Ｗ／台

No.３７ ＯＡ機器のスイッチＯＦＦ

対象設備：ＯＡ機器省エネ分類：一部カット

効果例

注意事項

・システムスタンバイによりパソコンの消費電力を約９０％省エネ。

・席を立つときに習慣化することが必要。・1時間45分以上不使用の場合は、シャットダウンするほうが省エネできる。

（出典 日本マイクロソフト 省エネして使う術）

方 法

・離席時にパソコンをシステムスタンバイ（パワーセーブ機能のひとつ）にし、モニタのスイッチをOFFにする。

【システムスタンバイ】

閉じる

離席時には

No.３８ パソコンのパワーセーブ機能の活用

対象設備：パソコン省エネ分類：一部カット

効果例

注意事項

・ピーク時のノートパソコンの消費電力を１００％省エネ。

・バッテリーの能力を確認する。

方 法

・電力ピーク時間帯にコンセントを抜き、バッテリーの電力で作業する。

・ノートパソコン充電時消費電力

５Ｗ～１５W／台

・モニターの明るさを目に負担のない範囲で暗くし、バッテリーの持ち時間を長くする。

コンセントを抜く。

No.３９ ノートパソコンの昼間時間帯のバッテリー利用

対象設備：バッテリーを搭載したパソコン省エネ分類：ピークカット

給湯・衛生設備

効果例

注意事項

・温水便座の暖め機能の停止により便器１つあたり５００Wの省エネ。

（出典：省エネルギーセンター「家庭の省エネパンフレット」）

・使用者やお客さまからのクレームとなる恐れがあるため、周知文書を掲示するなど、対応が必要。

方 法

＜温水便座停止＞・温水便座の暖め温度を「低」設定とする。・洗浄水の温水温度を「低」設定とする。・営業上問題なければ、温水便座のコンセントを抜く。

夏期は

○便座温度を「低」とする。

○洗浄用温水温度を「低」とする。

○営業上問題なければコンセントを抜く。

No.４０ トイレ温水便座設定の見直し

対象設備：トイレ省エネ分類：ベースカット

効果例

方 法

・冬季以外、手洗用の電気温水器は電源を落とす。・電気温水器や電気ポット不使用時は電源を抜く。・貯湯タンク内・ポット内の水は抜いておく。

・不要季節の温水器の消費電力・待機電力を１００％省エネ。（電気式の場合）

手洗い不要な時期は加温を停止

電気温水器

電気ポット

止める

No.４１ 不使用時期の温水器電源ＯＦＦ

対象設備：給油設備省エネ分類：ベースカット

No.４２ トイレ温水や冷水器の利用中止

冷水器600W～1kW

電気温水器600W～2kW

注意事項

効果例

・温水器、冷水器とも1台あたり600Ｗから1.0kWの消費電力を省エネ。

(当社試算）

方 法

・トイレ手洗い用温水器の電源を切る。・ウォータークーラーや冷水サーバーの利用停止。

トイレ洗面所

・利用停止時に水抜きを行う。・再利用時に水質確認を行う。（機器説明書に従って利用する）

対象設備：給水・給油設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・夏季等の温水使用量の比較的少ない時期でも、大量に使用する用途では湯切れの危険があり。

・貯湯温度はレジオネラ菌の発生を抑制するため、６０℃以上は必要。

方 法

・給湯（出湯、貯湯）温度の設定を衛生上可能な範囲で低く設定する。＜電気温水器＞

消費電力の削減＜エコキュート＞

効率の向上

貯湯温度の設定温度を下げる。

・電気温水器の場合、設定温度を９０℃から６５℃にすることで消費電力を約３４％省エネ。（当社試算）

・エコキュートの場合、設定温度を９０℃から６５℃にすることで消費電力を約２１％省エネ。（当社試算）

No.４３ 給水温度の見直し

対象設備：給油設備省エネ分類：一部カット

一般動力

効果例

方 法

・利用人数が少ないときは、台数を減らして運用する。

・総合スーパーや複合施設などで時差営業するときは非営業階へのエレベーターの停止を制限する。

【利用が多い時間】 【利用が少ない時間】

休止中 ・休止するエレベーターの消費電力を１００％省エネ。待機電力は２００Ｗでほとんどが照明。

No.４４ エレベータ、エスカレータの一部停止

対象設備：昇降機省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・当該階のエスカレーター他の消費電力を１００％省エネ。

・使用者やお客さまからのクレームとなる恐れがあるため、周知文書を掲示するなど、対応が必要。

方 法

・最上階の駐車場を閉鎖し、当該階に繋がるエスカレーターを停止する。

・エレベーターも当該階には停止しない。・当該階の空調設備や換気設備も停止できる。・地下駐車場の場合は、最下階の駐車場を閉鎖することで、同様の効果が期待できる。

最上階に繋がるエスカレーターを停止する。

換気装置

最上階の換気・空調設備も停止できる。

No.４５ 閑散日の最上階駐車場の閉鎖

対象設備：屋上階駐車場省エネ分類：ベースカット

その他

効果例

注意事項

・デモ機の消費電力を省エネ。・デモ機の発熱に起因する冷房負荷が低減でき、空調機の消費電力を省エネできる可能性もあ

り。

・お客さまによる性能確認のために販売スタッフへの声掛けを誘導する周知文書を掲示するなど、対応が必要。

方 法

・家電売り場のデモ機の主電源を「切」とする。・営業上問題なければ、デモ機のコンセントを抜く。

「省エネのためデモ停止中」

「映像を確認されたいお客さまは、

スタッフまでお声掛けください。」

などの周知が必要。

デモ停止

No.４６ 家電売り場のデモ機停止

対象設備：家電売り場のデモ機省エネ分類：ベースカット

設備投資を要する省エネ策

効果例

注意事項

・ベルト変更によりファンの消費電力を約４％省エネ。（左図より）

方 法

・ファンベルトを標準Ｖベルトから省エネベルトに取り換える。

・ベルトの張り方が悪いと消費電力が増える可能性がある。・更新時に、ベルトのテンションをメーカー推奨値に調整する。

＜省エネＶベルト＞

スタンダードタイプ 省エネタイプ

出典 ： 某メーカーホームページ

出典 ： 某メーカー資料

No.４７ 省エネファンベルトへの更新

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・熱源機の消費電力を約５％省エネ。（当社試算）

・室内発熱の小さい部屋では、冬季の暖房負荷が増加する場合がある。

・鉄線が入っているガラスや着色ガラス等、施工に不適なガラスがある。

方 法

・外壁ガラスに遮熱（断熱）フィルムを施工し、日射による空調負荷を軽減する。

3mm透明+遮熱フィルム3mm透明ガラス

紫外線近赤外線

紫外線近赤外線

・遮熱フィルムが赤外線をカットし、冷房負荷を軽減。・メンテナンスも要らず、昼間は採光できるため室内の明るさも維持できる。

Ｗ／ｍ２・Ｋ 板ガラス 板ガラス＋遮熱フィルム

熱通過率 ５．９ １．８

室内負荷

室内負荷

窓際負荷

窓際負荷５％省エネ

空調用電力

＜熱通過率の比較＞

遮熱フィルムあり

遮熱フィルムなし

No.４８ 遮熱（断熱）フィルムの施工

対象設備：空調設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・遮熱塗料施工により熱源機の消費電力を約３３％省エネ。（当社試算）

（暖房は増加するため、通年では１３％の省エネ）

・既に屋根に断熱材が施工している場合は効果がほとんどない。・暖房負荷は増加する。

方 法

・建物の屋根や外壁などに遮熱（断熱）塗料を施工することで、室内温度の上昇を抑制し、夏場の冷房空調負荷を削減する。

Case1(断熱材無、塗料無)

Case2(断熱材無、塗料有)

500

337

555 545

180

254

56 57

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

Case1 Case2 Case3 Case4

遮熱無、断熱無 遮熱有、断熱無 遮熱無、断熱有 遮熱有、断熱有

年間空調負荷[MJ/m2・年]

暖房

冷房冷房負荷３3%減

塗料施工風景

出典：弊社研究結果

暖房

冷房

No.４９ 遮熱（断熱）塗装の施工

対象設備：空調・換気設備省エネ分類：ベースカット

効果例

注意事項

・散水により熱源機の消費電力を約８％省エネ。（某お客さまの実績）

・散水する水の水質によっては、散水ノズルの閉塞や熱交換器の腐食が生じる場合がある。

方 法・建物全体の電力ピーク時に室外機の熱交換器へ散水し、熱交換器の温度を低下させる。

9.0

9.5

10.0

10.5

11.0

11.5

12.0

12.5

13.0

14:12

14:14

14:16

14:18

14:20

14:22

14:24

14:26

14:28

14:30

14:32

14:34

14:36

14:38

14:40

14:42

14:44

14:46

14:48

14:50

14:52

14:54

14:56

14:58

15:00

15:02

15:04

15:06

15:08

15:10

15:12

15:14

15:16

15:18

15:20

15:22

15:24

15:26

15:28

15:30

15:32

15:34

15:36

15:38

15:40

15:42

15:44

15:46

15:48

15:50

15:52

15:54

15:56

ｋＷ

１号空調動力

雨降り始め 散水開始 散水終了

散水前平均電力：11.1kW

散水時平均電力：10.3kW

散水効果実施事例2散水前空調平均電力：11.1kW散水後空調平均電力：10.3kW

▲7.7%１号空調動力

※某お客さま事例（外気条件や空調負荷状況により変化する）

（出典）ダイキン工業ホームページ

外気温度

１号棟空調動力（積算）

No.５０ 屋外機への散水装置設置

対象設備：空調設備、冷凍・冷蔵設備省エネ分類：ピークカット

効果例

・反射板取り付けにより、半分の照明を間引くことができた場合、照明の消費電力を約５０％省エネ。

方 法

・照明に反射板を取り付ける。

ｸﾘｯﾌﾟ

反射板

※間引き後の照度はJIS照度基準を満たす必要がある。

＜改善前＞

＜改善後＞反射板設置＋間引き

注意事項

・１台に２灯蛍光灯が入っている器具では、片方取り外すと残りも点灯しないことが多いため、照明機器ごとの間引きをする。（場合により、ダミー管の設置が必要。）

・安定器の種類によって、省エネ効果が得られないものや、電流が増加し不具合を起こすものがあるので、メーカーや専門家に問い合わせの上実施する。

・下方へ光を集め、照度を増すことによって照明を間引く。

間引く。

No.５１ 照明への高効率反射板の導入

対象設備：照明設備省エネ分類：ベースカット

電球 ランプ 蛍光灯 誘導灯

従来型

高効率型(同照度)

省エネ効果

８９％減 ５０％減 ３３％減 ５３％減

白熱電球

ＬＥＤ電球

３６W

４．１W

白色蛍光灯

Hf蛍光灯

８５W （2本）

冷陰極ランプ

ＬＥＤランプ

７．７W

３．６W

水銀ランプ

セラミックメタルハライドランプ

４１５W

２０８W

・色ムラやチラツキ、眩しさや光の指向性などが問題にならないか検討する。・検査工程では検査効率・精度を確認しながら更新が必要。・ＬＥＤは重いため、設置の場合は天井の荷重の確認が必要。

注意事項

５７W （2本）

出典：東芝ライテック殿資料より

No.５２ 高効率照明への切り替え

対象設備：照明設備省エネ分類：ベースカット

注意事項

方 法

・現状のデマンド目標値を見直し、目標を超過しそうな場合には負荷設備を停止する。

効果例

・デマンド抑制の目標値はお客さま毎に遮断可能な設備を見極めることが必要。

エアコン室外機

キュービクルメーター

デマンドコントローラー

信号線

制御線

・お客さまの設定により異なる。

＜デマンドコントローラー＞

No.５３ デマンドコントローラーの設置・設定見直し

対象設備：その他省エネ分類：ピークカット

おつかれ様でした。

確認テストはこちら（https://www.chuden.jp/a/sys/Inquiry_17848/21436_check/index.html?Kbn=2）