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2019 年度 立教セカンドステージ大学 科目聴講生用 日課表・講義内容(シラバス) (1) 開講科目一覧表 (2) 講義内容(シラバス)

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2019 年度

立教セカンドステージ大学

科目聴講生用 日課表・講義内容(シラバス)

(1) 開講科目一覧表

(2) 講義内容(シラバス)

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2019年度 開講科目一覧(科目聴講生用)■今回は春学期(夏期集中含む)の申込です。秋学期の申込は8月ですので、ご注意ください。

2019/2/19現在

科目コード

科目名 担当者 シラバス

OG125 聖書と私 新井 美穂 秋学期 火4 P1

OG132 古典として読む旧約聖書 月本 昭男 春学期 月5 P2

OG146 新約聖書を読むA 廣石 望 夏期集中 8/22、23、26 P3

OG143 日本思想を名著でたどる 大熊 玄 秋学期 木4 P4

OG102 東洋思想からの問い 松本 秀士 夏期集中 9/11~13 P5

OG117 ミュージアムの光と影 川口 幸也 春学期 火5 P6

OG160 現代美術に親しむ 菊池 敏直 秋学期 金4 P7

OG144 壮年期・老熟期の生涯発達心理学 大野 久 春学期 月4 P8

OG131 ポピュラーカルチャーの理論と現実 生井 英考 夏期集中 8/2、5、6 P9

OG121 テレビ経験の社会史 成田 康昭 秋学期 月5 P10

OG128 グローバル社会とメディアの使命 三浦 元 春学期 水4 P11

OG118 ジャーナリズムと法A 服部 孝章 秋学期 水4 P12

OG212 歴史の中の学校教育 前田 一男 夏期集中 8/27~29 P13

OG123 英語コミュニケーション論 平賀 正子 夏期集中 9/17~19 P14

OG239 プラチナ社会におけるアクティブシニア論 松田 智生 秋学期 火5 P15

OG226 修了生が語るアクティブシニアの生き方 坪野谷 雅之 秋学期 月4 P16

OG236 現代社会と民法 野澤 正充 春学期 月4 P17

OG241 社会デザインとしてのNPO/NGO 中村 陽一 夏期集中 9/3~5 P18

OG275 サステナブルコミュニティの思想と実践 大和田 順子 秋学期 水5 P19

OG215 コミュニティの課題発見とメディア表現 浜田 忠久 春学期 火4 P20

OG219 ソーシャルビジネスの理論と実務 永沢 映 春学期 火5 P21

OG234 持続可能な社会と地域づくり 阿部 治 夏期集中 8/7~9 P22

OG229 アジアの生活と文化とNGOへの視座 倉沢 宰 夏期集中 9/17~19 P23

OG242 国際政治とグローバル市民社会の構想 竹中 千春 秋学期 月5 P24

OG211 世界・日本経済図説を読む 田谷 禎三 秋学期 金5 P25

OG243 金融論 鉢村 健 春学期 水4 P26

OG261 人間学としての経済思想 芳賀 和恵 夏期集中 8/2、5、6 P27

OG300 社会老年学 安藤 孝敏 春学期 金4 P28

OG330 最後まで自分らしく 小谷 みどり 春学期 月5 P29

OG307 セカンドステージの哲学 佐々木 一也 秋学期 火5 P30

OG238 アドラー心理学を実践に活かす 箕口 雅博 春学期 金5 P31

OG315 セカンドステージの住まいづくり 甲斐 徹郎 夏期集中 8/7~9 P32

OG350 現在(いま)を生きるための健生学 堀 エリカ 秋学期 水4 P33

OG137 食と健康の科学 松山 伸一 春学期 水5 P34

OG308 セカンドステージの食文化 秋野 晃司 夏期集中 9/3~5 P35

OG105 健康長寿とアンチエイジング 米井 嘉一 夏期集中 8/2、5、6 P36

OG360 高齢者の生活と介護保険 橋本 正明 夏期集中 9/11~13 P37

OG237 シニアの資産運用と生活設計 安東 隆司 春学期 火4 P38

OG380 障害者とノーマライゼーション 河東田 博 秋学期 火4 P39

OG100 セカンドステージと市民生活 渡辺 豊博 春学期 金4 P40

OG309 俗世間と認識論A 北山 晴一 秋学期 金4 P41

OG302 「だまし」と「ウソ」の心理学 香山 リカ 夏期集中 8/22、23、27 P42

※開講科目は変更となる場合もございますのでご了承ください。

開講日程

第1群 エイジング社会の教養科目群

第2群 コミュ

ニティ

デザインとビジネス科目群

第3群 セカンドステー

ジ設計科目群

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

1

科目コード OG125 科目名 聖書と私 科目群 第 1群

担当者 新井 美穂(アライ ミホ)

開講日程・時限 秋学期・火曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

立教の建学の精神であるキリスト教に聖書をテキストにして、戸惑いや矛盾、疑

問を大切にしながら、親しむことを目標にします。更に自分を見つめ、互いを生

かし合う生き方の源泉を聖書から考えます。

授業の内容

本講義は講義中心の「聖書」を通しての入門講座です。少し知的に、少し心に潤

い、の時間です。前半は旧約聖書から新約聖書に至るイスラエル史を概観し、メ

シアを待望する民について理解します。後半は、福音書を中心にイエス・キリス

トの姿を繙き、聖書が投げかけて来る問いを探り、自分を見つめます。教会暦に

ついても説明をします。(授業はなまものです。グループワークを行う等、内容や

形式は必要に応じて微修正を行います。)

授業計画

第 1回 キリスト教について(明治期のキリスト教の教派を中心に)

第 2回 聖書について

第 3回 イスラエルの歴史ー出エジプトと十戒

第 4回 イスラエルの歴史―王国成立と分裂

第 5回 イスラエルの歴史―預言者

第 6回 イスラエルの歴史―ユダ王国滅亡(バビロン捕囚)

第 7回 イスラエルの歴史―ヘレニズム世界のもとで(バビロンからの帰還)

第 8回 イスラエルの歴史―ヘレニズム世界のもとで(いわゆる中間時代)

第 9回 イエス・キリストについて―イエスと律法

第 10 回 イエス・キリストについて―クリスマスを考えるその1

第 11回 イエス・キリストについて―クリスマスを考えるその 2

第 12回 イエス・キリストについて―受難物語

第 13回 イエス・キリストについて―復活物語

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

『聖書 新共同訳 続編付き』日本聖書協会が望ましいのですが、お持ちの聖書

あればそれで構いません。例えば、文語聖書あるいは口語訳(いずれも日本聖書

協会)あるいはフランシスコ会訳(カトリック)などです。

上記教科書以外の参考図書

木田献一、1999、『古代イスラエルの預言者たち』、清水書院。

池澤夏樹、2012、『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』、小学館。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

2

科目コード OG132 科目名 古典として読む旧約聖書 科目群 第 1群

担当者 月本 昭男(ツキモト アキオ)

開講日程・時限 春学期・月曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

旧約聖書は新約聖書とならぶキリスト教の聖書ですが、元来はユダヤ教の聖書で

あり、キリスト教成立の土壌となり、イスラム教にも大きな影響を及ぼしました。

この講義ではそのような旧約聖書の思想と信仰を学んでゆきます。

授業の内容

旧約聖書には大小 39 の書物が収められています。神話があり、歴史物語があり、

詩歌があり、知恵の書があり、じつに多様性に富む書物です。これを残した古代

イスラエルの民は旧約聖書にどのような思想と信仰を織り込んだのか、そしてそ

れが新約聖書やキリスト教へとどのように引き継がれていったのか。ときに東ア

ジアや日本の思想と比較しながら、具体的に探ってゆきましょう。

授業計画

第 1回 古代イスラエルの歴史概観

第 2回 天地創造物語と国生み神話

第 3回 楽園喪失物語にみる人間観

第 4回 洪水物語とその現代的意義

第 5回 バベルの塔にみる文明批判

第 6回 出エジプトという民族伝承

第 7回 社会法としてのモーセ律法

第 8回 歴史と歴史をみるまなざし

第 9回 預言者体験とその批判精神

第 10 回 社会の不条理と苦難の理解

第 11回 唯一神教信仰の成立と特色

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

旧・新約聖書(どの訳でも可)。毎回持参してください。

上記教科書以外の参考図書

月本昭男、2018、『物語としての旧約聖書上・下』、NHK出版。

その他(HP等) 聖書以外の資料は、必要に応じて、担当者がコピーを配布。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

3

科目コード OG146 科目名 新約聖書を読むA 科目群 第 1群

担当者 廣石 望(ヒロイシ ノゾム)

開講日程・時限 夏期集中講義 8月 22日、23日、26日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

『マタイによる福音書』5-7章に保存された「山上の説教」を解釈することで、キリスト教思想

への理解を深めるとともに、その現代的な意味を探る。

授業の内容

イエスの山上の説教をいくつかの単元に区切って、それぞれを伝承史的に分析し、宗教史

的な背景を踏まえつつ釈義した上で、その意味内容に関する解釈学的な考察を行う。

授業計画

第 1回 予備考察(1)

第 2回 同(2)

第 3回 1.導入(マタイ 5,1-16) 山上での教え(5,1-2)

第 4回 「幸いなるかな」の言葉(5,3-12)(1)

第 5回 同(2)

第 6回 弟子たちへの言葉(5,13-16)

第 7回 2.律法と偽(5,17-48) 「律法を完成するために」(5,17-20)

第 8回 六つの反対命題(5,21-48)(1)

第 9回 同(2)

第 10 回 3.神の前での義(6,1-7,24) 三つの敬虔な行為(6,2-18)

第 11回 祈り(6,7-15)、日常の行為(6,19-7,24)

第 12回 4.行為の射程(7,13-27)(1)

第 13回 同(2)

第 14回 全体考察

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

コピーを配布します。

上記教科書以外の参考図書

ダーヴィス、W. D. 1991、『イエスの山上の説教』 、教文館。

ルツ、U. 2009、『マタイによる福音書』(EKK 新約聖書註解 I/4)、教文館。

ヴェーダー、H. 2007、『山上の説教』、日本キリスト教団出版局。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

4

科目コード OG143 科目名 日本思想を名著でたどる 科目群 第 1群

担当者 大熊 玄(オオクマ ゲン)

開講日程・時限 秋学期・木曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

日本の古代から中世の思想を考える上で欠かせない12の文献を扱い、その内容

に直接にふれることで日本思想を学び、考えます。

授業の内容

この授業は、日本の古代から中世において何が考えられていたのか、文献の内容

を現代語訳で理解し、その思想について考える日本思想の入門講座です。

受講者は、配布される原文や現代語訳を参考に、講師による各文献の思想の抽出・

説明を聞き、思想的な教養を身につけるとともに、単に情報として受け止めるだ

けでなく、なぜそのように考えられたのか、その文献に込められた「想い」をと

らえ、自分なりの思考を紡ぐ、日本「哲学」入門も目指します。

授業計画

第 1回 ガイダンス(中世までの日本思想)

第 2回 「十七条憲法」

第 3回 『古事記』

第 4回 『万葉集』

第 5回 『古今和歌集』

第 6回 『新古今和歌集』

第 7回 『日本霊異記』

第 8回 『方丈記』

第 9回 『選択本願念仏集』

第 10 回 『歎異抄』

第 11回 『正法眼蔵随聞記』

第 12回 『立正安国論』

第 13回 『徒然草』

第 14回 まとめ。

(扱う文献は進行状況や要望により変更されることがあります)

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

各授業ごとに資料をお配りします。

上記教科書以外の参考図書

授業内で提示します。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

5

科目コード OG102 科目名 東洋思想からの問い 科目群 第 1群

担当者 松本 秀士(マツモト ヒデシ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 11 日、12日、13日(9:30~16:30) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

東洋思想の中でも、今日に脈々と流れ続ける中国の伝統的思想を、漢詩・故事・

諸説等から取り上げ、その原理を読み解く。とくに漢字文化を巡る古今の日本と

中国における異同に着目しながら、その本質的意義を探求したい。

授業の内容

中国に古くより伝わる漢詩・故事・諸説等から幅広く取り上げ、中国語原文(古

代漢語・現代漢語)を参照し、そこで用いられる漢字語彙の特質を紐解いていき

たい。また今日の中国にみる様々な文化的事象に触れながら、日中間の思想的隔

たりについても考察したい。それらのことを通して、現代社会を支配する固定的

価値観を乗り越えた、本来あるべき「人間」、あるいは「人生」の姿を模索したい。

中国語原文を扱うが、漢文や中国語の学習歴は問わない。

授業計画

第 1日 第 1回 ガイダンス

第 2回 現代中国語と現代中国の概況

第 3回 中国の故事と漢字語彙にみる思考原理

第 4回 漢詩を読む(五言絶句編)

第 5回 漢詩を読む(七言絶句編)

第 2日 第 6回 風水思想について

第 7回 古代中国の諸説を読む(医食文化編)

第 8回 古代中国の諸説を読む(身体論編)

第 9回 古代中国の諸説を読む(養生編)

第 10回 ゲストスピーカーによる講義(予定)

第 3日 第 11回 古代中国の諸説を読む(道徳編)

第 12回 古代中国の諸説を読む(格言編)

第 13回 現代中国の社会生活について

第 14回 総括

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

随時、資料を配布。

上記教科書以外の参考図書

王力、1962、『古代漢語』、中華書局。黄志傑等編、1999、『黄帝内経素 神農本

草経 中蔵経 脈経 難経 精訳』、科学技術文献出版社。老子、2016、『老子』、(饒

尚寛訳)、中華書局。他。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

6

科目コード OG117 科目名 ミュージアムの光と影 科目群 第 1群

担当者 川口 幸也(カワグチ ユキヤ)

開講日程・時限 春学期・火曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

展示という営みを多角的に捉え、博物館、美術館の歴史を振り返り、さらに今後

の在りようを展望します。

授業の内容

まず、モノや美術品を展示するという行為を多様な視点から捉えなおし、その特

質を明らかにします。次に、西洋はもとより、アジア、アフリカを含めた地域に

も目配りをしながら、近代におけるミュージアムの歴史を個別に振り返り、それ

らがどのような役割を担ってきたのかを考えます。そして、急激に変化する世界

にあって、今後、ミュージアムには何が期待されるのかを展望します。

授業計画

第 1回 展示というかたりの行為

第 2回 足もとのオリエンタリズム

第 3回 珍品陳列室の時代(16-17世紀)

第 4回 17世紀の王侯貴族のギャラリーとウィーン美術史美術館

第 5回 博物学と博物館―大英博物館の誕生

第 6回 ルーヴル―美術館の誕生

第 7回 ロンドンとパリ

第 8回 アメリカのミュージアム―ホワイトキューブと近代美術

第 9回 アジア、アフリカで

第 10 回 東京、ソウル、上海、台北―都市間競争

第 11回 地域社会とミュージアム(1)―北と南の最果てで

第 12回 地域社会とミュージアム(2)―恐竜と現代美術

第 13回 ミュージアムという居場所―流動化する世界の中で

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

木下直之編、2009年、『芸術の生まれる場』、東信堂。

キャロル・ダンカン、2011年、『美術館という幻想―儀礼と権力』(川口幸也訳)、

水声社。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

7

科目コード OG160 科目名 現代美術に親しむ 科目群 第 1群

担当者 菊池 敏直(キクチ トシナオ)

開講日程・時限 秋学期・金曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

科目名どおり「現代美術に親しむ」です。“親しむ”が「常に接してなじむ」とい

うことなら、現代美術作品がいつでも“いま・ここ”にあれば良い、ということ

なのですが・・・。

授業の内容

授業目標が明解であれば内容は自ずと整理されるはず。ですが、そも『現代美術』

というものの実態が? 定義があるや否や? どうなったら「親しむ」ことにな

るか? で、まずそれらの回答を得るために土俵づくり。授業では、情報や知識

の提供に重心を置くのではなく“いま・ここ”の疑問を表明し、回答を探す形式。

「本当にうまく質問できたら、もう答えは要らないのですよ。(略)」という小林

秀雄の言葉に習って進めましょう。

授業計画

第 1回 図工や美術で習ったこと

第 2回 美術作品が表すもの、表現ってなに

第 3回 起きぬけに見たもの、見えたもの

第 4回 『ゲンダイ』っていつ、『ビジュツ』はいつから

第 5回 辞書とジショキノウは同じか

第 6回 20世紀美術 略説①

第 7回 郊外授業

第 8回 『DADA』ってなに

第 9回 『カンガエナイ』アートはあるか

第 10 回 20世紀美術 略説②

第 11回 鏡は見えているか、水のカタチは、と考える

第 12回 20世紀美術 略説③

第 13回 美術作品が表すもの、表現、の回答は見えたか

第 14回 私と社会にとっての芸術の存在意義をまじめに考えてみる

*テーマが前後すること有

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

暮沢剛巳、2009、『現代美術のキーワード 100』第一刷、、ちくま書房。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

8

科目コード OG144 科目名 壮年期・老熟期の生涯発達心理学 科目群 第 1群

担当者 大野 久(オオノ ヒサシ)

開講日程・時限 春学期・月曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

E.H.エリクソンの漸成発達理論、生涯発達論を基礎に、自らの育ち、人生、これ

からの生き方、生きる意味を再考する。さらに、家族、友人らとの人間関係のあ

り方を問い直す。

授業の内容

S.フロイトは、人生で大切なこととして「愛することと働くこと(職業という

閉じた意味ではなく、人生でなすべきことという意味で)」をあげた。この講義で

は、心理学における生涯発達論を通して、この 2 つの問題についての様々な考え

方を紹介する。受講生が自らの人生の振り返り、これからの生き方について再考

する機会としたい。取り上げるテーマは、アイデンティティ、愛するということ、

次世代を育てること、生きる意味等である。

授業計画

第 1回 心理学における生涯発達論

第 2回 アイデンティティ、生きる意味

第 3回 お金では買えない生きる意味

第 4回 愛するということ:恋と愛の違い

第 5回 愛するということ:大人としての人の愛し方

第 6回 次世代を育てるということ

第 7回 自分の人生を振り返る

第 8回 自立すること

第 9回 個性を開花させること

第 10 回 死後、人はどうなるかについての思想

第 11回 まとめ:生きる意味の再考

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

大野久ほか、2010、『エピソードでつかむ青年心理学』、ミネルヴァ書房。

E.H.エリクソン、2011、『アイデンティティとライフサイクル』、誠信書房。

大野久ほか、2017、『君の悩みに答えよう』、福村出版。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

9

科目コード OG131 科目名 ポピュラーカルチャーの理論と現実 科目群 第 1群

担当者 生井 英考(イクイ エイコウ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 2日、5日、6日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

ポピュラーカルチャーの歴史と現在のさまざまな事例を素材に、単なる好事家的

雑学にとどまらない、現代の社会と文化に関する理論と現実への考察と理解を獲

得すること――これを目標としたく思います。

授業の内容

この科目ではアメリカのポピュラーカルチャーを主たる素材とします(その理由

は現場でお話します)。できるだけ広く、理論と実際の双方に目を配りながら議論

したいと思います。集中講義のあいまに週末のお休みが入るようにしてもらいま

したので、最初の問題提起を受けた受講生のみなさん自身による調査と発表もし

ていただきたいと思います。

授業計画

第 1回 (1日目)序論・ポピュラーカルチャーの社会的機能

第 2回 第一の事例・余暇の社会化を娯楽産業

第 3回 第二の事例・戦争とポピュラーカルチャー

第 4回 第三の事例・メディアと社会/消費の文化

第 5回 第四の事例・豊かさの文化からカウンターカルチャーへ

第 6回 (2日目)発表の下準備

第 7回 受講生による発表と質疑・コメントその1

第 8回 同 その2

第 9回 同 その3

第 10 回 同 その4

第 11回 (3日目)2日目のまとめ

第 12回 ポスト・カウンターカルチャーの時代・講義

第 13回 同 討議

第 14回 総括

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

あらかじめ印刷物を用意します。

上記教科書以外の参考図書

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

10

科目コード OG121 科目名 テレビ経験の社会史 科目群 第 1群

担当者 成田 康昭(ナリタ ヤスアキ)

開講日程・時限 秋学期・月曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

自分自身をふり返って、社会や文化とのつながりの中で「自分とは」を問う方法

に「自分史」がある。この授業では、子どもの頃から見てきた「テレビ」の経験

を記憶の中から拾い出し、それを鍵として自分史を再構成する。

授業の内容

1953 年に登場し、1965 年には 90%の世帯に普及したテレビは、多様で大量のテ

レビ経験を私たちの中に作り出した。私たちの個人の生活史、家族史、世代の共

通体験、さらに事件や社会的出来事は、忘れられない番組と繋がりながら集合的

なテレビの記憶を形づくっている。こうしたテレビ経験は自己の成長、熱中した

夢、人生の経験、家族の関係などと結びつきながら形成されている。この授業で

は、そのようなテレビ経験を見直し、自分自身を発見する視点をつくる。

授業計画

第 1回 テレビ経験とは何か

第 2回 街頭テレビから「我が家初」のテレビ

第 3回 東京オリンピック

第 4回 初期バラエティ番組・グループ討議

第 5回 子供の夢

第 6回 事件を中継するテレビ

第 7回 アメリカン・ホームドラマが残したもの

第 8回 アメリカン・アクション、西部劇・グループ討議

第 9回 後期バラエティ番組

第 10 回 プロ野球・大相撲とテレビ

第 11 回 連続ドラマ(1)

第 12 回 連続ドラマ(2)・グループ討議

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書 萩原滋編、2013、『テレビという記憶』、新曜社、2600円+税。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

11

科目コード OG128 科目名 グローバル社会とメディアの使命 科目群 第 1群

担当者 三浦 元(ミウラ ハジメ)

開講日程・時限 春学期・水曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

メディアの歴史や人権との係わりそれに報道の役割・使命などの基本を学び取る

と同時に技術革新による番組制作の現状を把握する。受講生が「自ら考え・判断

し・答えを導き出す」能力や「感想や意見を記述する」能力をより一層高める。

授業の内容

メディアを学ぶ「メディアリテラシー」はグローバル化する社会と深く係わる総

ての現代人にとってのリベラル・アーツ。流動的・不透明な世界の政治・経済情

勢も解説。2020 年東京五輪を前に、急速に進展するスーパーハイビジョン(4K・

8K)放送や VR・AR技術、コンピュータ技術、スマホ展開活用の「新映像時代」を

解析する。放送と通信が文字通り融合する中で、 地球的規模の課題から身近な消

費生活に至るまで関心の高い番組などを取り上げメディアの舞台裏を説く。

授業計画

第 1回 ガイダンス~なぜ晴れた空は青く夕焼けは紅い?Whyの大切さ~

第 2回 映像革新時代~立教出身女性 PD制作ウサイン・ボルト肉体の秘密~

第 3回 社会の危機対応~東日本大震災と関東大震災~

第 4回 ハゲワシと少女~生命か報道かピューリッツア賞カメラマン苦闘~

第 5回 ハンセン病報道~差別・偏見とどう向き合うか~

第 6回 五輪放送の舞台裏~スポーツ放送権料の高騰~

第 7回 義足のジャンパー・マルクスレームと車イスバスケット

第 8回 大河ドラマ~豊かな放送文化の創造~

第 9回 ドキュメンタリー番組冬の時代“現代のベートーヴェンの罪”

第 10 回 大林宣彦監督“最後の講義” 奇才木村栄文 PDの生き様

第 11回 CG活用の世界~ディズニーアニメヒットの舞台裏~

第 12回 2刀流大谷の世界への挑戦 単独インタビューの背景

第 13回 国際化時代の放送サービス~世界初ダイオウイカ国際共同制作~

第 14回 資本主義 400年の歴史 超大国アメリカ

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

講義では使用しないが NHK放送文化研究所、2002、『放送の 20世紀』、NHK出版、

2000円(税別)は参考になる。ネット通販(アマゾン)利用で 700円位。

吉岡友治、2013、『いい文章には型がある』、PHP新書、760円(税別)。

望月和彦、2003、『ディベートのすすめ』、ゆうひかく選書、2100円(税別)。

その他(HP等) 講義内で過去 2 回ゲストスピーカーとして著名なアナウンサーを招いてプレゼン

の仕方等を学んだ。放送局の現場見学も展開した。好評につき今回も検討。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

12

科目コード OG118 科目名 ジャーナリズムと法A 科目群 第 1群

担当者 服部 孝章(ハットリ タカアキ)

開講日程・時限 秋学期・水曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

憲法 21 条のもと、表現活動が規制を受け、そして表現者の側が自主規制により「自

粛」を行うなど、情報民主主義は根底から揺らいでいる。報道機関におけるジャ

ーナリズム機能の衰退と新聞離れなども進む中で情報社会を概観する

授業の内容

NHKなどの放送メディアの政権への「忖度」が過度に進み、これまで現政権下

で展開されてきた圧力や介入がもはや必要がなくなるほど、報道機関による権力

監視機能が弱まり、その姿勢を示す報道機関が少なくなってきた。報道機関の経

営の弱体化と市民の情報接触はスマホなどでのネットに傾斜している。街の中か

ら書店。映画館、新聞販売店が急激に減っている、こうした状況を前に、文書・

映像資料を豊富に用いて、憲法や法とジャーナリズムの関係を凝視したい。

授業計画

第 1回 技術の進歩と個々人の情報収集

第 2回 メディア産業の変遷

第 3回 個人情報保護から共謀罪への報道機関の対応

第 4回 IT社会の「差別」

第 5回 欧米映画に見る「差別」への怒り

第 6回 放送制度の変遷

第 7回 アメリカ放送制度と「放送の自由」

第 8回 ラジオ(放送)とTV(放送)の相違

第 9回 NHK(受信料立放送事業者)の課題

第 10 回 受信料制度と市民

第 11回 人権侵害等の救済システム

第 12回 デジタル社会の課題

第 13回 「公共の秩序」と同調圧力

第 14回 まとめ 総括と討論

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

講義開始時に指示する

上記教科書以外の参考図書

田島泰彦編、2017、『物言えぬ時代がやってくる』、花伝社。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

13

科目コード OG212 科目名 歴史の中の学校教育 科目群 第 1群

担当者 前田 一男(マエダ カズオ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 27日、28日、29日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

近世日本の教育から敗戦直後までを対象にしながら、特に戦時期に焦点を当てな

がら、現在の教育状況が、近代日本の歴史的な展開の上に成り立っていることを

理解し、教育を歴史的に考察する見方や考え方を学ぶ。

授業の内容

当たり前のように通っている「学校」も、実のところ政治や経済の影響を受けな

がら、社会の中で独自の歩みを刻んできた。近代社会における教育の役割と機能

とを明らかにしつつ、歴史的な方法によって戦後 74年目を迎えた「教育の現在」

を発見する試みを行っていきたい。教育理念と学校制度の展開のうえに近代教育

を位置づけながら、とりわけ戦争と教育とのありようについては、受講者ととも

に考えていきたい。

授業計画

第 1回 ガイダンスとこの授業のねらい

第 2回 近代教育 140年の通史的理解

第 3回 近世の教育―特に手習塾に注目して

第 4回 明治初年の教育―近代化への始動

第 5回 国民統合と「知」の配分-教育勅語-

第 6回 国民統合の再編成-戊辰詔書・国民精神作興の詔―

第 7回 学問と教育の関係史(1)-森有礼の役割-

第 8回 学問と教育の関係史(2)-南北朝正閏問題-

第 9回 近代学校の成立とその歴史的性格

第 10 回 近代学校批判の展開 (1)-大正自由教育-

第 11回 近代学校批判の展開 (2)-自由学園を中心に-

第 12回 立教大学野球部と戦争への道

第 13回 総力戦体制と教育 -錬成教育と一人の教師のあゆみ-

第 14回 敗戦と教育-戦争孤児の戦後史-

*自由学園の明日館に施設見学に行く予定。

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

その都度プリントを配布するので、特に指定しない。

上記教科書以外の参考図書

寺崎・前田編、『日本の教師 歴史の中の教師ⅠⅡ』、ぎょうせい。

片桐・木村編、『教育から見る日本の社会と歴史』、八千代出版。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

14

科目コード OG123 科目名 英語コミュニケーション論 科目群 第 1群

担当者 平賀 正子(ヒラガ マサコ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 17 日、18日、19日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

グローバル化が進む昨今、英語は国際共通語として世界の色々な場所で様々な

人々によって話されている言語となっています。このような時代背景のもとに、

「英語とは何か」を考え、その構造や機能について学びます。

授業の内容

英語ということばの仕組みと英語によって営まれるコミュニケーションの諸相に

ついて、特に日本語との対比の上で考察します。まず、「人間」、「社会」、「文化」

というコンテクストの中で、英語ではどのようにコミュニケーションが営まれ、

発話の意図がどのように相手に伝わるのかについて分析します。次に英語という

ことばの仕組みについて「音声」、「語彙」、「文法」からみた英語らしさという観

点から概説します。

授業計画

第 1回 はじめに:「英語」とは

第 2回 さまざまな英語

第 3回 母語英語の特徴(イギリス英語、オーストラリア英語)

第 4回 母語英語の特徴(アメリカ英語、カナダ英語)

第 5回 英語と社会的属性

第 6回 英語の発話行為

第 7回 英語のポライトネスと談話分析

第 8回 英語文化とコミュニケーション・スタイル

第 9回 英語の非言語コミュニケーション

第 10 回 語彙からみる英語らしさ

第 11回 文法からみる英語らしさ

第 12回 音韻からみる英語らしさ

第 13回 参考図書の紹介

第 14回 むすび

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

平賀正子、2016、『ベーシック新しい英語学概論』、ひつじ書房。

上記教科書以外の参考図書

本名信行、2003、『世界の英語を歩く』、集英社新書。

池上嘉彦、2006、『英語の感覚・日本語の感覚』、NHKブックス。

その他(HP等) 必要に応じて、プリントを配布。

Blackboardを使用。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

15

科目コード OG239 科目名 プラチナ社会におけるアクティブシニア論 科目群 第 2群

担当者 松田智生(マツダ トモオ)

開講日程・時限 秋学期・火曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

活力ある高齢社会を示す「プラチナ社会」において、アクティブシニアがいかに

社会や多世代と共生して活躍するか、大学のアカデミックな視点とビジネスの

視点を交えながら、RSSCらしいアクティブシニア論を講義で示し討議を深める。

授業の内容

次の計画に沿って、「三菱総合研究所プラチナ社会センター」との連携をベースに、

基本的講義と国内外の臨場感のあるケース・スタディ、受講生のワークショップ

(グループディスカッションと発表)の組み合わせ、ゲストスピーカーの招請等、

研究・演習・実践的な活動を展開する。講義のフィードバックを行い、授業の理

解度や進捗状況を把握しながら有効に進める。

授業計画

第 1回 プラチナ社会総論(授業ガイダンスを含む)

第 2回 アクティブシニアと新たな市場

第 3回 アクティブシニアと新たな大学

第 4回 アクティブシニアと新たな働き方

第 5回 アクティブシニアの挑戦に学ぶ

第 6回 アクティブシニアのコミュニティデビュープラン作成

第 7回 アクティブシニアのコミュニティデビューのプラン発表

第 8回 海外に学ぶアクティブシニアのライフスタイル

第 9回 アクティブシニアによるまちづくり

第 10回 アクティブシニアと地方創生

第 11回 アクティブシニアと大学連携型コミュニティ グループ研究①

第 12回 アクティブシニアと大学連携型コミュニティ グループ研究②

第 13回 グループ研究のまとめと発表会・講評

*ゲストスピーカーは適宜招請予定

成績評価方法 平常点による評価

テキスト 講義の都度レジュメ等を配布

参考文献 松田智生、『日本版 CCRCがわかる本』、法研。

その他(HP等) 三菱総合研究所 プラチナ社会センター 松田智生 研究員紹介

http://www.mri.co.jp/company/staff/detail/profile_0225.html

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

16

科目コード OG226 科目名 修了生が語るアクティブシニアの生き方 科目群 第 2群

担当者 坪野谷 雅之(ツボノヤ マサユキ)

開講日程・時限 秋学期・月曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

RSSC は2018年度に創立10周年を迎えて、修了生は約1,000名に達する。

修了生の個人やグループでのアクティブな活動をトレースすることは、これから私達の

生き方や RSSC のあり方に貴重な指針とヒントを得る機会である。

授業の内容

1.修了生から個人的なキャリアや特技・趣味、RSSC での学びと人的ネットワークを活

かした、社会交流や社会貢献活動の多様な事例を発表願う。

2.質疑応答やグループディスカッションを通じ、活動立上げや運営の苦労、具体的運

営と成果、今後の課題を理解する。毎回タイムリーなフィードバックも行う。

3.その結果を RSSC 同窓会ホームページに掲載する、小冊子にまとめる等、広く広報

に資する。

授業計画

第 1回 基調講義「アクティブシニアの多様な生き方を探る」(担当教員)

第 2回 事例発表「地域育児ママの応援」「地域の子供によりそう」(2件)

第 3回 事例発表「シニアのコミュニティデビュー支援講座と実演」(1件)

第 4回 事例発表「限界集落の活性化」「居住地のまちづくり」(2件)

第 5回 事例発表「地元観光ガイド」「茶の湯同好会の主宰」(2件)

第 6回 (グループディスカッションとまとめ・発表会)

第 7回 事例発表「進学支援」「東日本大震災支援」(2件)

第 8回 事例発表「アクティブシニアの再雇用」「創業と経営」(2件)

第 9回 ゲストスピーカー「NPO 設立支援}「創業サポート」(2件)

第 10 回 事例発表「がん患者の励ましの全国講演活動」(1件)

第 11回 (グループディスカッションとまとめ・発表会)

第 12回 授業の総括と感想文の作成

*修了生等の都合で変更もありうる

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

特になし。

上記教科書以外の参考図書

特になし。

その他(HP等) 特になし。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

17

科目コード OG236 科目名 現代社会と民法 科目群 第 2群

担当者 野澤 正充(ノザワ マサミチ)

開講日程・時限 春学期・月曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

この授業では、これまで法律と関わってこなかった受講生が、論理的に物事を考

える力を養うとともに、日常生活に身近な民法をとおして、社会を見る力を養う

ことを目的とする。

授業の内容

毎回、授業の前半では、民法の基礎的な知識を講義し、後半では、具体的な事例

をとおして、法的な物事の考え方や社会の見方を身に付ける。かつて法学部で学

んだ方はもちろん、これまでの人生において全く法律と縁がなかった受講生でも、

充分に理解できる内容とするつもりである。

なお、下記の授業計画はあくまで予定であり、適宜、変更することがありうる。

授業計画

第 1回 権利の濫用-宇奈月温泉事件

第 2回 情報の提供①-日照権・眺望権

第 3回 情報の提供②-マンション値引き訴訟

第 4回 ケア付きマンション売買契約の解除

第 5回 投資と民法①-サブリース訴訟

第 6回 投資と民法②-不動産小口商品

第 7回 公害訴訟-大気汚染

第 8回 認知症と監護-JR東海事件

第 9回 家族と法-不倫・子の引渡しなど

第 10 回 相続の仕組みと相続法の改正

第 11回 民法の改正

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

『デイリー六法(平成 31年版)』、三省堂、1850円(税別)。

(ほかの六法でもよい)

上記教科書以外の参考図書

野澤正充、2017、『セカンドステージ債権法Ⅰ~Ⅲ』、日本評論社。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

18

科目コード OG241 科目名 社会デザインとしてのNPO/NGO 科目群 第 2群

担当者 中村 陽一(ナカムラ ヨウイチ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 3日、4日、5日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

NPO/NGO・市民活動の歴史と現状を、新しい社会デザインを構築するため

に必須の基礎作業という視座から、映像を援用しつつ再構成し学ぶとともに、N

PO/NGO等サードセクター組織やソーシャルビジネスの現状と課題を追究す

る。

授業の内容

21 世紀の社会経済システムのなかで不可欠な存在として注目を集めるサードセ

クターの位置と役割を、事例を交えつつ明らかにしていく。多様なテーマと多層

の人びとによって進む生活の場からの「地殻変動」を通して自律的なネットワー

ク型社会を展望し,社会・経済的主体のネットワークを社会運営の主体として含

み込む社会デザインへのパラダイム転換を探究する。グループ討議、池袋フィー

ルドワーク、ゲストスピーカーによる問題提起を交える予定。

授業計画

第 1回 社会デザインとは?―映画『1945年の精神』も参考にしつつ

第 2回 市民活動の歴史と社会デザイン 1―敗戦後の社会像~1960年

第 3回 市民活動の歴史と社会デザイン 2―住民運動・市民運動

第 4回 市民活動の歴史と社会デザイン 3―カウンターカルチャー・生活者

第 5回 市民活動の歴史と社会デザイン 4―グローバル課題としての貧困

第 6回 NPO/NGO・市民活動とは?―その現状と可能性そして課題

第 7回 国内外の事例から―ネットワーキング・ソーシャルキャピタル・サードプレイス・SB/CB

第 8回 NPO法 20年の成果と課題

第 9回 市民社会形成へのロードマップ

第 10 回 サードセクターによる変革、公共政策の大転換、グッドマネー循環

第 11回 リタイア層の事業型市民活動への参画・従事推進の可能性

第 12回 この先の未来を考えるために―『みんなのための資本論』

第 13回 豊島のNPOフィールドワークと意見交換

第 14回 池袋のNPOフィールドワークと意見交換、そしてまとめ

第 1日(1~5回)、第 2日(6~10回)、第 3日(11~14回)

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

教科書は使用しない。

上記教科書以外の参考図書

三浦展他編、2011、『3・11後の建築と社会デザイン』、平凡社新書、821円(税込)。

紫牟田伸子他編、2012、『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン』、フィルム

アート社、1836 円(税込)。杉田敦編、2016、『ひとびとの精神史 6』、岩波書店、

2700円。

その他(HP等) NPO/NGO、ソーシャルビジネス、社会デザインの現場との交流・情報交換

等に関して、受講者の希望があれば、極力応えたい。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

19

科目コード OG275 科目名 サステナブルコミュニティの思想と実践 科目群 第 2群

担当者 大和田 順子(オオワダ ジュンコ)

開講日程・時限 秋学期・水曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

本講義では、国内を中心に、各地の農山村地域の課題解決や、新たな価値創出(地

域創生)の取り組みなど、サステナブルコミュニティの事例をもとに、関連する

考え方(思想・理論)、現状・課題を考察し、構築手法について学びます。

授業の内容

首都圏は食料やエネルギーの自給率が大変低く、私たちの暮らしは農山漁村に支

えられています。そうした農山漁村の多くが過疎・高齢化で持続可能性が危ぶま

れています。一方、若者やシニア層の田園回帰、里地里山のめぐみ(農産物・森

林・水、自然エネルギーなど)や歴史・文化を活用したコミュニティビジネスや、

ローカル経済の創出が注目されています。授業は、サステナブルコミュニティに

関する考え方を学ぶとともに事例研究をもとに討議を重ねます。

授業計画

第 1回 イントロダクション:受講者相互の問題意識・関心を知る

第 2回 サステナビリティ、コミュニティ、SDGsとは何か

第 3回 農山村・森林の現状、コミュニティの課題

第 4回 「世界農業遺産」(FAO)と地域活性化①

第 5回 「世界農業遺産」(FAO)と地域活性化②

第 6回 人生 100年時代のサステナブルなライフスタイル

第 7回 都市コミュニティの現状と課題

第 8回 企業と地域の連携によるCSV(共通価値の創造)

第 9回 地域活性化事例:ゲストスピーカー

第 10 回 生物多様性、里地里山と私たちの暮らし

第 11回 有機農業、生産者と消費者の新しい関係

第 12回 サステナブルコミュニティデザイン検討

第 13回 サステナブルコミュニティデザイン発表

第 14回 サステナブルコミュニティの可能性

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

大和田順子、2011、『アグリ・コミュニティビジネス』、学芸出版社。

大和田順子共著、2019、『SDGsとまちづくり』、学文社。

内山節、2012、『ローカリズム原論 新しい共同体をデザインする』、農文協。

その他(HP等)

NHK地域づくりアーカイブス https://www.nhk.or.jp/chiiki/

世界農業遺産・日本農業遺産

http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1.html

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

20

科目コード OG215 科目名 コミュニティの課題発見とメディア表現 科目群 第 2群

担当者 浜田 忠久(ハマダ タダヒサ)

開講日程・時限 春学期・火曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

コミュニティの課題の発見や解決に情報コミュニケーション技術(ICT)

やネットワークはどのように活用できるかを考える。また、デジタル技術

を使った表現手法を学び、実習する。

授業の内容

私たちが属している地域やコミュニティの課題の発見、共有、解決のためにデジ

タル技術をどう役立てることができるかを、デジタル・ストーリーテリングの手

法を使って探求する。デジタル・ストーリーテリングとは、自分自身や家族、地

域の思い出や出来事を、写真と声を使った映像物語(デジタル・ストーリー)に

していく営みである。関心の近い受講生でグループを作り、ワークショップ形式

で地域やコミュニティの歴史や課題をあぶりだし、作品を制作する。

授業計画

第 1回 オリエンテーション

第 2回 [講義] デジタル・ストーリーテリングとは & グループ分け

第 3回 [講義] 記録と歴史から何を学ぶか

第 4回 板橋区公文書館見学(実施日程は土曜日を中心に調整の上決定)

第 5回 [グループ・ディスカッション] 発表内容について

第 6回 [グループ・ディスカッション] 発表内容について

第 7回 [実習] ストーリー・サークルと物語の作成

第 8回 [実習] 物語(ナレーション)の録音、画像の選択

第 9回 [実習] 映像編集

第 10 回 [実習] 映像編集

第 11回 [発表と議論] ( 受講者発案によるテーマ)

第 12回 [発表と議論] ( 受講者発案によるテーマ)

第 13回 [発表と議論] ( 受講者発案によるテーマ)

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

なし

上記教科書以外の参考図書

小川明子、2016、『デジタル・ストーリーテリング――声なき想いに物語を』リベ

ルタ出版。

宮内泰介、2004、『自分で調べる技術』、岩波書店。

その他(HP等) 受講者、講師間の連絡用ウェブサイトを開設する予定。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

21

科目コード OG219 科目名 ソーシャルビジネスの理論と実務 科目群 第 2群

担当者 永沢 映(ナガサワ エイ)

開講日程・時限 春学期・火曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

地域や社会の課題解決を事業として実施をするソーシャルビジネスやコミュニテ

ィビジネスについて、事例を学び、ノウハウを習得して実践に向 けた具体的なプ

ラン作成を進めていく。

授業の内容

以下の内容について学び、検討をし、形を作っていく。

① ソーシャルビジネスの考え方や必要性について学ぶ

② ソーシャルビジネスの事例研究

③ ソーシャルビジネスのノウハウ

④ 課題の抽出から解決策の検討・意見交換(ワークショップ)

⑤ 事業計画書の作成と実践に向けた検討

授業計画

第 1回 ソーシャルビジネスを学ぶ

第 2回 ソーシャルビジネスの事例研究1

第 3回 ソーシャルビジネスの事例研究2

第 4回 ノウハウの習得1

第 5回 地域課題・ニーズを図るための演習

第 6回 事業計画書作成に向けたポイントの整理

第 7回 ソーシャルビジネスの事例研究3

第 8回 ソーシャルビジネスの事例研究4

第 9回 ノウハウの習得2

第 10 回 テーマごとのグループ討議

第 11回 ソーシャルビジネスの事例研究5

第 12回 実践に向けた事業計画の発表と意見交換

第 13回 まとめ

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接

使用する教科

資料は毎回配布

上記教科書以

外の参考図書

2016年 9月、『書き込んで作る自分だけの起業ノート』、コミュニティビジネスサ

ポートセンター、1000円(税別)。

その他(HP 等)

ソーシャルビジネス(経産省)

http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/sbcb/

NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター http://cb-s.net/

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

22

科目コード OG234 科目名 持続可能な社会と地域づくり 科目群 第 2群

担当者 阿部 治(アベ オサム)

開講日程・時限 夏期集中 8月 7日、8日、9日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

人類にとって最大の課題である「持続可能な社会」や「持続可能な開発」、国連持

続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めるとともに持続可能な社会(地域)づ

くりの多様な事例を通して持続可能な社会づくりの手法を学び、生活に生かす。

授業の内容

まず「持続可能な社会」「持続可能な地域づくり」「国連持続可能な開発目標(S

DGs)」などの基本事項の整理を行い、その後は多様な主体の協働による持続可

能な地域づくりの具体的事例の分析、典型的な事例の視察などを通じて、特に持

続可能な社会の担い手を育てる教育や学び(ESD)の視点から、楽しく、かつ

持続的に参加できる持続可能な社会・地域づくりについての理解を深める。

授業計画

第 1日 第 1回 現代社会(地域)は持続不可能(導入 1)

第 2回 持続可能な社会・持続可能な開発とは(導入 2)

第 3回 国連持続可能な開発目標(SDGs)とは(導入 3)

第 4回 持続可能な地域づくりとは(導入 4)

第 5回 地方創生(地域創生)の動き(導入 5)

第 2日 第 6回 水俣市の事例

第 7回 島根県海士町の事例

第 8回 対馬市の事例①

第 9回 対馬市の事例②

第 10回 討論:持続可能な社会の担い手とは

第 3日 第 11回 霞ヶ浦流域のアサザ基金による活動の現地研修(茨城県牛久

第 12回 市) アサザプロジェクト①②

第 13回 アサザプロジェクト③

第 14回

討論と総括:持続可能な地域・社会づくりに参加するために

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

テキスト 阿部治編、2017、『ESDの地域創生力』、合同出版。

参考文献

その他(HP等)

9 月 8 日‐10 日にかけて世界遺産地域白川郷において「SDGsと教育」に関す

る研修合宿を行います。本科目の単位修得に必須ではありませんが、奮ってご参

加ください。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

23

科目コード OG229 科目名 アジアの生活と文化とNGOへの視座 科目群 第 2群

担当者 倉沢 宰(クラサワ サイ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 17 日、18日、19日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

コミュニティデザインとビジネス科目群の一環として、体験的アジア学に重点に、

アジアの生活と文化の素顔と多様性を考察します。受講生の経験等を踏まえつつ、

広範囲に且つ自由に論考したい。

授業の内容

特に東南アジアに焦点をあて、多角的に洞察します。具体的には、近代化と伝統、

豊かさと貧困、社会環境と価値観、風土条件とライフスタイル、食文化等を話題

にし、生活と文化の特性や発展を考察します。さらに、講師の出身地であるバン

グラデシュの現状についても詳しく触れ、グラミン銀行やBRACという世界最

大級のNGO/NPO活動の事例などを論考します。新しい公共性を担うソーシ

ャル・ビジネス/ボランティア活動の展開についても考えます。

授業計画

第 1回 イントロダクション、アジアの見方、距離感と親近感

第 2回 文化をどう見るか/映画「ブッシュマン」から考察

第 3回 東南アジア世界の形成:風土条件とライフスタイル

第 4回 (つづき)日本との歴史的関わり

第 5回 東南アジアの社会構造:家族と人間関係

第 6回 フィールドワーク(行き先は検討中。当日朝、現地集合)

第 7回 遺跡プナンバナンとアンコールワット <一部ビデオ>

第 8回 文化の伝播と創造:「醤」の技 <一部ビデオ>

第 9回 屋台食文化 ―その背景と展開 <一部ビデオ>

第 10 回 伝統生活の事例―バリ島:生活環境、文化、そして豊かさ

第 11回 豊かさと貧困について/ディスカッション(グループ討議)

第 12回 NGOの事例:BRACとグラミン銀行

第 13回 バングラデシュ独立の背景:歴史・文化・宗教

第 14回 (つづき)貧困と生活改善の試み <スライド>

*フィールドワークの時間配分に伴って、第 7 回目の講義を省略す

る場合もありうる

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

テキストを使いません。講義概要を配布します。

上記教科書以外の参考図書 リーディングリストを配布する予定。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

24

科目コード OG242 科目名 国際政治とグローバル市民社会の構想 科目群 第 2群

担当者 竹中 千春(タケナカ チハル)

開講日程・時限 秋学期・月曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

グローバリゼーション時代の国際政治を分析し、持続可能な発展や平和を共同で

実現していくために、政府や市民社会はどのように積極的な役割を果たせるのか

を、ご一緒に考えましょう。

授業の内容

30年戦争後の平和を樹立したヨーロッパのウェストファリア条約が、国際政治の

出発点だと言われます。その後、民主主義、国民国家、工業化、核兵器など新しい

現象が登場するたびに、国家や国際政治のしくみも変化してきました。それでは

21 世紀の今、どんな変化が起こっているか。「国家は平和を守るか」「国家は豊か

さを守るか」「暴力の連鎖をもたらすのは誰か」「暴力の連鎖を解くのは誰か」と

いう4つの問いを立て、映像資料を使い、Q&Aも行いつつ共同で考察します。

授業計画

第 1回 今、何が起こっているか?グローバリゼーション時代の国際政治

第 2回 国家は平和を守るか①

第 3回 国家は平和を守るか②

第 4回 映像資料『こうしてベルリンの壁は崩壊した』(NHK、1993)

第 5回 国家は豊かさを守るか

第 6回 映像資料『インサイド・ジョブ』(USA、2011 年)

第 7回 暴力の連鎖をもたらすのは誰か

第 8回 映像資料『沈黙の叫び(Silent Scream)』(BBC、2002年)

第 9回 暴力の連鎖を解くのは誰か

第 10 回 映像資料『マララさん国連総会スピーチ』(UN、2013年)

第 11回 平和の作り方:ガンディーに学ぶ

第 12回 総合討論:市民の役割とは何か、排外主義者にならないために

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

竹中千春、2004、『世界はなぜ仲良くできないの?暴力の連鎖を解くために』、CCC

メディアハウス、Kindle版 税別 861円。(中古本も販売されています)

竹中千春、2018、『ガンディー 平和を紡ぐ人』、岩波新書、税別 820円。

上記教科書以外の参考図書

藤原帰一、『戦争の条件』、2013、集英社新書、税別 778円/Kindle版 701円。

藤原帰一他、2011、『平和構築・入門』、有斐閣、税別 1900 円。

長有紀枝、2012、『入門人間の安全保障』、中公新書、税別 840円。

その他(HP等) 他の参考文献や資料などについては各回の授業でご紹介します。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

25

科目コード OG211 科目名 世界・日本経済図説を読む 科目群 第 2群

担当者 田谷 禎三(タヤ テイゾウ)

開講日程・時限 秋学期・金曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

世界経済と日本経済の概要をさまざまな図表によって理解する。

授業の内容

主として講義形式で進めるが、2回目以降毎回、前回で取り上げたテーマに関連

した簡単な(1-2ページ)レポート(できれば図表を入れたもの)を提出する。

また、最後の1-2回(受講生の人数による)の授業では、各自が選んだテーマ

についてレポート(2-3ページ)を作成して、全員の前で発表する。

授業計画

第 1回 世界経済の輪郭、国際貿易

第 2回 国際金融、多様化と地域統合

第 3回 指令経済と「南」の市場経済化、人口・食料・エネルギー・資源

第 4回 地球環境保全、安全保障

第 5回 経済危機、世界経済の構造変化

第 6回 日本経済発展の軌跡、人口・国土・環境・国富

第 7回 食生活と第1次産業、変貌する第2次・第3次産業

第 8回 雇用・労働

第 9回 金融・資本市場

第 10 回 財政、国際収支

第 11回 国民生活(年金・医療・介護)、日本経済の展望

第 12回 時事経済問題(金融・財政政策、規制改革)

第 13回 受講生による研究発表Ⅰ

第 14回 受講生による研究発表Ⅱ

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

宮崎勇・田谷禎三、2012、『世界経済図説 第3版』、岩波書店。

宮崎勇・本庄真・田谷禎三、2013、『日本経済図説 第4版』、岩波書店。

上記教科書以外の参考図書

授業中適宜挙げる。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

26

€科目コード OG243 科目名 金融論 科目群 第 2群

担当者 鉢村 健(ハチムラ タケシ)

開講日程・時限 春学期・水曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

世界的な「金融(負債)の膨張」は、現代社会に大きな影響を与えています。授

業では「通貨や金融」の基礎的な枠組みを振り返りながら、現代社会が抱える構

造問題の真因を探り、将来の課題を自らの視点で捉え直すことを目標とします。

授業の内容

本授業は講義中心ですが、理論の紹介や知識の習得に重きを置いておりません。

我々が生きている社会は、想像以上のスピードで「グローバル化と技術革新」が

進んでいます。一方で、「国際秩序の多極化と格差の拡大」がもたらされました。

これらの社会現象は「金融(負債)の膨張」によって支えられ増幅されています。

多種多様な経験を有する学生の皆さん方に、「通貨と金融」から新たな視点を提供

して、ご一緒に「現代社会の課題と将来像」について考え続けたいと思います

授業計画

第 1回 現代社会が直面する課題 ―世界のパラダイムシフトと負債膨張

第 2回 貨幣論(1)銀行券と貨幣 ―製造企画と発行管理

第 3回 貨幣論(2)現金の流通構造 ―還流システムと裾野産業

第 4回 貨幣論(3)キャッシュレス社会 ―仮想通貨と決済システム

第 5回 金融論(1)民間金融機関 ―銀行発達史と銀行経営の課題

第 6回 金融論(2)中央銀行 ―機能と業務内容、国際比較

第 7回 金融論(3)金融市場 ―金融政策と財政政策

第 8回 日本経済論(1)構造問題 ―少子高齢化と所得格差

第 9回 地方経済論(2)構造問題 ―中央依存と地域間格差

第 10 回 世界経済論(3)構造問題 ―景気循環と保護主義

第 11回 国際金融論(1)国際協調 ―国際機関とG7・G20サミット

第 12回 国際金融論(2)開発援助 ―途上国支援の現場と植民地主義

第 13回 国際金融論(3)マネーロンダリング ―地下経済と地政学

第 14回 総括講義

*ゲストスピーカー招請の可能性あり。

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

パワーポイントを使用しつつ講義を進めます。教科書の指定はありません。

上記教科書以外の参考図書

授業を行う中で、必要に応じて紹介します。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

27

科目コード OG261 科目名 人間学としての経済思想 科目群 第 2群

担当者 芳賀 和恵(ハガ カズエ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 2日、5日、6日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

長寿化によりシニア期を積極的に生きることができるようになり、従来とは異な

る「生き方」を模索するようになりました。本講では経済学、経営学から長寿時

代の「生き方」を考えるヒントを得ることを目指します。

授業の内容

現代は「人生 90 年時代」と言われます。それに伴い、ミドル期後半、シニア期の

新しい生き方を求める動きが起こっています。経済学、経営学は、経済の事象を

説明するにとどまらず、広く人間の生き方に示唆を与えるものです。本講では、

経済学、経営学の「(起業に限らない広義の)アントレプレナーシップ」、「リーダ

ーシップ」、「新結合」を「生き方」に応用する観点から紹介します。その学びを

参考にしつつ、受講生は自身の(積極的な)生き方を考えます。

授業計画

第 1回 導入と概要、授業の進め方

第 2回 「どのように生きているか」を考える

第 3回 「(これから)どのように生きたいか」を考える

第 4回 ビジョンと Knowing-Doing Gap

第 5回 行動の要素、行動パターンを「企業家」研究から考える

第 6回 行動決定に影響を与える要素(経済学からの知見)

第 7回 リーダーシップ教育と長寿社会

第 8回 アントレプレナーシップ教育と長寿社会

第 9回 イノベーション、イノベーションプロセスからの知見

第 10 回 学びの諸相(経済学、経営学からの知見)

第 11回 私たち自身の「新結合」を考える

第 12回 立教セカンドステージ大学と「生き方」のデザイン

第 13回 立教セカンドステージ大学の可能性と意義を考える

第 14回 まとめと展望

ゲストスピーカーの招聘の可能性あり

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

指定なし。参考図書から必要箇所を授業時に配布します。

上記教科書以外の参考図書

グラットン、L.・スコット、A.、2016、『Life Shift』(池村千秋訳)、東洋経済新

報社。清成忠男、1998、『企業家とは何か』、東洋経済新報社。他。授業中に適宜

紹介します。

その他(HP等) 受講者主体の活動を行う。受講状況により、内容等に変更を加える可能性がある。

課題は7月初旬に掲示および配布する「夏期集中講義のお知らせ」に記載する。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

28

科目コード OG300 科目名 社会老年学 科目群 第 3群

担当者 安藤 孝敏(アンドウ タカトシ)

開講日程・時限 春学期・金曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

加齢にともなう社会生活の変化から、高齢社会とはいかなる社会であるのかにつ

いて、これからの自分自身の生き方と関連させて理解することがこの授業の目標

である。

授業の内容

この講義では、人口の高齢化、高齢期の健康、定年退職、高齢期の人間関係など

のテーマを取り上げ、わが国における高齢社会の特徴について検討する。そして、

社会と個人の高齢化の理解を踏まえて、これからの高齢期のライフスタイルにつ

いて考えていく。授業では、テキストと補助資料(映像資料を含む)を用いて講

義を行い、受講者には毎回、講義や資料などに関するコメント・感想などのリア

クションペーパーの提出を求める。

授業計画

第 1回 イントロダクション

第 2回 高齢社会を科学する:社会老年学とは?

第 3回 高齢期をみる目:高齢者観

第 4回 高齢化社会の到来:高齢化社会の実態

第 5回 人口高齢化のメカニズム

第 6回 高齢社会の現状1:映像視聴

第 7回 高齢期の健康:生活機能

第 8回 高齢社会の現状2:映像視聴

第 9回 定年退職、就業意欲と職業観

第 10 回 高齢社会の現状3:映像視聴

第 11回 高齢期の人間関係

第 12回 高齢期の心理的適応

第 13回 多様化する高齢期のライフスタイル

第 14回 まとめ:社会老年学のパースペクティブ

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

古谷野亘・安藤孝敏編著、2008、『改訂・新社会老年学;シニアライフのゆくえ』、

ワールドプランニング、2,263円(税込)。

上記教科書以外の参考図書

内閣府編、2018、『高齢社会白書〈平成 30年版〉』、日経印刷。

その他(HP等) 総務省統計局 http://www.stat.go.jp/

内閣府共生社会政策・高齢社会対策 http://www8.cao.go.jp/kourei/index.html

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

29

科目コード OG330 科目名 最後まで自分らしく 科目群 第 3群

担当者 小谷 みどり(コタニ ミドリ)

開講日程・時限 春学期・月曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

生ある者(物)の宿命である「死」を医学、民俗学、哲学、社会学、経済学など

多角的に俯瞰することで、「残された時間をどう生きるか」を改めて考えるきっか

けとしていただきたい。

授業の内容

オムニバス形式で毎回異なるテーマを取り上げ、授業を進める。死の概念、終末

医療、葬送など、死の現状と問題について横断的に学習する。講義だけでなく、

実際に最新の施設を見学し、現場の人たちから話を聞くなかで、自分の人生をど

う締めくくるかを具体的に考える一助としていただきたい。

正解がないテーマゆえ、さまざまな考え方があることを知ったうえで、自分はど

うしたいかを考えていただける工夫をしたい。

授業計画

第 1回 多死社会・死を取り巻く社会の状況

第 2回 死とは何か(死の基準)

第 3回 死にまつわるタブーや因習の成立

第 4回 現代人の死生観

第 5回 尊厳死と安楽死/死の自己決定

第 6回 現代社会におけるお墓の問題

第 7回 墓地見学

第 8回 お葬式

第 9回 納棺の実際

第 10 回 最後まで生きるとは

第 11回 あなたの死後を誰にどう託すか

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

特になし

上記教科書以外の参考図書

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

30

科目コード OG307 科目名 セカンドステージの哲学 科目群 第 3群

担当者 佐々木 一也(ササキ カズヤ)

開講日程・時限 秋学期・火曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

人生をある程度生きてくると自分の人生の全体像が気になるものです。今までや

ってきたことの意味、重要局面での決断の成否、これからの生き方などを、自分

の全体像を描きながら自分なりにはっきりさせることが目標です。

授業の内容

私たちの生活制度が西洋哲学を設計思想としていることを学びます。その上で、

私たちが哲学をどのように使ったらよいか考えます。そのために、まず西洋哲学

の基本を学びます。次に哲学が日本でどのように理解され使われたか、その例と

して、西洋思想と仏教、儒教と融合がみられる西田幾多郎と和辻哲郎の哲学を学

びます。哲学的問題について自由に意見交換する時間も設けます。そうして自分

の全体像を描く手がかりを提供します。

授業計画

第 1回 哲学と私たちの生活の関係

第 2回 古代ギリシャ哲学―普遍と永遠のロゴス

第 3回 18世紀以前の近代哲学―「我思う故に我あり」

第 4回 19世紀の近代哲学―哲学の完成

第 5回 20世紀以降の現代哲学―哲学の分裂

第 6回 日本近代哲学―私たちの哲学とは?

第 7回 西田幾多郎『善の研究』その1

第 8回 西田幾多郎『善の研究』その2

第 9回 和辻哲郎『人間の学としての哲学』

第 10 回 生きる意味の自覚を持つとは?

第 11回 AI時代の人間にできることは?

第 12回 人生の成功とは何か?

第 13回 まとめ・個人の命と永遠の命・愛とは何か?

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

教科書は指定しません。授業で配付するプリントをテキストとして使用します。

上記教科書以外の参考図書

西田幾多郎、2012、『善の研究』、岩波書店(岩波文庫)。

和辻哲郎、2007、『人間の学としての倫理学』、岩波書店(岩波文庫)。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

31

科目コード OG238 科目名 アドラー心理学を実践に活かす 科目群 第 3群

担当者 箕口 雅博(ミグチ マサヒロ)

開講日程・時限 春学期・金曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

本講義では、アドラー心理学の中核概念である“勇気づけ”と“共同体感覚の育

成”をキーワードとして、自己啓発のみならず、対人援助や日常生活における実

践に、アドラー心理学をどう活かせるかをともに学ぶことを目的とする。

授業の内容

アドラー心理学は、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが創始した、

人間理解と援助のための心理学である。その理論は、個人の主体性を重んじてい

ること、原因にこだわらず未来について考えて行く解決志向であること、人と人

とのつながりを大切にしていることなどの特徴から、対人援助や日常生活におけ

る実践に幅広く役立つものと考えられる。本講義では、アドラー心理学の理論と

実践を体系的かつ体験的に追究していきたい。

授業計画

第 1回 オリエンテーション

第 2回 アドラー心理学誕生の背景とアルフレッド・アドラーの生涯

第 3回 アドラー心理学の現在

第 4回 アドラー心理学を理解するための基礎理論(1)~目的論・全体論

第 5回 アドラー心理学を理解するための基礎理論(2)~認知論・対人関係論

第 6回 アドラー心理学を理解するための基礎理論(3)~主体(自己決定)論

第 7回 アドラー心理学を理解するための基礎理論(4)~ライフタスク・ライフスタイル

第 8回 アドラー心理学を理解するための基礎理論(5)~共同体感覚

第 9回 アドラー心理学の実践(1)~勇気づけの原理

第 10 回 アドラー心理学の実践(2)~自分と他者を勇気づける

第 11回 アドラー心理学の実践(3)~勇気づけのエピソード事例の分析

第 12回 アドラー心理学を実践に活かす(1)勇気づけのワーク①

第 13回 アドラー心理学を実践に活かす(2)勇気づけのワーク②

第 14回 まとめ

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

レジュメ資料を用いる

上記教科書以外の参考図書

岸見一郎、2014、『アドラー心理学実践入門』、ワニ文庫。岩井俊憲、2011、『勇気

づけの心理学』、金子書房。ほか、授業のなかで随時紹介する。

その他(HP等) パワーポイント・ビデオ教材などを用い、グループによる討議・発表、ロールプ

レイなどを取り入れた多面的な授業を展開していく予定である。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

32

科目コード OG315 科目名 セカンドステージの住まいづくり 科目群 第 3群

担当者 甲斐 徹郎(カイ テツロウ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 7日、8日、9日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

自身の「しあわせ」と「健康」とを目的として、自分の住まいを点検し、自己評

価できる力を身につけ、その改善計画を立案することを目標とする。

授業の内容

我々にとっての「しあわせ」と「健康」には暮らしの拠点である住まいのカタチ

が大きく影響している。たとえば、クーラーに頼らない「涼しさ」や、深部体温

を下げない「暖かさ」といった住まいの熱環境は快適性を高め、同時に健康寿命

に大きく作用する。また、身近なコミュニティとの関係があり孤立しないことは、

「しあわせ」の本質であり、「健康」への影響も指摘されている。この授業では、

人生の拠点としての住まいのあり方を考え、その改善のし方を学ぶ。

授業計画

第 1回 住まいと健康

第 2回 クーラーなしでクーラーより快適な住まいのつくり方(1)

第 3回 クーラーなしでクーラーより快適な住まいのつくり方(2)

第 4回 健康に大きく影響する冬暖かい住まいのつくり方

第 5回 孤立しない住まいのつくり方

第 6回 「しあわせ」の本質を考える

第 7回 住まいのカタチとコミュニティの関係

第 8回 自分にとってのコミュニティの意味を考える

第 9回 コミュニティの暮らしへの活かし方(1)

第 10回 コミュニティの暮らしへの活かし方(2)

第 11回 コミュニティが形成されるメカニズム

第 12回 人生の拠点として自分の住まいをデザインする演習1

第 13回 人生の拠点として自分の住まいをデザインする演習2

第 14回 受講生による企画発表

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

甲斐徹郎、2018、『人生を変える住まいと健康のリノベーション』、筑摩書房、

1900円(税別)。

上記教科書以外の参考図書

甲斐徹郎、2016、『不動産の価値はコミュニティで決まる』、学芸出版社、

1900円(税別)。

甲斐徹郎、2006、『自分のためのエコロジー』、筑摩書房、700円(税別)。

その他(HP等) http://www.teamnet.co.jp/ (特に http://www.teamnet.co.jp/wp/?cat=38 http://www.teamnet.co.jp/wp/?cat=39)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

33

科目コード OG350 科目名 現在(いま)を生きるための健生学 科目群 第 3群

担当者 堀 エリカ(ホリ エリカ)

開講日程・時限 秋学期・水曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

人生 80 年の現代社会において、大きなライフテーマとなる「最期の瞬間を迎え

るまで如何に健やかに生きるか」について、広義な意味における「健康」や「医

療」の視点から学ぶ時間を持ち、健やかに生きるための思索を深める。

授業の内容

私たちが健やかな人生を送るために、日々の生活の中で向かい合うべき処々の課

題の中から、本授業においては次の4つに焦点を当て考察を行う。

①自らの心身の状態把握と調整

②家族や周囲の人の心身への理解と寄り添い

③医療への理解と主体的な受け方

④人生の最終章である「死」についての理解

授業計画

第 1回 イントロダクション & ヘルスリテラシー(健康・医療情報の真偽)

第 2回 ユーモアのレッスン(生活におけるユーモアと笑いの効用)

第 3回 現代若者こころ学(孫・子世代のこころの理解と寄り添い)

第 4回 健康づくりのためのセルフヘルスチェック(病気予防と生活習慣)

第 5回 病院の選び方とかかり方(選び方のポイント、セカンドオピニオン)

第 6回 医療コミュニケーション(納得のいく医療を受けるためのポイント)

第 7回 医療の意思決定(インフォームドコンセント、意思決定プロセス)

第 8回 生命倫理(尊厳死など)

第 9回 「死」とは何か(キューブラー・ロス氏の死に逝く人との対話)

第 10 回 死の準備教育(遺される(た)人に寄り添うための心理アプローチ)

第 11回 死の疑似体験ワーク

第 12回 予備1

第 13回 予備2

第 14回 まとめ

*時事問題やゲスト講師招聘等により、若干の計画変更の可能性あり

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

なし

上記教科書以外の参考図書

講義中に適宜紹介

その他(HP等) 講師への連絡 [email protected]

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

34

科目コード OG137 科目名 食と健康の科学 科目群 第 3群

担当者 松山 伸一(マツヤマ シンイチ)

開講日程・時限 春学期・水曜日・5時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

食と健康にまつわる情報、商品、サービスなどが身のまわりにあふれている。玉

石混淆のこれらの中から、自分にとってどれが有益なのかを科学的な視点から読

み解き、必要なものを選択し、今後の生活に役立てる力を養う。

授業の内容

私たちの暮らしの中にあまたある食、健康、医療、美容などの情報や関連商品・

サービスの中には誤解やエセ科学に基づいているものも少なくない。テレビなど

の影響で形成された「国民の常識」を見直し、「ものの道理」に立ち返る授業を展

開する。日々の暮らしやこれからの人生に直結する話題として、前半は食と栄養、

後半は健康と身体を取り上げ、科学の視点を交えながらわかりやすく解説する。

科学的な予備知識がなくても理解できる内容である。

授業計画

第 1回 食の基本 :マインドコントロールから抜け出そう

第 2回 タンパク質 :すべての栄養素の主役

第 3回 脂質 :コレステロールは悪者?

第 4回 糖質 :糖質制限の落とし穴

第 5回 ビタミン :忘れ去られた栄養素による新しい栄養失調

第 6回 ミネラル :減塩ブームで嫌われる塩分は毒?

第 7回 非栄養成分 :食物繊維で育てる腸内細菌は何をしてくれる?

第 8回 ダイエット :シニアの体重管理術

第 9回 筋肉 :筋肉なくして健康長寿なし

第 10 回 骨 :もうこれ以上骨を減らさないためにできること

第 11回 歯 :歯周病は万病のもと

第 12回 脳 :認知症予防を正しく理解しよう

第 13回 がん :生涯罹患率 50%の病の正体

第 14回 まとめ :自分の栄養状態を知る

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

なし。毎回、プリントを配布する。

上記教科書以外の参考図書

単元ごとに参考図書を紹介する。

その他(HP等) なし

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

35

科目コード OG308 科目名 セカンドステージの食文化 科目群 第 3群

担当者 秋野 晃司(アキノ コウジ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 3日、4日、5日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

食物の社会的機能や社会的利用の事例を学びながら、食文化を通じた地域活性化

の意義について理解することを目的とする。

授業の内容

食文化や食生活の概念を学びながら、食文化の特徴を把握する。

特に日本の食生活の特徴、食文化と経済活動、食物の社会的機能、共食文化、食

物嗜好、食物の禁忌等の事例を取り上げて、食文化の世界を概説する。

これらのことを踏まえて、生活者の視点から、食文化を通じた地域活性化の意義

について講義を行う。

授業計画

第 1回 講義の概要、まちづくりの視点と課題

第 2回 食文化と食生活の概念、食文化研究の視点と方法

第 3回 日本の食文化・食生活の変容

第 4回 ユネスコ世界遺産登録の和食文化(年中行事・郷土料理)

第 5回 食文化と経済活動

第 6回 食物の社会的機能Ⅰ(食物贈答・食物交換)

第 7回 食物の社会的機能Ⅱ(朝市・地域活性化)

第 8回 共食文化Ⅰ(伝統的な共食儀礼、直会、酒宴)

第 9回 共食文化Ⅱ(共食と個食、現代の飲食文化)

第 10 回 食物の嗜好と禁忌(食物の消費行動)

第 11回 食物の社会的・文化的利用

第 12回 食文化を通じた地域活性化(環境保全農業と地域活性化)

第 13回 食文化を通じた地域活性化(食文化と観光)

第 14回 講義をふり返り、レポートを作成

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

講義のプレゼンをコピーして配布

上記教科書以外の参考図書

講義中に関連の文献を提示する

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

36

科目コード OG105 科目名 健康長寿とアンチエイジング 科目群 第 3群

担当者 米井 嘉一(ヨネイ ヨシカズ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 2日、5日、6日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

人間の成長してゆく過程、特に成熟し老化する仕組みについて基本事項を学び、健康

長寿を達成するための医学的アプローチについて解説。身体の老化度や老化を促進す

る危険因子とそれらを評価するバイオマーカー・測定方法について学ぶ。

授業の内容

老化について機能年齢(筋肉、血管、神経、内分泌系(ホルモン)、骨)と危険因

子(免疫ストレス、酸化ストレス、心身ストレス、生活習慣、糖 化ストレス)に

わけて考える。その概念を学び、身体に及ぼす影響について考える。その知識を

もとに日常の健康増進をして健康長寿を達成することがセカンドステージに重要

である。そのために運動療法・食事療法・精神療法・機能性食品(サプリメント)

についての基本的知識も体得しても らいたい。

授業計画

第 1回 はじめに 講義内容・レポート課題掲示

第 2回 老化とは

第 3回 己を知る 老化度の判定

第 4回 骨、血管、筋肉、内分泌系(ホルモン)、神経年齢

第 5回 食育 アンチエイジングな生活を身に付けよう

第 6回 内分泌の変化、酸化作用、糖化(メイラード反応)

第 7回 体育 抗加齢 (アンチエイジング) 指導の目的

第 8回 症例の検討、アンチエイジング医療とは

第 9回 知育 老化の哲学

第 10 回 老後の意義、・老化のメカニズムを追及する

第 11回 アンチエイジングな生活習慣、精神療法

第 12回 アンチエイジングと芸術

第 13回 レポート提出 ディスカッション

第 14回 まとめ

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

米井嘉一、2019、『抗加齢医学入門』第 3 版、慶應義塾大学出版会、4000 円(税

別)。

上記教科書以外の参考図書

その他(HP等) http://www.yonei-labo.com

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

37

科目コード OG360 科目名 高齢者の生活と介護保険 科目群 第 3群

担当者 橋本 正明(ハシモト マサアキ)

開講日程・時限 夏期集中 9月 11 日、12日、13日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

皆さんの周囲にも介護問題を抱える人は多いと思います。長命社会の日本、要介

護認定を受けている方は既に 600 万人を越えています。高齢期の生活を考え、介

護問題を理解しましょう。介護保険は大きな拠り所、備えあれば憂いなしです。

授業の内容

超高齢社会の状況をデーターから理解します。その上で視聴覚教材から実際の生

活課題を自分事として把握します。ディスカッションによる体験交流から「介護」

について理解を深めます。また自分の住む地域の介護保険を他の自治体と比較し

て地域の特性を学びます。第3日目には、実際の介護事業の現場で体験学習をし

ます。様々なタイプの福祉介護施設とそこに生活をしている利用者、そして働く

スタッフに触れ合う事は受講生の今後の人生に大きな学びとなることでしょう

授業計画

第2日 第 1回 高齢者福祉とは ~幸せな老いを考える~ (導入)

第2回 わが国超高齢社会の実相 配布資料参照

第3回 最悪の介護問題の姿 介護事件から (DVD使用)

第 4回 介護保険の実際 (テキスト使用)

第 5回 同上

第 2日 第 6回 私にとっての「介護」グループワーク

第 7回 わが町の「介護保険」グループワーク

第 8回 ケアを学ぶ その考え方

第 9回 ケアを学ぶ 認知症ケア

第 10 回 介護最後の砦、特養ホームの実際 ゲストスピーカー

第3日 第 11回 フィールドワーク 高齢者総合施設ガイダンス

第 12回 見学と基礎介護技術

第 13回 利用者との交流

第 14回 スタッフとの懇談、まとめ

*3日ともリアクションペーパーを提出いただきます。

成績評価方法 出席率を踏まえ平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

『介護保険とは』改定 14版(発行予定)、東京都社会福祉協議会、定価未定。

上記教科書以外の参考図書

橋本正明監修、2014、『介護術』、西東社、1400円。岡田進一、橋本正明編著、2018、

『高齢者に対する支援と介護保険制度』4版、ミネルヴァ書房、2,600円。春日キ

スヨ、2010、『変わる家族と介護』講談社新書、778円。

その他(HP等) 至誠ホーム、至誠学舎立川のホームページ参照の事、資料はそのつど配布予定

フィールドワークは出席必須

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

38

科目コード OG237 科目名 シニアの資産運用と生活設計 科目群 第 3群

担当者 安東 隆司(アンドウ リュウジ)

開講日程・時限 春学期・火曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

日本は投資教育の遅れが著しい。日本の投資家にとって金融経済知識及び金融を

使いこなす力(金融ケイパビリティ)向上は喫緊の課題である。特に家計におけ

る資産運用の知識を習得し、トータルな生活設計を考察・実践する意義は高い。

授業の内容

次のような効果的な授業計画に沿って、日本の高齢社会家計の現状とリスクをグ

ローバル基準で再考する。効率的な資産運用と日本での老後生活設計の基礎的な

考え方・合理的な相続と遺言を、できるだけ平易な言葉を用いて実践的に講義す

る(初心者の理解可能)。受講生の主体的な授業への参加、質問時間の設定による

双方向のコミュニケーションを重視する。随時グループディスカッションと発表

会を開催し、研究とプレゼンテーションを通じた能力開発と自己研鑽を図る。

授業計画

第 1回 日本と米国の資産運用と資産保全、資産形成・生活設計の違い

第 2回 日本の運用業界のビジネスモデル、報酬体系考察

第 3回 販売者の利益相反問題と運用コスト、顧客本位の可能性考察

第 4回 プライベートバンク(富裕層執事)の歴史と日本・世界との比較

第 5回 金融商品考察:投信、ラップ(運用一任)、ETF(上場投信)等

第 6回 (グループ発表会:金融機関の消費者目線と運用コスト考察)

第 7回 ふるさと納税活用による社会貢献事例、シニア世代の資産形成*

第 8回 非課税口座 NISA・所得控除制度・損益通算制度・年金の知識

第 9回 高齢社会研究と高齢者の自己分析・老後の生活設計考察

第 10 回 退職金で運用デビューの危険性と投資詐欺事例

第 11回 相続と相続対策についての事例研究1

第 12回 相続と相続対策についての事例研究2

第 13回 講義の総括と講義を受けての感想文の作成

(グループ発表会:顧客起点の資産運用知識と金融老年学の実践)

*ゲストスピーカーによる講義

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科

講師作成資料(当日配布)を使用。教科書購入は不要。金融レポート、金融モニ

タリングレポート、高齢化社会における金融サービスのあり方(金融庁)・家計調

査年表(総務省統計局)・財政検証(厚生労働省)など

上記教科書以外の参考図書

授業の中で必要に応じて適宜紹介する。

その他(HP等) 金融庁、2017、「平成 28 事務年度金融レポート」など

http://www.fsa.go.jp/news/29/Report2017.pdf(2019年 12月 12日アクセス)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

39

科目コード OG380 科目名 障害者とノーマライゼーション 科目群 第 3群

担当者 河東田 博(カトウダ ヒロシ)

開講日程・時

秋学期・火曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

ノーマライゼーション原理は、「障害のある人たちを障害とともに受容し、ノ-マ

ルな生活条件を提供すること」と定義できる。この原理がなぜ生まれ、どう発展し、

展開されてきたのか、問題や課題は何か、今日的意義は何か、を検討する。

授業の内容

障害のある人たちがどう生きてきたのか、彼らの苦難の歴史を振り返り、今日の障

害者福祉をどのように評価してよいのか、を検討する。また、日本の障害者福祉に

影響を与えたノーマライゼーション原理がなぜ生まれ、どう発展し、展開されてき

たのか、今尚残る問題や課題とは何か、なども検討する。その上で、私たちが目指

すノーマライゼーションという言葉のいらない共生社会をどう実現していったら

よいのかを展望する。(なお、質問には、次回授業で詳しく回答したい。)

授業計画

第 1回 障害のある人たちはどう生きてきたか-日本の障害者福祉の変遷1

第 2回 障害のある人たちはどう生きてきたか-日本の障害者福祉の変遷2

第 3回 日本の障害者福祉とノーマライゼーション原理

第 4回 ノーマライゼーション原理の誕生秘話とその後の発展

第 5回 ノーマライゼーション原理を生んだ北欧の社会・環境

第 6回 ノーマライゼーション原理と自己決定1

第 7回 ノーマライゼーション原理と自己決定2

第 8回 ノーマライゼーション原理と当事者参画1

第 9回 ノーマライゼーション原理と当事者参画2

第 10 回 ノーマライゼーション原理とパーソナルアシスタンス制度

第 11回 ノーマライゼーション原理と性・結婚

第 12回 ノーマライゼーションという言葉のいらない共生社会を目指して

第 13回 まとめ:脱ノーマライゼーションと多元的共生

*第 12回目か第 13回目にゲストスピーカーをお呼びする予定

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

河東田博、2018、『障害者福祉の過去・現在・未来』、浦和大学、無料。(初回授業

時配布)

上記教科書以外の参考図書

河東田博、2009、『ノーマライゼーション原理とは何か』、現代書館、1,836 円(税

込)。

その他(HP等) 新聞等各種メディアの福祉情報に目を通しておくこと。

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

40

科目コード OG100 科目名 セカンドステージと市民生活 科目群 第 3群

担当者 渡辺 豊博(ワタナベ トヨヒロ)

開講日程・時限 春学期・金曜日・4時限 単位数 2単位

備 考

授業の目標

「今まで蓄積してきた専門的な知識を地域社会で活用したい、新たな人的交流の

場をつくりたい」など、さらなる発展的な市民生活を過ごしていくための多様な

ヒントや仲間づくり、社会貢献の場づくりなどを再発見することを目標とする。

授業の内容

本講座では、受講生に対してセカンドステージにおける社会的な役割や新たな市

民生活のあり方、生きがい・やりがいのある場づくりなどを再発見するためのヒ

ントや多種多様な社会参加のケーススタディに関わる情報提供を行うとともに、

日常的な市民生活の中で役立つ市民活動や NPO 活動の基礎知識を学ぶ。特に、希

望者による NPO 法人グラウンドワーク三島での現場体験や英国グラウンドワー

ク・社会的企業などへの海外研修など先進的なノウハウの習得機会も提供する。

授業計画

第 1回 講義のガイダンス、自己紹介、各受講生の学びたいポイントの確認

第 2回 現在の市民生活の現状と課題、今後のセカンドステージを考える

第 3回 イギリスなどの市民生活の実態と先進的な事例紹介

第 4回 国内での市民生活の先進的な事例紹介

第 5回 NPO・NPO法の基礎知識を学ぶ

第 6回 NPO活動・市民活動の実態と課題、今後の方向性

第 7回 グラウンドワーク三島の実践的なノウハウを学ぶ

第 8回 グラウンドワーク三島の多様な地域協働による活動事例を学ぶ

第 9回 英国グラウンドワークのパートナーシップによるまちづくりを学ぶ

第 10 回 社会的企業による新たなビジネスのスタイルとノウハウを学ぶ

第 11回 NPOによる地域ビジネス創業へのノウハウと取り組みを学ぶ

第 12回 中高年が中心となった多様な市民活動やビジネスなどの事例紹介

第 13回 新たな市民生活の多様なあり方を考えるワークショップ

第 14回 講義のまとめ

成績評価方法 平常点およびレポート試験の総合評価

講義中に直接使用する教科書

渡辺豊博、2016、『先生、NPOって儲かりますか?』、春風社、1389 円(税別)

上記教科書以外の参考図書

渡辺豊博、2005、『清流の街がよみがえった』、中央法規出版株式会社、2000円(税

別)。渡辺豊博、2013、『失敗しない NPO』、春風社、1500円(税別)

その他(HP等) NPO法人グラウンドワーク三島の HP

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

41

科目コード OG309 科目名 俗世間と認識論A 科目群 第 3群

担当者 北山 晴一(キタヤマ セイイチ)

開講日程・時限 秋学期・金曜日・4時限 単位数 2単位

備 考 (事務室で記入)

授業の目標

日常茶飯の事柄と世界の現れ方と、その両方を見渡すことは容易ではないが、異

なる生き方や考え方の存在を知ることによって、世の中を少しでも住みやすく、

自らも生きやすくなる道筋を考えていきたい。ともに考える歓びを大切にしたい。

授業の内容

これからの人生にとって何が大切か。それは、社会的あるいは人間関係的にプラ

スになる考え方や生活スタイルだ。といってみたところで、そんなことはみなさ

ん先刻ご承知のはず。それなのに、それがなかなかできないのは、なぜか。それ

は、消費社会に特有の効率中心の、結論を急ぐ思考習慣に囚われているからでは

ないか。この授業では、私たちが大切だと思いながらも、ふだん正面から扱うこ

とに躊躇や恥じらいを感じてしまう事柄を取り上げ、じっくり語り合いたい。

授業計画

第 1回 序論:俗世間とは何か、認識論とは何か

第 2回 総論1:ひとはなぜ集まるのか~ともにあることの歓びと不思議

第 3回 総論2:落語と現代思想~ものの力とことばの力について

第 4回 各論1:食べ物、食べる人、食べること、ともに食べること

第 5回 各論2:旅すること、そこで暮らすこと、「よそ者」であること

第 6回 各論3:理解すること、わかること、わかりあうこと

第 7回 各論4:自分とは何か、他者とは誰か

第 8回 各論5:欲望とは何か

第 9回 各論6:皮膚と境界と身体と

第 10 回 各論7:聖なるものと美なるもの~経験の共有と継承は可能か

第 11回 各論8:生きること、死ぬこと

第 12回 各論9:愛すること

第 13回 各論 10:こどものいる世界

第 14回 総論:あらためて俗世間と認識論

付 記 *各回の順番や内容は必要に応じて変更の可能性がある

成績評価方法 平常点(リアクションペーパーを含む)による評価

講義中に直接使用する教科書

テキストはレジュメ資料(授業時に配布)を用いる。

上記教科書以外の参考図書

第 5 回で、ジンメル、1999、『ジンメル・コレクション』、ちくま学芸文庫、1296

円(税込)、第 7回および 8回では、夏目漱石、1985、『それから』、新潮文庫、497

円(税込)、夏目漱石、2004、『こころ』、新潮文庫、400円(税込)、を参照する。

その他(HP等)

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立教セカンドステージ大学 【科目聴講生用】講義内容

42

科目コード OG302 科目名 「だまし」と「ウソ」の心理学 科目群 第 3群

担当者 香山 リカ(カヤマ リカ)

開講日程・時限 夏期集中 8月 22 日、23日、27日(10:00~17:00) 単位数 2単位

備 考

授業の目標

精神医学や心理学の基本的知識を学び、それを応用しながら、いま社会で問題に

なっている「だまし」や「ウソ」の仕組みを知り、見抜けるようになる。

授業の内容

世間を騒がせる詐欺、虚言、ねつ造に関する事件、あるいは悪徳商法やカルト宗

教などを具体的に取り上げながら、なぜ人はだまされるのか、ウソをつくのか、

そしてどうすればそれらから身を守れるかについて、精神医学や心理学の知識を

用いて解説を行う。

授業計画

第 1日 第 1回 人が「信じる」とはどういうことなのか

第 2回 「だまし」の心理学~➀ 詐欺

第 3回 「だまし」の心理学~② 悪徳商法とカルト宗教

第 4回 「だまし」の心理学~③ 洗脳とマインドコントロール

第 5回 「だまし」の心理学~④ プロバガンダ

第 2日 第 6回 「ウソ」の心理学~➀空想虚言壁とミュンヒハウゼン症候群

第 7回 「ウソ」の心理学~② 自己愛とウソ

第 8回 「ウソ」の心理学~③ 虚偽自白という問題

第 9回 「ウソ」の心理学~④ 妄想とウソとの違い

第 10回 どうすればだまされないのか

第 3日 第 11回 どうすればウソを見抜けるか

第 12回 ディスカッション➀

第 13回 ディスカッション②

第 14回 まとめ

成績評価方法 平常点による評価

講義中に直接使用する教科書

上記教科書以外の参考図書

その他(HP等)