特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース ... · 2006-12-06 · 1....

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最新導入事例 「人事サービス・コンサルティング株式会社様」

申請画面の簡易作成ツールマーケット トレンド

特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向

新製品情報「SAPリアルタイム連携モジュール」

注目トピックス「Enterprise Web Solution 2006を開催いたしました!」

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表紙撮影を任され、思い付きだけで夜景撮影を敢行。三脚もナシで、良くこれだけキレイに撮れたものです。やってみると、意外と何とかなってしまう・・・普段の仕事の姿勢が、こんなところで役に立ちました。何事も、チャレンジ精神が大切です。前回の夏らしい涼しげなイメージからがらりと印象を変えて、赤坂プリンスホテルを背景に、夜の国道246号線を撮影しました。よく見ると弊社オフィスがある一ツ木通りの曲がり角もしっかり写っています。皆様お気づきになりましたか? X'masシーズンにピッタリのロマンティックな印象に仕上がりました。

第3号 目次ご挨拶  「はじめに」

特集  「Webシステム開発におけるOSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向」

最新導入事例  「人事サービス・コンサルティング株式会社様」

新製品情報  「SAPリアルタイム連携モジュール」

ご案内  「intra-mart テクニカル情報/社員紹介」

マーケット トレンド  「申請画面の簡易作成ツール」

注目トピックス  「Enterprise Web Solution 2006を開催いたしました!」

インフォーメーション  intra-mart セミナー情報

  intra-mart 各種窓口

�10月に 開 催しました 弊 社プライベートセミナーである

「EnterpriseWebSolution2006」へのご参加、誠にありがとうござ

います。

�おかげさまで予想以上のお客様にお集まりいただき、弊社製品に

対する期待を肌で感じることができました。皆様の生の声を聞けた

ことで、これからも全社一丸となってがんばっていこうと気持ちも盛り

上がりました。

�SOAをテーマにするのは3回目ですが、今年は例年になく具体

的なご質問が多く、情報収集段階から実践段階へと移行しつつあ

ることを認識いたしました。

�また、アンケート結果でも「ワークフロー/BPM」や「内部統制」へ

の関心が高かったことも付け加えておきたいと思います。

�さて、今回のテーマは「オープンソースソフトウェア(OSS)」です。

�Web2.0という考え方が脚光をあびてくるとともに、このオープンソ

ースという全員参加型のソフトウェア開発スタイルの流れも普及をみ

せてきました。

�しかしながら、趣味性が強く種類も雑多のオープンソース製品を

エンタープライズで利用するには不安要素が多いのも事実です。

�弊社のintra-mart製品はいうまでもなく有償のソフトウェアプロダ

クツですが、開発の当初よりOSSとは高い親和性がありました。

�まずはintra-martベースモジュール Ver.3.0の段階でオープンソ

ースアプリケーションサーバである「Resin」を内部に組み込み、また

eBuilder Ver.3.0では国内ではじめてEclipseのプラグインとしてリ

リースしました。さらには最新のVer.6.0では、DIコンテナである

Seasar2やアプリケーションサーバ JBossも組み込み、オープン性を

一層高めております。

�今回の特集では、オープンソースのおおまかな流れとともに、わた

くしどもがそれらに対してどのような戦略をとろうとしているのかを解

説しております。

�NTTデータイントラマートの目指す「全社共通のシステム構築基

盤」においては、"オープン性"がきわめて重要な要素となります。

�長年にわたり使い続けることができる中立で透明性のあるintra-mart

のシステム基盤は、お客様のIT投資を最適化するためのツールと

してお役に立てるものであることを確信しております。

�今後ともわたくしどもintra-martのたゆまぬ挑戦に、ぜひご期待

のほどよろしくお願いいたします。

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4~5

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裏表紙

裏表紙

株式会社NTTデータイントラマート

代表取締役社長

中山 義人

3IM-Press 第3号

弊社にはフォトクラブコミュニティがあり写真好きの社員が大勢います。その中で、今回の人物写真はクラブの一員であるわたくしが担当させていただきました。被写体の二人とも撮影にかなり積極的で、撮影場所をオフィス内から外まで何箇所も探しまわり、楽しい撮影会となりました。

表紙の写真

人物の写真

(撮影:プロダクト・ディベロップメントグループ 本間 久成)

(撮影:ビジネス・プランニンググループ 入部 怜子)

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1. OSSの普及と課題

4 IM-Press 第3号 5IM-Press 第3号

Webシステム開発における OSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向

 ここ数年、企業システムの構築においてOSSの活用・導入は徐々

に拡大してきました(図1)。

 OSSの利用率は、2005年は2004年に比べて16.8%増の48.8

%となっています。(出展:矢野経済研究所 2006.2.16発表)

同じ調査結果によると、その採用理由の上位3つは以下の通りで

した。

・初期導入コストが安い(69.6%)

・運用コストの削減効果を期待(48.6%)

・独自で改良、拡張ができる(20.3%)

 しかしながら、その反面、OSS導入に対する不安感も大きいこと

も事実です(図2)。

 

 特に最近はOSSの数も膨大にあり、機能面・品質面において

優れたものを持ち幅広く利用されているものから、企業として利用

できるレベルになくコミュニティ自体も閑古鳥になっているものまで、

まさに玉石混合の状態です。

 企業としてのOSS利用は現場での無節操な採用ではなく、きち

んとしたIT戦略の元に選別し利用をしていくべき段階に入ってき

ています。

 そのためにも、Webシステム開発におけるOSS進化の大きなト

レンドを把握しておくことが重要です。

 

 Webシステム開発では一般的となっているJavaによるMVC

モデルをベースに、OSSの最新動向をみていきます。

 

 サービス層を構築するための代表的なOSSは「Struts」です。

しかしながら、Strutsではビジネスロジック層とデータベースアクセ

ス層のサポートがなく、この層上でのコンポーネントの再利用や

保守・テストが困難なため、この部分を商用フレームワークがカ

バーするという必要がでてきました。

 まさしく、intra-martのim-J2EE Frameworkでも、このMVCモ

デルに忠実に従って、各フレームワーク層が構成されています。

 さらに、intra-martのEclipseベースの開発ツール「eBuilder」

では、上記の各層上で動作するコンポーネントを極力自動生成

することで生産性を向上させているツールです。

 しかし、ここに大きな2つのトレンドがでてきました。

(1)DIコンテナとAOP(アスペクト指向プログラミング)

 DIコンテナの利用により、コンポーネント間の依存性(強い結

びつき)を排除し、DIコンテナ側で依存関係を構成することがで

きます。

 これによりコンポーネント再利用性が大幅に高まり、カスタマイ

ズ性が向上します。

 ビジネスロジック層のコンポーネントをPOJOという単純で汎用

性の高いかたちで実装できます。

 あわせてAOPにより、作成したコンポーネント群に対して「アト

ヅケ」で機能や処理を挿入できる仕組も実現できます。各コンポ

ーネントに共通的な処理はあとから開発でき、重複した実装を回

避します。(図4)。

 この領域で代表的なOSSは「Spring」と「Seasar2」です。

特にSeasar2は国産オープンソースのDIコンテナとして広く普

及しています。

(2)O/Rマッピング

 データベースアクセス層については、通常はJDBCを利用して

データベースアクセスを実装していきますが、その煩雑な処理を

自動化して、データベースの各テーブルをオブジェクトとして操作

できるようにする機能を持ちます。

従来に比べてデータベースアクセスの処理を簡略化し、生産性

を大きく向上させることが可能です。

 この領域で代表的なOSSは「Hibernate」です。しかし、

SpringやSeasar2からも同等の機能が提供されています。

 intra-mart WebPlatform Ver.6.0では「Seasar2」を標準で

組み込むことにより、上記2つの機能を取り込んだアーキテクチ

ャーが提供されており、より高い生産性向上が実現されています。

 2章でも述べたように、これまでのOSSの一般適用領域(OS

やRDB)と異なり、Webシステム開発ではさまざまなOSSを混在

させてトータルな生産性を向上させる形態となります。そのため、

エンタープライズレベルでの利用を検討すると主に以下の課題

につきあたります。

■数あるOSS(重複した機能を持つものの多い)の中から、機

能や生産性だけでなく、エンタープライズレベルでの品質や

信頼性の検証、さらには将来的に継続性のあるものを選択し

なければならない。

  またその選択は時代のトレンドを加味しながら柔軟に組み

替えていく必要もある。

■OSSは頻繁なバージョンアップが多く、さらに複数のOSSを

組み合わせる際には(通常単独利用はありません)その相性

をきちんと事前検証する必要がある。

■組み合わされた複数のOSSに対する技術教育を効率的かつ

体系的に整理したかたちで実施しなければならない。また

OSSには情報不足なものが多く、情報収集も自発的に行う

必要がある。

■障害や問合せなどのサポートを、どのOSSによるものか自己

責任で切り分けてコミュニティに対して実施していくことは、エ

ンタープライズでの利用を考えると不可能に近い。

 それでは、上記課題をクリアしつつも、OSSのメリットを享受し

ていくにはどうしたらいいでしょうか。

 2章でも述べたように現在、NTTデータイントラマートでは生産

性を高めるためにさまざまなOSSを検証しながら積極的な組み込

みを図っています。

 品質・信頼性・継続性など、その時点での最適なOSSを選択し、

組み合わせ検証を実施した上で製品リリースをしています。

例え時代とともに組合わせるOSSが切り替わったとしても、上位ア

プリケーションの動作は上位互換するよう配慮されています。

 さらにOSSも含めた技術教育研修はもちろん、開発者は一度

学習したOSS知識をintra-martの製品バージョンアップとともに

段階的にレベルアップさせていくこともできます。

 また重要な点として、Ver.6.0よりは、組み込まれているすべての

OSS(Seasar2、Struts、JBossなど)に対する一元的な保守サポー

トをNTTデータイントラマートにて実施するとともに、周辺のOSS(Linux、

Apacheなど)に対する技術サポート支援を行うようになりました。

 先日、NTTデータイントラマートは、Seasar2開発プロジェクトを

運営する機関である「Seasarファウンデーション」と、エンタープラ

イズレベルでのOSS利用促進に向け提携を発表しました。

プレスリリース詳細:http://www.intra-mart.jp/news/pressrelease/061025.html

新設コミュニティサイト「Intra-mart Open Source Software Community」:http://OSS.intra-mart.org/

 OSSを取り込むだけでなく、intra-mart製品の基盤部分もOSS

化することで、NTTデータイントラマートではこれまで以上にOSSに

対するかかわりを深めてまいります。intra-mart製品にふれる機会

を幅広い技術者へと提供いたします。つまり、intra-martのソース

コードを改善したり、機能追加に参加する機会を幅広い技術者へ

と広げることにつながります。

 結果としてお客様がエンタープライズレベルでのOSS利用を安

心して取り組めるようなWebシステム基盤を各種サービスとともに

提供することができるとともに、ワークフローなどのモジュール群や

アプリケーションシリーズなどの付加価値の高い製品提供に磨き

をかけてまいります。

2.Webシステム開発におけるOSS主要プロダクト

3.エンタープライズでのOSS利用の課題と ポイント 

4.NTTデータイントラマートの取り組みと  Seasarファウンデーションとの提携の意味

「intra-martフレームワーク」の基盤部分(im-J2EE FrameworkとサーバサイドJavaスクリプトエンジン)をオープンソース化し、Seasarファウンデーションに寄贈いたします。寄贈するソフトウェアの開発・配布については、Seasarファウンデーションの傘下プロジェクトとしてintra-martのブランドを継承したオープンソース開発コミュニティを創設し、オープンソースソフトウェアのプロジェクト管理運営手法をもって行ってまいります。

特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向

Jboss

Tomcat

MySQL

BIND

sendmail

Apache

0 5 10 15 20 25 30

PostgreSQL

2005年2004年

図1.オープンソースソフトの種類別導入率

図4. DIコンテナとAOP

 図2.オープンソースソフトの導入に対する問題点や不安

図3.J2EE MVCモデル

その他

特許問題に不安

商用ソフトより機能・性能が劣る

コストがかかってしまう

実績が少なく安定性に不安

ベンダー/Sierのサポート不安

他のAPとの互換性悪い

管理/スキルある人がいない0

2.1

5.3

16.9

23.7

31.5

31.9

33.3

69.5

10 20 30 40 50 60 70 80

サービスフレームワーク

/ Struts

イベントフレームワーク

データフレームワーク

プロパティファイル

C1 C2 C3

Web層(ユーザインタフェースを担う)

サービス層(ブラウザからの要求受付と画面遷移、入力チェックを担う)

ビジネスロジック層(業務処理の実行を担う)

データベースアクセス層(データベースへのアクセスを担う)

intra-martアプリケーションシリーズ

イントラネット・ソリューション

CRMソリューション

intra-mart Web Platform

モジュール層

フレームワーク層

IM-BizAPI

ポータル

(情報の集約)

(セキュリティ統合)

(業務の効率化)

(情報の分析)

アクセスセキュリティ

ワークフロー …ViewCreator

サーバサイドJavaスクリプト/im-J2EE Framework /Seasar2(J2EEによるシステム開発を効率化する、フレームワークとDIコンテナ)

アプリケーションサーバ層

JBoss/Resin(オープンソースアプリケーションサーバ)

今回OSS化する部分

■DI コンテナコンポーネント間の依存性(強い結びつき)を排除し、DIコンテナ側で依存関係を構成 → これによりカスタマイズ性とコンポーネント再利用性が高まる

従来:コンポーネント同士の依存性が強く、一部の修正があちこちに波及

DIコンテナ:コンポーネント同士の依存性を排除。コンポーネント同士の関連付けはDIコンテナで管理。

コンポーネント コンポーネント

コンポーネント

コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

コンポーネントコンポーネント

コンポーネント コンポーネント

DIコンテナ コンポーネントの関連付けはすべてDIコンテナの外部ファイルで定義

■アスペクト指向プログラミング(AOP)作成したコンポーネント群に対して「アトヅケ」で機能や処理を挿入できる仕組み

コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

DIコンテナ 設定ファイルの記述のみで横断的に処理を挿入可能

010101010101010101101011101010101010111010110000110101010101

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01010101010101010110101110101010101011101011000011010101010101010101010101010110101110101010

010101010101010101101011101010101010111010110000110101010101

01010101010101010110101110101010101011101011000011010101010101010101010

010101010101010101101011101010101010111010110000110101010101

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010101010101010101101011101010101010111010110000110101010101

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図5.intra-martOSS化対応部分

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1. OSSの普及と課題

4 IM-Press 第3号 5IM-Press 第3号

Webシステム開発における OSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向

 ここ数年、企業システムの構築においてOSSの活用・導入は徐々

に拡大してきました(図1)。

 OSSの利用率は、2005年は2004年に比べて16.8%増の48.8

%となっています。(出展:矢野経済研究所 2006.2.16発表)

同じ調査結果によると、その採用理由の上位3つは以下の通りで

した。

・初期導入コストが安い(69.6%)

・運用コストの削減効果を期待(48.6%)

・独自で改良、拡張ができる(20.3%)

 しかしながら、その反面、OSS導入に対する不安感も大きいこと

も事実です(図2)。

 

 特に最近はOSSの数も膨大にあり、機能面・品質面において

優れたものを持ち幅広く利用されているものから、企業として利用

できるレベルになくコミュニティ自体も閑古鳥になっているものまで、

まさに玉石混合の状態です。

 企業としてのOSS利用は現場での無節操な採用ではなく、きち

んとしたIT戦略の元に選別し利用をしていくべき段階に入ってき

ています。

 そのためにも、Webシステム開発におけるOSS進化の大きなト

レンドを把握しておくことが重要です。

 

 Webシステム開発では一般的となっているJavaによるMVC

モデルをベースに、OSSの最新動向をみていきます。

 

 サービス層を構築するための代表的なOSSは「Struts」です。

しかしながら、Strutsではビジネスロジック層とデータベースアクセ

ス層のサポートがなく、この層上でのコンポーネントの再利用や

保守・テストが困難なため、この部分を商用フレームワークがカ

バーするという必要がでてきました。

 まさしく、intra-martのim-J2EE Frameworkでも、このMVCモ

デルに忠実に従って、各フレームワーク層が構成されています。

 さらに、intra-martのEclipseベースの開発ツール「eBuilder」

では、上記の各層上で動作するコンポーネントを極力自動生成

することで生産性を向上させているツールです。

 しかし、ここに大きな2つのトレンドがでてきました。

(1)DIコンテナとAOP(アスペクト指向プログラミング)

 DIコンテナの利用により、コンポーネント間の依存性(強い結

びつき)を排除し、DIコンテナ側で依存関係を構成することがで

きます。

 これによりコンポーネント再利用性が大幅に高まり、カスタマイ

ズ性が向上します。

 ビジネスロジック層のコンポーネントをPOJOという単純で汎用

性の高いかたちで実装できます。

 あわせてAOPにより、作成したコンポーネント群に対して「アト

ヅケ」で機能や処理を挿入できる仕組も実現できます。各コンポ

ーネントに共通的な処理はあとから開発でき、重複した実装を回

避します。(図4)。

 この領域で代表的なOSSは「Spring」と「Seasar2」です。

特にSeasar2は国産オープンソースのDIコンテナとして広く普

及しています。

(2)O/Rマッピング

 データベースアクセス層については、通常はJDBCを利用して

データベースアクセスを実装していきますが、その煩雑な処理を

自動化して、データベースの各テーブルをオブジェクトとして操作

できるようにする機能を持ちます。

従来に比べてデータベースアクセスの処理を簡略化し、生産性

を大きく向上させることが可能です。

 この領域で代表的なOSSは「Hibernate」です。しかし、

SpringやSeasar2からも同等の機能が提供されています。

 intra-mart WebPlatform Ver.6.0では「Seasar2」を標準で

組み込むことにより、上記2つの機能を取り込んだアーキテクチ

ャーが提供されており、より高い生産性向上が実現されています。

 2章でも述べたように、これまでのOSSの一般適用領域(OS

やRDB)と異なり、Webシステム開発ではさまざまなOSSを混在

させてトータルな生産性を向上させる形態となります。そのため、

エンタープライズレベルでの利用を検討すると主に以下の課題

につきあたります。

■数あるOSS(重複した機能を持つものの多い)の中から、機

能や生産性だけでなく、エンタープライズレベルでの品質や

信頼性の検証、さらには将来的に継続性のあるものを選択し

なければならない。

  またその選択は時代のトレンドを加味しながら柔軟に組み

替えていく必要もある。

■OSSは頻繁なバージョンアップが多く、さらに複数のOSSを

組み合わせる際には(通常単独利用はありません)その相性

をきちんと事前検証する必要がある。

■組み合わされた複数のOSSに対する技術教育を効率的かつ

体系的に整理したかたちで実施しなければならない。また

OSSには情報不足なものが多く、情報収集も自発的に行う

必要がある。

■障害や問合せなどのサポートを、どのOSSによるものか自己

責任で切り分けてコミュニティに対して実施していくことは、エ

ンタープライズでの利用を考えると不可能に近い。

 それでは、上記課題をクリアしつつも、OSSのメリットを享受し

ていくにはどうしたらいいでしょうか。

 2章でも述べたように現在、NTTデータイントラマートでは生産

性を高めるためにさまざまなOSSを検証しながら積極的な組み込

みを図っています。

 品質・信頼性・継続性など、その時点での最適なOSSを選択し、

組み合わせ検証を実施した上で製品リリースをしています。

例え時代とともに組合わせるOSSが切り替わったとしても、上位ア

プリケーションの動作は上位互換するよう配慮されています。

 さらにOSSも含めた技術教育研修はもちろん、開発者は一度

学習したOSS知識をintra-martの製品バージョンアップとともに

段階的にレベルアップさせていくこともできます。

 また重要な点として、Ver.6.0よりは、組み込まれているすべての

OSS(Seasar2、Struts、JBossなど)に対する一元的な保守サポー

トをNTTデータイントラマートにて実施するとともに、周辺のOSS(Linux、

Apacheなど)に対する技術サポート支援を行うようになりました。

 先日、NTTデータイントラマートは、Seasar2開発プロジェクトを

運営する機関である「Seasarファウンデーション」と、エンタープラ

イズレベルでのOSS利用促進に向け提携を発表しました。

プレスリリース詳細:http://www.intra-mart.jp/news/pressrelease/061025.html

新設コミュニティサイト「Intra-mart Open Source Software Community」:http://OSS.intra-mart.org/

 OSSを取り込むだけでなく、intra-mart製品の基盤部分もOSS

化することで、NTTデータイントラマートではこれまで以上にOSSに

対するかかわりを深めてまいります。intra-mart製品にふれる機会

を幅広い技術者へと提供いたします。つまり、intra-martのソース

コードを改善したり、機能追加に参加する機会を幅広い技術者へ

と広げることにつながります。

 結果としてお客様がエンタープライズレベルでのOSS利用を安

心して取り組めるようなWebシステム基盤を各種サービスとともに

提供することができるとともに、ワークフローなどのモジュール群や

アプリケーションシリーズなどの付加価値の高い製品提供に磨き

をかけてまいります。

2.Webシステム開発におけるOSS主要プロダクト

3.エンタープライズでのOSS利用の課題と ポイント 

4.NTTデータイントラマートの取り組みと  Seasarファウンデーションとの提携の意味

「intra-martフレームワーク」の基盤部分(im-J2EE FrameworkとサーバサイドJavaスクリプトエンジン)をオープンソース化し、Seasarファウンデーションに寄贈いたします。寄贈するソフトウェアの開発・配布については、Seasarファウンデーションの傘下プロジェクトとしてintra-martのブランドを継承したオープンソース開発コミュニティを創設し、オープンソースソフトウェアのプロジェクト管理運営手法をもって行ってまいります。

特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース・ソフトウェア)の最新動向

Jboss

Tomcat

MySQL

BIND

sendmail

Apache

0 5 10 15 20 25 30

PostgreSQL

2005年2004年

図1.オープンソースソフトの種類別導入率

図4. DIコンテナとAOP

 図2.オープンソースソフトの導入に対する問題点や不安

図3.J2EE MVCモデル

その他

特許問題に不安

商用ソフトより機能・性能が劣る

コストがかかってしまう

実績が少なく安定性に不安

ベンダー/Sierのサポート不安

他のAPとの互換性悪い

管理/スキルある人がいない0

2.1

5.3

16.9

23.7

31.5

31.9

33.3

69.5

10 20 30 40 50 60 70 80

サービスフレームワーク

/ Struts

イベントフレームワーク

データフレームワーク

プロパティファイル

C1 C2 C3

Web層(ユーザインタフェースを担う)

サービス層(ブラウザからの要求受付と画面遷移、入力チェックを担う)

ビジネスロジック層(業務処理の実行を担う)

データベースアクセス層(データベースへのアクセスを担う)

intra-martアプリケーションシリーズ

イントラネット・ソリューション

CRMソリューション

intra-mart Web Platform

モジュール層

フレームワーク層

IM-BizAPI

ポータル

(情報の集約)

(セキュリティ統合)

(業務の効率化)

(情報の分析)

アクセスセキュリティ

ワークフロー …ViewCreator

サーバサイドJavaスクリプト/im-J2EE Framework /Seasar2(J2EEによるシステム開発を効率化する、フレームワークとDIコンテナ)

アプリケーションサーバ層

JBoss/Resin(オープンソースアプリケーションサーバ)

今回OSS化する部分

■DI コンテナコンポーネント間の依存性(強い結びつき)を排除し、DIコンテナ側で依存関係を構成 → これによりカスタマイズ性とコンポーネント再利用性が高まる

従来:コンポーネント同士の依存性が強く、一部の修正があちこちに波及

DIコンテナ:コンポーネント同士の依存性を排除。コンポーネント同士の関連付けはDIコンテナで管理。

コンポーネント コンポーネント

コンポーネント

コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

コンポーネントコンポーネント

コンポーネント コンポーネント

DIコンテナ コンポーネントの関連付けはすべてDIコンテナの外部ファイルで定義

■アスペクト指向プログラミング(AOP)作成したコンポーネント群に対して「アトヅケ」で機能や処理を挿入できる仕組み

コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

コンポーネント コンポーネント

DIコンテナ 設定ファイルの記述のみで横断的に処理を挿入可能

010101010101010101101011101010101010111010110000110101010101

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図5.intra-martOSS化対応部分

Page 6: 特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース ... · 2006-12-06 · 1. OSSの普及と課題 4 IM-Press 第3号 IM-Press 第3号 5 作 Webシステム開発における

大企業から中小企業まで74社約11万人にシェアードサービスを提供する人事サービス・コンサルティング株式会社。同社は、SAP R/3をはじめとするERPパッケージの良さを享受しつつ、顧客の個別要求へ柔軟に応えるため、intra-martでフロントシステムを構築した。フロントシステムの範囲は、セルフ入力画面のユーザーインターフェースから、各種届出のワークフローまで広範にわたる。ERPパッケージをintra-martで作ったフロント環境で「くるむ」ことで、使い勝手のよい理想のシステム基盤を実現した人事サービス・コンサルティングは、サービス範囲の拡大と、競争力強化に成功した。

●人事サービス・コンサルティング株式会社(略号:HRMSC)

人事サービス・コンサルティング株式会社様SAPのWebフロントシステムをintra-martで柔軟に構築顧客満足度の高いシェアードサービスを展開

最新導入事例

6 IM-Press 第3号 7IM-Press 第3号

   本  社:東京都中央区日本橋本町4丁目11番5号         日本橋TTFビル5階   設  立:2002年5月20日   資 本 金:   

   従 業 員:85名   概  要:

     URL: www.hrmsc.co.jp/

住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立した。アウトソーシング受託のほか、システム開発、シェアード業務企画などのコンサルティングサービスも展開。

5億1,935万円(株主:住友信託銀行、松下電器産業、花王、SAPジャパン、マイクロソフト、日立ソフトウェアエンジニアリング、CSKホールディングス)

 マネジメントライン管理を目指して 管理精度を深化

 住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立したのが、人事サービス・コンサルティング株式会社である。 「連結経営、グループ経営の進展によって、人事システムが短命化すると同時に、複数のしくみを同時に動かさなければならなくなってきました。作り直しを頻繁に行わなければならなくなって、システム・オペレーションコストも増大し、各社とももはや自社でスクラップ&ビルドを繰り返してはいられなくなったのです。しかも、401Kなどの登場により、従業員と双方向の情報交換も求められるようになってきました。従来型のアウトソーシングサービスではこういった問題を解決できません。システム開発からサービス提供までを共同化した『複数企業間シェアードサービス会社』が最適解ということで、当社が設立されたのです」と、代表取締役社長 武谷啓氏は説明する。 人事サービス・コンサルティングのサービスは、人事業務のアウトソーシングから、人事システムの機能をネットワーク経由でを提供するASPまで幅広くカバーする。最大の特長は、日本を代表する名だたる企業が出資しているだけに経営基盤が安定しており、システムを自前で保有できることだ。人材も豊富で、システムの開発から運用、保守まで自社内で行い、新たに創出したビジネスモデルを迅速にシステムへ反映させていけるのである。 人事サービス・コンサルティングが提案するサービスのひとつが人事ポータルであり、

その特長のひとつが人事マネジメントライン管理である。 「人事マネジメントライン管理には2つの意味があります。ひとつは、従来人事部では把握しきれなかった課・チームレベルまでのレポートラインを明確化することで、人事部としての全社的なコミュニケーション・ルートを確立・可視化すること。もうひとつは、そのルートを従業員にも明示することで組織・個人の役割・責任(誰が業務の承認者なのか育成担当者なのか等)の曖昧さを排除すること。 弊社では、この仕組みをワークフローのシステムとして組み込むことにより、顧客企業が末端まで行き届いた会社管理を可能とするサービスを価値として提供することを目指しているのです。」と執行役員の竹田卓也氏は語る。

 標準化できない業務のために柔軟な フロント環境を用意

 システム基盤としては、「シンプルなシステム」と「シンプルなオペレーション」をコンセプトに、統合・標準化・共通化を追求してきた。中核の給与情報システムと人事情報システムには、SAP R/3などのERPパッケージを用いている。 「シェアードサービスの基盤は統合すればするほどコストを削減できるのですが、無理な統合は使い勝手を悪化させ、かえってコストを増大させます。そこで必要になったのが、ERPの機能を補完する、柔軟なフロントシステムでした」と武谷氏は語る。 人事サービス・コンサルティングの顧客は、業種も企業規模もさまざまで、個別の要求は

多岐にわたる。しかしERPパッケージ自体をカスタマイズすると、システムもオペレーションもシンプルではなくなってしまう。「そこで、フロント側でカスタマイズ可能な環境を作り、これでERPパッケージをくるんでしまうことを考えました」と武谷氏は言う。 顧客企業が、フロントにある固有のユーザーインターフェースと固有のワークフローで人事・勤務管理を行うと、中核の部分で、信頼性の高いERPパッケージが高い処理能力を発揮する。シェアードサービスならではの効率処理と、個別の顧客満足とを両立させることができるのである。 給与計算など標準化が可能な業務にはERPパッケージを適用する一方で、こだわりの多い業務ワークフローや、人事制度に準拠する従業員サービス、企業ごとに異なる人事企画者向け機能など、標準化が困難な部分には自由度の高いWebシステム環境を用意する。これにより、業務フローの上流工程や人事戦略立案など、新規の領域にまでスピーディにサービス範囲を広げ、ビジネスチャンスを拡大で

きるというねらいもあった。

 進化を続ける人事システムの構築が 可能なintra-mart

 ワークフローとWebユーザーインターフェースを中心とする「柔軟なフロントシステム」を開発するにあたって、intra-martを選択した理由は3点あった。 第1に、intra-martで勤務管理ワークフローをシステム化した先例をテンプレートとして利用することで、開発期間を短縮できたことである。 「Javaの標準的な技術を用いているため、開発者を確保しやすいこと、ライセンスのコストパフォーマンスに優れていることも評価しました」と竹田氏は付け加える。 第2は、人事サービス・コンサルティングの事業目的をNTTデータイントラマートが理解し、パートナーとして全面的に支援する姿勢を示したことだ。 そして第3に、ワークフローで終わることなく、その後のシステムの発展がフレームワークを共通基盤として自由にできることである。 「これからの人事システムには、勤務や身上届などの情報を吸い上げるだけでなく、従業員や管理者が日々行うべきことをPush型でポータル表示させるなど、従業員および管理者と人事部との双方向のやりとりが不可欠になってきます。intra-martなら、将来にわたって同一アーキテクチャで開発環境をシンプルに統一することで、中長期的に開発運用コストを抑えていくことができるでしょう」と竹田氏は言う。今後、「Web 2.0時代の双方向人事サービス」を創出していくには、柔軟性の高いintra-martが最適だったのである。

 2007年春にワークフローまで 稼動開始予定

 このフロントシステムは3つのステップを踏んで開発している。 第1ステップでは、勤怠管理の基本機能を実現し、従業員による勤務情報のセルフ入力に対応する。 第2ステップは、経費精算、身上変更届出などのさまざまなワークフローを稼動させる。目標管理や従業員検索など、管理者向けの機能も充実する。 第3ステップではさらに、日々のシステム運用を通じて蓄積される人事情報を、人事部や経営層、管理職が有効に活用するための基盤を構築する。ここまで到達できたとき初めて、実効的な人事情報の利用が可能となり、また冒頭の人事マネジメントラインも有効に機能できるのである。 第1ステップは2006年春に稼動を開始し、第2ステップも2007年春に稼動予定だ。

 「もともとJ2EEフレームワークに沿ってシステム構造を構想していましたから、in-tra-martのアーキテクチャがスムーズに適用できました。かつ生産性が高く簡易なページベース開発が併用できるため、社内各部門の要望に迅速に応えることができるのも、in-tra-martならではのメリットです」と今回のシステム開発担当グループリーダーの池田氏は語る。 NTTデータイントラマートも、ワークフローの流れや、画面の項目名称の変更など人事サービス・コンサルティングの要望にパッケージの標準機能をすばやく対応させながら、スムーズな開発を側面から支えた。

 ERPとintra-martは 理想的な補完関係

 2007年春の第2ステップまでカットオーバーすると、大幅な業務効率アップと省力化が可能になる。 顧客企業では、各種届出がペーパーレスで回るようになり、チェック作業も削減できる。二重入力のない「ワンインプット・ワンアクション」体制を確立できるため、自動化、スピード化も大いに進む。承認ルートが最適化され、業務プロセス改革とスピードアップが進むという効果も期待される。また、ワークフローの承認行為など、利用者が行うべき業務についてシステムからPush型でポータル通知するサービスも始まって、利用者の利便性が大きく向上する。 人事サービス・コンサルティングは、ERPパッケージの良さをフルに活用しつつ、お客様に対してはより見やすく、より使いやすいWebユーザーインターフェースを提供することに成功した。パワフルなERPと柔軟なintra-martは、利用者満足を高めるためのベストカップルだといえるだろう。

代表取締役社長 武谷啓氏

人事情報システムTOP画面

 先生が作った先生のための教育支援 システム

 「コンセプトはティーチャーフレンドリー。

先生方から、『簡単にコンテンツが作れる』、

『使ったほうが、対面授業の負担が軽減され

る』と、評価してもらえることを目指しまし

た」と、同志社女子大学 学芸学部 情報メディ

ア学科 助教授 川田隆雄先生は言う。

 同志社女子大学では、オンライン学習シス

テム「DWC-CyberVine」を開発して全学の

講義に利用している。

 DWC-CyberVineは、Webブラウザを搭載

したPCとインターネット接続環境さえあれば、

いつでもどこでも講義を聴講できるオンデマ

ンド型の学習システムだ。

 「eラーニングシステムと呼ばず、あえてオ

ンライン学習システムと呼んでいるのは、従

来のeラーニングシステムはティーチャーフレ

ンドリーではなかったという強い反省がある

からです」と、マルチメディアによる教育シ

ステムの開発が専門である川田先生は言う。

 従来は、企業の社員教育用途に開発された

システムを教育現場向けに手直ししたものが

多く、先生方にとっては使いにくい面があっ

た。大学では、講義を行う先生方がコンテン

ツの作り手であり、完璧なコンテンツ作りに

時間をかけている余裕はないのだ。

 そこで、DWC-CyberVineは、コンテンツ

作成の簡単さをさまざまな角度から追求した。

 先生はPowerPointのスライドショーを使用

した授業を行い、同時にビデオカメラで撮影

勤務情報入力システムおよびワークフローシステム<ERPフロント人事サービスシステム>

人事情報システム入力画面

- 社員基本情報- 異動発令情報- キャリア情報 など

- 組織情報- ポジション計画

人事企画機能

人事トランザクション

給与変動データ

組織情報

ワークフロー機能

評価・査定

●銀行(給与・財形・住民税)

●郵便局(給与)

●生命保険会社

●損害保険会社

●証券会社

●市町村

●税務署

●社会保険事務所

組織情報管理

会計システム

その他社内システム

昇給・昇格

報酬管理

BW

身上変更(届出)

旅費精算

人員管理

社会保険機能

人員組織管理

情報活用基盤

外部機関

報酬管理

異動シミュレーション

ポジション・空席管理

経費精算

勤怠管理

キャリア計画

評価・査定

社内公募

給与明細照会

人事マネジメントライン管理

1

2

3

4

5

6

7

8

APIコール

情報活用基盤の全体像

個人情報管理

組織情報管理

個人情報管理

月例給与賞与

各種マスター類個人情報管理

給与賞与計算処理組織情報管理

(基本情報のみ)

組織情報管理

個人情報管理

人材情報照会

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大企業から中小企業まで74社約11万人にシェアードサービスを提供する人事サービス・コンサルティング株式会社。同社は、SAP R/3をはじめとするERPパッケージの良さを享受しつつ、顧客の個別要求へ柔軟に応えるため、intra-martでフロントシステムを構築した。フロントシステムの範囲は、セルフ入力画面のユーザーインターフェースから、各種届出のワークフローまで広範にわたる。ERPパッケージをintra-martで作ったフロント環境で「くるむ」ことで、使い勝手のよい理想のシステム基盤を実現した人事サービス・コンサルティングは、サービス範囲の拡大と、競争力強化に成功した。

●人事サービス・コンサルティング株式会社(略号:HRMSC)

人事サービス・コンサルティング株式会社様SAPのWebフロントシステムをintra-martで柔軟に構築顧客満足度の高いシェアードサービスを展開

最新導入事例

6 IM-Press 第3号 7IM-Press 第3号

   本  社:東京都中央区日本橋本町4丁目11番5号         日本橋TTFビル5階   設  立:2002年5月20日   資 本 金:   

   従 業 員:85名   概  要:

     URL: www.hrmsc.co.jp/

住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立した。アウトソーシング受託のほか、システム開発、シェアード業務企画などのコンサルティングサービスも展開。

5億1,935万円(株主:住友信託銀行、松下電器産業、花王、SAPジャパン、マイクロソフト、日立ソフトウェアエンジニアリング、CSKホールディングス)

 マネジメントライン管理を目指して 管理精度を深化

 住友信託銀行、松下電器産業、花王の3社が共同出資して、人事のシェアードサービスセンターとして設立したのが、人事サービス・コンサルティング株式会社である。 「連結経営、グループ経営の進展によって、人事システムが短命化すると同時に、複数のしくみを同時に動かさなければならなくなってきました。作り直しを頻繁に行わなければならなくなって、システム・オペレーションコストも増大し、各社とももはや自社でスクラップ&ビルドを繰り返してはいられなくなったのです。しかも、401Kなどの登場により、従業員と双方向の情報交換も求められるようになってきました。従来型のアウトソーシングサービスではこういった問題を解決できません。システム開発からサービス提供までを共同化した『複数企業間シェアードサービス会社』が最適解ということで、当社が設立されたのです」と、代表取締役社長 武谷啓氏は説明する。 人事サービス・コンサルティングのサービスは、人事業務のアウトソーシングから、人事システムの機能をネットワーク経由でを提供するASPまで幅広くカバーする。最大の特長は、日本を代表する名だたる企業が出資しているだけに経営基盤が安定しており、システムを自前で保有できることだ。人材も豊富で、システムの開発から運用、保守まで自社内で行い、新たに創出したビジネスモデルを迅速にシステムへ反映させていけるのである。 人事サービス・コンサルティングが提案するサービスのひとつが人事ポータルであり、

その特長のひとつが人事マネジメントライン管理である。 「人事マネジメントライン管理には2つの意味があります。ひとつは、従来人事部では把握しきれなかった課・チームレベルまでのレポートラインを明確化することで、人事部としての全社的なコミュニケーション・ルートを確立・可視化すること。もうひとつは、そのルートを従業員にも明示することで組織・個人の役割・責任(誰が業務の承認者なのか育成担当者なのか等)の曖昧さを排除すること。 弊社では、この仕組みをワークフローのシステムとして組み込むことにより、顧客企業が末端まで行き届いた会社管理を可能とするサービスを価値として提供することを目指しているのです。」と執行役員の竹田卓也氏は語る。

 標準化できない業務のために柔軟な フロント環境を用意

 システム基盤としては、「シンプルなシステム」と「シンプルなオペレーション」をコンセプトに、統合・標準化・共通化を追求してきた。中核の給与情報システムと人事情報システムには、SAP R/3などのERPパッケージを用いている。 「シェアードサービスの基盤は統合すればするほどコストを削減できるのですが、無理な統合は使い勝手を悪化させ、かえってコストを増大させます。そこで必要になったのが、ERPの機能を補完する、柔軟なフロントシステムでした」と武谷氏は語る。 人事サービス・コンサルティングの顧客は、業種も企業規模もさまざまで、個別の要求は

多岐にわたる。しかしERPパッケージ自体をカスタマイズすると、システムもオペレーションもシンプルではなくなってしまう。「そこで、フロント側でカスタマイズ可能な環境を作り、これでERPパッケージをくるんでしまうことを考えました」と武谷氏は言う。 顧客企業が、フロントにある固有のユーザーインターフェースと固有のワークフローで人事・勤務管理を行うと、中核の部分で、信頼性の高いERPパッケージが高い処理能力を発揮する。シェアードサービスならではの効率処理と、個別の顧客満足とを両立させることができるのである。 給与計算など標準化が可能な業務にはERPパッケージを適用する一方で、こだわりの多い業務ワークフローや、人事制度に準拠する従業員サービス、企業ごとに異なる人事企画者向け機能など、標準化が困難な部分には自由度の高いWebシステム環境を用意する。これにより、業務フローの上流工程や人事戦略立案など、新規の領域にまでスピーディにサービス範囲を広げ、ビジネスチャンスを拡大で

きるというねらいもあった。

 進化を続ける人事システムの構築が 可能なintra-mart

 ワークフローとWebユーザーインターフェースを中心とする「柔軟なフロントシステム」を開発するにあたって、intra-martを選択した理由は3点あった。 第1に、intra-martで勤務管理ワークフローをシステム化した先例をテンプレートとして利用することで、開発期間を短縮できたことである。 「Javaの標準的な技術を用いているため、開発者を確保しやすいこと、ライセンスのコストパフォーマンスに優れていることも評価しました」と竹田氏は付け加える。 第2は、人事サービス・コンサルティングの事業目的をNTTデータイントラマートが理解し、パートナーとして全面的に支援する姿勢を示したことだ。 そして第3に、ワークフローで終わることなく、その後のシステムの発展がフレームワークを共通基盤として自由にできることである。 「これからの人事システムには、勤務や身上届などの情報を吸い上げるだけでなく、従業員や管理者が日々行うべきことをPush型でポータル表示させるなど、従業員および管理者と人事部との双方向のやりとりが不可欠になってきます。intra-martなら、将来にわたって同一アーキテクチャで開発環境をシンプルに統一することで、中長期的に開発運用コストを抑えていくことができるでしょう」と竹田氏は言う。今後、「Web 2.0時代の双方向人事サービス」を創出していくには、柔軟性の高いintra-martが最適だったのである。

 2007年春にワークフローまで 稼動開始予定

 このフロントシステムは3つのステップを踏んで開発している。 第1ステップでは、勤怠管理の基本機能を実現し、従業員による勤務情報のセルフ入力に対応する。 第2ステップは、経費精算、身上変更届出などのさまざまなワークフローを稼動させる。目標管理や従業員検索など、管理者向けの機能も充実する。 第3ステップではさらに、日々のシステム運用を通じて蓄積される人事情報を、人事部や経営層、管理職が有効に活用するための基盤を構築する。ここまで到達できたとき初めて、実効的な人事情報の利用が可能となり、また冒頭の人事マネジメントラインも有効に機能できるのである。 第1ステップは2006年春に稼動を開始し、第2ステップも2007年春に稼動予定だ。

 「もともとJ2EEフレームワークに沿ってシステム構造を構想していましたから、in-tra-martのアーキテクチャがスムーズに適用できました。かつ生産性が高く簡易なページベース開発が併用できるため、社内各部門の要望に迅速に応えることができるのも、in-tra-martならではのメリットです」と今回のシステム開発担当グループリーダーの池田氏は語る。 NTTデータイントラマートも、ワークフローの流れや、画面の項目名称の変更など人事サービス・コンサルティングの要望にパッケージの標準機能をすばやく対応させながら、スムーズな開発を側面から支えた。

 ERPとintra-martは 理想的な補完関係

 2007年春の第2ステップまでカットオーバーすると、大幅な業務効率アップと省力化が可能になる。 顧客企業では、各種届出がペーパーレスで回るようになり、チェック作業も削減できる。二重入力のない「ワンインプット・ワンアクション」体制を確立できるため、自動化、スピード化も大いに進む。承認ルートが最適化され、業務プロセス改革とスピードアップが進むという効果も期待される。また、ワークフローの承認行為など、利用者が行うべき業務についてシステムからPush型でポータル通知するサービスも始まって、利用者の利便性が大きく向上する。 人事サービス・コンサルティングは、ERPパッケージの良さをフルに活用しつつ、お客様に対してはより見やすく、より使いやすいWebユーザーインターフェースを提供することに成功した。パワフルなERPと柔軟なintra-martは、利用者満足を高めるためのベストカップルだといえるだろう。

代表取締役社長 武谷啓氏

人事情報システムTOP画面

 先生が作った先生のための教育支援 システム

 「コンセプトはティーチャーフレンドリー。

先生方から、『簡単にコンテンツが作れる』、

『使ったほうが、対面授業の負担が軽減され

る』と、評価してもらえることを目指しまし

た」と、同志社女子大学 学芸学部 情報メディ

ア学科 助教授 川田隆雄先生は言う。

 同志社女子大学では、オンライン学習シス

テム「DWC-CyberVine」を開発して全学の

講義に利用している。

 DWC-CyberVineは、Webブラウザを搭載

したPCとインターネット接続環境さえあれば、

いつでもどこでも講義を聴講できるオンデマ

ンド型の学習システムだ。

 「eラーニングシステムと呼ばず、あえてオ

ンライン学習システムと呼んでいるのは、従

来のeラーニングシステムはティーチャーフレ

ンドリーではなかったという強い反省がある

からです」と、マルチメディアによる教育シ

ステムの開発が専門である川田先生は言う。

 従来は、企業の社員教育用途に開発された

システムを教育現場向けに手直ししたものが

多く、先生方にとっては使いにくい面があっ

た。大学では、講義を行う先生方がコンテン

ツの作り手であり、完璧なコンテンツ作りに

時間をかけている余裕はないのだ。

 そこで、DWC-CyberVineは、コンテンツ

作成の簡単さをさまざまな角度から追求した。

 先生はPowerPointのスライドショーを使用

した授業を行い、同時にビデオカメラで撮影

勤務情報入力システムおよびワークフローシステム<ERPフロント人事サービスシステム>

人事情報システム入力画面

- 社員基本情報- 異動発令情報- キャリア情報 など

- 組織情報- ポジション計画

人事企画機能

人事トランザクション

給与変動データ

組織情報

ワークフロー機能

評価・査定

●銀行(給与・財形・住民税)

●郵便局(給与)

●生命保険会社

●損害保険会社

●証券会社

●市町村

●税務署

●社会保険事務所

組織情報管理

会計システム

その他社内システム

昇給・昇格

報酬管理

BW

身上変更(届出)

旅費精算

人員管理

社会保険機能

人員組織管理

情報活用基盤

外部機関

報酬管理

異動シミュレーション

ポジション・空席管理

経費精算

勤怠管理

キャリア計画

評価・査定

社内公募

給与明細照会

人事マネジメントライン管理

1

2

3

4

5

6

7

8

APIコール

情報活用基盤の全体像

個人情報管理

組織情報管理

個人情報管理

月例給与賞与

各種マスター類個人情報管理

給与賞与計算処理組織情報管理

(基本情報のみ)

組織情報管理

個人情報管理

人材情報照会

SAP

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8 IM-Press 第3号 9IM-Press 第3号

機能拡充! intra-mart SAPリアルタイム連携モジュール

intra-martユーザ様向けの、お得で手軽なバージョンアップ・キャンペーンを実施します。バージョンアップライセンスと移行ツール、移行ガイド、技術支援メニューをセットにしたお得な価格で提供します。最新バージョンへのバージョンアップを格安で実現できます。技術支援メニューも選べてとっても安心。この機会にぜひご利用ください。

バージョンアップライセンスを格安でご提供!

お客様だけの、移行手順記載ガイドをご提供!

ジャンプアップモジュールまたはマイグレーションツールを無償でご提供!

バージョンアップに関するコンサルティングスタジオやオンサイトコンサルティングも充実!

キャンペーン期間~2007年3月末

ver.3.x、4.x向けに開発した独自アプリケーション

intra-martアプリケーションシリーズ

ver.3.x、ver.4.x

intra-martアプリケーションシリーズ

ver.5.x/ver.6.x

お問い合わせはご購入いただいた特約店様、またはセールスグループまで [email protected]

ライセンスが格安移行ガイドを提供移行ツールも提供技術支援も充実

キャンペーン期間~2007年3月末

移行ツールの利用で独自アプリケーションの移行もスムーズ!

移行ツールで既存アプリもそのまま移行可能!

SAPフロントシステム構築ツールとしてシェアNo.1の実績を有するintra-mart。SAPとの連携はこれまでのバッチ型からリアルタイム型へと進化してきています。このSAPとのリアルタイム連携を低コスト・短期間で実現するのがintra-martのSAPリアルタイム連携モジュールで、Ver.6.0でも大幅な機能強化がなされました(エンタープライズ版)。今回はSAPリアルタイム連携モジュールについて、そのしくみと特長をご紹介してまいります。

<提供されているSAP連携モジュール>■認証モジュール �  ■購買 ・ログイン管理�     ・購買発注伝票登録 ・セッション管理�     ・伝票承認 ・同時アクセス管理等   ・品目コード検索■マスタモジュール�  ・仕入先コードチェック 等 ・原価センサマスタ  ■会計 ・組織マスタ�      ・得意先詳細取得 ・勘定コードマスタ�   ・仕入先詳細取得 ・銀行マスタ 等�     ・為替換算レート 等

<追加予定SAP連携モジュール>■販売管理�      ■購買 ・見積登録�       ・入庫登録 等 ・請求処理登録 等

SAPリアルタイム連携モジュールのしくみとメリット intra-martはWebシステム構築基盤であるWebPlatform / AppFrameworkのエンタープライズ版の標準機能として「ERP連携モジュール」を提供しています。SAPとのリアルタイム連携のニーズの高まりに対応し、認証系やマスタ連携などの共通系のモジュールを始め、FI(会計)、MM(購買)などと接続できるモジュールの追加を進めています。次期バージョンではさらにSD(販売)やHR(人事)などと接続できるモジュールの拡充を続ける予定です。(一覧参照) SAPリアルタイム連携モジュールによる連携のしくみは以下の図のようになります

(図)。SAPから提供されている、Java経由でSAPに接続するJCoという技術を用いて作成した各種連携APIを経由することで、標準のJavaの技術だけでSAPとリアルタイムで連携させることが可能です。 SAP連携モジュールを利用することで、開発者はJCoの仕様やSAPとのコネクショ

ンを意識せずSAPのビジネスAPI(BAPI)を呼び出すことができるため、SAPに習熟していなくても、リアルタイム連携な窓結合を実現することができ、開発コストを抑えることができます。intra-martのスクリプト開発でもこのモジュールを利用することができるため、さらに開発を簡易化することが可能です。  SAP連携モジュール以外のアダプタなどは不要なので低コストの実現が可能です。

リアルタイム連携からSOAの実現へ 反面、SAP連携モジュールの利用による密結合には、1)コーディングに密着されるため仕様変更に弱い 2)SAP以外の他システムと連携が重なると複雑になる などのデメリットもあります。将来的にも柔軟なシステム連携を求める場合は、ESB(エンタープライズ・サービス・バス)を介した疎結

合型リアルタイムデータ連携とすることで、SOAアーキテクチャーへと発展させることも可能です。SOAの実現により柔軟な変化対応と複数システムの結合が実現できるのです。 intra-martは今後も幅広いSAP連携モジュールの機能拡充を目指し、より短期間・低コストでの実現をご提案していきます。

※intra-martはSAPフロントシステム構築ツールとしてシェアNo.1の実績を有しています(ノークリサーチ調べ)。

新製品情報「機能拡充! intra-mart SAPリアルタイム連携モジュール」

SAPリアルタイム連携のしくみ業務アプリケーション

会計業務向けAPI

購買業務向けAPI

汎用向けAPI

ERP連携モジュール(SAP 連携API)

SAP ERP

JCO RFC Lib RFC

BAPI

ApplicationRepository

OS

○R

メソッド呼出し・コネクションプーリング・Jco呼び出しを隠蔽・透過的なBAPIコール・プロパティファイルでの設定

メソッド呼出し

EnterpriseService Bus(外部システムとの非同期 リアルタイム接続)

パッケージ

DB

SAP メインフレーム

DB DB

データ データ データ

Page 9: 特集:Webシステム開発におけるOSS(オープンソース ... · 2006-12-06 · 1. OSSの普及と課題 4 IM-Press 第3号 IM-Press 第3号 5 作 Webシステム開発における

9IM-Press 第3号

 intra-mart WebPlatform Ver.6.0よりViewCreatorモジュールが大幅に機能アップいたしました。 intra-martの画面上からSQL文を記述することなく、既存のデータベースのテーブル内のデータを取り出して表やグラフを簡単に作成で

きます。ViewCreatorを利用することで、データベースから抽出したデータを可視化し、intra-martのポータル画面上にポートレットとして表示することも可能です。経営者や営業マンにとって重要となる情報の配信・共有手段としてご利用いただければ効果的です。

既存データベースから参照画面やレポートを自動生成するツール

【設定の流れ】

New Service

intra-mart Technical Infomation

intra-mart 社員紹介

―ViewCreatorモジュール ―

=最近のこと=近頃、ゴルフにはまりまして寝ても覚めてもGolfGolf。中々上手くならないのですが、それでも楽しい!もう殆ど中毒ですね。=告白=「この度、結婚をすることになりました」

このページでは毎回intra-martの社員をご紹介していきます

仕事も人生も楽しければすべて良し!

エンタープライズソリューショングループエンタープライズセールスチームリーダー

橋場 雅HASHIBA MASARU

現在、エンタープライズセールスとして大小規模、老若男女様々なお客様へintra-martソリューションを紹介してます。intra-mart製品紹介はもちろんお客様と一緒にビジネスを立ち上げるという意志で日々取り組んでいます。あんなことやこんなことをWebで実現出来ないか?というお問い合わせがございましたら、わたくしどもエンタープライズセールスチームまでどしどしお寄せ下さい。

このページでは、最新のテクニカル情報・サービスをご紹介していきます

データベース

intra-mart Ver.6.0

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① クエリメンテナンス ② データ参照メンテナンス ③ 閲覧/出力

利用用途に合わせて、作成したクエリの表示/出力形式、参照権限等を設定します。 作成された「データ参照」は表示・閲覧できる他、

CSVやHTML形式のファイルに出力することも可能です。

接続先のデータベースからドラッグ&ドロップによりビジュアルにクエリを定義できます。作成したクエリのSQL文を表示したり、プレビュー表示することも可能です。

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データ参照表示種類

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10 IM-Press 第3号

MARKET TREND

手軽にワークフローの申請画面作成を実現 ―申請書簡易作成ツール―

1.高まるワークフローの必要性 現在ワークフローの導入範囲は多種多様化してきています。これまでは間接業務の効率化を目的とした、主に大規模ユーザでの申請業務ワークフローの導入がほとんどでしたが、近年では手軽に簡易なワークフロー構築を実現できるパッケージソフトも数多く存在します。これにより、大規模ユーザだけではなく、一部の部署もしくは中堅企業でもワークフロー導入への注目が高まり、ワークフローの利用、導入範囲はますます広がりを見せています。 また、2008年4月より施行される日本版SOX法に向けての対応を迫られ、業務内容の見直しが求められている企業内でもワークフローは重要なポイントとなります。業務プロセスの効率化を高めることで意思決定のスピードを図り、また企業経営上の証憑書類の確実な管理を実現していく手段としてワークフローを採用することは、内部統制を確立するための第一歩となるといえます。

2.豊富な簡易申請画面作成ツール 上段で述べたようにワークフローの必要性が高まるにつれて、ユーザからは短期かつ低コストでのシステム構築が求められるようになりました。ワークフローのルートや申請画面をゼロから作るとなると、高度なプログラム知識が必要となります。ルートや申請書に変更が発生する度に、ユーザはベンダーに依頼せざるを得ず、多大なメンテナンスコストに悩まされます。そこで、ワークフローのルー

トや申請画面をゼロからプログラムで作成するのではなく、簡単な設定によってユーザ側には高度なプログラム知識を必要とせずに構築ができるようなツールが最近では注目されてきました。

 今回はそれらワークフロー構築ツールの中でもワークフローの申請画面の作成ツールに焦点を当てて述べていきます。 以下に申請書作成ツールを主だった以下の3つの特徴により分類して紹介します。

(1)GUI形式での申請書作成ツール GUI(Graphical User Interface)を利用し、ドラッグアンドドロップ等のマウス操作のみでビジュアルに申請書を作成できます。難しいプログラム知識は必要なく、グラフィカルに申請書を作成していくことが可能です。    

(2)PDFを利用した申請書作成ツール 紙ベースのフォーマットをPDF形式の申請画面として作成します。見慣れた紙の申請書をそのままのイメージで電子化することができるため、ユーザが理解しやすい入力画面を実現できます。また、ユーザビリティの向上による導入時の教育コストの低減にも効果的です。intra-martで提供している帳票印刷モジュール「IM-XServer」でも同様の機能を有しています。

(3)ウィザード形式での申請書作成ツール intra-martの申請書作成モジュールである「IM-FormatCreator」もこの部類に属します。プログラムウィザード形式による質問に答えていくことで、複雑な帳票レイアウトを自動生成することができます。作成側にはプログラミングの知識はほとんど必要ありません。

 これら作成ツールに共通する特徴は、開発の手軽さ、容易さです。加速する昨今の業務システム化の流れに乗りつつ、かつ組織や社内の規定などの変更に柔軟に対応できるシステムをできるだけ簡単に低コストで構築していくことは、企業の競争優位性を確立していく重要なポイントとなってきます。

3.Excelを利用した申請書作成ツールの台頭 多くの企業では、社内の多数の申請書をExcelにて作成し、メールで回覧する等の運用をしているケースが多く見られます。 既存のそれらのExcelを有効活用することで、新たなシステム運用におけるユーザ側の教育等の敷居を下げながらも、内部統制を同時にクリアできるソリューションが最近登場してきました。 intra-martでは同様の機能を実現できるソリューションとして

「IM-EX申請システム」をご用意しております。

例.PDFによる申請書入力画面

IM-FormatCreator 作成ウィザードに従って申請書入力画面のレイアウトをノンプログラミングで作成できるモジュールです。難しいプログラム知識や技術を必要としない為、経理部門担当者など現場の担当者による申請書の作成やメンテナンスが可能です。 intra-martワークフローモジュール標準機能に対応しており、豊富なワークフロー機能と合わせてご利用いただけます。短期間・低コストでの社内申請書の電子申請化を検討されている企業に最適なツールです。

IM-EX申請システム 既存のExcel様式の申請書を簡易な設定でWeb化することができるモジュールです。ワークフローの申請エントリを設定のみのノンプログラミングで構築できます。既存のExcelフォーマットを有効活用することで、簡易に短期間でのシステム化を実現できます。また、使い慣れたExcelシートをエントリ画面として利用する為、ユーザには操作性の違和感なくご利用いただけます。入力されたデータはDBサーバに格納される為、Excelでの運用の際に内部統制上問題となる申請データの原本性を確保することができます。

申請書フォーマット準備

申請書チェック設定

DBテーブルの自動生成

ワークフロー定義

申請書フォーマット登録

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11IM-Press 第3号

日 時 :2006年10月25日(水)13:30~会 場 :東京・恵比寿 ウェスティンホテル東京「ギャラクシールーム」

■出展パートナーソリューション

ERPフロントからSOAへ ─競争優位性を確立する    システム構築のために─

去る10月25日、ウェスティンホテル東京に於いて、intra-mart年間最大のイベント「Enterprise Web Solution 2006」を開催いたしました。たくさんのご来場誠にありがとうございました。今回のテーマは「ERPフロントからSOAへ」。近年大変に注目を集めるSOAの実践方法とその将来像、intra-martでの適用方法をメインにご紹介いたしました。そのほかにもintra-martの最新ソリューション紹介講演やお客様の成功事例、intra-martパートナーによるソリューション展示など、もりだくさんの内容で開催。会場はセッションを受講するお客様、パートナーソリューションの説明を受けるお客様などで大変なにぎわいでした。

注目トピックス「Enterprise Web Solution 2006を開催いたしました!」

(株)イー・エンジニアリング

日立ソフトウェアエンジニアリング(株)

ソニックソフトウェア(株)

住生コンピューターサービス(株)

西華産業(株)

日本アドバンテージ(株)

(株)プライムゲート

日本オプロ(株)

intra-mart対応 情報漏洩防止ソリューション

統合ID管理ソリューション「SR-Account」

次世代のエンタープライズ・サービス・バス「SonicESB」

無駄な業務を一刀両断!「皆伝!ワークフローシリーズ」

ファイル暗号化/復号化管理ツール「IM-プロテクタ郎」

汎用文書管理システム「IM-QuickBinder」

ISO9001対応文書管理「PGI文書管理システム」

intra-mart連携帳票生成サーバ「IM-X-Server」

日本電気(株) 

(株)NTTデータ四国 

エー・アンド・アイシステム(株)

(株)NTTデータ関西

松下電器産業(株)

NECネクサソリューションズ(株)

(株)NTTデータ中国

SOA対応アプリケーションサーバ「WebOTX」

電子稟議&文書管理システム「らく2稟議Express」

「Kizuk iEnterprise Portal」

様 な々勤務パターンに対応可能「勤務管理システム」

知的全文検索エンジンソフトウェア「PanaSearch/KB」

KaleidoeSuite Notes/Domino 連携ソリューション

勤怠・出張旅費・申請業務パッケージ「SPRIST」

(申し込み順)

を開催いたしました!intra-mart年間最大のイベント

約580名のお客様にお越しいただき、会場はほぼ満席に。多数のご来場本当にありがとうございました。

intra-mart講演:「ERPフロントからSOAへ、そしてWeb2.0への発展」intra-martの最新のソリューションをご紹介いたしました。

ティーブレイク間のパートナーソリューション展示コーナー。説明を希望するお客様でにぎわっています。

ユーザによる導入事例講演を含め、ワークフロー、SAPフロントなど注目のカテゴリのセッションを行いました。

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2006年11月より新しくワークフロー中級研修コースを開設いたしました。ワークフロー初級研修コースを受講されている方を対象に、スクリプト開発・J2EEフレームワークでの、ワークフローモジュールを利用したアプリケーション構築における、より実践的な内容を2日間で学習します。条件分岐や結合など複雑なルート構築を実現されたい方、奮ってご参加くださいませ。

intra-martのワークフロー機能に焦点を合わせて詳しくご紹介するソリューションセミナーです。

IT業務革新を実現する新しいWebソリューション “intra-mart”のご紹介。定期的に開催中(毎月1回)

●スクリプト開発初級 研修コース(1日間) 12月 6日(水)①9:30~12:30/②14:00~17:00  1月10日(水)9:30~12:30  1月31日(水)9:30~12:30●スクリプト開発中級 研修コース(2日間) 12月 7日(木)・ 8日(金)10:00~17:30  1月11日(木)・12日(金)10:00~17:30  2月 1日(木)・ 2日(金)10:00~17:30●J2EEフレームワーク SE初級研コース(1日間) 12月13日(水)①9:30~12:30/②14:00~17:00  1月17日(水)9:30~12:30  2月 7日(水)9:30~12:30●J2EEフレームワーク SE中級研修コース(2日間) 12月14日(木)・15日(金)10:00~17:30  1月18日(木)・19日(金)10:00~17:30  2月 8日(木)・ 9日(金)10:00~17:30●intra-martシステム管理&運用研修コース(1日間) 12月26日(火)10:00~17:00  1月30日(火)10:00~17:00  2月15日(木)10:00~17:00

■研修の詳細内容確認および参加申し込みはHPから

http://www.intra-mart.jp/event/training.html

●ワークフロー初級研修コース(2日間) intra-martベースモジュールを利用したワークフローアプリケーション  作成及び各種設定方法の詳細を2日間で習得します。 12月19日(火)・20日(水)10:00~17:30  1月23日(火)・24日(水)10:00~17:30 2月20日(火)・21日(水)10:00~17:30

ワークフロー中級研修コース

intra-martワークフローセミナー  -内部統制の対策と実現-

intra-mart製品説明会技術者向けintra-mart研修。毎月定期的に開催中。研修会場:NTTデータイントラマート8階セミナールーム

intra-mart技術研修

NTTデータ イントラマート ホームページ  http://www.intra-mart.jp 

intra-martの技術的情報が知りたい

“Developer Support Site”

http://www.intra-mart.jp/support/  intramart.cgi

intra-mart製品を実際に触ってみたい

     “Demo Site”    http://demo.intra-mart.jp/

※HPからTRY版をダウンロードもできますhttp://www.intra-mart.jp/products/download/index.html

その他各種お問い合わせ

お電話・メールにてお問い合わせ下さい TEL : 03-5549-2821

【一 般 の お 客 様 】 [email protected]

intra-mart セミナー情報

intra-mart 各種窓口

※上記日程は変更される場合がございますので、お申し込み前に弊社HPでご確認下さい。

〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-16 SKI赤坂ビル6階TEL(03)5549-2821 E-mail:[email protected]

「IM-Press」第3号をお読みになった感想をぜひお聞かせください。右のURLからアンケートサイトにアクセスいただけます。アンケートにお答えいただいた方には、記念品をお送りします。

アンケートサイトはこちらhttp://www.intra-mart.jp/im_press.html

■セミナー詳細内容確認および参加申し込みはHPから

http://www.intra-mart.jp/event/seminar.html

【東京地区】     12月14日(木)14:00~17:00     会場:港区 霞ヶ関ビル30F NTTデータ        プレゼンテーションスペース「INFORIUM」         ※以降も随時開催予定

【東京地区】     12月18日(月)14:00~16:30     会場:港区 霞ヶ関ビル30F NTTデータ        プレゼンテーションスペース「INFORIUM」

/第3

号「

IM-P

ress」

2006年12月

1日発

行 

第3巻

第1版

 年

4回発

行 株

式会

社 N

TTデ

ータ

イン

トラ

マー

ト 

社外

報新設!

【intra-mart特約店・IDP専用】    [email protected]

開催日時: 12月21日(木)・22日(金)10:00~17:30     1月25日(木)・26日(金)10:00~17:30     2月22日(木)・23日(金)10:00~17:30

研修会場: NTTデータイントラマート8階セミナールーム

     

   内容: 1)intra-mart環境構築 2)ワークフローモジュールの高度な利用   3)ワークフロー申請画面作成 4)ワークフロー承認画面作成 5)後処理プログラム定義  6)ワークフロー機能紹介