動物用ワクチン利用の手引き...

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農林水産省補助事業 動物用ワクチン利用の手引き (牛用ワクチン編) 平成 31 年3月 動物用ワクチン等保管協議会

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農林水産省補助事業

動物用ワクチン利用の手引き

(牛用ワクチン編)

平成 31 年3月

動物用ワクチン等保管協議会

表119-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 1 2019/03/12 16:03:39

目 次

はじめに

第1 牛の感染症とその予防・・・・・・・・・・・ 2

第2 生ワクチン及び不活化ワクチンの特徴等・・・ 4

第3 牛用ワクチン・・・・・・・・・・・・・・・ 5

1 ワクチン一覧の解説(利用にあたって) ・・・ 5

2 ワクチン一覧・・・・・・・・・・・・・・・ 8

2-1 ウイルスワクチン・・・・・・・・・・ 8

2-2 細菌等ワクチン・・・・・・・・・・・14

2-3 ウイルス・細菌の混合ワクチン・・・・22

はじめに この「動物用ワクチン利用の手引き」に関しては、牛用ウイルスワクチン(細菌との混

合を含む。)14 製剤、20 品目について、平成 30 年(2018 年)3月に「動物用ワクチン利

用の手引き(牛用ウイルスワクチン編)」(「第1 牛の感染症とその予防」、「第2 生ワク

チン及び不活化ワクチンの特徴等」及び「第3 牛用ウイルスワクチン(「1 ワクチン一

覧の解説(利用にあたって)」及び「2 ワクチン一覧」で構成)として発刊しました。 今般、新たに牛用細菌等ワクチン(トキソイドを含む。)11 製剤、12 品目について効能・

効果、用法・用量、接種プログラム、使用上の注意等を一覧表形式に取りまとめ、「ワクチ

ン一覧」に追加収載し、「動物用ワクチン利用の手引き(牛用ワクチン編)」と題して作成

しました。 手引きの構成については、細菌等ワクチンの追加収載に伴い「動物用ワクチン利用の手

引き(牛用ウイルスワクチン編)」の第3を「牛用ワクチン」とし、「2 ワクチン一覧」を

「ウイルスワクチン」、「細菌等ワクチン」及び「ウイルス・細菌の混合ワクチン」に細分

化して整理しました。さらに、内容については、追加収載に伴い関連する部分の記載の整

備を併せて行いました。 本手引きが、「緊急時ワクチン等流通マニュアル」(注)の適切な運用に寄与することを

目的としていること、飼養衛生管理の一つのツールとしての位置づけであること等につい

ては、「動物用ワクチン利用の手引き(牛用ウイルスワクチン編)」と同様ですので、引続

き、地域、飼育場(農家)ごとの感染症対策における衛生管理プログラム作成の一助とし

てご活用願います。

(注)「緊急時ワクチン等流通マニュアル」における事業名は、平成 30 年度からは「動物

用ワクチン等保管事業」(農林水産省補助事業)に変更されています。

表219-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 2 2019/03/12 16:03:39

目 次

はじめに

第1 牛の感染症とその予防・・・・・・・・・・・ 2

第2 生ワクチン及び不活化ワクチンの特徴等・・・ 4

第3 牛用ワクチン・・・・・・・・・・・・・・・ 5

1 ワクチン一覧の解説(利用にあたって) ・・・ 5

2 ワクチン一覧・・・・・・・・・・・・・・・ 8

2-1 ウイルスワクチン・・・・・・・・・・ 8

2-2 細菌等ワクチン・・・・・・・・・・・14

2-3 ウイルス・細菌の混合ワクチン・・・・22

はじめに この「動物用ワクチン利用の手引き」に関しては、牛用ウイルスワクチン(細菌との混

合を含む。)14 製剤、20 品目について、平成 30 年(2018 年)3月に「動物用ワクチン利

用の手引き(牛用ウイルスワクチン編)」(「第1 牛の感染症とその予防」、「第2 生ワク

チン及び不活化ワクチンの特徴等」及び「第3 牛用ウイルスワクチン(「1 ワクチン一

覧の解説(利用にあたって)」及び「2 ワクチン一覧」で構成)として発刊しました。 今般、新たに牛用細菌等ワクチン(トキソイドを含む。)11 製剤、12 品目について効能・

効果、用法・用量、接種プログラム、使用上の注意等を一覧表形式に取りまとめ、「ワクチ

ン一覧」に追加収載し、「動物用ワクチン利用の手引き(牛用ワクチン編)」と題して作成

しました。 手引きの構成については、細菌等ワクチンの追加収載に伴い「動物用ワクチン利用の手

引き(牛用ウイルスワクチン編)」の第3を「牛用ワクチン」とし、「2 ワクチン一覧」を

「ウイルスワクチン」、「細菌等ワクチン」及び「ウイルス・細菌の混合ワクチン」に細分

化して整理しました。さらに、内容については、追加収載に伴い関連する部分の記載の整

備を併せて行いました。 本手引きが、「緊急時ワクチン等流通マニュアル」(注)の適切な運用に寄与することを

目的としていること、飼養衛生管理の一つのツールとしての位置づけであること等につい

ては、「動物用ワクチン利用の手引き(牛用ウイルスワクチン編)」と同様ですので、引続

き、地域、飼育場(農家)ごとの感染症対策における衛生管理プログラム作成の一助とし

てご活用願います。

(注)「緊急時ワクチン等流通マニュアル」における事業名は、平成 30 年度からは「動物

用ワクチン等保管事業」(農林水産省補助事業)に変更されています。

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第1 牛の感染症とその予防

酪農・肉用牛経営を安定化するためには、疾病特に感染症による損耗を防止することが重

要です。

感染症は、ウイルス、細菌又は原虫等の病原微生物が感染し、体内で増殖することにより

発病します。また、その発病の誘因としては、飼育管理の失宜、環境不良、密飼い、輸送の

ストレス、初乳給与の不足等が関係します。

したがって、感染症の発生状況、症状、事故率は、病原微生物の病原性や牛の健康状態等

種々の条件及びこれらを取り巻く環境と、衛生管理の良否により大きく左右されます。

こうした感染症の発生を予防するには、①感染源の排除、②感染経路の遮断及び③宿主の

感染防御能の強化が必要で、そのためには、家畜伝染病予防法に規定された「飼養衛生管理

基準」を遵守するとともに、以下の事項に十分留意して計画的に飼養衛生管理を徹底するこ

とが重要です。

1 導入牛の選定

肥育用素牛、繁殖候補牛又は妊娠牛を導入する際には、その地域及び飼育場における感

染症発生の有無及び個体の健康状態の良否を観察し、牛伝染性鼻気管炎、牛パラインフル

エンザ等のワクチン注射済みのものを選定しましょう。

2 飼育環境の改善

牛舎及びその周辺の清掃、糞尿の適切な処理及び悪臭防止対策を励行しましょう。また、

施設に見合った消毒法を確立し、それに基づいて消毒を励行しましょう。

栄養及び飼育管理に注意し、舎内の温度・湿度を適正に管理して良好な健康状態の維持

を図るとともに適正な換気に留意して呼吸器病等の発生、蔓延を未然に防止するよう努め

ましょう。特に、密飼いを避けるための計画的な飼育を徹底しましょう。また、哺育期に

はカーフハッチでの飼育が推奨されます。

新生子牛の場合は、乳汁を介して感染する牛白血病等の病原体を含まない初乳を出生後

できるだけ早い時期に適量を飲ませましょう。なお、初乳の摂取状況は、血中の蛋白含量

等を測定することにより判定できます。

その他、地域の農場、獣医師、家畜保健衛生所、食肉処理場等との連携によると畜検査

成績、感染症発生情報等の衛生関係情報の共有、農場HACCPや地域防疫の推進等によって

疾病清浄化を図ることができれば、生産性の向上に大きく貢献することは明白です。

3 病原体の侵入防止

飼育場への外来者の立入禁止、車両の乗入れ制限、導入牛の牛体消毒、作業員の分担領

域の区分又は作業手順の制定・遵守、牛舎内外の定期的な消毒を励行し、病原体の侵入防

止はもとより飼育場内の伝播防止を図るとともに、野生鳥獣の侵入防止や衛生害虫の発生

防止に努めましょう。

4 病牛の早期発見、隔離及び淘汰

牛の健康状態を毎日観察し、異常を認めたものは直ちに隔離飼育し、獣医師に診断・治

療を依頼しましょう。治癒の見込みのない牛は、できるだけ早く淘汰しましょう。

なお、家畜伝染病(法定伝染病)、届出伝染病が疑われる場合は、直ちに家畜保健衛生

所に届出を行い、家畜防疫員の指示に従って防疫措置を講ずるようにしましょう。

5 予防接種の励行

ワクチンが市販されている感染症については、その地域に適した衛生管理プログラム

に従い、ワクチン接種を計画的に実施するようにしましょう。

牛群に有効な免疫を与えておくことは、たとえ病原体が飼育場に侵入した場合でも、

感染症の発生を阻止する上で極めて有効な手段となります。

ただし、ワクチンは衛生的に飼育管理されている健康牛に正しく使用しなければ、十

分な効果を期待することはできません。そのため、使用前には、ワクチンの添付文書(使

用説明書)の使用上の注意を必ず読み、適切な使用を心がけましょう。

6 抗菌剤の適正使用

ウイルス性の呼吸器感染症や消化器感染症に対しては、一般に抗菌剤の使用は必要あ

りません。

ワクチンが開発されていない細菌性疾病の発生時には、抗菌剤を用いて治療を行うこ

ととなります。抗菌剤は要指示医薬品であるので、獣医師による診断、指示に基づき適

切に投与しましょう。

不適切な使用は、耐性菌の出現頻度を高めることとなるばかりか抗菌剤自体の使用価

値を下げることにもなります。特に、二次選択薬とされているフルオロキノロン系、第

三世代以降のセファロスポリン系等の抗菌剤の使用については、用法・用量及び使用上

の注意の厳守を含め慎重使用を徹底しましょう。

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第1 牛の感染症とその予防

酪農・肉用牛経営を安定化するためには、疾病特に感染症による損耗を防止することが重

要です。

感染症は、ウイルス、細菌又は原虫等の病原微生物が感染し、体内で増殖することにより

発病します。また、その発病の誘因としては、飼育管理の失宜、環境不良、密飼い、輸送の

ストレス、初乳給与の不足等が関係します。

したがって、感染症の発生状況、症状、事故率は、病原微生物の病原性や牛の健康状態等

種々の条件及びこれらを取り巻く環境と、衛生管理の良否により大きく左右されます。

こうした感染症の発生を予防するには、①感染源の排除、②感染経路の遮断及び③宿主の

感染防御能の強化が必要で、そのためには、家畜伝染病予防法に規定された「飼養衛生管理

基準」を遵守するとともに、以下の事項に十分留意して計画的に飼養衛生管理を徹底するこ

とが重要です。

1 導入牛の選定

肥育用素牛、繁殖候補牛又は妊娠牛を導入する際には、その地域及び飼育場における感

染症発生の有無及び個体の健康状態の良否を観察し、牛伝染性鼻気管炎、牛パラインフル

エンザ等のワクチン注射済みのものを選定しましょう。

2 飼育環境の改善

牛舎及びその周辺の清掃、糞尿の適切な処理及び悪臭防止対策を励行しましょう。また、

施設に見合った消毒法を確立し、それに基づいて消毒を励行しましょう。

栄養及び飼育管理に注意し、舎内の温度・湿度を適正に管理して良好な健康状態の維持

を図るとともに適正な換気に留意して呼吸器病等の発生、蔓延を未然に防止するよう努め

ましょう。特に、密飼いを避けるための計画的な飼育を徹底しましょう。また、哺育期に

はカーフハッチでの飼育が推奨されます。

新生子牛の場合は、乳汁を介して感染する牛白血病等の病原体を含まない初乳を出生後

できるだけ早い時期に適量を飲ませましょう。なお、初乳の摂取状況は、血中の蛋白含量

等を測定することにより判定できます。

その他、地域の農場、獣医師、家畜保健衛生所、食肉処理場等との連携によると畜検査

成績、感染症発生情報等の衛生関係情報の共有、農場HACCPや地域防疫の推進等によって

疾病清浄化を図ることができれば、生産性の向上に大きく貢献することは明白です。

3 病原体の侵入防止

飼育場への外来者の立入禁止、車両の乗入れ制限、導入牛の牛体消毒、作業員の分担領

域の区分又は作業手順の制定・遵守、牛舎内外の定期的な消毒を励行し、病原体の侵入防

止はもとより飼育場内の伝播防止を図るとともに、野生鳥獣の侵入防止や衛生害虫の発生

防止に努めましょう。

4 病牛の早期発見、隔離及び淘汰

牛の健康状態を毎日観察し、異常を認めたものは直ちに隔離飼育し、獣医師に診断・治

療を依頼しましょう。治癒の見込みのない牛は、できるだけ早く淘汰しましょう。

なお、家畜伝染病(法定伝染病)、届出伝染病が疑われる場合は、直ちに家畜保健衛生

所に届出を行い、家畜防疫員の指示に従って防疫措置を講ずるようにしましょう。

5 予防接種の励行

ワクチンが市販されている感染症については、その地域に適した衛生管理プログラム

に従い、ワクチン接種を計画的に実施するようにしましょう。

牛群に有効な免疫を与えておくことは、たとえ病原体が飼育場に侵入した場合でも、

感染症の発生を阻止する上で極めて有効な手段となります。

ただし、ワクチンは衛生的に飼育管理されている健康牛に正しく使用しなければ、十

分な効果を期待することはできません。そのため、使用前には、ワクチンの添付文書(使

用説明書)の使用上の注意を必ず読み、適切な使用を心がけましょう。

6 抗菌剤の適正使用

ウイルス性の呼吸器感染症や消化器感染症に対しては、一般に抗菌剤の使用は必要あ

りません。

ワクチンが開発されていない細菌性疾病の発生時には、抗菌剤を用いて治療を行うこ

ととなります。抗菌剤は要指示医薬品であるので、獣医師による診断、指示に基づき適

切に投与しましょう。

不適切な使用は、耐性菌の出現頻度を高めることとなるばかりか抗菌剤自体の使用価

値を下げることにもなります。特に、二次選択薬とされているフルオロキノロン系、第

三世代以降のセファロスポリン系等の抗菌剤の使用については、用法・用量及び使用上

の注意の厳守を含め慎重使用を徹底しましょう。

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第3 牛用ワクチン

1 ワクチン一覧の解説(利用にあたって)

(1)目的・全体概要

本一覧は、獣医師等の家畜衛生関係者が畜産農家のワクチン使用に際して利用するた

めに、個々のワクチンごとに製造販売承認申請書(以下「承認申請書」という。)、添

付文書、その他の情報をもとに一覧表として整備したものである。掲載しているワクチ

ンは、平成 30 年(2018 年)9 月末時点で製造販売されている牛用のワクチン 25 製剤、

32 品目について、ウイルスワクチン、細菌等ワクチン及びウイルス・細菌の混合ワクチ

ンに区分して、それぞれ有効成分数ごとに取りまとめた。

(2)法的規制

掲載しているすべてのワクチンの医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確

保等に関する法律(以下「法」という。)による取扱い等の規制は、それぞれ法第 83 条

第 1項の規定により読み替えた法第 44 条第 2項、第 49 条第 1項及び第 36 条の 8第 1項

に基づく「劇薬」、「要指示医薬品」及び「指定医薬品」である。

(3)一覧表解説

ア 製品名

承認申請書及び添付文書(以下「承認申請書等」という。)における品名を記載した。

イ 製造販売業者名

略称で記載したが、正式名称は下表のとおりである。

略称 正式名称

インターベット 株式会社インターベット

科飼研 株式会社科学飼料研究所

共立 共立製薬株式会社

KMB KMバイオロジクス株式会社

ゾエティス ゾエティス・ジャパン株式会社

日生研 日生研株式会社

京都微研 株式会社 微生物化学研究所

ウ 有効成分名

承認申請書等における有効成分としてのウイルス、細菌名とし、その本質が、トキ

ソイド等の場合にはその旨を記載した(株名は省略)。

第2 生ワクチン及び不活化ワクチンの特徴等

生ワクチン 不活化ワクチン 本質 ウイルス、細菌を人為的な操作

により弱毒化した生きたままの

株を用いたワクチン

ウイルス、細菌の感染性を物理・

化学的に処理して不活化したワク

チン※ 安全性(ワクチン

中抗原の感染性

の観点から)

動物の感受性・接種時の健康状

態によりワクチン株の増幅によ

る副作用が発現するリスクが考

えられる。

一般に不活化されているため安全

性は高い(感染性はない)。

有効性(免疫の特

質、成立及び持続

の観点から)

液性免疫及び細胞性免疫。 一般に免疫持続が長く、自然感

染ルートからの投与が認められ

たワクチンでは、早期に局所免

疫の発現が期待できる。

主に液性免疫。 免疫の成立は、一般に遅く、免疫

持続が短い(アジュバントを加え

ることにより免疫持続の長期化は

可能)。 アジュバント 通常不要 必要 そ の 他 製造用材料(動物、培養細胞、

血清等)に潜在するウイルスが

ワクチンに迷入し、それにより

発病するリスクは生ワクチンの

本質の点から否定できない。

免疫強化のために用いるアジュバ

ントによって接種反応がでる可能

性がある。 精製化により副作用の少ないワク

チンができる。 ※:ウイルス構造たん白質のうち感染防御に関与する(糖)たん白質を精製したサブユニ

ット、その遺伝子をクローニングし発現させたペプチドをワクチン成分とすることもある。 アジュバント:アジュバントは、ワクチンの免疫原性を増強させる目的で使用される物質

の総称で、ワクチンの抗体産生作用を高めるためにワクチンに添加させた物質を意味する。

一般には、水酸化アルミニウム、鉱物油、植物油、サポニン、トコフェロール酢酸エステ

ル(ビタミン E)、高分子ポリマー及び ISCOM(immunostimulatory complex)等がアジ

ュバントとして用いられている。近年、遺伝子工学によるサブユニットワクチン、合成抗

原等を用い新たなワクチン開発も進められ、アジュバントの応用がこれら抗原に対する免

疫応答(血中抗体産生)を強化(増強)する意味で重要になっているとともに、細胞性免

疫を誘導する機能をもつアジュバントの開発もなされている。

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第3 牛用ワクチン

1 ワクチン一覧の解説(利用にあたって)

(1)目的・全体概要

本一覧は、獣医師等の家畜衛生関係者が畜産農家のワクチン使用に際して利用するた

めに、個々のワクチンごとに製造販売承認申請書(以下「承認申請書」という。)、添

付文書、その他の情報をもとに一覧表として整備したものである。掲載しているワクチ

ンは、平成 30 年(2018 年)9 月末時点で製造販売されている牛用のワクチン 25 製剤、

32 品目について、ウイルスワクチン、細菌等ワクチン及びウイルス・細菌の混合ワクチ

ンに区分して、それぞれ有効成分数ごとに取りまとめた。

(2)法的規制

掲載しているすべてのワクチンの医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確

保等に関する法律(以下「法」という。)による取扱い等の規制は、それぞれ法第 83 条

第 1項の規定により読み替えた法第 44 条第 2項、第 49 条第 1項及び第 36 条の 8第 1項

に基づく「劇薬」、「要指示医薬品」及び「指定医薬品」である。

(3)一覧表解説

ア 製品名

承認申請書及び添付文書(以下「承認申請書等」という。)における品名を記載した。

イ 製造販売業者名

略称で記載したが、正式名称は下表のとおりである。

略称 正式名称

インターベット 株式会社インターベット

科飼研 株式会社科学飼料研究所

共立 共立製薬株式会社

KMB KMバイオロジクス株式会社

ゾエティス ゾエティス・ジャパン株式会社

日生研 日生研株式会社

京都微研 株式会社 微生物化学研究所

ウ 有効成分名

承認申請書等における有効成分としてのウイルス、細菌名とし、その本質が、トキ

ソイド等の場合にはその旨を記載した(株名は省略)。

第2 生ワクチン及び不活化ワクチンの特徴等

生ワクチン 不活化ワクチン 本質 ウイルス、細菌を人為的な操作

により弱毒化した生きたままの

株を用いたワクチン

ウイルス、細菌の感染性を物理・

化学的に処理して不活化したワク

チン※ 安全性(ワクチン

中抗原の感染性

の観点から)

動物の感受性・接種時の健康状

態によりワクチン株の増幅によ

る副作用が発現するリスクが考

えられる。

一般に不活化されているため安全

性は高い(感染性はない)。

有効性(免疫の特

質、成立及び持続

の観点から)

液性免疫及び細胞性免疫。 一般に免疫持続が長く、自然感

染ルートからの投与が認められ

たワクチンでは、早期に局所免

疫の発現が期待できる。

主に液性免疫。 免疫の成立は、一般に遅く、免疫

持続が短い(アジュバントを加え

ることにより免疫持続の長期化は

可能)。 アジュバント 通常不要 必要 そ の 他 製造用材料(動物、培養細胞、

血清等)に潜在するウイルスが

ワクチンに迷入し、それにより

発病するリスクは生ワクチンの

本質の点から否定できない。

免疫強化のために用いるアジュバ

ントによって接種反応がでる可能

性がある。 精製化により副作用の少ないワク

チンができる。 ※:ウイルス構造たん白質のうち感染防御に関与する(糖)たん白質を精製したサブユニ

ット、その遺伝子をクローニングし発現させたペプチドをワクチン成分とすることもある。 アジュバント:アジュバントは、ワクチンの免疫原性を増強させる目的で使用される物質

の総称で、ワクチンの抗体産生作用を高めるためにワクチンに添加させた物質を意味する。

一般には、水酸化アルミニウム、鉱物油、植物油、サポニン、トコフェロール酢酸エステ

ル(ビタミン E)、高分子ポリマー及び ISCOM(immunostimulatory complex)等がアジ

ュバントとして用いられている。近年、遺伝子工学によるサブユニットワクチン、合成抗

原等を用い新たなワクチン開発も進められ、アジュバントの応用がこれら抗原に対する免

疫応答(血中抗体産生)を強化(増強)する意味で重要になっているとともに、細胞性免

疫を誘導する機能をもつアジュバントの開発もなされている。

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キ 参考情報

使用に際して、有効性の担保にとって有用な製品の特徴、承認申請書等に記載され

た内容以外の情報(農研機構動物衛生研究部門 HP(おとり牛を用いたアカバネ病等の

抗体調査 http://www.naro.affrc.go.jp/niah/arbo/index.html))を掲載した。

ク その他

接種プログラム等についてさらに詳細が必要な場合には、各製造販売業者にお問い

合わせ願います。

「使用上の注意」を含む添付文書については、各製品の添付文書又は各製造販売業

者のHP並びに農林水産省動物医薬品検査所HP(動物用医薬品(体外診断用医薬品を含

む)添付文書等ダウンロードページ

http://www.maff.go.jp/nval/tenpubunsyo/iyakuhin.html)をご覧願います。

ただし、承認申請書等で、「牛ウイルス性-下痢粘膜病ウイルス」となっているもの

について「牛ウイルス性下痢ウイルス」に記載を統一した。

また、生・不活化の別及びアジュバントを含有する製剤にあっては、( )にその旨

を記載した。「生」については、弱毒である。

エ 用法・用量及び効能・効果

品目ごとに承認申請書等での記載を原則そのまま記載した。ただし、品目が複数で

ある製剤であっては、品目ごとに表現は異なるが、その内容が同等と判断した場合に

は、記載の統一を図った。また、用法・用量においては、用法が注射の製剤にあって

は「注射」、それ以外の製品にあっては、「投与」と整理し、記載した(接種プログラ

ム及び使用上の注意(抜粋)においても同じ)。さらに、牛以外の動物も対象となって

いる炭そ予防液「KMB」及び破傷風トキソイド「日生研」に関しては、牛のみに限

定した記載とした。

オ 接種プログラム

製造販売業者による添付文書、パンフレット(「牛・馬用ワクチンと診断液のご案内」

(2002 年 社団法人動物用生物学的製剤協会編)を含む。)に掲載されている接種プロ

グラムに関する内容を再検討するとともに疾病の発生時期等を考慮し、用法・用量と

ともに図(以下参照)及び文章の形式として整理した。図中、投与対象日齢等に限定

がある場合には、その旨の記載を行った。

上段:投与量 2mL 2mL 2mL

下段:投与時期 3~5 週間隔 半年~1年毎

カ 使用上の注意(抜粋)

製品の添付文書における使用上の注意のうち、家畜衛生上(微生物の伝播の防止、

免疫賦与、禁忌等)の観点からの重要事項、使用制限、副反応に関する事項、使用者

への注意等を抜粋し、記載した。なお、全体に共通する事項については、以下に記載

した。

・注射器具(注射針)は、原則として1頭ごとに取り替えること

・移行抗体価の高い個体では、ワクチン効果が抑制されることがあるので、幼若

な牛への投与は移行抗体が消失する時期を考慮すること(生ワクチン)

・2 回注射による免疫を行う場合には、2 回目の注射は、1 回目と異なる部位に行

うこと(注:用法・用量で複数回での注射部位が規定されている場合がある)

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キ 参考情報

使用に際して、有効性の担保にとって有用な製品の特徴、承認申請書等に記載され

た内容以外の情報(農研機構動物衛生研究部門 HP(おとり牛を用いたアカバネ病等の

抗体調査 http://www.naro.affrc.go.jp/niah/arbo/index.html))を掲載した。

ク その他

接種プログラム等についてさらに詳細が必要な場合には、各製造販売業者にお問い

合わせ願います。

「使用上の注意」を含む添付文書については、各製品の添付文書又は各製造販売業

者のHP並びに農林水産省動物医薬品検査所HP(動物用医薬品(体外診断用医薬品を含

む)添付文書等ダウンロードページ

http://www.maff.go.jp/nval/tenpubunsyo/iyakuhin.html)をご覧願います。

ただし、承認申請書等で、「牛ウイルス性-下痢粘膜病ウイルス」となっているもの

について「牛ウイルス性下痢ウイルス」に記載を統一した。

また、生・不活化の別及びアジュバントを含有する製剤にあっては、( )にその旨

を記載した。「生」については、弱毒である。

エ 用法・用量及び効能・効果

品目ごとに承認申請書等での記載を原則そのまま記載した。ただし、品目が複数で

ある製剤であっては、品目ごとに表現は異なるが、その内容が同等と判断した場合に

は、記載の統一を図った。また、用法・用量においては、用法が注射の製剤にあって

は「注射」、それ以外の製品にあっては、「投与」と整理し、記載した(接種プログラ

ム及び使用上の注意(抜粋)においても同じ)。さらに、牛以外の動物も対象となって

いる炭そ予防液「KMB」及び破傷風トキソイド「日生研」に関しては、牛のみに限

定した記載とした。

オ 接種プログラム

製造販売業者による添付文書、パンフレット(「牛・馬用ワクチンと診断液のご案内」

(2002 年 社団法人動物用生物学的製剤協会編)を含む。)に掲載されている接種プロ

グラムに関する内容を再検討するとともに疾病の発生時期等を考慮し、用法・用量と

ともに図(以下参照)及び文章の形式として整理した。図中、投与対象日齢等に限定

がある場合には、その旨の記載を行った。

上段:投与量 2mL 2mL 2mL

下段:投与時期 3~5 週間隔 半年~1年毎

カ 使用上の注意(抜粋)

製品の添付文書における使用上の注意のうち、家畜衛生上(微生物の伝播の防止、

免疫賦与、禁忌等)の観点からの重要事項、使用制限、副反応に関する事項、使用者

への注意等を抜粋し、記載した。なお、全体に共通する事項については、以下に記載

した。

・注射器具(注射針)は、原則として1頭ごとに取り替えること

・移行抗体価の高い個体では、ワクチン効果が抑制されることがあるので、幼若

な牛への投与は移行抗体が消失する時期を考慮すること(生ワクチン)

・2 回注射による免疫を行う場合には、2 回目の注射は、1 回目と異なる部位に行

うこと(注:用法・用量で複数回での注射部位が規定されている場合がある)

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2-

1 

ウイ

ルス

ワク

チン

(1

)1

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1日

生研

1mL        1mL

  Ⅰ         Ⅰ

 4~

6月

の間

  

  

  

  

日生

研〇

標準

的な

用法

京都

微研

2京

都微

研   1mL     1mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

  

  ※

  

  

  

 毎

年※

3“

京都

微研

„京

都微

研    1mL    1mL

  Ⅰ    Ⅰ

  

  

  

  

  

  

適宜

4京都

微研

  3mL 3mL     

  Ⅰ  Ⅰ      Ⅰ

  4週

間隔

※ 

 

  

毎年

牛1頭当たり3mL

ずつ4週間隔で2

回筋肉内に注射す

る。

牛流行熱の予防

イバラキ病の予防

  牛RSウイルス感染

症の予防

アカ

バネ

病生

ワク

チン

牛流

行熱

ワク

チン

・K

-K

B牛

流行熱ウイルス

(不

活化)(ア

ジュ

バント)

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

1mLを牛の皮下に

注射する。

イバ

ラキ

病生

ワク

チン

-K

Bイ

バラキウイ

ルス

(生)

牛RSウイルス

(生)

牛R

S生

ワク

チン

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

1mLを牛の筋肉内

に注射する。

アカ

バネ

病生

ワク

チン

「K

MB

」ア

カバネウイ

ルス

(生)

アカバネウイルス

による牛の異常産

の予防

アカ

バネ

病生

ワク

チン

“日

生研

(販

売は

 K

MB

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その1

mLを牛の皮下に注

射する。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

・本剤とアカバネ病生ワク

チンを同時に注射すると、

ウイルス間の干渉作用によ

りアカバネ病生ワクチンの

効果が抑制されるので2週

間以上の間隔をあけるこ

と。

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

・本剤とイバラキ病生ワク

チンあるいは牛流行熱生ワ

クチンを同時に注射する

と、ウイルス間の干渉作用

により本剤の効果が抑制さ

れるので2週間以上の間隔

をあけること。

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

・投与経路(筋肉内注射)

を厳守すること。

1 毎

年1

回繁

殖牛

に注

射す

るこ

と。

2 本

病流

行前

に免

疫を

付与

する

ため

に通

常、

注射

は4

~6

月に

かけ

て行

うが

、本

病の

原因

ウイ

ルス

を媒

介す

る吸

血昆

虫の

活動

時期

は地

域に

より

異な

るの

で、

その

1か

月前

まで

とす

るこ

と。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

(2

)2

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

5    2mL    2mL

    Ⅰ    Ⅰ

  

  1か

月齢

以上

  

  

適宜

6“

京都

微研

„京

都微

研  2mL  2mL     

  Ⅰ   Ⅰ      Ⅰ

  

4週

間隔

※  

  

 

  

年※

牛1頭当たり2mL

ずつ4週間隔で2

回筋肉内に注射す

る。 

牛伝染性鼻気管炎

及び牛パラインフ

ルエンザの呼吸器

症状に対する予防

 

凍結乾燥ワクチン

に添付の溶解用液

を加えて溶解し、

1か月齢以上の健

康な牛1頭あた

り、両側鼻腔内に

1mLずつ計2mLを

1回投与する。 

牛流行熱及びイバ

ラキ病の予防

ティ

ーエ

スブ

イ2

ゾエ

ティ

ス牛

伝染性鼻気管炎

ウイ

ルス・牛パラ

イン

フルエンザ3

型生

ウイルス(い

ずれ

も生)

牛流

行熱

・イ

バラ

キ病

混合

不活

化ワ

クチ

牛流

行熱ウイル

ス・

イバラキウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

鼻腔

内投

与生

ワク

チン

※:

投与

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

・本剤の用法は鼻腔内投与

に限定されていることか

ら、投与部位を厳守し、吸

気時に投与すること。

抗体

陰性

牛に

投与

した

場合

、免

疫は

少な

くと

も約

4~

5か

月間

持続

する

。・溶解したワクチンを投与

する場合、滅菌済みの注射

針付きのディスポーザブル

注射器を用い2mLを吸引

し、注射針を取り外した

後、それぞれ左右の鼻腔内

に1mLずつ投与すること。

・同居牛には、できるだけ

同時期にワクチン投与する

ことが推奨される。もし、

畜舎内にワクチン投与対象

牛以外の牛がいる場合、そ

れらの牛にワクチンウイル

スが拡散しないよう注意す

ること。

・対象動物以外の動物並び

に畜舎及び周辺環境等にワ

クチンウイルスが拡散しな

いよう注意すること。 

- 8-

ⅠⅠ

1mL

1mL

ⅠⅠ ※

毎年

1mL

1mL

ⅠⅠ

適宜

1mL

1mL

ⅠⅠ3mL

Ⅰ毎

年※

3mL

4週

間隔

※ 

2 ワ

クチ

ン一

2-

1 ウ

イル

スワ

クチ

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 8 2019/03/12 16:03:42

2-

1 

ウイ

ルス

ワク

チン

(1

)1

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1日

生研

1mL        1mL

  Ⅰ         Ⅰ

 4~

6月

の間

  

  

  

  

日生

研〇

標準

的な

用法

京都

微研

2京

都微

研   1mL     1mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

  

  ※

  

  

  

 毎

年※

3“

京都

微研

„京

都微

研    1mL    1mL

  Ⅰ    Ⅰ

  

  

  

  

  

  

適宜

4京都

微研

  3mL 3mL     

  Ⅰ  Ⅰ      Ⅰ

  4週

間隔

※ 

 

  

毎年

牛1頭当たり3mL

ずつ4週間隔で2

回筋肉内に注射す

る。

牛流行熱の予防

イバラキ病の予防

  牛RSウイルス感染

症の予防

アカ

バネ

病生

ワク

チン

牛流

行熱

ワク

チン

・K

-K

B牛

流行熱ウイルス

(不

活化)(ア

ジュ

バント)

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

1mLを牛の皮下に

注射する。

イバ

ラキ

病生

ワク

チン

-K

Bイ

バラキウイ

ルス

(生)

牛RSウイルス

(生)

牛R

S生

ワク

チン

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

1mLを牛の筋肉内

に注射する。

アカ

バネ

病生

ワク

チン

「K

MB

」ア

カバネウイ

ルス

(生)

アカバネウイルス

による牛の異常産

の予防

アカ

バネ

病生

ワク

チン

“日

生研

(販

売は

 K

MB

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その1

mLを牛の皮下に注

射する。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

・本剤とアカバネ病生ワク

チンを同時に注射すると、

ウイルス間の干渉作用によ

りアカバネ病生ワクチンの

効果が抑制されるので2週

間以上の間隔をあけるこ

と。

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

・本剤とイバラキ病生ワク

チンあるいは牛流行熱生ワ

クチンを同時に注射する

と、ウイルス間の干渉作用

により本剤の効果が抑制さ

れるので2週間以上の間隔

をあけること。

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

・投与経路(筋肉内注射)

を厳守すること。

1 毎

年1

回繁

殖牛

に注

射す

るこ

と。

2 本

病流

行前

に免

疫を

付与

する

ため

に通

常、

注射

は4

~6

月に

かけ

て行

うが

、本

病の

原因

ウイ

ルス

を媒

介す

る吸

血昆

虫の

活動

時期

は地

域に

より

異な

るの

で、

その

1か

月前

まで

とす

るこ

と。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

(2

)2

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

5    2mL    2mL

    Ⅰ    Ⅰ

  

  1か

月齢

以上

  

  

適宜

6“

京都

微研

„京

都微

研  2mL  2mL     

  Ⅰ   Ⅰ      Ⅰ

  

4週

間隔

※  

  

 

  

年※

牛1頭当たり2mL

ずつ4週間隔で2

回筋肉内に注射す

る。 

牛伝染性鼻気管炎

及び牛パラインフ

ルエンザの呼吸器

症状に対する予防

 

凍結乾燥ワクチン

に添付の溶解用液

を加えて溶解し、

1か月齢以上の健

康な牛1頭あた

り、両側鼻腔内に

1mLずつ計2mLを

1回投与する。 

牛流行熱及びイバ

ラキ病の予防

ティ

ーエ

スブ

イ2

ゾエ

ティ

ス牛

伝染性鼻気管炎

ウイ

ルス・牛パラ

イン

フルエンザ3

型生

ウイルス(い

ずれ

も生)

牛流

行熱

・イ

バラ

キ病

混合

不活

化ワ

クチ

牛流

行熱ウイル

ス・

イバラキウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

鼻腔

内投

与生

ワク

チン

※:

投与

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

※:

注射

の時

期は

、媒

介昆

虫の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1か

月前

まで

とす

るこ

と。

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

・本剤の用法は鼻腔内投与

に限定されていることか

ら、投与部位を厳守し、吸

気時に投与すること。

抗体

陰性

牛に

投与

した

場合

、免

疫は

少な

くと

も約

4~

5か

月間

持続

する

。・溶解したワクチンを投与

する場合、滅菌済みの注射

針付きのディスポーザブル

注射器を用い2mLを吸引

し、注射針を取り外した

後、それぞれ左右の鼻腔内

に1mLずつ投与すること。

・同居牛には、できるだけ

同時期にワクチン投与する

ことが推奨される。もし、

畜舎内にワクチン投与対象

牛以外の牛がいる場合、そ

れらの牛にワクチンウイル

スが拡散しないよう注意す

ること。

・対象動物以外の動物並び

に畜舎及び周辺環境等にワ

クチンウイルスが拡散しな

いよう注意すること。 

- 9-

Ⅰ2mL

Ⅰ適

宜※

2mL

1か

月齢

以上

 

ⅠⅠ2mL

Ⅰ毎

年※

2mL

4週

間隔

※ 

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 9 2019/03/12 16:03:43

(3

)3

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

7K

MB

    3mL 3mL  3mL

    Ⅰ Ⅰ    Ⅰ

  

  

  4週

間隔

   

  

〇標

準的

な用

日生

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

1 牛

のア

カバ

ネ病

、チ

ュウ

ザン

病及

びア

イノ

ウイ

ルス

感染

症の

流行

期前

に免

疫を

賦与

する

ため

に、

本剤

は通

常4月

から

6月

にか

けて

繁殖

牛に

注射

する

こと

。た

だし

、こ

れら

のウ

イル

スを

媒介

する

吸血

昆虫

の発

生時

期が

地域

によ

って

異な

るの

で、

昆虫

の発

生時

期ま

でに

は2度

目の

ワク

チン

注射

を終

るこ

と。

2 前

年に

本剤

の注

射を

受け

た牛

には

、3mLを

1回

だけ

注射

する

こと

牛異

常産

AC

A混

合不

活化

ワク

チン

「K

MB

」N 日

生研

牛異

常産

3種

混合

不活

化ワ

クチ

・妊娠牛では、早産や流

産・死産等を発現する場合

があるので、注射時の健康

状態を十分に観察して注射

すること。

牛のアカバネ病、

牛のチュウザン病

及びアイノウイル

スによる牛の異常

産の予防

アカ

バネウイル

ス・

カスバウイル

ス・

アイノウイル

ス(

いずれも不活

化)

(アジュバン

ト)

牛の筋肉内に3mL

を4週間隔で2回

注射する。

(4

)4

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

8京都

微研

2mL 2mL    2mL

  Ⅰ  Ⅰ     Ⅰ

  

 約

1か

月間

隔 

 

  

  

毎年

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

“京

都微

研„

牛異

常産

4種

混合

不活

化ワ

クチ

牛の筋肉内に2mL

ずつ約1か月間隔

で2回注射する。 

アカ

バネウイル

ス・

カスバウイル

ス・

アイノウイル

ス・

ピートンウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

牛のアカバネ病、

チュウザン病、ア

イノウイルス感染

症及びピートンウ

イルスの感染によ

る異常産の予防

・本

剤を

追加

注射

とし

て使

用す

る場

合は

、ウ

イル

スを

媒介

する

血液

昆虫

(ヌ

カカ

)の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1

か月

以上

前に

少な

くと

も1

回注

射す

るこ

と。

 

- 10-

ⅠⅠ3mL

3mL

Ⅰ毎

3mL

4週

間隔

 

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 10 2019/03/12 16:03:43

(3

)3

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

7K

MB

    3mL 3mL  3mL

    Ⅰ Ⅰ    Ⅰ

  

  

  4週

間隔

   

  

〇標

準的

な用

日生

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

1 牛

のア

カバ

ネ病

、チ

ュウ

ザン

病及

びア

イノ

ウイ

ルス

感染

症の

流行

期前

に免

疫を

賦与

する

ため

に、

本剤

は通

常4月

から

6月

にか

けて

繁殖

牛に

注射

する

こと

。た

だし

、こ

れら

のウ

イル

スを

媒介

する

吸血

昆虫

の発

生時

期が

地域

によ

って

異な

るの

で、

昆虫

の発

生時

期ま

でに

は2度

目の

ワク

チン

注射

を終

るこ

と。

2 前

年に

本剤

の注

射を

受け

た牛

には

、3mLを

1回

だけ

注射

する

こと

牛異

常産

AC

A混

合不

活化

ワク

チン

「K

MB

」N 日

生研

牛異

常産

3種

混合

不活

化ワ

クチ

・妊娠牛では、早産や流

産・死産等を発現する場合

があるので、注射時の健康

状態を十分に観察して注射

すること。

牛のアカバネ病、

牛のチュウザン病

及びアイノウイル

スによる牛の異常

産の予防

アカ

バネウイル

ス・

カスバウイル

ス・

アイノウイル

ス(

いずれも不活

化)

(アジュバン

ト)

牛の筋肉内に3mL

を4週間隔で2回

注射する。

(4

)4

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

8京都

微研

2mL 2mL    2mL

  Ⅰ  Ⅰ     Ⅰ

  

 約

1か

月間

隔 

 

  

  

毎年

「お

とり

牛を

用い

たア

カバ

ネ病

等の

抗体

調査

」(

農研

機構

家畜

衛生

研究

部門

HP参

照)

“京

都微

研„

牛異

常産

4種

混合

不活

化ワ

クチ

牛の筋肉内に2mL

ずつ約1か月間隔

で2回注射する。 

アカ

バネウイル

ス・

カスバウイル

ス・

アイノウイル

ス・

ピートンウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

牛のアカバネ病、

チュウザン病、ア

イノウイルス感染

症及びピートンウ

イルスの感染によ

る異常産の予防

・本

剤を

追加

注射

とし

て使

用す

る場

合は

、ウ

イル

スを

媒介

する

血液

昆虫

(ヌ

カカ

)の

発生

が予

想さ

れる

時期

の1

か月

以上

前に

少な

くと

も1

回注

射す

るこ

と。

 

- 11-

ⅠⅠ2mL

2mL

Ⅰ毎

2mL

約1月

間隔

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 11 2019/03/12 16:03:43

(5

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

9ボ

ビバ

ック

5共

立 2mL 2mL    2mL

  Ⅰ  Ⅰ    Ⅰ

ボビ

バッ

クB

5共

立 

  3~

5週

間隔

   

 半

年~

1年

ゾエ

ティ

“京都

微研

„京

都微

10“

京都

微研

„京

都微

研    2mL    2mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

  

  

  

  

  

  

適宜

牛5

種混

合生

ワク

チン

2mLを3~5週間

隔で2回、筋肉内

に注射する。追加

免疫用として本ワ

クチンを使用する

場合には、半年~

1年毎に2mLを筋

肉内に注射する。 

スト

ック

ガー

ド5

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ及び牛RSウイ

ルス感染症の予防

 

キャ

トル

ウィ

ン-

5K

牛伝

染性鼻気管炎

ウイ

ルス・牛ウイ

ルス

性下痢ウイル

ス1型・牛ウイル

ス性

下痢ウイルス

2型

・牛パライン

フル

エンザ3型ウ

イル

ス・牛RSウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

 

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

牛伝染性鼻気管炎

ウイルス・牛ウイ

ルス性下痢ウイル

ス1型・牛パライ

ンフルエンザ3型

ウイルス・牛RSウ

イルス・牛アデノ

ウイルス(7型)

(いずれも生)

・本剤は妊娠牛、交配後間

がない牛又は3週間以内に

種付けを予定している牛に

は注射しないこと。

・注射部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

2mLを牛の筋肉内

に注射する。

(6

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

11“

京都

微研

„京

都微

研    2mL    2mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

   

  

  

  

  

 適

宜※

12“

京都

微研

„京

都微

研   2mL     2mL

   Ⅰ      Ⅰ

  

  

  

  

年~

1年

・牛ウイルス性下痢-粘膜

病に対して、5か月齢以下

の牛では、期待する効果が

望めないことがある。 

・注射

部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。 

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

2mLを牛の筋肉内

に注射する。

・本剤は妊娠牛、3週間以

内に種付けを予定している

牛、交配後妊娠の可能性の

ある牛には注射しないこ

と。

カー

フウ

ィン

キャ

トル

ウィ

ン-

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

乾燥生ワクチンに

液状不活化ワクチ

ンを加えて溶解

し、その2mLを牛

の筋肉内に注射す

る。また、追加免

疫用として使用す

る場合には、半年

から1年毎に2mL

を筋肉内に注射す

る。 

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

 

・注射部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。 

牛伝

染性鼻気

管炎

生ウ

イルス・

牛パ

ライ

ンフルエ

ンザ

3型

ウイルス

・牛

RSウイルス・牛ア

デノ

ウイルス

感染

症ウ

イルス(

7型

(以

上、生)

・牛

ウイ

ルス性下

痢ウ

イル

ス1型・

牛ウ

イル

ス性下痢

ウイ

ルス

2型(以

上、

不活

化)

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

牛伝染性鼻気管炎

ウイルス・牛ウイ

ルス性下痢ウイル

ス1型・牛ウイル

ス性下痢ウイルス

2型・牛パライン

フルエンザ3型ウ

イルス・牛RSウイ

ルス・牛アデノウ

イルス感染症ウイ

ルス(7型)(い

ずれも生)

- 12-

ⅠⅠ2mL

2mL

Ⅰ半

年~

1年

2mL

3~

5週

間隔

Ⅰ2mL

Ⅰ適

宜※

2mL

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 12 2019/03/12 16:03:44

(5

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

9ボ

ビバ

ック

5共

立 2mL 2mL    2mL

  Ⅰ  Ⅰ    Ⅰ

ボビ

バッ

クB

5共

立 

  3~

5週

間隔

   

 半

年~

1年

ゾエ

ティ

“京都

微研

„京

都微

10“

京都

微研

„京

都微

研    2mL    2mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

  

  

  

  

  

  

適宜

牛5

種混

合生

ワク

チン

2mLを3~5週間

隔で2回、筋肉内

に注射する。追加

免疫用として本ワ

クチンを使用する

場合には、半年~

1年毎に2mLを筋

肉内に注射する。 

スト

ック

ガー

ド5

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ及び牛RSウイ

ルス感染症の予防

 

キャ

トル

ウィ

ン-

5K

牛伝

染性鼻気管炎

ウイ

ルス・牛ウイ

ルス

性下痢ウイル

ス1型・牛ウイル

ス性

下痢ウイルス

2型

・牛パライン

フル

エンザ3型ウ

イル

ス・牛RSウイ

ルス

(いずれも不

活化

)(アジュバ

ント

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

 

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

牛伝染性鼻気管炎

ウイルス・牛ウイ

ルス性下痢ウイル

ス1型・牛パライ

ンフルエンザ3型

ウイルス・牛RSウ

イルス・牛アデノ

ウイルス(7型)

(いずれも生)

・本剤は妊娠牛、交配後間

がない牛又は3週間以内に

種付けを予定している牛に

は注射しないこと。

・注射部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

2mLを牛の筋肉内

に注射する。

(6

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

11“

京都

微研

„京

都微

研    2mL    2mL

    Ⅰ     Ⅰ

  

   

  

  

  

  

 適

宜※

12“

京都

微研

„京

都微

研   2mL     2mL

   Ⅰ      Ⅰ

  

  

  

  

年~

1年

・牛ウイルス性下痢-粘膜

病に対して、5か月齢以下

の牛では、期待する効果が

望めないことがある。 

・注射

部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。 

乾燥ワクチンに添

付の溶解用液を加

えて溶解し、その

2mLを牛の筋肉内

に注射する。

・本剤は妊娠牛、3週間以

内に種付けを予定している

牛、交配後妊娠の可能性の

ある牛には注射しないこ

と。

カー

フウ

ィン

キャ

トル

ウィ

ン-

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

乾燥生ワクチンに

液状不活化ワクチ

ンを加えて溶解

し、その2mLを牛

の筋肉内に注射す

る。また、追加免

疫用として使用す

る場合には、半年

から1年毎に2mL

を筋肉内に注射す

る。 

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症及び牛アデ

ノウイルス(7

型)感染症の予防

 

・注射部位を厳守するこ

と。特に、鼻腔内投与は避

けること。 

牛伝

染性鼻気

管炎

生ウ

イルス・

牛パ

ライ

ンフルエ

ンザ

3型

ウイルス

・牛

RSウイルス・牛ア

デノ

ウイルス

感染

症ウ

イルス(

7型

(以

上、生)

・牛

ウイ

ルス性下

痢ウ

イル

ス1型・

牛ウ

イル

ス性下痢

ウイ

ルス

2型(以

上、

不活

化)

※:

注射

の時

期は

、輸

送及

び放

牧等

の飼

養環

境の

変化

、市

場へ

の出

荷等

の時

期と

する

こと

牛伝染性鼻気管炎

ウイルス・牛ウイ

ルス性下痢ウイル

ス1型・牛ウイル

ス性下痢ウイルス

2型・牛パライン

フルエンザ3型ウ

イルス・牛RSウイ

ルス・牛アデノウ

イルス感染症ウイ

ルス(7型)(い

ずれも生)

- 13-

Ⅰ2mL

Ⅰ適

宜※

2mL

Ⅰ2mL

Ⅰ半

年~

1年

2mL

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 13 2019/03/12 16:03:44

(1)1成分の製剤

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1 2日生研

破傷風の予防 

免疫

は約

1年

間持

続す

る。

破傷風トキソイド

(アジュバント)

牛の頚部皮下に5

mLを通常約2週間

の間隔で2回注射

する。

破傷風トキソイ

ド「日生研」

・本剤に含有される炭疽菌

は人獣共通感染症の病原体

である。人に対して、皮膚

癰(よう)、気管支肺炎、

出血性腸炎等の症状を示す

ことがあるので、使用時に

は十分注意すること。

・ワクチン投与前後10日間

程度の抗生剤の使用はワク

チン効果に影響を与える可

能性がある。

・ときに発熱、注射部位の

腫脹が認められるが、発熱

は24時間前後で平熱にもど

り、腫脹が1週間前後で消

失する。注射局所が著しく

腫れ、又は高熱を発した場

合は直ちに治療すること。

参考:それぞれの製剤の使

用説明書に従って、ペニシ

リン製剤を静脈内投与す

る。また、経過に応じてペ

ニシリン製剤を筋肉内投与

する。

・流産を起こし易い素因を

もつ妊娠牛では、流産を起

こす場合がある。

無莢膜炭疽菌

(生)

炭そ予防液

「KMB」

炭疽の予防

KMB

※:

少な

くと

も1

年に

1回

、発

生地

域で

は6

か月

ごと

の追

加注

射が

望ま

しい

牛の頚側又は背側

の皮下に0.2mLを注

射する。

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

3京都微研

4ゾエティス

“京都微研„

牛ヘモフィルス

ワクチン-C

牛のレプトスピラ

(血清型ハー

ジョ)の感染予防

・本剤注射後、注射部位皮

下に膿瘍状物を含む硬結が

高率に認められ、長時間残

ることがある。

スパイロバック

・投与経路(臀部筋肉内注

射)を厳守すること。

抗体

陰性

牛に

注射

した

場合

、免

疫は

約1

年間

持続

する

ヒストフィルス・

ソムニ(ヘモフィ

ルス・ソムナス)

(不活化)(ア

ジュバント)

ヒストフィルス・

ソムニ(ヘモフィ

ルス・ソムナス)

による牛の伝染性

血栓栓塞性髄膜脳

炎の予防

牛の臀部筋肉内

に、2mLずつ3~

4週間隔で2回注

射する。

ワクチン2mLを4

週齢以上の健康な

牛に4週間隔で2

回皮下注射する。

レプトスピラ・ボ

ルグピータセニイ

血清型ハージョ

(不活化)(ア

ジュバント)

- 14-

※Ⅰ0.2mL

Ⅰ0.2mL

ⅠⅠ

約2週

間隔

5mL

5mL

2-

2 細

菌等

ワク

チン

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 14 2019/03/12 16:03:44

(1)1成分の製剤

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1 2日生研

破傷風の予防 

免疫

は約

1年

間持

続す

る。

破傷風トキソイド

(アジュバント)

牛の頚部皮下に5

mLを通常約2週間

の間隔で2回注射

する。

破傷風トキソイ

ド「日生研」

・本剤に含有される炭疽菌

は人獣共通感染症の病原体

である。人に対して、皮膚

癰(よう)、気管支肺炎、

出血性腸炎等の症状を示す

ことがあるので、使用時に

は十分注意すること。

・ワクチン投与前後10日間

程度の抗生剤の使用はワク

チン効果に影響を与える可

能性がある。

・ときに発熱、注射部位の

腫脹が認められるが、発熱

は24時間前後で平熱にもど

り、腫脹が1週間前後で消

失する。注射局所が著しく

腫れ、又は高熱を発した場

合は直ちに治療すること。

参考:それぞれの製剤の使

用説明書に従って、ペニシ

リン製剤を静脈内投与す

る。また、経過に応じてペ

ニシリン製剤を筋肉内投与

する。

・流産を起こし易い素因を

もつ妊娠牛では、流産を起

こす場合がある。

無莢膜炭疽菌

(生)

炭そ予防液

「KMB」

炭疽の予防

KMB

※:

少な

くと

も1

年に

1回

、発

生地

域で

は6

か月

ごと

の追

加注

射が

望ま

しい

牛の頚側又は背側

の皮下に0.2mLを注

射する。

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

3京都微研

4ゾエティス

“京都微研„

牛ヘモフィルス

ワクチン-C

牛のレプトスピラ

(血清型ハー

ジョ)の感染予防

・本剤注射後、注射部位皮

下に膿瘍状物を含む硬結が

高率に認められ、長時間残

ることがある。

スパイロバック

・投与経路(臀部筋肉内注

射)を厳守すること。

抗体

陰性

牛に

注射

した

場合

、免

疫は

約1

年間

持続

する

ヒストフィルス・

ソムニ(ヘモフィ

ルス・ソムナス)

(不活化)(ア

ジュバント)

ヒストフィルス・

ソムニ(ヘモフィ

ルス・ソムナス)

による牛の伝染性

血栓栓塞性髄膜脳

炎の予防

牛の臀部筋肉内

に、2mLずつ3~

4週間隔で2回注

射する。

ワクチン2mLを4

週齢以上の健康な

牛に4週間隔で2

回皮下注射する。

レプトスピラ・ボ

ルグピータセニイ

血清型ハージョ

(不活化)(ア

ジュバント)

- 15-

ⅠⅠ

3~

4週

間隔

2mL

2mL

2mL

Ⅰ2mL

ⅠⅠ

4週

齢以

上毎

年4週

間隔

2mL

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 15 2019/03/12 16:03:45

(2)2成分の製剤

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

5共立製薬

6“京都微研„

京都微研

黄色ブドウ球菌、

大腸菌群及びコア

グラーゼ陰性ブド

ウ球菌による臨床

型乳房炎の症状の

軽減 

黄色ブドウ球菌、

大腸菌(いずれも

不活化)(アジュ

バント)

・本剤の用法及び用量にお

いては、第2回注射は分娩

予定日の10日前(±4日)

と定めている。この時期は

牛によっては分娩間際もし

くは分娩直後に該当する可

能性があるため、注射適否

の判断は牛の健康状態を十

分に観察し、特に慎重に行

うこと。

スタートバック

キャトルウィン-

BO 2

牛のボツリヌス症

の予防

健康な妊娠牛の分

娩予定日の45日前

(±4日)、10日

前(±4日)及び

分娩予定日の52日

後(±4日)の計

3回、1用量(2

mL)ずつを牛の頚

部筋肉内に左右交

互に注射する。

本剤

を注

射し

た牛

では

、黄

色ブ

ドウ

球菌

に対

する

抗体

は3

回目

注射

後113日

(分

娩予

定日

後165日

)及

び大

腸菌

に対

する

抗体

は3

回目

注射

後58日

(分

娩予

定日

後110日

)ま

で最

小有

効抗

体価

以上

を維

持す

るこ

とが

認め

られ

てい

る。

1mLを2か月齢以

上の牛の筋肉内に

4週間隔で2回注

射する。 

・本剤は妊娠牛には注射し

ないこと。

クロストリジウ

ム・ボツリヌスC

型菌、クロストリ

ジウム・ボツリヌ

スD型菌(いずれ

もトキソイド)

(アジュバント)

- 16-

ⅠⅠ2mL

ⅠⅠ2mL

2mL

45日

前(±

4日)

52日

後(±

4日)

分娩予定日

10日

前(±

4日)

Ⅰ2mL

Ⅰ4週

間隔

2か

月齢

以上

2mL

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

7科飼研

ボビリス S

・サルモネラ汚染農場(発

症牛、排菌牛又は保菌牛が

存在する農場及び過去に発

生があった農場)で本剤を

注射した場合、一部の牛で

一過性の発熱又は食欲不振

を呈する場合がある。な

お、泌乳期の一部の牛では

注射後に泌乳量の低下をき

たすことがある。本反応は

1週間前後で消失する。

・過敏な体質のものでは、

アナフィラキシー様反応や

エンドトキシンショック

(虚脱、貧血、血圧低下、

呼吸速迫、呼吸困難、体温

低下、流涎、ふるえ、けい

れん、尿失禁等)が起こる

ことがある。これらの反応

は、本剤注射後30分位まで

に発現する場合が多く見ら

れる。

・交配後間もない牛及び分

娩間際の牛に本剤を注射す

ると、流産又は早産をきた

す場合がある。

1回2mLずつを2

~3週間隔で2回

牛の皮下に注射す

る。以後、約1年

ごとに2mLを1回

皮下に追加注射す

る。

牛サルモネラ2

価ワクチン

サルモネラ・テイ

フィムリウム及び

サルモネラ・ダブ

リンによる牛サル

モネラ症の発症予

1回2mLずつを3

週間隔で2回牛の

頚部皮下に注射す

る。以後、約1年

ごとに2mLを1回

頚部皮下に追加注

射する。

インター

ベット

サルモネラ・ティ

フィムリウム、サ

ルモネラ・ダブリ

ン(いずれも不活

化)(アジュバン

ト)

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 16 2019/03/12 16:03:45

(2)2成分の製剤

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

5共立製薬

6“京都微研„

京都微研

黄色ブドウ球菌、

大腸菌群及びコア

グラーゼ陰性ブド

ウ球菌による臨床

型乳房炎の症状の

軽減 

黄色ブドウ球菌、

大腸菌(いずれも

不活化)(アジュ

バント)

・本剤の用法及び用量にお

いては、第2回注射は分娩

予定日の10日前(±4日)

と定めている。この時期は

牛によっては分娩間際もし

くは分娩直後に該当する可

能性があるため、注射適否

の判断は牛の健康状態を十

分に観察し、特に慎重に行

うこと。

スタートバック

キャトルウィン-

BO 2

牛のボツリヌス症

の予防

健康な妊娠牛の分

娩予定日の45日前

(±4日)、10日

前(±4日)及び

分娩予定日の52日

後(±4日)の計

3回、1用量(2

mL)ずつを牛の頚

部筋肉内に左右交

互に注射する。

本剤

を注

射し

た牛

では

、黄

色ブ

ドウ

球菌

に対

する

抗体

は3

回目

注射

後113日

(分

娩予

定日

後165日

)及

び大

腸菌

に対

する

抗体

は3

回目

注射

後58日

(分

娩予

定日

後110日

)ま

で最

小有

効抗

体価

以上

を維

持す

るこ

とが

認め

られ

てい

る。

1mLを2か月齢以

上の牛の筋肉内に

4週間隔で2回注

射する。 

・本剤は妊娠牛には注射し

ないこと。

クロストリジウ

ム・ボツリヌスC

型菌、クロストリ

ジウム・ボツリヌ

スD型菌(いずれ

もトキソイド)

(アジュバント)

- 17-

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

7科飼研

ボビリス S

・サルモネラ汚染農場(発

症牛、排菌牛又は保菌牛が

存在する農場及び過去に発

生があった農場)で本剤を

注射した場合、一部の牛で

一過性の発熱又は食欲不振

を呈する場合がある。な

お、泌乳期の一部の牛では

注射後に泌乳量の低下をき

たすことがある。本反応は

1週間前後で消失する。

・過敏な体質のものでは、

アナフィラキシー様反応や

エンドトキシンショック

(虚脱、貧血、血圧低下、

呼吸速迫、呼吸困難、体温

低下、流涎、ふるえ、けい

れん、尿失禁等)が起こる

ことがある。これらの反応

は、本剤注射後30分位まで

に発現する場合が多く見ら

れる。

・交配後間もない牛及び分

娩間際の牛に本剤を注射す

ると、流産又は早産をきた

す場合がある。

1回2mLずつを2

~3週間隔で2回

牛の皮下に注射す

る。以後、約1年

ごとに2mLを1回

皮下に追加注射す

る。

牛サルモネラ2

価ワクチン

サルモネラ・テイ

フィムリウム及び

サルモネラ・ダブ

リンによる牛サル

モネラ症の発症予

1回2mLずつを3

週間隔で2回牛の

頚部皮下に注射す

る。以後、約1年

ごとに2mLを1回

頚部皮下に追加注

射する。

インター

ベット

サルモネラ・ティ

フィムリウム、サ

ルモネラ・ダブリ

ン(いずれも不活

化)(アジュバン

ト)

Ⅰ2mL

ⅠⅠ

毎年

2~

3週

間隔

2mL

2mL

Ⅰ2mL

ⅠⅠ

毎年

3週

間隔

2mL

2mL

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 17 2019/03/12 16:03:45

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

8リスポバル

ゾエティス

・過敏な体質の牛、特に2

か月齢以下の牛では、まれ

に注射後、起立困難、流涎

及び呼吸困難等のアナフィ

ラキシー症状を示すことが

あるので、注射後は注意深

く観察すること。

マンヘミア・ヘモ

リチカⅠ型のロイ

コトキソイド及び

莢膜抗原(アジュ

バント)

乾燥ワクチン添付

の溶解用液を加え

て溶解し、1か月

齢以上の健康な牛

の頚部皮下に1回

2mL注射する。

牛のマンヘミア

(パスツレラ)・

ヘモリカ1型菌に

よる肺炎の予防

・本剤には、グラム陰性菌

由来のエンドトキシンが含

まれるため、注射後30分か

ら1時間より副反応が発現

する可能性があることを畜

主に説明し、注射後の経過

観察を十分に行うこと。

免疫

は少

なく

とも

4か

月間

持続

する

(3

)3

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

9京都

微研

“京

都微

研„

キャ

トル

バク

ト3

・本剤にはグラム陰性菌由

来のエンドトキシンが含ま

れるため、注射後30分から

1時間より副反応が発現す

る可能性があることを畜主

に説明し、注射後の経過観

察を十分に行うこと。

ヒス

トフィル

ス・

ソム

ニ、パス

ツレ

ラ・

ムルトシ

ダ、

マン

ヘミア・

ヘモ

リテ

ィカ(い

ずれ

も不

活化)(

アジ

ュバント)

ヒストフィルス・

ソムニ感染症、パ

スツレラ・ムルト

シダの感染による

肺炎及びマンヘミ

ア・ヘモリティの

感染による肺炎の

予防

・生後2か月齢以下の牛及

び過敏な体質の牛では、ま

れに注射後短時間で、起立

困難、流涎、呼吸困難等の

アナフィラキシー様症状を

示すことがあるので、注射

後は注意深く観察し、重篤

な副反応が認められた場合

は、速やかに適切な処置を

行うこと。

・本剤は妊娠牛には注射し

ないこと。

牛の筋肉内に1回

2mLを1か月間隔

で2回注射する。

※注

射は

肺炎

が流

行す

る1

か月

前ま

でに

終え

るこ

と。

- 18-

Ⅰ1か

月齢

以上

2mL

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 18 2019/03/12 16:03:45

一連

番号

製品名

製造販売

業者名

(略称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

8リスポバル

ゾエティス

・過敏な体質の牛、特に2

か月齢以下の牛では、まれ

に注射後、起立困難、流涎

及び呼吸困難等のアナフィ

ラキシー症状を示すことが

あるので、注射後は注意深

く観察すること。

マンヘミア・ヘモ

リチカⅠ型のロイ

コトキソイド及び

莢膜抗原(アジュ

バント)

乾燥ワクチン添付

の溶解用液を加え

て溶解し、1か月

齢以上の健康な牛

の頚部皮下に1回

2mL注射する。

牛のマンヘミア

(パスツレラ)・

ヘモリカ1型菌に

よる肺炎の予防

・本剤には、グラム陰性菌

由来のエンドトキシンが含

まれるため、注射後30分か

ら1時間より副反応が発現

する可能性があることを畜

主に説明し、注射後の経過

観察を十分に行うこと。

免疫

は少

なく

とも

4か

月間

持続

する

(3

)3

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

9京都

微研

“京

都微

研„

キャ

トル

バク

ト3

・本剤にはグラム陰性菌由

来のエンドトキシンが含ま

れるため、注射後30分から

1時間より副反応が発現す

る可能性があることを畜主

に説明し、注射後の経過観

察を十分に行うこと。

ヒス

トフィル

ス・

ソム

ニ、パス

ツレ

ラ・

ムルトシ

ダ、

マン

ヘミア・

ヘモ

リテ

ィカ(い

ずれ

も不

活化)(

アジ

ュバント)

ヒストフィルス・

ソムニ感染症、パ

スツレラ・ムルト

シダの感染による

肺炎及びマンヘミ

ア・ヘモリティの

感染による肺炎の

予防

・生後2か月齢以下の牛及

び過敏な体質の牛では、ま

れに注射後短時間で、起立

困難、流涎、呼吸困難等の

アナフィラキシー様症状を

示すことがあるので、注射

後は注意深く観察し、重篤

な副反応が認められた場合

は、速やかに適切な処置を

行うこと。

・本剤は妊娠牛には注射し

ないこと。

牛の筋肉内に1回

2mLを1か月間隔

で2回注射する。

※注

射は

肺炎

が流

行す

る1

か月

前ま

でに

終え

るこ

と。

- 19-

Ⅰ2mL

Ⅰ2mL

1か

月間

隔※

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 19 2019/03/12 16:03:46

(4

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

10

京都

微研

“京

都微

研„

キャ

トル

ウィ

ン-

Cl 5

・投与経路(臀部筋肉内注

射)を厳守すること。

気腫疽、悪性水腫

及びクロストリジ

ウム・パーフリン

ゲンスA型菌によ

る懐死性腸炎の予

防第

2回

注射

の1

か月

後よ

り有

効抗

体価

以上

の抗

体応

答が

認め

られ

、少

なく

とも

6か

月間

は保

持さ

れる

こと

が確

認さ

れて

いる

。 

気腫疽菌、クロス

トリジウム・セプ

チカム、クロスト

リジウム・ノビ

イ、クロストリジ

ウム・パーフリン

ゲンス、クロスト

リジウム・ソルデ

リー(いずれもト

キソイド)(ア

ジュバント)

3か月齢以上の牛

の臀部筋肉内に1

回2mLを1か月間

隔で2回注射し、

その後6か月間隔

で注射する。2回

目の注射は、1回

目の注射とは異な

る部位に行う。 

(5

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

11

科飼

研牛

用大

腸菌

ワク

チン

〔imocolibov〕

・本剤は、妊娠牛に注射

し、子牛が免疫母牛の初乳

を飲むことで予防効果が発

揮される。免疫母牛が十分

量の初乳を分泌しているか

どうか、また初乳を飲んで

いない子牛がいないかどう

か確認すること。本剤の最

大の効果を得るためには、

生後2時間以内に子牛の体

重の4%を、24時間までに

合計10%に達するように初

乳を与えること。母牛が十

分に初乳を出さない場合

は、本剤を注射した他の牛

の初乳で代替することが可

能である。

母牛に分娩予定日

の1か月前に1

回、又は分娩予定

日の2か月前及び

1か月前の2回、

それぞれ本製品5

mL(1ドーズ)を

皮下に注射する。

ただし、次年度か

らは、分娩予定日

の1か月前に1

回、本製品5mL

(1ドーズ)を皮

下に注射する。

K99、FY及び31Aを

保有する毒素原性

大腸菌による子牛

下痢症の予防 

・まれにアレルギー反応又

はアナフィラキシー反応

[ショック(虚脱、貧血、

血圧低下、呼吸速迫、呼吸

困難、体温低下、流涎、ふ

るえ、けいれん等)]が認

められることがあるので、

本剤注射後しばらくは観察

を続けること。もし、

ショック症状が認められた

ときは、直ちに適切な処置

を行うこと。

大腸

菌6株(

いず

れも

不活化)

(ア

ジュ

バント)

- 20-

Ⅰ2mL

Ⅰ2mL

半年

Ⅰ2mL

3か

月齢

以上

1か

月間

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 20 2019/03/12 16:03:46

(4

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

10

京都

微研

“京

都微

研„

キャ

トル

ウィ

ン-

Cl 5

・投与経路(臀部筋肉内注

射)を厳守すること。

気腫疽、悪性水腫

及びクロストリジ

ウム・パーフリン

ゲンスA型菌によ

る懐死性腸炎の予

防第

2回

注射

の1

か月

後よ

り有

効抗

体価

以上

の抗

体応

答が

認め

られ

、少

なく

とも

6か

月間

は保

持さ

れる

こと

が確

認さ

れて

いる

。 

気腫疽菌、クロス

トリジウム・セプ

チカム、クロスト

リジウム・ノビ

イ、クロストリジ

ウム・パーフリン

ゲンス、クロスト

リジウム・ソルデ

リー(いずれもト

キソイド)(ア

ジュバント)

3か月齢以上の牛

の臀部筋肉内に1

回2mLを1か月間

隔で2回注射し、

その後6か月間隔

で注射する。2回

目の注射は、1回

目の注射とは異な

る部位に行う。 

(5

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

11

科飼

研牛

用大

腸菌

ワク

チン

〔imocolibov〕

・本剤は、妊娠牛に注射

し、子牛が免疫母牛の初乳

を飲むことで予防効果が発

揮される。免疫母牛が十分

量の初乳を分泌しているか

どうか、また初乳を飲んで

いない子牛がいないかどう

か確認すること。本剤の最

大の効果を得るためには、

生後2時間以内に子牛の体

重の4%を、24時間までに

合計10%に達するように初

乳を与えること。母牛が十

分に初乳を出さない場合

は、本剤を注射した他の牛

の初乳で代替することが可

能である。

母牛に分娩予定日

の1か月前に1

回、又は分娩予定

日の2か月前及び

1か月前の2回、

それぞれ本製品5

mL(1ドーズ)を

皮下に注射する。

ただし、次年度か

らは、分娩予定日

の1か月前に1

回、本製品5mL

(1ドーズ)を皮

下に注射する。

K99、FY及び31Aを

保有する毒素原性

大腸菌による子牛

下痢症の予防 

・まれにアレルギー反応又

はアナフィラキシー反応

[ショック(虚脱、貧血、

血圧低下、呼吸速迫、呼吸

困難、体温低下、流涎、ふ

るえ、けいれん等)]が認

められることがあるので、

本剤注射後しばらくは観察

を続けること。もし、

ショック症状が認められた

ときは、直ちに適切な処置

を行うこと。

大腸

菌6株(

いず

れも

不活化)

(ア

ジュ

バント)

- 21-

1か

月前

ⅠⅠ5mL

分娩

次年

2か

月前

1か

月前

ⅠⅠ5mL

Ⅰ5mL

分娩

初年度

(2

回注

射)

1か

月前

ⅠⅠ5mL

分娩

初年度

(1

回注

射)

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 21 2019/03/12 16:03:46

(1

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1“

京都

微研

„京

都微

研     1mL   1mL 

初年度  Ⅰ   Ⅰ  Ⅰ

     1mL  

次年度  Ⅰ   Ⅰ

妊娠牛の筋肉内に

1mLずつ1か月間

隔で2回注射す

る。第1回は分娩

予定日前約1.5

か月に、第2回は

分娩予定日前約

0.5か月に注射

を行う。ただし、

前年に本剤の注射

を受けた牛は分娩

予定日前約0.5

か月に1回注射を

行う。

・分娩後確実に初乳を飲ま

せるとともに、1日に必要

な量を与えること。

牛下

痢5

種混

合不

活化

ワク

チン

牛ロ

タウイル

ス3

種(

不活化)

・牛

コロ

ナウイル

ス可

溶化

抗原・大

腸菌

K99線毛抗原(ア

ジュ

バント)

母牛を免疫し、そ

の初乳による産子

の牛ロタウイルス

病、牛コロナウイ

ルス病及び牛の大

腸菌症の予防

(2

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

2“

京都

微研

„京

都微

研   2mL   2mL(※)

   Ⅰ    Ⅰ

  

  

  

  

  

4週

・本剤は妊娠牛、3週間以

内に種付けを予定している

牛、交配後妊娠の可能性の

ある牛には注射しないこ

と。

・本剤にはグラム陰性菌由

来のエンドトキシンが含ま

れるため、副反応が発現し

やすい旨を畜主に説明し、

注射後の経過観察を十分に

行うこと。

・投与経路(筋肉内注射)

を厳守すること。特に、鼻

腔内投与は避けること。 

キャ

トル

ウィ

ン-

5H

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症、牛アデノ

ウイルス(7型)

感染症及びヒスト

フィルス・ソムニ

感染症の予防 

本ワクチン注射か

ら4週後に“京都

微研„牛ヘモフィル

スワクチン-Cを

追加注射する。

※:“京都微研„牛ヘモフィルスワク

チン-C

乾燥生ワクチンに

液状不活化ワクチ

ンの全量を加えて

溶解し、その2mL

を1か月齢以上の

牛の筋肉内に注射

する。

牛伝

染性鼻気管炎

生ウ

イルス・牛ウ

イル

ス性下痢ウイ

ルス

1型・牛パラ

イン

フルエンザ3

型ウ

イルス・牛RS

ウイ

ルス・牛アデ

ノウ

イルス(7

型)

(以上、生)

・ヒ

ストフィル

ス・

ソムニ(不活

化)

(アジュバン

ト)

- 22-

2-

3 ウ

イル

ス・

細菌

の混

合ワ

クチ

ⅠⅠ1mL

Ⅰ分

1mL

約1.5か

月前

約0.5か

月前

ⅠⅠ

分娩

1mL

約0.5か

月前

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 22 2019/03/12 16:03:47

(1

)5

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分

名用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

1“

京都

微研

„京

都微

研     1mL   1mL 

初年度  Ⅰ   Ⅰ  Ⅰ

     1mL  

次年度  Ⅰ   Ⅰ

妊娠牛の筋肉内に

1mLずつ1か月間

隔で2回注射す

る。第1回は分娩

予定日前約1.5

か月に、第2回は

分娩予定日前約

0.5か月に注射

を行う。ただし、

前年に本剤の注射

を受けた牛は分娩

予定日前約0.5

か月に1回注射を

行う。

・分娩後確実に初乳を飲ま

せるとともに、1日に必要

な量を与えること。

牛下

痢5

種混

合不

活化

ワク

チン

牛ロ

タウイル

ス3

種(

不活化)

・牛

コロ

ナウイル

ス可

溶化

抗原・大

腸菌

K99線毛抗原(ア

ジュ

バント)

母牛を免疫し、そ

の初乳による産子

の牛ロタウイルス

病、牛コロナウイ

ルス病及び牛の大

腸菌症の予防

(2

)6

成分

の製

一連

番号

製品

名製

造販

売業

者名

(略

称)

有効成分名

用法・用量

効能・効果

接種プログラム

使用上の注意(抜粋)

参考情報

2“

京都

微研

„京

都微

研   2mL   2mL(※)

   Ⅰ    Ⅰ

  

  

  

  

  

4週

・本剤は妊娠牛、3週間以

内に種付けを予定している

牛、交配後妊娠の可能性の

ある牛には注射しないこ

と。

・本剤にはグラム陰性菌由

来のエンドトキシンが含ま

れるため、副反応が発現し

やすい旨を畜主に説明し、

注射後の経過観察を十分に

行うこと。

・投与経路(筋肉内注射)

を厳守すること。特に、鼻

腔内投与は避けること。 

キャ

トル

ウィ

ン-

5H

牛伝染性鼻気管

炎、牛ウイルス性

下痢-粘膜病、牛

パラインフルエン

ザ、牛RSウイルス

感染症、牛アデノ

ウイルス(7型)

感染症及びヒスト

フィルス・ソムニ

感染症の予防 

本ワクチン注射か

ら4週後に“京都

微研„牛ヘモフィル

スワクチン-Cを

追加注射する。

※:“京都微研„牛ヘモフィルスワク

チン-C

乾燥生ワクチンに

液状不活化ワクチ

ンの全量を加えて

溶解し、その2mL

を1か月齢以上の

牛の筋肉内に注射

する。

牛伝

染性鼻気管炎

生ウ

イルス・牛ウ

イル

ス性下痢ウイ

ルス

1型・牛パラ

イン

フルエンザ3

型ウ

イルス・牛RS

ウイ

ルス・牛アデ

ノウ

イルス(7

型)

(以上、生)

・ヒ

ストフィル

ス・

ソムニ(不活

化)

(アジュバン

ト)

- 23-

Ⅰ2mL

Ⅰ4週

2mL

)※

19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 23 2019/03/12 16:03:47

(表3)24白」19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 24 2019/03/12 16:03:47

(表3)19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 25 2019/03/12 16:03:47

動物用ワクチン等保管協議会

協議会幹事団体:公益社団法人日本動物用医薬品協会

〒 103-0023 東京都中央区日本橋本町 4-6-10 サトービル6階TEL 03-5204-0440

(表4)19-02-084_動物用ワクチン利用の手引き(牛用).indd 26 2019/03/12 16:03:47