土を使わず有機質肥料だけで 栽培できる新養液栽培 …研究背景 ・有機物を肥料にできるのは「土」 ・「土」以外では有機物は腐敗する
簡易的な養液供給装置による 養液栽培システム...2018/11/09 ·...
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簡易的な養液供給装置による養液栽培システム
住化農業資材㈱
潅水資材部
北海道営業所
渡邉 弘己
目 次
当社の事業概要
養液栽培の分類
当社の代表的なイチゴ高設給液資材の紹介
当社品の特長
導入事例
住化農業資材㈱事業概要
潅水資材事業
種苗事業
種子コート事業
独自の技術を生かした樹脂製の様々な潅水資材を製造・供給
緑化を目的とした潅水施設の
設計・施工技術指導
スミサンスイR
緑化事業
ファインフィルター
ネオドリップ
潅水資材事業
「播種・育苗作業の効率化に貢献する」
ペレット種子
発芽改良
播 種
関連資材
スミソイル
(培土)
種子コート事業
レタス元種子
ペレットコート
安全、おいしい、作りやすい「野菜」の種子・苗を提供
作産地の栽培やニーズに適した種苗の開発・提供
・野菜種子
自社農場での育種
産地での試作
販売
種苗事業
魅力的で高品質な切花種苗の
開発・普及・販売
・花卉
トルコキキョウ展示会(富士見試験農場)トルコ桔梗
セレブシリーズ(セレブホワイト)
スターチス
オリゾンバイオレット
カスミソウ
ベールスター
養液栽培方式の分類
住化農業資材が関わる方式
道内のイチゴ高設栽培の
主流
当社のイチゴ高設用給液資材の紹介
北海道で当社が関わっている養液装置の主は夏秋イチゴ高設
高設栽培のメリット・デメリット
メリット
・労力の軽減化
→労力の確保
・養液管理の平準化
→栽培管理の平準化
デメリット
・導入コスト
・生産量の不安定
高設イチゴ栽培の分類
給液管理 培地 施肥
養液栽培 排液率などを
元に管理
無機培地
(ロックウール)
有機培地
(ピートモス・ココピート)
養液用肥料
生育ステージに
おいて濃度調整
基肥なし
土耕栽培 培地やイチゴの状態で管理
有機培地
特に土壌主体
粒状肥料による
基肥+液肥
生育状況見ながら
分類の方法は様々
・プランターとハンモック ・無機と有機培地 ・開放系と閉鎖系 など
給液管理の点より
「給液管理」の点からお勧めは?
「養液栽培」がお勧め
栽培上で問い合わせの多い「給液管理」を
数値化しやすい。
→高設初心者でも導入しやすい。
給液管理のキーワード 1/2
「排液率 20%以上を目安」とする管理
排液量・日/給液量・日=排液率
排液集水に雨とい利用当社栽培トレー排水孔
給液量117㍑・日×20%(排液率)
≒23㍑以上の排液量だとOK
例えば下図の条件だと
給液量・日=117㍑・日
=0.13㍑・分・㍍×45㍍×2列×2分×5回・日
ユニラム吐出量 ユニラム長 トレー 給液・回
図1 ハウス内廃液採取場所 トレー 30リットル以上のバケツ
排液流れる方向
45㍍
図2 栽培トレーを上から見たところ
点滴チューブ ユニラムCNL17-1.6-02
苗 苗 苗 苗
苗 苗 苗 苗
給液管理のキーワード 2/2
なぜ、「排液率20%以上」が必要?
・イチゴの吸肥量や要素は日々異なる。
例 高温晴天時は水分要求量が多いなど
・しかし、供給される養液は通常必要であろう配合・濃度
・培地の養液濃度や配合バランスが
イチゴの要求と異なってくる。
⇒排液を出すことで培地の養液濃度・
バランスの維持がし易い。
「排液管理」をするためにお勧めの資材
・日射比例給液制御
⇒よくばりタイマー・SNZーS1+日射コントローラー
・安定した給液濃度管理
⇒スミカインジェクター採用の給液ユニット・SNZ-S1
・少量多回数給液
⇒高性能点滴チューブ ユニラム
・排水性を重視した栽培トレー
⇒住化式栽培トレー
日射比例制御とは
・養水分の吸収は日射量など様々な環境によって変化
→積算日射量で給液回数を調節
春季高日射量下では10回以上/日になることも
日射コントローラーが便利
・少量多回数灌水で
高精度な排液率管理へ
・給液回数は日射コントローラーに表示
日射比例制御の概念
簡易型 よくばりタイマー+流量比例式混入機の給液ユニット
流量比例式液肥混入機で
流量が変わっても肥料濃度(EC)は一定
よくばりタイマーⅢ 給液ユニット 直列2液 口径25㎜
系統ごとに潅水時間を設定できる8系統の
使いやすいタイマー
SNZ-S1給液装置
特長
・各系統の制御を時間・流量で設定
・各系統ごとに2液の倍率を可変
例
系統 P1 P2 流量
第1 200倍 100倍 30㍑
第2 100倍 300倍 60㍑
・電磁定量ポンプ採用で倍率が高精度
・日射コントローラーとの連動可能
・少量多回数給液の点より
1回当たりの給液時間が約2分
通常の点滴資材では入口~
末端まで1分以上必要
垂れ水防止機能では
約5秒で末端まで到達
垂れ水防止機能付きの点滴資材の導入が不可欠
排液率の精度向上
②PCJポットドリッパーポット・キューブなど独立した栽培槽での定番
垂れ水防止機能付きの点滴資材の導入が不可欠
①点滴チューブ
ユニラムCNL17-1.6-015
定量定圧 たれ水防止15㌢ピッチ
高耐圧 耐用5年以上
280円/㍍
・培地内の養液の拡散の点から1列+ラブマットがお勧め
住化式栽培トレー
・排水性を最重視→透水シートなど不要
そのまま、培地を投入
・比較的安価 1050円 税・運賃別
・独立槽なので土壌病害が広がりずらい
・温湯パイプがトレー中央なので培地加温がしやすい
・脚部施工 簡易
・排水部は別途施工
→排液が留まらない構造
イチゴ高設養液栽培給液の流れ
よくばり ハウスタイマー
電源ポンプ連動
ボックスハウス
給液ユニット
ハウス
原水濾過器
ハウス
ポンプ
ハウス
ハウス
貯水槽 系統用電磁弁
ハウス
分岐配管
日射コントローラー
日射センサー
有機培地のほかの作物での導入事例
果樹バック栽培
ガーベラポット栽培
高糖度トマト栽培