戦略的創造研究推進事業 - JST...戦略的創造研究推進事業...
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戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ・ACT-X)
制度紹介および2019年度研究提案募集のご案内
2019年4月
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戦略的創造研究推進事業とは制度説明
国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズ等を踏まえて、国(文部科学省)が戦略的な目標(戦略目標)を設定
• JSTは戦略目標の達成に向けて、戦略的な基礎研究を推進し、社会・経済の変革を
もたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術の
シーズを創出する。
• 戦略目標の下に、推進すべき研究領域とその責任者である研究総括(プログラムオ
フィサー)を設定。研究総括は、産・学・官の枠を超えた最適な研究者・研究課題を編
成(ネットワーク型研究所)し、戦略目標の達成に向けた研究領域運営を行う。
• 研究者は、研究総括の運営のもと、他の研究者や研究成果の受け手となる産業界
や広く社会の関与者とのネットワークを構築しながら、研究を推進する。
JSTにおいてネットワーク型研究を推進
科学技術イノベーションの創出へ 2
CREST・さきがけ・ACT-X 『ネットワーク型研究所』の標準的モデル
J S T達成目標A 達成目標B 達成目標C
文部科学省から提示
研究領域外部とのネットワーク
達成目標Aグループ
達成目標Bグループ
達成目標Cグループ
研究主監会議(PD)
研究総括(所長・PO)【CREST担当】
:CREST研究チーム :さきがけ・ACT-X研究者
:領域アドバイザー
研究領域内/CREST-さきがけ・ACT-X間のネットワーク
研究総括(所長・PO)
【さきがけ担当】【ACT-X担当】
ERATOプロジェクト
ERATOプロジェクトとのネットワーク
:研究領域内外とのネットワーク
戦 略 目 標
ネットワーク型研究所の標準的モデル制度説明
「CREST」とは
研 究 期 間研 究 費
(直接経費)
5.5年以内総額1.5~5億円/チーム
科学技術イノベーションにつながる卓越した成果を生み出すネットワーク型研究 (チーム型)
⚫ 戦略目標の達成に向けて、独創的で国際的に高い水準の目的基礎研究を推進
⚫ 科学技術イノベーションに大きく寄与する、新たな科学的知識に基づく創造的で卓越した新技術シーズを創出
⚫ 我が国のトップ研究者が率いる複数のベストチームが、チームに参加する若手研究者を育成しながら、戦略目標の達成に向けて研究を推進
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※研究領域により上限の設定が異なる場合がありますので、募集要項でご確認下さい。
CREST(Core Research for Evolutionary Science
and Technology)
制度説明
「さきがけ」とは
さきがけ(Precursory Research for Embryonic
Science and Technology)
3.5年以内総額3~4000万円
科学技術イノベーションの源泉を生み出すネットワーク型研究(個人型)
⚫ 国が定める戦略目標の達成に向けて、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な目的基礎研究を推進
⚫ 科学技術イノベーションの源泉となる、新たな科学知識に基づく創造的な新技術シーズを世界に先駆けて創出
⚫ 若手研究者が、異分野の研究者ネットワークを形成しながら、若手ならではのチャレンジングな研究を推進
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※研究領域により上限の設定が異なる場合がありますので、募集要項でご確認下さい。
研 究 期 間研 究 費
(直接経費)
制度説明
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「ACT-X」とは制度説明
若手研究者の自立的で挑戦的な研究を一層促すため、さきがけ等の若手研究者へのファンディングを充実・強化する。先行的に実施してきた「ACT-I」をベースに若手研究者(大学院生を含む)を支援する挑戦的研究支援制度「ACT-X」を新設
➢支援対象
博士の学位取得後8年未満の若手研究者* 博士の学位未取得の場合は、学士の学位取得後13年未満の若手研究者
* 学位を取得後に取得した産前・産後の休暇・育児休業の期間を除くと上記該当年数未満となる者を含む
上記に関わらず、学生の方は大学院生に限り応募が可能。
➢支援規模
金額(直接経費):150万円標準(500万円最大)/年× 2.5年程度* 評価の高い課題は加速フェーズとして追加支援(1年程度)
【事業概要】
➢制度の特徴• 研究者2~3名に対してその分野のトップの研究者である担当アドバイザーがついてきめ細やか
なアドバイス・指導を行うことで、さきがけ等につながるテーマとして戦略的に育成する。• 研究総括やアドバイザーと参画研究者が集まる領域会議等を行うことで、若手研究者同士の相互
のネットワーク形成にもつなげる。• スモールスタートを導入するなど柔軟なプログラムマネジメントを実施する。
【背景】
* 人材育成の視点からACT-X実施中でのさきがけへの応募(早期卒業)を認める* 2019年度は、情報系で1領域、バイオ系で1領域 合計2領域を新規設定
個人研究者の公募・選定
きめ細やかなマネジメント
領域会議
個人研究者
研究総括
研究領域
アドバイザー
※研究領域により上限の設定が異なる場合がありますので、募集要項でご確認下さい。
数学・数理科学と情報科学を融合により未来を切り拓く若手研究者の「個」の確立を支援するとともに、新しい価値の創造につながる研究開発を推進します。AIやビッグデータ解析などデータ駆動型のアプローチだけでは困難な実社会の問題解決や付加価値創造に向けて、数理科学と情報科学の連携・融合による新たな基盤技術の創出を目的とします。
数理科学と情報科学の双方の知見を活かしたデータ活用手法、例えばデータ同化、トポロジカルデータ解析、圧縮センシング、差分プライバシー等などの研究分野、および情報科学、数理科学、数理・情報分野全体にわたる広い分野において、新しい発想に基づいた挑戦的な研究構想を求めます。
研究期間は2.5年(研究費 150万円/年標準、期間最大で450万円)。評価の高い研究課題は加速フェーズにて最大1年間追加支援(最大で500万円)します。また、ACT-X実施中でのさきがけへの応募(早期卒業)を認めます。
数理・情報のフロンティア
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研究総括:河原林 健一(国立情報学研究所 教授/副所長)
若手研究者の育成を異分野若手交流の推進や、成果のアウトリーチ活動等積極的に支援します。博士号取得後8年未満(ライフイベントによる中断期間を除く)、博士号未取得で学士取得(学部卒業)後13年未満の若手研究者、また修士課程を含む大学院生の研究者の可能性のある挑戦的、意欲的な提案を期待します。※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
生命と化学
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研究総括:袖岡 幹子(理化学研究所 主任研究員)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項■研究期間 : 2.5年(3年度)■研究費 : 200万円/年度(研究期間中総額としては200万円/年度×3年度=600万円)が標準
最大で、500万円/年度までとし、研究期間中総額600万円を越える必要がある場合には、その理由を提案書に明記すること
■加速フェーズ: 評価の高い研究課題は追加で最長1年間支援(最大で1000万円程度)選考では、自身で研究立案・実施が可能である博士号取得済みの方を優先
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
▼ ▼採択 進捗評価
研究期間 加速フェーズ
生命と化学に関わる幅広い分野において、独創的なアイディアを持つ多様な若手研究者を見出し支援します。■ 生体分子の観点から生命現象をとらえる生物学分野の研究や、化学的手法を用いて生命現象を解明・制御・応用する研究を含む幅広い専門分野において、新しい発想に基づいた挑戦的な研究提案を期待します。
■ 若手研究者が自らの発想で未来に向けて挑戦することを期待します。選考では提案者が自己のアイデアに基づいて考案した個人研究テーマであることを重視します。
■ 女性研究者や地方の研究機関で活躍する研究者の応募も歓迎します。
CREST・さきがけ・ACT-Xのスケジュール制度説明
1年次 3年次 4年次 5年次 6年次 7年次 8年次2年次
募集
募集
課題中間評価 課題事後評価
領域中間評価 領域評価
課題事後評価
領域評価
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CREST
さきがけ
ACT-X
募集 課題事後評価
領域評価
1年次採択
2年次採択
3年次採択
1年次採択
3年次採択
1年次採択
2年次採択
加速フェーズ
課題事後評価
2年次採択 加速フェーズ
3年次採択 加速フェーズ
戦略的創造研究推進事業の特長
進捗支援
国際連携
領域会議ヒアリング会議、サイトビジット月報/四半期報/半期報ライフイベント・異動時のサポート
国際アドバイザ海外FAとの連携JST国際事業との連携海外との共同シンポ開催研究者招聘・派遣
成果発信成果シンポジウム
若手研究者向け公開セミナー学会コラボイベント
プレスリリースニュースレターの刊行学術誌における特集
各領域・課題の状況に応じ
充実したマネジメントを実施
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研究総括のもと、研究計画の進捗状況を把握し、適切なタイミングで必要なマネジメントを実施
社会実装・実用化展開産業界出身アドバイザ技術成熟度レベルによる評価特許化支援新技術説明会企業等との連携強化応用展開フェーズの事業への橋渡し
異分野融合合同領域会議交流会・勉強会・セミナー融合研究への増額支援
人材育成表彰制度研究者交流会海外武者修行若手研究者合宿SciFoSプログラムファシリテーター経験
制度説明
「さきがけ」の特長
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個人の研究費が大きい• 自身のアイディアに基づく独立したテーマに対して大きな研究費を使えます。• 研究総括は採択後、各研究者のところにサイトビジットを行い、研究室の上司の方
にも、さきがけ研究者に独立した研究をさせてくれるよう直々にお願いします。
人脈形成が可能• 領域会議(合宿形式)では、普段自分が参加する学会では出会えないような異分野
の研究者と交流でき、それらを通じて、研究の新たな展開や共同研究の可能性を広げることができます。
• 研究総括や領域アドバイザー(産学官)からさまざまなアドバイスがもらえます。
キャリアアップにつながる• 平成28年度に研究終了したさきがけ研究者144名中69名が期間中に昇進しました。
その他、多様なイベント• 大学の研究活動だけでは得られないさまざまな経験ができます。
例:新技術説明会、SciFoS、サイエンティスト・クエスト等
制度説明
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シリコンバレー等への海外ショートビジットを実施し、海外の投資家や起業家等との対話・議論を通し、世界レベルの開発現場を体感することで、各研究者の活躍を加速。
「さきがけ」での取組事例制度説明
SciFoS(Science for Society)
さまざまなステークホルダーへのインタビューを通して自分の研究に対する仮説検証と気付きを得る活動。
社会の中での研究の意義や役割を考えることを目的に、日本科学未来館来訪者に対して、研究内容や成果について分かりやすく説明する「サイエンティスト・クエスト」を実施。
海外ショートビジット
サイエンティスト・クエスト
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JST AIPネットワークラボについて制度説明
⚫ 人工知能の分野において、我が国の強みをいかした技術戦略の策定・実行を指揮する司令塔機能として平成28年4月に設置された「人工知能技術戦略会議」において、産学官で取り組むべき人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップが策定、研究開発から社会実装までを一元的に推進。
⚫ 文部科学省では平成28年度より、理化学研究所革新知能統合研究センターを新設するとともに、JST戦略的創造研究推進事業の一部をAIPネットワークラボとして推進する「AIPプロジェクト」を開始。理研AIPセンターとJSTのAIPネットワークラボが一体となってAIPプロジェクトを推進。
数理的情報活用基盤(上田 総括)
共生インタラクション(間瀬 総括)
人工知能(栄藤 総括)
情報と未来(後藤 総括)
理化学研究所革新知能統合研究センター
(AIPセンター)杉山センター長
人材成果
JST AIPネットワークラボ ラボ長: 江村克己
革新的な人工知能技術を中核として、ビッグデータ・IoT・サイバーセキュリティ
を統合した研究開発を推進
*AIP(Advanced Integrated Intelligence Platform)
数理構造活用(坂上 総括)
IoT(徳田 総括)
人とインタラクション(暦本 総括)
数理・情報のフロンティア(河原林 総括)
知的情報処理(萩田 総括)
ビッグデータ基盤(喜連川 総括)
ビッグデータ応用(田中 総括)
社会デザイン(黒橋 総括)
社会情報基盤(安浦 総括)
ビッグデータ基盤(喜連川 総括)
AIPプロジェクト
★
(★2019募集領域)
★
★
★
★
★
一体的に推進
募集から研究開始までの流れ募集案内
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募集
書類選考
面接選考
選定
研究領域ごとに研究提案を募集
研究総括、領域アドバイザーなどが提案書をもとに面接対象者を選考
研究総括、領域アドバイザーによる面接選考
研究総括による選考結果を受け、JSTが研究提案者および研究課題を選定 研究計画
の作成
研究契約の締結
研究開始
研究総括等のもと、研究提案者が研究計画を作成
各研究実施場所において、研究を実施
研究者の所属する研究機関と研究契約を締結
2018年度応募・採択データ募集案内
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. 男性 女性 合計
応募数 551 30 581
採択数 53 3 56
CREST(2018年度採択率 9.6%)
. 男性 女性 合計
応募数 1,088 105 1,193
採択数 113 13 126
さきがけ( 2018年度採択率 10.6%)
. 男性 女性 合計
応募数 82 7 89
採択数 28 2 30
ACT-I( 2018年度採択率 33.7%)
(うち、修士課程:応募4件、採択3件博士課程:応募28件、採択9件)
応募数・採択数・採択率の推移
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9.1%9.0%
9.3%8.4% 8.2% 9.6%
10.6%10.4%
9.6%
8.6%7.7%
6.0%7.1% 6.7%
7.8%10.7%
11.0%10.6%
0
500
1000
1500
2000
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
採択率
件数
年度
CREST応募数
CREST採択数
さきがけ応募数
さきがけ採択数
CRSET採択率
さきがけ採択率
募集案内
2019年度 募集スケジュール
研究提案募集〆切
募集締切
CREST
6月4日(火)正午募集締切
さきがけ、ACT-X
5月28日(火)正午
書類選考結果の通知 7月中旬~8月上旬
面接選考期間 7月下旬~8月中旬
研究開始 10月以降
〆切後は提案を一切受理しませんのでご留意下さい
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※各研究領域の選考会日程は、研究提案募集webサイトをご確認ください
募集案内
CREST 2019募集研究領域
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CREST (12研究領域) 発足年度
革新的力学機能材料の創出に向けたナノスケール動的挙動と力学特性機構の解明(研究総括:伊藤 耕三)
2019年度独創的原理に基づく革新的光科学技術の創成 (研究総括:河田 聡)
数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開(研究総括:上田 修功)
多細胞間での時空間的相互作用の理解を目指した定量的解析基盤の創出 (研究総括:松田 道行)
ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出 (研究総括:塩見 春彦)
2018年度
新たな生産プロセス構築のための電子やイオン等の能動的制御による革新的反応技術の創出(研究総括:吉田 潤一)
トポロジカル材料科学に基づく革新的機能を有する材料・デバイスの創出 (研究総括:上田 正仁)
Society5.0を支える革新的コンピューティング技術 (研究総括:坂井 修一)
細胞外微粒子に起因する生命現象の解明とその制御に向けた基盤技術の創出(研究総括:馬場 嘉信)
2017年度ナノスケール・サーマルマネージメント基盤技術の創出 (研究総括:丸山 茂夫)
実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新 (研究総括:細野 秀雄)
人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開 (研究総括:間瀬 健二)
募集案内
さきがけ 2019募集研究領域
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さきがけ (14研究領域) 発足年度
力学機能のナノエンジニアリング (研究総括:北村 隆行)
2019年度
革新的光科学技術を駆使した最先端科学の創出 (研究総括:田中 耕一郎)
革新的な量子情報処理技術基盤の創出 (研究総括:富田 章久)
数学と情報科学で解き明かす多様な対象の数理構造と活用 (研究総括:坂上 貴之)
IoTが拓く未来 (研究総括:徳田 英幸)
多細胞システムにおける細胞間相互作用とそのダイナミクス (研究総括:高橋 淑子)
ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出 (研究総括:塩見 春彦)
2018年度電子やイオン等の能動的制御と反応 (研究総括:関根 泰)
トポロジカル材料科学と革新的機能創出 (研究総括:村上 修一)
革新的コンピューティング技術の開拓 (研究総括:井上 弘士)
量子技術を適用した生命科学基盤の創出 (研究総括:瀬藤 光利)
2017年度生体における微粒子の機能と制御 (研究総括:中野 明彦)
熱輸送のスペクトル学的理解と機能的制御 (研究総括:花村 克悟)
人とインタラクションの未来 (研究総括:暦本 純一)
募集案内
ACT-X 2019募集研究領域
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ACT-X (2研究領域) 発足年度
数理・情報のフロンティア (研究総括:河原林 健一)
2019年度
生命と化学 (研究総括:袖岡 幹子)
募集案内
CREST 選考基準(領域共通)
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CRESTの各研究領域に共通の選考基準は、以下の通りです。a.~d.の全ての項目を満たしていることが必要です。
募集案内
a. 戦略目標の達成に貢献するものであること。
b. 研究領域の趣旨に合致していること。
c. 独創的であり国際的に高く評価される基礎研究であって、今後の科学技術イノベーションに大きく寄与する卓越した成果が期待できること。
d. 以下の条件をいずれも満たしていること。
• 研究提案者は、研究遂行のための研究実績を有していること。
• 研究構想の実現に必要な手掛かりが得られていること。
• 研究提案書において、①研究構想の背景(研究の必要性・重要性)、②研究提案者の実績(事実)、および③研究構想・計画の3者を区別しつつ、それぞれが明確に記述されていること。
• 最適な研究実施体制であること。研究提案者がチーム全体を強力に統率して責任を負うとともに、主たる共同研究者を置く場合は研究提案者の研究構想実現のために必要不可欠であって、研究目的の達成に向けて大きく貢献できる十分な連携体制が構築されること。
• 研究提案者の研究構想を実現する上で必要十分な研究費計画であること。
• 研究提案者および主たる共同研究者が所属する研究機関は、当該研究分野に関する研究開発力等の技術基盤を有していること。
※研究費の「不合理な重複」ないし「過度の集中」にあたるかどうかも、選考の要素となります。※研究領域ごとの募集方針も合わせてご確認ください。
CREST 応募要件(領域共通)
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募集案内
応募者の要件
研究体制の要件
研究機関の要件
• 研究代表者となる研究提案者自らが、国内の研究機関に所属して当該研究機関において研究を実施する体制を取ること(研究提案者の国籍は問いません)。
• 全研究期間を通じ、研究チームの責任者として研究課題全体の責務を負うことができる研究者であること。
※その他、研究倫理教育プログラムの終了や研究不正等への対応を誓約できることなどが要件になります。
• 研究代表者の研究構想を実現する上で最適な体制であること。• 共同研究グループは研究構想実現のために必要不可欠であって、研究目的の達成に向けて大
きく貢献できること。• 現在さきがけの研究者、ACT-I(加速フェーズ)の研究者である方を主たる共同研究者とすること
はできません(2019年度にさきがけ研究が終了する場合を除きます)。
※ CRESTの提案にあたっては、海外研究グループの参画を積極的に歓迎します。ただし、海外研究機関に所属するグループについては原則JSTからの研究費の提供はありませんので、独自に研究費を確保することが要件となります。
• 研究機関は、研究を実施する上で、委託研究費の原資が公的資金であることを十分認識し、関係する法令等を遵守するとともに、研究を効率的に実施するよう努めなければなりません。
• 応募に際しては、研究の実施を予定している研究機関の事前承諾を確実に得てください。
※詳細は募集要項第2章をご確認ください
さきがけ 選考基準(領域共通)
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さきがけの各研究領域に共通の選考基準は、以下の通りです。a.~e.の全ての項目を満たしていることが必要です。
募集案内
a. 戦略目標の達成に貢献するものであること。
b. 研究領域の趣旨に合致していること。
c. 独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる基礎研究であって、科学技術イノベーションの源泉となる先駆的な成果が期待できること。
d. 研究提案者は、提案研究の内容、研究姿勢や他の研究者との議論・相互触発の取り組みを通じて、当該さきがけ研究領域全体の発展ならびに関係研究分野の継続的な発展への貢献が期待できる存在であること。
e. 以下の条件をいずれも満たしていること。
• 研究提案の独創性は、研究提案者本人の着想によるものであること。
• 研究構想の実現に必要な手掛かりが得られていること。
• 個人型研究として適切な実施規模であること。
※研究費の「不合理な重複」ないし「過度の集中」にあたるかどうかも、選考の要素となります。※研究領域ごとの募集方針も合わせてご確認ください。
さきがけ 応募要件(領域共通)
24
募集案内
応募者の要件
研究機関の要件
• 応募者は、個人研究者となる方ご本人であること。• 自らが研究構想の発案者であるとともに、その構想を実現するために自立して研究を推進する研究者。• 日本国籍を持つ研究者もしくは日本国内で研究を実施する外国人研究者。
* 日本語による事務処理の対応が可能であること(あるいは対応が可能な環境にあること)も要件となります。
• 全研究期間を通じ、自身のさきがけ研究課題を責任をもって遂行することができる研究者であること。※ その他、研究倫理教育プログラムの終了や研究不正等への対応を誓約できることなどが要件になります。
• 研究機関は、研究を実施する上で、委託研究費の原資が公的資金であることを十分認識し、関係する法令等を遵守するとともに、研究を効率的に実施するよう努めなければなりません。
• 応募に際しては、研究の実施を予定している研究機関の事前承諾を確実に得てください。• JSTに雇用され、さきがけ専任研究者として研究を実施する場合は、JSTと研究機関との間で出向
契約を締結します。このことについても研究機関に事前承諾を得てください。
※詳細は募集要項第3章をご確認ください
海外の研究機関での研究実施に関する要件
• 兼任研究者として従事できること。• 海外の研究機関等で研究実施を希望される場合、海外での研究実施を希望する理由を研究提案
書様式7に記載してください。• 原則としてJSTが提示する内容で研究契約を締結しなければなりません。そのことについて、海外
研究機関の契約担当部局責任者の事前承諾の有無を示す所定の様式(後日提示)を、面接選考会までに提出してください。
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• 採択時に研究機関に所属している方に対して、JSTの所属を兼務(※)して、研究を実施いただく参加形態です。JSTが研究者に支給する報酬については、JSTの規定に基づき、毎月一定額をお支払いします。社会保険については、ご所属の研究機関での加入となります。
※ 2022年4月以降は、JSTの所属を兼務する形態は廃止されます。
それに伴い、毎月一定額の報酬の支給も廃止されます。
募集案内
兼任(さきがけ)
専任(さきがけ)
• 採択時に研究機関、企業等に所属されていない、あるいは所属機関の都合により退職せざるを得ない方をJSTが「さきがけ専任研究者」として雇用します。
• 研究実施にあたって、雇用開始日と同日付で、専任研究者を受入先の研究機関・企業等(受入先研究機関)に出向する契約を締結し、専任研究者は受入先研究機関にて研究を実施していただきます。
• 今年度採択より安全衛生管理等の観点から、専任研究者の研究実施機関は国内研究機関のみとし、海外研究機関は対象外とします。
• 現在海外の研究機関に所属する研究者が、国内研究機関でさきがけ研究を実施するにあたり研究環境の整備が必要な場合には、通常の研究費に加えて、環境整備費の申請が可能です。詳細については 採択後にお知らせいたします。
さきがけ 参加形態(領域共通)
ACT-X 選考基準(領域共通)
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ACT-Xの各研究領域に共通の選考基準は、以下の通りです。a.~e.の全ての項目を満たしていることが必要です。
募集案内
a. 戦略目標の達成に貢献するものであること。
b. 研究領域の趣旨に合致していること。
c. 独創的・挑戦的なアイデアに基づく提案であり、国際的に高水準の発展が将来的に見込まれる基礎 研究であって、科学技術イノベーションの創出につながる新しい価値の創造が期待できること。
d. 研究提案者は、提案研究の内容、研究姿勢や他の研究者との議論・相互触発の取り組みを通じて、当該ACT-X研究領域全体の発展ならびに関係研究分野の継続的な発展への貢献が期待できる存在であること。
e. 以下の条件をいずれも満たしていること。
• 研究提案の独創性は、研究提案者本人の着想によるものであること。
• 個人型研究として適切な実施規模であること。
※研究費の「不合理な重複」ないし「過度の集中」にあたるかどうかも、選考の要素となります。※研究領域ごとの募集方針も合わせてご確認ください。
ACT-X 応募要件(領域共通)
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募集案内
応募者の要件
研究機関の要件
• 応募者は、個人研究者となる方ご本人であること。• 応募者は、2019年4月1日時点で博士の学位取得後8年未満の方であること。
* 博士の学位未取得の場合は、2019年4月1日時点で学士の学位取得後13年未満であること。* 学位を取得後に取得した産前・産後の休暇・育児休業の期間を除くと上記該当年数未満となる者であること。
上記に関わらず、学生の方は大学院生に限り応募が可能です。
• 自らが研究構想の発案者として研究提案書を執筆するとともに、その構想を実現するために自立して研究を推進すること。企業等に所属する研究者であって、ACT-X研究の趣旨に沿った個人型研究を十分に遂行できる研究者も対象。
• 修士課程もしくは博士課程在学中の学生が応募する際は、学生及び指導教員が双方署名の上、JSTの提示する事項を確認したことを示す確認書をe-Radを通じて提出ください。
• 個人研究者が採択時に日本国内の研究機関において研究を行っており、かつ、ACT-X研究終了まで日本国内で研究を実施することが可能であること。* 大学院生の方で、2.5年のACT-X研究期間中に卒業を迎える場合、卒業後もACT-X研究継続できるよう上記要件を満たすべく、最大
限努める意思があれば応募可能です。* 個人研究者の国籍は問いませんが、日本語による事務処理の対応が可能であること(あるいは対応が可能な環境にあること)も要件と
なります。* ACT-Xでは制度の趣旨を踏まえて採択後の領域会議等を原則として日本語で実施しますので、一定程度の日本語コミュニケーション
能力が必要です。
• 全研究期間を通じ、自身のACT-X研究課題を責任をもって遂行することができる研究者であること。※ その他、研究倫理教育プログラムの終了や研究不正等への対応を誓約できることなどが要件になります。
• 研究機関は、研究を実施する上で、委託研究費の原資が公的資金であることを十分認識し、関係する法令等を遵守するとともに、研究を効率的に実施するよう努めなければなりません。
• 応募に際しては、研究の実施を予定している研究機関の事前承諾を確実に得てください。
※詳細は募集要項第4章をご確認ください
戦略的創造研究推進事業内における重複応募の制限について
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募集案内
• 「CREST」、「さきがけ」、「ACT-X」の全ての研究領域の中から、研究提案者として1件のみ応募できます。
• 現在、a.~e.の立場にある方は、「CREST」、「さきがけ」、「ACT-X」に応募できません(2019年度内に終了する場合を除く)。また、過去にa,b.c.及びeの立場にあった方は「ACT-X」に応募できません。a.戦略的創造研究推進事業 ERATOの研究総括b.戦略的創造研究推進事業 CRESTの研究代表者c.戦略的創造研究推進事業 さきがけの個人研究者d. 戦略的創造研究推進事業 ACT-I(加速フェーズ)の個人研究者e.戦略的創造研究推進事業 先端的低炭素化技術開発(ALCA)の研究開発代表者
• CRESTでは、主たる共同研究者やその他の研究参加者としての応募について制限事項があります。詳細は募集要項をご確認ください。
• さきがけ・ACT-X個人研究者とCREST研究課題の主たる共同研究者を同時に実施することはできません。※既存課題の研究が、2019年度内に終了する場合を除きます。
※詳細は募集要項第9章をご確認ください
フランスANRとの日仏共同提案募集(CREST)
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募集案内
⚫ JSTは日仏の科学研究における協力促進を目的に、フランスのANR(国立研究機構)と協力枠組み合意を締結、CRESTの枠組みの中で、日仏研究者による日仏共同研究プロジェクトを支援
⚫ 2019年度のCRESTの提案募集では、以下の2研究領域で通常の研究提案に加えて、日仏共同研究グループによる共同研究提案を募集。
CREST
Society5.0を支える革新的コンピューティング技術 (研究総括:坂井 修一)
人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開 (研究総括:間瀬 健二)
<応募・選考の流れ>1. 日仏の研究代表者で1つの共同研究提案書(英語、CREST-ANR共通書式)を作成2. 仏側研究代表者がANRへ提案を申請
・ANR申請受付期間:2019年2月14日(木)~5月3日(金)10:00 CEST3. 日本側研究代表者がJST(CREST)へ提案を申請
・通常のCREST提案募集期間中にe-Radを通じて申請してください。4. ANRとJSTが各々提案の審査を行った後、両機関で協議の上採択を決定。5. 研究開始<2019年10月以降>
※詳細は提案募集webサイトをご確認ください
応募時の留意点①
研究領域ごとの選考方針について
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⚫ 研究領域の概要⚫ 研究期間、研究費(直接経費)⚫ 募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針
※ 研究総括による募集説明会も実施しています。説明会に参加できなかった場合でも、提案募集Webページで説明会動画や資料を掲載しています。是非ご覧ください。
⚫ 戦略目標
提案募集Webページ
http://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html
募集案内
研究領域ごとに研究提案を募集します。
研究提案に際しては、必ず以下の内容をご確認ください。
例年、受付時間直前での応募によるトラブルが相次いでおります。
〆切に余裕をもって応募いただけるようお願い致します。
応募時の留意点②
研究提案の応募方法
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※ JSTは、提案の受理・不受理を問わず、募集締切時刻までに発生する様式不備ならびに本文の不備についての一切の責任を負いません。従って、募集締切時刻までに、JSTは提案者に事前確認のうえでの提案書の訂正、もしくは、提案者に対する訂正依頼行為の一切を行わないことにつき、予めご承知おきください。
〆切後は提案を一切受理しませんのでご留意下さい。
〆切後に提案の引き戻しを行うと「不受理」となりますのでご注意ください。
「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
※ログインID、パスワードをお持ちでない方は速やかに研究者登録をお済ませください。
募集案内
応募時の留意点③
提案が制限される利害関係
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研究提案者が研究総括、副研究総括と利害関係にある場合(a.~d. のいずれかに該当)は 、選考対象から除外されます。
a. 親族関係b. 同一の所属(研究室等の最小単位組織、企業)c. 緊密な共同研究:現在または過去5年以内d. 密接な師弟関係、直接的な雇用関係:通算10年以上
募集案内
☞ 判断が難しい場合は、JSTにご連絡ください。5月7日(火)までにご連絡の場合: 募集締切までに該当の有無を回答します。5月8日(水)以降にご連絡の場合: 回答が募集締切後となる場合があります。
※お問い合わせの際は利害関係問い合わせ様式をご提出ください。
http://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html※(別紙)提出前確認シート「研究総括と利害関係がないか」もご活用ください。
応募時の留意点④
競争的資金の応募資格制限
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「競争的資金の適正な執行に関する指針」の改正(平成24年度)に基づき、特に悪質な不正使用の事案に対しては厳しく対処するとともに、不正使用の内容に応じて、申請および参加資格を制限いたします。
(※)不正使用等に関与したとまでは認定されなかったものの、善良な管理者の注意をもって事業を行うべき義務に違反した研究者のことを指します。
不正使用及び不正受給への関与による区分
研究費等の不正使用の程度 応募制限期間
不正使用を行った研究者及び共謀した研究者
1) 個人の利益を得るための私的流用 10年
2) 1)以外
① 社会への影響が大きく、行為の悪質性も高いと判断されるもの 5年
② ①及び③以外のもの 2~4年③ 社会への影響が小さく、行為の悪質性も低いと判断されるもの 1年
偽りその他不正な手段により競争的資金を受給した研究者及びそれに共謀した研究者
5年
不正使用に関与していないが善管注意義務に違反して使用を行った研究者(※)
善管注意義務を有する研究者の義務違反の程度に応じ、上限2年、下限1年
募集案内
応募時の留意点⑤
研究倫理教育プログラムの履修
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研究倫理教育に関するプログラムの受講と修了申告フローチャート
※JSPSの研究倫理eラーニングコースを含む。
⚫ 研究倫理教育に関するプログラムを修了していることが応募要件となります。募集〆切までの受講完了が必須となります。
⚫ 修了していることが確認できない場合は、応募要件不備とみなしますので、ご注意ください。
募集案内
応募時の留意点⑥
機器の共用について
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国の方針により、下記の運用が適当とされています。• 大学及び国立研究開発法人等における「研究組織単位の研究設備・機器
の共用システム」(以下、機器共用システム)の運用• 競争的研究費による大型設備・機器は原則共用
上記を踏まえ、提案時には下記の点に努めてください。
1.研究設備・機器の、複数の研究費の合算による購入・共用。2.提案研究課題の推進に支障ない範囲での他の研究等による共用。3.他の研究費等により購入された研究設備・機器の活用。4.活用可能な既存の機器等との重複確認と、共用可能な機器の
積極的な活用。5.購入する研究設備・機器の機器共用システム等への積極的な登録。
機器共用システムの活用状況について事後に確認することがあります。
募集案内
応募時の留意点⑦
人権の保護および法令等の遵守への対応
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⚫ 提案に際し、法令等に基づく手続きが必要な研究が含まれている場合には、研究機関内外の倫理委員会の承認を得る等必要な手続きを行ってください。
・研究構想を実施するにあたって、相手方の同意・協力を必要とする研究
・個人情報の取り扱いの配慮を必要とする研究
・生命倫理・安全対策に対する取組を必要とする研究
⚫ 海外における実地の研究活動や海外研究機関との共同研究を行う際には、関連する国の法令等を事前に確認し、遵守してください。
募集案内
応募時の留意点⑧
若手研究者の積極的な参画・活躍について
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⚫さきがけ• 研究総括と領域アドバイザーには「メンター」の役割を果たしていただきます。• 若手研究者自らが研究代表者(PI)として自分自身の研究テーマに取り組む機会を提供して
います。• 研究領域などにおいて研究者間の交流を図り、切磋琢磨していただく場を形成しています。
⚫ ACT-X• 若手研究者が優れた成果を収めて研究者としての『個の確立』をされることを支援するため
に、2019年度に新設しました。• 研究への意欲を高めている大学院生、研究者キャリアを始めて間もない若手研究者、企業
の若手研究者など多くの方に挑戦していたける機会を提供しています。
⚫CREST• CRESTの各研究課題には、多数の若手研究者が参画しています。研究代表者(PI)の方々
には、若手研究者の育成や多様なキャリアパスの確保に向けた支援への積極的な取組をお願いします。
若手研究者の積極的なご応募をお待ちしています
JSTでは、若手研究者が本事業を通して挑戦的な研究開発に取り組み、活躍の場を一段と広げられることを期待しています。
募集案内
応募時の留意点⑨
ダイバーシティの推進について
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⚫ 科学技術イノベーションをもたらす土壌には「ダイバーシティ(多様性)」が必要です。JSTは、あらゆる科学技術においてダイバーシティを推進することにより未来社会の課題に取り組み、我が国の競争力強化と心の豊かさの向上に貢献していきます。
⚫ JSTでは、従来より実施している「出産・子育て・介護支援制度」について、利用者である研究者の声に耳を傾け、研究復帰可能な環境づくりを図る等、制度の改善にも不断に取り組んでいます。
⚫ 新規課題の募集と審査に際しては、多様性の観点も含めて検討します。
女性研究者の積極的な応募に期待しています
JSTにおけるダイバーシティの取り組みhttp://www.jst.go.jp/diversity/index.html
CREST・さきがけにおけるダイバーシティの取り組みhttp://www.jst.go.jp/kisoken/crest/nadeshiko/index.html
募集案内
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応募時の留意点⑩
SDGsの推進について募集案内
JSTは持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献します
⚫ 2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」において、人間、地球および繁栄のためのより包括的で新たな世界共通の行動目標として「持続可能な開発目標(SDGs)」を中核とする成果文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択されました。
⚫ SDGsはJSTの使命を網羅しうる世界共通の目標であり、JSTの事業を通じて産学官民と共創し、持続可能な社会の実現に研究者の皆様と一緒に取り組んでいきます。
採択後の補足説明①
研究費の不正な使用等に対する措置
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• 公的研究費は、国民の貴重な税金を原資として成り立つため、助成機関の使用ルールや、研究機関における使用ルールにより適切に管理されることが必要です。
• 使用ルールの誤った理解により、思わぬ不正に繋がるケースが多く、注意が必要です。
• それぞれの使用ルールの確認などについて、日頃から研究機関の事務担当者等に相談することが大切です。
本事業において研究費の不正な使用等が行われた場合には、研究の中止、研究費等の全部または一部の返還の措置をとります。また、不正の内容等に応じて、本事業および国の他の競争的資金制度への申請および参加の制限措置をとります。
不正に関与した研究者に対する主な措置
募集案内
採択後の補足説明②
データマネジメントプランの作成について
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⚫「我が国におけるオープンサイエンス推進のあり方について」(2015年3月、内閣府「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」)
⇒ 各省庁、資金配分機関、大学・研究機関等がオープンサイエンスの実施方針及び実施計画を策定することが明記。
⚫JSTにおける対応⇒ データを積極的に共有・利活用することで研究成果が効果的に創出される、また新しい製品や
サービス(市場)の創出につながると期待される研究領域については、研究代表者が採択後にデータマネジメントプランを作成し、これに基づきデータの保存・管理・公開を実施。
【データマネジメントプランの記載項目】 ※採択後の研究計画書として作成
(1)管理対象となる研究データの保存・管理方針
(2)研究データの公開・非公開に係る方針
(3)公開可能な研究データの提供方法・体制
(4)公開研究データの想定利用用途
(5)公開研究データの利活用促進に向けた取り組み
(6)その他特記事項(「戦略的創造研究推進事業におけるデータマネジメント実施方針」より)
募集案内
採択後の補足説明③
researchmapへの登録について
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• 戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ・ACT-X)では、JST が運営する研究者情報データベース(researchmap)を業績情報のマスタデータベースとして活用しています(実績報告のほか、researchmap のコミュニティ機能を用いた各種ファイルの配布やイベントの案内など)。
• また、researchmapで登録された情報は、国等の学術・科学技術政策立案の調査や統計利用目的でも有効活用されています。
• 採択された CREST 研究代表者および主たる共同研究者、さきがけ・ACT-X 個人研究者は researchmap への登録が必須となりますので、未登録の方は早めの登録をお勧めします。
具体的な登録方法は、募集要項をご確認ください。http://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html
採択された CREST 研究代表者・主たる共同研究者、さきがけ・ACT-X 個人研究者は researchmap への登録が必須です
募集案内
採択後の補足説明④
CRESTでの出産・子育て・介護支援制度
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期間中の対応 研究代表者、研究総括に代わりその役割を担える者が代行して引き続き研究を推進することができる。
研究期間の延長 研究期間は延長しない。
研究費の取り扱い 変更しない。
⚫ CRESTの研究代表者に関する指針
⚫ CRESTにおける支援制度CREST研究に参加する研究員のライフイベント(出産・育児・介護)に際し、研究開発を継続出来るような費用を手当てします。
対象者 JST事業に参画し、その研究開発費で雇用される研究員(専従)※男女問わず/事業指定あり
対象ライフイベント ①妊娠中(出産後も研究継続予定の者のみ)②育児(小学校入学前まで)③介護
支給期間・額 各年度末まで ※継続申請可 月額25万円×支援月数
使途 研究・開発の促進、負担の軽減に役立つ、実験補助者の雇用、消耗品・機器類購入等(研究開発費の範囲内)
募集案内
採択後の補足説明⑤
さきがけ・ACT-Xでの出産・子育て・介護支援制度
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⚫ さきがけ・ACT-Xにおける個人研究者に関する指針
※対象となるライフイベントと期間
出産:産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)及び産後8週間育児:子が1歳に達するまでの連続した期間介護:連続する6ヶ月の期間内において必要と認められる期間
期間中の対応 週単位で研究を中断することができる。
研究期間の延長 中断した週数を限度として週単位で延長できる。但し、研究終了時期を3月末日と当初設定していた場合、延長期間は最長で1年度まで、次年度の3月末日までとする。
研究費の取り扱い 研究費は当初計画通りの予算額を使用できるものとする。
募集案内
研究提案募集に関する各種情報
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⚫研究提案募集に関する詳細は、以下webサイトをご覧ください
http://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html※書類・面接選考会、選考結果通知の予定等、情報を適宜更新します
⚫研究提案募集に関するお問合せ
上記webサイト「お問い合わせ先」より問い合わせください。
メールによるお問合せは「[email protected]」までお願いします。
卓越した基礎科学からトップイノベーションの源を生み出す、挑戦的な研究に果敢に取り組む研究者の皆様からのご応
募・ご参加をお待ちしています。
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参考:twitter等による情報発信
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CREST・さきがけ・ACT-Xtwitter@JST_Kisokenkyu
CREST・さきがけ・ACT-X twitter @JST_Kisokenkyu
においても募集に関する情報を発信しています。
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JSTの他の公募プログラムについて
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■未来社会創造事業
http://www.jst.go.jp/mirai/jp/
■研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
http://www.jst.go.jp/a-step/
■社会還元加速プログラム(SCORE)
https://www.jst.go.jp/start/jigyo/score.html
■大学発新産業創出プログラム(START)
https://www.jst.go.jp/start/index.html
■出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)
http://www.jst.go.jp/entre/
募集案内
2019年度各研究領域の募集概要
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〇金属材料、無機材料、有機材料、複合材料など幅広い分野を研究対象とする。どのような材料種においても、ナノスケールの現象解明に留まらず、ナノスケールとマクロスケールを繋げるための戦略が示された研究提案を募集する。
〇実験・解析・理論が連携チーム、複数の材料をまたぐ研究チーム、幅広い分野に応用可能な基盤的な研究を行うチームなど、分野融合が可能な体制を推奨する。
〇研究期間の前半は基礎的・基盤的な研究開発に注力するとともに、研究期間の後半には企業の協力も仰ぎながら、本領域で見出された作用機構、評価技術、材料設計指針の産業適用性の検証も本来の基礎研究と同時に積極的に進めていく。
革新的力学機能材料の創出に向けたナノスケール動的挙動と力学特性機構の解明
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研究総括:伊藤 耕三 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
当初研究費は1課題あたり、総額3億円(直接経費)を上限。研究期間は2019年度から2024年度(5年半以内)。※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
光の有する本質的な特性を使いつつ従来にない独創的な発想に基づく革新的な原理による光科学技術の創出を目指します。また、バックキャスト的な視点を取り入れながら他の科学・技術分野との相互作用によって、全く新しい光応用分野領域の創成を図ります。
【提案に当たって】具体的には、以下に示す研究を対象例として挙げますが、これらに限るものではありません。(1)既存原理・技術と異なる発想に基づく光計測法、ナノ加工法、
光材料・光デバイスの提案と実証(2)光特性を活かした生命の観察・治療技術の創出(3)数理科学・情報処理の光への利用/光の情報処理への利用(4)社会課題の解決に向けた光の利用と光要素技術の開発
提案課題の目標達成に応じたチーム構成とし、予算規模は下記の二段階とします。ア 予算規模I:4~5億円程度(採択予定:1~2課題)イ 予算規模II:1.5~3億円程度(採択予定:3~4課題)
独創的原理に基づく革新的光科学技術の創成
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研究総括:河田 聡 (大阪大学 名誉教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
【領域の方針】本領域では、産業界や科学分野におけるデータ化・デジタル化自体が困難な情報などを含む様々な情報を最大限活用するために、数学の発想を取り入れた革新的な情報活用手法の創出に資する理論及び技術の構築を目指し、インパクトのある課題解決につながる研究開発に取り組みます。すなわち、数学・数理科学と情報科学の連携・融合による新たな情報活用基盤を確立します。
【推奨する研究提案】1.対象とする応用分野を想定し、社会的課題の解決や新たなサイエンス、価値の創造を目指したテー
マとする。2.数学・数理科学の研究者、情報科学の研究者および応用領域の研究者から成るメンバー構成を
理想とする。
数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開
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研究総括:上田 修功 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所 フェロー
/理化学研究所革新知能統合研究センター 副センター長)
1.研究期間全体における研究費は2.5億円(間接経費を除く)を上限とします。2.提案書には、5.5年間での達成目標および、3年後のマイルストーンを具体的に記載してください。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
多細胞間での時空間的相互作用の理解を目指した定量的解析基盤の創出
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研究総括:松田 道行(京都大学大学院生命科学研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
・本領域は、革新的な計測技術やデータ解析技術、理論等の創出と質の高いデータ・パラメータの蓄積により、多細胞間相互作用の理解を目指した定量的解析基盤を創出します。・1細胞レベルでの時空間的動態解析に基づく、個体発生や再生、がん、免疫、細胞の環境応答等に関わる新たなパラダイムの創生に向けて、以下に関連する提案を募集します。(1)多様な計測手段を活用した多細胞間での相互作用の定量的理解(2)時空間情報を含む細胞間及び分子間ネットワーク等の解析技術の開発(3)細胞集団の特性や動態を予測・操作する技術と理論の創出
・研究費(直接経費)の上限は3億円とします。・少人数のチームによる比較的少額な提案も歓迎します。・若手研究者、女性研究者からの提案や物理学、化学、情報科学、数理科学、工学等の分野からの提案も歓迎します。
53※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出
研究総括:塩見 春彦(慶應義塾大学 医学部 教授)
本研究領域はゲノムの構造と機能に関する
基本原理(ゲノムの動作原理)の解明と
その知見に基づく細胞利用の基盤技術の創出
を目指すものです。
生物・化学・インフォマティクス・工学・物
理学などの異分野の研究者の相互作用により
新たな科学的知見と技術開発を目指します。
CRESTとさきがけの2つのタイプで研究を推進し、挑戦的かつ独創的な提案を求めます。
「創って調べて制御する」ライフサイエンスを指向し、ゲノムの動作原理の解明とゲノムスケールのDNA設計・合成・細胞の操作技術の開発に関する研究開発を推進します
・ゲノムの構造と機能の解明・ゲノム設計のための基盤技術・ゲノムスケールのDNA合成技術・人工細胞の構築
CREST:若手研究者の挑戦的な提案も積極的に採択します。上記4つのいずれかを組み合わせた1チーム2~3グループでの提案も、1課題のみを少人数の単独のグループで提案することも可能です。4項目の全てを含む必要はありません。
さきがけ:基礎的段階でのボトルネックの解決に資する提案や、従来にない発想でこの分野に大きな進展をもたらすことが期待される提案など、斬新な発想に基づく挑戦的な提案を期待しています。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
【領域の方針】電気や光などを積極的に利用した革新的反応技術を創出することを目的とします。電気化学、光化学、触媒化学、合成化学、材料科学、理論・計算、計測等の学理に立脚して、化学反応場における物質合成・生産プロセスに資する革新的反応技術の開発を推進します。持続可能な社会の実現に資する技術開発とともに、次世代を担う新しいリーダーの輩出を目指します。
【推奨する研究提案】1.理論・計測・材料開発では、新たな生産プロセス構築を目標としている。2.反応開発・システム開発では、これまでにない革新的な反応の実現を目標としている。(デバイスのみや微小なエネルギーによる生体プロセスなどの開発は対象としません。)
3.学理に基づいて電子やイオンなどの能動的制御を基軸としている。4.予備的な検討によりある程度成果が見込める研究提案である。5.研究推進に適した異なる分野を融合・連携したチームとしての研究提案である。
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達成目標:中間時点(2.5年)と研究終了(5.5年)時の目標を具体的に示して下さい。研究費 :総額1.5億万円 、中間評価(2.5年後)の結果により、上限2.0億円を増資します。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
新たな生産プロセス構築のための電子やイオン等の能動的制御による革新的反応技術の創出
研究総括:吉田 潤一(鈴鹿工業高等専門学校 校長/京都大学 名誉教授)
【概要】①連続変形に対する不変性に着目した新たな物質観であるトポロジーに着目し、既存の技術では実現できない革新的機能を有する材料・デバイスの創出を目指します。②電子状態のトポロジーに関する物性物理学を中心にフォトニクスやスピントロニクス分野に加え、実空間のトポロジーにおける位相欠陥等のトポロジカルな性質の利用や、分子の幾何学的性質や絡み合いを制御するソフトマターも対象とします。
【提案に当たって】①理論体系構築と材料探索、加工・計測技術を有機的に繋ぎ、どのような機能の実現を実現することで社会的課題に貢献するのか、明確に記述ください。②従来の研究の単純な延長ではない、分野横断的で革新的なアイデアを高く評価します。③計上された予算項目およびその金額の合理性は評価における重要なポイントとなります。
トポロジカル材料科学に基づく革新的機能を有する材料・デバイスの創出
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研究総括:上田 正仁 (東京大学大学院理工系研究科 教授)
◼ 研究期間は5年半以内とします。◼ 研究費総額は1課題あたり3億5千万円を上限として提案を募集します。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
総括近影
未来の超スマート社会を念頭に、従来技術の単純な延長では得られない新しいコンピューティング技術を研究開発することを目標とします。具体的には、以下の研究開発に取り組みます。1. 情報処理を質的に大転換させる新たなコンピューティング技術の創出
① 新しい計算原理とその実現② 安全・安心のための新原理とその実現③ センサからの多様かつ大量のデータを実時間処理するための基盤技術
2. アルゴリズム、アーキテクチャ等の技術レイヤーを連携・協調させた高効率コンピューティング技術の研究開発① 超スマート社会の基盤となる情報システム② セキュリティ、ディペンダビリティとプライバシーを担保する情報システム③ IoTと人間社会を高度に結びつけるための実時間処理を行う情報システム
これらの研究開発により、高度な情報処理を活用したスマートロボット、スマート工場、自動運転、IoT、セキュリティ強化などによる超スマート社会(Society5.0)の実現に貢献します。
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研究総括:坂井 修一(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
研究期間全体における研究費は3億円(間接経費を除く)を上限とします。また、本研究領域の公募は本年度で最終となります。(3回目の公募の予定はありません。)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
Society 5.0を支える革新的コンピューティング技術
細胞外微粒子に起因する生命現象の解明とその制御に向けた基盤技術の創出
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研究総括:馬場 嘉信 (名古屋大学工学研究科 教授)
・3つの柱のうち少なくとも2本は取り込んだ形での分野融合的なチーム構成・基盤技術は「使える技術」として世界標準化も視野
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
ナノスケール・サーマルマネージメント基盤技術の創出
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研究総括:丸山 茂夫(東京大学大学院工学系研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
総括近影
熱に関する様々な課題の解決や熱エネルギー有効利用に向けて、熱の根源的な理解と高度に制御・利用するための基盤技術の創出を目指します。
1.ナノスケールの熱の振る舞いを理解し、革新的な熱制御基盤技術の構築に取り組み、高効率な
放熱・断熱・蓄熱・変換などを可能とする新材料の創製や、従来の特性や機能を飛躍的に向上さ
せる新たなデバイスの創出。
2.熱制御基盤技術の創出のために重要な理論、計測、シミュレーション、加工技術などの研究を推
進し、ナノスケールにおける熱の物理現象の予測・検証を可能とし、新たな材料設計、デバイス
設計の指針に繋がる技術の構築。
3.様々な階層と広範な分野に関わる学問・技術分野の融合を積極的に推進。
研究期間(5.5年間)全体における研究費総額は2.5億円(間接経費を除く)を上限とします。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
なお、今年度、新たな提案の例示として、半導体などにおけるエレクトロン-フォノン相互作用による熱発生、ワイドギャップ半導体などの実用が進むデバイス開発を加速する新規の熱制御技術の基礎研究を追加しております(※参照)。
●強い実験科学と、理論科学・計算科学・データ科学などと有機的に融合・連携させた新しいスタイルの革新的な材料の開発研究。
●物質科学にとどまらず、社会的インパクトのある「材料」がターゲット。
●材料系、プロセスは限定しない。無機系、有機系、金属系、機能材料、構造材料、など幅広い分野が対象。
●材料研究のフロンティアを開拓するにふさわしいチーム編成。
理論、計算、データ科学による研究開発の加速だけでなく、従来研究の延長とは違う革新性の要素を明確に打ち出してください。
実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新 【革新材料開発】
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研究総括:細野 秀雄(東京工業大学 栄誉教授/元素戦略研究センター長)
研究費は総額3億円まで(間接経費を除く)、研究期間は5.5年間まで とします。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
本領域では、サイバー空間と現実社会が高度に融合し、環境知能と拡張された人間(拡
張人間)が共存する共生社会において、人間と人間とのインタラクション、人間と機械等とのインタラクションに関する研究開発を発展させます。また、インタラクションの研究分野をより広く“ネットワークにつながれた環境全体との相互作用”として捉え、「人間と人間」・「人間と機械」・「人間と環境全体」の多様な形態でのインタラクションを高度に支援する基盤技術の創出と実世界への展開を狙いとします。
人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開
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研究総括:間瀬 健二(名古屋大学情報学研究科 教授)
研究期間は5.5年間とします。研究期間全体における研究費総額は3億円(間接経費を除く)を上限とします。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
概要:各種材料(金属材料、無機材料、有機材料など)において、基本物性である力学特性の発現機構をナノスケールから理解し、ナノスケールの変形や構造変化に由来する力学特性を利用した新たな材料機能を創出することを目標とします。募集内容:具体的には、以下のアプローチの研究を募集します。(1) 力学特性のナノスケールにおける発現メカニズムの解明(2) ナノ力学機構を基礎としたマクロ材料の高機能化(3) ナノスケール構造に由来する特有の力学特性と機能の追求(4) 力学特性に起因するナノスケール・マルチフィジックス機能の創出また、上記目的を達成するための(a) ナノスケールにおける力学実験およびその場観察・計測技術(b) 力学機能や複合現象の数理モデル化技術(c) ナノスケールからマクロスケールまで(マルチスケール)の力学シミュレーション技術これらの技術開発に特長がある場合は、それも評価します。運営方針:対象材料や研究の方向性のみならず、研究に必要な技術も対象が広いため、さきがけ研究者間での分野の垣根を超えた知識の交換を奨励し、視野の広い研究への発展をサポートします
力学機能のナノエンジニアリング
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研究総括:北村 隆行 (京都大学大学院工学研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
【概要】これまでには無かったような革新的な光技術を開拓し、様々な科学分野の新局面を切り開くような挑戦的な研究を推進します。この過程から、将来様々な分野で応用されるような基盤的な光科学技術の創出を図ります。
【提案に当たって】挑戦する科学テーマを明快に提示してください。挑戦する価値があるものであることを、分野外の研究者にもわかるように、かつ課題解決のために発展させるべき革新的な光技術が何であるかを示してください。革新的な光技術の新規性や独自性には、以下の3つのカテゴリを想定しています。⒈ 創造:全く新しい概念の提案と、
それに基づいて新たな科学や技術の分野を作り上げるタイプ⒉ 究極:現状の技術の性能を画期的に発展させ、
限界に迫り、さらには限界を超えるタイプ⒊ 温故知新:一度廃れた技術を刷新し、他分野に向けた挑戦的な技術転用を図るタイプ申請にあたっては、開発する光技術がどのようなタイプなのかを既存技術との比較を含めて記述してください。
革新的光科学技術を駆使した最先端科学の創出
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研究総括:田中 耕一郎 (京都大学大学院理学研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
革新的な量子情報処理技術基盤の創出
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研究総括:富田 章久 (北海道大学大学院情報科学研究院 教授)
当初研究費は総額3,000万円(間接経費を除く)を上限とします。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
目標
提案にあたって
数理・シミュレーション・実験、あらゆるアプローチによる量子情報技術のあるべき姿を探求していくような提案を募集します。
量子情報処理システムの各階層の技術の高度化、システム全体の最適化から、実問題を解く研究まで、幅広く対象とします。
物理学と計算科学との協働、古典計算科学と量子コンピューティングとの協働といった、従来の学術領域の枠組みにとらわれない提案を歓迎します。
量子情報処理技術の抱える理論的・実用的制約を克服あるいは活用し、社会実装可能な量子コンピューティングを実現するための技術基盤を創出 大規模量子情報処理技術の確立へ
ハードウェア開発を除くあらゆる研究が対象
量子情報処理システム
量子アーキテクチャシステム制御、インターフェース、
誤り訂正、量子コンピュータ構成等
量子ソフトウェアシミュレータ、言語、
コンパイラ、検証ツール等
量子アルゴリズム量子化学計算、機械学習、
量子優位性の検証等
量子基盤技術
古典情報処理技術
物理学
電子工学
情報科学
数学
学際
ハードウェア
アプリケーション社会的問題の解決、古典IT融合、クラウド、量子通信・センシング等
ソフトウェア
✓ 抽象的な概念や論理構造、曖昧な知覚や経験などが広義の情報として科学的・社会的・経済的な価値を有する次世代の社会の実現に向けて,我々の身の回りにある
様々な対象に潜む数理構造や数学的概念を抽出し、それを活用
する基盤の創出を目指します.
✓ 数学・数理科学と情報科学の各分野で卓越した個人研究者を結集,それぞれの分野の強みを活かした研究を推進,これらを領域内で連携させることで目的を達成します.
以下のような研究を想定していますが,これらにとらわれない自由な提案も歓迎します.
① 未来社会の価値へつながる数理構造や数学概念の数学・数理科学研究② 先進的なプロセス駆動型・データ駆動型の数理モデルの提案,それらの融合研究③ 数理構造や数学概念を新しい情報として活用する情報科学研究④ データ活用促進のための高速化・高精度化,情報の高度な利活用手法の研究
✓ 数学・情報の連携の姿が明確でなくても,領域目標達成に資する萌芽的・挑戦的な提案が,提案者の意欲とともに示されていれば積極的に評価します.
数学と情報科学で解き明かす多様な対象の数理構造とその活用
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研究総括:坂上 貴之(京都大学 大学院理学研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
Society5.0 が実現された超スマート社会においては、IoT(Internet of Things)でつながった人や機
器から生み出される大量かつ多様なデータを、サイバーフィジカルシステム(CPS)において、AIやビッグデータ
処理などの情報科学技術により分析・活用し、インテリジェントな機器等をニーズに合わせて制御することで、
機器単体では得られない新しい価値やサービスを創発することが期待されています。
超スマート社会の実現を見据え、従来技術の延長では得られない、質的にも量的にも進化し、セキュリ
ティやプライバシー保護をデザイン時点から考慮した次世代IoT技術の基盤構築を目指します。特に、セン
サーやアクチュエータをリアルタイムに制御し、多様で大量なデータから新たな価値を見出す次世代IoTに
必要とされる基盤技術は、全く新しい原理に基づくスマートセンサー、デバイス、ソフトウェア等のスマートイ
ネーブラーや革新的なデータ収集、流通、蓄積、解析、制御技術によって創出される可能性があり、シス
テム全体の飛躍的性能向上、時空間的制約やエネルギー的制約の克服が期待できます。
IoTが拓く未来
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研究総括:徳田 英幸 (情報通信研究機構 理事長)
次世代IoT技術は多くの省庁や企業等で様々な開発がしのぎを削って行われていますが、本研究領域では更なる先を目指した基礎研究を大胆な発想をもって取り組むことを期待しています。未来に対するビジョンを持ち、世界にインパクトを与え、科学技術イノベーションや未来社会の実現につながる研究に熱意
をもって取り組む研究者を支援します。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
多細胞システムにおける細胞間相互作用とそのダイナミクス
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研究総括:高橋 淑子(京都大学 大学院理学研究科 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
本領域では、生体の器官・組織を構成する細胞間の相互作用とそのダイナミクスの理解に向け、多様な計測技術を活用し、生体分子や細胞が作る不均一で非連続なシステム動態を時空間的に解析し、その制御機構を解明するとともに、これらの予測・操作技術の創出を目指します。具体的には、発生現象や組織・器官の環境応答における多様な細胞の移動や分化、増殖あるいは細胞死を伴う生命現象を主な対象とし、以下の3つに代表されるアプローチから生命の本質に迫る研究を求めます。(1)細胞間ネットワークから探る生命動態の理解(2)時空間情報を含む多細胞システム解析技術の開発(3)細胞の特性や動態を予測・操作する技術と理論の創出
・生命科学、工学、光学、数理、データサイエンス等の幅広い分野の若手研究者が集うネットワーク型研究所を目指します。
・挑戦的なテーマ設定による、従来のキーワードにはない新しい生物学の提案を歓迎します。
67※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出
研究総括:塩見 春彦(慶應義塾大学 医学部 教授)
本研究領域はゲノムの構造と機能に関する
基本原理(ゲノムの動作原理)の解明と
その知見に基づく細胞利用の基盤技術の創出
を目指すものです。
生物・化学・インフォマティクス・工学・物
理学などの異分野の研究者の相互作用により
新たな科学的知見と技術開発を目指します。
CRESTとさきがけの2つのタイプで研究を推進し、挑戦的かつ独創的な提案を求めます。
「創って調べて制御する」ライフサイエンスを指向し、ゲノムの動作原理の解明とゲノムスケールのDNA設計・合成・細胞の操作技術の開発に関する研究開発を推進します
・ゲノムの構造と機能の解明・ゲノム設計のための基盤技術・ゲノムスケールのDNA合成技術・人工細胞の構築
CREST:若手研究者の挑戦的な提案も積極的に採択します。上記4つのいずれかを組み合わせた1チーム2~3グループでの提案も、1課題のみを少人数の単独のグループで提案することも可能です。4項目の全てを含む必要はありません。
さきがけ:基礎的段階でのボトルネックの解決に資する提案や、従来にない発想でこの分野に大きな進展をもたらすことが期待される提案など、斬新な発想に基づく挑戦的な提案を期待しています。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
目的 電気や光などを用いて電子やイオンを能動的に制御し、革新的な化学反応技術を創出する。
分野としては、・電気化学・光化学等・反応プロセス・新規材料(電極、触媒等)・オペランド計測・理論化学(計算化学)・これらの融合
提案は、・化学分野のみでなく、物理等の異分野から、画期的な「反応」へのアプローチも大歓迎
・新進気鋭な研究者による大胆な発想や独創的な研究構想を待望
電子やイオン等の能動的制御と反応
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研究総括:関根 泰 (早稲田大学 理工学術院 教授)本研究領域の概要(ポイント)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
【概要】本研究領域では、電子材料、磁性材料、光学材料、メタマテリアル、高分子材料、分子性材料といったあらゆる材料分野を対象に、“トポロジカル”な物性を最大限に引き出した革新的な新規材料および機能創出をめざします。さらに、それらの知見を統合しトポロジーの観点から再構成することで、新物質予測・材料設計・材料特性予測を可能とする新たな理論体系に裏打ちされた材料科学、“トポロジカル材料科学”を構築します。
【提案に当たって】本研究領域では幅広い分野からの独創的な研究提案を期待します。おおまかに以下の3つのアプローチからの研究を募集します。(1)トポロジカルな特性を利用した新規物質・材料開発および機能創出(2)トポロジカル材料科学の構築のための理論・計算(3)トポロジカル材料の計測・評価技術の創出各アプローチに期待する提案内容の詳細は研究提案募集webサイトでご確認ください。
トポロジカル材料科学と革新的機能創出
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研究総括:村上 修一 (東京工業大学 理学院 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
★背景超スマート社会の実現と持続のために、コンピュータシステムの飛躍的かつ継続的な発展、進化を可能とする新概念や新技術の創出が求められています。★研究領域の目標・半導体微細化に頼らない革新的コンピューティング技術の開拓を目指します。・超スマート社会を支える情報処理基盤を構築するために、柔軟かつ斬新な発想に基づく次世代コンピュータシステムを実現します。・高性能化、低コスト化、低消費電力、安全性向上、高信頼化、運用容易性向上など、様々な観点から次世代コンピュータシステムのあるべき姿を探求します。★研究内容1)回路、アーキテクチャ、システムソフトウェア、プログラミング、アルゴリズム、アプリケーション等を対象とした
クロスレイヤ、コデザインに基づく新しい高効率コンピューティング技術の確立2)デジタルCMOS処理とは異なる新コンピューティング技術の創成3)従来の計算モデルとは一線を画す新計算原理/新概念の創出最終的には、世界をリードする若手研究者を輩出するとともに、持続可能な超スマート社会の実現を可能にするための情報処理基盤の構築に貢献します。
革新的コンピューティング技術の開拓
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研究総括:井上弘士(九州大学大学院システム情報科学研究院 教授)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
量子技術を適用した生命科学基盤の創出
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研究総括:瀬藤 光利(国際マスイメージングセンター センター長)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
量子科学・量子技術を生体や生体分子の計測に応用することで、量子科学の分野と生命科学の分野の
交流と融合を促進し、生命科学を革新的に発展させるため、3つのテーマを柱として取り組みます。
本年度の募集・選考で重要視している各テーマのポイント
テーマⅠ 「生命現象を量子技術の応用により解明」
✓ 光量子技術、核医学技術等の応用する技術と量子性の関わりを明示すること。
テーマⅡ 「生命科学に応用可能な計測技術を量子技術の利用により開発」
✓ 提案する開発技術の優位性を量子性からも説明できること。量子特有の優れている点が
現時点でなくても構わない。また、主たる対象となる生命現象の時空間スケールを明記すること。
テーマⅢ 「生命現象を量子科学的に理解」
✓ 量子化学、量子情報、情報熱力学、ゆらぎの定理、場の量子論、等の関連する数理を説明すること。
研究総括のメッセージ
1では生命科学が現在抱えている具体的な課題に対して、量子技術の工夫によって解決する提案を期待します。
2では原子、電子、光子、スピン等の量子技術の視点に基づいている提案であることを説明できているかが鍵に
なります。 3の生命現象の解明やその中に量子コヒーレンスが重要な役割を持つ現象・生命機能を見いだそうと
する挑戦的な提案も大いに期待します。
留意事項 量子・ライフの研究者による連携提案が可能です。詳細は募集要項をご覧ください。
生体内の微粒子の動態や機能の解明、さらにはそれらの制御に関する研究開発の推進によって、微粒子により惹起される生命現象の本質的な課題に取り組みます。
生体における微粒子の機能と制御
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研究総括:中野 明彦(理化学研究所 光量子工学研究センター副センター長)
平成31年度は、微粒子解析に必須な分離・定量・可視化といった基盤技術のさらなる深化・高度化を目指し、工学系などからの分野を横断する提案を歓迎します。また、微粒子の生物学的理解を深めるべく、本領域では近頃報告が相次ぐ細菌が放出する細胞外微粒子などにも注目しています。
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
1. 外因性および内因性微粒子に対する細胞応答、生体応答の研究
2. 外因性および内因性微粒子の体内動態に関する研究
3. 内因性微粒子の形成機序に関する研究4. 内因性微粒子の構造と機能に関する研
究5. 微粒子の定量分析、動態解析のための
基盤技術の開発研究
73※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
熱輸送機構の根本を、様々な物理量に関するスペクトルに分解し、スペクトル学的に理解することを目指す。
熱輸送のスペクトル学的理解と機能的制御
研究総括:花村 克悟(東京工業大学 工学院 教授)
本研究領域の概要(ポイント)
熱輸送を担う支配因子について捉える。フォノン・フォトンなどの周波数スペクトル、粒子・気泡・膜厚などのサイズスペクトル、分子吸着離脱における温度スペクトル、分子衝突の速度・頻度スペクトル、
など・・・
*熱輸送の本質に迫る、画期的な研究を実施することを目指す。
*機械系、物理系、材料系、化学系、生物系、情報系、数理系など、幅広い専門分野の研究を推進。
※人材育成の観点も重視するため、「将来的にどのような熱科学を発展させたいか」を記載すること。
※平成29年度、30年度採択課題と同分野からの提案も対象。
温度:平衡状態の定義熱エネルギー輸送過程:支配的な輸送機構
(フォノン、フォトン、スピン、…)支配的な周波数(スペクトル)
が存在する。
このさきがけを通じて日本の存在感を示し、積極的に世界に挑む若手研究者の参画を強く期待します。本気で世界と伍し、世界を先導する研究を強い意志をもって進めていくことを求めます。インタラクション研究の中には、ともすると一見奇抜であったり目先が変わっ
たりするだけのものを短期的に追い求める例もありますが、本研究領域では、未来に対するビジョンを持ち、その実現に熱意をもって取り組む研究者を支援します。領域名に「未来」を掲げているのはそのためです。本さきがけ研究に向けてのチャレンジ性、新規性が十分に認められること、研
究成果の最終的な用途が明確になっていること等を重要視します。振るって、ご提案をよろしくお願いします。
人とインタラクションの未来
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研究総括:暦本 純一 (東京大学 大学院情報学環 教授、(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所 副所長)
本研究領域の概要(ポイント)
数学・数理科学と情報科学を融合により未来を切り拓く若手研究者の「個」の確立を支援するとともに、新しい価値の創造につながる研究開発を推進します。AIやビッグデータ解析などデータ駆動型のアプローチだけでは困難な実社会の問題解決や付加価値創造に向けて、数理科学と情報科学の連携・融合による新たな基盤技術の創出を目的とします。
数理科学と情報科学の双方の知見を活かしたデータ活用手法、例えばデータ同化、トポロジカルデータ解析、圧縮センシング、差分プライバシー等などの研究分野、および情報科学、数理科学、数理・情報分野全体にわたる広い分野において、新しい発想に基づいた挑戦的な研究構想を求めます。
研究期間は2.5年(研究費 150万円/年標準、期間最大で450万円)。評価の高い研究課題は加速フェーズにて最大1年間追加支援(最大で500万円)します。また、ACT-X実施中でのさきがけへの応募(早期卒業)を認めます。
数理・情報のフロンティア
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研究総括:河原林 健一(国立情報学研究所 教授/副所長)
若手研究者の育成を異分野若手交流の推進や、成果のアウトリーチ活動等積極的に支援します。博士号取得後8年未満(ライフイベントによる中断期間を除く)、博士号未取得で学士取得(学部卒業)後13年未満の若手研究者、また修士課程を含む大学院生の研究者の可能性のある挑戦的、意欲的な提案を期待します。※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項
生命と化学
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研究総括:袖岡 幹子(理化学研究所 主任研究員)
※提案時には、必ず研究提案募集webサイトにおいて、 「研究領域の概要」および「募集・選考・研究領域運営にあたっての研究総括の方針」の本文をご確認ください。
本研究領域の概要(ポイント)
留意事項■研究期間 : 2.5年(3年度)■研究費 : 200万円/年度(研究期間中総額としては200万円/年度×3年度=600万円)が標準
最大で、500万円/年度までとし、研究期間中総額600万円を越える必要がある場合には、その理由を提案書に明記すること
■加速フェーズ: 評価の高い研究課題は追加で最長1年間支援(最大で1000万円程度)選考では、自身で研究立案・実施が可能である博士号取得済みの方を優先
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
▼ ▼採択 進捗評価
研究期間 加速フェーズ
生命と化学に関わる幅広い分野において、独創的なアイディアを持つ多様な若手研究者を見出し支援します。■ 生体分子の観点から生命現象をとらえる生物学分野の研究や、化学的手法を用いて生命現象を解明・制御・応用する研究を含む幅広い専門分野において、新しい発想に基づいた挑戦的な研究提案を期待します。
■ 若手研究者が自らの発想で未来に向けて挑戦することを期待します。選考では提案者が自己のアイデアに基づいて考案した個人研究テーマであることを重視します。
■ 女性研究者や地方の研究機関で活躍する研究者の応募も歓迎します。