多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン

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Page 1: 多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン

多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン

http://www.facebook.com/[email protected]

2016.10.01博士課程教育リーディングプログラム東京大学「活力ある超高齢社会を共創するグローバル・リーダー養成プログラム」高齢社会総合研究演習 GLAFS コアセミナー

富士通研究所 R&D 戦略本部協創推進 PJ/ 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ (DFJI)

岡田 誠

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岡田 誠(おかだ・まこと)富士通研究所 R & D 戦略本部協創戦略 PJ  プロジェクト・ディレクター実践知研究センター研究員

国際大学 GLOCOM 客員研究員慶應義塾大学 SFC 研究所上席所員認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 共同代表理事

1961 年生まれ。早稲田大学応用物理学修士。1986 年に富士通研究所に入社。

2011 年に国際大学 GLOCOM ・ NPO 法人認知症フレンドシップクラブとの 3 組織共同プロジェクト「認知症プロジェクト」を開始、 2013 年認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ (DFJI) を立ち上げる。

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シニア向けのサービスの現状について知り、アクティブシニアの社会参画を促す仕組みについて考える。

増加している元気高齢者におけるインセンティブについて考えると共に、彼らのためのサービスの形態について考える。また、彼ら自身に積極的に外出・消費・社会参加などをしてもらうための仕掛けについて、様々な立場からの視点を獲得する。

テーマ:アクティブエイジング

サービス

仕組み

インセンティブ

形態

キーワード:バウンダリーオブジェクト

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 企業       Business Sector     

    

   行政/公的機関     Public Sector

コミュニティSocial Sector

“ 問い”

Source: KDI/Glocom Takahiko Nomura “Future Center”   presented at GLOGOM 2011.10.07

企業は、単体では社会システムのイノベーションが起こせない

行政は、企業やコミュニティと一緒にまちづくりを進めていきたい

コミュニティは、スケールの大きいサービスを提供するために企業や行政と組みたい

バウンダリー・オブジェクト異なるコミュニティやシステム間の境界(バウンダリー)に存在するモノや言葉、シンボルなどを意味し、コミュニティ同士をつなぐもの、あるいは新たなコミュニティを形成するものとして生み出されるもの。

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こんなに高齢者の方が増えていく時代に、私たちのビジネスや市場の捉え方をどう変えればよいだろうか?

まず、社員が外に出て感じるという文化を再構築するために、どうしたらよいだろうか?

我々は、未来のステークホルダーとの関係を、どこから、どのように、作っていけばよいのだろうか?

アサヒグループホールディングス Voice II 活動でのコメント

例:企業としての価値

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富士宮プロジェクト (ヒストリーピン)

高齢になっても安心して暮らしていけるまちは本当に実現できるのか?

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【参考】現場観察・ダウンローディング

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動画リンク  http://vimeo.com/89067319

富士宮プロジェクト (ヒストリーピン)

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! ?

★❤

驚き 疑問

閃き共感

なるほど!~そうか!~

もっと~について知りたいなぜ~

ひょっとして~そういえば~

やっぱり~~だよね

フィールド: 記入者:日付: 対象:時間:

All Rights Reserved, Copyright FUJ ITSU LABORATORIES LTD. 2009-2014

全体の印象

MOTIF フィールドノート

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富士宮プロジェクト(ヒストリーピン)

~写真を介したコミュニケーション~

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孤立する高齢者(英国統計情報等)

多世代コミュニティ30 代 : 60% => 10 %

高齢者との同居40% => 10 %

65歳以上のうち 50万人がクリスマスを一人で過ごしている65歳以上のうち 60万人が週1回以下の外出頻度

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ヒストリーピン

写真を媒介にした世代間の対話

地域に眠る古い風景写真を使い、地域のソーシャル・キャピタルを増やす取り組み

英国 NPO 「 We Are What We Do 」が 2011 年に開発し英米等で展開

英国レディング市での多世代対話ワークショップ 89%の利用者が高齢者と週1時間以上コミュニケーショ

ンを持つように 64%の利用者が高齢者の生活や人生を以前より理解する

ように

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ヒストリーピン(レディング市の取り組み)

写真を媒介に多世代で話を

ロンドンから西に 60km

人口:約 14万人

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ヒストリーピン・紹介ビデオ: https://vimeo.com/26111772

学校とのコラボレーション

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例:川崎市高津区の歴史写真

左上:川崎市高津区区制 40周年記念誌    「たかつ ひと・まち・記憶」より

左下:右下:川崎市高津区野川      Google マップストリートビューより

写真が興味を喚起する

+自分ができること

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【高校生への問い】

古い写真を使ってさ、十六市でなにかしてくれないかなぁ。

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静岡県立富岳館高校 2年生に「企画」を依頼

地域寄合処を運営しているが、実は「どんな風に何を話したらよいか」 に悩んでいた

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駅前商店街側の期待

高校生に「十六市に来て」と言えなかっただからすごく嬉しい。

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「懐かしかったです、すごく。こういうお嬢さんたちと話せること。めったにないですもんね。」

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懐かしくて、ほっとする感じで、良かったです。チャーミングで笑顔も素敵だし。

若い人となかなか話することがないから、楽しかったです。

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「すごい若い方々が、高校生たちがすごい楽しそうにやっているというのが本当に印象的で、みんな生き生きとしていて、楽しそうで本当によかったです。」

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「ないまぜのイベント」としての価値

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対面ではなく、肩を寄せ、同じものをみる関係性が生まれる

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ポストイットが、役割を生む

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「何か学んだことはありますか?」駅前の通りで戦争する人を送って、でも迎える時は亡く「なって遺骨になった人を迎えるといった話を聞きました。」

高校生は聞いた話を付箋に貼る

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「最初は全然何話したらいいか分からなくて緊張もしたけど、思ったより人も来てくれて、今になって少しずつ慣れてきて楽しいです。」

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富岳館高校寄合処

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多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン

~ 仕掛けの設計 ~

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 企業       Business Sector     

    

   行政/公的機関     Public Sector

コミュニティSocial Sector

“ 問い”

Source: KDI/Glocom Takahiko Nomura “Future Center”   presented at GLOGOM 2011.10.07

企業は、単体では社会システムのイノベーションが起こせない

行政は、企業やコミュニティと一緒にまちづくりを進めていきたい

コミュニティは、スケールの大きいサービスを提供するために企業や行政と組みたい

バウンダリー・オブジェクト異なるコミュニティやシステム間の境界(バウンダリー)に存在するモノや言葉、シンボルなどを意味し、コミュニティ同士をつなぐもの、あるいは新たなコミュニティを形成するものとして生み出されるもの。

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寄合処参加者 市役所

社会福祉協議会おかみさん会 地元新聞社

写真愛好家

生徒

先生

「高校生 × 写真」という「問い」がつながりを生む

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地域寄合処

市役所

社会福祉協議会

商店街おかみさん会

地元新聞社

写真愛好家 高校生

先生

足りなさが誘引する

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Product +service

innovationMarket

innovation

Politicalinnovation

Culturalinnovation

Vicki Sellick, Senior Programme Manager, Nesta

Behavior changeBehavioral change is the target of true innovation

A->A’

A->B

System

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Kirti P. Mishra: Bop & Innovation

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RUN伴:新しい組み合わせ

たすきをつないで、認知症の人も走る

走った人は、一人一人たすきに名前を書く

http://runtomo.jimdo.com/

Start

Goal

Run伴2016北見~那覇6500 km

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走ることが自信につながる

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参加することで新たな関係性が生まれる

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地元のサッカーチームも

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地域の大学生も

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若いクリエーターとともに

http://runtomorrow.jp/

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工夫を共有する「ことば」を探すプロジェクト

http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/

“ 認知症とともによりよく生きるためのヒント”を「ことば」に

インタビューをベースにして、パターンランゲージの考え方を使って作成

慶應大学 SFC (井庭准教授 / 学部 1 年生 -4 年生 )認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ

【世界初】 パターンランゲージ × 認知

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ことばにすれば知恵や工夫を共有しやすい。

ことばをヒントに自分なりの経験を話合える。工夫ができる。

いきいきとしたポジティブな「ことば」の価値

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富士宮プロジェクト(ヒストリーピン)

Run伴

ないませのイベント

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発見のための対話の誘発

希望ビジョン

経験今を楽しむ

特別な日

旅の計画

対話の空間

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わくわく実行委員会一緒に仕掛ける

楽しい企画

いろいろな世代いつもの同じ顔ぶれで閉じない

世代を越える価値も「ことば」に

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まとめ

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シニア向けのサービスの現状について知り、アクティブシニアの社会参画を促す仕組みについて考える。

増加している元気高齢者におけるインセンティブについて考えると共に、彼らのためのサービスの形態について考える。また、彼ら自身に積極的に外出・消費・社会参加などをしてもらうための仕掛けについて、様々な立場からの視点を獲得する。

テーマ:アクティブエイジング

サービス

仕組み

インセンティブ

形態

キーワード:バウンダリーオブジェクト

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 企業       Business Sector     

    

   行政/公的機関     Public Sector

コミュニティSocial Sector

“ 問い”

Source: KDI/Glocom Takahiko Nomura “Future Center”   presented at GLOGOM 2011.10.07

バウンダリー・オブジェクト異なるコミュニティやシステム間の境界(バウンダリー)に存在するモノや言葉、シンボルなどを意味し、コミュニティ同士をつなぐもの、あるいは新たなコミュニティを形成するものとして生み出されるもの。

Page 53: 多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン

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