ケアとコミュニティー

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医療転換の必要性 (パラダイムシフト)

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医療転換の必要性 (パラダイムシフト)

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健康転換 対応システム (参考)供給体制

第1相 感染症 公衆衛生施策

第2相 慢性疾患 医療保険制度 病院中心: 医療&施設

第3相 老人退行性疾患 高齢者の医療・福祉を統合したシステム 福祉&在宅

健康転換と対応システム

(広井良典著:「ケア学ー越境するケアへー」より抜粋)

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第3相に適応する パラダイムシフトが必要。

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なぜ、 マルチステークスホルダー

ダイアログなのか?

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煩雑な問題 複雑な問題VSジグソーパズル型: (技術的な課題)

課題解決に高い技能が求められても、対象だけにフォーカ

スし問題解決できる。 *PDCAサイクルを回す事で解

決が可能 ex)ロケットを月に飛ばす

ルービックキューブ型: (適応を要する課題)

自分自身が問題の原因の一部として組み込まれていたり、 問題の全貌が解らない為に、「認知の死角」にも原因が

存在。 ex)子育て・人間関係

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Careとは?

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外部化の産物としての人間/個人、そして「ケア」との関係

自然

個人

人間(共同体)

外部化

外部化

(=遺伝子情報の伝達から個体間コミュニケーションへ)

(=経済の進化に伴う家族・共同体の凝集性の緩和)

【ケアする動物】

【職業としてのケア(および社会保障)の成立】

(広井良典著:「ケア学ー越境するケアへー」より抜粋)

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人間(共同体)としてのケア

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家族・共同体

・ケアの変遷

(外部発注化

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家族・共同体の外部化とケア/社会保障(1)

共同体家族 老親

妻夫

【前・産業化(工業化)社会】

共同体・家族内の相互扶助

(広井良典著:「ケア学ー越境するケアへー」より抜粋)

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家族・共同体の外部化とケア/社会保障(2)

核家族

老人

妻夫

【産業化(工業化)社会】

老人の「経済的」扶養の外部化 (→年金)

(広井良典著:「ケア学ー越境するケアへー」より抜粋)

企業 被扶養者

支援=社会化 社会保障制度

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家族・共同体の外部化とケア/社会保障(3)

老人

妻夫

【成熟社会/高齢化社会】

(広井良典著:「ケア学ー越境するケアへー」より抜粋)

企業 →流動化

子育ての外部化

女性の社会進出 (→家事労働の外部化)

後期高齢

前期高齢

老人の「身体的」扶養の外部化 (→介護)

支援=社会化 社会保障制度

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Careとは?

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自己と向き合う。

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自己=共同体

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Vision 外部化してきたケアを 自分達の手に取り戻す。

現在、医療をとりまく問題には、大きな変換が必要とされている。以前、医療が扱う問題が感染症→慢性期疾患(生活習慣病)へと変わった時、病院中心の医療に大きくシフトしたように、今大きなパラダイムシフトが必要です。我々は、生活の変化、共同体の変化とともに医療をはじめ、教育・福祉など様々な問題を外部発注(外部化)してきました。このプロジェクトでは、「共同体の在り方とは?」「共同体と自己との関わりとは?」に立ち返り、「共同体について向き合うことは、自己と向き合う事と同義である。」という観点から、様々な医療者・生活者・行政・有識者などが一緒にこのテーマに取り組む事で、具体的なアクションを起こしていきたい、と考えています。