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神戸空港の財政問題検証

•　建設費に関する検証•　財源に関する検証•　維持管理費に関する検証•　借入金返済に関する検証•　神戸市及び第三セクターの財務体質問

題•　問題点の本質とその改善案

2001.2.27 ミナト神戸を守る会　野村知生Rev.3

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建設費に関する検証

公称の総工費 3,140億円

臨海土地造成事業

護岸、埋立、地盤改良、漁業補償、供給処理施設、

道路、緑地、連絡道路

2,420億円

港湾整備事業

岸壁、物揚場、緑地、埋立、

地盤改良

126億円

空港整備事業

滑走路、エプロン、消防設備

594億円

注意：　用地費 360億円は、臨海土地造成事業及び空港整備事業両方に含まれるため、割愛。

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実際の総工費　　約１兆円

笹山市長、市長選の法定第２号ビラで１兆円と明言

平成５年４月６日大阪キャッスルホテルでのミナト参事の発言。「関空は５００ヘクタールで１兆４千億円、神戸空港も（ターミナルビルなどの）上ものをいれていけば１兆円」

建設費に関する検証

ポートライナーの延伸費用　　　　　 590 億円 高度下水処理施設　　　　　　　　 3,000 億円 ターミナルビル、駐車場 ヘリポート 格納庫、貨物ターミナル、総合物流施設 小型航空機整備施設、小型固定翼機駐機施設

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3,140億円の財源財源に関する検証

臨海土地造成事業　 2,420 億円

空港整備事業　　　　　 594 億円

港湾整備事業　　　　　 126 億円

起債　　　 1,743億円

国庫補助 250億円

土地処分 677億円

起債　　 299億円 その他 45億円

国庫補助 52億円起債　　 66億円 その他 8億円

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土地処分　　　 677億円

起債　　　　　合計 2,108億円

国庫補助　　合計　 302億円

その他　　　　合計　 53億円

財源別集計財源に関する検証

677億円

1,743億円 299億円 66億円

250億円 52億円

45億円 8億円

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空港施設用地　 (100.6ha/138.3ha) 　 　 　神戸市　　100.6ha　x　@26,000　 　 =　262億円　　 旅客ターミナル　　　　　　　　　　　第3セクター　　　 4.5ha　x　@270,000　　=　122億円 貨物ターミナル　　　　　 第 3セクター　　　 2.8ha　x　@270,000　　=　　76億円 駐車場用地　　　　　　　 第 3セクター　　　 8ha　　　x　@270,000　　=　216億円

土地処分の実情　 677億円

財源に関する検証

平成 14年度及び 15年度に処分するものを計上。

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年間　　　約　 10.4億円–人件費　　　　　 2.5億円–管理経費　　　 7.9億円• 施設管理委託費、光熱費、使用料、工事請負費

空港の維持管理費維持管理費に関する検証

空港の収入 着陸料 　　　 　　　 26.5 億円 土地使用料　　　　　　 0.6 億円 合計　　　　　　　　 27.1 億円

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着陸料収入– 札幌　　５便 エアバス 167,000 X 5– 東京　　５便 ジャンボ 322,000 X 5– 福岡　　３便 小型ジェット 72,800 X 3– 長崎　　２便 小型ジェット 72,800 X 2– 熊本　　２便 小型ジェット 72,800 X 2– 大分　　２便 小型ジェット 72,800 X 2– 宮崎　　２便 小型ジェット 72,800 X 2– 鹿児島　３便 中型ジェット 139,800 X 3– 那覇　　５便 エアバス 　　　 167,000 X 5– 但馬　　１便 エストール　 7,860 X 1

\4,508,060 X 365 = 約16.5億円

維持管理費に関する検証

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収入　　 着陸料　　　　 16.5 億円 　　　　 土地使用料　　 0.6 億円 　　　　 合計　　　　　 17.1 億円 支出　　　人件費　　　　 2.5 億円 　　　　　管理経費　　 7.9 億円 　　　　 合計　　　　　 10.4 億円

空港の収支維持管理費に関する検証

粗利は、 6.7億円

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臨海土地造成事業　 2,420 億円 土地売却

空港整備事業　　　　　 594 億円 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 空港収入より

港湾整備事業　　　　　 126 億円 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　 港湾収入より

起債の償還方法借入金返済に関する検証

起債　　　 1,743億円

起債　　 299億円

起債　　 66億円

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小型航空機機能用地（固定翼） 365億円

　79機を神戸空港に誘致　１機あたり4.6億円

小型航空機機能用地（回転翼） 346億円

航空機 機能用地ｻｰﾋﾞｽ (格納庫） 311億円

　羽田、伊丹 (ANA,JASの小型)、関空 (ANAのみ)、 成田 (JALのみ)

土地売却による　 1,743億円の償還

借入金返済に関する検証

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輸送用機械器具製造業用地　 394億円 　ボーイングが神戸でエンジンを作る！ 鉄軌道車庫用地　　　　　　 211億円 　阪急西宮北口車庫より立派な車庫 総合物流施設用地　　　　　 227億円 航空機関連機能用地　　　　 192億円 緑地（利便施設用地）　　　 119億円

土地売却による (2)　 1,743億円の償還

借入金返済に関する検証

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空港島は売却してよいのか？

空港用地は売却できるか？関西国際空港 ( 株 ) 及び新東京国際空港公団共に、空港用地は民間はおろか国や市町村にも一切売却していない！

第三セクターへの売却2000 年 5月に第３セクターを発足、 410億円分の土地を売却　　この財源は何処にも説明されていない

借入金返済に関する検証

236ha 全体 (272ha) の 87% を売却

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空港収入より 299億円を 18年間で返済

　　　　　　年間 16.6億円の返済しかし…

空港収入より借入金返済に関する検証

収入　　 合計　　　　　 17.1 億円 支出　　　合計　　　　　 10.4 億円 粗利　　　　　　　　　　 6.7 億円

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港湾収入より 66億円を返済。 　　　　年間 5億円の返済。

港湾には、収入源は無い。

港湾収入より借入金返済に関する検証

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ポートライナーの延伸費用 総工費 590 億円　 10 年で返済　 59 億円／年 現在年間運賃収入 30 億円 183 億円の累積赤字

１日あたり利用客を 43,000 → 100,000 に！ 無料のムーヴィングウォークの上に建設

運賃収入 30 億円 → 70 億円に！

借入金返済に関する検証

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神戸市の使命の取り違い

公共団体が、儲かる事業を行うべきか？

もし、儲かるのなら、株式会社にしてはどうか？

福祉、ごみ処理、過疎地の公共交通など、儲からない事業を行うのが、公共

団体の使命ではないか？

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神戸市及び第三セクターの財務体質問題

予算審議はあるが、決算審議は無い。– 事業の成否について、責任の所在が無い。

単年度予算ゆえ、累積欠損が見えない。– 事業方針の転換が行われない。

連結決算でないため、いわゆる飛ばしが行われている。– 国際会計基準の適用を受けない。

株主がいないため、会計監査が十分でない。– 住民監査請求をもっと行う必要がある。

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問題の本質 過去３０年にわたって行われてきた、

埋立事業の終焉。 上記粉飾決算の隠蔽。 巨大化した市役所ファミリーの利権。マーケットメカニズムから隔離され

た世界。

空港問題は、氷山の一角。根本的に、体質改善が必要。

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問題の改善にあたって トップの交代 民間人の登用 情報の開示 徹底した民営化 資産の処分 窓口多機能化 マーケティング

-　大統領制-　業界の経営者の抜擢-　議会のテレビ中継-　地下鉄、 K-CAT 、会館-　所有株式、不動産-　郵便局、 への委ｺﾝﾋﾞﾆ託-　ニーズのリサーチ