クラウドって何?
Transcript of クラウドって何?
突然ですが、、、 クラウドって何でしょ?
もし「実は意味がよくわかってない言葉ランキング」があれば、ランクイン必須。
そんなクラウドについて、知らない人には知ってもらう、知ってる人にはおさらいしていただければ、という発表です。
※クラウドに詳しい方へ
クラウドの定義は、諸説あります……が、今回は、NIST
(アメリカ国立標準技術研究所)の定義を用います
説明において、単純化して表現しているため、厳密には異なるという部分もあります。気づいた点があれば、是非、懇親会や休憩時間などでお話しして下さい。
5つの基本的な特徴
5つの基本的特徴の1つ1つを、クラウド先輩と、アイドル志望でクラウド上に自らのファンサイトを立ち上げようとしているユーザ子ちゃんを例にして説明していきましょう
クラウド先輩アイドル志望の
ユーザ子ちゃん
オンデマンド・セルフサービス
On demand self-service(要求に応じて、自身で)
事業者とやりとりせずに、必要に応じて自分で利用することができる
<<ざっくり理解>>
パイセン、私の美しさを世に周知するため、ファンサイトを立ち上げます。サーバを用意
してください
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
オンデマンド・セルフサービス
<<ざっくり理解>>
自分でやれ
On demand self-service(要求に応じて、自身で)
事業者とやりとりせずに、必要に応じて自分で利用することができる
利用量を増やしたい・減らしたいときに、すぐに拡張/縮小できる
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
スピーティな拡張性
<<ざっくり理解>>
「ボタンぽちー」 で、増えるで
<<ざっくり理解>>
パイセン、 友達が、相撲コミュニティーサイトを作りたいらしいです
幅広いネットワークアクセス
ネットワークを通じて利用可能で、PCやスマホのWebブラウザなど、標準で入っているようなアプリから利用できる
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
<<ざっくり理解>>
ネットワークに繋がる環境があれば使
えるよ
幅広いネットワークアクセス
ネットワークを通じて利用可能で、PCやスマホのWebブラウザなど、標準で入っているようなアプリから利用できる
<<ざっくり理解>>
幅広いネットワークアクセス
ネットワークを通じて利用可能で、PCやスマホのWebブラウザなど、標準で入っているようなアプリから利用できる
!パイセン、今度は
火星人の友達が、テレパシー経由で利用できないかって言っ
てるんですが !
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
<<ざっくり理解>>
さすがにそれは無理
幅広いネットワークアクセス
ネットワークを通じて利用可能で、PCやスマホのWebブラウザなど、標準で入っているようなアプリから利用できる
ネットワーク領域やディスク領域などのリソースは全体で共有化されている
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
<<ざっくり理解>>
リソースの共有
(仲良くしろよ…)
共有といっても、利用者同士で、中のデータを好きに覗き見られるというわけではありません。あくまで、サービス提供するためのコンピュータ資源の共有です。
例えていうならば、図書館の本のようなもの。誰かが今借りている本は、自分は借りられない。その人の借りた本が返却されると、自分はその本を借りれる。でも、どこの誰が、その本を借りたかという情報は知ることができない。自分が借りた本の情報も公開されない
リソースの共有
※誤解を招かないための解説※
リソースの共有、というのは通常の利用範囲ではあまり意識しません。先の例でいうと、図書館が人気の本をたくさん入荷することにより、借りたい人みんなに行き渡るようにしているようなイメージです
(クラウド運営の中の人は、利用者が不便を感じないようにするため、涙ぐましい努力をしています)
リソースの共有
※誤解を招かないための解説※
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
<<ざっくり理解>>
画面で、利用量見れるで。先月5TB
で、今月50TBやな
サービスが計測可能であること
リソースの使用量を見ることができ、使った分だけ支払うこと
パイセン、この前の旅行の写真
保存したいから、保存場所 用意してください 5TBで。
<<ざっくり理解>>
サービスが計測可能であること
自撮り動画 うpしすぎた…
リソースの使用量を見ることができ、使った分だけ支払うこと
画面で、利用量見れるで。先月5TB
で、今月50TBやな
オンデマンド・セルフサービス
スピーディな拡張性
幅広いネットワークアクセス
リソースの共用
サービスが計測可能であること
5つの基本的な特徴(おさらい)必要に応じて自分で
利用開始できる
→利用量の拡張縮小が自由
→サービス全体で、リソースは共有
→従量課金
→
ネットワークを通して、
PCやスマホから利用できる→
必要に応じて自分で
利用開始できる
→利用量の拡張縮小が自由
→サービス全体で、リソースは共有
→従量課金
ネットワークを通して、
PCやスマホから利用できる
オンデマンド・セルフサービス
スピーディな拡張性
幅広いネットワークアクセス
リソースの共用
サービスが計測可能であること
5つの基本的な特徴(おさらい)
→
→
なんでもかんでも クラウドサービスって言ってるん じゃないかと思っていたけど、 こういう共通点があったんだね
利用者は、クラウドとして提供されているサーバやネットワークのリソースを利用するSoftLayerもコレ。
アプリエンジニアが、作ったアプリケーションをIaaSにのせて公開する、などといった利用できる
IaaS (インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)
サーバ
アプリケーション
アプリ実行環境
クラウドサービス
利用者は、クラウドとして提供されているアプリケーションの実行環境を利用する
IaaSとの違いとしては、アプリの実行環境が、サービス提供側にて用意されていること
PaaS (プラットフォーム・アズ・ア・サービス)
サーバ
アプリケーション
クラウドサービス
アプリ実行環境
利用者は、クラウドとして提供されているアプリケーション(ソフトウェア)を利用する
Gmailであれば、メールのアプリケーションを、Webブラウザから利用することができるなど
SaaS (ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
サーバ
アプリケーション
クラウドサービス
アプリ実行環境
SaaSとPaaSとIaaS
エンジニア以外の方にとって、IaaSは少しわかりにくい概念かもしれません。また例え話で恐縮ですが……
エンジニアは、料理人。IaaSは、料理の食材を売っている生鮮市場。PaaSは、調理器具や食材が用意されているキッチン。 SaaSは、調理された料理の出てくるレストラン。
料理人は、生鮮市場で仕入れた素材を使って自宅で調理して食べたり、レストランとして料理を提供したりすることができます(IaaS上で検証作業をしたり、SaaSを提供したりできる)
インフラストラクチャ・アズ・ ア・サービス(IaaS)
プラットフォーム・アズ・ア・ サービス(PaaS)
ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)
3つのサービスモデル
→レストラン
→キッチン
→生鮮市場
クラウドのメリットの一例
ビジネスのスピードアップユーザ子ちゃんは、ファンサイトの開設を一人で作りました。自前で全てを準備するのではなく、クラウドサービスとして提供されているものを利用することにより、早い期間に、少ない人手で、実現することができます
柔軟な拡張性 開設してすぐの、ファンが少ないときには、利用するリソースを少なくすることで課金額を抑える人気が出てきたら、利用するリソースをすぐに拡張することができる
このような仕組みにより、ビジネスの拡張に合わせた投資が可能になる
クラウドのメリットの一例
補足
クラウドサービスによっては「基本的な特徴」を全て満たしていないサービスもある。一般的には、クラウドのメリットとされるものを享受できるようなサービスをクラウドサービスと呼ぶことが多い
NISTの定義では、SaaS・PaaS・IaaSの3つのサービスモデルであったが、DaaSやHaaS、DBaaSなど、提供するサービス内容に応じた種類が存在する
今回のプレゼンに使用した素材
ヒューマンピクトグラム2.0 http://pictogram2.com
FONTOPOぼくたちのゴシックhttp://fontopo.com