顧客の真のニーズをくみ取り、成長率向上を望むための組織改革

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DA社の企業理念に沿って、「顧客のニーズの根底にあるものを見つけ、それを満たし喜んでもらうサービスの提供を目指す」という方向性を見失わずに、組織変革を実行する。 まず、DA社の成長率が鈍化している理由として、組織体制・認知度・社員の能力・社員の満足度の観点から4つ仮説を立てた。そして、その問題点を解決するための打ち手を2つ考えた。 最初に、プロジェクトの量を減らし、質を上げるための政策「プロジェクトグランプリ」の実施。次に、資源の二重投資をなくし、会社で統一する部分は一括管理させるための、部分的な機能別組織の導入。以上のような順序で手を打ち、企業理念達成と成長率向上を図る。

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企業の組織変革を実現せよ

~顧客の真のニーズをくみ取り、

成長率向上を望むための組織改革~

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前提条件

企業理念 「求められる物より、真に喜ばれる物を生みだす」

↓解釈

「顧客が表面上で求めている物に目を向けるのではなく、真のニーズに着目すること」

経営者のモットー 「自主性を重んじる」

企業理念と経営者の考え方は企業の要であるため、尊重するべき。

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DA社の問題点は…..?

スマホアプリ市場は急成長→市場の需要が原因ではない

会社の規模,認知度,サービス力,社員の能力,社員の満足度

→すべてup

BUT 成長率は鈍化

考えられる理由(仮説)

①会社の規模に対して組織体制が合っていない

②認知度を生かしきれていない(PRに問題??)

③サービス力・社員の能力が十分に発揮できていない

④社員の満足度が更なるモチベーションにつながっていない

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①会社の規模に対して組織体制が合っていない

★会社の規模 資本金 1000万円

従業員 50人

現状の組織体制

メリット 各プロジェクトごとに意思決定可

事業を多角的に展開できる

デメリット 部分最適がおこる

….. 資源の二重投資

…… (各自が開発、納品、PR等を行うため)

プロジェクト1

プロジェクト2

プロジェクト3

プロジェクト10

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②認知度を生かしきれていない

プロジェクトごとにサービスのPR方法がばらばら

→会社の認知度を生かすPRができていない

各自で行うPRをやめ、広報を担当する事業部を作る

→会社のPRが一括化し、顧客獲得のための効果的なPRが可能

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具体的な打ち手その一.

組織体制を部分的な機能別組織へ変革

プロジェクトリーダー

開発立案、実施方針

プロジェクト2

プロジェクト1

プロジェクト3

予算管理 部

納品 部

広報部

プロジェクトメンバー

方針に沿って開発

商品の開発から売り出すまでの一連の流れをすべて個々のプロジェクトごとに行う のではなく、予算管理・納品・PR等の開発関連以外の部分は機能別に事業部を 作る。これによって自ら考え動くという自主性が守られながら、資源の二重投資 が起こらない仕組みとなる。

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③サービス力・社員の能力が十分に発揮できていない

現在進んでいるプロジェクトは10つに及ぶ。社員は自由にプロジェクトの立ち上げ、参加の有無を決めることができ・・・・

問題点

会社の規模に対して進んでいるプロジェクトが多すぎる

密度の薄いプロジェクトが何個もできてしまう

自由にプロジェクトを立ち上げることができるため、効果的なプロジェクトが埋もれやすく、効果的でないプロジェクトもそのまま進められてしまう

市場調査によるとアプリ購入のきっかけはレビュー購読が最多である。よって量より質を求めたほうが良い

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④社員の満足度が更なるモチベーションにつながっていない

社員の満足度がより良い商品を開発しようというモチベーションにつながっているのか??

モチベーションを形成する要因としては、「承認」、「達成」、「仕事への責任」、「昇進」など、自己の成長や個性化、自己実現を望む欲求があげられます。 http://www.jmrlsi.co.jp/mdb/yougo/my08/my0834.html より抜粋

問題点 プロジェクト同士が競いあう風潮がない。

プロジェクトを成功させた成果報酬が全員統一である。

顧客の真のニーズを満たす商品を開発するためには、だれよりも良

いものを作り出そうとする競争心と向上心が必要。

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具体的な打ち手その二.

プロジェクトグランプリの実施

立案されたプロジェクトを評価し、順位をつける

1~3位に選ばれたプロジェクトを具現化する

評価者は従業員全員。

具現化が決まったプロジェクトには更なる増員が望める。

順位によって評価ポイントがたまり、それによって昇進等が望める

これによって効果的なプロジェクトが残るので、顧客の心をつかむ商品が生まれやすくなる。

また、順位づけによる競争心が芽生え、社員のモチベーションの向上を図ることができる。

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組織変革手順

企業理念の共有・確認

↓ (改めて認識の一致を図る)

プロジェクトを減らし、内容を密にする

↓ (具体的な打ち手二.実行)

部分的な機能別組織を導入

↓ (具体的な打ち手一.実行)

問題の解決を図り、顧客に真に喜ばれる物を生み出し、

成長率向上を実現させる

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ご精読ありがとうございました。

参考URL

・プロモバ 急成長するスマホアプリ市場

http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1203/27/news082.html

・組織構造の基本的な類型

http://www.tnktax.com/management/363/

・モチベーション理論

http://www.jmrlsi.co.jp/mdb/yougo/my08/my0834.html