仮想化データセンター・ビジネス・レディ・ソリューション … · ※仮想サーバのサイジング、P2V支援、バックアップサー バ構築・設定、ゲストOSのライセンスなどオプションで承
サーバ仮想化入門
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サーバ仮想化とは何か?
• 物理的なハードウェア上で「仮想サーバ」を構築する• 「仮想サーバ」は:
• ソフトウェアとハードウェアの組合せで実現された「サーバのようなもの」
• 物理的なサーバと同様に、OSをインストールしたり起動・再起動などの処理ができる
• 仮想サーバを実現するための環境を「仮想化環境」や「ハイパーバイザ」と呼ぶ
• 仮想サーバ上にインストールしたOSを「ゲストOS」と呼ぶ。• 間違った表現だが「仮想OS」と呼ぶ人もいる
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物理サーバと仮想サーバ
• 仮想サーバはゲストOSを物理サーバ上で動いているように「見せかける」ことでつくられる
• 「見せかけ」の部品を 「仮想XXX」「vYYY」のように呼ぶ。 vCPU、vNIC、仮想ディスクなど。
CPU
メモリ
I/O hub
NIC SCSI
disk
スイッチ
vCPU
メモリ(vRAM)
仮想I/O hub
vNIC vSCSI
仮想disk
ソフトウェアスイッチ
物理サーバ 仮想サーバ
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ハードウェア
RHEL
app app app
サーバ仮想化がないとき
• 1台のハードウェアの上に• RHELをインストール• アプリケーションをインストール• アプリケーションは複数インストールできる
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• 1つのハードウェアを複数の仮想サーバに分割• RHEV-HやVMware ESXをインストール• ゲストOSとしてRHELやWindowsをインストール• ゲストOSは複数インストールできる
ハードウェア
仮想化環境(RHEVやWMware)
仮想サーバ
サーバ仮想化があるとき
仮想サーバ
ゲストOS(RHEL)
app app app
ゲストOS(RHEL)
app app app
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なぜサーバ仮想化を使いたいの?
• 複数種類のOSを利用したい• 管理者権限と資源の切り分けをしたい• 仮想サーバがもつ便利な機能を利用したい• ハードウェアとサーバ実行環境の分離
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複数種類のOSを利用
• 例: RHEL4とRHEL5とRHEL6とWindows 2003を同時にひとつのハードウェアで動作させる
• 従来はハードウェアが個別に必要でした• どういう時に便利?
• アプリケーションにあわせてOSのバージョンを選択できる• アプリAはRHEL6に対応しているけどアプリBはRHEL4でし
か動作しない• いろいろなバージョンのOSで検証をおこなう開発者、製品サ
ポート、品質保証(QA)など• アプリCをRHEL4, RHEL5, RHEL6で検証したい• WebアプリをIE7,8,9,10, RHEL6のfirefoxで検証したい
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管理者権限と資源の切り分け
• 管理者権限の切り分け:
• よくあるOSの権限管理モデル:• 「なんでもできる」管理者と「ほとんど何もできない」一般ユーザ
• サービス毎に管理者を分離したい時にはOSごと分けると簡単• 例: webサーバの管理者にデータベースを触らせたくない• 例: あるシステムでオペレーションのミスがあっても別のシステムに影響
をあたえたくない
• 資源の切り分け:
• 例:サービス毎に資源を「メモリ512MB, CPU1個」のように指定する。• 物理的なサーバのメモリやCPUの一部だけを仮想サーバに割りあてること
は仮想化環境では普通の機能• UNIX系OSは資源の切り分けを明示的に行う標準的な方法がない
• 仮想化環境の仕組みで代替する
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仮想サーバがもつ便利な機能
• 物理サーバだと大変なことでも、仮想サーバだと簡単にできる場合がある• ゲストOSを含めた仮想サーバ全体の一時停止• メモリ、CPU、周辺装置の状態を全部まとめて保存できる
• →仮想サーバ全体をファイルへ保存してバックアップ• →ネットワークで別サーバへ転送して計画停止時間を短縮
• 仮想サーバ自体の作成・削除・構成変更など• ハードウェアだと人が設置作業して時間がかかる
• 仮想サーバの遠隔地からの操作や、その自動化• 電源on/off、リセットなど• ハードウェアだと大抵は管理用製品を追加購入する必要があ
るが仮想マシンでは基本機能
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サーバ仮想化の応用
• サーバ仮想化を単純に使うだけでも便利ですが、応用することができます
• 運用管理の高度な自動化• ソフトウェアでサーバの配置・撤去・構成変更、再起動など
ができるので、自動化が進められる• 仮想サーバのクローン
• 仮想サーバのコピーを作れるので同一内容の仮想サーバを作る手順が簡単になります
• 本番環境とは別に同一の環境を作ってテスト• クラスタやデスクトップなど同じ環境を複数設置する場合に
便利
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サーバ仮想化の苦手なところ
• サーバ仮想化は良いことばかりに思えますが弱点もあります• 短い(〜100ms)待ち時間が問題になる時
• 工場のライン制御• 画像や音声のリアルタイム合成• 証券取引などの低遅延処理
• 比較的マイナーなハードウェア機能の利用• 仮想化環境が対応していない機能は使えません• クラスタリングミドルウェアで共有ディスクのSCSI PR3をつ
かうとか• ハードウェア独自機能でストレージへのパスを監視するとか• GPIOボードで外部のハードウェアと接続するとか
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まとめ
• サーバ仮想化により1台のサーバ上で複数の仮想サーバを作ることができる• それぞれの仮想サーバに個別のOSをインストールできる• 管理者権限と資源の切り分けに有効
• ソフトウェアで実装されているので、仮想サーバは実際のサーバより便利な面がある• (多くの実サーバではオプション製品が必要な)外部からの操作
ができます• 仮想サーバは コピー、移動、一時停止などができます
• 苦手なこともあります• 適材適所でつかいましょう
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