埼玉の企業

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埼玉県の企業 -意外に知らないその実力-

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埼玉県の企業:意外に知らないその実力。

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埼玉県の企業-意外に知らないその実力-

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順位 都道府県 実数

1 東京都 690,556事業所

2 大阪府 428,247事業所

3 愛知県 335,601事業所

4 神奈川県 288,962事業所

5 埼玉県 254,835事業所

6 北海道 251,883事業所

事業所数の全国上位6都道府県

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廃業率の比較

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都道府県 2010年 2005年 順位 1995年 順位 1970年 順位 1945年 順位 1920年 順位 1970~2010年

総数 12,806 12,777 12,557 10,467 7,200 5,596 人口増加率

東京都 1,316 1 1,258 1,177 1,141 349 370 15.4%

神奈川県 905 2 879 825 547 187 132 65.3%

大阪府 887 3 882 880 762 280 259 16.3%

愛知県 741 4 725 687 539 286 209 37.6%

埼玉県 719 5 705 5 676 5 387 8 205 9 132 11 86.1%

千葉県 622 6 606 580 337 197 134 84.6%

兵庫県 559 7 559 540 467 282 230 19.7%

北海道 551 8 563 569 518 352 236 6.2%

福岡県 507 9 505 493 403 275 219 25.9%

静岡県 377 10 379 374 309 222 155 21.8%

茨城県 297 11 298 296 214 194 135 38.5%

広島県 286 12 288 288 244 189 154 17.4%

京都府 264 13 265 263 225 160 129 17.2%

                 上位都道府県の人口増加率       (単位:万人)

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しまむら、ヤオコー、島忠、ベルク、日高屋、サイゼリアなどの生活関連企業が健闘。

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★しまむら(さいたま市)2011年2月期決算が最高益。

★ハイデイ日高(さいたま市)6期連続の最高益(2011年2月期)

★ヤオコー(川越市)2011年3月期決算で19期連続の最高益。

★サイゼリヤ(吉川市)2010年2月期決算が最高益。

デフレ時代の勝ち組企業は埼玉県という珍説もある。

・・・なぜ埼玉なのだろうか?。

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しまむら ヤオコー

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店内を見渡すと、セーター1870円、パーカー580円。「しまラー」と呼ばれる10~20代の女性層を開拓したのも量販店としては異例。近隣に住む27歳の女性会社員は『高めの服は東京で買う。地元で買うならユニクロかしまむら』。

安いだけではない。1つの店が扱うアイテムは4万~5万にものぼる。品目が多くなれば、その分コストも増える。しまむらが経営管理にコンピューターを導入したのは、店舗数が10に満たなかった1975年。独自にシステムを開発し、1979年にはオンラインネットワークを築いた。中国からの製品調達も早かった。今では低コスト生産の常道だが、かなり前から低価格モデルを築いてい

たのである。

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日高屋の繁盛の秘訣は立地である。埼玉のほか東京、千葉、神奈川に出した244店のうち約9割がJRや私鉄などの駅前繁華街にある。会社帰りのサラリーマンらに気軽に立ち寄ってもらい、利益率の高い酒を飲んでもらう。売上高に占めるアルコール飲料の比率は15%と外食企業の中では高い。

駅前立地へのこだわりは現会長の神田正氏が1973年に創業した当時から。「大宮駅周辺にならぶ屋台の雰囲気をチェーン店の形で再現したかった」。

会社員が東京と行き来するベッドタウン埼玉の企業ならではの発想。今では、深夜に一杯飲んでラーメンを食べる屋台風の味が客の心をつかむ。

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かっぱ寿司に入ると寿司皿を乗せてレール上を走る「新幹線」が目に留まる。ネタを選んでパネルをタッチすると、模型の列車が皿を座席まで運んでくる。従来の回転方式よりスピーディーで便利。なにより見ていて楽しいから子供心をくすぐる。グループで来店する家族連れをリピーターに取り込む仕掛けである。今では他の寿司チェーンもまねしているが、オリジナルはかっぱ寿司。

埼玉県は核家族の世帯が多いことで知られ、ファミリー層を軽視したらサービス業では勝ち抜けない。平日に通常1皿105円の価格を90円に下げるキャンペーンも他社より早かった。価格競争でも先行し、ファミレスなどにも負けない集客を

目指す。

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カッパクリエイト(目盛左)

日高屋(目盛右)

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埼玉県は消費地の規模が大きい。県内の人口は約710万人で全国で5位。また働き盛りの生産年齢の比率は全国で3番目に高く消費者層に厚みがある。

このため、埼玉県内だけでビジネスをしていても十分に採算が合う。「埼玉でじっくりと経営モデルを固めることができる」(藤原秀次郎・㈱しまむら会長)。

また、埼玉県は核家族の世帯比率が64.4%と全国で2番目に高い。「週末の夕飯は親子4人そろってファミレスで」。同時に、子育てに金がかる分、節約志向が強い傾向があるとも言える。

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埼玉県はこの50年間で人口が3倍に増えたが、全国各地から転居してきた家族が多い。埼玉は日本の縮図のような地域であり、埼玉で受け入れられる商品・サービスなら全国で通用する。

また、埼玉には東北、関越、常磐の3つの高速道路幹線が南北を走り、外環道や圏央道も延びている。物流の便が良いため、いずれの方角からも企業が出店しやすく、結果として企業間の競争は激しくなる。

高崎市のヤマダ電機や宇都宮市のコジマは、まだメジャー企業になる前に埼玉県に出店した。いずれ本丸である東京を攻めるうえで、避けて通れない戦場だった。埼玉で競争に耐え抜き成功した実力をバネに、やがて全国展開を軌道に乗せていった。

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・埼玉県は全国第5位の事業所数。・埼玉県には上場企業が76社。

桧家住宅、三光ソフランホールディングス、ASJ、メディカル・ケア・サービス、三国コカ・コーラボトリング、ピックルスコーポレーション、篠崎屋、バナーズ、ゴルフ・ドゥ、スーパーバリュー、サイボー、バッファロー、システムインテグレータ、国際チャート、大成ラミック、朝日ラバー、フコク、帝都ゴム、理研コランダム、新報国製鉄、日本鋳鉄管、川金ホールディングス、日本製罐、エイチワン、日特エンジニアリング、大崎エンジニアリング、アイチコーポレーション、プラコー、ヒーハイスト精工、日本ピストンリング、前澤工業、オプトエレクトロニクス、サンケン電気、ワコム、東光、ワイ・イー・データ、芝浦電子、エンプラス、リード、エフテック、曙ブレーキ工業、カルソニックカンセイ、ショーワ、八千代工業、テイ・エステック、カッパ・クリエイト、アイ・エム・アイ、安楽亭、サイゼリヤ、かんなん丸、ハイデイ日高、キヤノン電子、タムロン、ホロン、ジェコー、リズム時計工業、日本精密、グラファイトデザイン、小野産業、ヤマト・インダストリー、中央化学、ツツミ、島忠、

しまむら、ヤオコー、武蔵野銀行、リベレステ、秩父鉄道、新日本瓦斯、ナガワ、メデカジャパン、栄光、

マミーマート、ベルク、マルヤ、ベルーナ

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・電子部品(センサー)を製造販売。・本社: さいたま市桜区町谷。JASDAQ上場企業。・創業:1953年、 ・資本金:約21億円・従業員数:185人(芝浦電子グループ2322人)

株式会社芝浦電子は、温度の検知・計測・制御に用いられるサーミスタのメーカーで、国内シェア4割、海外シェア2~3割を占める世界的な企業。

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温度変化に対して電気抵抗の変化の大きい抵抗体のこと。この現象を利用して温度をマイナス50度から1000度まで測定できる。サーミスタの用途は、電子体温計のように直接的に温度を計るもののほか、エアコン、冷蔵庨、給湯器、カーエアコン、炊飯器、洗浄便座など熱の上限、電流の流れを防止する機械類に使用されている。

(3センチほどの大きさのサーミスタ)

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省エネを実現するには、各製品の温度検知と制御が欠かせず、サーミスタの活躍場面が広がっている。

芝浦電子は中堅企業だが、国内で4割のトップシェアで海外も2―3割のシェアを握るということは、ニッチ分野でも世界をリードしている会社である。

サーミスタ

最終製品

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◆国内工場: 青森2、秋田2、岩手2、福島1◆海外工場: タイ(アユタヤ、シンブリ)、

中国(上海、東莞)(タイの洪水で工場が被害を受けた報道も)

◆営業拠点:上海、東莞、香港、タイ、韓国、ドイツ国内: さいたま、大阪、名古屋

(秋田県仙北市にある生産拠点の東北芝浦電子)

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・上場企業の場合は、通常は会社のホームページに、会社の沿革(歴史)が掲載されている。

1953年、東京都北区岩淵町で創業。1959年、本社を板橋区前野町に移転。1963年、本社工場を浦和市(現さいたま市)に移転。1969年、岩手県に東北芝浦電子を設立。1973年、岩手芝浦電子を設立。1985年、JASDAQに株式を店頭登録(株式上場)。1992年、福島県に三春電器を設立。1994年、角館芝浦電子を設立。1995年、三戸芝浦電子を設立。1996年、タイに工場を建設。

(株)芝浦電子に社名を変更。1997年、中国に工場を建設。2001年、香港に営業拠点を新設。2003年、創業50周年。

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・ホームページ、ヤフーファイナンス、EDINET等に会社の主要な財務指標(売上高、経常利益、当期利益、株主資本など)が時系列で入手できる。

・財務面だけではなく、会社がどのような事業を行っているかがホームページでわかる。

・もっと詳しく知りたければ、「有価証券報告書」をダウンロードして読んでみると良い。

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芝浦電子・売上高(目盛左)

経常利益(目盛右)

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・ヤフーファイナンス、日経新聞社の株価サイトなどで、「芝浦電子」と打ち込むだけで、株価動向が簡単に閲覧できる。またそれらの株式情報サイトでは、主要な財務指標(売上高、経常利益、当期利益、株主資本など)が入手できる。

㈱芝浦電子の株価推移

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他県と同様の就職活動とともに、埼玉県が独自に『ジモ求埼玉』という県内企業求人情報サイトを作成。中堅企業を中心に情報が掲載されている。