序章 調査結果の概要...-7- 序章 調査結果の概要 1.問題意識と調査の枠組み 本調査(「第4回日系グローバル企業の人材マネジメント調査」)は、以下のような問題意
4つの力に関する調査について - 三重大学4つの力に関する調査について...
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4つの力に関する調査について
2)調査の目的 1~学生の学習支援としての目的~
3)調査の目的 2~大学側の責任としての目的~
4)調査項目の構成~項目が非常に多い理由~
1)この資料の目的~平成19年度に寄せられた自由記述から~
〔目次〕
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・多く寄せられる自由記述の内容に回答すること
1)この資料の目的~平成19年度に寄せられた自由記述から~
〔目的〕
・4つの力に関する調査について、 理解を深めてもらうこと
〔はじめに〕平成19年度に実施した自由記述 ・・・ 2種類
○「平成19年度 4つの力に関する調査」の 問Ⅵ
○「4つの力に関する調査の後にお読み下さい」の自由記述
後述
次ページ
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1)平成19年度に寄せられた自由記述
○「4つの力に関する調査の後にお読み下さい」
の自由記述1 ・・・ 好評
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
全回答数453件中
「平成19年度三重大学生の4つの力に関する調査」 を回答した後で、自分の結果(フィードバック)が見ることができるようになったことをどう感じましたか?
肯定的な回答 ・・・ 約71.7%
否定的な回答 ・・・ 約6.6%
両方を含む回答 ・・・ 約1.5%
どちらでもない回答 ・・・ 約20.1%
約28.2%
・7割以上の回答者が、自分の回答結果がグラフ形式でフィードバックされることを肯定的に捉えている。
全回答者のうち ・・・
-
あまり必要性を感じない。
特に何も感じなかった。
「平成19年度三重大学生の4つの力に関する調査」 を回答した後で、自分の結果(フィードバック)が見ることができるようになったことをどう感じましたか?
客観的に自分の学習に対する考え方や、学習への取り組み姿勢がわかって良かった。
〔一例〕
自分を客観的、主観的に判断する材料になるのでいいことだと思います。
結果がすぐに見られるので、回答のしがいがあり、とても便利だと思った。
フィードバックが見られるようになっても、この結果に対して何をどう考えたらいいのかわからない。
etc…
去年と比較できるのは参考になった。ただ、いまいち抽象的でピンとこない部分もあった。
1)平成19年度に寄せられた自由記述
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○「4つの力に関する調査の後にお読み下さい」
の自由記述2 ・・・ 好評
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
全回答数453件中
過去の自分の回答結果と今回の回答結果を比べることができて、どのように感じましたか?(なお、昨年度データが表示されていない人は、比較できたとしたらどう感じると思うか?をお答え下さい)
肯定的な回答 ・・・ 約65.7%
否定的な回答 ・・・ 約4.6%
両方を含む回答 ・・・ 約1.7%
どちらでもない回答 ・・・ 約27.8%
約34.1%
・6割5分以上の回答者が、過去の自分の回答結果と今回の自分の回答結果を比較することができることを肯定的に捉えている。
全回答者のうち ・・・
1)平成19年度に寄せられた自由記述
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〔一例〕
あまり必要性を感じない。
比較できるのは興味深いけれど、うまく活かせる人がどれだけいるか疑問に感じる。
特に何も感じなかった。
自分の成長の度合いがわかる。また、改善していきたいところも見つかる。
過去の自分の回答結果と今回の回答結果を比べることができて、どのように感じましたか?
(なお、昨年度データが表示されていない人は、比較できたとしたらどう感じると思うか?をお答え下さい)
比較することで、自分では気付かなかったことにきづけていいと思う。
昨年の自分はこんな風に感じていたのだなと思った。そこから、昨年と今年の自分の回答の違いは何からきているのか、なぜ違うのかなど原因を振り返ることができたと思う。
昨年度より悪くなっていたら、かなり落ち込むと思う。
etc…
1)平成19年度に寄せられた自由記述
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○「4つの力に関する調査の後にお読み下さい」の、自由記述を見る限り ・・・
ウェブ調査システムによるフィードバックは好評。
一方、○「平成19年度 4つの力に関する調査」 の 問Ⅵ
の、自由記述内容は賛否両論。その中でも大学側が対応すべき
自由記述。
○調査項目に似たような内容が多く、長い。
○調査の目的がわからない。
4) へ。
2) 3) へ。
1)平成19年度に寄せられた自由記述
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2)調査の目的1~学生の学習支援としての目的~
PDCAサイクルを学生側にも
学生 大学
学習の実施
現在の状況
次への省察
Plan
Do
Check
Action
教育目標
教育活動
教育評価
教育改善
Plan
Do
Action
回答
フィードバック
Check
PDCAサイクルを学生へ
ウェブ調査システム
○PDCAサイクルとは
P l a n(計画)D o(実行)C h e c k(評価・検証)A c t i o n(改善・調整)
の、4つのステップからなる活動改善や問題解決の方法論。
○ウェブ調査システムの目的
1)調査の個人結果を即時フィードバックする
2)今回の個人結果を、過去の結果と比較可能にする
Checkのための機会と一情報を提供することによって、学生の
ふりかえりを促し、学生が自らPDCAサイクルを回せるように
サポートすること。そのために…
目標設定
ことが必要。
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3)調査の目的2 ~大学側の責任としての目的~
アカウンタビリティ(説明責任)を果たす大学が自らの教育活動について、根拠となる資料に基づいて わかりやすく説明し、それを発信すること。
大学の
4つの力に関する調査
そのうちの1つ
三重大学生の「4つの力」がどのような状態なのかを、
「大学の」教育活動の根幹 ~三重大学の教育目標~
「感じる力」「考える力」「生きる力」がみなぎり、地域に根ざし国際的にも活躍できる人材を育成する。
(三重大学の「4つの力」の育成)
その状態に基づいて、どのように教育活動を改善していくのかを検討していく。
そのためには・・・
そのための1つの方法として・・・
教育目標の達成:三重大学が果たすべき役割のひとつ。
Do
Plan Action
Check =
そのためにPDCAサイクルを回していく。
大学側が把握しておく必要がある。
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3)調査の目的2 ~大学側の責任としての目的~
Do
Plan Action
Check
三重大学全体の「P」と「C」
自己点検評価
外部評価
認証評価
法人評価 etc…
中期目標・中期計画
概算要求
各部局における計画
GP etc…
客観的なデータに基づいた(エビデンス・ベースドな)評価・検証を行うことが必要
現状の客観的なデータに基づいて(エビデンス・ベースドに)
目標策定・計画立案を行うことが必要
これらを支える取組のひとつ
各種アンケート調査e.g.)「4つの力に関する調査」
「教育満足度調査」「授業改善アンケート」「卒業生・修了生・事業所への調査」
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心理学的観点の導入→ 心理尺度を使用
4)調査項目の構成について
「感じる力」
「考える力」
「生きる力」
「コミュニケーション力」
4つの力
三重大学全体(全学部共通)の教育目標であるため、抽象性の高い基礎的な能力群となっている。 (各学部には各学部の教育目標がある)
・当然、目には見えない。・どのようにして測定し、把握するのか。
豊かな感性・気づき 高い倫理性 強いモチベーション学ぶ喜び
課題探求力 科学的推論力 クリティカル・シンキング力
主体的学習力 実践力 問題解決力 専門的知識・技術心身の健康 社会人としての態度 協調性、指導力
国語力 実践外国語力 情報発信力 発表・討論・対話力
OECDの掲げるキーコンピテンシーに対応
専門性を超えた一般的な能力
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アンケート調査の有効性をあげるため。
4)調査項目の構成について
心理学的観点の導入→ 心理尺度を使用
心理学の分野ですでに研究が積み上げられ、検証がなされている心理尺度を用いて、4つの力を計測している。
「感じる力」
「考える力」
「コミュニケーション力」
<動機づけ尺度> 8要素 32項目 (※うち2要素はフィードバックせず)
<社会的クリティカルシンキング尺度>のNon-Social項目 4要素 16項目
<社会的クリティカルシンキング尺度>のSocial項目 3要素 12項目
使用されている
心理尺度
Q.どうして1要素につき1項目ではだめなのかe.g.) ・アンケートの項目数が多い ・似たような質問が多い
A1.アンケートで聞いている内容が、誤解される可能性があるため。
A2.測定した内容の信頼性を確保できないため。→ 似たような質問を複数もちいることで、正確に測定したい内容を測る。
A3.単一の質問で、測定したい内容の全てを表せないため。→ 項目内容の「微妙な違い」にこそ意味がある。
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4)調査項目の構成について
「感じる力」
自己効力感
将来に対する価値
社会に対する価値
興味
自分にとっての価値
社会的環境
<動機づけ尺度> 8要素 32項目 (※うち2要素はフィードバックせず)
・・・ 「やる(やり遂げる)ことができる」というように、課題を達成できると感じること
・・・ 学習が自分の将来に役立つという価値づけ
・・・ 学習が他の人や社会に役立つという価値づけ
・・・ 取り組む課題がおもしろいと感じる価値づけ
・・・ 学習することによって、自分自身が考える望ましい自己イメージを獲得しようとする価値づけ
・・・ 学習をサポートしてくれる他者の存在
(※平成20年度より、8要素24項目に削減)
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4)調査項目の構成について
「考える力」<社会的クリティカルシンキング尺度>のNon-Social項目 4要素 16項目
要点理解
論理・証拠の重視
脱軽信
決断力
・・・ 問題の要点を素早くつかんで理解すること
・・・ 論理や証拠を重視し、それらに基づいて考えること
・・・ 情報を鵜呑みにせず、いったん本当に正しいのかどうかを疑ってみること
・・・ ものごとに対して、いつまでも思い悩んだりせずに、適切に判断を行うこと
これらについて ・・・・多少の苦労をしてでも身につけたいと思うか(志向性)・最近2~3ヶ月で、どのくらい経験したか(経験)
(※平成20年度より、4要素12項目に削減)
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4)調査項目の構成について
「コミュニケーション力」<社会的クリティカルシンキング尺度>のSocial項目 3要素 12項目
多様性理解
他の理解
真正性
・・・ 人によっていろんな意見を持っているという多様性を理解すること
・・・ 他者の考えや意見について、理解すること
・・・ 他者の考えに対して、正しいところと間違っているところを、指摘することができること
これらについて ・・・・多少の苦労をしてでも身につけたいと思うか(志向性)・最近2~3ヶ月で、どのくらい経験したか(経験)
(※平成20年度より、3要素9項目に削減)