27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院...

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Page 1: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

シ    ラ    バ    ス

二〇一五年度

大阪市立大学経済学研究科

27 2015

『シラバス』の利用にあたって

2015 年度

大阪市立大学大学院

経済学研究科

現代経済専攻

この冊子は講義の内容やテキストなどを紹介しています履修科目の 決定や日頃の勉学に役立ててください

修了のための履修要件等は『経済学研究科要覧』を参照してください 講義演習の配当年セメスター等は時間割で確認してください

目 次

前期博士課程シラバスhelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip 8 基礎科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip 8 分野科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip23 市場制度経済研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip23 経済主体ケイパビリティー研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip33 地域グローバル経済研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip41

研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip53 前期研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip53 研究指導(ワークショップ)helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip56 修了論文指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip57

後期博士課程シラバスhelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58 分野科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58 経済主体ケイパビリティー研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58

研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip59

1

平成27年度学年暦

第 1 部 第 2 部

学 年 開 始 4月 1日(水) 同 左

新入生ガイダンス 4月 1日(水)

入 学 式 4月 6日(月)

新入生健康診断 4月 8日(水)

前期授業開始 4月 9日(木) 同 左

振替授業日 4月30日(木)水曜日の授業実施 同 左

振替授業日 5月 7日(木)月曜日の授業実施 同 左

創立記念日 6月 1日(月)通常どおり授業実施 同 左

授業試験期間 7月24日(金)~8月 6日(木) 同 左

夏 季 休 業 8月 5日(水)~9月15日(火) 同 左

研 修 期 間 9月16日(水)~9月30日(水) 同 左

後期授業開始 10月 1日(木) 同 左

振替授業日 10月15日(木)月曜日の授業実施 同 左

振替授業日 11月27日(金)月曜日の授業実施 同 左

冬季休業 12月23日(水)~1月 7日(木) 同 左

授業試験期間 2月 2日(火)~2月16日(火) 同 左

振替授業試験日 2月16日(火)木曜日の授業試験実施 同 左

研 修 期 間 2月17日(水)~3月19日(土) 同 左

春 季 休 業 3月20日(日)~ 同 左

振替授業日―― 各曜日に一定の授業回数を確保するため授業回数が多い曜日に授業回数が少ない

曜日の授業を行う

研 修 期 間 集中講義や補講などが行われることがある

授業試験期間 ―― 定期試験や授業を行う

近年祝日の増加変更や大学行事に伴う休講措置等により1セメスターで授業試験にあてること

のできる日数が減少していますそこで本学では振替授業 試験 日を設けるとともにさらに回数が

不足する場合は休業期間や研修期間に授業試験を実施する場合があります(平成27年度において

は8月56日が夏季休業期間ですが授業試験を実施)

振替試験日及び試験期間について

3 2

学 則 抜 粋

学 期(学則第5条)

前 期 4月1日から9月30日まで

後 期 10月1日から翌年3月31日まで

本学の休業日(学則第6条)

1 日曜日及び土曜日

2 国民の祝日に関する法律に規定する休日

3 春季休業 3月20日から4月6日まで

4 夏季休業 8月5日から9月15日まで

5 冬季休業 12月23日から翌年1月7日まで

6 その他学長が必要と認めた日

2 学長は特別の事情があると認めたときは前項第3号から第5号までの休業日を取りやめ又は変

更することができる

参 考

新入生歓迎祭開催に伴う休講

4月16日(木) 第1部5時限

4月17日(金) 第1部3~5時限

[歓迎祭開催日程4月16日(木)5限17日(金)午後~18日(土)]

大学祭開催に伴う休講

10月30日(金) 第1部5時限

11月 2日(月) 第1部全時限

[大学祭開催日程10月31日(土)~11月3日(火)]

センター試験準備に伴う休講

平成28年1月15日(金) 第12部 全時限(予定)

[センター試験1月16日 土 17日 日 ]

3

日 月 火 水 木 金 土 1日(水)~6日(月)春季休業 日 月 火 水 木 金 土

1日(水)新入生ガイダンス 1日(木)後期授業開始

3日(金)新入生TOEFL

6日(月)入学式 15日(木)振替授業日

8日(水)新入生健康診断 月 (月曜の授業を実施)

9日(木)前期授業開始 30日(金)大学祭5限休講

16日(木)新歓祭5限休講

17日(金)新歓祭午後休講

日 月 火 水 木 金 土 430(木)振替授業日 日 月 火 水 木 金 土

(水曜の授業を実施) 2日(月)大学祭休講

大学祭10月31日(土)

7日(木)振替授業日 ~3日(火)

(月曜の授業を実施) 月 27日(金)振替授業日

(月曜の授業を実施)

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

23日(水)~1月7日(木)

冬季休業期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

15日(金)センター試験

24日(金)~8月6日(木) に伴う休講措置

授業試験期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 2日(火)~16日(火)

授業試験期間

5日(水)~9月15日(火) 16日(火)振替試験授業日

夏季休業期間 (木曜の授業試験を実施)

(ただし5日(水)6日(木)は 17日(水)~3月19日(土)

授業試験を実施) 研修期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

16日(水)~30日(水) 20日(日)~

研修期間 春季休業期間

5月

6月

9月

1月

2月

3月

7月

平成27年度カレンダー(第1部)〔前期〕 〔後期〕

8月

4月

5 4

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 2: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

『シラバス』の利用にあたって

2015 年度

大阪市立大学大学院

経済学研究科

現代経済専攻

この冊子は講義の内容やテキストなどを紹介しています履修科目の 決定や日頃の勉学に役立ててください

修了のための履修要件等は『経済学研究科要覧』を参照してください 講義演習の配当年セメスター等は時間割で確認してください

目 次

前期博士課程シラバスhelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip 8 基礎科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip 8 分野科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip23 市場制度経済研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip23 経済主体ケイパビリティー研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip33 地域グローバル経済研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip41

研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip53 前期研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip53 研究指導(ワークショップ)helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip56 修了論文指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip57

後期博士課程シラバスhelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58 分野科目helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58 経済主体ケイパビリティー研究分野helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip58

研究指導helliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphelliphellip59

1

平成27年度学年暦

第 1 部 第 2 部

学 年 開 始 4月 1日(水) 同 左

新入生ガイダンス 4月 1日(水)

入 学 式 4月 6日(月)

新入生健康診断 4月 8日(水)

前期授業開始 4月 9日(木) 同 左

振替授業日 4月30日(木)水曜日の授業実施 同 左

振替授業日 5月 7日(木)月曜日の授業実施 同 左

創立記念日 6月 1日(月)通常どおり授業実施 同 左

授業試験期間 7月24日(金)~8月 6日(木) 同 左

夏 季 休 業 8月 5日(水)~9月15日(火) 同 左

研 修 期 間 9月16日(水)~9月30日(水) 同 左

後期授業開始 10月 1日(木) 同 左

振替授業日 10月15日(木)月曜日の授業実施 同 左

振替授業日 11月27日(金)月曜日の授業実施 同 左

冬季休業 12月23日(水)~1月 7日(木) 同 左

授業試験期間 2月 2日(火)~2月16日(火) 同 左

振替授業試験日 2月16日(火)木曜日の授業試験実施 同 左

研 修 期 間 2月17日(水)~3月19日(土) 同 左

春 季 休 業 3月20日(日)~ 同 左

振替授業日―― 各曜日に一定の授業回数を確保するため授業回数が多い曜日に授業回数が少ない

曜日の授業を行う

研 修 期 間 集中講義や補講などが行われることがある

授業試験期間 ―― 定期試験や授業を行う

近年祝日の増加変更や大学行事に伴う休講措置等により1セメスターで授業試験にあてること

のできる日数が減少していますそこで本学では振替授業 試験 日を設けるとともにさらに回数が

不足する場合は休業期間や研修期間に授業試験を実施する場合があります(平成27年度において

は8月56日が夏季休業期間ですが授業試験を実施)

振替試験日及び試験期間について

3 2

学 則 抜 粋

学 期(学則第5条)

前 期 4月1日から9月30日まで

後 期 10月1日から翌年3月31日まで

本学の休業日(学則第6条)

1 日曜日及び土曜日

2 国民の祝日に関する法律に規定する休日

3 春季休業 3月20日から4月6日まで

4 夏季休業 8月5日から9月15日まで

5 冬季休業 12月23日から翌年1月7日まで

6 その他学長が必要と認めた日

2 学長は特別の事情があると認めたときは前項第3号から第5号までの休業日を取りやめ又は変

更することができる

参 考

新入生歓迎祭開催に伴う休講

4月16日(木) 第1部5時限

4月17日(金) 第1部3~5時限

[歓迎祭開催日程4月16日(木)5限17日(金)午後~18日(土)]

大学祭開催に伴う休講

10月30日(金) 第1部5時限

11月 2日(月) 第1部全時限

[大学祭開催日程10月31日(土)~11月3日(火)]

センター試験準備に伴う休講

平成28年1月15日(金) 第12部 全時限(予定)

[センター試験1月16日 土 17日 日 ]

3

日 月 火 水 木 金 土 1日(水)~6日(月)春季休業 日 月 火 水 木 金 土

1日(水)新入生ガイダンス 1日(木)後期授業開始

3日(金)新入生TOEFL

6日(月)入学式 15日(木)振替授業日

8日(水)新入生健康診断 月 (月曜の授業を実施)

9日(木)前期授業開始 30日(金)大学祭5限休講

16日(木)新歓祭5限休講

17日(金)新歓祭午後休講

日 月 火 水 木 金 土 430(木)振替授業日 日 月 火 水 木 金 土

(水曜の授業を実施) 2日(月)大学祭休講

大学祭10月31日(土)

7日(木)振替授業日 ~3日(火)

(月曜の授業を実施) 月 27日(金)振替授業日

(月曜の授業を実施)

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

23日(水)~1月7日(木)

冬季休業期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

15日(金)センター試験

24日(金)~8月6日(木) に伴う休講措置

授業試験期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 2日(火)~16日(火)

授業試験期間

5日(水)~9月15日(火) 16日(火)振替試験授業日

夏季休業期間 (木曜の授業試験を実施)

(ただし5日(水)6日(木)は 17日(水)~3月19日(土)

授業試験を実施) 研修期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

16日(水)~30日(水) 20日(日)~

研修期間 春季休業期間

5月

6月

9月

1月

2月

3月

7月

平成27年度カレンダー(第1部)〔前期〕 〔後期〕

8月

4月

5 4

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

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科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

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分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

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科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

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科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

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科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

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科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 3: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

平成27年度学年暦

第 1 部 第 2 部

学 年 開 始 4月 1日(水) 同 左

新入生ガイダンス 4月 1日(水)

入 学 式 4月 6日(月)

新入生健康診断 4月 8日(水)

前期授業開始 4月 9日(木) 同 左

振替授業日 4月30日(木)水曜日の授業実施 同 左

振替授業日 5月 7日(木)月曜日の授業実施 同 左

創立記念日 6月 1日(月)通常どおり授業実施 同 左

授業試験期間 7月24日(金)~8月 6日(木) 同 左

夏 季 休 業 8月 5日(水)~9月15日(火) 同 左

研 修 期 間 9月16日(水)~9月30日(水) 同 左

後期授業開始 10月 1日(木) 同 左

振替授業日 10月15日(木)月曜日の授業実施 同 左

振替授業日 11月27日(金)月曜日の授業実施 同 左

冬季休業 12月23日(水)~1月 7日(木) 同 左

授業試験期間 2月 2日(火)~2月16日(火) 同 左

振替授業試験日 2月16日(火)木曜日の授業試験実施 同 左

研 修 期 間 2月17日(水)~3月19日(土) 同 左

春 季 休 業 3月20日(日)~ 同 左

振替授業日―― 各曜日に一定の授業回数を確保するため授業回数が多い曜日に授業回数が少ない

曜日の授業を行う

研 修 期 間 集中講義や補講などが行われることがある

授業試験期間 ―― 定期試験や授業を行う

近年祝日の増加変更や大学行事に伴う休講措置等により1セメスターで授業試験にあてること

のできる日数が減少していますそこで本学では振替授業 試験 日を設けるとともにさらに回数が

不足する場合は休業期間や研修期間に授業試験を実施する場合があります(平成27年度において

は8月56日が夏季休業期間ですが授業試験を実施)

振替試験日及び試験期間について

3 2

学 則 抜 粋

学 期(学則第5条)

前 期 4月1日から9月30日まで

後 期 10月1日から翌年3月31日まで

本学の休業日(学則第6条)

1 日曜日及び土曜日

2 国民の祝日に関する法律に規定する休日

3 春季休業 3月20日から4月6日まで

4 夏季休業 8月5日から9月15日まで

5 冬季休業 12月23日から翌年1月7日まで

6 その他学長が必要と認めた日

2 学長は特別の事情があると認めたときは前項第3号から第5号までの休業日を取りやめ又は変

更することができる

参 考

新入生歓迎祭開催に伴う休講

4月16日(木) 第1部5時限

4月17日(金) 第1部3~5時限

[歓迎祭開催日程4月16日(木)5限17日(金)午後~18日(土)]

大学祭開催に伴う休講

10月30日(金) 第1部5時限

11月 2日(月) 第1部全時限

[大学祭開催日程10月31日(土)~11月3日(火)]

センター試験準備に伴う休講

平成28年1月15日(金) 第12部 全時限(予定)

[センター試験1月16日 土 17日 日 ]

3

日 月 火 水 木 金 土 1日(水)~6日(月)春季休業 日 月 火 水 木 金 土

1日(水)新入生ガイダンス 1日(木)後期授業開始

3日(金)新入生TOEFL

6日(月)入学式 15日(木)振替授業日

8日(水)新入生健康診断 月 (月曜の授業を実施)

9日(木)前期授業開始 30日(金)大学祭5限休講

16日(木)新歓祭5限休講

17日(金)新歓祭午後休講

日 月 火 水 木 金 土 430(木)振替授業日 日 月 火 水 木 金 土

(水曜の授業を実施) 2日(月)大学祭休講

大学祭10月31日(土)

7日(木)振替授業日 ~3日(火)

(月曜の授業を実施) 月 27日(金)振替授業日

(月曜の授業を実施)

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

23日(水)~1月7日(木)

冬季休業期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

15日(金)センター試験

24日(金)~8月6日(木) に伴う休講措置

授業試験期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 2日(火)~16日(火)

授業試験期間

5日(水)~9月15日(火) 16日(火)振替試験授業日

夏季休業期間 (木曜の授業試験を実施)

(ただし5日(水)6日(木)は 17日(水)~3月19日(土)

授業試験を実施) 研修期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

16日(水)~30日(水) 20日(日)~

研修期間 春季休業期間

5月

6月

9月

1月

2月

3月

7月

平成27年度カレンダー(第1部)〔前期〕 〔後期〕

8月

4月

5 4

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

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科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

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科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

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科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

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科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 4: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

学 則 抜 粋

学 期(学則第5条)

前 期 4月1日から9月30日まで

後 期 10月1日から翌年3月31日まで

本学の休業日(学則第6条)

1 日曜日及び土曜日

2 国民の祝日に関する法律に規定する休日

3 春季休業 3月20日から4月6日まで

4 夏季休業 8月5日から9月15日まで

5 冬季休業 12月23日から翌年1月7日まで

6 その他学長が必要と認めた日

2 学長は特別の事情があると認めたときは前項第3号から第5号までの休業日を取りやめ又は変

更することができる

参 考

新入生歓迎祭開催に伴う休講

4月16日(木) 第1部5時限

4月17日(金) 第1部3~5時限

[歓迎祭開催日程4月16日(木)5限17日(金)午後~18日(土)]

大学祭開催に伴う休講

10月30日(金) 第1部5時限

11月 2日(月) 第1部全時限

[大学祭開催日程10月31日(土)~11月3日(火)]

センター試験準備に伴う休講

平成28年1月15日(金) 第12部 全時限(予定)

[センター試験1月16日 土 17日 日 ]

3

日 月 火 水 木 金 土 1日(水)~6日(月)春季休業 日 月 火 水 木 金 土

1日(水)新入生ガイダンス 1日(木)後期授業開始

3日(金)新入生TOEFL

6日(月)入学式 15日(木)振替授業日

8日(水)新入生健康診断 月 (月曜の授業を実施)

9日(木)前期授業開始 30日(金)大学祭5限休講

16日(木)新歓祭5限休講

17日(金)新歓祭午後休講

日 月 火 水 木 金 土 430(木)振替授業日 日 月 火 水 木 金 土

(水曜の授業を実施) 2日(月)大学祭休講

大学祭10月31日(土)

7日(木)振替授業日 ~3日(火)

(月曜の授業を実施) 月 27日(金)振替授業日

(月曜の授業を実施)

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

23日(水)~1月7日(木)

冬季休業期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

15日(金)センター試験

24日(金)~8月6日(木) に伴う休講措置

授業試験期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 2日(火)~16日(火)

授業試験期間

5日(水)~9月15日(火) 16日(火)振替試験授業日

夏季休業期間 (木曜の授業試験を実施)

(ただし5日(水)6日(木)は 17日(水)~3月19日(土)

授業試験を実施) 研修期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

16日(水)~30日(水) 20日(日)~

研修期間 春季休業期間

5月

6月

9月

1月

2月

3月

7月

平成27年度カレンダー(第1部)〔前期〕 〔後期〕

8月

4月

5 4

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 5: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

日 月 火 水 木 金 土 1日(水)~6日(月)春季休業 日 月 火 水 木 金 土

1日(水)新入生ガイダンス 1日(木)後期授業開始

3日(金)新入生TOEFL

6日(月)入学式 15日(木)振替授業日

8日(水)新入生健康診断 月 (月曜の授業を実施)

9日(木)前期授業開始 30日(金)大学祭5限休講

16日(木)新歓祭5限休講

17日(金)新歓祭午後休講

日 月 火 水 木 金 土 430(木)振替授業日 日 月 火 水 木 金 土

(水曜の授業を実施) 2日(月)大学祭休講

大学祭10月31日(土)

7日(木)振替授業日 ~3日(火)

(月曜の授業を実施) 月 27日(金)振替授業日

(月曜の授業を実施)

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

23日(水)~1月7日(木)

冬季休業期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

15日(金)センター試験

24日(金)~8月6日(木) に伴う休講措置

授業試験期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 2日(火)~16日(火)

授業試験期間

5日(水)~9月15日(火) 16日(火)振替試験授業日

夏季休業期間 (木曜の授業試験を実施)

(ただし5日(水)6日(木)は 17日(水)~3月19日(土)

授業試験を実施) 研修期間

日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土

16日(水)~30日(水) 20日(日)~

研修期間 春季休業期間

5月

6月

9月

1月

2月

3月

7月

平成27年度カレンダー(第1部)〔前期〕 〔後期〕

8月

4月

5 4

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

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科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

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c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

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科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

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科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

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科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

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科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

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科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

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科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

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科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 6: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

前期(4月1日~9月30日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 滋野 8

現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy ウェザーズ 9

現代経済基礎研究Ⅵ‐(1)マクロ分析1 森 10

現代経済基礎研究Ⅶ‐(1)ミクロ分析1 岡澤 11

現代経済基礎研究Ⅷ‐(1)マルクス経済学1 海老塚 12

現代経済基礎研究Ⅸ‐(1)計量分析1 鹿野 13

後期(10月1日~3月31日)

基礎科目(現代経済基礎研究)Ⅰ~Ⅸ

科 目 名 担 当 ページ

現代経済基礎研究Ⅰ-(2)Issues in Economics 中村(英) 他 14

現代経済基礎研究Ⅱ歴史分析 ウェザーズ 15

現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 松本 16

現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 長尾 17

現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 久保 18

現代経済基礎研究Ⅵ‐(2)マクロ分析2 中嶋 19

現代経済基礎研究Ⅶ‐(2)ミクロ分析2 北原 20

現代経済基礎研究Ⅷ‐(2)マルクス経済学2 海老塚 21

現代経済基礎研究Ⅸ‐(2)計量分析2 鹿野 22

平成27年度 大学院経済学研究科開講予定表

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 7: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学研究同演習 中 島 近代経済理論研究同演習 中 嶋

統計理論研究同演習 中 川 現代資本主義論研究同演習 海老塚

経済学説史研究同演習 若 森 マクロ経済学研究同演習 岡 澤

社会思想史研究同演習 中村(健) ミクロ経済学研究同演習 北 原

マクロ経済動学研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論研究同演習 中村(英)

労働経済論研究同演習 福 原

行動情報論研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

流通経済論研究同演習 柴 田 社会政策論研究同演習 杉 田

金融経済論研究同演習 辻 比較労使関係論研究同演習 ウェザーズ

財政政策論研究同演習 松 本

科    目    名 担 当 ページ 産業技術論研究同演習 坂 上

日本経済論研究同演習 滋 野

中国経済論研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論研究同演習 朴 地域経済論研究同演習 長 尾

日本経済史研究同演習 大 島 都市経済論研究同演習 小 玉

経済開発論研究同演習 森 脇 地方財政論研究同演習 小 川

国際協力論研究同演習 岩 波 産業経済論研究同演習 浦 西

アジア経済史研究同演習 脇 村

国際経済論研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科前期博士課程開講予定表

後期(10月1日~3月31日)前期(4月1日~9月30日)

分野科目 (後期開講)

 地域グローバル経済研究分野

分野科目 (前期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7 6

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 8: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科    目    名 担 当 ページ 科    目    名 担 当 ページ

複雑系経済学特殊研究同演習 中 島 近代経済理論特殊研究同演習 中 嶋

統計理論特殊研究同演習 中 川 現代資本主義論特殊研究同演習 海老塚

経済学説史特殊研究同演習 若 森 マクロ経済学特殊研究同演習 岡 澤

社会思想史特殊研究同演習 中村(健) ミクロ経済学特殊研究同演習 北 原

マクロ経済動学特殊研究同演習 森

科    目    名 担 当 ページ 数量経済分析論特殊研究同演習 中村(英)

労働経済論特殊研究同演習 福 原

行動情報論特殊研究同演習 橋 本 科    目    名 担 当 ページ

家計経済学特殊研究同演習 滋 野 社会政策論特殊研究同演習 杉 田

流通経済論特殊研究同演習 柴 田 比較労使関係論特殊研究同演習 ウェザーズ

金融経済論特殊研究同演習 辻 財政政策論特殊研究同演習 松 本

産業技術論特殊研究同演習 坂 上

科    目    名 担 当 ページ

中国経済論特殊研究同演習 佐々木 科    目    名 担 当 ページ

東アジア経済論特殊研究同演習 朴 地域経済論特殊研究同演習 長 尾

日本経済史特殊研究同演習 大 島 都市経済論特殊研究同演習 小 玉

経済開発論特殊研究同演習 森 脇 地方財政論特殊研究同演習 小 川

国際協力論特殊研究同演習 岩 波 産業経済論特殊研究同演習 浦 西

アジア経済史特殊研究同演習 脇 村

国際経済論特殊研究同演習 久 保

平成27年度 大学院経済学研究科後期博士課程開講予定表

 地域グローバル経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

 地域グローバル経済研究分野

については前期博士課程の該当科目のページを参照のこと

前期(4月1日~9月30日) 後期(10月1日~3月31日)

分野科目 (前期開講) 分野科目 (後期開講)

 市場制度経済研究分野  市場制度経済研究分野

 経済主体ケイパビリティー研究分野

7

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 9: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

前期博士課程シラバス

基 礎 科 目

【講義の主題と目標】

わが国の人口は減少に転じ少子高齢化はいよいよ社会の大問題となっている少子化への

対応はわが国のみならず先進諸国共通の課題である本講義では少子高齢化に関する様々

な問題について経済的側面から多角的に実証的裏付けに基づいた議論を行う 【講義の概要】

毎回前半に講義を行い後半にディスカッションをする 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 少子高齢化と社会保障のあり方(2) 第 2 回 少子高齢化の要因(1) 第 10 回 少子高齢化と社会保障のあり方(3) 第 3 回 少子高齢化の要因(2) 第 11 回 少子高齢化と社会保障のあり方(4) 第 4 回 少子高齢化の要因(3) 第 12 回 有効な少子化対策とは(1) 第 5 回 少子高齢化の要因(4) 第 13 回 有効な少子化対策とは(2) 第 6 回 少子高齢化と経済成長(1) 第 14 回 有効な少子化対策とは(3) 第 7 回 少子高齢化と経済成長(2) 第 15 回 まとめ 第 8 回 少子高齢化と社会保障のあり方(1)

【評価方法】

期末試験レポート平常点で評価を行う 【テキスト又は参考書】

授業中に適宜指示をする

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(1)現代経済 講義2単位

担当教員氏名

滋野 由紀子 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅰ

-(1)Contemporary Economy 基礎科目 前期開講

9 8

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 10: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅰ-(3)Global Economy 講義2単位

担当教員氏名

チャールズウェザーズ

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Ⅰ Global Economy 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

この講義は全て英語で行ないます英語を駆使するグローバルな人材を育成することを目的

としますこの講義では英語の資料を読み議論を行いプレゼンテーションを行なうことに

よって実線的な英語のスキル表現する能力を開発します学期の前半には新聞などからの

情報を理解し活発な議論を行なうことによってグローバル社会の理解と英語でのコミュニケ

ーション能力を身につけてもらいます後半にはそれぞれの課題に沿ったプレゼンテーションを

行なってもらい英語で表現する能力を開発します 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Presentation workshop 第 2 回 Discussion (teacher-led) 第 10 回 Student presentation 第 3 回 Discussion (student-led) 第 11 回 Student presentation 第 4 回 Discussion (student-led) 第 12 回 Student presentation 第 5 回 Discussion (student-led) 第 13 回 Student presentation 第 6 回 Discussion (student-led) 第 14 回 Student presentation 第 7 回 Discussion (student-led) 第 15 回 Course wrap 第 8 回 Presentation workshop

【評価方法】

授業への積極的な準備及び参加が最も重要です

10 人を定員としているため参加希望学生は必ず事前に面談に来て下

さい

面談は 4 月のはじめに行われるため3 月末ごろ掲示するので必ず確

認をしてください

9

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

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科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 11: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(1)マクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

森 誠 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(1)

Macroeconomics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

最近のマクロ経済学ではミクロ的基礎が重視されるすなわち経済主体の最適化というミク

ロから経済全体のマクロ変数の運動が考察されるまた経済主体の長期にわたる最適化が同時

に考察されるこうした動学的分析を理解するためにはそこで用いられる数学に慣れる必要

があるこの講義ではそうした数学を諸君らが身に着けることを目標とする

【講義の概要】

動学として用いられる差分方程式微分方程式や位相図を講義するそして最適化としてよ

く用いられるラグランジュ乗数クーン=タッカー条件を学習したのち最大値原理を学習する

そしてラムゼーモデルや世代重複モデルを考察する

なお経済学で用いる技術としての数学の習得なので純粋数学というよりも経済学での例を

中心とする

【講義計画】

第 1 回 定差方程式 1 第 9 回 クーン=タッカー条件 2 第 2 回 定差方程式 2 第 10 回 最大値原理 1 第 3 回 微分方程式 1 第 11 回 最大値原理 2 第 4 回 微分方程式 2 第 12 回 ラムゼーモデル 1 第 5 回 位相図(微分方程式) 第 13 回 ラムゼーモデル 2 第 6 回 位相図(差分方程式) 第 14 回 世代重複モデル 1 第 7 回 ラグランジュ乗数 第 15 回 世代重複モデル 2 第 8 回 クーン=タッカー条件 1

【評価方法】

宿題提出状況の評価などの平常点により評価する

【テキスト又は参考書】

主な参考文献

Blannchard O and S Fischer(1992)Lectures on Macroeconomics MIT Press

Turnovsky S J(2000)Methods of Macroeconomic Dynamics MIT Press

森 誠(2011)『長期にわたる最適化とケインズ経済学』晃洋書房

(特に購入の必要はないが参考となるであろう)

【コメント】

参加者のレベルに合わせて進める参加者は特に予習する必要はないが復習し理解レベルを

確認する必要がある理解が不十分なところは自習したり次回に質問するように

11 10

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 12: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(1)ミクロ分析1 講義2単位

担当教員氏名

岡澤 亮介 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(1)

Microeconomic Theory1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 1 では価格理論について下記の

テキストに基づいて講義しますゲーム理論や情報の経済学については同一のテキストを使って

ミクロ分析 2 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 市場均衡① 第 2 回 消費者行動の理論① 第 10 回 市場均衡② 第 3 回 消費者行動の理論② 第 11 回 市場均衡③ 第 4 回 消費者行動の理論③ 第 12 回 市場均衡④ 第 5 回 消費者行動の理論④ 第 13 回 市場の失敗 第 6 回 企業行動の理論① 第 14 回 独占 第 7 回 企業行動の理論② 第 15 回 予備日 第 8 回 企業行動の理論③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義資料は教員の HP (httpssitesgooglecomsiteryosukeokazawalecture) に随時掲載する

予定なので確認してください

11

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 13: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(1)マルクス経済学1 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(1)

Marxian Political Economy1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在の主流派経済学である新古典派経済学とは異なり現代経済を単なる「市場経済」ではな

く「資本主義経済」として把握する経済学的潮流を広く政治経済学と呼ぶことができるこのよ

うな立場に立つ経済諸学説は多岐にわたるがそれらの学説の主要な発想の原点には資本主

義経済なるものを最初に主題化し定式化したマルクスがいるしたがって政治経済学的立場

に関心を有する研究者はマルクスの見解を知る必要があるということになるマルクス経済学

1では受講者がマルクスについての知識がゼロであると前提して基礎的知識の習得に努める 【講義の概要】

マルクス経済学 1 ではマルクスが一般民衆向けに書いた下記の一連のテキスト(パンフレッ

ト)を丁寧な解説を心がけながら輪読していく 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『賃金価格利潤』(2) 第 2 回 『賃労働と資本』(1) 第 10 回 『賃金価格利潤』(3) 第 3 回 『賃労働と資本』(2) 第 11 回 『賃金価格利潤』(4) 第 4 回 『賃労働と資本』(3) 第 12 回 『賃金価格利潤』(5) 第 5 回 『賃労働と資本』(4) 第 13 回 『賃金価格利潤』(6) 第 6 回 『賃労働と資本』(5) 第 14 回 『賃金価格利潤』(7) 第 7 回 『賃労働と資本』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 『賃金価格利潤』(1)

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

カールマルクス『賃労働と資本』(村田陽一訳国民文庫)およびカールマルクス『賃金

価格利潤』(横山正彦訳国民文庫)をテキストとする

【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスの書い

た文献をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知

識を求める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

13 12

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 14: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(1)計量分析1 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(1)

Econometrics1 基礎科目 前期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義の目標

は大学院レベルの計量経済学を学ぶための準備として数理統計学を習得することにある 【講義の概要】

学部レベルの統計学回帰分析線形代数を復習したのちやや厳密な確率論統計的推測を学

ぶ計量経済学で主要な推定原理である最尤法モーメント法が本講義のハイライトとなる

最後に大学院レベルの計量経済学への橋渡しとして条件付き期待値関数の考え方を扱う 【講義計画】

第 1 回 Introduction 第 9 回 Asymptotic Theory II 第 2 回 Review of Statistical Inference 第 10 回 Estimation 第 3 回 Review of Regression Analysis 第 11 回 Hypothesis Testing 第 4 回 Matrix Algebra I 第 12 回 Maximum Likelihood I 第 5 回 Matrix Algebra II 第 13 回 Maximum Likelihood II 第 6 回 Probability Distribution I 第 14 回 M-estimation 第 7 回 Probability Distribution II 第 15 回 Conditional Mean Function 第 8 回 Asymptotic Theory I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析2とセットの科目です引き続き後期に計量分析2を受講して下さい

13

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

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科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

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科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 15: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

-(2) Issues in Economics

Hideki Nakamura et al Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Issues in Economics

Themes and Purpose of the Lectures

In this course each of the lecturers will give you different aspects of the contemporary economy under the pressure of globalization All the lectures will be given in English for the students to get accustomed to English hearing and thinking

Summary of the Lectures We tackle the problem of declining fertility rates currently confronting Japan We first see

some empirical facts about fertility and aging society with the international comparison We examine some causes of the declining fertility Next we theoretically investigate the effect of declining fertility on an economy which includes the pension system Finally we explore some policy implications which can increase the fertility rate

If we read the related literature opposing views can be found in the debate over globalization In my lectures I shall discuss 1) the depth of contemporary globalization 2) the nature of economic globalization 3) different aspects of globalization and 4) what is urgently needed in order to tackle the problems caused by globalization

In my lectures I will talk about some phases in Japanese History during which the relationship of Japan with the outside world was very critical I will situate these phases of Japanese History in the context of global history I hope that the students will be able to draw some pointers about our future from our own history

Plan of Lectures 1 Introduction 9 The Theme -4 K Nakamura 2 The Theme -1 H Nakamura 10 The Theme -1 K Wakimura 3 The Theme -2 H Nakamura 11 The Theme -2 K Wakimura 4 The Theme -3 H Nakamura 12 The Theme -3 K Wakimura 5 The Theme -4 H Nakamura 13 The Theme -4 K Wakimura 6 The Theme -1 K Nakamura 14 Evaluation 7 The Theme -2 K Nakamura 15 Submission of the term report 8 The Theme -3 K Nakamura

Way of Grading The students are requested to attend at least 8 lectures Each lecturer will give you a

subject of the term report and you can choose the most favorable subject for your report The report should be submitted to the Students Support Center at the end of the semester

15 14

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 16: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

Course Title Introduction to the Contemporary Economy

Historical Analysis

1 2 1995 4

1991

3 1993 1940 1993

4 2008

5 1984

6 2009

7 2011

8 NPO 2008

9 2007 1-2

10 2007

11 2013

12 2010

13 2010

14 2014

15

15

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 17: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅲ政策分析 講義2単位

担当教員氏名

松本 淳 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅲ

Economic Policy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

これまでの日本は家族や地域日本的経営などの「前提」に基づいて「人生の前半期」におけ

る生活保障システムと「人生の後半期」における年金医療を中心とした公的な社会保障制度の

発展によって対応が行われる生活保障システムを構築してきたしかし時代の変化とともに日

本の生活保障システムの背後に存在していた「前提」は急速に変化してきているこうした「前

提」の変化が急激に起こっているにもかかわらず公的な社会保障が旧態依然としているために

ほころびとして様々な問題が噴出しているのが現在の状態であるといえる 本講義では今の日本社会経済から「以前は当たり前のようにあったが失われたもの失

われつつあるものとは何か」という問いを続け現在将来の日本ではどのような対策が必要と

なるかを社会保障制度を中心にみていく 【講義の概要】

通常の講義形式をとる毎回の講義においてレジュメと資料を配布するまた特定の教科書

を用いるのではないためノートをとることを心がけること 【講義計画】

第 1 回 人々の将来に関する不安要素 第 9 回 日本の福祉国家のゆくえ 第 2 回 石油危機後の積極財政と臨調行革 第 10 回 水面下システムに守られた日本 第3回 バブル崩壊後の積極財政と橋本行革 第 11 回 日本の所得格差 第 4 回 金融危機後の積極財政と小泉改革 第 12 回 国民皆年金の実態 第 5 回 民主党政権交代以降の財政 第 13 回 税社会保障一体改革で問われてい

るもの 第 6 回 財政政策の効果 第 14 回 日本の地方はなぜ困っているのか 第 7 回 金融政策の効果 第 15 回 日本の過疎地域は限界か 第 8 回 福祉国家の類型とその特徴

【評価方法】

期末試験の結果により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて適宜指示をする

17 16

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 18: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅳ構造分析 講義2単位

担当教員氏名

長尾 謙吉 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅳ

Structural Analysis 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本年度の主題は経済構造と地域経済との関わりについて考察することです経済学の多くの

仕事は空間の拡がりのない一点世界を前提としてきましたそのため地域経済研究は周辺的

なテーマとなってきましたまた地域経済研究においてもマクロな経済構造がどのように地

理的に反映されているのかに関心が集中しました本講義では「反映論」的な視点だけでなく

経済構造と地域経済が双方向的にどのように影響を与えているのか理解することを目標とします 【講義の概要】

今年度は産業集積を通じて大都市圏の経済活動を考察します集積理論の要点を理解したう

えで現実の経済活動を大阪大都市圏の事例を通して捉えていきます大阪市立大学学術機関リ

ポジトリにある講義資料(長尾謙吉「産業集積と大都市圏の発展」『経済学雑誌』第 111 巻第 2号別冊2010 年)を読んだうえで受講登録してください 【講義計画】

第 1 回 講義のねらいと進め方 第 9 回 都心と郊外のオフィス立地 第 2 回 グローバル経済と大都市圏 第 10 回 転換期の大都市圏と産業活動 第 3 回 大都市圏の把握と設定 第 11 回 産業構造の変化と地域経済 第 4 回 商業集積の理論 第 12 回 産業集積と関連多様性 第 5 回 大都市の商業集積 第 13 回 企業の立地行動と産業集積 第 6 回 工業集積の理論 第 14 回 地域産業政策の展望 第 7 回 大都市の工業集積 第 15 回 まとめ 第 8 回 オフィス立地の理論

【評価方法】

第 1 回目の講義で講義の進め方や評価法について説明しますので必ず出席してください講

義時の課題のほか期末の試験(もしくはレポート)を予定しています 【テキスト又は参考書】

富田和暁著『新版 地域と産業』原書房2006 年 長尾謙吉本多哲夫編『大都市圏の地域産業政策』大阪公立大学共同出版会2014 年

【コメント】

学部生の「範」となる大学院生の受講を期待します

17

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 19: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅴ国際分析 講義2単位

担当教員氏名

久保 彰宏 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅴ

International Economy 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済学の中でも国際金融に関するテーマを中心に取り扱うこの講義では貿易の仕組や

その代金の決済海外直接投資資産運用目的のグローバルな投資行動そして外国為替市場へ

の介入について解説を積み重ねていき為替レートについての議論を様々な角度から理解する

さらにマクロ経済学への応用を試みることで国際金融に対するより一層の理解を試みる 為替レートは国や地域を結ぶがゆえグローバル化する世界において今後ますます重要な役目を果

たすであろう景気を左右するものなのか生活を安定させるものなのか貧困を救うものなのか

まずは為替レートと通貨制度に対して浅くとも広い知識を得ることが本講義のねらいである 【講義の概要】

基本的には講義形式が中心であるが講義のテーマによっては討論を求めるなお図表など

を用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定理論 第 2 回 外国為替 第 10 回 為替レートの将来予測 第 3 回 為替レートの定義 第 11 回 為替介入 第 4 回 為替レートと貿易収支 第 12 回 オープンマクロ経済学 第 5 回 通貨制度 第 13 回 通貨協力 第 6 回 購買力平価 第 14 回 国際金融論の最新トピックス 第 7 回 金利平価 第 15 回 まとめ 第 8 回 前半のまとめ

【評価方法】

期末試験(またはレポート)100 【テキスト又は参考書】

テキストは使用しない参考文献は講義中に指示する 【コメント】

受講者の理解度によっては講義計画を変更するかもしれない

19 18

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

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科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

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科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 20: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅵ-(2)マクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

中嶋 哲也 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅵ-(2)

Macroeconomics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

簡単化した家計の行動モデルをもとに経済発展と格差の諸側面を検討する 【講義の概要】

消費と貯蓄を選択する単純な家計モデルを前提として人的物的資本の動きを差分方程式を

利用して検討する初期値信用制度教育費用が経済発展と不平等とにどのように影響するか

を調べるまたこのモデルをハロッドドーマーの成長理論と結合し経済成長と格差のパタ

ーンを考察する 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 ハロッドドーマー理論への応用 3 第 2 回 家計の基本モデルの解説 第 10 回 関連した諸モデルの検討 1 第 3 回 経済発展への信用市場の効果 第 11 回 関連した諸モデルの検討 2 第 4 回 教育による人的資本形成モデル1 第 12 回 関連した諸モデルの検討 3 第 5 回 教育による人的資本形成モデル2 第 13 回 関連した諸モデルの検討 4 第 6 回 戦後日本経済の概観 第 14 回 関連した諸モデルの検討 5 第 7 回 ハロッドドーマー理論への応用 第 15 回 まとめ 第 8 回 ハロッドドーマー理論への応用 2

【評価方法】

授業への出席議論への参加状況により評価する 【テキスト又は参考書】

必要に応じて論文のコピーを用いる 【コメント】

簡単な差分方程式の知識があることが望ましい

19

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

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科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 21: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅶ-(2)ミクロ分析2 講義2単位

担当教員氏名

北原 稔 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅶ-(2)

Microeconomic Theory 2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

大学院レベルのミクロ経済学について講義しますミクロ分析 2 ではゲーム理論や情報の経済

学について下記のテキストに基づいて講義します価格理論については同一のテキストを使って

ミクロ分析 1 で扱われるので同時に受講することをお勧めします 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性④ 第 2 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡① 第 10 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑤ 第 3 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡② 第 11 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性⑥ 第 4 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡③ 第 12 回 保険とモラルハザード 第 5 回 同時手番のゲームとナッシュ均衡④ 第 13 回 逆淘汰とシグナリング① 第 6 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性① 第 14 回 逆淘汰とシグナリング② 第 7 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性② 第 15 回 予備日 第 8 回 時間を通じたゲームと戦略の信頼性③

【評価方法】

期末試験によって評価します 【テキスト又は参考書】

神取道弘『ミクロ経済学の力』日本評論社 【コメント】

講義 HP(後期より開設予定)httpwwweconosaka-cuacjpkitahara

21 20

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

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科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 22: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅷ-(2)マルクス経済学2 講義2単位

担当教員氏名

海老塚 明 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅷ-(2)

Marxian Political Economy2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

講義の主題と目標とマルクス経済 1 と同様であるただしマルクス経済学 2 ではマルクス

経済学1を前提にしてさらにマルクス思想の核心に接近していくただし講義レベルはマ

ルクス経済学1を修得しなくても大きな問題が生じないように工夫したい 【講義の概要】

最初はモストという人が書きマルクスが改訂した一般への普及を意図した平易な資本論入

門書を輪読してマルクス『資本論』第 1 巻の概要を把握するその後まさに人間にとって資

本主義とは何かを考究した内田義彦の文献を輪読する現代に生きる私達にとって資本主義とは

何であるのかを受講生とともに考えてみたい 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 『資本論の世界』(1) 第 2 回 『資本論入門』(1) 第 10 回 『資本論の世界』(2) 第 3 回 『資本論入門』(2) 第 11 回 『資本論の世界』(3) 第 4 回 『資本論入門』(3) 第 12 回 『資本論の世界』(4) 第 5 回 『資本論入門』(4) 第 13 回 『資本論の世界』(5) 第 6 回 『資本論入門』(5) 第 14 回 『資本論の世界』(6) 第 7 回 『資本論入門』(6) 第 15 回 合評会 第 8 回 合評会

【評価方法】

学習意欲議論への参加度および学期末に提出してもらうテキストについてのレポートによ

って総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

ヨハンモスト原著カールマルクス改訂『資本論入門』(大谷禎之介訳岩波書店)および

内田義彦『資本論の世界』(岩波新書)をテキストとする 【コメント】

新古典派経済学を専攻する大学院生も含めてより多くの大学院生にマルクスに触れてもらい

たいと思っているそのことが必ずや将来役に立つと信じるからであるそれゆえ講義内容は

マルクス経済学に対して白紙の状態でも対応できるレベルに設定するしかしマルクスが手を

入れた文献および話し言葉で平易に語られてはいるが深い思索が込められている内田義彦の著作

をテキストに使用するという意味ではマルクスについて一定の知識がありより深い知識を求

める大学院生にも満足のいく講義をさせてもらうつもりである

21

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 23: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代経済基礎研究Ⅸ-(2)計量分析2 講義2単位

担当教員氏名

鹿野 繁樹 Course Title Introduction to the Contemporary Economy Ⅸ-(2)

Econometrics2 基礎科目 後期開講

【講義の主題と目標】

計量経済学は経済学における実証分析の体系であり経済学の科学性再現性を担保する上で重

要な役割を担う特に非実験データによる因果性の統計的推測に重きを置くこの講義は計

量経済学の標準的な分析ツールの理論と利用法を習得することを目標とする 【講義の概要】

まず線形回帰モデルの OLS 推定をマスターしその拡張として一般化最小 2 乗法(GLS)非線

形モデルの最小 2 乗法(NLS)を扱う次いで計量経済学の主要テーマの一つである内生性問題

と操作変数法(IV)による解決法を学ぶ最後に被説明変数が不連続な回帰モデルそしてパ

ネルデータに基づく分析を概観する 【講義計画】

第 1 回 Linear Regression and OLS I 第 9 回 IV and 2SLS II 第 2 回 Linear Regression and OLS II 第 10 回 IV and 2SLS III 第 3 回 Linear Regression and OLS III 第 11 回 Limited Dependent Variable I 第 4 回 Robust Covariance Estimation 第 12 回 Limited Dependent Variable II 第 5 回 GLS 第 13 回 Limited Dependent Variable III 第 6 回 NLS 第 14 回 Panel Data Analysis I 第 7 回 Endogeneity Problem 第 15 回 Panel Data Analysis II 第 8 回 IV and 2SLS I

【評価方法】

毎回の講義終了後の復習問題宿題期末レポートに基づき成績を決定する 【テキスト又は参考書】

Goldberger A 1991 ldquoA Course in Econometricsrdquo Harvard University Press Greene W 2011 ldquoEconometric Analysis (7th edition)rdquo Pearson Education (International Student Edition available) Hogg Mckean and Craig 2013 ldquoIntroduction to Mathematical Statisticsrdquo Pearson Education (International Student Edition available) 浅野皙中村二朗(2009)「計量経済学(第 2 版)」有斐閣 【コメント】

計量分析1とセットの科目です必ず前期に計量分析1を履修して下さい

23 22

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 24: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

分 野 科 目

a 市場制度経済研究分野

【講義の主題と目標】

創発や進化と言った複雑系の諸概念の理解とエージェントベースシミュレーション(ABS) という研究技法の習得を目的とした研究と演習を行う複雑系研究及び ABS の技法はその多く

が物理学や数学の研究分野で生み出されたものである一方で地震や破壊浸透などの地学物

理学野や群れ行動捕食被食関係などの生態学分野人間関係などのネットワーク科学分野など

多くの分野で応用され学際的研究の代表例の一つとなっている 経済現象においても株価変動や都市の形成交通渋滞などで用いられており近年では経済

物理学という研究分野が生まれるに至っているこの講義では対象を経済現象に限ることなく

複雑系研究で明らかになった事例を縦断的に扱う 【講義の概要】

受講生の興味や研究分野に応じてテキストを選定する毎週担当者による発表を行うほか

重要なテーマについては各自で JAVA 言語によりプログラムを作成し追実験をした上で考察

を深める 【講義計画】

第 1 回 課題とテキストの選定 第2回~第 15 回 報告と考察

【評価方法】

報告内容議論考察によって行う 【テキスト又は参考書】

以下はこの講義で扱う研究領域を知るための参考書として提示する L Tesfatsion Judd K L ed Handbook of Compuational Economics Volume 2

North-holland Elsevier 2006 (経済学分野におけるABSの応用例が豊富に掲載されている) J H Holland Hidden Order Perseus Books 1995 (2014 年度に使用した Text 2015 年度

には使用しない) 【コメント】

プログラミングの経験が無くても構わないがJAVA 言語を独習する熱意は必要である

科目名 複雑系経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中島 義裕 Course Title

Economics of Complex Systems 分野科目 前期開講

23

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 25: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 統計理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中川 満 Course Title

Statistics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

統計学の経済分析への応用である計量経済学の基礎理論を学ぶ基礎的な計量経済学の手法で

ある相関線形回帰区間推定検定時系列分析多変量解析を実際のデータに適用しそ

の分析結果を解釈できるようになるのが目標である理論より応用に重点をおく 【講義の概要】

テキストとしては有斐閣 NLAS シリーズ『統計学』を使い輪読形式で学ぶまた問題練

習として章末問題を解くなお内容に関しては受講者に合わせて微調整する余地があるので

要望をガイダンスの際に述べてほしい 【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 第11章 回帰分析の統計理論(1) 第 2 回 第4章 相関と回帰(1) 第 10 回 第11章 回帰分析の統計理論(2) 第 3 回 第4章 相関と回帰(2) 第 11 回 第12章 時系列分析の基礎(1) 第 4 回 第9章 推定(1) 第 12 回 第12章 時系列分析の基礎(2) 第 5 回 第9章 推定(2) 第 13 回 第13章 多変量解析の基礎(1) 第 6 回 第10章 仮説検定(1) 第 14 回 第13章 多変量解析の基礎(2) 第 7 回 第10章 仮説検定(2) 第 15 回 試験 第 8 回 第10章 仮説検定(3)

【評価方法】

試験による 【テキスト又は参考書】

森棟他(2008)『統計学(NLAS シリーズ)』有斐閣 【コメント】

特になし

25 24

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

25

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

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Page 26: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 経済学説史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 若森 みどり Course Title

History of Political Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義では参加者とともに「市場社会を再考する」という主題に取り組むとりわけ経済

思想史の観点から市場社会の危機や自由をめぐる諸問題についての争点について検討する

【講義の概要】

19 世紀末から 20 世紀初めの世紀転換期のウィーンを舞台に生存のための経済学を構想した

オットーノイラートの経済思想(環境思想も含む)同時代のハイエクの市場経済の思想やカー

ルポランニーの市場社会論(制度変化市場経済のオールタナティブの構想も含む)を取り上

げるこのテーマに関連する最新の研究書である桑田学『経済的思考の転回――世紀転換期の

統治と科学をめぐる知の系譜』以文社(テキストⅠ第3~7回)および吉野祐介『ハイエクの

経済思想――自由な社会の未来像』勁草書房(テキストⅡ第8~13回)を輪読する予定である

【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 ハイエク自由主義の基本構造② 第 2 回 研究報告① 第 10 回 ハイエク自由主義の基本構造③ 第 3 回〈経済〉の統治生命と富科学 第 11 回 ハイエク自由主義の論争圏① 第 4 回〈オイコス〉再建自然経済の理論 第 12 回 ハイエク自由主義の論争圏② 第 5 回 社会主義経済論争の失われた位相 第 13 回 「新自由主義」のダイナミズム 第 6 回 経済の〈合理性〉経済的寛容自由 第 14 回 テキストⅡを踏まえて市場経済

を再考する 第 7 回 テキストⅠを踏まえて市場経済を

再考する 第 15 回 研究報告②

第 8 回 ハイエク自由主義の基本構造① 市場社会を再考する①

【評価方法】

出席状況報告研究への取り組みの姿勢など総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

テキストⅠ桑田学『経済的思考の転回』以文社2014 年 テキストⅡ吉野祐介『ハイエクの経済思想』勁草書房2014 年

【コメント】

参加者の研究状況について十分に配慮し修士論文や学会報告準備などについて適宜サポー

トする

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科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

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科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

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科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

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科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

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科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

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科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

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科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

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b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

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科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

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科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 27: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 社会思想史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 健吾 Course Title

History of Social Thought 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

マックスヴェーバーの社会科学方法論の基礎を理解することを目標にし時間が許せば彼

の歴史社会学的な分析の内容にまで踏み込んでみたい 【講義の概要】

ヴェーバーは晩年にいたるまで彼の方法論を見直しつづけたのでありその作業は未完に終わ

ったといってよい講義の第1回目ではヴェーバーの社会科学方法論のそうした発展過程を概

観するその後彼の方法論の到達点といえる『社会学の根本概念』を輪読していくそして

時間が許せば彼の遺作であるいわゆる『経済と社会』に収められた「支配の社会学」の一部を

読んでいく なお授業では基本的に日本語訳のテキストを使用するが受講者の希望に応じてドイツ語の

テキストを使用することも可能である

【講義計画】

第 1 回 ヴェーバー学問論の展開過程 第 9 回 下記テキスト②の輪読第2回 第 2 回 『経済と社会』の編纂問題 第 10 回 下記テキスト②の輪読第3回 第 3 回 下記テキスト①の輪読第1回 第 11 回 下記テキスト②の輪読第4回 第 4 回 下記テキスト①の輪読第2回 第 12 回 下記テキスト②の輪読第5回 第 5 回 下記テキスト①の輪読第3回 第 13 回 下記テキスト②の輪読第6回 第 6 回 下記テキスト①の輪読第4回 第 14 回 下記テキスト②の輪読第7回 第 7 回 下記テキスト①の輪読第5回 第 15 回 まとめ 第 8 回 下記テキスト②の輪読第1回

【評価方法】

出席と報告により評価する 【テキスト】

①マックスヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ②マックスヴェーバー『支配の社会学Ⅰ』創文社

【参考書】

①向井守『マックスウェーバーの科学論』ミネルヴァ書房 ②向井守ほか著『ウェーバー 支配の社会学』有斐閣新書

27 26

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 28: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 近代経済理論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中嶋 哲也 Course Title

Studies of Modern Economic Theory 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

所得資産格差の動学に関係する近代経済理論を取り上げ報告討論するまた参加者の研究

テーマに沿った報告討論をおこなう

【講義の概要】

近年のマクロ経済モデルの中から所得資産の動きを扱った諸論文を取り上げ議論する 毎回の文献と担当者とを決め報告と討論を重視して進める「金曜セミナー」として開かれる学

内外の研究者を招いた研究会に参加する場合もある 【講義計画】

第 1 回 授業計画の説明 第 9 回 参加者による論文報告 第 2 回 動学モデル入門 1 第 10 回 参加者による論文報告 第 3 回 動学モデル入門 2 第 11 回 参加者による論文報告 第 4 回 参加者による論文報告 第 12 回 参加者による論文報告 第 5 回 参加者による論文報告 第 13 回 参加者による論文報告 第 6 回 参加者による論文報告 第 14 回 討論 第 7 回 参加者による論文報告 第 15 回 まとめ 第 8 回 参加者による論文報告

【評価方法】

毎回の報告と討論への参加状況をもとに評価する

【テキスト又は参考書】

事前に論文のコピーを配布する 【コメント】

簡単な微分方程式差分方程式等についての知識があることが望ましい

27

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 29: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 現代資本主義論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 海老塚 明 Course Title

The Study of The Theories of Modern Capitalism 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

本講義は現代経済を資本主義的特質から分析することを志向する点でいわゆる政治経済学

の潮流に立つこの政治経済学的潮流の中でもとりわけ本講義ではフランス生まれの経済社

会学あるいは制度派経済学とでもいうべきレギュラシオン理論コンヴァンシオン理論の見解を

中心的な対象として議論を積み重ねてきている今年度も上記の諸理論をベースにして現代

資本主義の諸問題を論じることにしたい 【講義の概要】

今年度は各自が研究している現代資本主義の諸問題について報告してもらい上記の諸理論

の立場から議論することにしたいなおレギュラシオン理論とコンヴァンシオン理論について

は議論の中で講義をすることにする 【講義計画】

第 1 回 打合せ 第 9 回 個別発表 第 2 回 個別発表 第 10 回 個別発表 第 3 回 個別発表 第 11 回 個別発表 第 4 回 個別発表 第 12 回 個別発表 第 5 回 個別発表 第 13 回 個別発表 第 6 回 個別発表 第 14 回 個別発表 第 7 回 個別発表 第 15 回 総括 第 8 回 個別発表

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度および学期末に提出してもらうレポートを総合的に勘案して評

価する 【テキスト又は参考書】

本講義の受講希望者は受講前に山田鋭夫氏の一連のレギュラシオン理論入門書レギュラ

シオン理論の総帥ともいうべきロベールボワイエ氏の邦訳書およびコンヴァンシオン理論の邦

訳書のうちそれぞれ数冊を読んでおく必要がある(具体的な著作名についてはここでは挙げな

いがネットで検索して欲しい) 【コメント】

新自由主義やグローバリズムをはじめとした現代資本主義の病理現象を批判的に分析すること

が本講義の眼目であるしたがって現代の経済や社会に対して十分な批判意識を有する受講

者を歓迎するそのような意識を有さない院生は本講義から得るものはほとんどないであろう

予め注意されたい

29 28

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 30: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 マクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岡澤 亮介 Course Title

Macroeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

賃金格差と技術教育の関係について指定したテキストと最新の文献の輪読を通じて学習す

る先進国の賃金格差について近年の実証研究ではスキル偏向的技術進歩が熟練労働需要に与

える影響と熟練労働者の供給の変化の兼ね合いに注目しておりこのような熟練労働に対する需

給が賃金格差とどのように関連しているのかについて理論と実証の両面から考えることを目標と

します

【講義の概要】

テキストの輪読を中心に適宜参照されている論文や最新の論文についても取り扱います

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 2 ~ 第 9 回 テキストの輪読 第 10 ~ 第 15 回 関連論文の紹介

【評価方法】

担当箇所の報告内容や授業時の発言を基に評価します

【テキスト又は参考書】

Claudia Goldin and Lawrence F Katz The Race between Education and Technology Harvard University Press 2010

【コメント】

大学院レベルのミクロ経済学マクロ経済学計量経済学の知識を習得していることを前提と

します

29

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 31: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 ミクロ経済学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 北原 稔 Course Title

Microeconomic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

ミクロ経済学に関する最新の研究に触れる 【講義の概要】

ミクロ経済学に関する最新の論文(参加者の希望も聞く)を見て行く参考までに同様の形

式を取った一昨年度はAmerican Economic Journal(以下 AEJ)American Economic Review(同 AER)からの希望を募り以下の論文を扱った Van Wincoop (2013) ldquoInternational Contagion through Leveraged Financial Institutionsrdquo AEJ Macroeconomics Wang (2013) ldquoMarriage Networks Nepotism and Labor Market Outcomes in Chinardquo AEJ Applied Economics (以下 AE) Lockwood and Porcelli (2013) ldquoIncentive Schemes for Local Government Theory and Evidence from Comprehensive Performance Assessment in Englandrdquo AEJ Economic Policy (同 EP) Chodorow-Reich et al (2012) ldquoDoes State Fiscal Relief during Recessions Increase Employment Evidence from the American Recovery and Reinvestment Actrdquo AEJ EP Lindo et al (2012) ldquoAre Big-Time Sports a Threat to Student Achievementrdquo AEJ AE Gagnepain et al (2013) ldquoThe Cost of Contract Renegotiation Evidence from the Local Public Sectorrdquo AER 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 2 回~ 一本 2 回程度のペースで論文を見て行く 【評価方法】

授業態度(発表質問コメント受け答えなど)(一本 1 回程度の)提出物により行う

【テキスト又は参考書】

大学院基礎レベルのミクロ経済学(例Mas-Colell et al (1995) Microeconomic Theory Oxford University Press)計量経済学(例Wooldridge (2009) Introductory Econometrics A Modern Approach Thomson Southern)の教科書(購入の必要は無いがあると便利かも知れない) 【コメント】

大学院基礎レベルのミクロ経済学計量経済学を習得済みであるとより有意義であろう(た

だし必須とはしない)

31 30

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

31

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

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Page 32: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 マクロ経済動学研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森 誠 Course Title

Dynamic Macroeconomics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

「金曜研究会(Friday Seminar)」を開きます この研究会での報告を通じて自分の論文を修正し学会報告に備えるそして最終的には雑誌

に投稿する事になります従って本格的に金曜研究会で報告してゆくのは後期博士課程からに

なると思いますが前期博士課程の院生諸君も積極的に参加してくださいある分野だけに限定

せずに広く経済学を知ることも最終的には自分の水準を高めるためには重要と思います

【講義の概要】

この研究会は近代経済学に関する研究会ですが研究対象を特定の分野だけに限定しません各

自が自分の論文あるいは自分のテーマに関連する最新の論文を報告しますその報告について

参加者が討議します報告者は市大の院生に限らず教員他大学の研究者です

【講義計画】

第 1 回 研究報告 第 9 回 研究報告 第 2 回 研究報告 第 10 回 研究報告 第 3 回 研究報告 第 11 回 研究報告 第 4 回 研究報告 第 12 回 研究報告 第 5 回 研究報告 第 13 回 研究報告 第 6 回 研究報告 第 14 回 研究報告 第 7 回 研究報告 第 15 回 研究報告 第 8 回 研究報告

【評価方法】

平常点で評価する

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科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

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科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

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科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

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科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

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科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

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科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

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科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 33: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 数量経済分析論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 中村 英樹 Course Title

Quantitative Analyses of Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

理論分析と計量分析の補完性を理解し自らの研究テーマで理論モデルのもと実証分析が行え

るようになることを目的とする

【講義の概要】

講義においては私があるテーマのもと理論と実証分析を説明そして紹介するさらに演

習においては各自興味がある論文を発表する必要がある論文は理論実証また両方を

含むもののいずれでも構わない(自分の研究のための先行研究の勉強でも自身の研究でもどち

らでも可)ただし式展開等は自分でやる必要があるそのもとで参加メンバーとともにコメ

ントや質問をする私は理論研究であれば理論モデルの設定分析や解釈そして証分析

であれば実証の行い方や結果の解釈を中心にコメントする

【講義計画】

( )内は説明に要する講義の回数

1国際間や国内における所得格差 教育格差に関する実証分析( 回)

Nakamura (2001) ldquoAn Empirical Reexamination of the Solow Growth Modelrdquo Journal of the Japanese and International Economies

Nakamura (2011) ldquoWhy Does Scholastic Achievement Differ Among Prefectures in Japanrdquo Journal of Asian Economics

Nakamura and Mihara (2012) ldquoHow Does Public Health Investment Affect Economic Development through Fertility Theory and Empiricsrdquo

2計量経済学手法の説明( 回)

3各自の発表( 回)

【評価方法】

発表に対する準備の充実度を主そして他の参加メンバーに対するコメントの豊富さを副と

して成績を評価します

【テキスト又は参考書】

参考文献浅野 せき中村 二郎(2010)「計量経済学」有斐閣

【コメント】

他大学から招いた講師の論文発表を勉強する回も設ける予定です

33 32

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 34: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

【講義の主題と目標】

今回は「社会的排除とアクティベーション」を主題にして講義を行う貧困と社会的排除が

日本をはじめ多くの国で解決が求められる大きな問題となっているこの問題の解決は一般に

所得保障社会サービスの提供社会参加と就労に向けた支援といったものが必要でありそれ

らをどのように設計しかつ組み合わせて実施するのかが問われているしたがってこの課題は

労働経済の領域を超えたものであるが同時に労働経済からのアプローチが求められているあ

わせて経済格差問題シティズンシップ論社会福祉学福祉国家論地域社会論社会的連

帯経済などを視野に入れることが求められている とりわけ日本ではこれに関連して 2015 年 4 月から全国自治体で生活困窮者自立支援制度が

導入されまた関連して生活保護制度求職者支援制度などがあるこれらがどのように関連し

また機能しているのか「貧困と社会的排除」の解決にむけてさらにどのような政策や改革が必要

なのかこうした課題について検討する

【講義の概要】

貧困論社会的排除包摂論シティズンシップ社会福祉学就労の意味論労働市場論

社会的連帯経済などについて基本的概念の理解が求められるまたEU ならびに欧州各国の

包摂政策の理解も必要だろうそして日本におけるこの 20 年余りの政策展開そのうえで現

状分析へと議論を進めていきたい 【講義計画】

第 1 回 講義の概要について 第 23 回 社会的排除論の登場 第 45 回 社会的排除包摂の理論 第 67 回 社会的包摂とアクティベーション政策 第 89 回 日本における社会的排除の実態 第1011回 社会的排除と日本の社会政策 第 1213 回社会的包摂に向けた新たな諸政策 第 1415 回社会的包摂に向けた展望

【評価方法】

レポートによる評価

【テキスト又は参考書】

その都度提示する

科目名 労働経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 福原 宏幸 Course Title

Labour Economics 分野科目 前期開講

33

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 35: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 行動情報論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 橋本 文彦 Course Title

Information Study for Human Behavior 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

Tversky amp Kahneman に代表される行動経済学は実験経済学や脳神経経済学経済心理学な

どの諸分野をも巻き込みながら実験や調査を通してさまざまな情報が与えられた場合の人間

の意思決定プロセスを解明しようとしてきた この講義演習では従来の経済学における「合理性」の概念をクリティカルに検討した上で

現実の人間の意思決定プロセスを実験調査する手法を学びあらためて人間の行動を記述する

ための「合理性」とは何かを検討していく 【講義の概要】

基本的にテキストに沿った形でトピックを扱い同時にそのトピックに関する最新の論文を確

認していくまた講義担当者自身の最新の成果をも紹介した上でその手法や結果について

受講者とともに批判的に検討していく 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 コントロール幻想 第 2 回 意思決定とは何か 第 10 回 投資家の自信過剰 第 3 回 確率と不確実性 第 11 回 コントロール幻想とプロスペクト 第 4 回 選好と選好逆転 第 12 回 心理学実験的アプローチ 第 5 回 期待値と期待効用 第 13 回 シミュレーションアプローチ 第 6 回 期待効用理論のアノマリー 第 14 回 意思決定のプロセス 第 7 回 プロスペクト理論 第 15 回 意思決定の様々なモデル 第 8 回 プロスペクト理論を越えて

【評価方法】

毎回の報告資料と討論時の論理性に授業終了後のレポートの内容を加味して評価する

【テキスト又は参考書】

「心理学が描くリスクの世界」 広田すみれ他 慶應義塾大学出版会 または 「行動意思決定論 経済行動の心理学」 竹村和久 日本評論社 のいずれかを受講者と相談して決める

【コメント】

講義に参加する前に「行動経済学」「経済心理学」等に関して学部卒業程度の予備知識を備

えていることが必要である 35 34

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 36: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 流通経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 柴田 淳 Course Title

Distribution Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

流通経済へのアプローチはさまざまですが本科目では分業と競争を主要な関心とします分

業においては流通における各機能をどこまで企業内で行いどこから他企業との取引で行うかの

企業の範囲の問題そして企業間の取引をどのような形で行うかの取引慣行の問題を主要な関心

とします競争においては垂直構造における競争の問題そして小売市場における競争の問題

を主要な関心とします 【講義の概要】

流通経済に関わる理論実証ケーススタディーのペーパーを読んでいきます大学院基礎科

目「ミクロ分析」「計量分析」を履修済であることを前提とします

【講義計画】

第 1 回 導入 第 9 回 実証分析(4) 第 2 回 理論分析(1) 第 10 回 ケーススタディー(1) 第 3 回 理論分析(2) 第 11 回 ケーススタディー(2) 第 4 回 理論分析(3) 第 12 回 ケーススタディー(3) 第 5 回 理論分析(4) 第 13 回 ケーススタディー(4) 第 6 回 実証分析(1) 第 14 回 まとめ 第 7 回 実証分析(2) 第 15 回 今後の研究計画の相談 第 8 回 実証分析(3)

【評価方法】

発表とディスカッションへの参加状況 【テキスト又は参考書】

その都度指示します 【コメント】

特になし

35

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 37: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 金融経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 辻 賢二 Course Title

Monetary Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

金融の理論モデル分析を学ぶミクロ経済学経済数学 微分偏微分最大化問題など ゲ

ーム理論契約理論の知識があることを前提に授業を行います銀行経営銀行実務証券理論

証券実務金融の実証分析などは専門外ですので取り扱いません

【講義の概要】

金融契約における様々な問題 デットオーバーハングプロブレムなど に関する論文などを

読む予定です

【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 金融契約2(4) 第 2 回 金融契約1(1) 第 10 回 金融契約2(5) 第 3 回 金融契約1(2) 第 11 回 金融契約3(1) 第 4 回 金融契約1(3) 第 12 回 金融契約3(2) 第 5 回 金融契約1(4) 第 13 回 金融契約3(3) 第 6 回 金融契約2(1) 第 14 回 金融契約3(4) 第 7 回 金融契約2(2) 第 15 回 金融契約3(5) 第 8 回 金融契約2(3) 内容が変更される可能性があります

【評価方法】

出席授業態度授業時の報告報告書などから総合的に評価する

【テキスト又は参考書】

なし

【コメント】

出席者は事前に論文を読み授業時に報告することになります十分な予習をしてこない人の

出席は認めません毎回報告をしてもらうことになりますので十分な予習時間を確保してく

ださい

37 36

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 38: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 社会政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 杉田 菜穂 Course Title

Social Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

1990 年にエスピン-アンデルセンが提起した福祉レジーム論を契機に比較福祉国家研究が勢

いよく進んだその経過をふまえながら日本福祉国家の特徴を捉えることが本講義の目標であ

る 本講義で用いるテキスト1は福祉国家を国際比較することを根本から問い直すという視点で

書かれているそれに対してテキスト2は比較福祉国家分析のための理論や各国の事例分析

手法についても解説されているこれらの検討を通じて比較福祉国家研究のこれまでの蓄積

国際比較における日本福祉国家の位置づけについての理解を深める受講者にはテキストの要

約報告のほかにレポート課題にも取り組んでいただく

【講義の概要】

テキストの検討を通じて福祉国家の理論国際比較における日本の福祉国家の位置づけにつ

いて考察を深める

【講義計画】

第 1 回 ガイダンス 第 9 回 テキストの検討 第 2 回 テキストの検討 第 10 回 発展的学習 第 3 回 テキストの検討 第 11 回 発展的学習 第 4 回 テキストの検討 第 12 回 発展的学習 第 5 回 テキストの検討 第 13 回 発展的学習 第 6 回 テキストの検討 第 14 回 発展的学習 第 7 回 テキストの検討 第 15 回 発展的学習 第 8 回 テキストの検討

【評価方法】

出席ディスカッションへの参加度レポート課題などによって総合的に評価する 【テキスト】

1 Gregory J Kasza One World of Welfare Japan in Comparative Perspective Cornell University Press 2006(=堀江孝司訳『国際比較でみる日本の福祉国家』ミネルヴァ書房

2014 年) 2 鎮目真人近藤正基編著『比較福祉国家-理論計量各国事例-』ミネルヴァ書房2013

37

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 39: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」 39 38

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 40: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 比較労使関係論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 チャールズウェザーズ

Course Title Comparative Industrial Relations and Political

Economic Analysis 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

具体的には参加者と相談して決定しますが1日本の労使関係あるいは比較労使関係2

比較政治経済学(特に経済先進国mdash日本アメリカ西ヨーロッパmdashについて取り上げる)と

いったテーマを考えています(これらは労使関係のテーマのサンプルコースです)各国の制

度的な類似点相違点を分析するというアプローチを基本的に取っていきたいと考えています

第一回目の授業で参考となる文献リストを配布します参加する予定の院生は予め教員と直接連

絡相談するようにしてください参加者に応じて英語日本語のいずれかで授業を行います

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 若者と教育制度 第 2 回 日本の労使関係雇用制度 第 10 回 アベノミクスと労働 第 3 回 戦後の労使関係の形成 第 11 回 北欧モデル 第 4 回 戦後の労使関係の形成 第 12 回 ドイツの労働政策 第 5 回 春闘賃金制度 第 13 回 アメリカモデルと雇用制度 第 6 回 非正規労働 第 14 回 アメリカモデルと雇用制度 第 7 回 均等法と女性労働問題 第 15 回 まとめ 第 8 回 コミュニティユニオン及び NPO

【評価方法】

参加者の授業のディスカッションレッスンについての発表および書評 【テキスト又は参考書】

院生の状況やニーズによって調整しますがよく参考にする資料は以下のものです 高木郁朗「日本的労使関係の変化」 二村一夫「日本労使関係」 仁田道夫「雇用の量的管理」 新川俊光「一九七五年春闘と経済危機管理」 遠藤公嗣編『個人加盟ユニオンと労働 NPO-排除された労働者の権利擁護』 篠田徹「男女雇用機会均等法をめぐる意思決定」濱口桂一郎『新しい労働社会』 本田由紀『教育の職業的意義―若者学校社会をつなぐ』

首藤若菜「女性組合役員の増加と組合運動の変化」

『エコノミスト』「特集死んだ労組 元気なユニオン」

濱口桂一郎「日本型雇用システムの周辺と外部」 チャールズウェザーズ『アメリカの労働組合運動』

竹信三恵子『ワークシェアリングの実像』

『東洋経済』「北欧はここまでやる」

科目名 財政政策論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 松本 淳 Course Title

Public-Finance Policy 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

日本の社会経済の変革期のなか様々な分野で「改革」と名のつく制度改正が行われてい

るその際に近年注意が払われていることは分野ごとに個別の議論を行うのではなく相

互の関連を念頭に置いた議論を行うべきであるという認識である たとえば財政関連の制度についていえば租税政策と社会保障政策社会保障政策と地方

分権政策地方分権政策と租税政策といったものである制度改革についての議論を行う場

合にはこれらの諸制度の相互連関を考えることが重要である この講義演習では財政に係る諸制度とくに社会保障制度と他の諸制度との有機的な関

係に着目しながら今後の財政制度のあり方について考察していくこととする 【講義の概要】

租税政策社会保障政策地方分権などの財政学財政政策に関連する論文著作を講義お

よび報告しそれについての議論を行う また演習では必要に応じて参加者の現在すすめている研究内容を知るためにも各個人

の研究報告を行ってもらうことも考えている

【講義計画】

第 1 回 社会保障と日本経済 第 9 回 社会保障制度と租税構造 第 2 回 年金と日本経済 第 10 回 社会保障制度と国民負担率 第 3 回 医療と日本経済 第 11 回 社会保障の財源問題 第 4 回 介護と日本経済 第 12 回 社会保障制度と消費税 第 5 回 社会福祉と日本経済 第 13 回 社会保障制度と租税特別措置 第 6 回 生活保護と日本経済 第 14 回 社会保障制度と地方分権 第 7 回 労働政策と日本経済 第 15 回 これまでのまとめ 第 8 回 社会保障とインフォーマルセクター

【評価方法】

平常点および期末レポートにより評価を行う 【テキスト又は参考書】

適宜指示をする

39

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 41: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 産業技術論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 坂上 茂樹 Course Title

Philosophy of Industrial Technologies 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

今回は鉄道車輌工業と自動車工業との技術連関について掘下げたい

【講義の概要】

テキスト及び参考文献の精読批判を通じて技術史を見る眼を涵養する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 2 回 国鉄一家の成立と展開 第 3 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその1 第 4 回 鉄道車輌に内燃機関をhelliphellipその2 第 5 回 軍用自動車補助法と大型自動車製造事業 第 6 回 小型自動車の系譜 第 7 回 自動車製造事業法と国産中型ldquo大衆車rdquo出現以降の日本自動車技術界 第 8 回 軸受helliphellipその1 第 9 回 軸受helliphellipその2 第 10 回 戦後の鉄道車輌ディーゼル化を支えた技術 第 11 回 戦後のモータリゼーションと技術変化 第 12 回 国鉄における車輌グランドデザインの革新と技術体制 第 13 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその1 第 14 回 鉄道車輌の自動車化と自動車工業の行方helliphellipその2 第 15 回 おわりに

【評価方法】

期末のテストによる

【テキスト又は参考書】

坂上茂樹『鉄道車輌工業と自動車工業』日本経済評論社 年

【コメント】

私の産業技術論の対象は自動車航空機熱機関鉄道車両 特に内燃車輌と蒸気機関車 工

作機械ころがり軸受から近代ピアノ等々一貫しているのは理論重視の現代技術史ということ

41 40

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

41

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 42: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

c 地域グローバル経済研究分野

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討したい

【講義の概要】

講義の前半は内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを

念頭においた討論を行うことで日本経済が現在抱える問題への取り組みを深める 後半ではデータの収集と計量経済学の手法によるパソコンを利用した実証分析の実習を行う

統計ソフトとしては STATA の利用を考えている

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

科目名 日本経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Japanese Economy 分野科目 前期開講

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科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 43: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 中国経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 佐々木 信彰 Course Title

Chinese Economy 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代中国経済の総合的理解を産業経済の面で深める

【講義の概要】

現代中国経済を各産業の事例に即して理解を深める

【講義計画】

第 1 回 中国経済の発展段階 第 2 回 中国経済の市場化国際化 第 3 回 中国経済の課題 中共18期3中総会決議を読む 第 4 回 農業 食糧生産 三農問題 第 5 回 繊維 繊維生産の上流中流下流 特にアパレル 第 6 回 鉄鋼生産 世界の位置と国内生産の再編 第 7 回 家電生産の現状と課題海爾と華為のケーススタデイー 第 8 回 自動車生産 国有企業民営企業外資合弁企業 第 9 回 商業流通 流通改革と外資系流通企業 第 10 回 金融 銀行改革の現状と課題 第 11 回 保険の現状 第 12 回 証券の現状 第 13 回 不動産の現状 第 14 回 環境ビジネス 第 15 回 中国経済の課題と展望 中所得国の罠 体制移行の罠 講義時間外学習

必要に応じて各研究機関関係企業への訪問聞き取りを推奨する

【評価方法】

筆記試験に代わる論文(レポート)の成績と平常成績で総合評価する

論文(レポート) 点 平常点 点

成績評価の基準

現代中国の各産業に対する理解度を評価基準とする

【テキスト又は参考書】

教科書 佐々木信彰 『構造転換期の中国経済』 世界思想社

参考書 参考書は講義中にその都度指示する

【備考】

個別の研究上の相談はメールによるアポイントの上で対応する

43 42

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 44: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 東アジア経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 朴 一 Course Title

A Study on East Asian Economies 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義演習では東アジア(日本NIESASEAN中国)の工業化のプロセスと社

会変動について理論的実証的研究を行う

講義演習では東アジアの政治経済に関する過去の研究成果をたたき台に解放前後の東

アジアに光を当ててこの地域で展開された植民地支配下の民族解放闘争独立と国民統合戦

争と分断開発独裁と民主化のダイナミズムについて考察する

担当者の現在の問題関心は①植民地支配が東アジア諸国に与えた影響②解放後東アジア

諸国の指導者たちの開発政策③東アジアにおける経済開発と政治独裁の因果関係などである

講義演習では上記のテ-マに関するいくつかのテキストを取り上げ院生諸君と議論し問

題意識を深めてみたい

【講義の概要】【講義計画】

第 1 回 植民地開発の光と影 第 9 回 アジア通貨危機 第 回 民族解放闘争 第 10 回 構造改革の葛藤 第 3 回 独立への道 第 11 回 FTAの功罪 第 回 戦争と分断 第 12 回 東アジア共同体をめぐる論争 第 5 回 輸入代替工業化 第 13 回 老いるアジア 第 6 回 外資導入と後発性利益 第 14 回 総括討論 第 7 回 開発独裁 第 15 回 総括討論 第 8 回 中産層と民主化

【テキスト又は参考書】

[講義でこれまでにとりあげた文献]

カ-タ-エッカ-ト『日本帝国の申し子』草思社

グレゴリ-ヘンダ-ソン『朝鮮の政治社会』サイマル出版会

中村哲堀和生『日本資本主義と朝鮮台湾』京都大学出版会

石田浩『台湾経済の構造と展開』大月書店

ギャリ-ロダン『シンガポ-ル工業化の政治経済学』三一書房

丸川知雄『現代中国の産業』中公新書

末廣昭『キャッチアップ型工業化論』名古屋大学出版会

末廣昭『ファミリ-ビジネス論』名古屋大学出版会

渡辺利夫『アジアの経済的達成』東洋経済新報社

西口章雄朴一編『転換期のアジア経済を学ぶ人のために』世界思想社

大泉啓一朗『老いていくアジア』中公新書

43

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 45: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 日本経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 大島 真理夫 Course Title

Economic History of Japan 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

フランシスフクヤマの「政治的発展」論の研究 2014 年度後期の「日本経済史研究」ではフランシスフクヤマの『政治の起源―人類以前か

らフランス革命まで―』(上下)(会田弘継訳講談社2013 年)を輪読した英文原著のタイト

ルはThe Origin of Political Order From Prehuman Times to the French Revolution である 本年度前期は引き続きその続編であるPolitical Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)を読んでいくこちらの翻訳は

未刊行なので英文の原著を読んでいく翻訳が刊行され次第翻訳に切り替える フクヤマはソ連東欧社会主義の崩壊による自由民主主義の最終的な勝利を歴史を人間の自

由の拡大として描いたヘーゲルの歴史哲学的意味における「歴史の終わり」であると主張した『歴

史の終わり』(原著1992 年)という世界的ベストセラーで著名な米国の政治学者である同書

の刊行以後もコンスタントに著作を発表してきたが原著 2011 年刊行の『政治の起源』と 2014年刊行の『政治秩序と政治の腐敗』は社会主義崩壊後も世界の政治秩序はいっこうに安定しな

いという現実をふまえ一旦確立した政治秩序の腐敗という問題も視野に入れた壮大な国家の

歴史理論を発表した上記の 2 冊がそれである原文で585 ページ658 ページという大著で

あり渾身の力作と言える 【講義の概要】

フクヤマの Political Order and Political Decay From the Industrial Revolution to the Globalization of Democracy (2014)の輪読 【講義計画】

第 1 回 フランス革命のまでの政治的発展 第 9 回 外来の諸制度3 第 2 回 国家1 第 10 回 OB ゼミ 第 3 回 OB ゼミ 第 11 回 民主主義1 第 4 回 国家2 第 12 回 民主主義2 第 5 回 国家3 第 13 回 政治の腐敗1 第 6 回 OB ゼミ 第 14 回 OB ゼミ 第 7 回 外来の諸制度1 第 15 回 政治の腐敗2 第 8 回 外来の諸制度2

【評価方法】

レポートによる 【テキスト又は参考書】

入手方法は受講者との相談による 【コメント】

上記の予定は受講生との相談により変更することがある 45 44

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 46: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 経済開発論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 森脇 祥太 Course Title

Development Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

本講義の目的は経済開発論に関する実証研究を行うための基礎力を身に付けることです日本

及び発展途上国の経済発展を実証的に分析した基礎的な文献及び論文を講義参加者と読む形式で

講義を行います

【講義の概要】

本講義では日本の長期的な経済発展を発展途上国と比較した研究を取り上げ経済開発に関

するマクロ的な分析について学びます授業で紹介されている実証研究の中で取り上げられてい

る経済理論や統計計量分析の手法についても適宜説明を加えます最終的には講義参加者が

発展途上国の経済開発を実証的に分析するための視点及び方法に関心を深めることが出来ること

を目指します

【講義計画】

第 1 回 中国における産業構造変化の生産性上昇効果

第 2 回 日本台湾韓国における産業構造変化の生産性上昇効果 第 3 回 中国における道路資本の生産力効果 第 4 回 日本における社会資本の生産力効果 第 5 回 中国工業における中小企業の役割 第 6 回 中国農村部における中小企業の役割 第 7 回 中国農業の生産関数と過剰労働力の推定 第 8 回 日本台湾韓国における職種間賃金格差の縮小と技術進歩 第 9 回 中国における環境効率性の推計 第 10 回 欧米及び東アジア諸国における環境効率性の推計 第 11 回 理論研究 1 第 12 回 理論研究 2 第 13 回 統計研究 1 第 14 回 統計研究 2 第 15 回 統計研究 3

【評価方法】

出席及びレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

森脇祥太『経済発展の計量分析』成文堂これ以外にも関連する学術論文を特別に読むことを

課題として課すことがあります

【コメント】

研究の進め方についても指導したいと思います 45

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 47: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 国際協力論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 岩波 由香里 Course Title

International Cooperation 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現代の国際社会では内戦やテロ貧困や大量破壊兵器の拡散など様々な問題が発生している

この授業ではなぜこのような問題が発生するのかを政治経済的手法を用いて考察すると同時

に諸国家がどのように協力しあえばこのような問題を解決できるのかまた国家が協力する

にはどのような制度が有効かについて考察する 【講義の概要】

毎週英文の論文や本の一章を読みその内容について議論をする議論を活発化するために

それぞれの論文について担当者を選び発表してもらうまた履修者は好きなトピックを一つ

選んで授業で学んだことを参考にレポートを書いて提出する 【講義計画】

第 1 回 はじめに 第 9 回 国際制度 1 第 2 回 国家とアナーキー 第 10 回 国際制度 2 第 3 回 安全保障のジレンマ 第 11 回 内戦とコミットメント問題 第 4 回 交渉と戦争 1情報の非対称性 第 12 回 内戦と国際介入監視 第 5 回 交渉と戦争 2コミットメント問題 第 13 回 内戦と国際介入権力分掌 第 6 回 国内政治と国際政治 第 14 回 まとめ 第 7 回 同盟と抑止 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 同盟と抑止 2

【評価方法】

発表と議論への参加 40 レポート 60 【テキスト又は参考書】

授業中に紹介する

47 46

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 48: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 地域経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 長尾 謙吉 Course Title

Regional Economic Development 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

経済活動のグローバル化が進展するなか大都市圏をはじめとする一国内のローカルな地域や

東アジア経済圏など国境を越えた国際的地域の意義が問い直されています経済の地理的発展過

程は世界経済や国民経済の研究だけでは十分に理解できません様々な地理的スケールのもと

での産業立地集積や地域経済発展の捉え方を考える能力を養うことを目標とし授業を展開し

ます 【講義の概要】

地域経済を研究する諸観点を紹介検討した後本年度のトピックについて議論する予定です 本年度は日本地域経済学会の全国大会が 12 月 12 日(土)13 日(日)に本学において開催さ

れますのでその地域公開シンポジウムや共通論題シンポジウムに関連するテーマを取り上げる

予定です大会に参加することを前提に授業を企画しますシラバス執筆時点ではテーマは未定

ですので後期開講前には学会のホームページを参照してください lthttpjaresjpgt 【講義計画】

第 1 回 科目のねらい 第 9 回 本年度のトピック 3 第 2 回 地域経済とは 第 10 回 本年度のトピック 4 第 3 回 国際分業と世界の経済地理 第 11 回 本年度のトピック 5 第 4 回 地域経済研究の視点 1 第 12 回 本年度のトピック 6 第 5 回 地域経済研究の視点 2 第 13 回 本年度のトピック 7 第 6 回 地域経済研究の視点 3 第 14 回 本年度のトピック 8 第 7 回 本年度のトピック 1 第 15 回 まとめ 第 8 回 本年度のトピック 2

【評価方法】

授業時の報告議論および期末レポートに基づきます

【テキスト又は参考書】

文献や資料を配布する予定です

【コメント】

関心ある方は大都市圏産業政策研究会にも参加ください lthttpwwweconosaka-cuacjp~Nagaoseisakuhtmgt

47

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 49: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 都市経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小玉 徹 Course Title

Urban Economics 分野科目 後期開講

【講義の概要】

ポスト工業化社会の到来とともに「新しい社会リスク」という妖怪が世界を席巻しているか

つての工業化時代における教育雇用家族形成までの単線的なライフトランジションのプロ

セスは長期化複線化してきているそのことで「個人の裁量度」は高まり多様な人生へ展

望が開かれているかのように見えるしかし多くの若者は「強いられた個人主義」のもとで

ライフトランジションの諸困難に直面している

他方で「新しい社会リスク」への対応をめぐりその責任を国家ではなく個人と家族へと押

しつける傾向がますます強まってきている

格差社会分極化される若者(ユースディバイド)という事態にわれわれはどう対処す

べきなのか実社会でトランジションの諸困難に直面している皆さんとともに考えてみたい

【講義計画】

第 1 回 「新しい社会リスク」とわたしたち 第 2 回 ポスト工業社会と「新しい社会リスク」 第 3 回 若者と「新しい社会リスク」 第 4 回 家族と「新しい社会リスク」 第 5 回 女性と「新しい社会リスク」 第 6 回 教育と「新しい社会リスク」 第 7 回 雇用と「新しい社会リスク」 第 8 回 住宅と「新しい社会リスク」 第 9 回 「新しい社会リスク」への対応(社会民主主義) 第 10 回 「新しい社会リスク」への対応(保守主義) 第 11 回 「新しい社会リスク」への対応(自由主義) 第 12 回 「新しい社会リスク」への対応(南欧) 第 13 回 「新しい社会リスク」への対応(東アジア) 第 14 回 これからの日本の課題1 第 15 回 これからの日本の課題2

【テキスト又は参考書】

『福祉レジームの変容と都市再生』(ミネルヴァ書房)

49 48

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 50: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 地方財政論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 小川 亮 Course Title

Local Public Finance 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

地方財政に関する諸問題の考察に用いられる理論モデルや実証方法について受講者の発表や

その後の議論のなかで理解していく 【講義の概要】

本講義演習では地方財政に関する理論的実証的文献を輪読する原則公共経済学的ア

プローチを用いた文献を指定する本年度は主に堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』を

輪読する予定である(以下の講義計画はこれに従った目安のものになる)が受講者の希望によ

って文献は適宜な対応をとる 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 租税輸出論 第 2 回 市場の失敗と政府の役割 第 10 回 租税競争論 第 3 回 政府の役割と地方政府の役割(1) 第 11 回 固定資産税と経済効果 第 4 回 政府の役割と地方政府の役割(2) 第 12 回 一般補助金論 第 5 回 資源配分機能と地方政府(1) 第 13 回 不完全情報と補助金政策 第 6 回 資源配分機能と地方政府(2) 第 14 回 財政錯覚論 第 7 回 所得再分配機能と地方政府(1) 第 15 回 まとめ 第 8 回 所得再分配機能と地方政府(2)

【評価方法】

毎回の報告議論への参加態度そしてレポートによって評価する

【テキスト又は参考書】

堀場勇夫(1999)『地方分権の経済分析』(東洋経済)

【コメント】

議論への積極的な参加を期待する

49

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 51: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 産業経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 浦西 秀司 Course Title

Industrial Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

交通公益事業の需要構造費用構造生産性分析等に関する実証分析を行っている論文を輪

読します修士論文で実証分析を行おうと考えている人はこの講義でいくつかの先行研究にふ

れることによって研究テーマや分析手法に関する手がかりが得られるのではないかと思われま

す 【講義の概要】

各自が担当する論文を精読したうえでレジュメを作成しそれを報告してもらいます具体的

な文献は講義中に指示します なお履修にあたってはミクロマクロ経済学や公共経済学産業組織論計量経済学に関す

る基礎的な知識を有していることが望ましいです

第 1 回 文献報告者の決定 第 9 回 第 2 回 第 10 回 費用構造分析 第 3 回 第 11 回 第 4 回 需要構造分析 第 12 回 第 5 回 第 13 回 生産性分析その他 第 6 回 第 14 回 第 7 回 費用構造分析 第 15 回 第 8 回

【評価方法】

報告レジュメおよびディスカッションへの参加態度にて評価します 【テキスト又は参考書】

輪読する論文については適宜指示します 【コメント】

最初はレジュメをまとめるのに苦労するかもしれませんがそのうちポイントが分かるように

なれば余裕が出てくるのではないかと思われます

51 50

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 52: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 アジア経済史研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 脇村 孝平 Course Title

Asian Economic History 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】 本演習では下記の二冊のテキストを輪読することによって環境史的なアプローチからア

ジア経済史研究における二つの重要な問題に迫ることにしたい第一は東アジア(中国および

日本)の近世から近代にかけての資源危機の問題であるKポメランツの「大分岐」(the Great Divergence)説によると近世後期の東アジア(中国および日本)では資源危機とりわけ森

林資源の危機が顕在化したことになるがこの問題について考えたい第二は東アジアにおい

て市場および国家がかかる資源危機に対して如何なる対応をしたかの問題である 【講義の概要】 最初に斎藤修氏の『環境の経済史』の各章を読む中で上記の問題を考える本書は日本を

中心に論じているが中国も対象に含み比較史的な分析がなされている続いてタットマンの

『日本人はどのように森をつくってきたのか』を読み進める前者が近世近代を対象にしてい

るのに対して後者は古代中世にも視野が及んでいる 【講義計画】

第 1 回 オリエンテーション 第 9 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第4章第5章 第 2 回 『環境の経済史』第1章 第 10 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』第6章第7章 第 3 回 『環境の経済史』第2章 第 11 回 『日本人はどのように森をつくってき

たのか』結論 第 4 回 『環境の経済史』第3章 第 12 回 各人の研究発表① 第 5 回 『環境の経済史』第4章 第 13 回 各人の研究発表② 第 6 回 『環境の経済史』第5章 第 14 回 各人の研究発表③ 第 7 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』序章第1章 第 15 回 予備日

第 8 回 『日本人はどのように森をつくって

きたのか』第2章第3章

【評価方法】 以下の三点で評価する

1 講義への出席状況 2 通常の講義の際における課題への取り組み 3 期末の課題論文

【テキスト又は参考書】 斎藤修『環境の経済史-森林市場国家』岩波現代選書2014 年 Cタットマン(熊崎実訳)『日本人はどのように森をつくってきたのか』築地書館1998

年 51

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 53: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 国際経済論研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 久保 彰宏 Course Title

International Economics 分野科目 後期開講

【講義の主題と目標】

国際経済についての議論を様々な角度(経済理論)から検証することがねらいであるとりわけ

貿易と金融の両面を適宜融合させて昨今の国際経済事情について理解を深めることが最大の目標と

なる 【講義の概要】

分担報告を求めるなお図表などを用いた解説をおこなうこともあるが高度な数学的解説は用

いないよう配慮する 【講義計画】

第 1 回 イントロダクション 第 9 回 為替レートの決定② 第 2 回 為替レートと貿易収支 第 10 回 国際経済の諸問題① 第 3 回 財政金融政策と為替レート 第 11 回 国際経済の諸問題② 第 4 回 マクロ経済と国際収支 第 12 回 国際経済の諸問題③ 第 5 回 非貿易財と開発途上国 第 13 回 国際経済の諸問題④ 第 6 回 新興市場における危機 第 14 回 国際経済の諸問題⑤ 第 7 回 為替制度 第 15 回 まとめ 第 8 回 為替レートの決定①

【評価方法】

報告内容とレポートを総合的に評価する 【テキスト又は参考書】

講義中に指示する 【コメント】

受講学生の興味によって取り扱うテーマを変更するかもしれない

53 52

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

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科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 54: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

研 究 指 導

科目名 前期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

各履修者が修士論文のテーマとして予定する問題について①当該分野の研究の現状把握②

研究手法の基礎作り③論文テーマの絞り込みを行う①②は少人数のゼミ形式で当該分

野の必読文献を読破し研究に必要な諸概念を十分に理解しまた理論的研究実証的研究制

度的研究などそれぞれの研究手法の基礎を習得する③は原則としてマンツーマンの指

導による 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 岡澤 亮介マクロ経済学(マクロ経済学の理論研究) 北原 稔ミクロ経済学(応用ミクロ経済学) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中川 満統計理論(単位根分析に対する構造変化の影響に関する研究) 若森みどり経済学説史(市場社会と経済制度の思想史研究) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

杉田 菜穂社会政策論(日本を中心とする人口問題と社会政策の歴史研究) 福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 松本 淳財政政策論(公的年金制度改革年金課税日本の社会保障制度と租税制度の

関係について) 柴田 淳流通経済論(生産から消費に至るまでの分業と価格形成メカニズムの分析) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 小川 亮地方財政論(地方分権改革および地域経済の活性化に関する実証研究)

53

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 55: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

浦西 秀司産業経済論(公益事業の規制政策に関する計量分析) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史) 森脇 祥太経済開発論(アジア諸国を対象とした経済発展の実証研究) 久保 彰宏国際経済論(金融危機に関する国際マクロ経済分析) 岩波由香里国際協力論(国際制度を通じた国家間協力に関する国際政治経済分析)

55 54

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 56: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 前期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「前期研究指導 1」を受けていることが前提である修士論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修士論文を作成するためには「前期研究指導 1」および「前期研究指導 2」を履修しなければ

ならない指導教員(「前期研究指導1」と同一の教員が原則)の「研究指導」を受けることとし

また助言教員の研究指導と助言を仰がなければならない各教員の担当分野は「前期研究指導 1」に同じである

55

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 57: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 研究指導(ワークショップ)

担当教員氏名

滋野 由紀子 柴田 淳 Course Title

Workshop 後期開講

【講義内容】 この演習は前期博士課程修士専修コース1年次に在籍する大学院生が受講する科目である

受講生の研究報告議論担当教員からのコメントを通して最終的に報告書を作成することが

目標である 例年受講生の専門領域は広く担当教員が受講生すべての問題関心をカバーできるわけでは

ないしかしながらどの専門領域においても以下の能力を身につけることが求められようそ

れは(1)課題発見能力(2)文献および資料調査能力(3)論理的な文章作成能力(4)他分野の者

にも理解できるようなプレゼンテーション能力であるこのような共通の能力を高め各受講生

が2年次に執筆する修了論文につながるような演習にしていきたいと考えている 【評価方法】 最終的に提出する報告書の内容および平常点(毎回の出席および数回の報告)により総合的に

評価する

57 56

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 58: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 修了論文指導

Course Title

Supervision for Final Paper

【講義の主題と目標】

「ワークショップ」を受けていることが前提である修了論文のテーマについて①研究手法

の一層の習熟②論文作成指導が中心的な課題となる②はマンツーマンの指導が原則で

あるがゼミの論文草稿報告相互啓発も重視される 修了論文を作成するためには「ワークショップ」および「修了論文指導」を履修しなければな

らない指導教員による「研究指導」を受けることとしまた助言教員の研究指導と助言を仰が

なければならない各教員の担当分野は一般コースの「前期研究指導 1」に同じである

57

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 59: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

後期博士課程シラバス

分 野 科 目

b 経済主体ケイパビリティー研究分野

科目名 家計経済学特殊研究同演習

講義2単位 担当教員氏名

演習2単位 滋野 由紀子 Course Title

Household Economics 分野科目 前期開講

【講義の主題と目標】

現在日本経済が抱える問題の多くは家計の選択および行動の多様化を抜きには議論できない

例えば結婚出産といった家族形成や労働供給に対する考え方消費ひいては貯蓄の決定等の

多様性は世代間のみならず世代内においても拡がっており少子高齢社会を迎えての社会保

障システムのあり方や経済政策の実効性等に与える影響は大きいそこで家計行動の実態を明

らかにするとともに家計の視点から政策の評価について理論実証の両面から検討する

【講義の概要】

内外の論文著書を演習参加者で輪読し新しい研究課題を見つけだすことを念頭においた討

論を行うことで現在わが国の家計行動の解明や家計の視点に重点をおいた政策評価と今後望ま

れる政策の探求への取り組みを深めるまた適宜クロスセクションまたはパネルの家計マイク

ロデータを用い離散変数の特質を考慮した計量経済学の手法による家計行動の実証分析の実習

を行う

【講義計画】

第 1 回 労働問題(1) 第 9 回 社会保障(2) 第 2 回 労働問題(2) 第 10 回 社会保障(3) 第 3 回 少子化問題(1) 第 11 回 実証分析の実習(1) 第 4 回 少子化問題(2) 第 12 回 実証分析の実習(2) 第 5 回 少子化問題(3) 第 13 回 実証分析の実習(3) 第 6 回 貯蓄行動資産選択(1) 第 14 回 実証分析の実習(4) 第 7 回 貯蓄行動資産選択(2) 第 15 回 実証分析の実習(5) 第 8 回 社会保障(1)

【評価方法】

平常点と期末レポートによる

【テキスト又は参考書】

適宜講義の中で指示する

59 58

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 60: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

研 究 指 導

科目名 後期研究指導1

Course Title

Research Guidance1

【講義内容】

博士論文の「研究指導」は画一的になりえないが標準的な内容は次の通りである「後期研究

指導 1」では6 月までに論文テーマと 3 年間の研究計画(第 1 次案)を作成するこの時に

助言教員(2 名)も決定する「後期研究指導 1」の主な課題は①当該分野の内外の先端的研究の

消化②研究手法の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である①②は

少人数のゼミ③④は個人指導が中心となる④ではゼミでの研究報告相互啓発も重要で

ある終了時に研究経過報告書を提出する 各教員は次に記載する分野の研究指導を担当する

市場制度経済研究分野 中嶋 哲也近代経済理論(経済成長理論及び不況理論の研究) 海老塚 明現代資本主義論(戦後日本経済の制度分析貨幣と市場の経済理論) 中島 義裕複雑系経済学(理論実証計算機実験による市場の進化的理解) 森 誠マクロ経済動学(分配投資行動と資本主義経済の成長) 中村 英樹数量経済分析論(世界における経済成長の二分化国内不平等) 中村 健吾社会思想史(マックスヴェーバー研究欧州統合と国民国家シティズン

シップと人権) 経済主体ケイパビリティー研究分野

福原 宏幸労働経済論(失業非正規雇用貧困および社会的排除についての研究) Cウェザーズ比較労使関係論(日本の労使関係の比較分析) 橋本 文彦行動情報論(データの認知から意思決定を経て行動へと至る人間の情報処理

過程のモデル構築) 辻 賢二金融経済論(金融契約に関する理論モデル分析) 坂上 茂樹産業技術論(技術史論に基づく産業技術論)

地域グローバル経済研究分野 長尾 謙吉地域経済論(グローバル化と都市地域経済の変容企業立地と産業集積) 滋野由紀子日本経済論(日本経済と家計行動の相互関連) 朴 一東アジア経済論(朝鮮半島地域研究日韓日朝関係論国際労働移動に関す

る研究) 大島真理夫日本経済史(土地希少化と勤勉革命の比較史リベラリストの近代日本経済史

像) 脇村 孝平アジア経済史(近現代における世界経済の形成と熱帯グローバルヒストリー

としてのインド社会経済史)

59

科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

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教 授
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准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

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科目名 後期研究指導2

Course Title

Research Guidance2

【講義内容】

「後期研究指導 1」を受けていることが前提である「後期研究指導 2」では6 月までに博

士論文作成に向けた指導計画(第 2 次案)を作成する同時に助言教員 2 名も決定する「後期

研究指導 2」の主な課題は「後期研究指導 1」に引続き①当該分野の内外の先端的研究の消化

②研究手法の一層の熟達③研究資料の収集④博士論文の部分草稿作成である④に関して

本年度前期において当該分野におけるレフェリー誌(本学の『経済学雑誌』もレフェリー制度

を導入している)への投稿論文を完成させるそして本年度後期においてレフェリーのコメ

ントにしたがって投稿論文の手直しを行うとともに2 本目の投稿論文を作成し投稿すること

をめざす2本目の投稿論文の投稿先はレフェリー誌である必要はない終了時に研究経過

報告書を提出する 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである

61 60

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

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准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 62: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

科目名 後期研究指導3

Course Title

Research Guidance3

【講義内容】

「後期研究指導 2」を受けていることが前提である「後期研究指導 3」は博士論文の作成指

導が中心である年度当初に論文題目章別編成を作成し中間段階で論文草稿要旨を作

成するその後論文の審査委員会発足(主査副査の決定)を経て博士論文を完成させる

審査委員会公聴会での意見を論文に反映させ最終提出へと進む 各教員の担当分野は「後期研究指導 1」に同じである なお「後期研究指導 1」から「後期研究指導 3」は同一教員の指導を受けることを原則とする

61

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

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教 授
admin
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准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 63: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

注意事項

杉本キャンパスマップ

教員名簿

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

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佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

Page 64: 27 201527 2015 『シラバス』の利用にあたって 2015年度 大阪市立大学大学院 経済学研究科 現代経済専攻 この冊子は、講義の内容やテキストなどを紹介しています。履修科目の

注 意 事 項

定期試験受験上の注意

試験会場においては黒板に提示してある着席表のとおり着席すること

各自の机上に学生証を提示しておくこと万一学生証を忘れたときは必ず学生サポートセンタ

ー経済学研究科教務担当に申し出て指示を受けること

解答しないで退場する場合は試験開始後 分を経過しかつ問題用紙および答案用紙を

監督者に返還した後でなければ退場することができない

遅刻した者は試験開始 分経過後は入場することができない

不正行為を行なった者に対してはその期の成績はすべて無効とする

交通スト当日の杉本地区学舎の授業について

次の交通機関のいずれかがストライキを行なったとき当日の授業は休講とするただし別表の

とおり解除の時刻により全部または一部の授業を行う

( ) 阪和線

( ) 私鉄(近鉄阪急阪神南海京阪)の 線以上

( ) 地下鉄及び 環状線が同時

台風時等の杉本地区学舎の授業について

別段の通知をしないかぎり大阪府下に暴風警報又は特別警報のいずれかが発令された場合

当日の授業は休講とする

ただし別表のとおり警報解除の時刻により全部または一部の授業を行う

別段の決定をするときは学生サポートセンター掲示板第 部事務室全学共通教育棟掲示

板に掲示する

63 62

別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
テキストボックス
准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

67

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別 表

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 前 時 以 前 全 時 限

午 前 時 以 前 限 時 限

午前 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

第 部 の 授 業

ス ト

警 報解除の時刻 休講となる時限 授業を行う時限

午 後 時 以 前 全 時 限

午後 時を過ぎても

解除 されない場合全 時 限

63

65 64

杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

67 66

admin
テキストボックス
教 授
admin
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准教授

非常勤講師

佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

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杉本キャンパス 教室一覧

建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

脇 村 孝 平 アジア経済史研究

森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

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鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

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建物 階層 教室番号

3 経済学部棟 1階 CA

2階 企画別共同研究室A~D

1 1号館 2階

12A12B12E12F 120~128

3階 13A~13G 130~137

19 4号館 1階 410

6 経済研究所棟 2階

52E1 521~524

3階 53E1~53E3

4 法学部棟

3階 730

4階 740

11 階 711mdashA~711-C

18 全学共通教育棟

1階 81A81B 810~816 自習室

2階 820~822

3階 83A~83L 830~835

4階 84A 840~849 外国語特別演習室1~5

5階 85A 850851

20 基礎教育実験棟

1階 階段教室

2階 物理学実験室等

3階 生物学化学実験室等

4階 化学実験室等

65

教員名簿

研究室

大 島 真理夫 教 授 日 本 経 済 史 研 究

坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

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森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

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67 66

admin
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admin
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鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

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研究室

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坂 上 茂 樹 産 業 技 術 論 研 究

海老塚 明 現代資本主義論研究

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森 誠 マクロ経済動学研究

朴 一 東アジア経済論研究

福 原 宏 幸 労 働 経 済 論 研 究

C ウェザーズ 比較労使関係論研究

中 村 健 吾 社 会 思 想 史 研 究

辻 賢 二 金 融 経 済 論 研 究

橋 本 文 彦 行 動 情 報 論 研 究

滋 野 由紀子 日 本 経 済 論 研 究

中 村 英 樹 数量経済分析論研究

長 尾 謙 吉 地 域 経 済 論 研 究

中 嶋 哲 也 近代経済理論研究

中 島 義 裕 複雑系経済学研究

柴 田 淳 准教授 流 通 経 済 論 研 究

中 川 満 統 計 理 論 研 究

松 本 淳 財 政 政 策 論 研 究

森 脇 祥 太 経 済 開 発 論 研 究

北 原 稔 ミクロ経済学研究

浦 西 秀 司 産 業 経 済 論 研 究

小 川 亮 地 方 財 政 論 研 究

岡 澤 亮 介 マクロ経済学研究

若 森 みどり 経 済 学 説 史 研 究

久 保 彰 宏 国 際 経 済 論 研 究

杉 田 菜 穂 社 会 政 策 論 研 究

岩 波 由香里 国 際 協 力 論 研 究

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admin
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佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

研究室

小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

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佐々木 信 彰 教 授 中 国 経 済 論 研 究 関 西 大 学 経 済 学 部

鹿 野 繁 樹 准教授 計 量 分 析 大阪府立大学経済学部

創造都市研究科教員

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小 玉 徹 教 授 都 市 経 済 論 研 究

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