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医療の質・自己評価

診療科

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２１）泌尿器科

1 ．診療体制と患者構成１ ）診療科スタッフ（講師以上）　　奴田原紀久雄（教授、診療科長）　　東原　　英二（教授）　　桶川　　隆嗣（教授）　　多武保　光宏（講師）２）常勤医師数、非常勤医師数

常勤医師数：１３名（教授 ３ 、講師 １ 、助教 ８、医員 １）非常勤医師数：１５名

３ ）指導医数、専門医・認定医数（学会名）　　日本泌尿器科学会　指導医： ９ 名　　　　　　　　　　　専門医： ９ 名（常勤のみ）　　日本泌尿器内視鏡学会　泌尿器腹腔鏡技術認定医： ４名（常勤のみ）　　日本内視鏡外科学会　日本内視鏡外科技術認定医： ２名（常勤のみ）　　日本腎臓学会　腎臓専門医： ２ 名（常勤のみ）　　日本がん治療認定医機構　暫定教育医： １名（常勤のみ）　　　　　　　　　　　　　　　　認定医： ４名（常勤のみ）４）外来診療の実績　・専門外来の種類　　・女性骨盤底専門外来（毎週火曜日　午前；榎本、毎週木曜日　午前；担当医　交代制、　　　　　　　　　　　　　毎週金曜日　午前；担当医　金城）　　・尿失禁体操外来（隔週火曜日　午前；担当…皮膚排泄ケア認定看護師）　　・多発性嚢胞腎外来（隔週木、金曜日午前；担当医　東原、奴田原）　・外来患者総数　　外来総患者数… １０, ２７３人…（救急外来含む）　　紹介患者数… １, ７８７件

平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度

外来患者数（初診） 3, 517 3, 540 3, 346 3, 287 3, 532

外来患者数（のべ） 42, 701 44, 247 45, 264 43, 360 44, 752

５ ）入院診療体制と実績　①　主要疾患患者総数　　a．入院患者総数：　　１, ６３２人

平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度

新規入院患者数 1, 349 1, 474 1, 538 1, 384 1, 632

のべ入院患者数 11, 463 14, 369 14, 356 13, 190 16, 263

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ｂ．手術件数：　　手術種類 術式 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度

副甲状腺・甲状腺 副甲状腺腺腫切除術 6 5 8 2 4

副腎 腹腔鏡下副腎摘除術 6 13 14 15 14

副腎摘除術 1 1 1 0 2

腎 腹腔鏡下腎摘除術 17 53 30 23 26

腎摘除術 13 13 4 8 12

腹腔鏡下腎部分摘除術 2 4 11 13 16

腎部分切除術 23 22 14 2 10

腹腔鏡下腎嚢胞開窓術 0 0 0 0 1

腎盂尿管 腹腔鏡下腎尿管全摘術 15 26 15 27 31

腎尿管全摘除術 3 4 2 3 0

腹腔鏡下腎盂形成術 4 4 4 5 4

腎盂形成術 2 1 0 0 0

膀胱（癌） 腹腔鏡下手術 　 　 16 2 7

膀胱全摘術＋ 回腸新膀胱造設術 6 2 2 0 2

回腸導管造設術 8 19 18 9 10

尿管皮膚瘻造設術 1 2 1 1 2

経尿道的手術 TUR-Bt 172 183 200 197 232

前立腺 　 　

前立腺癌 ロボット支援前立腺全摘術 0 54 86 89 99

腹腔鏡下前立腺全摘術 31 17 0 0 0

根治的前立腺全摘術 4 1 0 0 1

小線源療法 10 6 4 3 3

前立腺肥大症 TUR-P 0 0 2 0 2

HoLEP 67 55 68 44 41

TUEB 5 0 0 0 0

診断 麻酔下前立腺生検 65 60 68 42 56

陰嚢・精巣・精管 腹腔鏡下精索静脈切除術 10 3 3 0 0

陰嚢水腫根治術 11 6 10 2 3

高位精巣摘除術 14 17 19 14 12

精巣固定術 7 7 13 11 10

尿路結石 PNL 32 46 31 29 31

TUL 67 66 83 100 118

膀胱砕石術 19 12 17 16 13

ESWL 190 173 117 121 92

女性骨盤底手術 膀胱水圧拡張術 14 8 7 0 2

TVM 4 5 2 3 5

LSC 0 0 0 0 1

その他 113 186 217 388 238

総　　　　計 945 1, 078 1, 080 1, 169 1, 095

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c．手術以外の入院症例数腎盂腎炎：　１１６人急性前立腺炎：　２１人精巣上体炎：　 ６ 人腎後性腎不全：　２０人膀胱出血（タンポナーデ）：　 ８ 人結石（ESWL）：　 ３ 人麻酔下前立腺生検：　７５人病棟前立腺生検：　３３８人

d．平均在院日数：９. ０日

　②　死亡患者数：３６人…　③　主要疾患の治療成績、術後生存率　　⑴　主要疾患の生存率

腎癌（614例）

Stage Ⅰ（413例） Stage Ⅱ（87例） Stage Ⅲ（39例） Stage Ⅳ（75例）

5年生存率 97. 7% 80. 8% 76. 8% 31. 4%

10年生存率 93. 1% 60. 8% 43. 9% 15. 7%

腎盂尿管癌（244例）

Stage 0（72例） StageⅠ（33例） StageⅡ（24例） StageⅢ（81例） StageⅣ（34例）

5年生存率 94. 1% 100% 88. 2% 70. 2% 19. 6%

膀胱内非再発率 5年51.0%

膀胱癌（1158例）

TUR-BT症例（882例）

Tis（26例） Ta（593例） T1（263例）

5年生存率 100% 98. 6% 93. 5%

10年生存率 100% 97. 0% 91. 1%

膀胱全摘症例（276例）

T1以下（66例） T2（103例） T3（64例） T4（43例）

5年生存率 96. 1% 75. 7% 50. 7% 18. 2%

10年生存率 88. 3% 72. 6% 50. 7% 18. 2%

尿路変更術 回腸導管 192例、自排尿型代用膀胱 59例、自己導尿型代用膀胱 13例尿管皮膚瘻 10例、なし（透析患者） 2 例

前立腺癌（2207例）

Stage B以下（1589例） Stage C（243例） Stage D（375例）

5年生存率 99. 2% 98. 7% 59. 9%

10年生存率 96. 9% 83. 0% 47. 4%

精巣腫瘍（161例）

StageⅠ（90例） StageⅡ（48例） StageⅢ（23例）

5年生存率 100% 100% 81. 2%

10年生存率 100% 100% 81. 2%

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　⑵　主要疾患の生存曲線　　 １）腎癌

　　 ２）腎盂尿管癌

　　 ３）膀胱癌　　　A）TUR-BT症例

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　　　B）膀胱全摘症例

　　 ４）前立腺癌

　　 ５）精巣腫瘍

④剖検数： ０

2 ．先進的医療への取り組み　①前立腺肥大症の治療　従来の経尿道的前立腺切除術より出血が少なく、身体への負担が軽く、術後入院日数が短く、再発の可能性が低く、大きな前立腺にも適応できる。経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術（HoLEP）を積極的に実施している。　HoLEP（経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術）　　　５５９例②前立腺癌の治療　ロボット支援下手術、腹腔鏡下手術、小線源療法、高密度焦点式超音波治療（HIFU）、強度変調放射線治療（IMRT）などの先進的治療を行っている。　ロボット支援下前立腺全摘術… ３２８例　腹腔鏡下前立腺全摘術… １５９例　小線源療法… １０３例　HIFU（高密度焦点式超音波治療）… ６２例

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　　IMRT（強度変調放射線治療）… １５１例

３ ．低侵襲医療の施行項目と施行例数（平成27年度まで）　①腹腔鏡下手術　副腎腫瘍や腎腫瘍、尿路上皮癌、腎盂尿管移行部狭窄症、精索静脈瘤に対して、低侵襲医療として腹腔鏡下手術（単孔式を含む）を行っている。また、腎部分切除術は、ロボット支援下手術を導入している。　ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術… ３２８例　腹腔鏡下副腎摘除術… ２０３例　腹腔鏡下腎摘除術　　　　　… ３６８例　腹腔鏡下腎部分切除術　　… ８９例　腹腔鏡下腎尿管全摘除術　　… １９４例　腹腔鏡下腎盂形成術　　　　　　… ５３例　腹腔鏡下内精巣静脈結紮術　　… ４４例　腹腔鏡下膀胱全摘除術　　　… ２８例

　②尿路結石に対する治療　　侵襲の少ない体外衝撃波砕石術あるいは内視鏡手術を行っている。

体外衝撃波砕石術（ESWL）… ４, ２７１例経皮的腎砕石術（PNL）… ４１４例経尿道的尿管砕石術（TUL）… １, １３８例経尿道的膀胱砕石術… …２３５例

　③骨盤臓器脱（膀胱瘤、直腸瘤）、女性尿失禁に対する治療　平成２０年度より従来の膣壁縫縮術より再発率が少ないことが期待されているメッシュ手術を行っている。平成２７年度より、腹腔鏡下仙骨膣固定術も行っている。Tension-free…Vaginal…Mesh（TVM）手術… ３６例Transvaginal…tension-free…tape（TVT）手術… ２４例Transobturator…tape（TOT）手術　　… …１２例Laparoscopic…Sacrocolopopexy（LSC）手術　… １ 例

４ ．地域への貢献１ ）…多摩泌尿器科医会を年 ４ 回（平成２６年 ６ 月 ６ 日、 ９月１２日、１１月２１日、平成２７年 ３ 月 ６ 日）主宰し、

地域泌尿器科医と症例検討、泌尿器科のトピックス勉強会などを行い、知識の向上を計った。２）多摩泌尿器科医会を通して平成２６年１１月１５日前立腺がん市民公開講座を調布市で開催した。３）…三鷹市医師会を通して開業の先生を対象に平成２６年１２月１８日泌尿器科のトピックスや当科で行ってい

る研究を講演し、知識の向上を計った。４）…三鷹・武蔵野・小金井地区にて医療・介護従事者を対象とした排尿障害の勉強会を主宰し、年に ２回

勉強会を開催した。５）…年に ２ 回、三鷹、武蔵野、小金井の開業の先生を対象に、前立腺癌連携パスに関わる勉強会を開催し

た。